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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十二章 怪しい店
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417 奪還部隊の襲来

「ヒャッハーッ! 飲めっ、良いから全部飲むんだっ!」


「む……無理ですよっ! そんなに水ばっかり飲めませんっ!」


「何だとコラァァァッ! ならケツから注入してやろうかぁぁぁっ!」


「ひぃぃぃっ! やめてぇぇぇっ!」



 遂に始まった拠点村発足式、というよりも単なる大騒ぎ、俺が虐待しているのはその辺の一般人ではない、この村で捕らえたサキュバスボッタクリバーの店長なのだ。


 本来は各国の国や自治体、その他団体等から派遣された参列者に対する注意喚起のために、この場に全員を引き出して顔や特徴、不当な商売のやり口などなど、この連中に関する情報を伝えるための場である。


 だが全員酒が回り、そのようなことはどうでも良いし聞いてすらいない可能性が高い。

 よって準備されても誰も手をつけようとしない、『かわいそうなチェイサー』を用い、大量の水を飲ませる拷問をしてみたのであった。


 とはいえ10ℓを超えたかどうかぐらいのところで飲むのを拒否されたしまった、そこで精霊様と協力し、余った水を注入するためにサキュバスお姉さんの尻を……ヤバい、セラがめっちゃ睨んでいるではないか……



「……せ、精霊様、ちょっとこの場を預ける、すぐには戻って来ない、というか出征してそれっきりになると思うからあとは任せた」


「あら、殺されに行くのね、このステージは私に任せて、安心して逝きなさい」



 そういえばそうであった、スピーチだか何だかのために、セラによって無理矢理ステージに上げられてのであった。

 そのステージ上でルール無用の酒盛りがスタートし、総員大騒動のまま現在を迎えている。


 騒ぎの中に放置されたセラ、およびその他の仲間達、親類縁者が参列者として来ているメンバーの姿は既にない。


 だが、誰も来ていないセラとミラは勇者パーティー指定のテーブルで、混乱によってなかなか運ばれて来ない料理に業を煮やしているといった雰囲気。


 ヤバいな、俺だけ調子に乗っている間、あの2人は酒も料理もないあの場所にずっと座っていたのだ。

 普通に考えて『コーヒー奢り』ぐらいの弁済で勘弁して貰えるものとは思えない。


 急いで席に戻り、おそるおそる、セラにその辺で拾って来た(地面に落ちていた)ロースとビーフの塊を差し出す……



「全く勇者様は、毎度毎度しょうがないわね」


「ははは、いやぁ~すまんすまん……」


「ということでこれでも喰らいなさいっ!」

「私からも同じものをプレゼントしますねっ!」


「ひょげっ! どあぽっ! い……いでぇぇぇっ!」



 何気なくテーブルに突いていた両の手の甲に、それぞれフォークが突き刺さる。

 手を貫通したフォークはテーブルに深く突き刺さり、ガッチリと固定された。


 痛すぎて抜き去ることが出来ない、もしかすると俺、このままここで朽ち果ててミイラになるのか? いや、それは勇者の死に方ではない、とりあえず2人に謝って許しを得ることとしよう。


 まずは話題を変えて、その流れのまま3人でどこかへ行く感じを作ろう……



「そ……そういえば他の連中はどこへ行ったんだ? マーサやユリナ、サリナ、エリナにしても、アイリスだって知り合いは誰も来ていないはずだぞ」


「ん? そういえば騒ぎが始まってすぐ、全員お皿を持ってどこかに行ったわね」

「確かビュッフェがどうのこうのと言っていたような気が……ビュッフェって何ですかね?」



 涙が溢れ出した、だが両手がフォークにブッ刺されている以上、それを使って零れ落ちる雫を拭き取ることが出来ない。


 この2人は貧乏な生い立ちゆえ、『ビュッフェ』という食事の形式を知らないのである。

 ちなみに俺も良く知らない、バイキングと何が違うのか、問われれば正確に答えることが出来ないはずだ。


 そういえば混乱回避のためにどうのこうのと、運営に回っているデフラが吠えていたような気がするな。

 おそらくそこで、テーブルに料理を運ぶ形式から、出来上がったものを並べ、各自取りに行くスタイルに変更となったに違いない。


 それを、ビュッフェなどと言われても何が何だかわからないこの2人は、そのまま酒と料理が運ばれてくるのを期待し、まるで忠犬の如くこの場で、絶対に来ないそれを待ち続けていたのだ。


 とりあえずその辺に居たスタッフの1人を呼び止め、セラとミラにビュッフェ形式の説明をさせた……俺の手に刺さったフォークは2本とも抜かれ、代わりに何度も使っては洗ってを繰り返したと思われる小汚い包帯が巻かれる……



