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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十一章 西の城
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398 殺ってみよう

「あら、今回も馬車は持って行かないのね」


「当たり前だ、あの魔物だらけの場所に大切な馬を連れて行くのはリスクが高すぎるからな」


「あう~、あんなに遠かったんですよ、せめて何か乗り物を……」



 などと言いながらも、窓の外に見えるリヤカーをチラチラと見るルビア。

 何か、ではなくアレに乗りたいのはもはや明らか、誰かに牽かせ、自分は楽をするつもりのようだ。


 そしてもちろん、そのリヤカーを引っ張る係には俺が指名されるのであった……



「おいこらルビア、自分自身よりもまずは荷物を載せろ、その方が遥かに効率が良い」


「あらあらご主人様、両方搭載すれば更なる高効率を追及出来るんですよ、ということでおねがいしまーすっ!」


「クソッ、なかなか重たいじゃないか、坂道とかに突入したら終わるぞこれ……って、マーサも乗ってんじゃねぇかっ!?」


「当たり前でしょ、あんたのペットのウサギなんだから、こういうときはしっかり面倒を見るものなの」



 日頃生意気な癖に、都合の良いときだけペットのウサギ感を出すマーサ。

 だが仕方ない、今回はこのまま引っ張って行ってやるとしよう。


 その後、転移装置の前に到着するまでの間に、カレン、リリィ、サリナと乗り込み、結局5人を乗せたリヤカーを牽く羽目になってしまった。


 ちなみに荷物を積むスペースなどない、全て降ろし、リュックに詰め込んで俺が背負っている。



「言っておくが帰りは歩けよな、このリヤカーには生け捕りにした敵を積むんだから、誰かが載るような猶予はないぞ、わかるな?」


『うぇ~いっ!』



 わかっているのかいないのか、とにかく転移装置を使い、その先にある魔族領域へと向かった。

 転移先となるのは目的地から少し離れた位置、こちらにも転移装置はあるのだが、とても本体とは思えないおおきさのもの。


 これはきっと、今から行く建物の中に設置された転移装置の子機みたいなものなのであろう。

 比較的移動が容易そうだ、安全が確保出来た位置まで、順次この装置を移動していくと言う作戦が良さそうだな。



 と、今はこちらではなく、装置の本体が設置されている場所に用があるのであったな。

 デコボコの農道、ただでさえ重いリヤカーが、さらにその重量を増す残酷な道程だ。


 ユリナとジェシカにも手伝って貰い、どうにかこうにかそれを牽いて行く。

 カレンは荷台に揺られて寝てしまったようだ、これから敵との戦闘だというのに、呑気なものである。


 もっとも、戦闘とは名ばかり、こちらのターンが無限に続く、実質的な虐殺であるのは確かだ。

 敵は主に戦闘員ではない、まともに戦えるのは、おそらく入口や重要な設備の前で見張っている警備員ぐらいのものであろう。


 それですらも俺達の力には遠く及ばない、即ち、リヤカーを牽いた俺の非常にゆっくりとした1歩が、奴等にとっては確実にやって来る死、それをもたらす恐怖の1歩なのである。


 農道を越え、魚の泳ぐ美しい小川に架かった橋を越え、ついでに数百体の魔物を討伐しながら、俺達リヤカー牽引隊は、村の建造をしていた魔族共を派遣していたという、搾取で潤う悪辣な会社の前に辿り着いた……



 ※※※



「結構大きい建物ね、入口にもちゃんと鍵が掛かっているみたいだし、結構お金持ちなんだわ」


「そりゃそうよ、あそこの作業員の給料だって、魔王軍からは1人1日、最低でも銅貨5枚は払われていたはずだわ、それを9割9部9厘搾取してるんだもの、儲かって当然よ」


「へぇ~、凄いわね、ねぇミラ、精霊様もだけどさ、私達もそういう商売をしてみない?」


「お姉ちゃん、やっても良いけど、常に背後から刺される可能性を考慮して生活しなくてはならないのよ、町で普段のお買い物なんて、今後一切出来なくなるわ」


「……やっぱやめときましょ、私にはセンスがないかも知れないわね」



 セラ、ミラ、精霊様の3人がどうでも良い話をして盛り上がっている。

 確かにこういう商売は儲かるのかも知れないが、他者の恨み辛みを買ってでもやろうとは思えない。


 まぁ、そういう考え方こそが俺の貧乏の原因であることは事実、金持ちになるためには、例え弱者からの搾取であっても、卑劣な犯罪行為であっても、はたまたゼロサムゲームを勝ち抜いてでも、目的を成し遂げることを最優先に考えなくてはならないのだ。


 この世界に転移して来る前からそれは同じであったのだが、やりたい放題の異世界にやって来た今となっても、それだけには手を付けられないでいる自分が情けなくもあり、また、未だ人間らしい考え方の断片が、頭の片隅に残っていることを実感する要因のひとつともなっている。


