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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二章 それは犯罪です
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320 予備軍とは

「総員退避の命令を出せ!」


「で、出来ません、私にその権限はありませんからっ!」


「ここの指揮官代理は俺達が殺した、よって今は俺が、俺こそが全ての権限を有する者だ、全権勇者と呼んで欲しい、とりあえずそっちのお前は死ね」


『あぎゃっ!』


「そんなっ……ひぇぇぇっ! なんてことを……」



 横に座っていた別のオペレーターらしきおっさんを惨殺してやった、一瞬の出来事、殺された当人は何が起こったかすらわからないままに、地獄を彷徨い始めたことであろう。



『退避っ! 総員武器を捨てて敵軍に投降!』


「あっ! ちょっとそんな勝手にっ!」


「おやおや、お前よりもビビッていた奴が居たみたいだな、まぁ奴もおもらしはしていないようだが」


「くぅぅ……」



 メインコントロールルームの伝声管から、ワーワーと大騒ぎをしつつ要塞から逃げ出す雑魚共の声が響き渡る。


 ここでも中心となって命令を伝達していた目の前の女の子以外は降参の意思表示をし、部屋から退室して行った。

 残るはコイツだけか、まずは危険な武装を解除させておかないとだな……



「おい、もう諦めて言う通りにしろ、まずはあの薄汚い屁のバケモノが充填したガスを全て中和して放出しろ」


「中和も放出も出来ません……この要塞が崩壊しない限りはどうにもならない仕様なんです……」


「なら仕方ないな、このまま放置して脱出しよう、対策は後で考えれば良い、さぁ来いっ!」



 オペレーターの腕を引っ張り、元来た道を戻ってウ○コ要塞から出る。

 入り口の所では未だにメイド服魔族がへたり込んでいた、駆け寄るオペレーター、やはり双子のようだ。


 自力で歩くことが出来そうもないメイド服の方をマーサに担がせ、ゴンドラに乗り込んで……そういえば誰が動かすんだ? 少なくとも1人、ここに残ってレバーだの何だのを操作しなくてはならない。



「係りの子はこんなんだし、今まで退避して行った連中はどうやって出たのかしら?」


「飛び降りたんだと思うぞ、見ろ、地面にグッチャグチャの死体が一杯だ、助かったのは飛べる奴と丈夫な奴だけだろ」


「しょうがないわね、じゃあ私が操作するから、そこのあんた、死にたくなかったらやり方を教えなさい」


「わかりませんよっ! それの操作方法は幹部の方と、そこに居る私の妹しか知りません」


「じゃあしょうがないわね、適当にやってみるわ」



 そう言ってレバーの方へ行き、何の躊躇もなく手を掛ける精霊様。

 本当に大丈夫なのか? というかレバー以外にも色々ボタンがあるようだが、いきなりそれで良いのか?



