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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 予言
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384 神の威厳

「お~い、今度は湖で魚を獲って来たぞ~っ!」


「おうっ、魚は大変有り難い、だが勇者殿、何やら珍妙な翁の霊に取り憑かれているようだぞ」


「あぁ、これは大丈夫だ、キモいけど特に害はない、すっげぇキモいけどな」


「これっ! 何と失礼な」


「うっさいわ、キモいものはキモいんだよっ! 死にたくなかったらその臭い口を閉じろ、息もするな、死ねっ!」



 俺は不機嫌であった、ほこラーのジジィが、ちょうど良いからなどというくだらない理由で、その汚い足をして俺達の馬車に同乗してきたのだ。


 そのまま温泉郷の旅館へと戻ったのであるが、道中このジジィがやかましいことといったらもう……頼むから『祠語り』だけはもうやめて頂きたい、ずっと付き合ってやっていたアイリスも目の下にクマが出来ているではないか……



「さてと、またしてもバーベキューの準備は終わっているみたいだし、ミラ、魚の処理を頼む、アイリスはちょっと休ませないとダメだ、包丁で指を飛ばしかねない」


「わかりました、今日は塩焼きだけじゃなくてムニエルとか、アレンジ系もいこうと思います」



 湖から持ち帰った魚はミラに任せる、なお、俺とセラが釣ったものだけでなく、あの養殖業者の池からもある程度奪い去って来たため、大食い野朗数十人分の満腹を余裕で賄うレベルの量だ。


 ちなみに、あの養鱒場の経営権は湖の管理人のお姉さんに、救助した獣人達は、今度はしっかり給与の支払を受けられる従業員として働くこと合意している。


 まぁ、そちらに関しては大丈夫であろう、そちらに関しては、なのだが……問題はこの地域だけでなく、世界全体が『終わってしまう』可能性が高いことなのだ……



「おい女神、食事が終わったらさ、お前ここで正体をさらけ出して皆にアピールしろよ、ついでにこれからやるべきことも伝えるんだ」


「わかりました、せっかくこのような格好までして身分を隠しておりましたが、状況が状況ゆえそれもここまでにしたいと思います」


「じゃあ頼んだぞ、タイミングは何となく……いや、お前に任せるとろくでもないことになりそうだな、こっちから指示するからそれを待つんだ」


「はい、ではそれまでは料理を楽しむこととしましょう」



 イマイチ危機感のない女神、この世界が瘴気に包まれるということは、それ即ち勇者サイドの敗北、神界の魔界に対する敗北を意味すると思うのだが?


 まぁ、それでも最終的にこの付近のクソみたいな住人を生贄に捧げてやれば、死者の気が済み、魂の暴発とやらは抑えられるのだ。


 それの履行が確実であると考え、あのように余裕を持った振る舞いをしているのかも知れない。


 というか、ここで女神が焦っていたらほこラーのジジィもうるさくなりそうだ。

 奴が今現在何も主張せずに魚を齧っているのは、女神のあの態度に起因する行動であるようにも思える。


 てかあの魚、まだどころか完全に生じゃないか……



「勇者様、そろそろ料理の方が少なくなってきたわよ、勝手に解散される前に行動した方が良いんじゃないかしら?」


「そうだな、となると女神の奴は……どこへ行ったんだ?」


「あら? 精霊様に叩かれて踊らされていたところまでは見たんだけど……あっ、隅っこで泣いているわよ……」


「しょうがない奴だな、てか自分より下位の存在にいじめられるなよ、おい女神、出番だぞっ!」


「うぅ……どうせ私なんか、私なんか世界の管理能力に欠ける使い物にならない女神で……」


「酒臭っ! ヤケ酒してんじゃねぇっ!」


「へぶっ! はっ、そうでした、私にはまだ重要な使命がっ!」



 ワンパンで正気に戻った女神、酒は完全に抜けたようだ、便利な体である。

 俺が目で合図を送ってやると、そのままスッと立ち上がりバーベキュー会場の手前に設置されたステージに上がった。


 もちろん現段階では誰もその姿を見ていない、未だに残る料理と、それに目の前の酒、誰もがそちらに目を奪われ、壇上の、神気を放たない1人のメイドなどどうでも良いのだ。


 だが次の瞬間、女神の周囲に光り輝くオーラが生じる、いや、実際にそれが見えているのは俺達やゴンザレスなどの高ステータス者だけなのであろうが、一般人の傭兵達にもそれを感じ取ることぐらいは出来る。


