表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二章 それは犯罪です
320/1360

319 突入作戦

『撃て撃てっ! 敵を王都に入れるんじゃない!』



 可燃性ウ○コを持ち、屁をこいた勢いで空を駆ける敵、その数は500以上、とても城壁に並んだ魔法兵だけでは対処し切れない。


 リリィと精霊様の攻撃も、大きく距離を取って飛ぶ敵をまとめて撃ち落とすことは出来ず、1体、また1体と城壁を越えられてしまう。



「あら、持っていたブツを落としたわよ、民家の屋根に直撃するわ」


「本当だ、どうなるんだろうな……うわっ!? 爆発するのか……」


『しかも何か臭そうですね、茶色い煙が上がっていますよ』



 遂に投下が開始される可燃性ウンコ爆弾、おそらく中には屁こき魔の濃厚な屁が充填されているはずだ。

 それが何かにぶつかると爆発、威力はたいしたことがないようだが、おそらく毒ガスの類を撒き散らしているに違いない。


 しかもその茶色い毒ガス、空気よりも重いようである。

 爆発後、風に乗って広がりはするものの、一向に霧散してしまうような気配はない。


 拙いな、王都の人々は地下に隠れているのだ、もしあんなガスがそこへ流れていったら……



 そのとき、巨大な風の刃が敵集団の方へと向かって飛んで行く、セラが馬車の窓から身を乗り出して放ったものだ。


 しばらくしてようやく城門の辺りまでやって来た、他のメンバーの乗る馬車、これで少しは戦いが楽になるはず。



「状況は~っ?」


「ウ○コ持った変な魔族に襲撃されてる! ウ○コは毒ガス爆弾みたいだから可能な限り城壁の外で潰してくれっ!」


「りょうか~いっ!」



 セラとユリナの2人は、使えないとわかった屁気球から取り外したゴンドラをエレベーター風に改造したもの、というか高層ビルの窓拭きに使うアレみたいな装置で城壁の上に移動する。


 そこから特大の魔法をガンガン撃ち込み、空飛ぶ屁の魔族を次々に撃墜していった。

 俺達も戦闘空域へと戻り、必死で戦っていく。


 最後の1体を撃墜するまでに通過されてしまった屁こき魔の数は50以上、その全てが王都内にウ○コ爆弾を投下し、茶色い煙が充満する一画が出来てしまった。


 一度城門の作戦本部へ戻り、被害状況を聞く……



「う~む、あの煙に近付くと凄まじい臭いらしくての、我慢してそれ以上接近すると今度は肌が赤くなって痛みを伴うそうじゃ、ゆえに誰も近づけておらぬ」


「困ったな、アレが地下ダンジョンに流れて行ったらとんでもないことになるぞ」


「その辺りは抜かりない、付近にあるすべての入口を厳重に封鎖したでの」


「そうか、となるとあとは風で散って行くのを……臭っさ!」


「おぇぇぇっ! 風に乗ってこちらへ来たようじゃ! 退避! 総員退避じゃっ!」



 マジでとんでもない臭いに包まれてしまった、これが屁こき魔の放つガスを濃縮したものなのか。

 まるでスカンクみたいな奴等だな、二度と戦いたくない……


 とりあえず城壁の外に逃れ、ガスがやって来ないのを確認して一息つく、というか臭いで失神したカレンとマーサを看病する。


 そこへ、再び巨大ウ○コ要塞の下部が開き、ゴンドラが降りて来た……犯罪マンの再登場だ、しかも今度は地表近くまで降りる……



『諸君、どうして我の放った魔族を皆殺しにしたのだ? それは紛れもない犯罪、損害賠償を求めて訴訟を提起する!』


「うるせぇな! どっちが犯罪者だよ! ぶっ殺してやるからそこで待っとけ!」


『おっと、今度は脅迫かな? それとも名誉毀損かな? とにかくだ、我を殺そうというのならこの要塞をどうにかすることだな、出来なければまた新たな犯罪者集団を送り込み、その後ろにある町を蹂躙させるぞ、ではさらばだ!』


「待ちやがれこのハゲッ!」



 あっという間に上がって行き、ウ○コの中に収納される犯罪マンの乗ったゴンドラ。

 あんな所に隠れている自分が情けなくならないものなのか? というか臭くないのか?



