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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十二章 怪しい店
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411 損して得取れ

「それで、お前の名前は?」


「私は王都獣人部隊、上席市街地戦闘武官のミルフォード・ケリー、()()って呼んで欲しいのにゃ」


「はいはいミケな、ここでは見回りでもしているのか?」


「そうなのにゃ、ちょうどこの辺をフラフラ……いえ、ビシッと見回っていたところ、この2人が逃げ出そうとしているのを見かけて、たぶん悪いことしたんだにゃって……」



 ビンゴである、話をする俺達のすぐ近くでひっくり返っている男2人は、勇者パーティー様に対して高圧的な態度を取り、その身分を知ると同時に逃げ出したのだ。


 雑魚キャラの極みである、こういう輩は許してやると増長するし、何よりも、馬車の中で聞こえてきたこいつらの言葉の中に、獣人であるカレンや、ウサギ魔族であるマーサを馬鹿にしたようなものがあった。


 おそらく現地採用の隠れ差別主義者なのであろう、他への見せしめのため、可能な限り残虐な方法で処刑しなくてはならない。



「それでミケよ、あなたには私達がこのモフモフ自治区首都温泉郷に滞在している間のガイドをお願いしたいのですが、引き受けて下さいますか?」


「へへーっ! 王女様の頼みなら断る理由はないですにゃっ!」


「あと語尾が気になるのですが……」


「これはもう生まれつきなので許して欲しいんだにゃ」


「では仕方ありませんね、ということで早速、私達が宿泊すべき場所を用意し、そこへ案内して下さい」


「了解ですにゃっ!」



 俺達の馬車はミケによって招き入れられ、ついでに捕らえた2人の雑魚門番を引き摺って行く。


 最初に案内されたのは、以前、ここで予言だの何だのと言っていたときに宿泊した温泉旅館。

 そこをそのまま首都の天守閣としているらしい、心なしか立派な装飾になったのみで、建物の外観はそう変わっていない。


 だが中は違った、これまでのソフトな観光客用の旅館ではなく、壁にはここの偉い連中が狩猟によってぶち殺したと思われる動物や魔物の毛皮、骨、そして首丸ごとが、これでもかというぐらいに飾り付けられている。


 俺達が渓流や湖で釣った魚を使ったバーベキューをしていた中庭も、コンロは巨大なものに増強、ブタや牛を1頭そのまま焼けそうな肉焼き機まで設置されているではないか。


 完全にワイルドな連中仕様だ、獣人達の中には、カレンの出身である狼獣人の里のように、集団でわりと原始的な生活をしている者が多いとの研究結果を聞くことがあるが、これを見てそのことを否定するような学者は、もちろん学者だけでなく一般人も居ないはず。


 その中庭を眺めながら渡り廊下を抜け、階段を上がって2階へ、偉い人の執務室はそのすぐ傍にあるようだ、高級な扉が開かれ、中に居たのはこれまた獣人、猫ではない、虎のようだ。


 ちなみにすげぇおっさんである、どのぐらいおっさんかというと、雰囲気的には同じ獣人であるカレンのパパ、これだけでもゴリマッチョなのであるが、そこへさらに王都筋肉団団長、Mランク冒険者であるゴンザレスの筋肉も追加した感じの筋肉おじさん。


 もう筋肉で動き、筋肉で思考し、筋肉の要請に従って飯を喰らうといった感じの虎おじさんだが、本人はニコニコと、特に怖そうな感じではない。



「ようこそ我らの自治区へ、先程は門番のクソ共が失礼を働いたようで、いやはや王女様、精霊様、そしてドラゴン様だというのに大変申し訳ない」


「えっと、俺は? 俺とか異世界勇者で、あの……その……アレだ、ちょっと偉いんだが……」


「ええ、もちろん存じておりますのでご安心を、最弱にして卑怯千万、モヒカンの雑魚にも劣る残虐な思考の持ち主だとか、私はこの自治区の執政官、()()()と申す者です、以後お見知りおきを」



 クソッ、実にさりげなく、自然な感じでガッツリとディスられてしまったではないか。


 しかも虎次郎には悪気がなく、純粋に『どんな手を使ってでも、たとえ多くの者から批判されようとも勝利する、それが全て』というコンセプトの勇者である俺を褒めているような気がしなくもない。


 虎獣人の虎次郎は、とりあえず俺達が泊まるための部屋を提供してくれた、ついでに先程捕らえた2人の残虐処刑ショーにも招待される。


 奴等は『炙り凌遅刑』とかいう、なかなか凄まじい刑に処されるらしい、本来は自首し、差別主義者に与えられる中では比較的軽い『とろ火炙りの刑』に処されるべきところなのだ。