 フッと、一瞬だけ静まり返るバーベキュー会場の旅館中庭、一呼吸置いてステージに注目する参加者。

 手に持った酒や料理を、一旦静かにテーブルの上に置いたその者共は、一斉に、一糸乱れぬ動きで地に平伏したのであった。


 いや、だからなぜマリエルとジェシカまで、というか無駄に釣られてアイリスまで土下座しているではないか。

 残念なことにジェシカはズボンなのだが、マリエルとアイリスに関しては食い込んだパンツが丸見えだ。


 しばらく後ろから様子を眺めて……直後、俺は物理的な干渉を受け、気が付けばセラに向かって平伏していた……


 と、壇上の女神がスーッと空に浮き上がり、何かを喋り始める態勢に入ったようだ。

 パフォーマンスも良いのだが、こちらはこちらでパンツ丸見えだぞ。



『聞けっ、下界に住まう者共よ! この地に住まう不届者、そやつらの犯した罪により、この地だけでなく、この世界の全てが滅びんとしている。よってそなたらには滅びを止める役割を与えよう、頭を使い、何かこう、アレ、そう上手いこと、良い感じで悪人を選別し、生贄とするのだ』


『へへーっ! 承りましてございますっ!』


『うむ、では者共よ、行動を開始せよ』


『へへーっ!』



 どうして今ので理解出来たのかは知らないが、何か不思議な力によって、精神的な波動だの何だのを用いて適格な指示を送っていたのであろう。


 もちろんその仮説が真である可能性は極めて低いのだが、そう信じるか、それとも筋肉団やこの旅館を守る傭兵団の理解力がズバ抜けている、というか人間のそれではないということのどちらを信じるかの二択なのだ。


 もちろん俺が劣等感を感じなくて良い方の仮説を採択するのが道理というものなのである。


 と、そんな話はどうでも良い、ここからは『いかようにして生贄となるべき者を選出するか』を考えるフェーズなのだ、早速会議を始めよう。



「お~い、全員今の女神の言葉を聞いたな? これからの行動について考えるから、ちょっとこの場を離れないようにしてくれ、あ、便所とかは自由に行って良いが、ちゃんと戻って来るんだぞ」


「はっはっは! 勇者殿ではあるまいし、重要な会議をエスケープするような輩はここには居ないよ、女神様のお言葉があったというのに、その直後である今離席している者なども居ないはずだしな」


「む、確かにそうだな、じゃあこのまま始めようか」



 既に精霊様がどこかへ行ってしまっているのは確認済みなのだが、どうせ女神が偉そうにするターンを不快に思ってこの場を離れただけであろう。


 そのうちに戻って来ると想定して、すぐに立食バーベキューパーティー形式のまま作戦会議を始めた。



「でだ、まずはほこラーのジジィに確認しておきたいことがある、死者の魂を全部鎮めて、暴発による災害が発生しないようにするにはどのぐらいの生贄が必要なんだ?」


「う~む、そうじゃの……生きたままの者で1,000人、死体であればその倍は欲しいかの、それだけの数を犠牲にするとなると……」


「なぁ~に、この近辺で掻き集めればそのぐらいすぐに集まるさ、生け捕りにした方が良いならそうしよう、罠を仕掛けるんだ」


「しかし勇者殿、生け捕りにすると言っても、適当に捕まえるわけにはいかないだろう、住人の中には特に悪意を持たない連中も居るはずだし、それに俺達のような足止めを喰らっている外部者の可能性もあるぞ」



 確かにゴンザレスの言う通りだ、この地域の住人が酷いことをしているのは事実、だがそうしていない、まともな考えを持った人間がゼロであるとは限らない。


 特に『異種族の襲来』によって、全ての家々が窓に板を張って引き篭もることを是としている状況。

 それに違和感や嫌悪感を抱きつつも、ここで同調せねば何をされるかわからないという理由で、仕方なくそうしている家もあるはずだ。


 また、ここは観光地の温泉郷なのだ、もちろん封鎖と同時に身動きが取れなくなった旅人も居るはず。

 関係のない連中を巻き込むのは避けたいところ、生贄は適当にではなく、慎重に選抜しなければなるまい。


 それに、誰も家から出て来ないような状況では捕獲のしようがない、どうにかして『悪い住人』のみを誘い出し、捕獲することが出来ないものであろうか……



「は~い、誰か悪人共を家から誘き出すのに良い案がある人~っ」


「それなら私に任せなさい」


「おう精霊様、いつ戻ったんだ? で、何か作戦があるんだな」


「そうよ、今までこの付近の領主の館に行っていたのよ、人間をだいたい3日間だけ家から出すためにね」


「ほう、それはどうやってだ……」



 精霊様曰く、領主には『現在この地に女神が降り立っている』という事実を伝えたのだという。

 もちろん後でホンモノの女神様を見せてやると約束してだ。


 で、女神の滞在は最低でもあと5日間だとも言っておいたらしい、そしてその間は『異種族の侵攻』も起こり得ないと……



「じゃあその情報が領主、あの公爵のお触れとして伝わるのに2日間、その後3日間は住人が外に出て、府普通に経済活動をするってことだよな?」


「そうよ、もちろん領主の居る町なんかはすぐに外出が始まるでしょうけど、ここならお触れの到達に1日、領土の外れで2日ってとこなの。もちろんあの領主も信じているのかいないのかって感じだったし、実際にこの女神バカを連れて行って見せてからのことになるけどね」