「はいっ、いくわよ~っ! GO!」


「おいちょっとっ……だぁぁぁっ! やっぱり何かちがうだろぉぉぉっ!」



 凄まじい勢いで降下して行くゴンドラ、一応落下しているということではないようだが、明らかにスピードの設定が間違っている。


 このままでは地面に激突、というところで、セラが下に向かって風魔法を放ち、どうにか減速することに成功した。


 それでもドーンッと地面にぶつかり、なかなかの衝撃を受ける。

 ゴンドラも完全に壊れてしまった辺り、普通なら重傷を負っているところだ。



「いてて、無茶苦茶するわね精霊様ったら……」


「後でお仕置きだな、それより捕虜にした2人は大丈夫か?」


「どっちも失神しちゃったわ、オペレーターの子は追加でおもらししてるみたい」


「まぁ死んでないならそれで良いさ、とにかく戻ろうぜ、投降した敵の様子も気になるしな」



 そのまま歩き、城門へと向かう、途中で精霊様も合流したのだが、皆から怒られて珍しくしょんぼりしていた……



 ※※※



「勇者よ、何だか急に敵が沸いて来ての、驚いたんじゃがすぐに投降し出しよったわい、一体中で何があったんじゃ?」


「結論から言うと犯罪マンはばっくれやがった、それ以外は俺がこう、何と言うか、凄く頑張って勝利した結果こうなったんだ、どうだ、素晴らしいだろう?」


「うむ、だいたいその8割引の活躍をしたようじゃの、で、捕虜はどうするつもりじゃ?」


「ああ、適当に死刑にして良いよ、女の子が居たらとりあえず助命しといてくれ」



 その後、あの巨大ウ○コ要塞には危険なガスが充填されたままになっており、下手に触ると王都が壊滅するかも知れないということだけを伝えて屋敷へ戻る。


 軍の方ではウ○コ要塞以外の後始末、それから犯罪マンが再び攻めて来ることを想定した調査や偵察などをしてくれるという、何かあったら報告するそうだ。


 もちろんこちらでもやれるだけのことはやる、まずは失神したままのオペレーターとメイドの姉妹を連れ帰り拷問するなどして情報を吐かせよう。


 馬車に乗って屋敷へ向かう途中、どうやら警報の解除が伝達されたようで、地下に隠れていた王都民達が続々と地上に戻っている。


 ウチの方でもそろそろかと思っていると、屋敷の前ではアイリスが出迎えてくれた。



「おかえりなさ~い、ご飯の準備が出来てますよ~」


「ただいま、ちょっと捕虜を取って来たから、それを片付けたら夕飯にしようか」



 地下牢に居たフルートとカイヤ、それからテリーヌを引っ張り出し、捕らえて来た2人を水で洗わせる。

 とりあえず適当な所にぶち込んでおくように告げ、その対応を丸投げした。


 その後2階の大部屋にて夕食……と思ったのだが何か臭い……

 屁こき魔を大量虐殺した際に生じたガスが服に染み付いているのか?


 ということで先に風呂を済ませ、上がってから夕飯を取る。

 それも終わり、いよいよ捕虜の尋問を開始する順番が来た。



「ルビア、2人が目を覚ましたか確認して来てくれ、もし起きていたらそのまま連行するんだ」


「わかりました、え~っと、縄を2つ、それからこのエッチな気分になるクスリを飲ませて……」


「おいこら、余計なことすんなよ」


「は~い」



 残念そうに部屋を出て行ったルビアが戻ると、きっちり縛り上げた魔族の2人を連れていた。

 だが服が奴隷用の、同じものに変わっているためどちらがどちらか判別が付かない……



「……お前ら、どっちが姉でどっちが妹だ?」


『私が姉/妹です』


「待て、同時に喋るとわからない、どっちかにしろ」


『だから私が、あっ』



 息がピッタリなのは良いことだと思うが、これだといつまで経っても判別作業が終わらない。

 とりあえず右側の子にどちらなのか聞いたところ、妹だと答えたため、顔に『妹』と書いておいた。


 そこで何も書かれていない方、つまり姉がひとつの懸念を口にする……



「あの……私達と一緒にあの要塞に乗っていた人達は?」


「ああ、全員死刑に処す予定だ、文句あるか?」


「ということは私達も……」


「さてどうだろうか? だがそうなりたくなかったら全ての質問に答えるんだな」


「はっ、はぃぃぃっ!」



 早速犯罪マンの次の計画について質問してみる。

 どうやらとんずらする際、予備軍を連れて再び戻るようなことを主張していたようだ。


 しかも期日は明日、夕方からその予備軍とやら全てを王都東門に突入させる予定らしい。

 すぐにマリエルから伝令が出され、東門で片付けなどしているであろう王国軍にこの件を伝える。



「それで、予備軍ってのはどんな連中で、どのぐらいの数なんだ?」


「数は確か……5万と言っていたような……」

「でも人族も含まれているとか、人と魔物のハーフみたいなのも多いとか聞いていますよ、上級魔族はそんなに居なかったはずです」



 人と魔物のハーフ、意味がわからんが、もしかしたら帝国人のことか?

