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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十三章 賢者の……
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428 話が繋がる

「やい異世界勇者を名乗る者よっ! 昨日はよくも我が話を聞かずに、あのようなマネを……クッ……」


「おい何だアイツ? 喋りながら急にプルプルし出したぞっ!」


「あら、泣いてるんじゃないの、てかもしかして本当に泣いてるっ? 大の大人が、恥ずかしげもなく泣くかしら普通、だっさ……」



 馬鹿共の中から出てきて、昨日同様威勢良く喋るかに思われた自称『地場産勇者』、もちろんこちらから見れば単なる勇者風の格好をしたハゲなのだが、昨日、というよりもこれまでの件が悔しすぎたのか、突然ワナワナと震え、明らかに泣いている。


 これはもうキモいなどという次元のものではない、哀れみを感じるべきか、それともこのままさらに小馬鹿にしたような殺し方を続け、蘇生の度に自信を喪失していく様を楽しむべきか。


 とにかく、これ以上喋らないというのであればもうあんなハゲ野朗に用はない。


 いや用はあるのだが、落とし穴を発動させ、そこに落とした時点で死んでしまう程度の弱さである以上、この後本人から様々な話を聞くことが出来るとは思えないのだ。


 ということでセラと2人、大集結した反勇者デモ隊の中から、比較的立場が上だとか、指導者的な役回りにある者を選別……ダメだ、どれも最底辺の下っ端顔をしていて判別が付かない。


 おそらくこの連中、社会的には下の下の下、その中のさらに下の下の下ぐらいの立ち位置だ。

 まぁ、そうでなくてはあらゆることに不満を感じ、徒党を組んで迷惑行為に走ろうなどとは思わないはず。


 いつの世も、そしてどこの世界でも、頭数だけ揃えて凶暴化するイナゴのような連中は居るとは思うのだが、例外なく今目の前に沸いているような、どうしようもないクズ共ばかりに違いない。


 ……と、その中に1人、普段は超が付くレベルの大金持ちと思しき男が1人、しかも前の方に居るということは、この集団の中でもリーダー格であると見える。


 手に持ったプラカードには『勇者は市民の富を独占するなっ!』と書かれているのだが、それはどう考えても鏡に向かって言った方が良い言葉だ。


 そのプラカードを持つ手の指には趣味の悪い、ガビガビの宝石が散りばめられた指輪がゴテゴテといくつも通され、ブレスレッドも金ピカ、ついでに歯も全部金歯のようである。



『皆さんっ! 王宮や異世界勇者が王都の富を独占しているんですっ! このままでは格差が拡大する一方なのですよっ! だから勇者も、そして王宮も滅ぼしてっ! この王都、いえその場合はもう王都などという地名ではなくなりますがっ! この地から貧困を取り除くのですっ! そのためにはまずそこの異世界勇者をっ! 暴力に頼らない平和的な攻撃によってあの場所から引き摺り下ろすのですっ!』


「何言ってんだバーカ、俺なんか別に富を独占していたりはしないし、むしろ貧乏なぐらいだぜ、ちなみにそういうお前はどうなんだよ? やけに羽振りが良さそうじゃないか」


『私は貧困層の味方ですっ! その事実だけで十分なのですっ! お集まりの皆さんもそう思うでしょっ!』


『うぉぉぉっ! 勇者は敵だっ! 王宮はカスだっ!』



 俺の質問に対して、全く返答になっていない言葉を繰り出す金持ちデモ隊員。

 きっと俺達や王宮を廃し、その後の世界で自分が利権を独占することを目的としているのであろう。


 うむ、何にでも反対して、全てをぶち壊しに使用とする集団、その中の大半は『色々と上手くいかずに不満を抱えている雑魚』なのだが、たまにはこういう『本当にヤバい奴』も混じっているのだな。


 まぁ、『弱者の味方』を標榜する『社会的強者』というのは、そのほとんどがこういう連中なのであろう。


 馬鹿を操って社会をダメにし、そこで滅び、空白となった場所に自分が君臨したい。


 そして、そのためには国内ではなく、外国勢力の力までも利用し、時にはその下僕となることすら厭わない、その地域の人々に固有の権利を委譲しても構わないという、実にとんでもない輩なのだ。


 きっとこの金持ちのおっさんも、ついこの間の拠点村発足式で雑魚役人を代表として送ってきたような、俺達のことを良く思わない、活躍が気に食わない国や地域と繋がっている、どころかズブズブであるはず。


 拷問によってそれを全て聞き出すのは難しい、というよりも不可能であろうが、とにかくあの金持ちは情報源として使えそうだ、あと資産を没収すれば今回の事案で国が出す費用の補填にもなって一石二鳥である……