 にもかかわらず差別主義者であることを隠して門番としての採用を受け、実際に『鬱憤を晴らす』などという理由で、俺とマリエル以外には聞こえなかったとはいえ、差別的な発言をしたことに対しては凌遅刑が追加されるとのこと。


 あれだけのことをやった人間に対して、たかだか炙り凌遅刑ぐらいで死なせてやるのは少し甘すぎる気がするのだが、おそらく死後、地獄に送られてからもとんでもない拷問を受け続ける、それも何兆年もと考えると妥当かも知れないと思えてくる。


 まぁ、とにかく奴等はぶち殺すとして、肝心のカジノに関してだ、今回の目的のメインは、俺がカジノでチョイ負けし、頭上の神罰ゲージを取り払うこと。


 その目的を達成せずして、温泉も残虐処刑イベもないのだ……



「……ええ、カジノでしたらこの温泉旅館の地下にありますよ、宿泊客は入場料無料ですから、ぜひお楽しみ下さい、ちなみにドレスコードには気をつけて……」


「そうか、じゃあ早速行ってみよう、ドレスコードなんぞはこの格好なら……どうしてまたズボンとパンツがなくなっているのだ?」



 またしても知らぬ間に脱げたズボン、そしてパンツ。

 このままだとどれだけ衣服があっても足りない、さっさとカジノに赴いて、殺してしまった悪神の気が済むまで負け倒してやろう……



 ※※※



「ほう、なかなかのカジノだが……王都の外にあったやつの方が大きかったな……」


「勇者様、あそこはもうにヘドロの沼に埋まって使い物にならないのよ」


「あのカジノはかなり無駄な公共事業しであったと批判されています、特に勇者様の名を挙げて批判する人々が多いですね」


「それは何とかの市民の会、みたいな王都民でも何でもない連中だろ? 奴等、今度時間があるときにまとめて始末してやる、覚悟しとけってんだマジで」



 ぶつくさと文句を言いながら、カジノの奥へと進んで行く、魔導スロットマシンに魔導ルーレット、魔導雀卓を用いた麻雀セットなど、思い付く限りのギャンブルが開帳されている。


 客もかなり多い、勝っている感じの者、負けてアツくなっている感じの者、表情は千差万別であるが、全体的に負けている人間の方が多いのは見るだけでわかる、まぁ、それは当然か。


 ところで、あまりにも負け、残された財産が薄汚い褌だけになったおっさんが1人、最後は自分の命をベットし、チンチロリンにチャレンジするようだ。


 少し気になったため様子を見ていると、案の定敗北した。


 さて、『命を賭した』ギャンブルで負けた場合、このホールではどういう目に遭うのか……奥にあった真っ黒な扉が開きそこから出て来たのは屈強な獣人3人、敗北褌おじさんをガシッと掴み、元来た扉へと戻って行く……



「おいミケ、アイツはどうなるんだ?」


「う~ん、奴隷とかで使えそうなら、今建設中の地下施設で穴を掘る作業に従事させるにゃ、ダメなら、それから使えたとしても『使用済み』になった場合は、ショーで使う魔物や野獣の餌にでもするのにゃ」


「へぇ~、負けた奴には厳しいんだな、でもそんなんだとこの温泉郷の人間がどんどんダメになっていかないか?」


「大丈夫なのにゃ、ここの住人は人種差別時代から住んでいた連中を除いて、何人もカジノでのギャンブルをすることが出来ないのにゃ、その代わり人種差別主義者予備軍の先住民、あと外からホイホイ旅行に来て賭け事に興じるような馬鹿共は、骨の髄までしゃぶり尽くしてポイなのにゃ、にゃっはっはっ!」


「凶悪だな、俺はあまりのめり込まないようにしよう、というか他の皆も……もう遊びに行ったのか……」



 気が付くと俺に付いて来ているのはセラだけ、精霊様とマリエルはVIPルームへ、ユリナ、サリナ、ジェシカの3人は回胴遊技機コーナーへ、エリナは急いで自分の服を回収しに、そして他のメンバーは食事コーナーで飲み食いを始めていた。


