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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第六章 決着の時
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344 巨大ニンジン

「ようやく森を抜けたな、とりあえずさっきのゲートまで戻ろうか」


「そうね、何だか疲れちゃったわ、次の試練では休憩させて貰えるわよね」


「大丈夫だ、次の内容はだいたい想像が付くだろ? お馬鹿のマーサだって気付いているんだぞ」


「まぁ、わからなくもないわね……」



 卑劣ハゲジジィによって1人で、しかも短剣のみで戦わされ、体重150kgにされた挙句『リアル縄文メシ』を完食させられたセラ、さすがに疲労困憊であろう。


 まぁオークの骨汁が縄文メシと言い得るのかどうかはさておき、次に待ち構える『第四の試練』では、流れ的におそらくマーサが1人で参加し、戦うことになるはずだ。


 そんな話をしながら森を出て、小道を通ってゲートへと戻る、雇い主を失った野生の魔物共が襲い掛かることはもうなくなったが、何となくムカつくので見つけ次第殺しながら道を進んだ。


 ゲートとその下に置き去りになっていた馬車へ戻ると、留守番をさせられていたエリナと頭巾ちゃんが不貞腐れた顔で出迎えてくれた。



「もうっ、遅いですよ、あんなおじいさん魔族を始末するのにどうしてこんなに時間が掛かっているんですか?」


「すまんすまん、ちょっとデブに呪われてな、解呪するのに時間を要したんだ」


「デブ? まぁ良いです、お昼ご飯にしませんか?」



 昼食を取りながら、頭巾ちゃんから第四の試練に向かうことが出来る転移スポットについて話を聞いておく。

 ここから少し街道を行った所に目的の装置があるようだ、腹を満たしたらすぐに出発することとしよう。


 ちなみに先程縄文メシを平らげたセラも、なぜか空腹な様子で食事を取っていた。

 あのドングリだの何だのは、全て呪っていたデブの怨霊が持って行ってしまったのであろう。


 食後、馬車に乗り込んでゲートを潜り、再び東へ向かって進む。

 しばらくするとド田舎の原風景に似つかわしくない、謎の装置が道端に置いてあるのを認めた……



「で、アレが転移装置なのか? エリナが使っていたものと比べて随分大きいようだが」


「ええ、かなり古いものですから、今でも動作しているだけ凄いと思いますよ」



 一辺が1m以上はありそうな転移装置、まるで70年代の特撮映画に出てくる『最新科学装置』のような見た目だ、もちろん『科学』ではなく『魔導』なのがこの世界の常なのだが。


 とにかくその装置を発動させ、一気に第四の試練会場へと転移する……古臭い洗濯機のようにガタガタと揺れる転移装置、こんなので本当に大丈夫なのか?


