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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十二章 怪しい店
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416 発足式始まる

『うぃ~、開いてますか~っ? ヒック』


「は~い、どうぞ~っ!」


「よしよし、やっぱり奴等がご来店だ、じゃあサキュバス軍団、接客始めっ!」


『へへーっ! 畏まりましたっ!』



 入店早々、生を注文したことによって『おさわりトリック』に嵌まり、案の定世界の半分を請求された俺達。

 店を制圧し、脅し要員の野郎共には死刑を、そして残ったサキュバス達には営業の継続を命じた。


 もちろん、メニューなどは若干切り替えている。

 元々おさわりに対して法外な請求をするスキームであったのだが、なんとこれを一切無料に。


 つまり、この店は今日をもってボッタクリから足を洗い、夢の『サキュバスおさわり放題バー』として新装開店を果たしたのだ。

 その最初の客は、先程宿舎から出て、1軒目で良い感じに酔っ払った王子護衛の王国兵である。


 ドアが開き、顔を赤くしたおっさん兵士達がゾロゾロと入店。

 迎え撃つは全員が『生』の状態、つまりおっぱい丸出しのサキュバス軍団。


 勝負の幕開けである、ちなみに本日の売上は、100%がコンサルタント料として俺の懐に直入するのだ。

 酒で財布の紐がユルユルになった王国兵から、可能な限りのオーダーを頂戴して欲しい。



「ご注文は何になさいますか?」


「うぃ~、じゃあおれはこの俺は『生絞り生おっぱい』の『濃い目』で」


「畏まりました、『生絞り生おっぱい』の『濃い目』ですね、ではどうぞ」


「へっへっへ、まさかそういう店だったとはな、ヒック、うぃ~」



 とんでもないメニューを創り出したのは当然この俺様だ、今サキュバスお姉さんがどういう状態になっているのかはお伝え出来ないが、とにかく凄いことになっているのだけは確かだ。


 これがおさわり部分を無料として、妥当な価格のドリンク代のみで注文することが可能なのである。


 オープン記念価格としてこれぐらいのことをやる店はあるかも知れないが、通常価格でこれなのは、おそらくこの世界全ての『こういう店』を調べてもここだけであるはずだ。


 しかも何が良いかって、とても口に出しては言えないような、いや、別に言うことぐらいは違法ではないのだが、恥ずかしくて言葉に出来ないサービス。


 それをサキュバスお姉さん達は平気で、嫌な顔ひとつせず粛々と遂行してくれるのだ。

 これはもしかしたら儲かるかも知れない、というよりも確実に儲かる。


 今後、世界各地のサキュバスボッタクリバーを潰して回るのに際し、そこの従業員である、大半がサキュバスで構成されているはずのホールスタッフは、余すことなく捕らえて持ち帰ることとしよう。


 そうすればこの俺様の、『サキュバスによる超すんごいサービスバー、しかも安いっ!』を、無限に出店していくことが可能になるではないか。


 同じ町にいくつか同様の店を設置し、お互いに競い合わせるのも良いな、有名になれば、魔王軍と関係のないサキュバスも加盟店を始めたいと申し出てくるかもだ。


 夢は膨らむばかりではあるが、酒とサービスを十分に堪能した王国軍兵士の皆様がお帰りのようである。

 最初の客がどのぐらい金を落としたか、これは見ものだぞ……



「え~っと、お会計は全員で銅貨3枚と鉄貨7枚ですね……はい、じゃあちょうどで、ありがとうございました~っ」



 ……銅貨3枚? 鉄貨7枚? いやいや何だその金額は、あまりにも少額すぎるぞ。

 これではタダ同然、というか無給で扱き使う予定のサキュバス、その餌代を控除しただけで赤字ではないか。


 15人も客が居てこの体たらく、無能な連中め、説教してやるしかないな……



「おいお前等、今のは一体どういうことだ? どうしてたかだか銅貨3枚程度しか儲からないんだよ?」


『そ……そんなことを言われましても……』


「そんなこともこんなこともあるかっ! おかしいだろ普通にっ! どういうことなのか説明出来るまで……と、どうしたジェシカ?」



 まるで公園で露出するかわいそうな人に声を掛ける、優しい警察官の如く、俺の肩にポンと手を置いたジェシカ、その表情からは諦めと、呆れが半々で見て取れる、俺、また何かやっちゃいましたか?