『た、大変に申し訳ございませんでしたっ!』


「うむ、わかればよろしい、情状酌量の余地があるし、軽い罰で済ませてやろう」


『有り難き幸せっ!』


「だがまずはこの傷を治さないとだからな、ちょっとルビアを捜しに行こう、付いて参れっ!」


『へへーっ!』



 この状況でどちらが悪いのかと聞かれれば、2人を放置してステージ上で暴れていた俺の方が、比較的悪いのではないかと答えざるを得ない。


 だが2人共、ビュッフェ形式であること、そして上流階級に蔓延する恐怖の食事形態(体重増加的な意味で)であるビュッフェ形式とは何たるか、それを知らなかったことを恥じ、自分達が全面的に悪いと思い込んでいるのだ。


 これを利用しない手はない、お馬鹿なセラはともかく、俺の3倍は知能が高く賢いミラに対して偉そうに出来る場面など、隠していた超変態級のエッチな本を発見、摘発したときぐらいにしか訪れないのである。


 不法行為で身体に危害を加えたことに対する賠償の代わりとして、セラとミラの2人を子分に加えた俺は、このままでは永遠に跡が残るのではないかとも思われる手の傷を治すべく、回復魔法の伝道師であるルビアを捜すため、大宴会の海へと旅立って行った……



 ※※※



「あっ、あそこに居ましたよ、『スウィーツ大食い大会準決勝1組』の会場です」


「本当だ、しかもルビアの癖にわりと勝っているじゃないか、相手はデカいおっさんなのにな……」


「きっとスウィーツは別腹どころか、別の次元に存在する空間に転移しているのよ」



 メインステージとは別の場所で、賞金の懸かったスウィーツ大食い大会に参加していたルビア。


 変なおっさんとタイマンしているにも拘らず、何が『準決勝』なのかと思いきや、なんとこの大会、大食い対決なのに『トーナメント方式』なのである、どうやって成立しているのかは謎だ。


 ケーキだのシュークリームだの、とても異世界にあるものとは思えない菓子類を次々に平らげ、自分の10倍以上は質量があろうかという、身長3m前後のゴリマッチョに勝利したルビア、余裕の表情である。


 もう1組の準決勝も勝者が確定したようだ、決勝の相手は……王都筋肉団団長のゴンザレスだ、先程の相手といい、どうしてスウィーツのイメージを崩壊させかねないマッチョばかりが参加しているのであろうか?


 ……と、さすがに決勝戦は午後からとなるようだ、準決勝を勝ち抜いたルビアとゴンザレスの2人がステージから降りて来る。


 ルビアに状況を説明し、その場で治療を受けていると、すぐに近付いて来るゴンザレス。

 何やら巨大な樽を抱え、傾けて中身をグイグイと胃に流し込んでいる、あれだけスウィーツを食べた後で、一体何を飲んでいるというのだ……



「おう勇者殿、今回はビュッフェ形式になって誠に助かっているよ、俺達のような大食いだと毎回注文するのも面倒だし、スタッフにも多大な迷惑を掛けてしまうからな」


「うむ、とはいえその形式が俺に怪我を負わせる間接的な原因になったんだがな、ところでそれは何を飲んでいるんだ?」


「む? これは会場入口に配置してあった酒だよ、少し薄いような気もするが、別に飲めないということはないな、わっはっは」



 その直後、運営よりのお知らせが入る、会場入口に設置してあった消毒用アルコールを持ち去った方は、直ちに元の場所に返却して下さい、それはドリンクではありません、とのことである。


 もう一度、ゴンザレスががぶ飲みしている酒の樽を確認……するまでもない、『手指消毒用』と、抱えている本人からはまず見えない底面に記載されているではないか……



「お、おい……今のアナウンスなんだが……その樽の底を確認するんだ……」


「ん? おっといけない、これは酒ではなかったのか、すぐ元の場所へ戻さねば」



 そんなものを平気で飲んでいる時点で異常なのだが、この男に関してはおそらく人間ではないため特に問題とはならない。


 樽を持って会場入口、即ち拠点村の入り口ゲート方面へと向かって行くゴンザレス。

 そのゲート方面から、やたらと焦った様子でこちらに走って来る者が何人も見受けられる。


 この拠点村の周囲の森は未開な部分も多いし、そこからバケモノでも出現したのかも知れない。

 はたまた向こうの方の露店で集団食中毒が発生し、全員便所に向かって走っているだけとか。


 とにかく今日はかなりの人数がここに集結しているのだ、その中には各国、各団体の主要人物で、戦闘がこなせない者も非常に多い。


 出来れば、もし可能であれば、トラブルは今日ではなく、その連中が帰った後にして頂きたいものだ。


 などと考えるも、一緒に居たセラとミラ、ルビアでさえも、何かが起こったのではないか、見に行った方が良いのではないかなどと主張する。


 状況を確認しに行った場合にはろくでもないことに巻き込まれる、それだけはここまでの、俺の異世界探索によって得られた知識と照らし合わせても、十中八九、どころか間違いない、確実な事象だ。