 まさか変な異世界へ飛ばされてしまったりしないよな……



 その心配は杞憂に終わり、光に包まれた後は普通に、対になっているもう1つの装置の設置場所と思われる地点に転移した。


 メンバーも全員居るし、馬車も、そして馬も4頭しっかり繋がっている。

 誰かが空間の狭間に取り残され、それを取り戻すための大冒険、ということにはならなかったようだ。



「頭巾ちゃん、ここは地図で言うとどの辺りに位置しているんだ?」


「え~っと、ここですね、もうしばらく行けば第四の試練会場に到達するはずですよ」



 地図上の×印まで目と鼻の先、これは便利だな……というかチェックポイント毎に転移スポットを用意しておけよな、全く魔王軍という連中は気が利かない……


 これであれば人族の能力でもどうにか作れそうな転移アイテムの仕組みは気になるが、とにかく目的地を目指そうということで馬車を進める。



「あっ、ご主人様、何か見えましたよ、今度の敵は女の人です」


「どれどれ……うむ、僧侶、いや暗黒僧侶とでも呼ぶべき出で立ちだな……」



 第四の試練会場のゲートは古代の神殿風、その下に聖職者のような、しかし白ではなく真っ黒の衣装を身に纏った女性が立っているのが確認出来た。


 黒髪のロングヘアなのは第二の試練で精霊様がGETしたメスブタ子と同じだが、今度の子は優しそうな顔立ち、そしておっぱいもかなり控え目だ、セラほどではないが。


 俺達の馬車がゲートの手前に到着すると、女は深々とお辞儀をして出迎えてくれた……



「ようこそ第四の試練へ、ここでは私と……」


「1人選んで魔法のみで戦うんでしょ? 私の出番がやってきたわねっ!」


「えっと、あの……まぁそうなんですが……」


「マーサ、ちょっとは空気を読んで発言しろ、困ってるだろうが」


「はーい、ごめんなさーい、じゃあ早速勝負よ! 私の魔法の威力、見せてあげるんだからっ!」


「は、はぁ……では少しお待ちを……」



 やる気満々のマーサ、その気迫に押されて困り果てる試練委員の女、雰囲気的には勝っていると言えそうだが、どことなくかわいそうになってしまう。


 早速ルール説明に入るのだが、マーサはこれっぽっちも聞いていない。

 というか聞いても理解出来ないのであろう、そしてそのことを本人は理解しているのだ。



「わかったわ、とにかく勝てば良いのね」


「あの、それは前提の話なのですが……ちゃんと話し聞いてましたか?」


「ううん、全然聞いてなかったわ」


「……わかりました、これ以上の説明は無駄と判断し、直ちに試練を始めさせて頂きます、まずは神聖な暗黒門に祈りを……っと、危ない危ない……」



 女が跪き、祈りを捧げようとした試練ゲート、だがそれが風に煽られ、グラッとこちらへ倒れて来るではないか。


 寸でのところでそれを手で押さえた試練委員の女、こちらをチラリと覗い、やっちまった感溢れる表情で冷や汗を垂らしている……



「え~っと、これはですね、我が暗黒教会にはお金がなくて、その……」


「何だ? 別に俺達がそのベニヤ板で造ったハリボテゲートに関して怒ったりすることはないぞ、正直に言ってみろ」


「え~っと……お金がなかったので売ってしまいました……」


「そうか、だってよエリナ、コイツは魔王軍の備品を私的に売り払ったんだと」


「通報しました」


「ひぇぇぇっ! どうかお許しをっ!」



 かなりの精神的追加ダメージを与えることに成功した、これで普段は魔法を使わないマーサ、というか『ニンジン魔法』しか使えないマーサの勝率がグッと上がったといえよう。


 しかしこのハリボテゲート、正面から見ただけでは本物の石造りにしか見えないな。

 いつか『一夜城』を造らなければならない戦いがあったら、この子に製作を依頼してみるか……



「さて、ショックを受けてないで始めましょ、あ、でもニンジンの種を植えるからちょっと待っててね」


「うぅ、わかりました……あれ? あなたも植物系の魔法を使うんですね、まぁウサギ魔族は使える方が多いと聞きますが、実は私も植物系なんです、一緒に種を植えましょう」



 どうやら同じ系統の魔法同士がバッティングする戦いになるらしい。

 2人仲良く種を植えるマーサと試練委員の女、植えられた種は魔力によってすぐに芽を出し、あとは生長させるだけとなった。



「さて、そろそろいくわよっ! ニンジン魔法!」



 ニョキニョキと伸び始めるニンジン、葉が茂り、赤い根っこの頭が地面から顔を出す。

 同時にそこからムクムクと動き出し、地中で生成された足を使って這い出して来る。


 いつ見ても気味の悪いニンジンだな、というか、これは制御など効かないんじゃなかったのか?



「へぇ~っ! 良いニンジンですね、かなり美味とお見受けします」


「でしょでしょっ、まぁ本当は足が生えた時点で失敗なんだけど、今回はこれで完成よ」



 どこがどのように美味なのか聞きたいところであるが、今は勝手に走り回り、時折俺達に襲い掛かろうとする足ニンジンを始末するので精一杯だ。


 と、相手の方も魔法を発動するらしい、地面から顔を出した小さな芽に魔力を込め始める……



「こちらも参ります、出でよ、巨大ラフレシアン!」



 ニンジンと同様、凄まじい勢いで生長する植物、こちらは葉の生成をそこそこに、中央に巨大な花を咲かせ……どこかで見たことがある形になったではないか……



「おいこらちょっと待て、その花は何だ? どうしてそれをお前が創り出す?」


「えっと、この花は私のオリジナルでして、私にしか創れないものなんです、もっとも一部野生化したものが自然繁殖していたりしますが……」


「そうか、後でちょっと話がある、覚悟しておけ」


「ひぃぃぃっ、何か怖い……」



 あの巨大迷惑ラフレシアはコイツの作品であったか、それは野生化する前にきちんと始末しておかないとダメなやつだぞ。


 ちなみに今ここで生成されているものは、ついこの間道端で出会ったものと比べてかなり巨大で、色も鮮やかである。

 もちろんその強さも同一種とは思えないほどのものだ。


 やはり天然モノよりも養殖モノの方が上等な品質を保つことが出来るのであろう、生長し終えた巨大ラフレシアは、マーサの足ニンジンよりも遥かに強い。



「あちゃー、ちょっとヤバいかも知れないわね……って何でニンジンがこっち来るのよっ、はうぁっ!」



 ここでは『魔法のみ』しか使うことが出来ないマーサ、暴走して手近な所に居たそのマーサにジャンピングカンチョーを喰らわせる足ニンジンに対し、全く抵抗することが出来ないのである。