「やれやれ、どうするよアレ? ウ○コは破壊出来そうもないし……」


「主殿、あの出入り口らしき扉が弱点なんじゃないか? あそこを攻撃して破壊すれば中に入ることが出来るかも知れないぞ」


「あそこか……ウ○コにカンチョーするのもどうかとは思うが、それ以外にはないだろうな……」


「けど表面には凄い防御魔法が張ってあるのよ、それを突破しないと、いくら弱点とはいえぶち抜けないかも、重要設備だから他より厳重なはずだし」


「う~ん、防御魔法か……それさえどうにか破壊してしまえばってとこだな……」



 ウ○コ要塞にカンチョーして中に突入し、ひと暴れしてやるところまでは確定だ。

 だが強力な防御魔法を打ち破り、扉を破壊する手立てがない、はてさてどうするべきか……


 確か映画だと敵の宇宙船に乗って中に忍び込んで、とかやっていたよな。

 結局内部から破壊する必要があるのか、となると入ることが出来ない現状ではどうしようもない。



「ダメだ、一度帰って寝てから作戦を立てようぜ、どうせ敵の攻撃部隊は殲滅したんだ、あとは立て篭もるぐらいしか出来ないだろうからな」


「そうね、もう夜中だし、続きは明日の朝にしましょ」



 現地に残留する王国軍の幹部達に、一度屋敷に戻る旨を伝えて東門を後にする。

 何かあったら呼ぶと言っていたが、たいしたことでなければ寝させてくれと頼んでおいた……



 ※※※



「おはよう勇者様、皆とっくに起きているわよ」


「ん? 地下だと時間がわからないんだ、ずっと薄暗いしな、ということでおやすみ」


「二度寝しないのっ! もう昼前なのよ、作戦会議はどうするの?」


「っとそうだった、まぁ、朝風呂でも入ってからゆっくり考えようぜ」


「だからもう昼……」



 蒸し暑い地下で寝たせいで体がベタベタ、既に起きていたほかのメンバーも集め、風呂に入る。

 汗を流した後は2階の大部屋に集合し、ようやく作戦会議を始めた。



「まず状況を整理しておこう、敵は攻撃部隊を喪失、ウ○コ要塞の中に引き篭もっている」


「で、それに近付くために、要塞の下にある扉をこじ開けて中に入ろうってことよね」


「その通り、カンチョーしてハウッとかなったところをガーッといってワーッてやる予定なんだが、問題は敵の防御力の高さだ、具体的には……セラ、ジェシカ、ちょっとあっち向いてそこに並べ」


「なになに? ってはぅぅぅっ!」



 並んだ2人のうち、まずは防御力の低いセラにカンチョーを喰らわせる。

 攻撃は通りセラは大ダメージを負って倒れた。



「次はジェシカだ、喰らえっ!」


「グッ! ふぅ、効かないぞ……」


「まぁそういうことだ、ジェシカは尻の肉が分厚くてカンチョーが効かない、敵はこれを防御魔法で実現しているのだ」


「主殿、別にカンチョーしなくとも、普通に口で説明すればわかると思うのだが」


「黙れ、俺がカンチョーしたかっただけだ、まぁとにかくそういうことで、誰か何か良い案がないか?」



 しばらく意見を出し合って考える、しつこく何度も攻撃を当て、そのうち防御魔法が崩れるのを待つ、といった案が主流であったが、精霊様がそれを却下した。


 俺とリリィがウ○コからぶら下がったゴンドラを攻撃した際、例の扉には傷ひとつ付いていない、つまり何をやってもダメージはゼロ、セロをどれだけ重ねてもゼロのままという理屈だ。


