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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 予言
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380 川

「……というわけなんだよ、マジでやべぇだろここの連中」


「うむ、筋肉の風上にも置けないとはこのことだな、明日以降、この温泉郷の住民は風下に置くこととしようではないか」



 筋肉ムキムキ野朗の風下に置かれるとか、イメージするだけで臭くて死にそうだ。

 ゴンザレスに軽蔑されるとそのような目に遭うのだ、これからも嫌われないように気を付けよう。


 ちなみにこれは、祠の掃除で偶然知った獣人虐殺の事実を告げる三者会議(勇者パーティー・筋肉団・温泉郷の守備をしている外部傭兵団)の場での出来事である。


 この温泉郷を含むいくつかの町村で構成される西方の小国、その住民の実態がどのようなものであるのか、改めて認識することが出来た俺達は、早速『こことは関係のない人間』に全てを伝えたのだ。



「でだ、俺とここに居るマーサは以前にも2人でこの近くの町を訪れたんだよ、そのときの話を聞きたいか? てか今回もなかなか凄まじいけどな、純粋な人族以外はもうとんでもない扱いなんだ」


「なるほど、それで人間とは思えない体躯のこの人達がここに留め置かれることになったと、きっと攻めて来る異種族はこんな感じだと思われたんだな」


「おうっ、俺達は『人間離れした○○』を目指して修行をしているからな、○○に入るテクやパワーを見れば、およそ普通の人族には見えないはずだ、勘違いされるのも無理はないさ」


「いや、『そう見えない』のではなく『違う』のでは……」



 傭兵団長のツッコミは至極妥当であるが、王国では一応、この連中は人族であるという共通認識の下で生活をし、日常の様々な場面で仕事を依頼しているのだ。


 もちろん、今後においてこの連中が人間ではないということが発覚したとて、その扱いはさほど変わることがない、せいぜい近所のババァが2、3日噂話をする程度である。


 とにかく、これでこの地域に巣食う人族共の異常性が、ここに居る唯一の味方達に伝わった。


 これで、迫り来る異種族とやらから温泉を守備する、つまり住民の命を見捨ててでも、ここを物理的に守るということを優先出来る土台が構築されたのである。



「それで勇者殿、今日の調査ではその異種族とやらについては何かわかったのか?」


「知らん、キノコが沢山取れたぞ、あとカレンが熊を30頭狩った、皆で食おうぜ」


「そうか、だが先程言っていた虐殺された獣人、その怨念こそが異種族の正体なのかもな」


「う~む、その可能性は考えていなかったな、まぁ良いや、この件に関しては引き続き調査を進める、明日はそうだな……川があるからそっちに行ってみるよ」


「わかった、では我々はイワナとヤマメを所望する」


「おうおう傭兵団長殿、そこはアマゴではないのか?」


「何っ!? 渓流魚といえばヤマメでは……」



 どちらでも良いようなことを議論し始めたゴンザレスと傭兵団長、とりあえずイワナを釣って来ることとしよう、あとやマメとアマゴはどちらが生息しているのか検討もつかないぞ。


 ……いや、もしヤマメばかりだったとしたら、半分は赤マジックで模様を付けてアマゴにしてしまおう、そうすれば両者納得の結果に落ち着くはずだ。



 ということで、その日は持ち帰った山の幸を料理して夕飯とし、余った分は翌日の収穫と共に食すべく、温泉旅館の食糧倉庫にしまっておいた。


 そこから部屋に戻ろうとしていると、隣の倉庫から何やら凄まじい衝撃と、獣のような掛け声が響き渡っているではないか、少し覗いてみよう……



『せいやっ! はぁっ! どうだっ!』

『まだまだぁぁぁっ!』


「おいゴンザレスよ、これは何をしているのだ……」


「おう勇者殿、明日は渓流の美しい魚が手に入ると聞いてしまったからな、我々にも協力出来ることを考えた結果、倉庫の中にあった岩塩を砕いて調理に使用可能な粒を生成しているのだ」


「そ……そうか、いや、拳で岩塩を砕いている光景は初めて見たんでな、水分を奪われないように気を付けてやってくれ」


「はっはっは! 岩塩に吸われた程度の脱水で朽ち果てるような筋肉ではないのだよ」



 倉庫の中に堆く積まれた、というよりも1つの塊が山のような大きさの岩塩、それにひたすら拳を打ち込み、粉々に砕いているというのだ。


 絶対に真似したくはない、凄く痛そうじゃないか……あと地味に汚い……



「あ、岩塩の欠片もーらいっ!」


「マーサ、そんなの何に使うんだよ? 持っていてもパワーアップとかしないからな」


「イヤねぇ、パワーアップじゃなくて、たまに舐めると美味しいのよ、せっかくだし沢山持って行こっと」



 自分用にキープした岩塩の塊をバッグにしまい、他はその辺に落ちていたズタ袋に詰め込むマーサ。

 確かに牧場などではウシ用に赤い塩の塊が用意してあるのを目にする。


 だがそれは普段からミラとアイリスが考えたバランスの良い食事を取っているマーサにも必要なのか?