「すまないが、普通におかしいいのは主殿の頭だ、このビジネスモデルには重大な欠陥がある……」


「おいコラ、最近ディスりがストレートすぎるんだよ、てか俺様の完璧な作戦のどこに欠陥があるってんだ? 欠陥はないけど怒りで血管がブチ切れそうだぞっ!」


「あのな主殿、まず前提がおかしい、おさわり無料のさわり放題、それは集客のためだな? しかしそこから利益に繋げるためのモノが何もないのだ。ワンドリンク、いやもっと言えば枝豆1皿だけで閉店まで粘られて終わりだぞ」


「そうか、じゃあやっぱ『チャージ料:世界の半分』にしようか、そういう営業形態の方が堅実だよな」


「本末転倒の極みなのだが」



 じゃあどうしろというのか、そう問いたいところではあるが、もう面倒なので今度にしよう。

 死刑にする予定のおっさん魔族は拠点村のスタッフが連れて行ったし、俺達はこのお姉さん方を連れて帰るのだ。



「よぉ~しお前等、今日の営業はこれまでにするから、全員両手を頭の上に組んで良い感じに参りました感を出すんだ」


「え? その、あの……この後は普通に帰して貰えるんじゃ……」


「馬鹿言ってんじゃないよ、お前等は罪人だからな、拠点村発足式にて、各国代表の前で注意喚起も兼ねた処罰を執り行う」


『そ、そんなぁ~っ!』



 まさかここまでのことをして、しかも俺達と敵対する魔王軍の関係者でもあって、それで許して貰えるとでも思っていたのであろうか?


 ココアを始めとした、温泉郷で捕らえて現在絶賛移送中の7人は、加盟店として魔王軍とは関係なしにああいうことをしていて、それで奴隷堕ちということのしたのだ。


 直営店のスタッフで、特に店長というかオーナーというかは南の四天王の部下でありながら、それ以下の罰で許して貰える可能性など感じさせてしまったことすら反省点といえよう。


 今後、サキュバスボッタクリバーに対しては、今よりも一層厳しい態度で臨む必要がありそうだな……



「1……2……3……全部で5人か、ハウスの地下牢だけで余裕だな、喜べお前等、牢屋を1人1部屋使わせてやるぞ」


『・・・・・・・・・・』


「何だ、嬉しくないのか? なら地下牢はやめて、外で磔にしてやろうか、それならどっちが良い? もちろん地下牢だよな、地下牢は最高だよな?」


『わ~い……』


「そうか嬉しいか、じゃあ出発するぞっ!」



 サキュバス5人をルビアが縛り上げている間、適当にいじめ、どちらの立場が上なのかを知らしめておく。


 この連中が逆らうことはないはずだ、高い力を持った上級魔族である分、俺やその仲間には絶対に勝てないということを、考えるまでもなく本能で理解しているのだ。


 徒歩で5人を連れ帰ると、ハウスの前には見慣れない馬が1頭……王都獣人部隊の紋章が見える、そして何かを繋いで引き摺って来たと思われる長いロープ。


 俺達の足音に気付き、玄関からひょっこりと顔を出したのはミケ、どうやら温泉郷に置いて来た7人の魔族を連行する役割、そして代表として発足式に参加する役割を任されたようだ。


 しかしなぜそのミケが、奴隷用に用意されたボロに身を纏っているのであろうか……



「おつかれさん、連れて来た連中は地下牢だな、てかミケ、何だお前その格好は?」


「にゃにゃにゃっ、儀式に参加するから正装でって言われて、うっかり軍服しか持って来なかったのにゃ、だから寝巻として一番動き易そうなこれを借りているのにゃ」


「……まぁ、良いんじゃないかな別に」


「明日から式の日まではこれを着てお出掛けもするにゃ」


「それはやめてくれ、ウチが宿泊客にそんなのを着せるやべぇ団体だと思われる」



 ミケの服はおいおいどうにかするとして、まずは捕らえたサキュバス5人をハウス併設の地下牢へブチ込む。

 到着したばかりのココア達は、3・2・2で牢に割り当てられ、疲れ果てて寝ているようだ。


 そちらの7人とも後ほど話をするとして、今日はボッタクリバーで酒盛りを出来なかった分、ハウスでミケも交えた飲み会としよう。


 何気ない感じでバーからパクッて来た酒を振舞い、その日の夜は更けていった……



 ※※※



 拠点村のサキュバスボッタクリ直営バー摘発の日から3日、各国の代表が徐々に集まり始める。

 発足式は翌日の朝からであるが、ほとんどの代表者は前乗りし、既に温泉を堪能している。


 出席の団体、欠席の団体、欠席ならまだしもとんでもない下っ端を送り込んできた団体は要チェックだ。

 少なくとも俺達のことを好意的に捉えていない、それを隠すことなく表明しているということなのである。


 こういう連中とは後々敵対する可能性が高いからな、魔王軍との戦いが終わり、人族同士が再び、表立って争いをするようになった際、最初の敵となり得る候補国家、団体といえよう。


 どうやってかは知らないが、当たり前のように徒歩で訪れたカレンパパ、カレンママにも挨拶をし、ついでに人が多くなったら武装を解除するよう要請しておいたが、大笑いするばかりで聞き入れてくれない。