 と、入口はあそこか、とりあえずいつもの通り宅配の人を装い、中に突入することとしよう……



「おい、着いたから降りるんだ、重くて敵わんぞ」


「ほいさっ!」

「とぉっ!」

「しゅたっ!」


『・・・・・・・・・・』



 勢い良くリヤカーから飛び降りたカレン、リリィ、マーサの3人、やる気満々である。

 一方、ルビアとサリナは微動だにしない、寝ているというわけではないにもかかわらず、頑としてそこから降りようとしないのだ。



「ご主人様、このまま行きましょう、どうせ生け捕りにした敵をリヤカーで運ぶんです」

「そうですよ、それまで空っぽのまま牽いているよりも、私達が乗っていた方が効率が良いはずです、私とルビアちゃんは戦闘中もそんなに動かないんですから」


「また楽をしようと……てか階段とかにぶち当たったらどうするんだ? お前ら降りて担げよ、リヤカーと一心同体みたいなものだからな」


「大丈夫ですよご主人様、この建物、なんと1階建てです」


「……本当だっ! こんなデカいのに、馬鹿なんじゃないのか?」



 目の前に聳え立つ、ド田舎の宗教施設のような巨大建造物。

 良く見ると窓が縦に長~く繋がっている場所がある、そこから見える内部の様子から判断出来るのは、確実に1階建てだということである。



「しょうがないな、じゃあこのまま行くから、何かあったときに振り落とされても文句を言うなよ」


『は~い』


「たのも~っ! じゃなかったすいませ~んっ! 宅配で~っす、ご注文かどうかは定かではありませんが、『非業の死』をお届けにあがりやした~っ! さっさと開けないと扉ごといくぞオラァァァッ!」



 扉の前で叫んでみると、中からガチャッと鍵を開ける音、どうやら気が付いて出て来るようだ。


 いきなり殺してやっても良いのだが、恐慌状態になって逃げ出すような奴が居るかも知れない、ここは穏便に対応し、平和的な協議のうえで中に入らせて頂くこととしよう……



「はいはい、何でしょうか一体? 宅配の方なら裏口へ、仕事を探している方でしたら地下の『底辺専用搬入口』へどうぞ」


「ッテンジャネェェェッ! オラァァァッ!」


「ほげぽっ! て……敵襲……だ……」



 おっと、あまりにもムカつく顔をしたおっさんが、ムカ付く台詞を吐きながら出て来たため、うっかりこれを惨殺してしまったではないか。


 開いた扉の向こうには、数人の魔族が驚愕の表情でこちらに目を向け、フリーズしている。

 どいつもこいつもたいして金は持っていなさそうな身なりだ、つまり、利益をガメているのは経営陣なのだな……



「あ、あの……お客様……ですか? 当方のスタッフが何か失礼を……」


「おう、失礼な面をしていやがったからな、こんなキモ顔の輩を人前に出すとは、この会社はどんな神経してやがんだ、責任者を連れて来てここに正座させろ、さもなくばお前も同じ目に遭わせてやる」


