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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 予言
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379 山

「着いたぞ主殿、ここが山頂のようだ」


「ここが? てか山頂まで馬車で来られるなんて、登山道としては初心者ガチ勢向けだな」


「勇者様、初心者ガチ勢って何よ?」


「アレだ、登山なのにハイヒールとか履いて来ちゃう奴だ、踵ボキッていったりすると凄い八つ当たりしてくる」


「それは大変に危険な生物ね、見つけ次第殺害することにするわ」


「物騒だな、まぁここはそのぐらい低レベルな山ってことだ、活動するうえでの危険とかは一切ないだろうな」



 などと他愛もない話をしているのだが、ここは目標としていた『ツルペタ山』の山頂。

 ここで敵の『異種族』とやらが何者なのか、本当に居るのかなどを調査する予定だ。



「とりあえず馬車はここか……主殿あの岩がこの山で最も高いらしいぞ、地図には『乳頭岩』と書いてある」


「乳頭岩って……何かちょっと陥没してんじゃん……」


「そういう仕様なのだろ? ちなみに私は陥没していないぞ」


「知ってるし、その情報はアウトになりかねないから注意したまえ、余計なことを言って『ちょっと署までご同行を』になりたくないだろ?」


「う、うむ、大変すまないことをしてしまったようだ、代わりに私の乳……」



 陥没している乳頭云々はさておき、この山というかツルペタには、敵のような姿が見当たらないということが、俺の索敵のみならず、普通に一般人の感性ですらもわかってしまう程度には平穏だ。


 とりあえず馬車から降りてみた俺達であったが、小高い丘の上で行き先も見つからず、ただ漫然と昼食など取りながら他愛のない話を続ける。



「さて、そろそろ調査を開始するか、全員この篭を背負うんだ」


「あら、キノコ狩りガチ勢じゃないの、当然他のものも入れて良いのよね? 食べられるものであれば」


「その通り、キノコでも山菜でも、それから動物を倒して肉を入れて来ても良いぞ、ただしなるべく可食部のみにすること、で、全員その篭が一杯になるまでここへ戻ることは認めない、以上、行動開始!」


