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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十三章 賢者の……
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427 情報を得たい

「ギャハハハッ! エリナの奴、スポンッて消えやがったぞスポンッて! 滅茶苦茶面白いじゃないですか、ギャハハハッ!」


『ちょっと~っ、何のつもりか知りませんが、笑ってないで助けて下さ~い』


「ダメだな、いつもフラフラ買い物にばかり行っている奴には罰が必要だ、夜になったら上からクソゴミデモ隊の大馬鹿野郎を落としてやるから楽しみにしておけ、じゃあな」


『そ、そんなぁ~っ!? 皆のために色々とやっていたのに、あんまりですよ~っ!』



 む? 深い落とし穴の奥底に沈んだエリナが、何か気掛かりな台詞を吐いたような気がしなくもない。

 これは助け出して貰うための方便なのか、それともリアルに何か良いものを買い集めていたのか。


 とりあえず助けてみよう、嘘とか、嘘ではないにしてもろくでもないモノを買って来ていただけであれば、再び落とし穴の中に放り込んでやれば良いのだ。


 ルビアに縄を持って来させ、それを穴の中に垂らすと……簡単にエリナが釣れた。

 そのまま引っ張り上げると、何やら見慣れない店の紙袋を持っていることに気付く。


 みなのために買って来たものというのがこの中に入っているのであろう。

 店の名前からして魔導具ショップのようだが、一体何をするつもりなのだ?



「それでエリナ、俺達のために買って来たものとは何だ?」


「ふっふっふ、それはですね~、なんとっ! 完成してからのお楽しみですっ!」


「よしルビア、エリナをもう一度穴に戻せ」


「ひぃぃぃっ! 言いますからっ、言いますから暗くて狭くてジメジメした穴の中に戻すのはやめて下さいっ!」


「そうか、じゃあ早く言うんだな」


「実はですね、以前王都地下ダンジョンで発見した装置があるじゃないですか、壁とかを修理するための魔導装置」


「おうおう、確かにそんなのもあったな、完全に忘れていたが……」


「そう思って、ちょっとこっちで使わせて貰いました、魔改造して転移装置にするんですよ、それでこことあの拠点村を繋ぐんです」


「おぉっ、何たる有能! 今日限りエリナ様と呼ばせて頂きます、さ、エリナ様、おやつの用意を致しますので屋敷の中へどうぞ」



 エリナが魔改造中の装置が完成すれば、わざわざ数日掛けて馬車に揺られ、拠点村を目指す必要がなくなる。

 屋敷の地下などからパッと、勇者セカンドハウス、いや勇者別荘……名称はどうでも良いのだが、とにかくひとっ飛びなのだ。


 それによって王都北側の領地とも関連性が深まるはずだし、人材の行き来も簡単になる。

 何よりも、こことは少し違った泉質の温泉に、いつでも浸かりに行くことが出来るということだ。


 大変有意義なその装置を作成するために買い物をして回っていたエリナ、いやエリナ様を疑ってしまったことを恥じ、最高の椅子ルビアを貸し渡し、最高のジェシカの上に置いた菓子類と紅茶を堪能して頂いた。


 その接待に満足なされた様子のエリナ様、今夜は良い酒も優先して配分し、皆からの感謝の意を、これでもかというぐらいに伝えてやろう、屋敷の隣の勇者居酒屋を無料で利用して頂くのもアリだな。


 ……待てよ、勇者居酒屋か、これは今夜使えそうではないか。

 使うというよりも、普段馬鹿な連中のせいで多大なる迷惑をお掛けしている周辺住民への侘びとして無料開放するのだ。



「精霊様、今夜は居酒屋を付近の住民に無料で利用して貰うぞ、仮設テントも設置してより多くの人が入れるようにするんだ」


「ん? 謝罪の代わりなら別に構わないけど、夜になったら外はもう寒いわよ」


「大丈夫だ、激アツの拷問ショー、そして激アツのキャンプファイヤーをするんだよ、全部ひっ捕らえたデモ隊の連中を使ってな」


「なるほど、毎晩のように迷惑を掛けている連中の末路を見せてあげるのね、わかったわ、セラちゃんとミラちゃん、すぐにチラシを作って、出来上がったらカレンちゃんとマーサちゃんでポスティングよ」


『は~い!』



 そうと決まれば早速準備開始である、絵の上手いセラがキャッチーなビラを作成し、それをミラと2人で量産していく。


 俺は外に出て酒場の横にテントを設置し、ユリナとサリナが従業員であるレーコ達に伝えに行く。

 もちろん無料サービスともなれば忙しくなることは確定だ、従業員全員にはそれなりの臨時ボーナスを出さなくてはなるまい。


 ちなみにマリエルが王宮に伝令を出し、今回のサービスが『作戦の一環』であること、よって掛かる費用は全て王宮で持つべし、持たないのなら滅ぼすという俺の率直な気持ちを伝えておいてくれた。