「ひぃぃぃっ! で、では中で掛けてお待ち下さいっ!」



 ルビアとサリナを乗せたリヤカーを牽き、建物の中へと入る、何とも言えないスタイルだ。

 俺のその姿を見た魔族共は恐れをなし、そそくさと視界から消えて行く。


 もちろん建物から出したりはしない、思っていたよりも人数が少ないようだし、1匹でも逃がすと見せしめの効果が大幅に減退してしまうからな。


 来客用と思しきソファに腰掛け、案内係として引き回していた丙を足元に正座させる。

 俺の両隣にはセラとマリエルが、そして手前にあるローテーブルの上に精霊様がドカッと座り、周囲に睨みを利かせた。


 と、窓際に居たショボいおっさん魔族の1人が席を立ち、コソコソと奥の扉の方に向かう……



「おいコラそこのハゲッ! どこ行こうってんだよ?」


『ちょ……ちょっとウ○コしに行こうと……』


「そうか、だがお前にはもう便所など必要ない、精霊様、ケツから杭をぶち込んでやれ」


「全く汚い殺し方ね……」



 などと言いながら長い杭を取り出し、おっさん魔族の下へと向かう精霊様。


 いや待て、今ポケットから杭を取り出さなかったか? 3m前後の、一体どういう感じで収納されているというのだ……



「さてと、念仏でも唱えなさい、もっとも杭が口まで貫通したら何も喋れないと思うけど」


『へっ!? ちょ……まっ、はうあっ! ほぼぼぼおぉぉぉっ……おげろぱっ……ぷぴ……ぽ』


「あら、やっぱこのぐらいじゃ死なないようね、これどうする? 外にでも飾っておくべきかしらね」


「そうだな、道路沿いに立てておいて、夜になったら街灯の変わりに火を掛けようぜ、そのおっさん、脂ギッシュだし良く燃えそうだ」


「良い考えね、じゃあ後でこれと同じ『松明』を30本ほど作成するわ」



 辺りを見渡す精霊様、現時点で見えている従業員は20匹程度であるが、他にも部屋はあるようだし、全部回れば30本の松明程度は用意出来るはずだ。


 もっともそれで終わりになってしまっては面白みがないため、『材料』が不足しそうであれば、他の『死体アート』のために少し取っておいて貰うが……


 そう考えていたところに、ようやく先程奥へ入っていった魔族と一緒に、ブタのように太った臭そうな上級魔族が5体やって来る。


 どいつもこいつも金のブレスレッドに宝石の付いた指輪、その他のアイテムで全身をガビガビに装飾し、人ではなくお宝が歩いているのと変わらない様子だ。


 既にミラと精霊様が討伐後の取り分を相談しているのだが、パーティー資金用に少しは残しておいて欲しい、あと俺個人の取り分も。


 と、一番前のクソデブが身に着けているブレスレッド、装備効果が『基礎代謝2倍』だ。

 それでどうしてあんなに太っているのだ、普段から相当に良いものを食べているに違いない。


 まぁ良い、あのブレスレッドは俺が確保し、最近またわがままボディ気味のジェシカに装備させよう。

 そのままだとキモい豚野郎の菌や臭いが移りそうだが、洗ってしばらく干しておけば滅菌されるはず。


 しばらくすると、のそのそとスローペースで歩く5人が俺達の待つ応接セットの前に到着し、いきなり顔を真っ赤にして抗議を始めた……



『貴様等! よくも我が社の便利な道具……じゃなかった大切な従業員を殺してくれたなっ! 死んだ2人は理由も告げずに給与から9割の天引きをしても何も言わない、優秀な社員だったんだぞっ!』

『そうだっ! ついでにこうしている間にも作業が止まり、わしらの……じゃなかった会社の皆のための利益が減ってしまうではないかっ!』


「うるせぇクズ共だな、ちなみにそこに居る奴の月収はいくらだ? 正規の職員みたいだし、もちろんそれなりには渡しているよな?」


『む、確かあの歯車……じゃなかったパートナーは、月収銅貨5枚じゃったかな? ここ3年ほど休まず、家にも帰らずに働いているし、この中でも5本の指に入る高給取りじゃよ』


「ほう、で、お前の役員報酬は?」


『1日当たり金貨10枚じゃ、まぁ、かなり抑えておる方じゃの』


「……搾取体質なんてもんじゃねぇな、よし、とりあえずこの5匹を村に連れ帰って処刑しよう、適当に気絶させてリヤカーに積み込むんだ」


『なっ!? ほげっ!』

『ぶびっ!』『ぽぺっ!』『はがっ!』『ぺがっ!』



 スッと立ち上がったミラが、目にも止まらぬ速さで5匹のデブを殴り飛ばし、気絶させる。

 そのままリヤカーに飛び込むよう、上手く調整して吹っ飛ばしているのがまたナイスだ。


 デブ共は良い感じの積載方法でリヤカーに収納され、あとは運び出すのみとなった。

 残った従業員の魔族共は、経営者があっという間に捕らわれてしまったことを受け、動くどころか言葉を発することすら出来ないでいる。


 だが、このままだと少し殺し辛い、一旦建物の中に居る全員を集めることとしよう……



「はいっ、ちゅうも~っく! 聞いて下さ~い! 今の戦闘をもってですね、この会社の経営権は俺達に委譲されました! ということで早速全体での集会を開きたいと思います! 建物の中に居る全員を呼び出し、外に集合させて下さい! 以上!」