 まぁ、ギャンブルをやっている3人は特に心配しなくとも大丈夫な連中だ、ジェシカは怪しいがユリナとサリナは間違いない。


 食事コーナーは特別パスを借りている俺達に対しては無料で、酒やスウィーツまで提供される。

 そこに居る連中は、おそらく閉店までずっと動かないはず、こちらも心配は要らないようだ。



「それでは勇者さん、最初は何をして遊ぶのにゃ?」


「え~っと、じゃあ適当にルーレットでもやるよ、軽い金額で何度も負けないとならない事情があってな」


「あら、そうなのにゃ、せっかく特別に『設定6』の回胴も用意しておいたのに、でも勇者さんがそうしたいなら……あ、ルーレットはお客さんで一杯だにゃ……」



 適当に選んだルーレットであったが、そのテーブルの周りには、既に目が血走った男女の人だかりが出来ていた。

 もちろん負け負けの連中だ、あの黒い扉が再び開き、この中の誰かが連れ去られる日も近いであろう。



「う~ん、困ったにゃ、VIPルームのやつは王侯貴族用の負けない仕様だし……」


「スロットは……こっちも一杯なのか、しかもジェシカが勝っているのがムカつくんだが……」



 あとはバカラだの何だの、麻雀やサイコロのゲーム以外は一切ルールを知らないゲームばかりである。

 ルールを知らなくとも、何となくでベット可能なルーレットが一番なのだが、空いてないのでは仕方ない。



「あ、そうだったにゃ、もし薄暗い地下の『暗黒賭博』で良ければルーレットも空いているはずにゃ」


「暗黒賭博だと? なんだそりゃ……」


「勝率が極端に低くて、その分勝てば大きいのにゃ、もちろん大損する仕組みになっているのは確実だけどにゃ」



 ミケ曰く、このカジノの階層は3つに分類されているらしい、ひとつは王国の伯爵以上のみが入ることを許されるVIPルーム。

 ここは本当に特殊な場所で、1日遊んだ場合の勝率はほぼ100%、ペイバック率はおよそ120%が期待出来るのだという。


 もちろん、万が一敗北してしまった場合には、救済措置として負けた金額の全てに損害金15%を乗せたものが返却され、夜には滞在している部屋に支配人が訪れ、土下座謝罪することになっているそうだ。


 続いて現在俺達が居る一般ホール、ここで1日遊んだ場合の勝率は30%程度、キャッシュバックされるのはおよそ投資金額の80%、のめり込ませてボッタくるには良い出率である。


 最後に、これから俺とセラがミケの案内で向かう『暗黒賭博場』、地下に設置され、スタッフも全員が魔族、1日居た場合には敗北が確定する地獄の沼。


 そこへ入るのは相当なギャンブル狂いのみ、そういった要素を持つ一般客を発見した場合に、ホールスタッフがこっそりと耳打ちしてその存在を教えるのだという。


 もちろん、一度階段を降りてしまえば、10分でアツくなり、30分後には『全て』を失うのが常、つまり身柄や命を取られ、この温泉郷から生きて出ることは叶わなくなる。


 もちろん特別にそこへ入るだけの俺達は、引き際を弁え……というかそもそもほとんど金を持っていない。

 適当に効率良く負けを重ねて、頭上の神罰ゲージを消し去ることとしよう。


 景品交換カウンターの後ろにあったレバーをミケが引くと、床がスライドして階段が現れる。

 その先から溢れ出してくる敗者の怨念、渦巻く負のオーラ、念のため瘴気避けの魔法薬を服用しておく。



「それじゃ、私に付いて来て欲しいのにゃ」


「勇者様、暗いから足元に気を付けてね」



 ミケに先導され、ついでに鳥目の俺には厳しい暗闇の中をセラにエスコートされ、目的の『暗黒賭博場』へと向かった……



 ※※※



『あぁぁぁっ! まだ、まだ取り戻せる、今度は右腕を賭けるぞっ!』


『はいはい右腕ですね、その前にさっき賭けた左腕、さっさと渡して下さいな』


『クソッ、うぐぐぐっ、あがぁぁぁっ……』



 暗黒賭博場、薄暗い地下の空間、まるでワイン蔵のような感じなのだが、その類のものが置いてある様子もなく、ひんやりとした空気の、静寂に包まれた空間もそこにはない。


 ただただ鉄火場があるのみだ、すぐそこで叫んでいたおっさんは左腕に続き右腕も失ったようで、今度は左脚を賭けている。


 その隣の綺麗なお姉さんは全裸に剥かれ、髪の毛を振り乱し、悔しい涙を流しながら奴隷契約書に血文字でサインさせられていた、これからはVIPルームの『備え付け玩具』として生きるらしい。



「さて、俺達もルーレットをしようか、賭け金は……そうだな、まずは1回当たり鉄貨1枚でやってみよう」


「はいお金、っと、あらら、テーブルの下の隙間に入っちゃったわ」


「クソッ、早くこの不幸スパイラルから脱却しないと、あ、でもこれなら取れそうだな」



 セラから受け渡される瞬間、ポロリと落ち、ルーレット台の下に転がり込んだ鉄貨。

 それを拾おうと台の下に腕を、そして顔を突っ込む……何かムニュッとしたものに頭が当たった、まぁ気にしないことだ。


 鉄貨を回収し、ルーレット台に向き直る、ディーラーは悪魔のような、いや、これは悪魔モドキといったところか、あまり人間らしくない姿をした、悪魔の角、尻尾、そして羽を生やした中級魔族である。


