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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十章 西方拠点
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396 全てが整った

「あ、そういえばこの2人、両方置いて行くのは拙いんじゃない? かといって2人共連れて行けばここの作業を監視する役割の人間が居なくなるし……」


「むっ、確かにそうだな、そしたら丙だけ連れて行こう、魔力を奪う腕輪を嵌めておけば、暴れた場合でも制圧し易いからな」



 人質として丙、この村に残って作業の指示をするのが丁ということに決まり、ひとまず出発の準備が整う。

 ひと寝入りして目を覚ますと、既に太陽は真上を通り過ぎ、これから徐々に傾こうとしているところであった。


 荷物を積み込み、ついでに縛り上げた丙も荷台に積み込み、村を出て王都を目指す。

 先に伝書鳩を送っておこう、村の制圧完了を報告して、先に報酬を用意させておくのだ。


 もちろん『村自体の運営権が報酬』などという戯言は吐かせない。

 キッチリと、山吹色に輝く貴金属の何かをもって報酬として頂きたいところである。



「ところで勇者様、王都に村の運営をしてくれる人のアテがあるってのは、一体何のアテなの?」


「あぁ、せっかくだから最近使い道のないデフラ達を移動させようと思ってな、魔族軍団にしようとも考えたんだけど、それじゃあの村は魔王軍、というか魔王軍OGの拠点みたいになってしまうからな」



 以前、王都どころか王国全体の経済を半ば崩壊に追い込んだ魔将軍、さらにはそこから何度も逃走を繰り返し、死闘の末に撃滅したインフリーの妹であり、セールスレディとしてその悪の組織に参加していたデフラ並びにその仲間達総勢15名。


 今は俺達の屋敷のすぐ横に設置された収容所に住み、城壁を出た先の畑などでの作業に従事するぐらいしかやることのない、ほぼ忘れ去られた連中である。


 これを王都から連れ出し、勇者パーティーのの西方拠点となるあの村の運営係、その中心的存在として使ってやろうということだ。


 もちろん村内に限り、ある程度の自由とそれなりの衣食住も保証してやる、それなら誰からも不満は出ないはず。

 少なくとも現在よりは待遇を良くするわけだし、喜んで飛び付いてくるであろう。


 ということで、マリエルから王都へ送る報告の伝書鳩には、その旨も記載した手紙を持たせておく。

 報告が行けば移送の準備は向こうでしてくれるに違いない、俺達は報酬を受け取ってとんぼ返りだ。


 いや、数日は休んでも良いかも知れないな、今回はなかなか大変な戦いであったのだし、移動距離も長くて疲れてしまう、この辺りは王都の屋敷に戻ってから、皆で話し合って決めることとしよう。


 そこから数日掛けて馬車に揺られ、西方拠点から本拠地である王都へと帰還した……



 ※※※



「おいババァ、金寄越せ」


「何じゃ藪から棒に、報酬であればあの村そのものでここから西の四天王討伐まで……」


「だからそういうのはダメだって言ってんだよ、黄金色のアイツを出すんだっ!」


「ほい、王の間のテラスに落ちていたものじゃ」


「うむ、これはなかなかの……ってちがぁぁぁぅっ!」



 コガネムシの死骸を手に入れた、そうじゃない、俺様は黄金色に輝く貨幣をご所望なのだ。



「ところで勇者よ、あの村へ連れて行く管理人は、こちらで受けた申請によると15人とのことじゃが……それで足りるのかの?」


「話題をすり替えるんじゃねぇよ……とはいえこれは重要な話だな、もちろんそれだけじゃないぞ、あくまで王都から移送するのが15人ってことだ、他に20人程度、あの地域で運営されている養鱒場から融通して貰えそうなんだよ」


「ほう、そこは確か捕らえた差別主義者の50人以上が収容されている場所じゃったかの?」


「そうだ、元々数人で運営出来ていたような場所に、いきなり大量の人材が投入されて逆に困っているらしいんだよ、今では湖の周りの清掃ぐらいしかやることがないらしい」



 そこからおよそ30人を融通して貰えることが、俺独自にやった、湖の管理人のお姉さんとの手紙のやり取りで確定している。


 文通に使ったツールは、以前東の四天王軍の将の1人として砦に押し寄せたメリーさんから押収したもの。

 職務上とはいえ『綺麗なお姉さん』とやり取りしていることが仲間にバレるとヤバいと考え、黙っておいたのであった。


 で、その分も含めれば合計47人、もう少しどこかで掻き集めれば50人から60人程度の『管理者団体』が出来上がる。


 小さい村1つの運営であれば、それだけの人数でやっていけないということはないはずだ。

 もしダメなら何かが悪い、もちろん悪いのは俺のやり方か、連中の頭のどちらかである。


 まぁ、その辺りは実際にやってみてから考えよう、実働しないとどこが上手くいってどこが上手くいかないのかなど、詳しいことは全くわからないのだ。



「ま、そういうことだから人数に関しては良い塩梅なんだ、で、金寄越せクソババァ」


「うむ、その前に勇者よ、王都から移動させる15人、それにあの領域内にしても30人を大移動させるのじゃろう? おぬしらの馬車に全員が乗り切れるとは思えんのじゃが、もしかして歩かせるつもりかの?」