「よしセラ、無様に泣いている勇者風ハゲは放っておいて、今出て来て騒ぎ出した金持ち野朗を穴に落とすぞ」


「わかったわ、え~っとあの場所は……これかしら? ちょっと確認してから引っ張るわね……」



 落とし穴の数が多いゆえ、どの紐を引っ張ればどこが発動するのか、イマイチ混乱してわからなくなってしまった。


 見た感じ、まるで祭の屋台にある紐の付いたくじ引きなのだが、これに関してはどれを引いても確実にトラップが発動するため、ハズレばかりの屋台よりは幾分か良心的だ。


 その紐を何本か、少しだけ引っ張って確認するセラ。

 そのうちの1本に絞込み、確定したらしい、力を込めて一気に引っ張る……



『ですからっ! 私のような多少の力を持つものがっ……い、いでぇぇぇっ! 何だこれはっ!? 足がっ! 骨が折れたかも知れないっ! 誰か助けてくれっ! お願いだっ! 金ならいくらでも出すから助けてくれぇぇぇっ!』



 喋りながらスポンッと消えて行った金持ち、何が起こったのかすら理解出来ないままパニックに陥り、早速金の力を使って助けを求め始める。


 だが周りの仲間達は落とし穴に近付こうとしない。

 自分が落ちるのだけは嫌なのだ、誰かが犠牲になるとそれに憤慨こそすれど、危険を冒してまで助けに行こうなどという心は一切持ち合わせていないのだ。



「やった、ビンゴよっ!」


「偉い偉い、普通の人間なら落ちても死なないってことも判明したしな、で、次はどいつを落とす?」


「う~ん、そうねぇ……あ、あそこのバッグしか持っていない奴にしましょっ」


「ほう、してその心は?」


「他の連中は武器を持っているけどアイツはバッグだけ、しかもそのバッグの隙間から封筒みたいなのがはみ出しているわ、きっと動員した連中に日当を払うための幹部なのよ」


「なるほど、そういう見方もあるのか、アイツなんか頭悪そうだし、パッと見じゃあその辺の雑魚にしか思えないんだけどな……」



 後ろの方でかなり控え目な声を出している若者。

 だがそれも作戦のうちなのであろう、武器を持っていないのもそうだ。


 おそらくこのデモ隊が鎮圧されるようなことになれば、自分は無関係を装って行方を眩ます、または捕まったとしても、武器を持たず、暴力的な行為はしていないと主張して、自分だけが責任を逃れるつもり。


 つまりコイツも、先程前に出て叫び、今は落とし穴の中で必死に助けを求めている金持ちと同様、集団を操る側の人間なのだ、ということでキープである。



「え~っと、あそこはこの紐を引けば良いのかな?」


「あっ、勇者様、そこじゃ……もう遅かったみたいね、本来はこっちよ」


「おぉ、すまんすまん、で、俺の引いた方は……勇者風ハゲが落下したのか、音もなくグチャッといって死んだみたいだな」


「あれは人間じゃなくて豆腐か何かなのよきっと、いえ、豆腐の角に足の小指をぶつけて死んでしまいそうだわ」


「ん? そのフレーズはどこかで……まぁ良いや、目標の奴はセラが引いた方に落ちたみたいだし、あのハゲに関しては放っておくこととしよう」



 本当に弱すぎる勇者風ハゲ、良く見ると落とし穴の中で完全に潰れている。

 というか、底に叩き付けられて死亡したのではなく、落下中の風圧で空中分解したようだ、脆いとかそういう次元のボディーではないな。


 で、それはさておき、狙いの『日当配布係』も落とし穴に嵌まり、その中から呻き声を上げている。

 こちらも『今日の支払を3倍にするから助けて欲しい』と、結局金の力を使った救助要請を始めたようだ。


 その後すぐに、目立つ奴から何人かを適当に穴に落としていく、今日も勇者風ハゲが死亡したことにより、精神的支柱を失ったデモ隊は続々と解散。


 さらに今回は日当配布係も穴に落ちたのだからその散って行くペースは速い。

 なぜならば、その場で金(二束三文)を受け取ろうとする連中の、長蛇の列が形成されないためだ。


 金を受け取ることが出来ないと悟った、特に主義主張があるわけでも、俺達に悪感情を抱いているわけでもない参加者達は、クソだのファックだの、二度と来てやるかだの、思い思いの捨て台詞を吐きながら去って行った。


 さて、残るは落とし穴に嵌まったままの連中だけだ、最初の2人も合わせて合計で6人プラス既に死亡した勇者風ハゲ、とりあえず生きている奴だけ祭会場に運搬しよう。



「あっ、ねぇ勇者様、あのハゲの死体が消えているわよ……」


「本当だ、ラフィーが言うには王宮前の広場で儀式めいたことをして、そこから蘇生場所に転移させているみたいな感じだったのにな」


「きっと本当はそんな儀式要らないんじゃないかしら? そもそもあの人達にたいした力はないもの、誰かにそうしないとダメだと騙されてやっているとか」


「う~ん、まぁあの連中ならその可能性が高いよな、クソみてぇな教義を重んじるクソの新興宗教団体と変わらないレベルのクソ野朗共だし、若干マシなクソ野朗に何かクソなことを吹き込まれて、それを信じ込んでクソな儀式をしているのかもな、リアルにクソな連中だぜ」


