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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十一章 西の城
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401 掘ってみよう

「なんじゃこりゃぁぁぁっ! せっかく……せっかく馬車が通れるようにしたのに……」


「誰かしらこんなことをするのはっ!? くだらない悪戯とはいえ、さすがに頭にくるわねっ!」


「間違いねぇ、見つけ出してぶっ殺してやる、ファックだっ、磔だっ、晒し首だっ!」


「あの勇者様、お姉ちゃん、これはさすがに人の仕業ではないと思いますよ……」



 この状況下で冷静なミラ、ついでに言うとジェシカも、そして前に出て来た精霊様も、土を手に取ったりして何か情報を得ようとしている。


 昨日の夕方までは綺麗に均されていた道が、まるで耕運機でも掛けたかのような有様。

 もしこれが人為的なものでないとすれば、相当な巨大生物が地面のすぐ下を這って行ったということだ。


 と、良く見ると道沿いに飾り付けてあった串刺し魔族の生(生存)オブジェが見たらない。

 突き刺してあった太い杭は残っているのだが、本体だけが跡形もなくどこかへ消えてしまっている。


 これはつまり、魔族オブジェが何者かによって持ち去れらた、それ以外に考えられる可能性はない。

 そして、その状況は昨日の夜、丁から聞いた都市伝説ならぬ田舎伝説に酷似したものだ。



「うむ、やはりここから深く潜って行ったようだな」

「長いヘビみたいな体よね、しかも太くて硬いわ」

「これ、オブジェになっていた魔族の体の一部じゃないですか?」



 調査に勤しむ3人が、賊、というかバケモノが地上付近から立ち去った位置を発見したようだ。

 遺留品の存在から、串刺しになっていた魔族もそこから連れ去られたものと推定されるらしい。


 俺もその穴を覗き込んでみる……確かに太い、てっきり以前遭遇したアナコンダ程度の太さだと思っていたのだが、これはそのレベルではない。


 背の高い俺では少し厳しいものの、チビのカレンやリリィ、サリナぐらいであれば、そのまま立って歩いていくことが可能な直径の、まさに地下世界へ続く大穴なのである。



「さてどうするよ、これは入ってみるべきかやめておくべきか……」


「間違いなくやめておいた方が良いわよ、ここに入れば敵のホーム、私達はアウェイの戦いを強いられるわ」


「そうだぞ主殿、ここは夜になって、またバケモノが地表に出てくるのを待つんだ、それが最も安全だと思う」


「う~ん、そう毎日のように出て来るのかな? だってさ、奴はここで串刺しになっていた魔族を全部持って帰ったんだろ? そしたら餌の確保はしばらく問題ないのだし、食べ終わるまでは巣で大人しくしているような気がするぞ」


「まぁその可能性もあるわね、じゃあどうしたら良いかしら? 入って行くのも危険だし、待っていても出てこないしじゃ、いつまで経ってもバケモノリスクを解消出来ないままになるわよ」


「そうだな……じゃあ掘ろうぜ、それなら危険な穴にトライする必要もないし、奴が出て来るのを待つ必要もないからな」



 我ながら完璧な作戦だ、もちろん実際にバケモノの発掘に当たるのは俺達ではない。

 そんな危険かつアテのない気の遠くなる作業は、道を均す工事をしている作業員を流用すれば良いのだ。


 あんな連中であれば、何か失敗して生き埋めになろうが、バケモノの怒りを買って喰い殺されようが、そもそも餌として胃袋に収まってしまおうが問題はない。


 ということで本日は、耕されてしまった転移装置付近の道を再び均す作業に半数、それ以外の作業員は俺達の監督の下、『バケモノ穴』を掘り返す作業に従事させることとした。


 続々と転移装置の先から現れる作業員を適当に割り振り、まずは道の修理部隊に作業を始めさせる。

 残りにはまず本日やるべきことを説明してやらないとだ、一旦広い場所に集め、命令の伝達をしておこう……



 ※※※



「……え~っ、ということでだな、指定された場所からまっすぐ、可能な限り地面を掘るんだ、そうすればいずれバケモノの巣に行き当たるはずだから、不幸にもその瞬間に立ち会ってしまった奴は喰われて死ね、以上、作業開始!」