 それを欲するのは何も考えずにひたすら草ばかり食べている、その辺の動物だけのような気がするのだが……


 とにかく岩塩の入った袋は馬車に積み込んでおいた。

 まぁ明日は現地で魚を食べたりもする予定だし、そこでも役に立つはずだ。


 それに、万が一敵を発見し、そこに長期滞在するようなことになったとしたら、少なくとも塩は生存のための必需品なのだ。


 明日は付近の川を捜索、ここもツルペタ山程ではないが、異種族とやらが流れに沿って攻めて来ようと思えばそう出来る地形である、敵である『異種族』と出くわす可能性はゼロではない。


 魚など獲りつつ、何かそれらしき集団が居ないかを探ることとしよう……



 ※※※



「主殿、ちょっと道が悪くなってきたぞ」


「うむ、これ以上は車輪に悪いな、停車可能な場所を見つけて、そこを今日の本拠地としようか」



 山奥へと続いて行く道を進む馬車、横の崖下には清流が見える。

 もう少し暑い時期であればここで泳ぐという選択肢もあったのだが、今はそういう気分にはなれない。


 まぁ、夏は夏で虻だのやぶ蚊だの、またその他の昆虫やヘビなんかがやかましく、あまり気分が良いとは言えない状況であるのも確か、正直秋の方が居心地が良いのだ。


 現状も生き残った僅かなセミが必死で声を上げているが、その声も秋の虫に遮られ、勢力としてはほぼ消滅寸前の様相を呈している。



「ご主人様、ここから簡単に下へ降りられますよっ!」


「……普通に危険極まりない崖じゃないか、カレン、自分は大丈夫かも知れないが、誰もが同じように大丈夫だとは思わないことだ」


「は~い!」


「よし、わかったらもう少し安全な場所を探すぞ」



 しばらく辺りを捜していると、近くに明らかな人工物の階段を発見する。


 どうしてこんな山奥に? とも思ったのだが、別にここは未開の地ではなく、そもそもすぐ近くまで馬車で来られる道が存在しているのだ。


 つまり、付近の町や村の人間がレジャーとして、或いはそれ以外の目的でここを訪れていてもおかしくはない。

 もちろん現在は『異種族』に恐怖して引き篭もり、それどころではないのであろうが……



「ねぇ勇者様、この階段、結構最近まで使っていた形跡があるわよ」


「ん? あぁ確かに、夏の間放置されていたならもっとこう、もじゃもじゃっとアレな感じになっていそうだな」



 セラの言う通り、階段の脇にあるはずの植物は、既に伸び始めてはいるもののかなり近い過去、おそらく数週間前には刈り取られた形跡がある。


 ということは、その辺りの時期まではここに誰かが来ていた、もちろん位置的には俺達が滞在している温泉郷か、その周辺の住民である可能性が高い。


 こんな意味不明な場所にある階段など、普通の旅人や行商人などが発見して使用する、しかも草まで刈ってやる余地はないはずだし、それは間違いなさそうだな。


 まぁ、それでも今は無人なのだ、誰がいつまで使用していたのかなどということは気にせず、川に泳ぐ魚を目指して下へ降りて行こう。


 念のため棒で突き、崩れたりしないか、横の藪からマムシ等々の危険生物が登場したりしないかといったことを確認しつつ、列を成して下へ降りる。


 降り立った場所のすぐ脇には冷たく澄んだ渓流の水、このまま飲んでも腹を壊したりなどということは一切なさそうだ、大きな岩も多く、魚にも期待出来そうな雰囲気。



「さてどうするよ、まずはここで食糧調達でもするか?」


「勇者よ、それも良いですがまずは本来の目的を……」


「本来の目的は渓流魚なんだが?」


「・・・・・・・・・・」



 女神だけは俺達と目的を異にしているらしい、異種族がここを伝って温泉郷や例の町を襲わないかということが気になって仕方がないのである。


 だが昨日確認したように、その守るべき住民共は本来、女神はおろか悪魔の庇護を受けるにすら値しないクズ共なのであって、今更俺達や女神がそれを救うために行動するというのは誤りだ。


