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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十四章 忘れられた村
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430 まだ見ぬ村を目指して

 屋敷の前に集った反勇者デモ隊が解散してからしばらく、転移装置トラップで地下牢に飛ばした勇者風ハゲの話を聞いていたアイリスが、聞き出した事項をまとめた紙を持って大部屋に戻った……



「は~い、言われていたこと全部の答えを貰いました~」


「よし、良くやったぞアイリス、村の場所も、それから賢者の石については……奴はそのことを知らなかったというのか……」


「えぇ~っと、それは何ですか? と聞き返されてしまいまして~、あと何だか喋り方が急に変わって……ププッ」


「今までの喋り方は演技だったんだよきっと、強そうに見せるためのな、しかしヨエー村の出身だというのに、そこに封印された賢者の石について何も知識がないとはな、これは間違いなく忘れ去られているパターンだな」



 とはいえ知らないものをこれ以上聞いても仕方ない、賢者の石に関する情報は諦めて、現地に着いてから地道に調べていくこととしよう。


 それ以外に勇者風ハゲから得た情報で作成した資料、まずはヨエー村までの地図……村の場所こそわかれど、途中から明らかに道がない、山奥に隠れた未発見の少数部族の領域ではないかと思ってしまうような場所だ。


 まぁ、それゆえここまで情報がなく、賢者の石に関しても数千年間、精霊様達に調査を依頼した学者だの何だの以外には誰も気付くことなく放置した、そういう結果になったのであろう。


 これは情報が失われ、自力で捜索をしなくてはならないという点ではマイナスでもあるのだが、現時点で賢者の石を欲しているのが俺達だけだという点では完全にプラスだ。


 今回のようにような古のアイテム、または価値の高い伝説的な何かをゲットしようとした場合、明らかな『悪い奴等』と競合、そこから世界全体を巻き込む凄まじいバトルが……というような展開になってしまうのが通常。


 だが今のところはそうなる可能性もなく、俺達は自力の調査でそれを発見し次第、直ちに占有することが可能になる。

 もちろんそこから何者かによって掠め取られたりしなければの話ではあるが……



「で、他に奴から得られた情報に関してだが……む、アイツ、蘇生復活時には必ずこの王都の王宮前広場に転移して来るようになっているのか……」


「あら、だからあの反勇者デモ隊の連中は広場に死体を運んで行っていたのね、誰かにそう言われてやっていたんじゃなくて、同じ場所に戻さないと大仙人とやらに申し訳ないと思ったのかしら?」


「奴等が他者を思いやる心を持っているはずがなかろう、きっと『ハゲが帰って来ないと自分達が損をする』というところからその行動に至ったんだろ、出て来る場所に戻せば確実に戻るってな、まぁその考え方もどうかとは思うが」



 だが蘇生時の出現ポイントがわかってしまえばこちらのものだ。

 王宮前広場に憲兵でも配置して、出て来る度にブチ殺せば万事解決。


 もちろん、その際に反政府および反勇者デモの連中がハゲ殺害を阻止しようとしたら、それこそ公務執行妨害につき即決死刑としてしまえば良いのである。


 そうしてしまえば、鳴き声がやかましい分だけ『台所のG』よりも迷惑な連中も減らすことにも繋がるのだ。


 さらにそのまま広場にて、そういう活動に加担する輩がどういう死に方をするのか、見せしめとして展示するという側面にも期待が出来る。


 これは王宮の方に頼んで、明日からでも作戦として決行して貰うこととしよう。

 善は急げというのだ、クズ共の殺害は絶対的な善であることからして、この件は急いでやるのがベストだ。



「ねぇ勇者様、他には何か有力な情報がないの?」


「え~っと、あ、大仙人とやらの所在に関する事項だ、大仙人はやはりヨエー村の裏にある山、そこに小さな教会めいたものを建造してひっそりと暮らしていると、その山で修行しているのは現時点でソイツだけらしいな」


「へぇ~、どんな仙人なのかしらね? 真っ白の髭と髪が長くて、木で出来た杖なんか持っちゃって……」


「イメージだとそんな感じだな、というか仙人と名乗っている以上そういう見た目なんだろうよ、まぁ見つけ次第ブチ殺すからそのつもりでいてくれ」


「そんなの殺して罰とか当たらないと良いんだけど……」



 セラは、というか他のメンバーも何人かはビビッているようだが、その仙人が勇者風ハゲを蘇生させ、邪魔者として王都に派遣しているというのであれば、そんな輩を生かしておく理由がない。


 大仙人というぐらいだし、修行の結果として通常の人族よりは遥かにデキるのであろうが、それでも俺達の敵ではないはず。


 ヨエー村に着いて、『仙人スタイル』の奴を見つけたらとりあえず殺そう。


 対象の身元確認は後だ、というかもし人違いで殺してしまったとしても、本物の大仙人を発見し、それを殺す前に無理矢理にでも、間違えて殺してしまった『かわいそうな仙人風の一般人』を蘇生させれば良い。