 ともあれ上級魔族はそんなに居ないと、つまり余裕で叩きのめすことが出来る、そういうことだ。


 5万という数は膨大ではあるが、人族の犯罪者や帝国人のような有象無象をを掻き集めた雑魚集団であれば、今の俺達にとってたいした脅威ではない。


 念のため警戒はしておかねばならぬが、現地へ行くのは明日の昼ぐらいで十分のはず。

 今日はこのままゆっくりしてしまおう……



「あの、ところで私達、これからどうなるんでしょうか?」


「そうだな、今言ったことが事実であったのなら鞭打ちぐらいで勘弁してやる、嘘だったら鞭で打った後広場に晒すからな、しかも全裸で」


『それだけはどうかご勘弁をっ! 恥ずかしくて死んでしまいます!』



 2人同時に全く同じ主張、相当に中が良いようだ。

 万が一戦闘の中でどちらかが死んでいたとしたら、おそらくここまで協力的な態度は取ってくれなかったに違いない。


 その2人は地下牢に収監し、他の魔族達に面倒を見るようにと伝えておいた。



「さて、明日もあるんだし、さっさと寝るわよ」


「おいちょっと待て精霊様、ゴンドラを落としておいてお咎めなしのつもりか?」


「そうですわ、精霊様のせいで痛い目に遭いましたのっ!」


「おいおいちょっと待てユリナ、お前は別件でちょっとアレだ、どうしてあんなにピッキングが得意なんだ? 犯罪だぞ」


『うぅ……ごめんなさい……』



 こちらも息ピッタリ、大変素晴らしい。


 だが行動は素晴らしくなかったのだ、というか最低だ。

 ユリナと精霊様は罰として縛り上げたうえで、天井から吊るしてやった。



 しばらくして、反省した様子の2人を解放し、そのまま布団を敷いて中に潜り込んだ……



 ※※※



 翌日の昼、適当に準備を済ませた俺達は、馬車に乗ってのんびりと東門を目指す。


 昨日は良く見ていなかったのだが、屁こき魔によって毒ガスウ○コ爆弾が投下された場所の周辺には規制線が張られ、住民の避難が継続したままであった。


 しばらくの間は消毒を繰り返す必要があるそうだ、本当に最低な攻撃だな……



「おう勇者殿、今日も敵が攻めて来るそうじゃないか、筋肉が鳴るなっ!」


「いや、マジでドラムみたいな音してんだけど、大丈夫なのかソレ?」


「はっはっは、戦いの予感に、俺の筋肉が打ち震えている音なのだよ、全く問題はないのだ」


「……そうか、良かったじゃないか」



 通常人間の筋肉からはそのような音が発せられることはない、やはりゴンザレスの奴はどんどん『人』という存在から離れてしまっているようだ。


 その付き合い切れない男はさておき、城門の付近で会議を行っているお偉いさん連中の所へ向かわねば。



「む、勇者が来たようじゃの、今度こそ敵の首魁、捕らえるか殺すかしてくれるものと期待しておるぞ」


「任せろ、昨日報告を出した後に聞いたんだが、どうも敵の予備軍とやらは人族や帝国人が多く含まれているらしいからな」


「なんと、では軍の方にも活躍のチャンスはありそうじゃの、もし弱そうな連中じゃったらそこそこの手柄を譲るのじゃぞ」


「調子の良いババァだな……」



 そのまま協議に移り、結果としてまずは俺達が先頭に立って敵を迎撃することに決まった、もちろんゴンザレスや他の精鋭部隊も一緒にだ。


 で、もしそこで敵があまりにも弱いということになれば、俺達は退いて、王国軍の一般兵を主とした部隊に役目を交代する。


 何だか俺達は大損する役回りの気がしなくもない、というか明らかにそうなのだが、そんなに弱い連中と戦ったところで得られるものもないわけだし、ここは特に気にしないでおこう。