「なるほど、じゃあさ、俺達はそのお触れの効果到達を追うように移動して、各町村で生贄集めをしていけば良いってことだな」


「ええ、それで人間を捕まえるだけなら上手くいくはずだわ」



 精霊様のファインプレーにより、家に引き篭もった人間を外に出すことは出来そうだということがわかった。

 しかし問題は『誰が悪い奴なのか』という点である……



「ご主人様、ちょっとだけよろしいですの?」


「何だユリナ、お前まさか生贄に立候補しようってんじゃないだろうな? 死にはしないと思うが何か痛そうだからやめとけ」


「そうじゃないですわ、町で悪い連中を集めるのに、私とサリナ、それからエリナの力を使いますの」


「いや、サリナは幻術が使えるからわかるけどさ、お前とエリナはどう使うんだ?」


「囮になりますわ、しばらくは安泰としても、いつかは異種族が攻めて来ると信じている人族達ですもの、そこへ悪魔なんかが歩いて来たら……」


「罵声を浴びせて石を投げたりするかもな、もちろんそんなことしない奴だって……そうか、平和に歩く3人に対して悪意をぶつけて来た輩をぶっ殺……じゃなかった生け捕りにすれば良いのか」


「そういうことになりますわ、もちろんわざわざ嫌がらせを受けに行く以上、それなりの報酬には期待していますの」



 ユリナ達悪魔3人娘だけでなく、カレンとマーサ、それに付いて来ていた羊魔族の3人も協力してくれるそうだ。

 ちなみにリリィもやりたいと言い出したのだが、さすがに子どもにやらせるアレではない。


 それに相手が『異種族』の中でも強力な『ドラゴン』だとわかれば、卑怯者の悪人共は萎縮し、石を投げたり罵声を浴びせたりということはしないはずである。


 よってこの作戦は、カレン、マーサ、悪魔3人娘、そして羊魔族3人の、合計8人体制で決行することとなった。

 もちろん他のメンバーは物陰に隠れ、このうちの誰かに悪意をぶつけた輩を拉致する役目に従事する。



「よし、じゃあ明日の朝から女神を連れて領主が居る例の町へ移動するぞ、おい女神、道中はまた神気を隠しておけ、騒ぎになって計画が破綻したら困るからな」


「わかりました、ではこの地域の人族を統治する者の前でのみ、本来の力を解放することと致しましょう」



 これで作戦は決まりだ、明日は移動して、すぐに例の町に領主のお触れを出させる。

 もちろんそのことを伝えに行く部隊も各町村に出させ、上手いこと情報が伝達するように仕組む。


 これまで異種族の侵攻に怯え、家の中に引き篭もりっ切りであった住民は、鬼の居ぬ間ならぬ女神の居る間の洗濯といった感じで、次から次へと外へ出て、主に商店街などで買い物をするはずだ。