 というわけで金使い放題である、付近住民の中には普段居酒屋に顔を出さない、つまり酒を飲まない連中もかなり居るのだが、本日はそのようなお客様方にもご満足頂けるよう、ノンアルコール、そして通常の料理もキッチリ提供することとしよう。


 今夜アイリスはそちらに派遣すべきだな、ミラを出すとこちらの食事が……別に構わないか、俺達もそこで夕飯を済ませれば良いのだ。



「ご主人様、私はちょっとお肉屋さんに行って来ます、今日は沢山注文して良いんですよね?」


「おう、肉屋の本気を見せて貰おうぜ、だがカレンだけだと危険だ、ジェシカ、付いて行ってやれ」


「わかった、ではカレン殿、一緒にお出掛けしようか」


「あ、あと私も行くっ! 野菜市場でありったけ仕入れるんだから」


「そうか、じゃあ買い物係はカレンとマーサな、リリィは……王子と遊びに行ったのか、じゃあ金はジェシカに渡しておこう、いってらっしゃ~い」


『いってきま~っす』



 買い物もポスティングも任せたし、酒はそのうちいつもの酒屋が御用聞きに来るはずだ。

 あとはサボってグダグダしているルビアにお仕置きして、次いで精霊様の『簡易処刑セット』設営を手伝おう。


 デモ隊のクソ共を拷問して、火炙り処刑なんかもやる予定だからな、俺達の屋敷がその処刑された馬鹿の怨念の影響範囲外になるように努めなくてはならない。


 それと、周囲の木々等に引火して火災、などということになれば、近所に対してデモ隊の次元ではない大迷惑を掛けることになってしまう。

 それは菓子折り程度で済むレベルの迷惑ではないし、当局からブチ怒られるのも確実だ。


 入念に計算し、安全にも十分に配慮した、受刑者以外には怪我人も死者も出ることがない。

 そんな拷問および処刑イベントを開催していかなくてはならないのである。



「あ、そうそうマリエル、今はどこかへ行ったみたいだが、無料祭の開会式ではインテリノ王子にスピーチさせよう、次期国王からのお言葉とあれば、その辺のジジババもしっかり集まってくれるだろうしな」


「わかりました、戻ったらそうするように伝えます、あの子のことですから1時間もあれば原稿は用意出来るでしょうし、特に問題はないと思いますよ」



 インテリノの王子としてのスピーチは、無料祭に人を集めることの他にも、もうひとつ重要な目的がある。


 それはここのところ夜間に起こっている騒動が、単純に脳みその腐った迷惑千万な連中が暴れているだけのことであり、その連中に粘着されている俺達勇者パーティーには、一切の帰責事由がないということを表明させるのだ。


 もちろん表立って『そういうことを言え』とは伝えないが、賢いインテリノのことである。

 その辺りの目的については察し、それに沿った内容のスピーチをしてくれるはず、マリエルとは違うのだからな。



「ちなみにマリエルももう暇だよな、そこに転がっている雌豚ルビアを縛り上げて木から吊るしたら、外の精霊様を手伝いに行こう」


「ええ、ではそうしましょう」



 エリナを……じゃなかった大エリナ様を救助させて頂いた際に使用した縄で、半分寝ていたルビアを縛り上げ、そのまま外に出る。


 快晴で、もう真昼間だというのに風も冷たい、今夜はかなり冷え込みそうだ……



 ※※※



「お~っす精霊様、処刑セットの設営はどうだ? てかほぼ完成してるじゃないか」


「まだまだよ、これは縛り首専用なの、あと断頭台と磔台、それに拷問セットも用意して、さらにメインである火炙り用の柱も用意するの」


「火炙り要の柱? 普通に木の柱を地面に突き立てるだけじゃダメなのか?」


「それだと火災になる確率が高いと思ってね、今回は金属製の柱をアッツアツにして、それで受刑者をジューッとやるのよ、面白そうでしょ」


「ほほう、それはなかなか残酷な、いや面白そうだな、ああいう連中の末路にはもってこいの処刑方法だ」



 どこかで聞いたことがある、確か古代中国で行われていた『炮烙ほうらくの刑』というやつだ(※参考:国立公文書館HP 「ようこそ歴史資料の宝庫へ」)。


 これは相当にやかましい処刑になりそうだ、というか拷問しようと考えている時点でかなりうるさいのは確実。

 だが今夜に関しては、付近の住民をこの居酒屋に集めて祭を執り行うのだ、多少うるさくとも関係なかろう。


 それに毎晩のようにやって来て、さも自分達が正義、自分達のやることは誰もが受忍しなくてはならないという決まりでもあるかのように振舞っていた馬鹿な連中が、無様に死ぬ姿を見ることが出来るのだ。