 その後は城門の付近で待機、途中で軽食が配られ、なんと食費が浮いた。

 ちなみに夕食も用意してくれるらしいが、その時間帯には敵と交戦状態にありそうだな。


 と、ここで偵察に出ていた兵士が戻って来たようだ、近くへ行って報告を聞こう……



「報告っ! 報告ですっ! 敵軍およそ2万、日暮れ前にはここへ到達する速度で進軍しております!」


「あれ? 5万って言ってたはずだよな、どこでそんなに減ったんだろう?」


「ハッ! 敵軍、帝国人がかなりの数含まれ、途中でズッコケたり歩き疲れて死亡している様子にございました! 敵の通った後に確認出来た死体は3万以上!」


「……そういうことか、てか良くそんなので進もうとするよな」


「ええ、どうやら敵の首魁は軍勢の先頭に居て、そのことに気付いていないようなのです」


「すげぇ馬鹿だろっ!?」



 もう戦うまでもなく勝手に自滅しそうな勢いなのだが、無視して良いものではない。

 さっさと全滅させて犯罪マンをどうにかしてやろう。


 そこから数時間すると、東の方から土煙が上がっているのが見えた。

 ようやく到着するようだ、秒でぶっ殺してやるから早く来いってんだ。



「見えましたよっ! 先頭にズボンを穿いてない人が居ますっ!」


「それが犯罪マンだろ、汚ねぇ奴だな全く……それでリリィ、他はどんなのが見える?」


「う~ん、前に居るのはおじさんとか太った人とか、たぶん人族が多いですね、魔族の人はちょっとだけです」


「そうか、予備軍ってのは本当にたいしたことなさそうだな」



 次第に近付く土煙、俺にもその姿がはっきりと見え出した。

 そのまま待機していると、ズラッと並んだ王国軍から30m程度離れた所で停止する。



『がははっ! 見よっ! 我が予備軍5万の大軍勢をっ!』


「もしも~し、たぶん1万ぐらいしか居ませんよ~っ!」


『何を馬鹿な……えっ!? おいっ、あの人とゴブリンとのハーフみたいな連中はどうしたっ!?』


「帝国人なら途中で全部死んだぞ~っ!」


『な……なにぃぃぃっ!』



 ショックを受ける犯罪マンと、その周りに居る腹心らしき上級魔族達。

 それ以外は人族の犯罪者……いや犯罪者予備軍といったところか、『予備軍』ってそういう意味なのかよ……


 ではここで魔族以外の連中に目をやってみよう、まず目立つのは聖職者、それに雑誌記者風の男達。

 きっと新生大聖国や自由報道教団の下っ端で、それが王国に攻め滅ぼされたことによって職を失った連中だ。


 それぞれ手に持っているのは聖なる本やペンとメモ帳ではなく、バールのようなものと酒瓶である。

 きっと今では公園のベンチとワンカップだけが奴等の友達なのであろう、そこで1日時間を潰して、夜になったら帰宅するのだな。


 それからもちろん出ましたロリコンの変態共、まだ実際に幼女に手を出したとか、そういうフェーズまで進んではいないようだが、おそらくこのまま王都に入れば何かやらかす、そんな感じだ。