「おっと、それを考えていなかったぜ、馬車を何台か貸してくれ、スクラップにならかなった分は後で返すから」


「スクラップにならなかった分……おぬしどういう使い方をするつもりじゃ?」


「え? 現地での余興として馬車レースとか、あとバトルさせたり……」


「レースとバトルをしないというのであれば、御者、というよりも引っ張る担当者を付けた人力車を貸してやろう、それで良いな?」


「人力車かよ……まぁ走りさえすれば何でも構わないや、とりあえず貸してくれ、もちろん、無償でな」



 だとしたらレースもバトルもしなくて良い、大勢を乗せて引っ張るようなパワー系の奴が採用されているのであろうし、報酬を握らせて金網デスマッチでもさせておこう、その報酬は国に請求出来るようにしておこう。


 人力車はすぐに用意してくれるというので、今日はその様子だけ見て屋敷へ戻ろう。

 この後何日かは王都で買い物などして過ごし、その後に出発することが決まっているのだ。


 デフラ達にも既に話が通っているというし、あとはその人力車とやらが本当に使えるものなのかを確認するだけなのである……



 ※※※



「見よ、これが世界初、10人まで乗れる人力車じゃっ!」


「何だよ、凄い無表情のゴリマッチョがセットされているんだが、筋肉団員なのか?」


「いや、あれは少し違うのじゃ、最近研究所の方で『人造筋肉団員』を生み出す研究が進んでおっての、その失敗作なんじゃ、もとは普通の罪人じゃがな」


「へぇ~、どこもおかしいようには見えないんだが、もっとこう、バケモノみたいな姿に変貌したりとかは……」


「そういうのはさすがに廃棄処分にしたわい、アレは人間の形を留めるところまでは成功したんじゃがの、脳みそまで筋肉に侵食されてしもうての、人としての感情がなくなってしまったのじゃ」


「……ああいうのがそのうち反乱とか、わけのわからない事件とかを引き起こしたりするんだからな、覚悟しておけよ」



 相も変わらずとんでもないことをする国とその機関である。

 いつかは痛い目を見るに違いない、まぁ、そのときは俺達も事態の収拾のために借り出されるのであろうが……


 とにかく、その薄気味悪い人力車の確認を終え、3台借りるという約束も取り付けたうえで屋敷へ戻る。


 屋敷の庭ではセラとユリナ、サリナが、丙から教わった魔力の効率的な他者への移転を練習していた。

 ルビアと精霊様の姿はない、教えた丙自身も、これから行動を共にするデフラ達との顔合わせに行っているらしい。


 練習を重ねるセラ達の隣では、竹箒を持ったミラが呑気に庭掃除をしていた……



「あら、おかえりなさい勇者様、報酬はどのぐらい手に入りましたか?」


「……あっ、あぁぁぁっ!? あのクソババァ! のらりくらりとはぐらかしやがって、結局鉄貨1枚すら寄越さずに俺を帰しやがったっ!」


「またやられたんですか、まぁいつものことなので期待してはいませんでしたが、次からは『しっかり報酬を受け取ってから帰る』と手の甲にでも書いておいて下さい」


「す……すみませんでした……」



 今回の戦いで、甲乙丙丁戊己と連続で討伐した俺達に対する報酬は、キモい脳筋野朗の牽く巨大人力車を3台、しばらく使えるという程度のものに終わってしまった。


 というか、これだけの活躍をしていれば、通常の異世界ファンタジーにおいては目玉の飛び出るような報酬、それこそ世界の半分を買収することが可能なぐらいの金貨が、偉そうな国王や貴族から支給されているはずである。