 掘り始めるのは先程発見された地下へ続く大穴の付近から。

 そこを始点に、穴の続く方角へと、地下の空洞を拡張し、それを地表と繋げるかたちで発掘していく。


 装備の都合上、全て人力で掘り進んでいくことになるため、いくら人手が多いとはいえ、バケモノ穴全体を暴くためには相当な時間を要するはず。


 もっとも最後まで、全てが地表と繋がるまで掘るというわけではなく、地価に潜むバケモノが振動などに反応し、上手く誘き出されてくれればそれで良いのである。


 その際には数匹、いや数十匹の作業員が喰われたり、普通に殺されたりするであろうが、その程度の犠牲で済むのであれば非常に低コストであると言えよう。


 問題となるのは『具体的な終着点が見えない』ということだけ、すぐにバケモノが姿を現すかも知れないし、なかなか反応が得られないかも知れない。

 つまり『バケモノの出現』がいつになるのか、全くもって見当が付かないということだ。


 人力ではなく機械等を使えれば、地下へと続く穴全体を掘り終える時点が間違いなく天井として、そこへ到達するまでの時間もかなり短縮出来る。


 もちろんそれ以前に当たりを引くことを考えれば、機械等での作業が望ましい……どこかに手頃な掘削機でも落ちていないものであろうか……と、セラが何か鎖のようなものを用意しているではないか……



「セラ、そんなもので何をするつもりだ? 振り回してヒャッハーするのか?」


「勇者様じゃあるまいし、そんなことはしないわよ、ちょっと最近覚えたての『遠隔魔法』を使おうと思ってね」


「遠隔魔法?」



 セラ曰く、ついこの間丙に教えて貰った『他者に対する効率の良い魔力の融通』、そこから着想を得て、自分の魔法を離れた場所にある物体から解き放つという技を思いついたのだという。


 どこかで理論が飛躍しているような気がしなくもないが、もしそれが現実に可能だとしたら、今見えている地面の穴の奥深くに魔力を押し込み、そこで暴発させることによって一気に採掘が可能だ。