 そしてもし蘇生が無理でも、それはその『仙人風の一般人』が一方的に悪いのだ。


 実際には仙人でなくとも、俺達が殺すべき仙人の外観を供えている一般人。

 それはもはや、背中に凶悪犯罪者である旨を表示している、特に犯罪行為をしていない一般人と同じである。


 つまり、その凶悪犯罪者である旨を過失なく誤信して殺害するに至った者、まぁ普通の人なら少しは悪いが、特に悪を滅ぼすことをその存在理由としている勇者、つまり俺がやる分には完全にセーフだ。


 そういう理論構成を取った場合、やはりヨエー村に居る仙人風の輩は、特に確認を取ることをせずとも皆殺しにして良いといえよう。



「よし、得られた情報の中で重要であるものはこのぐらいかな」


「あとは道中馬車の中ででも読みましょ、まぁ馬車がどこまで行けるのかわからないレベルの地形だけど……」


「うむ、道がなくなる場所の最寄の宿か何かに馬車を預ける必要がありそうだな、もちろん代金は国持ちで」



 馬に乗ることが出来れば話は早いのだが、それを出来るメンバーは限られている。

 そもそも今回、パーティーの中で唯一賢者の石が必要となる俺が、馬に乗ることなど出来ないのだから仕方ない。


 ここはまともな道の続く限り馬車を走らせ、残りの険しい道程は徒歩で向かうこととしよう。

 途中で疲れ果てて諦めるようなことさえなければ、最終的にはヨエー村に到着するはずだ。



「じゃあセラ、明日は朝からルートの選定だ、それに参加しないメンバーは分担してお出掛けの準備、全て終わり次第出発ということで良いな」


「良いけど勇者様、あのハゲはどうするわけ? そのまま地下牢に放り込んでおくの?」


「あ、そうだったな、今回に限ってはまだ生きているのか……とりあえず処刑してみようぜ、魔力を奪う金属で出来た地下牢で殺って、大仙人の所に転移するのかどうか確認しよう」


「もしそのままだったらどうするの? あんな薄汚いハゲオヤジの腐った死体とかその怨霊とか、地下牢の中とはいえ屋敷の中には置いておきたくないわよ」


「まぁ、そのときはそのときだ、しばらく奴が帰って来なければ反勇者デモ隊のクズ共も諦めるだろうし、王宮に管理を頼んでおいて、腐る前に捨てに行って貰えば良いさ」



 ただでさえ臭そうな勇者風ハゲ、それが死んで腐ったとなると殊更に不潔で、セラの言うように屋敷の中に置いておくわけにはいかない。


 もちろん『死んだまま』となれば、その怨念だの地縛霊だの、そういった類の良からぬモノが残ってしまう可能性があるのだ、それも芳しいとは言えず、死体もその中身も確実に屋敷からは排除すべきである。


 まぁ、奴を殺してみて転移するかどうかで、その先どう対処すべきなのかが決まるのだ。

 まずは地下牢へ行って、待機させてある勇者風ハゲに処刑すると告げ……その衝撃でショック死しそうだな。


 とにかく殺るだけ殺ってみよう……



 ※※※



「どうもどうもこれはこれはこんにちわ、地場産勇者だっけ? ふざけた名前を付けて貰ったようで何よりですな、このハゲッ!」


「ひぃぃぃっ! 異世界何とかっ……が……ぺ……」


「おいっ、ビックリしただけで呼吸困難になってるぞっ! 気道確保! 何としてでも生かすんだっ!」



 俺の顔を見るなり、泡を吹いて倒れてしまった勇者風ハゲ。

 ハリボテの装備を身に纏ったままでも、この程度のダメージで生死の境を彷徨うらしい。


 というか、見れば見るほどにおっさんだな、アイリスが収集した情報では年齢不詳。

 というか自分の歳すら満足に数えることが出来ていないようだ、喋ることが可能なだけでも奇跡である。


 で、俺が手を触れるのは力加減の間違いで殺してしまいそうだし、そもそも汚いのでやめておく。


 代わりに地下牢の住人達、つまり元大魔将や、その大魔将であるラフィーをいじめていたチビ先生、その他諸々の連中であるが、これらがせっせと救助活動をし、勇者風ハゲのおっさんは一命を取りとめ、ついでに意識も取り戻したのであった……