 王都からは王子達正式な派遣団、それから各種団体に加え、なぜかシルビアさんがやって来た。

 自分の店の出店要請をしたらしい、王都の方は2店舗とも、バイト伯爵令嬢のモニカに任せたのだという。


 ついでにシルビアさんと馬に2人乗り……というか縛り付けられたような状態で乗っていたのはコリンであった、ドライブスルー専門店の店長である……



「お前は何をしに来たんだよ、店は大丈夫なのか?」


「大丈夫よ、最近はスタッフも増えてきたし、食材倉庫兼店舗も建設中よ」


「プレハブ?」


「いや、さすがに違うわ……」



 コリンも、というか俺達のドライブスルー専門店も、この拠点村の入り口付近で商売を始める許可を得た、というかシルビアさんが勝手に申請したらしい。


 もちろん『申請代行手数料』として、開業以降半永久的に、営業利益の10%をシルビアさんに奪われる仕組みとなっているのであった……



「ではご主人様、私はお母さんとメインの温泉に入りに行きますので」


「おう、いってらっしゃい、というかカレンも行っちゃったし、あとは……」


「族長なら向こうの空に小さく見えてますよ」


「そうか、リリィは目が良いな……さて、戦いの始まりはもうすぐだ……」



 一番厄介な敵、敵といっても『対応上の敵』、即ち厄介な客である。

 リリィの故郷であるライトドラゴンの里にも招待状を送ったのだ、そして当たり前のように族長が来てしまったのだ。


 遥か東の空に見えた小さな赤い米粒のような物体は、やがてドラゴンの姿をはっきりと現し、そこからしばらくすると拠点上空に飛来する。


 新設されたばかりの商店街から、ざわざわと騒ぎが起こっているような音が聞こえてくる、逃げ惑っている奴もちらほら居るようだ、まぁ、ドラゴン慣れしていない連中にとっては当然の反応なのだが。


 いや、むしろ俺達に敵対的な組織の奴等、今ので代表者がかなりビビッたに違いない。

 帰ってその首魁に報告する内容は、『あいつらマジとんでもねぇよっ』とかそのあたりのものとなるであろう。


 ……と、騒ぎの発端であるそのドラゴンが、羽でバサバサと地面を扇ぎながら着陸する。

 凄まじい土埃、それが周囲に多大なる迷惑を掛けているのだが、巨大なドラゴンはまるで気にしない、さすがはオバチャンだ。



『あら~っ! 久しぶりねぇ、半年振りぐらいかしら? おばちゃんあんた達に遭えなくて寂しくて寂しくて、夜も寝られないもんだから夜食で高カロリーなオークの肉を毎日300kg、それでこの腹、ちょっとダイエットとかしないと本当に拙いのよね~っ、このままだとその辺のドアに詰まって抜けられなくなって、あ、屁こいたらちょっと萎むからそれで抜けられるかもね~っ、なんちゃってふざけてる暇じゃないのよ、ちょっとウ○コしたいんだった、ドラゴン用のお手洗いはどこかね、え、そんなものない? いやだわ~っ、そこらでするしかないわ~、とかって、おばちゃんだって一応大昔の昔々は乙女で……』


「……お、お久しぶりです、てか早く人の姿にチェンジして下さいな」


『はっ!? そうだったそうだった、人の姿を取れば問題ないのよね~っ、でもおばちゃん最近太っちゃって、え? 見ればわかるってそりゃないわっ、でも最近本当に戻ってないからヘンになると厄介よね~、、え? ヘンにはならないってそりゃないわっ、おばちゃんもう本気で髪の毛クルクルパーマで、最近若気の至りで紫に染めて、え? 若気はどこに行ったって、そりゃとっくの昔に萎んで消えたわっ、でな、おばちゃん最近な……』



 無限に喋り続けるおばちゃん、もといライトドラゴンの里の族長。

 上位主であるドラゴンで、立場的には俺と同格かそれ以上、つまり今この地に集っている中で、精霊様に次いで2番目に偉いはずのこの巨大生物。


 とてもそうは見えない、というか出会う度に話が長くなっているような気もするが……



「おいリリィ、ちょっとおばちゃんをどうにかしろ」


「え~っ、無理ですよそんなの、族長は前に『朝礼のスピーチ』で1週間、ノンストップで喋り続けたぐらいなんですから、もうその時点で朝が7回過ぎましたよ」


「貧血で倒れるとかってレベルじゃねぇなっ!?」



 しばらくおばちゃんドラゴンの話を聞かされるものの、遂に飽きたのか、それともウ○コが限界に達したのか、おばちゃんは人の姿を取り、便所マークの看板に向かって走って行った。