 しかも暴走した魔力によってによるバーストが起こるのだ、その衝撃波は凄まじいものになるはず。

 穴の中のバケモノが驚いて出て来る、いや、ひょっとしたらそれで内臓が破裂して死ぬかも知れないな……



「よしっ、これで準備完了よ、あとは手頃な作業員を……あのサボりがちなので良いかしらね……」


「ちょっと待て、どうして作業員を使う必要があるんだ? 遠隔地のオブジェクトから魔力を発するんじゃないのか?」


「だから、その媒介を確保するのよ、あと魔力を伝達させるのに、ちゃんと鎖で繋いでおかないとだわ」


「・・・・・・・・・・」



 もっとカッコイイ感じの技で、凄く先鋭的なエフェクトと共に放たれる超必殺技だと思っていた。

 だがまさかの有線である、結局鎖伝いに魔力を送り込んでいるだけではないか。



「ほらあんた、鎖を体に巻き付けたらさっさと穴に入って行きなさい」


『そ……そんなこと言ったって……中に何が居るかわからねぇってのに……』


「大丈夫よ、私の魔力でサポートするから、何が出ても安心だわ」


『うっ……そ……そうですけぇ……いやそれでもっ……』


「おいてめぇ、セラの手を煩わせるんじゃねぇよこのクソゴミがっ! 死にたくなかったらさっさと行けっ!」


『ひぃぃぃっ! い、行って来ますですだすっ!』



 ジャラジャラと鎖を鳴らしながら穴の中へと進入していく作業員、行って来ますなどと言っていたが、『行く』ことはあっても戻って『来る』ことはまずない。


 穴の奥で魔力を暴発させればどうなるか、少なくとも奴自身は生き埋めになるであろう。

 自分が二度と戻らぬということを唯一知らないその作業員は、しばらくすると鎖が伸び切る位置に到達する……



「じゃあ魔力を送るわね、最初はどのぐらいの力でいこうかしら」


「初球は様子見って考え方もあるが、それは俺達のやり方じゃない、最初だからこそ派手にいこうぜ」


「わかったわ、じゃあ魔力の8割ぐらいを一気に……」


「……!? おい待てっ! やりすぎだぁぁぁっ!」


「も……もう止まらないわっ!」


「たいひぃぃぃっ! 総員退避だぁぁぁっ!」



 時既に遅し、ズズッという感じで盛り上がる地面、直後、割れた地表の隙間から白い光線が何本も漏れ出してくる。

 その光線は次第に強く、太くなっていき、終いには周囲の土を吹き飛ばしながら大爆発を起こす。


 石ころが飛び、砂粒が舞い上がり、とてもではないが立っていられる状況ではない。


 しゃがんで物陰に退避していると、響くような衝撃波を感じた……これは爆発によるものではない、かなり距離がある、しかも深い場所で崩落が起こったようだ。


 舞い上がった土埃は次第に収まり、見晴らしが良くなってくる。

 見えてきたのは巻き込まれた作業員の死体がたっぷりと、同じく巻き込まれて怒り心頭の精霊様であった。



「ちょっとっ! いきなり何をするのかしら? 土まみれになっちゃったじゃないの、というかこれは誰がやったの? 正直に答えなさいっ!」


「セラが独断でやったんだ、企画から実行までな、もちろん俺は何も知らない、知らされていない」


「ちょっと勇者様、逃げるつもりっ!?」


「もちろんだ、あばよっ!」


「待ちなさいっ! あっ、いや、ちょっと待って精霊様」


「ダメよ、こっちで詳しい話をしましょ」


「いやぁぁぁっ!」



 精霊様に襟首を掴まれて連行されるセラを見捨て、俺は可能な限り遠くへと逃れた……



 ※※※



「ひぃぃぃっ! いったぁぁぁぃっ! お許しをっ!」


「じゃあそろそろ良いにしてあげるわ、反省しなさい」


「ふぅっ、やっぱり精霊様のお仕置きは効くわね……」



 精霊様に連れされれたセラを捜すため、マーサの協力を得て森を捜していると、近くにあった泉の畔で四つん這いになり、鞭で打たれているところを発見した。


 ちょうどお仕置きが終わったところのようだ、そろそろ精霊様のご機嫌も直っていることであろう。


 それはさておき、セラと精霊様の奥に見えるのは、かなりすんだ水を湛える良い感じの泉だ。

 時間も時間だし、他のメンバーも呼んでここで昼食を取ることとしよう。



「お~い、セラ、お仕置きは終わったみたいだな、ちょっとは反省したか?」


「何よ勇者様、自分ばっかり逃げて、ふんっだ!」


「いや~、ああいうときは危険を回避するのが先決だからな、ほら、飴玉をやるからこれで我慢しなさい、しかも2つだ」


「やったっ! 飴玉2つなんてとんでもないご褒美ね、勇者様の分のお仕置きも引き受けた甲斐があったわ!」



 20個入りで鉄貨3枚の飴玉2つに騙され、セラはご機嫌を取り戻したようだ。

 まぁ、飴と鞭どころか鞭でも喜ぶような変態である、別に飴などやらなくとも大丈夫ではあったろうが……


 とにかくパーティーメンバー全員を泉の隣に集め、持参していたピクニックシートを敷いて昼食タイムとした。


 しかしここはなかなか使えそうだな、本当に綺麗な泉である。

 転移装置でこちらに来てから魔物討伐の最前線へと移動する前に、ここで朝食を取るというのも悪くはないな。


 などと考えながら食事をしていると、隣に居たカレンの耳がピクッと動く。

 何かの気配を感じ取ったのか、しかし魔物が接近する様子はないし、虫でも飛んでいたのか?


 と、今度はカレンとマーサ、2人が同時に耳をピクピクとさせる。


 カレンは注意深く見ていないとわからないのだが、マーサの長いウサ耳は、何かを感じ取れば大きく動く、それを見て、他のメンバーも2人が何らかの音を感じ取っていることに気付いたのであった。



「カレン、マーサ、近くに何か居るのか?」


「わかりません、でも近くに居るって感じじゃないです」

「何か地震の前に感じるような響きがあるのよね、なんというかこう、地の底からウワァーッみたいな」


「良くわからんな、もしかしたら遠くで作業員共が道路を均している音なんじゃないのか? それがたまたまこの場所へ強く響いているとか……」



 この世界へ転移して来る前にもこういうことはあった、上空を飛ぶヘリコプターなどの振動で、無駄に家の中の障子や襖が一部分だけガタガタ、近所の工事でも似たようにガタガタ。


 つまり、2人が感じ取っているのはそういう現象である可能性が高い。

 俺にはまるで聞こえないが、この2人が同時に反応している以上、聞き間違いなどでもなさそうだ。


 先の道路を均している作業員共は、既にここからかなり離れた場所に居るはずだが、それが地面を伝わって響き、2人にのみ感じ取れる振動となっていてもおかしくはないのである。



