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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第八章 神殺しの怪人
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362 罠に嵌めよう

『いただきま~っす』


「で、有害図書制作の方はどうするんだ? 今日から準備をしたいところなのだが」


「私はイヤですからねっ、こっちを見て言わないで下さいっ!」


「ちょっと、食事中にする話じゃないわよ……」



 指令書を受け取った日の翌日、怪人四百二十面相討伐のための『エッチな本トラップ作戦』の準備をしようと考えたのだが、そもそも被写体が見つからない以上、エッチな本を『創る』というのは難しい。


 かといって購入するとなればその分の出費が嵩み、かつ経費としてなど絶対に認められないであろうブツなのだ、やはりどうにかして制作し、余った分を換金して投資分を回収するのが望ましいやり方だ。


 というわけで朝食を取りながら相談してみるも、四百二十面相対策会議と同様、よくわからないものに対してはまるで意見が出てこないのであった。



「ねぇ勇者様、もし本格的にそんなものを制作しようとしているなら、ちゃんとしたプロの人に頼むべきよ、下手に許可なくやると違法になるかも」


「む、その可能性はあるな、というか余裕で違法だろうな、まぁ有料で販売する目的がなければ良いのかも知れないが、あまりものを売るとなるとそうはいかなさそうだ、大量に刷るのは危険だな……」


「じゃあどうするの、表紙だけ作ってフェイクの餌にするわけ?」


「いや、1冊だけちゃんと制作するさ、それを1ページずつに分けて、次が気になったらその先に落ちている、みたいな感じにするんだ、で、最後は罠にドボンと……」



 最後の罠にしても少し凝っておく必要がありそうだな、よし、これも奴が好きな『エッチな店』の雰囲気にしておこう。


 具体的には『女性が隣に座って接客するタイプの酒を出す店』だ、というかそれ以上の店を立ち上げようとしても許可が出るとは思えない、俺の領地は商業地域ではないからな、間違いなく……


 で、そうと決まればエッチな本1冊、そしてエッチな店の店舗作製に取り掛かろう。

 店舗の方はプレハブ城を改装すれば良いし、エッチな本も1冊なら簡単に出来てしまうはずだ。


 しかも1枚ずつ設置するため、そもそも製本する必要がないのである、というかその状況であれば『挿絵ナシの詐欺エッチな本』という感じでもいけそうだな。


 まだか、次こそ挿絵が……と思っているうちに目の前にはエッチな店(偽者)、よし、ちょうど良いからここに入ろう、という流れだ、普通の人間であれば100%引っ掛からることはないな……



「あ、そうだ、挿絵の被写体に出来そうなの、居るじゃない」


「誰だ? 言っておくがパーティーメンバーは禁止だし、エリナも拒否しているぞ」


「甘いわね、すぐに連れて来るからちょっと待ってなさい」



 窓から飛び出して行く精霊様、一体誰を『エッチな本の挿絵の被写体』などという、わけのわからんモデルにしようと言うのだ?


 一旦見えなくなった精霊様はすぐに戻り、その腕にはハナコが抱えられていた、地下でシルビアさんにお仕置きされていたらしい、既に半泣きであるが、それが何を理由としたものなのかはわからない。



「ひぇぇぇ……落ちる、落っこちちゃいますって……降ろして下さい……」


「あら、高いところが怖いのね、じゃあ素っ裸で絵を描かれるのを承諾すれば降ろしてあげるわ」


「えっ!? え~っと……その……」


「承諾するもの以外の答えだったらこのまま上に放り投げるけど」


「わかりましたっ! 承諾しますので降ろして下さいっ!」



 ようやく空中から解放されたハナコ、脅迫による出演強要だが、コイツは元々凶悪犯罪者なので問題ない。

 殺されなかっただけマシ、この程度の脅迫で済ませて貰って幸せ、そう考えるべきだな。


 この世界では犯罪者の人権など一切認められないのである、犯罪者であれば、しょぼくれた万引き犯程度でもその場で殺して構わない、善良な民に優しい世界ということだ。


 ということで、床に降ろされて息を整えているハナコの襟に手を掛け、奴隷用のゴミみたいなボロを一気に引き剥がす、もはや抵抗する気力もないようだ、巨大おっぱいがポロリしても、それを隠すことさえしない。