 あとは普通にチンピラ化しそうな馬鹿とか盗賊化しそうな冒険者、それにどこにでも居そうな普通の露出狂ぐらい、どれもたいした脅威にはならない。



「おのれ……我が予備軍を4万以上も惨殺しおって……」


「だから勝手に死んだんだってば、奴等は極端に弱いの、蚊に食われただけで失血死するレベルなの」


「まさかっ!? 最強の先頭民族だという触れ込みだったのにか!」



 いやいいやいやいや、帝国軍と戦ったときもそうであったのだが、どうしてそんなわかりやすい嘘に騙されるのだ? 指揮官としての資質が疑われる、というかセンスゼロだぞ。


 もちろん俺だって人のこと言えた義理じゃないのだが、ここまで酷くはないと自負している。



「ご主人様、早く戦いましょうよっ!」


「行って良いぞ、でもまともな奴は数が少ないからな、他にも手柄が欲しい人達が居るから、ちゃんと分け合うんだぞ」


「わかりました~っ!」



 カレンが走って行く、敵軍の中で最も強い上級魔族を正確に見抜いたようで、まっすぐそちらへと向かった。


 同時に王国軍の中からも十数人が飛び出す、ちょうど1人1体といったところか、これで真っ当な手柄になりそうなのは売り切れだな。


 カレンは2合打ち合った後に敵の首を刎ね飛ばす、他の連中も続々と、それぞれが担当する敵を始末していった。

 あっという間に居なくなる敵の主力、犯罪マンはその中で1人取り残される。



「見て下さいご主人様、こんなに綺麗に切れましたっ!」


「カレンさん、毎回言っているんだがな、そんな気持ちの悪いモノを持って来なくて良い、お前アレか、ネズミとか捕まえて飼い主の所へ持ってくる猫か?」


「猫じゃありません、狼ですって! あっ、犯罪の人が逃げようとしていますよ……」


「マジかっ、おいコラ待てこの犯罪者めっ!」



 敗北を悟り、コソコソと逃げ出そうとしていた犯罪マンであったが、見つかってしまった以上はもう逃げることも、そしてもちろん俺達に勝利して立ち去ることも叶わない。


 俺がその犯罪マンを追いかけている間に、王国軍の本隊が前進を始める。

 残る敵は雑魚ばかり、大物以外は一般の兵士達にくれてやる約束だからな、そちらは無視しよう。



「オラッ! 捕まえたぞっ!」


『ぎぃぇぇぇっ! 離せ、我を放せば良いことがあるぞっ、そうだ、あなたにお会いしたいという女性がこちらで待機しています、金貨5枚を振り込めば……』


「黙れ、犯罪マン、貴様を強盗放火殺人詐欺窃盗およびその未遂、国家転覆未遂毒劇物の散布猥褻物陳列、並びに顔がキモイとかその他諸々の容疑で逮捕する、ちなみに裁判とかないから、死刑台に直行だぜ!」


『そんなぁぁぁっ!』



 犯罪マンを作戦本部に引き摺って行く、俺が戻る頃には、既に大半の敵が殺害され、残った者も普通に犯罪者として逮捕されていた。


 これで『プランγ』との戦いも終わりだ、あとは目の前に聳え立つ巨大なウ○コをどうにかしないとなのだが……



「勇者よ、ご苦労であったの、犯罪マンはこちらで収容しておいたからあとは良いぞ、それよりもこの汚物要塞じゃが、どう思う?」


「う~ん……こ」


「それはわかっておるわい、どう処理すべきかと問うておるのじゃ」


「とりあえずさ、風魔法でガスをどこかへやりながら解体しようぜ、今捕まえたのとか、あと昨日降伏した死刑囚も沢山居るんだし、どうにかなるだろ」


「なるほどの、では明後日の朝から解体作業を始める、風向きによっては中止とせざるを得んが、まぁ大丈夫じゃろ」



 最後の片付けが面倒臭い、ちなみにそれが終わった後には、王宮前広場に移動して捕まえた連中の処刑を執り行うそうだ。


 それと、変態テロ組織に参加していた女性らもどうにかしてやらないとだな。

 何だかんだ言って、戦いが終わった後の方が面倒事が多いような気がしてきた。


 とりあえず全ては明後日だ、明日はゆっくりして、今日までの疲れを癒すこととしよう……

次回で第二章を終えます、明後日からは第三章に移行しますので、引き続きお楽しみ頂けると幸いです。

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