 むしろ俺達が攻め込んで、窓に板を打ち込んで隠れている臆病者共を皆殺しにしても良い次元だからな。


 と、そこでマリエルが挙手をし、発言の機会を求める……



「勇者様、ここは女神様のお言葉に従った方が得策ですよ」


「どうしたマリエル、女神なんかの肩を持とうってのか? だとしたらもうアレだぞ、超痛いお仕置きだぞ」


「お仕置きは嬉しいのですが、そもそもここはまだ渓流のかなり下の方、ヤマメは居そうですが、もうひとつの目的であるイワナとなると……」


「そうか、もう少し遡ってみないとダメかも知れないな、よし、イワナを求めて遡上しながら、ついでに異種族とやらの痕跡を探すこととしよう!」



 セラの持ち込んだ地図を確認すると、今居る場所から3km程度遡った場所に、少し開けた場所と、それからわりと大き目の滝が存在しているとの記載が見つかった。


 とりあえずそこを目指してみることとしよう、滝を登るのはさすがに難しいことだとは思うが、少なくともその手前の滝壺で何か魚を獲得出来ることであろう。


 すぐに遡上してみるという案は全会一致で可決し、俺達はまた隊列を組み、渓流の流れに逆らうようにして先へ進んだ……



 ※※※



「ストップ、止まって下さい、この先に何かの建物があります」


「どこだ? 木ばっかりで全然見えないぞ……」


「ほらあそこです、屋根しか見えていませんが、木造の掘っ立て小屋みたいな、どちらかというと私達の旧実家みたいな建物です」


「それは建物と言えるのか?」



 先頭を歩いていたミラが立ち止まり、前方にあるという建物を指差して見せる……確かに茶色い屋根のようなものが見える、岩で重石をしてある辺り、確かにボロい建物の屋根だ。


 よくそんなもの見つけることが出来たなと、感心してしまう程度には風景に溶け込んでいるその小屋。

 付近には人影がなく、また、敵となり得る存在も確認出来ない。



「臭いがします、あの中には人が居ますよっ!」

「でもそんなに動いてるような音はしないわね、寝てるのかしら?」



 カレンとマーサは臭いや音により、その掘っ立て小屋の中に人間が居ることを察知したようだ。

 だが現時点で敵対心がない以上、こちらから仕掛けて一気に畳んでしまうようなことは出来かねる。


 むしろ驚かせたりしないようにゆっくり近付いて行くべきだな……



「よし、ヤバい連中じゃないと思うし、全員武器をしまってゆっくり接近しよう、普通に魚を獲っているレジャー客感を出すんだ」


「勇者様、雰囲気を出すまでもなく普通にレジャー客よ、ちょっとだけ武装してるけど遊びに来ている感の方が遥かに強いわ」



 それは格好ではなくパーティーの雰囲気の問題なのだが、まぁそれでもこちらから何かをしてくることはないと、相手の何者かがわかってくれれば良い。


 ということで自然な感じのまま、目標の小屋に近付いて行く……入口のドアは半開きだ、鍵が壊れているのか……



「ちょっと入ってみようぜ、おじゃましまーっす!」

「暗いわね、ユリナちゃん、ちょっと照らして」

「はいですの」


『……何じゃこりゃっ!? 大丈夫ですかっ!? 生きてますかっ!?』



 ユリナの尻尾で薄暗い小屋の中を照らす、直後目に入ったのは、とっさに全員でハモりながら叫ぶような光景。


 3人の魔族が鎖に繋がれ、ガリガリに痩せて死に掛けているのだ……髪は短いが、マーサの元部下であり、今は王都の伯爵家に貰われ、研究所で働く羊魔族のマトンにそっくりである、いや、どうも同じ種族のようだな……