「セラ、このまま前と後ろからスケッチしてやってくれ、上半身だけが映る感じで、で、それを自作エッチな本の見開き1ページにする」


「わかったわ、じゃあ紙を……ちょっと、動かないでっ」


「ひぃぃぃっ! すみません、すみませんっ!」


「じゃあセラ、こっちは任せた、挿絵以外の部分はミラとジェシカでどうにかしてくれ、そういうの得意だろ?」


「偏見も良いところですね……まぁ得意ですが」

「大きな声では言えないが得意だ」


「よし、これでどうにかなりそうだな、ルビア、お前はちょっと一緒に来い、領地の方へ行く」


「あ、は~い」



 プレハブ城の改装、というよりもすぐに復元可能な飾り付けとでも言おうか、それの企画はルビアと2人でやることとした。


 今日中に大枠で完成予想図を定め、明日から3日程度で材料を集めつつ、それなりの姿になるように創り上げていこう。


 俺とルビアは屋敷を出て、城壁に設置した小さな扉を用いて領地へと移動した……



 ※※※



「うわっ、すげぇ汚くなってんじゃん……」


「見て下さいご主人様、絶対に食べられないタイプのキノコが基礎の部分から生えていますよ、あと壁はこんなに緑色でしたっけ?」


「それは苔だ、元々はクリーム色に近い白だったはず、この様子だと中は……綺麗なのかよ……」



 外側は大層汚れていたプレハブ城であったが、中は掃除が行き届いており、かなり綺麗であった。

 きっとコリン達やおっさん……はやらなさそうだな、とにかく定期的に掃除しているのであろう。


 と、部屋の中央にはテーブルが、そしてその奥にはL字型になった高級そうなソファが設置されているではないか、こんなもの誰がいつの間に用意したというのだ?



「すっごい、これ、フッカフカですよっ!」


「あぁ、テーブルも高級品だ……つい最近、というかほんの1時間ぐらい前に使ったみたいだな、コップを置いた跡が濡れているぞ……となると持ち主は……」



 間違いない、これはコリン達が勝手に用意したものだ、領地に居る5人のおっさん達はお洒落なソファなんて使わないし、酒を飲むときもコップなど使わないでラッパ飲みだ。


 犯人がわかってしまった以上、これはどこから来たものなのかを問い詰めておかなくてはならないな。

 十中八九ドライブスルー店の経費で買ったものだとは思うのだが、念のため確認が必要だ。


 もしかしたら優しい常連客がプレゼントしたものかも知れないからな、その可能性は極めて低いのだが……


 ドライブスルー専門店に向かうと、忙しそうに働いている様子の4人。

 とりあえずコリンだけを呼び出そう、昼時もまだだし、しばらくなら手を空けても大丈夫なはずだ。



「はい、コリンさん、ちょっと集合」


「何よ? 忙しいんだから気を使いなさい、どうせろくでもない用なんだし」


「いえいえ、ろくでもないかどうかはあのプレハブの中にある高級な応接セットが教えてくれる、ちょっと見に行こうか」


「クッ、遂にバレたのね……あ、ちょっと、離しなさいってばっ!」



 やはり犯人はコイツ、というかこの連中であった、抵抗するコリンの腕を引っ張り、プレハブ城へと戻る。


 この応接セットは『酒を出すちょっとエッチな店』にはもってこいの代物だ。

 ここで没収を匂わせて、それが嫌ならしばらく使わせろと主張することに決めた。



「さてコリン、こんな高級そうなもの、誰がどこで買って来たんだ?」


「……地味に経費を削って、そこで積み立てたお金で買ったの、『休憩室の備品』として」


「誰が許可した?」


「誰も許可してない、勝手に購入した……」


「そうか、じゃあ没収だな」


「ひぃぃぃっ! 待って、それだけはやめなさいっ! 短い休憩時間ぐらいここで寛がせてよっ! ね、何でもするからっ!」


「ふむ、じゃあしばらくここを俺達が使う、あ、夜だけだから昼間は別に関係ないぞ、ちょっと模様替えすると思うが、それで良いなら没収しないでおいてやる、どうだ?」


「へへぇーっ! 有り難き幸せっ!」



 あっさり承認したコリン、良い感じのテーブルとソファの使用権を、何の苦労もすることなくゲットしてしまったではないか。


 あとはルビアが今現在決めている壁紙、それとカウンターらしきものの設置をすればそれらしい見た目になるな。


 夜間営業だから照明も設置しておかないとだな、この世界でもこういう店の明るさには基準があるのか? まぁ良い、だいたい5ルクスを下回らなければそれで通るはずだ。


 ルビアは早速内装の計画を始めている、内装は任せておけば大丈夫であろうが、問題は薄汚れた外観である、誰か掃除とかしてくれないかな……


 などと考えながらコリンの方をチラ見すると、忍び足でコソコソ帰ろうとしているではないか、長居は無用、さらに余計な話を振られる前に逃げるのが正解と踏んだか。


 だが考えが甘い、正義の異世界勇者たるこの俺様が、無料で便利に使える労働力が立ち去っていくのを黙って眺めているはずがなかろう。



「おいコリン、ちょっとストップだ、まだ話は終わってないぞ」


「ギクッ……そ、そろそろ戻らないとお店の方が……」


「良いからこっちに来て尻を出せっ! 全く俺達が金欠で困っているときに、こんな高価なものを経費で購入しやがって」


「ごめんなさ~い……あれ? 叩かないのかしら……」


「うむ、コリン1人が悪いわけではないからな、もし今日中に、というか夕方にだな、全員で協力してこの建物の外側をピッカピカにしたらお尻ペンペンの刑はナシにしてやる、それでどうだ?」