 ところがこの世界、何とも言えない報酬に、国王はパンツ一丁で大臣は欲張りババァ、しかも俺には勇者として民衆から褒め称えられるなどというありがちな展開が訪れない。


 全く馬鹿女神の奴、とんでもない世界に送ってくれたものだ。

 屋敷の外に集った『勇者ハウスを焼き払う市民の会』を眺めながら、そのようなことを考えた昼下がりであった……



 ※※※



 出発の朝、日の出る前に自分達の準備を済ませ、移動させるデフラ達を屋敷の庭に並ばせて例の人力車を待つ。


 10人乗れるというものの、せっかく3台借りることが出来たので、5人ずつ分乗させることとしよう。

 全員荷物も少ないようだし、広々とスペースを取り、ストレスの無い旅が出来るはずだ。



「よぉ~しお前ら、忘れ物はないな? 後で送るとなるとコストが掛かるし、大切な物は確実に持って行けよ」


「あの、枕が変わると眠れませんので、ちょっと大きいですが持って行っても良いですか?」


「おう、構わんぜ」


「私は布団も変わると……」


「おう、構わんぜ」


「畑で労働させられていたときに見つけた埋蔵金が……」


「おう、構わ……半分置いて行け」



 銀貨を3枚手に入れた、どうやら国家規模の埋蔵金ではなく、誰かのヘソクリ程度のものであったらしい。


 どうせなら金印とか出てくれば良かったものを、そうすれば俺様がこの世界の王に……まぁ、今はどうでも良い、迎えの馬車が来たらしいからな。


 無表情ゴリマッチョのおっさんに牽かれた牢付きの人力車、牢屋部分にはカーテンも設置され、さらには下が柔らかいマットになっている、本来は貴族の囚人を運ぶためのハイエンドモデルだ。


 ちなみにゴリマッチョのおっさん、脳みそが筋肉に置き換わってしまっているため、順路を口で説明しても理解することが出来ないらしい。


 王宮からの指示では、それぞれに詳細な地図を渡せばということなのだが……喰っていやがる、モッサモッサと、まるでヤギが如く地図を喰って居やがる。


 これは『体で覚える』ということなのであろうか? 少しやり方がアレな気もしなくはないのだが、それでどうにかなるというのであれば、いちいちこちらから突っ込みを入れる意味はない。



「じゃあ班ごとに分かれて馬車へ乗り込むんだ、誰か1人でも粗相したら、5人の連帯責任だから気を付けろよ」


「あの、私はどちらに?」


「丙はこっちだ、また荷台に乗せてやるから感謝しろ」


「へへーっ!」



 牢付き人力車の監視役はエリナが買って出た、仕事を引き受けたというよりは、タダで西方拠点リゾートに滞在出来るのを魅力に感じたためであろう、悪魔が見返りナシで働いたりはしないのである。


 俺達の馬車を先頭に、人力車を引き連れて数日の旅をし、再び拠点の村へと戻った。

 かなり工事が進んでいるようだがその確認は後だ、次は例の湖へ行って、差別主義者共を引き摺って来ないとだからな。


 デフラ達を降ろした人力車と、代表として俺とセラが乗り、ルビアが操る馬車は、そのまま村へ入ることなく湖を目指した。


 ちなみに、管理人のお姉さんと文書のやり取りをしていたことはセラにバレてしまい、俺は馬車の中で三途の川のこちら側と向こう側を行ったり来たりする羽目になってしまったのである。


 最終的にこちら側へ泳ぎ着いたから良かったものの、ここで向こう側に帰着していれば、それこそ女神が捜しに来るまでの間、魂だけになってあの世を彷徨っていたに違いない。


 で、この馬車の旅にも数日を要し、ようやく到着した湖で一泊、帰りは荷物が多くなることを考えると、行きよりもさらに時間が掛かりそうだ。


 人力車を用意しておいて正解であったな、コレがなければ未だに最初の運搬、即ちデフラ達を拠点村へ届ける行程すらも終わっていなかったであろう。



 湖に到着した日の翌日、管理人のお姉さんとここで救助した獣人達、それからだいぶ髪が伸びてきた3人の羊魔族に引き連れられ、30人、いや30匹の元差別主義者奴隷が俺達の前に並んだ。



「あら、未だに全員素っ裸なのね、勇者様は見ちゃダメよ」


「良いだろ別に、こんな奴らはもう『人』として扱ってやる必要がないんだ、自分達のやって来たことの結果として、人権の対象外になったんだよ」


「まぁ、それもそうね、この子達なら別に素っ裸を見ても構わないわ」


「うむ、あとルビア、しれっと素っ裸軍団に混ざり込むんじゃない」



 ついこの間までは魔族や獣人を忌み嫌い、差別したり、ときには虐殺したりといったことを繰り返していたこの地域の住人。


 それが今では逆に差別される立場に陥っているのだ、目の前に並んだ連中も、美女または美少女というだけで助命してやったのだが、髪はボサボサで服を着ることすら許されず、体中に鞭の痕と見られる蚯蚓腫れが出来ている。