 試しということでジェシカの尻に100連続カンチョーをお見舞いしてみたのだが、確かにダメージはゼロであった、なるほど……



「そういえば勇者様、敵の要塞の上部から煙のようなものが出ていたという報告がありましたが、何かヒントにならないでしょうか?」


「煙のようなものが? 何だろう、排気でもしていたのかな」


「おそらく最初の攻撃で表面が燃えて、その煙が中に入っていたんだわ、それを抜いたんじゃないかしら?」



 そういうことか、となるとウ○コ要塞の上部には、俺達が狙っているのとはまた別の穴があるということか、だがそこから中には入れるかどうかはわからない、可能性はないわけではないと思うが期待は出来ない。



「あ、ご主人様、そこには穴があるってことですよね?」


「そうだぞ、ルビア、何か思い付いたのか?」


「ええ、そこから水を沢山流し込めば、下を開けてその水を出そうとするんじゃないかと……」


「む、妙案の匂いがするな、水を流し込んで下から出させるか……よし、『ゲリゲリ作戦』と名付けよう」


「……清潔感の欠片もない名称ですね」



 その後も話し合いを続けたが、これといって良い案は出てこなかった。

 仕方が無い、ちょっと不潔だが、ここはルビアのゲリゲリ作戦を採用することとしよう。


 敵のウ○コに下痢を起こさせ、下から水をシャーッと……(お伝え出来ない内容です)……それで中に侵入して大暴れしてやろう。


 そうと決まったら早速作戦決行だ、すぐに東門に移動して準備を始めよう……



 ※※※



「勇者よ、こんな時間にようやくお出ましとは良い身分じゃの」


「そりゃ大変に尊い身分だからな、それよりも作戦を開始する、ゲリゲリ作戦だ」


「またわけのわからぬことを……」



 馬車の中で話し合った作戦の詳細はこうだ。


 まず精霊様がウ○コの上空に陣取り、そこから煙の出ていたという穴を探し、発見し次第水を流し込み続ける。

 当然中が水浸しになれば敵は排水を試みる、そこで下の扉が開き、その水流に逆らって精霊様が……


 おや? これだと精霊様が2人必要になってしまうような気がするな、ちょっと無理がないか?



「精霊様、2人に増えたりとか出来る?」


「出来ないわよそんなの……あ、それだと作戦が破綻するわね……」



 困ったことになったな、精霊様が2人必要、というか水を出す精霊様と、下の水流に逆らって進むことが出来る精霊様が欲しいのだ、試しに切ってみようかな、プラナリアみたいに増えたり……しないか。



「おいババァ、折り入って相談がある」


「何じゃ? 金ならやらんぞ」


「もう一度あの気球を出してくれ、それと水魔法使いを集められるだけ集めてそれに乗せるんだ」


「む、ヒンデンブルク号の出番が再び来たというのじゃな、よかろう、すぐに手配する」


「おう、40秒で支度しろ」



 一時は『失敗』と評価された自信作が日の目を浴びることになり、喜ぶババァ。

 直ちに気球が稼働状態に入り、今居る全ての水魔法使いが招集される。


 本当に40秒で出撃準備が整いやがった、どうなっているんだ?