 本当に嫌で嫌で仕方ないのだが、急かす3人に引き摺られるようにして会場内移動用の人力車に乗り、拠点村の入り口付近へと走った……



 ※※※



「……おいセラ、何なんだあの連中は?」


「う~ん、おそらく『敵の大軍勢』ね、魔族だけで2万近く居るんじゃないかしら?」


「いやいや、そんな奴等発足式に招待した覚えはないぞ」


「あら、じゃあ招かれざる客なのね、お引取り願わないといけないわ」



 拠点村のゲート前から眺める丘の上、かつて甲や乙をぶち殺し、丙と丁を家来にするきっかけとなった記念すべき場所だ。


 その丘の上に、見知らぬ非招待客共が、群れを成して待機しているではないか。


 しかも全面に下級魔族、そして中級魔族を擁し、その後ろに先頭経験が豊富と思しき上級魔族が張っている、東の四天王軍も良く使っていたフォーメーションである。


 となるとこれは間違いない、西の四天王軍の残党、または新たに敵対する予定、というよりも既にサキュバスボッタクリバーの摘発を開始しているからもう敵対している南の四天王軍、いずれかである可能性が非常に高い。


 と、敵らしき軍団の中央が割れ、そこを通って武将感全開の魔族が、部下らしき2人を伴って出て来る。


 真紅の鎧、わけのわからないトゲトゲした飾りの付いた兜、そして真っ黒なマント。

 今は良いと思うが、夏になったらあの格好は厳しそうだ、いや、現状でもかなり暑いに違いない。


 ガッチャガッチャと鎧の音を響かせながら前に出たその魔族、近くで見ると髭すら剃っていない、汚らしい顔の馬鹿そうな野郎だ。


 その魔族が何かを話し出すらしい、今からでも酒宴の仲間に入れて欲しいとかであれば大歓迎なのだが、どうもそういう雰囲気ではない、これは戦いの予感である……



『やぁやぁ我こそは、南の四天王軍捕虜奪還部隊、()()()()()隊長である、そちらの代表者を出せいっ!』



 南の四天王軍であったか、捕虜奪還部隊ということは、おそらく今現在こちらで身柄を押さえているサキュバス達、主に直営店のメンバーを取り戻しにきたということであるはずだ。


 しかしあのサキュバス達に関しても散々いじめてしまったし、客を脅す用の野郎魔族に至っては全部惨たらしく殺してしまった、これは面倒なことになりそうだ……



「おいおいマジかよ、ウザそうな奴だな、おいセラ、ちょっと俺の代わりに行って来てくれないか、ああいうのとは話をしたくない」


「私だってイヤよ、ミラ、何とかしなさいよ」


「勇者様、お姉ちゃん。こういう相手を人に、しかもまだ子どもの押し付けるのはどうかと……ということでルビアちゃん、ここは情けない勇者様に代わってガツンと……」


「う~ん、顔がキモいから近付きたくないですね、息も臭そうだし」


「こりゃダメだな、ということでお~いっ! 貴様の相手などしている暇ではないっ! 雑魚は帰ってウ○コでもしておけ~っ!」


『何を言うかぁぁぁっ! このボーラレタ様に対してそんな舐め腐った口を聞くとは、この場で成敗してくれるっ!』



 なぜか怒らせてしまったようだ、こちらでは対応出来ないゆえ、穏便に帰っていただこうと思ってわざわざ返答をしてやったというのに、一体何が気に入らなかったというのだ?


 同伴の部下らしき魔族が必死で止めている、このまま振り切ってこちらに飛び掛って来れば……ダメだ、俺の後ろに居るギャラリーという名の野次馬共が酷い死に方をするのは必至。


 人間だけではない、俺の真上にあるゲートも、そしてこの付近一帯に建設された拠点村の建物も、全てが灰燼に帰してしまうのは言うまでもない。


 もちろんこの大軍勢と戦闘になれば、たとえ圧倒的な勝利を得たとしても、せっかくの村が台無しになる程度には被害を受ける。

 つまり、拠点村は発足式当日にして滅亡の危機に陥っているのだ……



「おいどうするよ、ここで戦えばえらいことになる、だけどアレだよ、帰ってくれる感じじゃないぞ」


「どうにかして丘の向こうへ誘導する必要があるわね、戦いが始まる前にだわ」


「勇者様、とにかく捕虜をここへ、いきなり攻撃をしてきたら巻き添えになるような位置に連れて来るべきです」


「ああ、それならさっきこっちへ来たはずの……もう合流していたのか……」


「おう勇者殿、俺もあの酒らしき何かを返しに行く途中で騒ぎを聞きつけてな、おそらくこういうことだろうと思って全員連れて来たぞ」



 呼ぼうと思ったときにはいつもその場に居る、そしてまだ頼んでもいないのに、俺達の要請すべき内容を完遂している、それがゴンザレスという男なのである。


 縄で数珠繋ぎにしたサキュバス達、とうぜん温泉郷店のオーナーであったココアと、名前こそ聞かなかったが、俺が先程までステージで拷問していたこの村の店長、その2人を先頭に、全員がここに連れて来られていた。