「あれっ? 場所が動きました……」

「やっぱ工事の音じゃないわね、本当に地下から響いているわよ」


「マジか、もしかしてさっきセラがやった魔力の暴発で地下空洞とかが崩落してんじゃないのか?」


「だとしたらここも危ないかもね、いきなり地面が陥没して、深い穴の底に真っ逆さまよ」


「そうなるだろうな、でも別に良いや、その程度で死んだりはしないし、放っておこうぜ」


「主殿、たぶん相当に痛いと思うぞ、骨折とかするかもだ……」



 不安を表明しているのはジェシカ、それにユリナとサリナである。

 落ちて痛いのが嫌らしい、この軟弱者共めが……と、ついに俺にも感じ取ることが出来る振動だ。


 俺達が座っている隣の泉、風もなく、周囲の景色を写しこんでいたその水に、ツーッと波紋が入る。

 直後にまた、今度はさらに大きな波紋、同時に感じる少し強い揺れ……



「これはちょっとアレだな、下からマグマでも吹き上がってきそうな感じだな」


「いえ、何か違いますよ勇者様……これ……もしかして生物じゃないでしょうか?」



 マリエルが何かに気付いたようだ、そう言われてみると、地下を何かが動き回っているような音とも取れる……もしかして:バケモノ……



「おいおいマリエル、そんなフラグを立ててどうなっても……っと、何だっ!?」


「地震ですっ! じゃなくてあっち、下から何か出て来たみたいですよっ!」



 フラグを建立しようとしたマリエルを咎めたそのとき、ドドドッという強い揺れと共に、森の向こう、即ち先程まで俺達が居た場所に、大きな土煙の舞い上がりを認めた。


 これはヤバい、確実にとんでもないモノが出現してしまった、土埃の向こう、かなり遠くにチラッと見えたその姿は巨大。

 全長は計り知れないが、姿形はミミズ、いや釣り餌で使うイソメのようなものである。


 それが地面から顔を出し、グネグネと大暴れしているのだ、薙ぎ倒され、さらにはバケモノの口に付いた牙でブチッといかれている作業員共。


 現時点で既に10匹以上のそれらが犠牲になっているが、頭が悪すぎて逃げることを思いつかないようだ。

 悲鳴を上げながらも必死で道を均す作業を続けている、もちろん、もうそこに均すべき道など存在しないのだが……


 しばらくその姿を呆然と眺めていると、巨大イソメは何匹かの作業員をまとめて口に咥え、再び地面にポッカリと空いてしまった穴へと消えて行った。



「勇者様、アレがここのバケモノよっ! もう間違いない……でもアレ、海に居るはずのモンスターなのよね……」


「ここも大昔は海だった、とかそういうありがちな展開なんじゃないのか? 地下で生き長らえたバケモノが、やかましい工事をきっかけに目を覚まして、みたいな」


「そうかも、じゃあとりあえずお昼を食べちゃいましょ、姿は確認出来たんだし、どう討伐するかを考えるのはこの後ね」



 バケモノの姿が見えなくなったことで落ち着きを取り戻した俺達は、そのまま昼食を済ませて小休止する。

 午後は先程バケモノが出現した穴を調べてみよう、何か新たな手掛かりが得られるかも知れない。


 また、機会があればもう一度、今度はユリナの魔力を有線で送信し、新たな崩落を起こしてみるというのも良さそうだ。


 セラが崩落させたからは少し離れた、道を均す作業をしていた場所が先程の出現ポイントなのだが、あの崩落が原因で奴が目覚めたのは言うまでもない。


 食後、現場の様子を見に行った俺達の前には、今朝最初に発見した地面の穴とほぼ同様の光景が広がっていた。


 違うのは地面に付着した肉片が、今度は動き回っていた作業員のものであるということだけだ。

 それに関してもバケモノの餌であることに変わりはなく、実質的に一致した状況であるといえよう。


 つまり、昨夜のうちに均した道を耕し、作物を植えるのにちょうど良い感じにならしめた犯人、いや犯バケモノは、ほぼ確実に奴そのものであったということ。


 今回も含め、せっかく整備した道を二度も台無しにした分、串刺しにして飾ってあった見せしめ用のオブジェ、および作業員奪って行った分、そして何よりも、俺達に迷惑を掛けるような行動をした分を、耳を揃えてキッチリ弁償して頂かなくてはならない。


 もちろんイソメだかゴカイだかのバケモノに、金銭的な支払能力があるとは思えないし、そもそも対話をすることすら困難であろう。


 ゆえに、奴からは命とその中に込められたコアをもって、俺達への支払いをさせることとなる。

 どこへ行ってしまったのかはわからないが、この近くに居ることがわかった以上、徹底的に掘り進めて再び発見してやるのだ。


 そのためには再度、この付近でやかましくしてやらないとならない。


 先程の奴の行動、アレは腹が減ったとかではなく、怒りからくる単なる攻撃行動であることは明らか。

 となればまたやかましくしてやれば、先程と同じような行動が惹起されるのは言うまでもない。


 もちろん何度も呼び起こすのはNGだ、単純な脳みその魔物なのであろうが、繰り返し怒らせ、その度に取り逃がしていると、終いにはスレてしまって顔を出さなくなるに違いないためである。



「よっしゃ、今日はこのまま奴の討伐に当たるぞ、無理矢理呼び出して、夜までに始末して帰ろうぜ」


「賛成ね、あんなキモいの放ってはおけないわ」


「それにどう見ても魔物ですからね、きっとすっごいコアが手に入りますよ、換金価額にして金貨30枚とかの……」



 迷惑な敵だし、討伐することにもメリットが存在する以上、これを倒さないというわけにはいかない。

 問題は奴の強さがハンパなものではないということなのだが……

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