 と、それは別に良いのだが、ルーレット台自体がそもそもおかしいではないか……



「あの、すみませんディーラーさん、台に変な虫が入っていますよ、それと何で玉が茶色なんですか? しかも臭うんですが……」


『キッシッシ、お客さん、この虫はウ○コロガシ、賢い虫なのさ。そしてこのルーレットの玉はウ○コだよ、ちょっと臭いが我慢しとくれ』


「ふざけんじゃねぇよ! この虫けらが恣意的に出目を操作するに決まってるじゃないかっ!」


「勇者様、今回はそれでも良いじゃない、というか汚いから早く目的を遂げてここを出ましょ」



 とんでもないルーレットではあるが、ここはセラの主張が正しい。

 絶対に負ける仕組みになっているのは最初から知っていたことだし、元々それが目的なのだ。


 ここは悪魔モドキとウ○コロガシ、タッグを組んだ不正ディーラーの独壇場、客は全てカモがネギ背負って、ついでにカツオと昆布の合わせ出汁が入った鍋を持参している状態。


 そんな連中は気にせず、さっさとプレイしてしまおう。



『はい、それではネクストゲーム、ベットして下さい』


「よっしゃ! え~っと、じゃあ38に鉄貨1枚だっ!」


「勇者様良く見て、数字は36までしかないわよ」


「本当だ、じゃあ36で……」



 恥をかいたら神罰ポイントが1減少した、未だに基準がわからないのだが、二度と神罰を受けるつもりはないゆえ、ここで研究しておく必要はない。


 鉄火場のカモ達もそれぞれ思い思いの数字や範囲にベットし、ルーレット……ではなくウ○コロガシとかいう虫けらが丸くて臭い何かを、後足を使って転がし出す……


 と、誰もベットしていなかった『00』のマスに、何やら魔力の反応が、セラもそれに気付いたようだ。

 怪しい、どころか確実に不正をしている、先程台の下で触れたムニュッとしたもの、アレは『中の人』であったに違いない。


 もちろんそのまま見送ると、ウ○コロガシはまっすぐにそちらへ向かい、終いには転がしていたウ○コをコロリと、そのマスの中に投入した。



『はい皆さん残念でした~、これで全財産を失った人は体のパーツや臓器、命なんかを賭ける契約書をどうぞ、もうそれすらも失ってしまった方、すぐに迎えが参ります』


「ぎぃぇぇぇっ! ま、待ってくれぇぇぇっ!」

「まだ取り戻せるまだ取り戻せるまだ取り戻せるまだ取り戻せる……」



 何人かは連れ去られ、何人かは意を決して自分自身をタネ銭とする。

 俺とセラは鉄貨を1枚失った程度であるが、この連中は本当に大切なものを失ったようだ。


 まぁ、ギャンブル狂などどこの世界でも同じである、転移前の世界でも、自分の社会的信用を全て玉やコイン、競争する何かのチケットに換え、そっくりそのまま失ってしまうような輩が多かったからな。


 ……と、1回負けただけなのに神罰ゲージの数字が『5』も減っているではないか。

 やはり相手の不正行為等による理不尽な負け、それを経験するのが一番なのかも知れない。


 特に今回は、相手がそういうことをしている、遠隔操作上等のボッタクリ店であることを知っているし、その手口についてもおおよその見当が付いている。


 もしそれを全く知らず、勝てると思い込んでこの勝負に臨んでいれば、これと、これから先に続く連戦連敗にショックを受け、神罰ポイントは大量に削られていたことであろう。


 その後も一方的な勝負は続く、俺とセラがここへ来た時点で賭けをしていた客は、全員が全ての財産と権利を失い、マッチョ獣人によってどこかへ連れ去られて行った。


 もちろん途中でスタッフに連れられ、目をギラギラと輝かせた大馬鹿者が追加されてくるため、ルーレット台を囲む人数が減るなどということはないのだが……



「あっ、勇者様、遂に頭の上の数字が消えたわよっ!」


「本当だ、ここまでおよそ銅貨2枚分の出費か、何だか思いのほか損したような気がするな……」


「何言ってんの、あのまま不幸ラッシュだったらトータル的にはもっと物凄く損していたはずよ」


「そうだな、まぁ損して得取れ、ってことで良いにしようか、さて、もうここを出よう」



 ウ○コは臭いし周りの馬鹿ギャンブラーの断末魔はやかましいし、こんな所に居ても良いことはまるでない。

 部屋の隅で待機していたミケに声を掛け、俺とセラは暗黒賭博場を後にした。


 神罰ゲージもめでたく消滅したことだし、あとはまったり、この温泉郷での静養……じゃなかった敵状視察に努めることとしよう……

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