「よし、じゃあ屁気球軍団はウ○コの上から水を流し込むんだ、煙の出ていたという場所からありったけな」


『うぇ~い!』


「俺達はウ○コ要塞の下で待機する、水を排出し始めたら精霊様の出番だ、上手くやれよ」


「わかったわ、成功報酬を用意しておきなさい」


「む、金ならやらんぞ」



 出撃である、屁気球の出発を見送り、俺達は徒歩でウ○コ要塞の真下へと向かう。

 生えた2本の脚が気持ち悪い、不快感の塊みたいな兵器だな……


 しばらく待機すると注水が始まる、煙の出ていたという、排気だか換気のスポットを発見したようだ。

 今のところ特に変化はないのだが、中の搭乗員達は大慌てのはず、アリの巣に水をぶち込んでいるのと変わらない。



「まだかしら? 本当にノロいわねぇ……」


「まぁまぁ、水を入れれていないわけじゃないんだ、そのうちに……開いたぞっ!」



 ウ○コ要塞の下部に設置された扉がパカッと開き、中からシャーシャーと……とんでもない表現になってしまいそうだからこれ以上言及するのはよそう。


 とにかく滝のように水が排出され始めた、そこに飛び込む精霊様、まるで鯉の滝登りが如く、落ちる水を掻き分けて進んで行く。


 上手く侵入に成功したようだ、精霊様の姿がウ○コの中に消えた数秒後、魔族が1体、水と共に落下して来る……



「何だコイツ、お~い生きてますか~っ?」


『グゲ……ゲグゲ……』


「生きてんじゃん、死ねっ!」


『ギョベェェェッ!』



 おそらく扉の開閉係とかそのクラスの奴なのであろう、侵入に気付いて扉を閉じようとし、精霊様に排除された、そんなところか。


 次に落下して来たのは死体が2つ、今度はきっちり頭を打ち抜いてある。

 中で戦闘する余裕が出たようだな、あとは水が止まるのを待つばかりか……


 凄まじい勢いで落下していた水は、しばらくするとその勢いが衰え、次第にチョロチョロとまるで水道の栓を締め切らなかったかのようにして落ちるのみとなった。


 王国軍の屁気球が帰還して行くのが見える、水魔法使いはすべてを出し切り、ほとんどがゴンドラの中でへたり込んでいるようだ。


 それに手を振っていると、ウ○コの方ののゴンドラ、犯罪マンが乗っていたあの豪華絢爛なものが降りて来る。


 作戦はひとまず成功のようだ、それに全員で乗り込み、敵要塞の中へと突入した……



 ※※※



 敵要塞の中は案外明るい、入ってすぐは広い空間で、丸く囲った壁には、等間隔にいくつもの扉が設置されている。


 その中に1つ、他とは違ってかなり強固な造りのもの、アレがこの要塞のメインであるどこかへ繋がっているのは確実だ、その横に精霊様も立っていた。



「おう精霊様、よくやったな、というかよくコイツの動かし方がわかったな」


「そこの子にやってもらったの、逆らった馬鹿を2匹殺したら快く協力してくれたわ」



 精霊様の指差す方に目をやると、メイド服の少女が1人、上級魔族のようだが、ここの管理者の長か何かか?