「やるわよっ、やれば良いんでしょ、というか叩かれたくなかったらやれと言うんでしょ」


「ご明察だ、ということでよろしく頼む」


「はぁ~、皆に何て説明しようかしら……」



 掃除をコリンに押し付け、ルビアの内装案作成が終わったところでプレハブを出る。

 屋敷では既に『エッチな薄い本(非売品)』が完成していた、中身はセラが描いた挿絵以外、わりと適当なもののようだ。


 ルビアの飾り付け案にも皆賛成してくれたし、あとは必要な材料等を買って装飾を施すだけ。

 明日か明後日には偽の店舗で営業の真似事を始められそうだな。



「ところで勇者様、偽者のお店を用意して敵をおびき寄せるのは良いんですが、誰が店員をやるんですか? 私達はマリエルちゃん以外、奴に顔を見られていますよ」


「大丈夫だ、俺達勇者パーティーのメンバーではない、その中で最も丈夫な連中を用意してある、お~い、入って良いぞ~っ!」


『はい~ッス』



 店員として用意してあったのは、それらしいドレスを身に纏わせたラフィー以下元魔王軍大魔将の4人と、ラフィーのオマケとして付属しているパトラ、合計5人である。


 クソ真面目なメガネ学級委員長キャラのテリーヌだけは不服そうであるが、他の4人はノリノリだ。

 特にフルートは強要されてやっていたこととはいえ元アイドル、雰囲気が出ていて素晴らしい。



「それとそこの女神アホ、お前昨日からほぼ居るだけじゃないか、何か手伝いやがれっ!」


「勇者よ、この世界を統べる女神に変な労働はさせないで下さい、私に出来ることは全てこなしてありますから、今はそれを終えて少し休憩しているだけです」


「黙れ、働かざる者食うべからず、ニート女神は昼食も夕飯も抜きだ、イヤなら何かしら手伝え」



 渋々、といった感じで立ち上がり、ラフィーが無駄に持っていたバーテンセットを受け取る女神、おもむろに酒を取り出し、適当に混ぜてシャカシャカしている……



「……出来ましたよっ、ヘイお待ちっ! 女神特製カクテルですっ!」


「臭っさっ! お前コレ何入れてんだよ? 明らかに酒でない固形の何かが混入しているぞ」


「これはですね、地上を這い蹲る人間が、いつもお酒とおつまみを別々に用意して、非効率的な嗜み方をしていることをヒントに考え出したものです。焼酎と白ワインを混和したものにゲソとタラコと、それからアーモンドを少々……」


「キモッ! いっぺんてめぇで飲んでみろやっ!」


「ひゃっ!? おえぇぇぇっ、ゲロマズ!」


「そうだろう、貴重な酒をこんなくだらないものに変えた馬鹿には100連続カンチョーラッシュの罰だっ!」


「はうっ! はうあっ! はぅぅぅっ……お、お許しを……はうっ!」



 クソみたいなことをしてくれた女神を処断し、罰として偽の営業を開始した後のプレハブ小屋の清掃を命じておいた。


 ブツブツと文句を言う女神、この世界を統べる? 一番偉い? だからどうした、使えない奴は誰でも出来るがキツい仕事で扱き使われるのがこの世の、貴様が俺を送り込んだこの世界の理なのだ。



 その翌日と翌々日、俺達は買い出しやプレハブ城の飾り付けに明け暮れた。


 文化祭の準備でもしている気分なのだが、今やっているのは外からやってくる客にエンターテイメントを提供する目的のものではない。


 敵を罠に嵌め、追い詰めて殺害するためのセットなのだ。

 その禍々しい罠の店は、準備開始から2日目の夕方に完成を見た……



 ※※※



「うん、なかなか良い感じじゃないか」


「でしょう、ピンクを基調にして、ゴールドとシルバーで装飾を入れました」



 プレハブ城を改装、と言うよりもハリボテで飾った偽エッチな店、外装はベニヤ、内装は紙とダンボールを用いて創った、どこに出しても恥ずかしくない文化祭セットだ。


 あとはここへ至るまでの道程にエッチな本の断片を設置し、敵である怪人四百二十面相が罠に掛かるのを待つのみである。



「しかし、本当にこんなので引っ掛かるのかしらね?」


「普通は無理だぞ、普通はな、だがどう考えてもアイツは普通じゃないだろ」


「普通じゃなかったら引っ掛かるのかしら?」


「おそらく成功確率は1%未満だ、そもそも落ちてたエッチな本を追って来るなんて、脳みそが入っていないに等しいだろうに、そんなんだったら奴みたいに俺達と会話するのは不可能なはずだ」