「どれだけクソって言うのよ、本当に言葉の汚い異世界人ねぇ……」



 俺の言葉遣いがどうこうはさておき、穴に嵌まったままの6人、いや6個のゴミを回収し、拷問台および処刑台が設置された祭会場へと戻る。


 皆酒も回ってきたところで、遂に本日のメインイベントが幕開けするのだ。

 普段から疎ましく思っていた連中の代表格6匹を、散々に痛め付けて笑い者にし、無様な最後を遂げさせる激アツイベント。


 俺達が戻った瞬間、待ってましたとばかりに盛り上がる会場、さて、この連中を惨殺するのも良いが、あの勇者風ハゲのプロフィールについても情報を吐かせないとならない。


 それを忘れて殺してしまわぬよう、十分な注意を払ったうえで、丁寧に拷問していくこととしよう……



 ※※※



「ぎょぇぇぇっ! 助けて下さいっ! どうか、どうかこの大金持ちの私だけは助けて下さいっ! その辺の貧民共はどうなっても構いませんからっ! お金あげますからっ!」


「えらく態度が変わったな、お前は弱者の味方なんじゃなかったのか?」


「ひぎぃぃぃっ! そ、そんなの嘘に決まって……ぎょぇぇぇっ!」



 ステージに上がり、まずは最初に捕まえた金持ちから拷問していく。

 危険が迫った際には全てを裏切り、自分だけが助かろうとする姿勢は、いかにも小悪党らしくて評価に値する。


 だが生かしておくには値しない、無料祭に集まった人々も、馬鹿なデモ隊に資金面、そして実際の活動面において与していたこの金持ちには、無様な最後が与えられることを望んでいるのだ。



「さてと、次はどんな方法で痛め付けてやろうか、どうするよ精霊様?」


「あ、その前に人族の王子から有り難いお言葉があるらしいわよ、ほらあんたも人族でしょ、転げ回ってないでシャキッとしなさいよ」


「ひぎぃぃぃっ! 第一王子! 勘弁して下さい、勘弁して下さい、悪いのは全部逃げて行った貧民共なのですっ!」


「黙れこの売国奴め、次にその臭い口を開いたらどうなるか、焼けた鉄の棒を突っ込んで、溶かして固めて二度と開かないようにしてやる、わかったかっ!」


「・・・・・・・・・・」



 金持ちを無理矢理立たせ、その前にインテリノが立ちはだかる。

 いくら反政府、反勇者デモの首魁とはいえ、次期国王の目の前ではビビりまくりだ。


 すぐに金歯だらけの薄汚い口を閉じ、黙ってインテリノの話を聞き始める……



「まず貴様、どうせ違法行為を繰り返して不正に蓄財したのであろうが、その財産、家屋敷も、今現在身に着けている奢侈品も何もかも、全てを没収したうえで、拷問に掛けてこちらの必要な情報を引き出した後、想像を絶する方法にて処刑するっ!」