 座り込んだ下が水浸し、かと思いきやおもらししているだけか、非戦闘員みたいだし、脱出の際に捕まえて連れ帰ろう。



「で、この扉を破壊すれば良いんだな?」


「ええ、この先がどうなっているのかはわからないけど、ここなのは間違いなさそうだし、とりあえず行ってみましょ」



 扉の向こうには索敵の反応、3体の上級魔族が待ち構えているようだ。

 ここに残っているのは全て犯罪マンの護衛部隊なのか、それとも攻撃第二波を想定した予備軍なのか。


 などと考えている間にマーサが扉を蹴破ってしまう。

 吹っ飛んだ扉は敵上級魔族の1体に直撃、全身を強く打って死亡したようだ。



『き……貴様等、どこからどうやって入って来たっ!?』


「入口からだ、いや、あれは出口か、水を排出している隙にちょっとああしてこうして、こんな感じで入って来たんだよ」


『クソッ! わけのわからん奴等め、犯罪マン様の所へは絶対に行かせないぞっ!』


「馬鹿か、それはお前らの決めることじゃない、理解したらさっさと死ね」



 そのまま手前の1体の首を聖棒で貫く、もう1体はミラが首を刎ねた。


 最後の言葉すら発することが出来ずに、一瞬で絶命する2体の魔族、どうしようもない雑魚だ、きっとここで俺達に殺されるために生まれてきたのだな。


 その後も次々に現れる敵、屁こき魔も居たが、それはこの要塞の飛行能力を維持するための要員なのであろう。


 他の敵はそのほとんどが上級魔族であった、しかもどんどん数が増えていく。

 この要塞のメインコントロールルーム的な、重要な施設に近付いているのは間違いない。



「勇者様、あの扉が怪しいわよ!」


「ああ、突き当たりのどん詰まりだしな、それにかなり厳重なようだ」



 正面に見える真っ黒な扉、他のものとは明らかに違う、豪華な装飾も施され、見た目的には犯罪マンの乗っていたあのゴンドラと同程度の高級感を醸し出している。


 それに近付き、まずは破壊することなく耳を傍立て、中での会話を……聞こえないな、相当に分厚い扉のようだ。



「ご主人様、そこにマイナスドライバーとキリみたいなのが落ちてますの」


「うむ、それがどうした?」


「私のテクを使えばこの程度の鍵、どうってことないですわ」


「ユリナ……お前悪い奴だな……」



 手に取ったアイテムを、頑丈そうな扉の鍵穴に突っ込んでガチャガチャとするユリナ。

 しばらく待つと、ガチャッという、明らかに解錠されたときの音が響く。



「開きましたの、実に簡単ですわ」


「良くやった、だが後でちょっとお話をしようか」


「あら、個別に褒めてくれるんですのね」


「・・・・・・・・・・」



 とにかく扉の鍵は無力化した、少しだけ開けて中を覗き込みつつ、敵の会話を盗み聞きしておこう……




『犯罪マン様の脱出完了、これより当要塞は激クサの屁を充填、敵市街地に向けた自爆攻撃を敢行します!』


『うむ、皆の者ご苦労であった、ヴァルハラで遭おう!』


『うぇ~い!』



 ちょっとヤバくないか? 犯罪マンは脱出済み、しかもこの要塞自体が、あのウ○コ爆弾の超巨大版となり果てて王都に特攻するだと?


 冗談じゃない、そう思ったのは俺だけではないようだ、直ちに扉を破壊し、部屋の中に雪崩れ込む。

 指揮官らしき席に着いていたのはハゲ、見たことのあるハゲだ、いや、同一人物ではない。


 メリーさんの軍で上級魔族を防御していた、そしてカレンが首を取って敵軍を瓦解に導いた、あのテントの中に居たハゲと同じ顔だ。


 こちらに振り返り、驚いた様子で固まるハゲ、だがその役割は俺達の誰もが知るところ。

 まっすぐにそのハゲを目指し、一斉に攻撃を加えるベく襲い掛かった。



「死ねコラこのハゲッ!」


『な……なぜここに敵軍が!? ちょっ、あぎゃべぇぇぇっ!』


「どうだ、参ったか!」



 一瞬静まり返る室内、良く見渡すと、広い部屋には屁こき魔が数十体、壁に向かって屁をこくまくっている。


 そこへ、先程犯罪マンの脱出完了と特攻の開始を表明していた魔族、先程おもらししてへたり込んでいたメイドさんと瓜二つの女の子が我に帰り、新たな宣言をする……



「敵軍、メインコントロールルームに侵入、指揮官代理、猥褻キング様、戦死! 我々は特攻作戦を続行します!」


「おいちょっと待てコラ」


「何でしょうか? 今更止めようとしてももう手遅れですよ、既に毒性の強いオナラがこの要塞の気室に充填され始めています」


「どうかな? 周りを良く見てみろ」


「……え? いつの間にこんなっ!?」



 室内に居た屁こき魔の全てが、今の一瞬で全滅しているのを目にした敵指令係、その場で力を失って崩れ落ち、メイドさんと同様、おもらししながら泣き出した。


 これでこのウ○コ要塞もお終いだ、あとは脱出したという犯罪マンを見つけ出し、確実に始末しておく必要がある……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