「ふふふっ、あなたのニンジンは言うことを聞かないようですね、私は違いますよ、行きなさいっ!」


「あっ! ズルいわね、ほらニンジンさん、あっちを襲わないと食べちゃうわよっ!」


「知能の低い足ニンジンがそんなこと……え? ちょっと待って……はうぅぅぅっ!」


「あははっ、あんただってカンチョーされてっはうぅぅぅっ!」



 マーサも、そして試練委員の女もカンチョーされてしまった、しかし足ニンジンのメイン攻撃は尖った方を用いたジャンピングカンチョーであったか、なかなかやりおるではないか。


 と、そこで試練委員の女、即ち『無駄にカンチョーされる』という状況に慣れていない側が、カンチョー(される方)マスターのマーサに対して提案をする。



「このままだとお互いに拙いです、ちょっとこのニ……はうっ! ニンジンを片付けて下さい!」


「倒さない限りは無理よ、黙ってカンチョーされるか、それとも手を出して失格負けになるか……あうっ、どっちか決めなさいよ、ひんっ! 私は平気だけどね」



 ついこの間どこかで見たような光景だ、あのときはルビアとメスブタ子のケツバット対決であったが、今回においても状況は同じである。


 襲い来る足ニンジンに対して物理的な手段を講じることはルール上出来ず、かといって両者この場で使える適切な魔法攻撃の手段を持たない。


 今はお互いにカンチョーされ続け、どちらが先に倒れるか、という一見まるで意味を成さない無価値な対決だ。

 だが明らかにマーサの方が有利である以上、俺達にこのゲームを止める理由はない。



「そ……そんな……はうっ! こうなったらもう巨大ラフレシアンにこのニンジンを……いきなさいっ!」


「あっ、ニンジンが食べられちゃったわ、わっ、またっ……ちょっと、そっちの周りの奴ばっかり駆除しないでよね……はうっ!」


「何を仰いますか、これで私の周りにはもうニンジンが居ません、あとはあなたに纏わり付いている奴だけですよ」


「ずるーいっ! ほらニンジン達、向こうへ行きなさいよ、あっちはガラガラなのよ」



 足ニンジンは言うことを聞かず、ひたすらにマーサを襲い続ける。


 まぁそれはそうだろう、まったく無抵抗のマーサに対し、自分達を襲って喰らうバケモノ、どちらを攻撃すべきなのかなど単細胞生物にだってわかりそうなことだ。


 しかし形勢が逆転してしまったな、このままだといつかマーサが敗北してしまう。

 この辺りで当該試合の不毛さを主張し、中止させてノーゲームに持ち込むか……



「はうっ! あへっ! あうぅぅぅっ! あれ? ニンジンの種が1個残ってたわ」


「ふふふ、そんな種1個で今更どうしようというんですか? お尻が崩壊する前に降参した方が身のためですよ」



 足ニンジンに連続カンチョーをお見舞いされた拍子に、マーサの胸元から種が1粒、ポロンと転がり落ちた。


 敵の言うように今更そんなものに意味はないように思える、だがマーサは意を決したかのようにそれを地面に植え、これまでとは明らかに違う膨大な魔力を注ぎ込む……



「イチかバチか、私の全てをこのニンジンにつぎ込むわっ! 出でよ、超巨大足ニンジン!」


「ちょっと待てぇぇぇっ! とんでもないモノを召喚してんじゃねぇっ!」


「だってしょうがないじゃないの、このままだと負けちゃうもの、それにもう手遅れよ……」



 ニョキニョキと生長を続けるニンジン、それは通常の大きさに留まらず、人の背丈を超え、木々の高さも軽く超え……全長およそ30m、足の太さだけで人間の胴回りを上回るバケモノが誕生してしまったではないか……


 妙にリアルな人間風の足、脛毛がボーボーなのだが、おそらくアレは根に生えた地中の水分を吸収するための器官の一部なのであろう。


 だが気持ち悪いのは確かだ、マーサの奴、これで一体何をしようというのだ?



「お……大きいですね、しかも固そうです、こんなのにノーガードで攻撃されたら……」


「でしょ? 誰を襲うかはわからないけど、私とあなた、どっちかが踏み潰されれば勝負が決着するわ」


「そんな乱暴なっ!?」



 敵ではあるが、この場は試練委員の女に同意したい、好き勝手暴れまくる巨大足ニンジンに、目を瞑ったままその場に立つマーサ。


 いや、別に攻撃を回避するのはルール違反ではないと思うのだが……いや、相手もそのことに気付いていないようだ、これは黙っておこう……



「勇者様、私達は逃げ出した一般の足ニンジンを討伐しておきましょ」


「だな、アレが野生化したらえらいことになりそうだぞ」



 ということで、これまでマーサに集り、巨大な1体の出現に恐れをなして逃げ出そうとする足ニンジンを始末する。

 ついでにうろついていた巨大ラフレシアも除草剤を使ってぶっ殺しておこう。


 その間も暴れ狂う30mの足ニンジンであったが、ちょうど俺がそちらの様子を見たとき、遂に戦いの決着が訪れたのであった……同時だ、2人はほぼ同じ瞬間にニンジンの足によって踏み潰されたのであった……