 そしてその中には獣人や魔族といった、純粋な人族でない者や、そもそも人族ですらない者に対する悪意を抱いている輩が相当数存在している。


 生け捕りで1,000人程度であれば、おそらく全ての町村を回るなどということをせずとも、本拠地である例の町だけでも集まってしまいそうだ。


 もちろんこの温泉郷も含めた他の町に居る悪の住人共を許してやるつもりは毛頭ないのだが……



 ※※※



 翌日の昼過ぎ、俺達は馬車に乗り、この地域のメインである町へ到着していた。

 今のところ特に用はないし、殺すべき奴も居ない、ということで、無人の大通りをまっすぐ走り、領主の館を目指す。



「相変わらず人通りがないわね……」


「そうだな、というか門番みたいな奴も居なくなっていたけど、どうしたんだろうな?」


「昨日精霊様がここへ来たんでしょ、そのときに領主に会ったから、私達が来ることを知って引っ込めたんじゃないかしら、ねぇ精霊様、そうでしょ?」


「いえ、昨日の帰りに跡形もなく消し去ってしまったわ、飛んでいるところに石を投げて来たものだから、ついカッとなって……」


「あ~あ、貴重な生贄が~」


「……ここは素直に謝っておくわ」



 もちろん精霊様は今回の囮には参加しない、たとえ演技とはいえ、自分よりも遥かに存在価値の低い連中に何かをされるなど、きっと耐えられないと判断したためだ。


 で、その根拠となる行動がコレである、昨日は勝手に門番を殺害していた、しかも死者の魂を鎮めるのに大量の生贄が必要だと知りながら……


 とにかく精霊様には、この町および周辺町村にて、しばらくの間無益な殺生はしない(どうしてもの場合を除く)と約束させ、ついでに馬車の床に正座させる。


 そして、その精霊様の姿を見た女神がニヤニヤしながら立ち上がり、目の前にたって偉そうにし出したではないか……



「水の精霊よ、あなたはそこでよぉ~っく反省なさい、本来は神罰を与えるところですが、今回は勇者に免じて正座だけで許してやっているのですよ」


「ぐぅぅぅっ……後で覚えてなさいよぉ~っ」


「あら? もう忘れてしまいましたね、いやぁ~、女神たるもの色々と覚えておかねばならないことが多くて、精霊1体如きの怒りなど些事……」


「お~い、到着したぞ~、ほら、精霊様ももう正座しなくて良いから、普通に降りて来いよ~」


「わかったわ、でもその前にこの女神ゴミムシを始末しておかないと」


「ひぃぃぃっ! ちょ……調子に乗ってすみませぇぇぇんっ!」



 水の鞭でビシバシと叩かれる女神、今回は完全にコイツが悪い。


 ゆえにお仕置きするのは構わないのだが、あまりボロボロの状態で公爵の前に出し、『コレが女神です』などというわけにはいかない。


 ということで少し控えめにして欲しいのだが……ダメだ、女神の奴、もう全ての衣服が裂け、全身蚯蚓腫れで痙攣しているではないか……



「精霊様、今のところはそのぐらいにしておけ、今夜時間があったら俺も一緒に痛め付けてやるからさ」


「しょうがないわね、お仕置きのウォーミングアップは終わりよ、ホントは今の10倍鞭で打たなければ暖まってこないのだけど」


「……お仕置きで神殺しになるつもりか精霊様は……とにかくルビア、女神を治療してやってくれ」


「わかりました、もう手遅れかも知れませんが頑張ってみます」



 傷だけは治すことが可能であるものの、既に精神崩壊している可能性があるという女神。

 緊張の治療を終え、しばらくして頬を叩いてみると、どうにかこうにか目を覚ます。


 どうやら中身も大丈夫なようだ、精霊様の神殺しは未遂に終わったのである。



「あ、あの~……よろしいですかね……」



 いつの間にか邸宅の扉が開き、この地の領主であるロン毛メガネの公爵が顔を覗かせていた。

 まるでストーカー野朗だ、用があるならさっさと出て来て話しかければ良いものを。


 と、ここで怒っていても話を拗らせるだけだ、今は普通に対応し、なるべく早く外出可能のお触れを出させることとしよう……



「おっす、今日は女神を連れて来てやったぞ、ほら女神、早く神気を纏え」


「はぃぃぃっ! 仰せのままにっ!」



「いやいや、その者は今まで鞭打たれていた奴隷メイドで……め……女神様……本物の女神様ではありませぬかっ! へへーっ! しかしどうして奴隷メイドなどに身をやつして……」


「これは私の趣味です、ちなみに他言無用で」


「おいっ、というかそこの公爵、言っておくが奴隷メイドと女神を比較したら奴隷メイドの方が位が上だぞ。もしウチの奴隷メイドであるアイリスとここの腐った女神、両者が崖から落ちそうになっていたら、俺は速攻でアイリスを助けて女神を蹴落とすからな」


「勇者よ、何も蹴落とすことはないと思うのですが……」


「な、何だかわかりませぬがとにかくへへーっ! して、今回のご用件は……あっ、外出可能のお触れを出すのでしたね、すぐに直ちに早急に、可及的速やかにやらせて頂きますですっ、はいっ!」



 平身低頭といった様子の領主、土下座したままシャカシャカと器用に移動し、建物の中へと戻って行った。


 しばらくそのまま待機しておくと、領主も含めた11体の土下座マンが登場する。

 中で何があったというのだ? 土下座ウイルスが伝染して土下座マンだらけになってしまったのか?



「それではすぐにこの町の外出禁止令を解かせて頂きます、また部下共に命じ、他の町村にも全て同様の命令を伝達致します、不手際の無いよう努めて参りますので、どうかしばしのお時間を頂きたく存じております、はいっ!」



 すぐに馬に乗り込み、各地へ散って行く領主の部下10人、これでそのうちに人々が外へ出始めるはずだ。

 ちなみに生贄のことは伝えていない、それは話をややこしくする原因だからな。


 とにかくすぐにでも作戦に移ることとしよう……

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