「でだ、今からお前、この場で処刑するから」


「ひぎぃぃぃっ! はべっぽ……」


「まただっ、気道確保! 心臓マッサージ! 絶対に命の灯を消すんじゃないぞっ!」



 再び救助活動が展開され、今度も大切な命を繋ぎ止めた勇者風ハゲ。

 その後も処刑の恐怖によって気絶と覚醒を幾度となく繰り返したが、最後は通常の状態でそれが停止した。


 というか、死んでもヨエー村の大仙人とやらがすぐに蘇生してくれるのだ。

 ここで処刑されることに関しては、そんなに悩むほどのことでもないと思うのだが……



「よし、じゃあお前そこに立て、精霊様、こんな弱っちい奴でもなるべく苦しんで死ねるように手加減して処刑するんだ」


「ひぃぃぃっ! 勘弁してつかぁさい、オラ死にたくねぇべさっ!」


「……それが本来の喋り方なのか?」


「そうだべっ! オラァ何だか知らんうちに地場産の野菜とかっちゅうのにされて、こんな人だらけの町でやたらと何遍も殺されてるだよっ! だからもう勘弁してつかぁさいっ!」


「ダメだな、いかなる理由があろうともあんな連中に加担していた時点で一切許さん、だから惨たらしく死ね、精霊様、もう殺って良いぞ」


「そんなっ! ぎょべべべべべっ……」



 俺でも水魔法で出せそうなレベルの地味な水鉄砲を用い、勇者風ハゲを処刑していく精霊様。


 本当に100円均一で買える水鉄砲といった次元の威力なのだが、それでも鎧を貫き、ハゲのボディーにダメージを与えるのには十分なのである。


 しかしさすがは精霊様だ、触れるだけでも死んでしまうというこの脆弱ハゲを、苦痛とダメージを与えつつそこそこ長生きさせることに成功しているのだ。


 とはいえ弱いものは弱い、単なる水鉄砲の勢いであっても、勇者風ハゲは全身の皮を剥がされ、それどころかもう表現するのも憚られる姿となり、遂には絶命した。



「さてと、このまま放っておいてどうなるかだな」


「いつもはあの連中が王宮前の広場まで運んで行くぐらいの時間は残ったままなのよね? でも昨日の夜はすぐに落とし穴から消えたし、一帯どのタイミングで転移するのかしら?」


「それは特に決まっていないんじゃないのか? まぁ何というか、こっちでコイツが死んだのを、ヨエー村の大仙人とやらが把握したら呼び戻す、とかそんな感じだろ」



 その辺りの予想は完全に適当なのであるが、考えていても仕方ないのでそのまま待つこととした。


 ただ、さすがに夜も遅い、ここは俺とその他の夜更かし組で、酒でも飲みながら見張ることとし、あとのメンバーはもう寝るべしということで2階に戻す。



「ご主人様、ここからだと地下の食糧庫におつまみとか、それからお酒の追加を取りに行くのがかなり楽です」


「ん? ルビア、それはどういう意味で言っているのだ?」


「いえ、次から夜更かし会場をここにしたらどうかなと、どうでしょう?」


「夜な夜な地下牢の前で座り込んで酒を飲む馬鹿がどこに居るというのだ……」



 これから冬を迎えるというのに、冷たい石造りの地下で丸くなって酒を飲む。


 しかもそこで色々と話をしたりするのだ、収監されている連中にとっては迷惑以外の何者でもない。

 それでは毎晩のようにやって来ている反勇者デモ隊のクズ共とまるで同じではないか。


 というようなつまらない提案をしたルビアに対し、罰として倉庫に酒の追加を取りに行くよう命じたところで、鉄格子の向こうに転がっていた勇者風ハゲの死体に変化が生じる……