「・・・・・・・・・・」


「返事はっ?」


「あ、有り難き幸せ……」


「喋るなと言っただろうがっ!」


「ふごぺっ!」



 10歳のインテリノが、俺が嫌がらせでやるようなイジメを始めてしまった。

 これでは先が思いやられるため、出来るだけ早く止めてやりたいが……奴相手であれば別に良いか。


 金持ちに対してある程度殴る蹴るの暴行を加えたインテリノがステージから降りると、すかさず交代してオンステージしたのはどこからともなくやって来た王宮の兵士。


 財産の全てを国庫に帰属させるという胸の契約書にサインさせるつもりのようだ。

 あのゴテゴテした宝石だけでも今日の費用は賄えそうだし、家屋敷まで含めたら余裕の黒字じゃないか。


 これは黙っていられないな、俺達にも少し分け前を出させよう……



「おい王子、奴の資産を全部国庫に入れたとして、それでも余りが出るだろう」


「ええ、そうなると思いますね、だから剰余金を分配しろ、勇者殿の目はそういう色をしていますね」


「大正解だ、で、いくらぐらいこっちに回せるんだ?」


「う~ん、では今回の作戦の経費を補填して、残った分の2割を勇者パ……」


「5割だ」


「じゃあ3割」


「4割」


「3割5分」


「……わかりました、それで手を打ちましょう、ところで勇者殿、アレを拷問するのでしたら早くしないと、もう精霊様が焼き殺すモードに入っておりますが?」


「ん? だぁぁぁっ! 精霊様ちょっと待ってっ! おーいっ!」



 インテリノと分け前の交渉をしている間に、金持ちの全身がズタボロにされてしまっていた。

 そして俺が駆け寄ったときには既に、赤熱状態になった銅の柱に括り付けられる寸前。


 ヘラヘラと笑いながら金持ち野郎の命を奪おうとする精霊様を何とか制止し、ルビアの回復魔法を使ってそれを喋ることが出来る状態まで回復させる。


 日当配布係でも他の連中でもない、この資金提供者と思しき金持ちこそが、あの勇者風ハゲについて最も詳しく知っているはずだ。


 なぜならば何度でも蘇生出来るあのハゲを利用し、本人のみならず周りの馬鹿連中まで騙し、暴動めいたデモに参加させているのはコイツ、およびコイツに類似したスポンサーの金持ちなのだから。


 ということで、目の前の金持ち野郎に晩秋の冷たい水をぶっ掛けて意識をハッキリさせ、勇者風ハゲに関しての質問を始める……



「おいテメェコラこの成金野郎、傷が大方治って良かったじゃないか、もう一度同じ目に遭いたくなかったら、あの勇者を騙るハゲに関して知っていることを全て吐き出せ」


「い……言えば助けてくれるというのかっ!?」


「もちろんだ、俺は情報を提供してくれる奴が一番好きなんだ、俺だけじゃなくてそこの精霊様もな、だから奴に関しての有力な手掛かりさえ喋れば、必ず救ってやると約束しよう」


「で、では全部喋るっ、金も持って行って構わん、だから助けてくれっ!」


「よぉ~し、じゃあまず第一の質問だ、あのハゲは何だ? どうして何度でも蘇生可能なのだ? 大仙人? だっけか、とにかくソイツは何者なんだ?」


「あの地場産勇者は……」



 本当に命を救って貰えると思い込んだ馬鹿な金持ち野郎のトークが始まる。


 とはいえ大仙人の素性については何も知らないらしく、ただ単にあの弱っちいハゲの死体を転送すると、完全に生き返った状態で戻してくれる、それだけの関係であるとのこと。


 もちろん巨悪に挑戦し、何度も敗れて死ぬものの、その度に蘇ってまたチャレンジ、というストーリーは勇者らしいといえば勇者らしい。


 だが、自分が勇者と呼ぶ者が本当は何者なのかさえ知らず、崇め奉って神輿にするというのは相当にヤバいと思う。


 そして、そのアホみたいな理由で担ぎ上げられた勇者を信奉し、女神から頼まれてやっている、いわば『正真正銘の勇者』である俺を、気に食わないと言う理由だけで廃し、その空いたポストに収めようと考えている反勇者デモの連中はさらにヤバいのではなかろうか。


 まぁ、あの連中の頭がどうかしている、または頭の中身が空洞になっているというのは以前からわかり切っていたことだ、今更驚くことはない。


 と、この金持ち野郎の勇者風ハゲに関する知識はここまでか? これでは何の役にも立たないではないか。

 ある意味で救ってやる予定であったのだが、それすら必要ないレベルの……いや、最後にもうひとつ聞いておこう。



「おいテメェ、ぶっ殺されたくなかったらもうひとつ質問に答えろ」


「ひぃぃぃっ! ぶっ殺されたくないっ! 答えるからぶっ殺さないでくれっ!」


「うむ、では今この場でぶっ殺すのは保留にしてやろう、して、あのハゲの出身地はどこだ? 村の名前とか、詳しく知っているのであれば答えろ」


「や……奴はこの私の都になる予定の町……じゃなかった、すみません王都でした、ここの西にある、『ヨエー村』とかいう、地図にすら載っていない、本当にあるのかどうかすら定かでない村の出身で……」



 はい出ました、普段は耳にしないような仙人という存在、豆腐の角に足の小指をぶつけただけで死にそうな、というか本当にその次元のダメージで死んでしまう馬鹿。


 もはやこの展開は間違いないとは思っていたのだが、やはりここで俺達の探る『ヨエー村』の名前が飛び出してきたのである。



「そうか、やっぱりそうなのか、うむわかった、ということだ精霊様、やはり奴はヨエー村の連中の血を引く超YOEEE人族だ」


「薄々感付いていたけど、何かやっぱりって感じよね、となると大仙人とやらもそこに居そうね」


「ああ、その可能性が高いな、未だにヨエー村で修行をしている賢者や仙人が居そうだ、それなら封印された賢者の石も、まともな頭脳を持った誰かが大切にしているかも知れないわね」


「ああ、これで少しだけ賢者の石ゲットの可能性が高まったな」



 ここにきて俺達の追う2つの事案が繋がった。

 まずはここの始末をキッチリ付け、それが終わり次第、すぐにでもヨエー村を目指して旅立とう……

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