「やられたぞっ! 2人共ぺちゃんこじゃないか」


「どちらか先に立ち上がった方の勝利ね、もっとも……」



 地面にめり込んだマーサと試練委員の女、そのどちらもが大ダメージを負っているように見える。

 だがマーサは普段から前衛で戦い、少しばかりの攻撃ではびくともしない防御力を持っているのだ。


 自分の形に凹んだ地面から腕を、そして足を外すマーサ、一方の敵はピクピクと動くものの、起き上がってくる気配はない。


 そこへ、未だに暴れている足ニンジンの追加攻撃、というか単純に踏んでしまっただけだが、それが敵に追い討ちを掛ける……気絶したようだ、もう一寸たりとも動こうとしなくなった……



「ぷはっ……どうなったのかしら?」


「マーサ、良くやったぞ! とにかく早くこっちへ来るんだっ!」


「やったわ……って、きゃぁぁぁっ!」


「あ~あ、また踏まれちゃったよ、ミラ、ジェシカ、ニンジンを始末してくれ」



 剣を手にサッと出て行った2人により、巨大足ニンジンは両脚を切断され、単なる巨大ニンジンとなってその場に倒れ付す、もちろん凄まじい轟音と共に。


 それを確認してマーサと試練委員を救出、マーサはともかく、こっちの女は治療しないと拙そうだな。

 ルビアにその身柄を預け、まずは負ってしまったダメージだけでも回復させた。



「勝つには勝ったが……えらいことになってしまったな、これは誰が片付けるんだ……」



 方々に散らばる足ニンジンの死骸、そして死してなお強烈な臭いを放つラフレシア。

 粉砕されたハリボテゲートと巨大足ニンジンもどうにかしなくてはならない。


 と、そこでエリナが手を挙げる……



「はいはい、ちょっと待って下さいね、先程通報した件に関して今デバイスの方に連絡が来ていますから」


「デバイス……うわっ!? 何だそのケバい妖精みたいなのは、生きているのか?」



 エリナの左手首に縛り付けられた小さな妖精の女、ケバケバの格好で化粧も濃い。


 どうやら『スマートビッチ』というアイテムらしい、遠隔地から情報を受け取って蓄積し、締め上げることによってその情報を吐くという、何とも言い難い代物だ。



『ぐぇぇぇっ……第四の試練委員、魔王軍の備品を勝手に売り払った罪で100叩きの刑に処す……現在捕縛部隊急行中につき、逃走を阻止しつつ待機せよ』


「だそうです、捕縛部隊はどうせ下っ端なので、ここの片付けもその連中にやらせてしまいましょう」


「ちょうど良いところにちょうど良い奴等が来るもんだな、あとそのデバイスきめぇな……」



 しばらくそのまま待機する、まずは気絶していた試練委員の女が目を覚まし、自身の敗北と第四の試練クリアを宣言してくれた。


 これで残す試練はあと1つだ、次がどんなものになのかはわからないが、それさえクリアしてしまえば四天王にリーチが掛かるといえよう。



「そろそろ捕縛部隊が来ますね、それでは試練委員さん、100叩きの刑だそうなので頑張って下さい」


「は~い、大変反省してま~す……」


「それとお前、あのラフレシアをその辺にリリースしたんだろ? その分のお仕置きもしておかないとだな」


「ひぃぃぃっ! それは勘弁して下さいよっ!」


「うるさいっ! カンチョーの罰を喰らえっ!」


「はうぅぅぅっ!」


「もう一発!」


「はうぁぁぁっ! ガクッ……」



 再び気絶した試練委員、それからすぐの後に訪れた捕縛部隊によって拘束され、そのまま吊るされて連行されてしまった。


 5体の中級魔族で来た捕縛部隊のうち2体に、エリナが現場の片付けを依頼する。

 報酬はその辺に転がっている足ニンジンである、安月給の下っ端にとってはかなり価値のあるものだそうな。



「さて、あの試練委員も俺達が戻る頃にはここに返されているだろうし、挨拶はそのときで良いだろう、先を急ごうか」



 こうして第四の試練を突破した俺達は、さらに東、最後の試練会場に向けて馬車を走らせた。

 もう四天王城は目と鼻の先らしい、最後はどんな戦いが待っているのか……

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