 集まったお客様方はニッコリ、タダ酒タダ飯も堪能して、大満足で家路に就くことであろう。


 と、そこでレーコ以下の魔族達を引き連れたユリナとサリナがやって来る。

 どうやら臨時ボーナスに関しての交渉がしたいようだ……



「それで、お前達が欲しいのは何だ? 富か名誉か、それとも女か?」


「いや勇者さん、そもそも私達女ですし、囚人なのに富や名誉があっても意味がありませんから」


「あっそ、じゃあ何が欲しいんだ?」


「この人族の町の菓子職人が贈る、超豪華スウィーツ詰め合わせセットで手を打ちましょう、ということに決まっています」


「よかろう、それに加えて余った食材も分けてやるからな、どうせ国の金でやるんだし、良い肉、良い野菜、良い穀物のオンパレードだぞ、魚も出るよっ!」


「やったっ! じゃあスウィーツと食材、それが報酬ということでっ!」



 それだけで大喜びのレーコと愉快な仲間達、和気藹々とお喋りをしながら、今のうちに仮眠を取るためとのことで収容所へと戻って行った。


 仮にも元魔将や魔将補佐、つまり魔王軍の幹部であったはずなのだが、それがスウィーツだの食べ物だので釣られてしまう。


 これも精霊様が扱き使い続けた結果なのかも知れないが、何とも言えない情けなさである。


 まぁ、その分低コストでキツい仕事をしてくれるのだから助かるな、いつもブツブツ文句を言う、ドライブスルー専門店の連中に爪の垢を直食いさせてやりたいぐらいだ。


 そのまましばらく精霊様の手伝いをしていると、今度はミラが1人でやって来た。


 ポスティング担当はカレンとマーサのはずなのだが、まだ買い物から戻っていないのである。

 寄って代役を探しに来たとの事だが、俺もマリエルも精霊様の手伝いで手一杯だ。


 もちろんマリエルは何の役にも立っていないのだが、木から吊るしてあるルビアと同様、まともにポスティングが出来るとは思えない。


 ここで代役となると……1人たりとも居ませんね……



「すまないがミラ、セラと2人で行ってくれ、後でユリナと去り何も追い掛けさせるし、カレン達が戻ったらジェシカも含めてそっちに割り振ろう」


「わかりました、でもお姉ちゃんはあまり使えなさそうなので私1人で行って来ます、あとお姉ちゃん、途中からサボり始めて何もしていなかったので、後でキッチリお仕置きしておいて下さい」


「まともに働かない、働けもしない奴が多すぎる気がするのだが……」



 目の前でモタモタと作業し、かえって邪魔になっている状態のマリエルを眺めながらそう考える、というか思わず口に出た。


 ルビアといいマリエルといい、そして副リーダーなのにシャキッとしないセラ……まぁ、良く考えれば俺もなのかも知れない。

 とにかく勇者パーティーは堕落している、このままだと魔王はおろか、南の四天王すら討伐することが叶わないぞ。


 ここらでガツンッと鍛え直しをするべきだとも思うが、それは今回の事案と、それからヨエー村でやるべき賢者の石に関する事項を済ませてから考えていくこととしよう。


 そのまま入念な準備をしつつ、夕方を待つ、俺達は忙しく動いていたのだが、ビラを受け取った近所の連中は遠慮というものがなく、まだ日の高いうちから集まり始め、茶を啜っていた。


 準備がそろそろ終わろうかという頃、馬に乗ったシルビアさんが西の拠点村から帰還する。

 ちょうど良い、今日の無料祭りにはシルビアさんも参加だ、商人のトーク力でジジババの相手を一気に引き受けて頂こう。


 そんなこんなで日は陰り、大至急で準備した無料祭は開催の時間を迎えた……



 ※※※



「……私は次期国王としてですね、勇者パーティーに対しては可能な限りの援助と協力をしていきたいと存じております、場合によってはその行動に同伴し、自ら剣を取って戦うことも辞さない構えでおります。え~、しかしですね、ここ最近はその勇者パーティーに対して、謂れのない悪感情をぶつける不届きな者共が、この勇者ハウスの近辺で見受けられる状況です。そしてそれがエスカレートしてですね、夜間の騒音や破壊行為、ゴミの放置など、近隣住民の皆様方に多大なるご迷惑を……」



 太陽は完全に沈み、夜が訪れる、気温はこれでもかというぐらいに低下し、今すぐにでも熱燗を手にしたいところなのであるが、ゲストである近所のジジババは、インテリノの真面目なスピーチを真面目に聞いている。