 ざまぁみろこのクソ馬鹿共が、といったところではあるのだが、俺達の西方拠点となる村で、このビジュアルの奴等が働いているのは芳しくない。


 運搬が終わったら、村の中へ入れる前に少し洗って綺麗にしておこう、変な菌とか持ち込まれても困るし、勇者パーティーの内情からしてノミやシラミはご法度である。



「よしお前ら、ぶっ殺されたくなかったらさっさと人力車に乗り込め、ほらそこっ、遅いっ!」


「ひぃぃぃっ! お……お許しをっ……」


「口ではなく足を動かせ、上がれないなら蹴飛ばしてやるぞ、オラッ!」


「あでっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」



 今更謝っても遅いのである、とにかくここでゲットした30匹に関しては、拠点村の『最下層民』として、運営上の雑用や掃除など、あらゆる『面倒事』を押し付けるとしよう。


 と、一応こういう連中にもインセンティブは必要だな、頑張りが報われないとやる気も出ない。


 そうだな……うむ、もし人命救助レベルの功績を上げた場合には、全裸ではなくパンツの着用ぐらい許してやることとしようか、『名字帯刀』みたいなものだ。



「それじゃ、そのうちにまた遊びに来たりするかもです、具体的には西の四天王討伐記念旅行とかで」


「ええ、お待ちしております、それではまた~っ」



 およそ30匹の奴隷を人力車に詰め込んだ俺達は、湖の付近で暮らす人々の見送りを受けながら、馬車に乗り込んで拠点村を目指した……



 ※※※



「オラオラッ! ここで降りるんだ、モタモタしてると蹴飛ばすぞっ! セラ、ルビア、ちょっとこいつらが逃げないか見張っていてくれ、俺は精霊様を呼んで来る」


「わかったわ、洗い易いように並ばせておけば良いのね」


「そうだ、だが汚らしいから触ったりするなよ、ヤバい病気になりかねない」



 セラとルビアが差別主義者共を牢付き人力車から取り出しで並ばせていると、3人の無表情マッチョ達は突然走り出し、王都の方角へと向かって行った。


 用が済んだら即帰還する仕組みになっているらしい、しかしアレは大丈夫なのか? ここまで飲まず食わずでずっと走っていたような気がしたのだが……


 とにかく村の中から精霊様を見つけ出し、ゲートの前に並んだ馬鹿30匹の所へ戻る。


 ついでにとびきり気持ち悪い面の下級魔族作業員を30匹用意しておいた。

 差別主義者共め、これに体をゴシゴシ洗われて、この世のものとは屈辱を味わうが良い。



「じゃあこっちは精霊様に任せたから、奴等は洗って傷を治療して、縛り上げて村の中に連行してくれ、くれぐれもノミとかシラミとか、そういうのを貰って来るなよ」


「はいはい、それなら任せておいて、高圧洗浄で全部落としてあげるわ」



 精霊様にやらせると、害虫の類だけでなく脚や腕、頭などを『落として』しまいそうで怖いのだが、他に大量の水を扱えるものが居るわけではないし、ここは任せる以外の選択肢がない。


 ということで俺は村の中に入り、まずは改装されてさらにパワーアップした俺達の西方拠点、『勇者ハウス=ザ=ウエスト』の様子を見に行く、案内係は丁だ。


 畳風のマットが敷かれた大部屋はそのままに、宴会場、酒専用倉庫、巨大食糧庫、バーベキュー用テラス、天然温泉露天風呂など、様々な設備が整った素晴らしいハウスである。


 これでカラオケがあれば完璧といったところなのだが、残念ながらこの世界にはその文化が伝播していなかったようだ。


 ちなみに、地下の酒専用倉庫と食糧庫の横には、捕らえた敵を一時的に収監しておくための地下牢、そしてその敵から情報を引き出すための拷問部屋も用意されている。


 ここの管理者および防火責任者は精霊様としておこう、王都の屋敷ではシルビアさんがほぼ常駐しているこういった施設なのだが、ここは人が居なくなることが多いからな。


 もし何かあったら全部精霊様のせいにして俺は逃げよう、責任を押し付けられたとしても、精霊様なら謎理論、いや理論とは呼べない傲慢な主張を展開してそれを握り潰してしまうはずだ。



「それで、こっちはもう良いから温泉の方を見せてくれ、超豪華、1泊2食付金貨10枚の超高級温泉旅館が出来上がっているんだろうな?」


「まだ無理だよそんなのっ、もうちょっと時間がないと」


「何だとっ!? おい丁、残念ながらこの拷問部屋、記念すべき第一号のお客さんはお前に決まった」


「ひぇぇぇっ! そんなぁぁぁっ!」



 適当に丁を脅かしていたところで、ゴミの洗浄を終えたセラとルビア、精霊様が戻って来る。


 それで仲間全員がこの建物に集合したようだ、ということで作戦会議を始めよう。

 これからここを拠点として、どのようにして西の四天王城を攻略していくのかについて……

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