 当然、敵方の大将であるボーラレタもその姿を認め、暴れ狂っていたのが急に冷静になる……単騎突撃を止めようと必死になっていた2人の部下のうち、1人は地面に倒れ、既に事切れているようだ。


 あの魔族単体でも、おそらくは出会ったばかりの頃のマーサ、というか、最初に戦った16体プラスアルファの魔将程度であれば、それこそワンパンで葬り去ることが可能であったはず。


 それを単にムカついたというだけで、しかも殴る蹴るの暴行を加えたのではなく、ただただ振り払ったのみで殺してしまったボーラレタ、強さで言えば、これまでの『雑魚敵』の中ではトップクラス。


 西の四天王との戦いで相手をした甲乙丙丁戊己、そのどれよりも実力は上、アレが本格的に暴れれば村の滅亡は免れ得ない……



「おいお前等、わかっているよな? このまま奴がここを攻撃したらどうなるかぐらいは?」


「も、もちろんですっ! ここに並べば良いんですね? あの連中が攻撃出来ないように、人質的兼防御壁な存在として」


「その通りだ、じゃあ横一列に並んで跪け、絶対に動くなよ、トイレとか行きたくなってもだ、その場合は係員に伝えるんだぞ」


「誰ですか係員って……」



 係員はそのうちやって来るであろう丙と丁を中心に、万が一ここで戦闘の巻き添えになっても死んだりはしない連中のことである。


 もちろん参列者、それに拠点村のスタッフではあるものの、魔族ではないデフラ達にはここへ近付かないように注意喚起をしなくてはならない。


 その辺りも丙と丁に任せたいのではあるが、そういえばあの2人は俺達の実力にまるで気が付かないような奴であった、つまり、今現在相対しているボーラレタも……あの見た目であれば問題はない、実力相応に強そうだ。


 そのボーラレタ、俺達がサキュバス達を縄で縛り上げ、魔力を奪う腕輪まで嵌めさせたうえで、地べたに跪かせたのが相当に気に食わなかったようである。


 引止め役のもう1人の部下も、その振り払った腕によって頭を消滅させられ、その場で後ろにドサッと倒れる。

 それを意に介さず、しかし近付くこともせずに吠え始めた……



『き……き……貴様等ぁぁぁっ! 我らの軍のエース達に何をしているのだっ!?』


「何をって、『攻撃して来たらこいつらがどうなっても知らんぞ』という脅しに利用しているだけだ、文句あるか? ちなみに薄汚い野郎スタッフは全部ブチ殺しておいてやった、感謝するんだな」


『おのれっ! 脅迫スタッフ(男)は別にどうでも良いがっ! その女の子達にそれ以上の狼藉を働くんじゃないっ!』


「あ、そっちはどうでも良いんだな……」



 とにかく、縛り上げた捕虜を人間の壁として使うという、勇者らしからぬといえばらしからぬ戦法で拠点村を守ることに成功した。


 だがそれも一時的なものだ、背後に回られればそれまでだし、敵が痺れを切らして強制的な奪還に走れば、拠点村はそれでお終いなのである。



『ボーラレタ様、一旦お戻り下さいっ!』


『うるさいボケッ!』


『はうげろぽっ!』


『……だがここは引かざるを得ないようだな、よし、本陣に戻って作戦を立てるっ、早く立って付いて……何だ死んだのか、情けない奴め、ペッ』



 3人目の部下を殺害し、その死体に唾を吐き掛け、さらにはこちらをひと睨みした後、踵を返して戻って行くボーラレタ。


 あんな馬鹿そうな格好をして作戦を立てるだと? それならたいしたことは……いや、敵陣の奥に見える本陣テント、その中にはとんでもない頭脳を持った参謀が隠れていないとも限らない。


 用心しよう、そしてこのままではいずれ拠点村の内部に被害が出る、それだけは避けたいし、式に参列していた各代表も守らねばならないのだ。


 ゆえに、こちらも作戦を立てるため、一旦仲間、それだけでなく戦えそうな者全員を集めることとしよう……

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