 ここで喋っているのが駄王であれば、既に全員フル無視、とっくの昔に乾杯を終えていたところだ。

 だが将来有望と目される王子の、インテリノのスピーチは、下々の者にとっても聞く価値があるということ。


 もちろんここ最近の事案は俺達に責任がないことを、何となく、それも目立たぬように交えつつ、上手く話していくインテリノは、とても10歳の子どもとは思えない聡明さだ。


 横で寝ているのか起きているのかわからない状態の姉、マリエルとは偉い違いなのである。

 まぁ、どちらが突然変異なのかといえば、血統的にインテリノの方なのかも知れないが……


 そのインテリノのスピーチも終わり、あとは俺が軽く喋って……と、セラが後ろから肩をツンツンしてきた、その後ろにはマーサ、奴等がやって来た音を察知したようだ。



「すまん精霊様、俺とセラは『ショーに使う玩具』を『捕獲』しに行くから、後のことは任せたぞ」


「わかったわ、なるべく活きの良い状態で持って来てよね、その方が殺し甲斐があるから」


「はいはい、じゃあ行って来るから」



 開会式の残りの部分は精霊様に任せ、俺とセラはせっせと料理を作るレーコ達に手を振りつつ、屋敷の方へと向かった。

 既にやかましい絶叫が聞こえ始めている、今日はかなり人数が多いようだな、支払うべき日当は大丈夫なのか?


 などと敵の懐事情を心配しつつ、セラと2人で屋敷のテラスに立つ。

 既に敵の接近に気付いたようだ、『今日の迎撃当番』である元大魔将のフルートも、すぐにテラスに出て来た。



「あら、今日は居酒屋さんの方で何かしているんじゃなかったんですか?」


「ああ、でもそこでやるショーのタネはここで確保する予定なんだ、フルートも今日は良いから、他の連中も誘ってそっちに行くんだ、ハイこれ、地下牢の鍵な」


「牢屋の鍵を捕まっている側に渡すのも凄いですね……」



 確かにフルートの言う通りだが、別に逃げ出すなどとは思わないし、そもそも元魔将や元大魔将を捕らえているのは、魔王軍との戦いが終わるまでの臨時的なものだ。


 しかも大魔将の中で最初にここへ来たラフィーに関しては、既に地下牢ではなく部屋を与えている状態。

 フルートにしても、それからのこりのカイヤとテリーヌにしても、ただタイミングを逸しただけであり、今更地下牢に放り込んでおく意味はないのである。


 まぁ、その辺りもおいおい対処していくこととしよう……何だか今日は後回しにしたものがかなり多いような気がするな、全て忘れずに処理出来るとは思えないが、思い出した順に片付けていけば良い。


 フルートを帰し、そんなことを考えている間にも、徐々に群集の足音が大きくなっていく。

 既に乾杯が済んだと思しき祭会場からも、気になった何人かが酒のグラスを片手に様子見に来ている。


 馬鹿連中がこのあとどうなるのかを見るのは勝手だが、危険だからもう少し下がって欲しい。

 屋敷の前面一帯には、所狭しと深い深い落とし穴が掘られているのだから。


 しまったな、駅のホームよろしく『黄色い線の内側まで』という感じの注意喚起をすべきであったか。

 だがこうなってしまってはもう遅い、ギャラリーを落とすことのないよう、慎重に落とし穴を操作していこう。



「あ、勇者様、そろそろ見えて……やっぱり今日もあの勇者風ハゲが一緒なのね……」


「ん、何だか昨日よりも鎧が豪華になっていないか? あと兜だって違うものだぞ」


「でも強化したのは見た目だけじゃない、てか強そうには見えないし、普通に重くて邪魔そうじゃない?」


「大丈夫だ、豪華なのは表面だけで、大半のパーツはダンボールで構成されているらしいぞ、ちなみに被っているのは兜じゃなくてズラだからな、そこのとこ間違えると失礼だぞ」


「あらそうなのね、悪い事しちゃったわね、お詫びに非業の死でもプレゼントしようかしら」


「おいおい、その前にとっ捕まえて拷問するんだからな、無闇やたらに殺したりするんじゃないぞっ」


「あ、それを忘れるところだったわ……」




 セラと他愛のない話をしている間にも、徐々に近付いて来る敵の軍勢。

 どいつもこいつも頭の悪そうな奴ばかりだ、さて、どいつを生け捕りにすべきであろうか。


 とその前に、昨日に引き続いて勇者風ハゲが前に出る、またどうでも良い口上を述べるつもりなのであろう。

 時間もあるし、それだけ聞いてから作戦を開始しても遅くはないな。


 というかここでの敵との会話を、この後も続く楽しい無料祭の笑いのタネとして流用してやるのだ……

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