 ようやく解放されたのは良いのだが、今日は本当にやることがない、リリィも族長おばさんに付いて行き、ジェシカも帝国関係者の所へ行ってしまうようだ。


 他の皆も今日明日だけの出店などを回ると言って出て行ってしまったし、俺は1人で……と思いきや、セラとミラはどこへも行く予定がないらしい、珍しいこともあるものだな……



「で、セラとミラの故郷の村からは代表団が来ないのか? 一応招待状は送ったはずなんだが」


「無理ですよ勇者様、他の団体の人達みたいに戦えたり、当たり前のように歩いて来るような体力があるような人はあの村には居ません、護衛を雇うお金もないし……」


「む、確かにそうだな、じゃあ丙に言って粗品だけ送って貰おう、何が良いかな?」


「余ったお酒を樽ごと送るのが一番喜ばれると思いますよ、クズばっかですから」


「うむ、ではそうすることとしよう、酒が余ればの話だがな」



 既に前夜祭がどうのこうのと言い出している声がちらほら聞こえる。

 発足『式』なのであって祭ではないのだが、その程度のことすら理解出来ず、ただ飲んで暴れたいだけの馬鹿がこの世界の主流派なのだ。


 当然それを見越して大量の酒を用意してはあるのだが、主にリリィの里の族長など、恐ろしいバケモノが大量に集結している以上、それで足りるかどうかと言われると微妙であると言わざるを得ない。



「ということでミラ、今日もハウスに客人を招待すると思うが、酒は節約のためになるべく薄めて出すんだ、本番は明日の夜だからな、アイリスが帰ったらそれを伝えておいてくれ」


「でも勇者様、割るものがそんなにありませんよ」


「どうせ馬鹿ばっかりだ、便所の水で構わん、あと特に頭の悪そうな奴には味醂でも飲ませておくんだ、どうせわかりはしないだろう」



 その夜、やけに薄くて生臭い(便所の)水割りと甘ったるい酒(味醂)をしこたま飲まされた俺は、翌朝盛大に腹を壊し、ルビアの治療を受けてから、少し遅れて発足式に参加することとなった……



 ※※※



「とっとっと、すまんすまん、かなり遅れてしまったぞ、いやはや何に中ったのかな……」



 俺とルビアが会場となる広場へ到着したときには、既に参列者はそれぞれの席に着き、壇上で丙と丁が何かを話している最中であった。


 遠くで手招きしているセラを発見し、中腰になりながらそそくさと自席を目指す……



「もうっ、遅いわよ勇者様、でもスピーチに間に合って良かったわ」


「スピーチ? 何それおいしいの?」


「……もしかして勇者様、自分が支配する拠点の発足式で何もしなくて良いとでも思っていたの?」


「当たり前だろ、ここでの俺様は神みたいなものだからな、黙って座っているだけで、召使共が全て良い感じに処理してくれるのだ、違うか?」


「違うわよっ、今日はちゃんと喋らなきゃダメ、ほら、次のプログラムが勇者様の出番よっ!」


「え? はっ!? おいちょっと……」



 意味がわからぬまま、セラにグイグイ引っ張られて壇上に立たされる、一瞬で注目を集めてしまった、何かを喋らないとならないらしいが、果たしてどうしたら良いのであろうか……



「えっと、えっとですね……本日はお忙しい中お集まり頂き誠にありがとうございます……当拠点村の発足式に際しましてですね、えっと……そのぉ~っ、アレだ、もうどうでも良いから飲もうぜっ! 酒を出せっ! 酒だぁぁぁっ!」


『うぇ~いっ! ヒャッハーッ!』



 うえぇ~いだけでなく、これまでチンピラ特有のものと考えられていたヒャッハー、それを各国を代表する参列者の皆様方から頂くことが出来たのだ、このスピーチは圧倒的な成功を見たといっても過言ではなかろう。


 呆れ果てたような表情の丙と丁、それからデフラが、この後の催しでカチ割るはずの酒樽を抱えて壇上へ戻って来る。


 ハンマーなど要らない、己の拳のみで酒樽の蓋をブチ破り、渡された巨大な柄杓を使って中身を汲み取った。

 それを一気に、かなり溢しながらも飲み干した俺は、空になった柄杓を掲げ、宣言する……



「しゃぁぁぁっ! 今日は祭だっ! 全員これでもかってぐらい飲んで食べて、それから騒いでくれっ! 以上、解散!」


『ヒャッハーッ!』



 ここから、確実に乱痴気騒ぎが始まるのは誰の目から見ても明らかである。

 そして、何か重大なトラブルが発生し、大変なことになる、流れ的にはそれも間違いないことなのだ。


 まぁ、そのときまでは酒でも飲んで、十分にこの祭を楽しんでおくこととしよう……

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