「あ……あの……何か食べるものを……」


「わかりました、ルビア、先に鎖を外して治療を、ミラとアイリスは野菜系の何かを……そこにキッチンめいたものがあるから作ってやってくれ」


「あ、ここで岩塩が役に立ちそうね、ていっ! はい、水と一緒にどうぞ」



 治療よりも食事の提供よりも先に、マーサが昨日キープしていた岩塩を、飲み水と共に羊魔族達に提供する。

 菜食で、おそらくミネラルがカリウムに片寄っているであろう羊魔族にとっては、この岩塩は必要不可欠なもののはずだ。


 その証拠に、マーサが砕いてやった岩塩を、まるで飴でも齧るかのようにボリボリと咀嚼している。

 水も飲んで少しは元気を取り戻したようだが、まだ全然足りないようだ。


 良く見ると天井に空いた小さな穴の下に、大きなたらいを設置し、そこに水を溜めているらしい。

 雨や夜露がしずくとなって落ちた分しか水分補給が出来なかった、しかもそれで3人分を賄っていたというのだ。


 その程度で足りるはずはない、そして食糧もまるでなく、床を突き破った木の根を齧っていたようである。

 もしも俺達が今日ここを訪れなかったとしたら、この3人の羊魔族はすぐにでも死んでいたはずだ……



「うん、怪我は鎖を嵌められていた手足ぐらいですね、あとはお腹が減って、喉がカラカラに渇いているだけだと思います」


「そうか、鎖を外したんなら外に出て貰おうか、ここは薄暗いからな、ほら、立てるか?」


「え、ええ、何とか……」



 ヨロヨロと立ち上がった3人の羊魔族、髪の毛はかなり短いのだが、3人共女性であることが確認出来た。

 もちろん痩せ細り、セラよりもガリガリなのだが、声と顔立ちで性別は判明したのである。



「はいはい、野菜のスープが出来上がりましたよ~っ、しばらく食べていないと思うのであまり急がず、ゆっくり口に入れて下さいね、メインの料理はもうすぐ完成しますから」


『い……いただきますっ!』



 ガッつくべきではないのは事実だが、それでも極限の空腹状態、そう言われて従える余裕はない。


 だがミラの作戦により、スープやその中に浮かぶ具を掬うためのスプーンが異様に小さいのである。

 まるでかき氷を食べるときのストローで作ったスプーンだ、これなら急に食べ過ぎていがびっくり、ということもないはず。


 その後もアイリスが入念に火を通し、ホロホロになったニンジンやタマネギのソテー、最後には塩と油をガッツリ効かせた焼きそば入りの炒め物などを振舞う。


 3人の羊魔族は次第に元気を取り戻し、しばらくすると安心したかのように眠りに就いた。



「寝ちゃったわね、私がここで守ってるから、皆は魚取りに行って良いわよ」


「あ、私とサリナもここに残りますの、魚を触ると服が汚れてしまいますわ」


「わかった、じゃあ3人と、それからアイリスでお留守番だな、とは言っても滝はすぐそこだし、俺達も見える範囲に居るからな」



 マーサとユリナ、サリナ、それからアイリスを残し、すぐ傍に見えていた滝へと向かう。

 こちらにも何かあるな、小屋と言うより東屋のような……変な器具が大量においてある……



「何だこれ? バリカン……にしてはデカいような気がしなくもないが、巨人用か?」


「勇者様、それは羊の毛を刈るアイテムよ、でもどうしてこんな所に……あ、あの子達……」



 意味不明な場所に羊の毛を刈るアイテム、そして小屋に閉じ込められていた髪の短い羊魔族。

 間違いない、彼女達は何者かに捕らわれ、ここで飼われつつ定期的に毛を刈り取られていたのだ。


 そしてこの付近でそのようなことをする連中は……もう考えるまでもないな……



「まぁ、本人達に話を聞いてみないとわからないけど、間違いなくこの付近の人族の仕業よね」


「うむ、いくら上級魔族とはいえ羊魔族の力はその辺のジジババ並みだからな、頭が良いだけで戦闘はからっきしのはずだ、特にあの3人は女の子だったし、ここで連中に捕まっていたとしても何の不思議もないぞ」



 3人はしばらく目を覚まさないであろうが、どうせこんな所に放置して帰るわけにもいかない。

 一緒に温泉旅館へ戻り、そこで改めて事情を聞くこととしよう。


 ともあれ、今はその温泉旅館に居る者共が期待して待っている渓流魚の確保が先だ……



「おっ、キタキターッ……と、またウグイじゃねぇか……」


「もう全然ダメね」



 俺とセラは釣りを始めたのだが、最初から一貫してウグイとオイカワしか釣れない。

 遠く、本当に滝つぼの付近ではカレンが手掴み、というか爪を使い、まるで鮭を獲るクマの如く魚を捕獲している……



「ヤマメ、アマゴ、ヤマメ、イワナ、イワナ、ヤマメ、あっ! でっかいイワナですっ!」


「カレーン! タキ○ロウはこの川の主だから、すぐにリリースしてやれーっ!」


「……もうリリィちゃんが飲み込んじゃいましたーっ!」


「何てことしやがるっ!? 罰が当たっても知らないからなーっ!」


「はーいっ!」



 向こうは順調のようだ、と、またウグイか……もしかしてここには……いや、ターゲットとなる渓流魚が居ないという良いわけは通用しない。


 何が悪いのか考えろ、ポジションか? それとも糸が太すぎるか? あるいは運が悪いのか……



「勇者様、きっと毛鉤よ、王都の釣具屋で買った毛鉤が悪いんだわっ!」


「おぉ、そうに違いない、俺達の実力は確かなんだ、この場所ではもっとこう、何と言うか、高級な素材の毛鉤がだな……」



 などと言いながら、セラと同時に振り返る、そこにあったのは羊の毛を刈るアイテム。

 さらに同じタイミングで別の方を向く、寝ている羊と、その横で暇そうにしているラビットファー。


 ついでに滝壺付近で楽しそうに魚を獲るもっふもふ狼も居るではないか。


 後で頼み込んで少しだけ刈らせて貰おう、そして明日はこの近くの湖へ行くのだ。

 もちろん高級な素材を使った毛鉤を大量に持って……

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