「あ、それと資産の管理もしておきたいから、金目の物は全て運び出しておきなさい、鉄貨1枚でも見逃したら承知しないわよ」



 精霊様のフォローもあってか、建物内に存在したすべての従業員だけでなく、金銭的価値のある物品はひとつ残らず外へ運び出された。


 金目の物はその精霊様と、目が金貨のマークになっているミラに任せておくとして、俺はサリナと2人で出て来た魔族共を捌こう。


 外に並んだのは全部で100匹程度の魔族、大半が上級だ。

 どうやら地下室もあったらしく、思いの外『見せしめ用の飾り』が確保出来そうである。


 と、可愛らしい見た目の子が全部で20人居るではないか、着ている服、つまり超ミニスカートからして、リヤカーに詰め込んである連中の秘書といったところでな。


 あの20人は助命し、俺達の拠点村で使うこととしよう、後で丙と丁、それからデフラ達に紹介し、ついでに『勇者パーティー西方拠点村発足式』を開催することとしよう。


 その前に残りの連中をどうにかしなくてはだな、サリナの幻術で操り、俺達が転移する場所までの道路沿いに並ばせて、そこで順次串刺しにしていくのだ。



「それじゃ、操って並ばせるのはサリナに任せた、俺はこっちの女の子達を村まで誘導するから」


「わかりました、でも串刺しの杭は私にはちょっと長すぎるので、そこは精霊様にやって貰いますね」


「うむ、臨機応変にやっておいてくれ、終わったら村へ戻って、一旦ハウスに集合だ」


「は~い」



 サリナ以外にはユリナとジェシカ、精霊様がここへ残ることとし、残ったメンバーで助命してやった女の子達を転移装置まで誘導する。


 途中、どうしてあんな所で働いていたのかを聞いてみたのだが、やはりブタ共の秘書として雇われ、毎日低賃金でセクハラされ放題の生活をしていたらしい。


 しかもそれに満足していたというのだから驚きである。

 情報の非対称性が凄まじいこの世界、何も知らずにいれば、あのような低賃金が『ごく普通のこと』だと思ってしまうようなこともあるのだと、改めて認識することが出来た。



「それで、私達は次にどこで働けば良いんですか?」


「これからは勇者パーティーの拠点村スタッフとして、人族サイドに協力して貰う、ちなみに魔王軍はもう敵だからな」


「そうなんですか、まぁ別にどちらでも構いません、草の葉っぱや根っこを齧ることが出来て、屋根と壁が半分以上ある場所で寝られれば満足ですから」


「……凄く理想が低いようで何よりだ」



 最初に出会った頃のセラやミラのような貧乏っぷりである、こんなに可愛い子ばかりなのに可愛そうだ。

 それもこれも、全てはリヤカーに積み込まれているこのデブ5匹のせい、これは八つ裂き程度で済ませるわけにはいきませんな……



 ※※※



 転移装置を使って拠点村に戻った俺達は、5匹のクソブタを地下牢に放り込み、取り外した貴金属類をバケツに入れて精霊様達の帰りを待つ。


 ついでに連れ帰った20人を、俺達のハウスのすぐ近くにある寮へ連れて行き、デフラに引き渡しておいた。


 作業員達を転移装置の先に送ったら、次はこの拠点の運営に関しても考えていかないとだ。

 行政組織を整え、俺達が滞在する間の世話や、その他観光客の誘致を効率よく進めていく必要がある。


 丙と丁をツートップとし、デフラ達15人を官僚、今日の20人を一般の公務員、元差別主義者のクズ共を使い走り、ぐらいの感じで感じでいけばどうにかなるであろうが、実際にやってみてから、少しずつ変えていくこととしよう。


 しばらく茶を啜りつつ待っていると、幻術で洗脳して並ばせた『材料』に串を打ち終えたメンバーが戻って来る。

 次は地下牢のブタ共を見せしめにする番だ、ちょうど夕方の良い時間だし、作業員を広場に集めて作戦実行だ。


 既に意識を取り戻し、地下牢で大騒ぎを始めていたブタ共を、俺達の圧倒的な力で脅して外に出させる。

 そのまますべての作業員が集合した広場に徒歩で向かい、ステージに上がらせた……



「え~、皆さん、温泉施設の工事は無事に終わりましたが、皆さんにはこのまま次の現場へ行って頂きます」


『うるせーっ! それならさっさと賃金を払いやがれっ!』

『そうだそうだっ! 工事が完了したらまとめて払うんじゃなかったのか!』

『もしかして騙したんじゃないよな? ウソだよな?』

『ふざけんじゃねーっ! ぶっ殺してやる!』


「はい静かに、誰が貴様等のような魔王軍の協力者に金を払うものか、良いか? これから貴様等に面白いものを見せてやる、そのショーが報酬の代わりだ」


『何だとっ!? 見世物なんか要らねぇよっ! 金出せ金!』


「うるせぇっ! ここにいるデブ共と同じ目に遭いたくないのであれば、黙って次の現場に移動しやがれ、もちろん報酬は払ってやるぞ、次も金じゃないがな、ギャハハハッ!」


『・・・・・・・・・・』



 作業員共が呆れ返って静かになったところで、いよいよ5匹のブタを残酷な方法をもって処刑していく。

 響き渡る悲鳴、飛んで行く人体のパーツ、うむ、これを見ていると食欲が失せるな、先に帰っておこう。


 再びハウスに戻り、畳的なものが敷かれた部屋で、一緒に帰ったセラと2人でゴロゴロしながら皆の帰りを待つ。


 順当にいけば明日からは四天王城へ続く道の安全確保が始まるはずだ。

 それがどう進捗していくのかはわからないが、俺達は俺達で出来ることをやっていこう……

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