「勇者よ、異種族という敵の存否に関わる調査は……」


「開始! 開始! 収集クエスト開始!」


「・・・・・・・・・・」



 適当にチーム分けがなされ、すぐに散って行くメンバー、念のためアイリスは精霊様の庇護下に置いておく。

 俺はルビアと2人行動だ、仲間外れとなり、その場に取り残されたのは女神だけであった。



「待ちなさい勇者よ、私もどこかのチームに……」


「鬱陶しい奴だな、じゃあユリナ、お前のところを分離しろ、ユリナとサリナとジェシカで1チーム、女神はエリナとセットで行動だ」



 悪魔3人娘に子分であるジェシカを加え、4人で行動しようとしていたグループ。

 そこを2つに分け3人と2人という感じに、そして神と悪魔がペアで動くという面白そうな振り分けにしておいた。


 ……と、意外にも仲が良いようだ、悪魔のエリナと女神、もう見た目からしてお互いに相容れない雰囲気なのだが、どういうわけか中身は馬が合うらしい。


 とにかくキノコ狩りを始めよう、俺とルビアのペアだし、このままではどう考えても成績最下位、残業や明日以降のやり直しを命じられる可能性すらある。


 急いで木々の中に分け入り、地面を見ながら奥へと進んで行った……



 ※※※



「ここはどこなんでしょうね? 帰れるんですかね? もう一生2人でこのツルペタ山を彷徨って、最後にはゾンビに……」


「まぁそう焦るんじゃない、まだ日は高い、夕方までにみなのところへ戻ることが出来れば俺達の勝ちだ」



 速攻で道に迷った俺とルビア、目標を『篭一杯のキノコ』から『仲間との合流』へと大幅に下方修正し、木々の間に何らかの手掛かりがないかを探していく。


 まるで丘のような山だと馬鹿にしておいて、そんな場所で迷子になったなど恥ずかしくて皆には言えない。

 合流までに、せめてキノコ狩りが出来なかったことに関する合理的な理由も見つけ、いや捏造しておく必要がある。



「ご主人様、何だかこっちから呼ばれているような気がします、間違いなく元々居た場所は向こうですよ」


「いやいや、何か呼ばれてるってのは一番ヤバいパターンだぞ、もう呪われているとしか思えない、ここは魔の山だったんだよ」


「じゃあ、反対方向に行ってみますか?」


「う~ん……う~ん、いや、呼ばれている方向へ行ってみよう、何かに襲われても倒せば良いだけだしな、幽霊とかの類だったらドンマイだけど」


「ひぃぃぃっ! 幽霊、幽霊だけはご勘弁をっ!」



 何が出てくるかわからない山中、そこまで深い山なわけではないのだが、山は山である。


 霊的なものが全く見えない俺と、見えても怖くて怖くて仕方がないルビア。

 つまり、そういう類の敵はこの2人パーティーの完全なる弱点属性、出くわしたら即敗北だ。


 とはいえ毎度毎度幽霊が出現するなどということはあり得ない、特にこんな所で非業の死を遂げるような現地民は居ないはずだし、そこまで警戒しなくても良さそうではある。


 と、何かに導かれるようにして俺の前をスタスタと歩いていたルビアが、なぜか突然停止してしまったではないか……



「どうしたルビア、こっちから呼ばれているんじゃなかったのか?」


「しーっ、静かにして下さい、呼ばれてはいるんですが、ちょっとその声というか呼びかけというか、それが突然遠くなってしまって……あっ、聞こえました、ここを左折してあっちに向かって欲しいそうです」


「何だぞりゃ? まぁ良い、とにかく行ってみようぜ」



 電波でも悪かったのであろうか? いや、電話じゃあるまいしそんなことがあるものか。

 きっと何らかの理由で魔力はが届きにくい、または圏外になるスポットが……やはり電波みたいなもののようだ……


 しかしこれは非常に良い言い訳になりそうだな、『どうしてキノコを狩って来ないのか』とか『こんな山でどうやったら道に迷うのか』という問い掛けに対し、『ルビアが何かに呼ばれ、その件に関して調査をしていたから』という返答をすれば、それだけで質問者は納得するはずだ。


 問題はこの先にあるもの、つまり今現在ルビアを呼んでいるという何かが、至極どうでも良いものであった場合である。

 このパターンでは、おそらく『そんなものの相手をしていてキノコを狩って来なかった』として責任を追及されるに違いない。


 現状生じている様々な問題を一挙に解決するためにも、この先にある何かが、多少なりとも異種族とやらに関係のあるか、食材に代わる価値を持つものであって欲しいところだ……



「……こんどはこっち、もうすぐ近くみたいです、早く来いと言われているような気がしますね」


「そうか、じゃあちょっと休憩しようぜ」


「え~っ? だってご主人様、先方が早く来いって……」


「だからさ、呼んでいる側に対してどちらが上か、物事の決定権はどちらにあるのかを知らしめる必要がある、このままその声とやらに従ったとしたら、目的地に着いた後もその声の主は尊大な態度で臨んでくるに違いない、その防止のために、ここで、俺達の一方的な意思で休憩にするんだ」


「なるほど、さすがはご主人様、意味不明かつ悪意以外の何も感じ取ることが出来ません……」


「何だとルビア! 尻を出して四つん這いになれっ!」


「はぃぃぃっ! 待ってましたっ!」



 ちょうど良い感じの木の枝を拾い、四つん這いになったルビアの尻をピシピシ叩く。

 そのまま背中に座って休憩しよう、ルビアをお仕置きしつつ、それを呼び出す謎の存在を焦らしてやるのだ。



「あうっ! 痛いっ! もっとお願いしますっ!」


「そういえばルビア、その呼んでいる声の主は男か女かどっちなんだ?」


「いでっ、普通にガラガラの老人声です、ひゃんっ! ご主人様が期待するような女の子ではないと思いますよ、あうぅっ!」


「……やっぱ行くのやめない?」


「さすがにそれは、だってさっきからずっと呼び声がうるさいですし、このまま帰ったらノイローゼになるまで呼び出されますよ」



 さすがにそれは拙いな、意味不明の存在による呼びかけによってどんどん壊れていくルビアを見るのは耐えられそうもない、こちらまでノイローゼになりそうだ。


 仕方が無い、そろそろ休憩を切り上げ、その何者かの待つ場所を目指すとしよう。

 四つん這いのルビアを立ち上がらせ、再びその後ろを付いて先へ進んだ……



 ※※※



「っと、この辺りのはずです、すぐ近くから呼び声が……」


「何も無いじゃないか、あるのは小さい池ぐらいか? あとは全部木々だぞ」


「そう言われましても、確かにここから声がするんです、あ、『やっと辿り着いたか』みたいなこと言ってますね」


「なぁルビア、お前にはその声が聞こえて、俺には一切気配すら感じられない、そう、霊感の全くない俺にはな、つまりだ……」


「あっ! ちょっと待って下さいっ! それ以上は言わないで、わざと考えないようにしていたんですからっ!」


「つまりその『何者か』は幽霊の類なんじゃないのか?」


「あぁぁぁっ! もう……ダメ……」


「ふむ、おもらし確認、相変わらずその手の話は苦手だな」


「もぉ~っ、ご主人様のせいですよぉ~っ!」



 へたり込んだまま抗議するルビアにすまんすまんと軽く謝罪し、俺1人で付近の捜索を始める。

 小さな池の周りには草が生い茂り、祠とその横に佇む知らないジジィ、近くの岩には注連縄がしてあるな。


 うむ、特に変わったところはないようだ、周りは木々に囲まれているし、もうルビアの勘違いか妄想ということにしてしまっても良いであろう。


 いや待てよ、今知らないジジィが視界に入らなかったか?