「見て勇者様、ほんのり光り始めたわよ」


「本当だ、でもこの中では魔法を使うことが出来ないんだよな、となるとこの力は何なんだ? 精霊様、わかるか?」


「……これはちょっと……え? う~ん、とにかく不思議な力ね、魔法じゃないのだけは確かだわ」



 精霊様ですら正体が掴めない謎の力で、淡くほんのりと光るハゲの死体。

 ちなみに毛根の居なくなった不毛の頭皮は、他の部位よりも遥かに明るく輝いている。


 その死体が徐々に光の中で薄くなっていく……というか消えてしまったではないか。

 魔力を奪う金属で出来た牢の中でも、ヨエー村の大仙人とやらが使う術を封じることは出来ないということがわかった。


 となるとやはりアレだな、王宮前広場には憲兵をありったけ配置して、奴が蘇生して戻ったところをサックリ。

 俺達がヨエー村から戻り、再びこの事案に対応可能になるまで、ひたすらにそれを繰り返して頂く他なさそうだ。



「さてと、地下牢に放り込んでおいても死体は消える、ハゲは蘇生して舞い戻るということはわかったし、ルビアが持って来た分の酒を飲み干したら俺達も寝ようか」


『うぇ~い』



 勇者を騙るクソハゲ野郎は、地下牢の壁にベッタリと散った血飛沫と共に、綺麗サッパリ消えている。

 誰も、何も居なくなったそのカラッポの牢屋を眺めながらしばらく酒を飲み、楽しいひと時を過ごした。


 夜が更ける頃には部屋へ戻り、誰かが敷いてくれてあった布団に潜り込む……



 ※※※



 翌日、ルートの選定を終えた俺達は、準備班の仕事が片付くのを待って馬車へと向かう……



「よぉ~し、出発の準備は良いか~っ?」


「ご主人様、まだ荷台に余裕があります、干し肉を積み込みましょう」


「良いぞ、だがカレン、もし歩いて運ぶフェーズになったらお前が担ぐんだぞ」


「これだけ持っていこうと思ったんですけど、一応半分にしておきます」


「残り半分はどうするんだ?」


「え~っと……今から食べますっ!」


「ちょっとまっ! もったいないから無理矢理食べるなっ! 保存が利くんだから倉庫へ戻しておくんだっ!」



 貴重という程でもないが、それなりに高価な干し肉をイッキ食いしようとするカレンを制止する。

 転移前の感覚で言えば、1袋1,000円のビーフジャーキーを全内容量まとめて喰らっているようなものだ。


 とても貧乏人には耐えられない、せめてもう少し味わってどうのこうのと言わなくてはならない、そんな光景なのである。


 肉を取り上げられて不満そうなカレンは先に馬車に乗せ、改めて持ち物のチェックを……何となく見慣れてしまった人形が、荷台の一番良い席に鎮座しているではないか……



「おいハゲ、お前だよハゲ、どうしてそこに居るんだ? お前には用がないからさっさと土に還れよな」


『僕はお話魔導人形、今回は賢者の石を探す旅に同行することにしたのさ、我が仮初の肉体に賢者の石を捧げれば、無限に賢者モードを保つことが出来るという伝説の魔族に進化することが出来るのだ、ワハハハハッ!』


「お前、それは単なる『種無し』だからな、あまり期待しない方が良いぞ」



 勝手に馬車の荷台へと乗り込み、勝手に意味不明なことを言っている腐った人形は元大魔将、暗黒博士その人……いや人ではないのだが、とにかくそういった存在である。


 元々はエリナが、サリナへのプレゼントとして創り出した人形であるゆえ、未だに俺達の手元にあるのだが、忘れかけていた今になって出現し、さらに発言までするのはどうかと思う。


 というか、暗黒博士はサリナが完全に子どもの頃にエリナから『誕プレ』として貰ったと言っていたのだが、魔族の間では一応誕生日を祝う気持ちの欠片ぐらいはあるのか。


 この世界では人族においてそういう話は聞かないというのに、やはりどう考えても魔族の方が若干かそれ以上、文明的に進んでいると言わざるを得ない状況だな。


 などと考えつつ気持ちの悪い暗黒博士人形を荷物の奥の奥へと無理矢理に押し込んで視界から消し、その他の荷物のチェックを済ませる。


 セラのパンツ、マーサのパンツ、ジェシカのパンツ……ルビアのパンツがない、奴め、またノーパンでその辺をウロウロするつもりだな、サプライズで超絶食い込みTバックでも持って行って、無理矢理に穿かせてやろう。



「主殿、人の下着を漁っていないで早く馬車に乗り込むんだ、もう出発するぞ」


「おっとすまんすまん、ついパンツに気を取られてしまってな、あとエリナ、やっぱりお前も行くのか」


「勇者さん、私のことは大エリナ様と呼ぶようにと何度も……」


「黙れ、その期間は既に終わったんだよ、もうお前は単なるエリナ、いや下僕エリナだ、わかったら床に正座! あと仕置きしてやるから尻尾を出せ」


「はいぃぃぃっ!」



 調子に乗ったエリナを床に正座させた状態で馬車は進み出す。

 エリナの尻尾の先には強力クリップを挟み、それを紐で天井に結び付けてやった。


 馬車が揺れる度に、ピンッと張ったその紐がクリップに力を伝え、エリナに対して効率的なお仕置きを執行していく。

 しばらく眺めていよう、これは実に面白いショーだ。



「ところでマリエル、馬車を停めておく宿にはもう連絡が行っているんだよな?」


「ええ、王宮から早馬が出ているはずですよ、この証書を見せればしばらくの間は停めておいて大丈夫です、あと1泊分の代金も支払うそうですから、到着したらそこで少しだけ休憩出来ますね」


「ああ、その先は歩きだからな、そこでしっかり鋭気を養っておかないとだ」



 こうして俺達のヨエー村、そしてそこに封印されているという賢者の石を探す旅は始まりを告げたのであった……

連載開始から(さりげなく)1年が経過していたようです。


ここまで読み進めて頂いた方、誠にありがとうございました。

なお、まだまだ続く予定ですので、引き続きお楽しみ頂けると幸いです。

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