「そうかしら、ちょっと実験してみない?」


「実験? 何をするつもりなんだ……」



 黙って屋敷の方へと飛んで行く精霊様、屋敷の食糧庫からニンジンを10本取り出し、それを1つずつ皿に載せて、畑に設置したザルのトラップ、よく小鳥を捕まえんとする際に使う古臭いアレだ、とにかくそれに向かってまっすぐ並べる。


 ……畑に水を撒こうと、バケツを持って近付いて来るマーサ、皿の上に載せられたニンジンは、精霊様のウォーターカッターによって一口大に切り分けられている、即ち食べて下さいと言わんばかりの状態だ。



「マーサめ、きょろきょろしやがって、広い食いをしているのが俺にバレたら怒られるってことは理解しているみたいだな」


「しっ、今は風下に居るから匂いでは見つからないけど、音で察知されるかも知れないわ」


「……おっと、すまんすまん」



 しばらく辺りの様子を覗っていたマーサ、付近には誰も居ないと判断すると、徐に皿に載せられたニンジンを手に取り……食べやがった……しかも食べながら次の皿をロックオンしているようだ。


 次の皿、そのまた次の皿と、罠に向かって順調に進んで行くマーサ、最後のニンジンに触れた瞬間、そこに巻かれていた釣り糸が引かれ、頭上を覆うようにして設置されていた巨大なザルが倒れ込む……



『あっ! いやっ! ニンジン食べてたら真っ暗に……だ~れか~っ、誰か助けて~っ!』


「おいマーサ、誰かに助けて貰わなくても、ただのザルだから簡単に出られるはずだぞ」


「あ、本当だ……ニンジンは罠じゃなくて誰かがくれたご褒美で、ザルが倒れてきたのは私を捕まえようとしたんじゃなくてただの事故なのねっ!」



「……意外とあっさり嵌まるものなのね」


「マーサだからこそ、ってところはあると思うけどな」



 実験のため即興で作成した『簡易ニンジントラップ』であったが、マーサ程度であればそれでも嵌まるらしい。

 となると大々的に設置した『本格的エッチな本・エッチな店トラップ』に関しても、もしかしたらという気持ちが浮かんでくる。


 マーサには詫びとしてニンジンを5本くれてやり、俺達はそのまま屋敷へ戻って待機した。

 夕方、今日から早速偽の営業を開始することが決まり、指定のメンバーを偽店舗に入れる……


 他のメンバーは少し離れた場所から監視だ、何かあったとき、というよりも四百二十面相が来たら、すぐに駆け付けて戦うことが出来る、そんな態勢だ。


 だが、ここで思いもよらぬ問題が生じたのであった……



「ねぇ勇者様、普通に酔っ払いの客が来ているんだけど、どうするわけ?」


「うむ、その可能性を考慮していなかったぜ、というかいくら酔ったとしてもだな、あの店構えの所に入ろうとは思わないぞ、ベニヤとダンボール、主幹ががプレハブだからな」


「でも、入っ来ているのは事実よ、まぁ、酔って王都から出ちゃうぐらいだし、まともな状態ではないわね……」



 ごく普通に、当たり前のように来店してしまった酔っ払いの集団、全員漏れなく酩酊状態のようだ、サリナの幻術を使って怖い夢でも見せておくこととしよう。



 ……泣き叫びながら逃げ去る酔っ払いを見送ると、次に来店したのは商人風の男、王都に着く時間が遅くなり、中へ入ることが出来なかったようだ。



「勇者様、今度はどうする?」


「ああいう客に対しては別のメニュー表を出そう、水1杯で鉄貨8枚のやつだ、そうすれば水だけ飲んで帰るはず」



 すぐに裏口から入り、そのように指示を飛ばす……商人風の男は中指を立て、何かを喚き散らしながら帰って行った、ちなみにテーブルの上には鉄貨8枚が残されている、ありがとうございました~。


 その商人風の男が見えなくなったところで、今度は別の男が1人、街道に設置したエッチな本の断片を拾いながら……もう現れやがった、早すぎだろ……



「おいっ、ターゲットが来たぞ、凄い勢いでエッチな本を掻き集めながら店の方に向かっている」


「本当だわ、鼻の下伸ばしちゃって、気持ち悪いおっさんね……」



 早速現れた怪人四百二十面相、唯一のターゲットであるにも拘らず、空気を読まずに早めのご登場だ。

 さて、結果がどうなるかはわからないが、とにかく奴との戦いに赴くとしよう……

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