 確認のため、もう一度だけ周囲を見渡してみる……うむ、祠の脇に、確かに佇むジジィが1人、こちらと目が合うと、ニヤッと笑って手を振ってくる、キモいなんてもんじゃないな……



「やぁ、やっとわしの姿を認識出来たのかね、いやはや時間が掛かったの」


「何だよ、誰だよお前は、さっさと死なないと痛い目に遭わせるぞ」


「まぁそう言うでない、おぬしはちょっと感度が悪かったゆえ、そちらの娘に呼び掛けを続けていたのじゃが、まさか最後の最後で無駄に休憩するとは畏れ入る」


「そんなのどうでも良いだろ、俺達の自由だからな、それよりも貴様の身分を告げろ、ぶっ殺されたくなかったらな」


「むぅ、わしは世界の祠の管理人、今は新しいわりに崩壊寸前のこの祠を守っておるのじゃ」


「祠の管理人だと? 守り神みたいなものなのか……」


「いや、普通の、ごく一般の祠マニアじゃ、『ほこラー』とでも呼ぶが良い、まぁ城マニアの亜種みたいなもんじゃよ」


「……もはや意味がわからん、で、そのほこラーが俺達に何の用なんだ?」


「それは今話した通り、この壊れかけの祠に関してのことなのじゃ……」



 ほこラーのジジィ曰く、この祠は付近の使者を祀るために造られたものだという、こんなショボい山だか丘だかわからないようなところで死者など……たぶん俺やルビアみたいな奴だ……


 とにかく、この祠を建てて死者を祀ったのは付近の住民ではないそうだ。

 それゆえ管理も行き届かずに放置され、朽ち果てる寸前の状態なのである。


 しっかりとした維持を続ければ、こういう祠は数千年、数万年とその姿をキープするのだというが、ここにあるボロはたったの3年前に造られ、既にこの状態なのだそうな。


 で、ジジィ1人の力ではどうすることも出来ず、たまたま近くでキノコを捜索していた、というか道に迷って迷い込んで来た俺達を呼び、掃除と回収を手伝わせようというのである。



「おいジジィ、どうして俺達がお前なんかのためにそんな重労働を課せられなきゃならないんだ? というか、報酬の方はどうなってんだ?」


「うむ、おぬしらが手伝ってくれるというのであればじゃな、この祠系アイドルグループ、『祠ジェンヌ』全員のサイン色紙を……」


「要らねぇよっ! まず誰だよ祠ジェンヌって、金を出せ金をっ!」


「なんと、祠ジェンヌを知らないとはの、おぬし人生の120%を損しているゆえさっさと死んだ方が身のためじゃぞ」


「わかった、お前を殺して俺は生きる、それで良いな?」


「ま……待つのじゃ、よかろう、金はないがおぬしらの持つその篭、それ一杯に山の幸を分けてやろうではないか」


「そうか、ついでに俺達をこのツルペタ山の頂上、乳頭岩まで案内するんだ」


「うむ承知した、そのぐらいはお安い御用じゃ」


「よし、交渉成立だ、おい起きろルビア、ブチ怒られなくて済む方法が見つかったぞ!」



 幽霊の恐怖に腰を抜かしていたルビアを引き起こし、とりあえず以下の水を汲んでパンツを洗わせる。

 まだ昼だし日も高い、これから始める祠の掃除と回収が終わる頃には乾くはずだ。


 と、まずはジジィの用意した雑巾を使い、ルビアがパンツを洗った際に残った水に浸して水拭き雑巾を作る。

 これで祠表面の苔やカビみたいなのを落とし、ざぶっと流して綺麗にしてやった。


 うむ、汚れは落ちたが、そもそも本体の屋根や扉がボロボロだな、このままだと風雨で倒壊して、中に入った死者の怨念とかが溢れ出してしまうぞ。



「おいジジィ、祠を直すための建材とかは持っているのか?」


「もちろんじゃ、全部その辺のホムセンで買って来たわい」


「じゃあそれを使って補強しよう、特に手前の扉が危ういからな、中から怨霊がバンバン叩いたみたいで壊れそうだぞ」


「全く、いくら急ごしらえのものとはいえこの祠は造りが杜撰すぎるの、最近はセンサー式魔導扉が主流だというのに」


「何だその扉は? 意味不明じゃないか」



 てか、ファンタジー世界でのハイテクはご法度だぞ……


 とにかくジジィが取り出した『センサー式魔導扉』を祠にセットする。

 魔力を送れば開閉自由、センサーはモノではなく、強い魔力に反応する仕組みのようだ。


 もちろん俺如きの魔力ではどうにかなってしまうことはないが、おそらくルビアであれば操作は簡単である。


 だが、どうやらこの祠にはかなりの怨念が封じられているようだ、下手に開けると大変なことになるということで、今実験してみるのは控えておいた。



「ふぅっ、何か知らんが綺麗になったぞ、それで、ここに祀られている死者ってのはどうして死んだんだ? 事故か何かあったのだとは思うが、原因すらわからないんじゃ慰霊碑も建立出来ないぞ」


「うむ、わしの『祠アーカイブ』によるとじゃな……ここでは獣人が大量に集められ、付近の住民に虐殺されたようじゃの、しかも娯楽として、それを目の当たりにして不憫に思った旅人が、勝手にこの祠を建ててそのかわいそうな獣人達を祀ったようじゃ」


「おいちょっと待て、この祠が建てられたのは3年前とか言っていたよな? てことはアレか、少なくとも3年前にはここ周辺の住民がそんなことを……」


「3年前どころか、この辺りの連中はしょっちゅうそういうことをしておるのじゃ、ここのところはなぜか大人しいがの、獣人や、それから買って来た弱い魔族なんかをいじめて殺すのが生き甲斐みたいな連中なんじゃよ」


「……いやマジなのかよそれ、さすがにちょっとは話を盛ったよな?」


「いいや、わしの放送禁止用語アーカイブに抵触しないよう、少し控えめに伝えたつもりじゃ、何ならその祠を開けて、被害者の怨念から直接話を聞くと良い」


「・・・・・・・・・・」



 ここ最近は『異種族』とやらの侵攻に怯え、家の中に引き篭もりっきりの住民達、それは例の町でも、この山の麓にある温泉郷でも同じであった。


 それが何だ、実際に『異種族』に対して喧嘩を売るような真似をしていたのは完全に自分達ではないか。

 これでは伝説とやらを信じて恐れをなすのも頷けるな、いや、伝説ではない、ここの住民は『リアルな復習』に怯えているだけだ……


 このことはみなと合流してからたっぷりと話し合おう。

 温泉旅館に帰った後は、ゴンザレス達のみならず傭兵の連中にも伝えるべきだな。



「さてと、わしはこの祠に限らず、世界中の祠全てを見守っておるため忙しい、今日はもうここを離れるゆえ、報酬のキノコと、それからこの山の山頂へ行きたいということで良かったかの?」


「あぁ、とにかく送ってくれ、それと今後なんだが、もしかしたら女神の名において呼び出すことがあるかも知れない、そのときは召喚に応じるんだぞ」


「よかろう、では2人共目を瞑るのじゃ……」



 ルビアと2人、手を繋いで目を瞑った、特に手を繋ぐ必要はないらしいが、これは何となくだ。

 しばらくして目を開けると、そこには皆と別れた場所にあった陥没した岩が見えた。



「ちゃんと送り届けられたようだな」


「ご……ご主人様! 篭が解けてますっ!」


「何だとっ!? おいルビア! お前のもだっ、早くどっかに捨てないとやられるぞっ!」



 慌てて篭を放り投げた俺達……あのキノコはアレだ、前にマーサと一緒に探したドクドクカエン何とかという猛毒キノコだ……あのジジィ、とんでもないモノを寄越しやがって……



「チクショウめ、どうするよこれ? 今からキノコを探しても間に合わないし、適当な言い訳を考えないとだぞ」


「ご主人様、それはもう手遅れだと思いますけど」


「ん? あぁ……」



 振り返ると、そこには俺達の投げ捨てた溶けかけの篭を抓むようにして持ったセラ、そしてミラ。

 早めに収集を終えて帰還したようだ、俺達が毒キノコを篭一杯に持ち帰り、それを投げ捨てる瞬間を目撃してしまったらしい……



「ねぇ勇者様、これはどういうことかしら? あと『適当な言い訳』って何かしらね?」


「それがさぁ、ジジィがさぁ、祠がさぁ……」


「言い訳無用! これでも喰らいなさいっ!」


「ふんぼぺっ!」



 その後、狩猟や採集を終えて戻った全員に事情を説明し、俺とルビアがサボって、しかも毒キノコを収集してふざけていた疑惑は払拭された。


 祠のこともしっかり話すことが出来たし、あとはこれを踏まえた対策を、旅館に居るこの付近の住民とは関係のない連中も交えて協議していくこととしよう……

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