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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第三部 第一章 寒村大騒動
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311 王都への帰還と次の敵

「勇者様、王国軍は落武者狩り部隊を除いて撤収します、私達も帰りましょう」


「そうだな、あ、そういえばメリーさんはどこへやったんだ? 聞きたいことが山ほどあるし、俺達で連れて帰ろう」


「わかりました、ではそうなるよう取り計らっておきますね」



 メリーさんの軍を殲滅し、大将である本人を捕らえた俺達は、王都に凱旋するため砦を出ることとなった。

 凱旋は3日後、1日掛けて行う落武者狩りの部隊も合流させるため、余裕を持たせたようだ。


 もちろん俺達はそんな面倒事には参加しない、だが少し遠回りはする予定である。

 セラとミラの実家に立ち寄り、滞在させて貰った礼などをしていくつもりだ。


 俺達が荷物をまとめている間にマリエルが鎖で繋がれたメリーさんを連れて来たため、馬車に押し込んで砦を出発した。



「あの~、これからどこへ連れて行かれるんでしょうか?」


「王都だ、お前らが狙っていたな、馬車で2日掛かるが、それまでの間ずっと質問責めだから覚悟しておけよ」


「わかりました、では早速質問をどうぞ」



 特に拒否する様子はない、聞きたいことがあったらなんでも聞いてくれという感じだ。

 とりあえず残った四天王軍の作戦である、『プランγ』に関して質問をぶつけてみる。


 犯罪マンを中心としたプランγに関しては、メリーさんの軍を使ったプランBが失敗したとしても、そのまま単独で実行することが決まっているという。


 つまり、現時点でも王都では何らかの犯罪が頻発し、人々が大迷惑を被っている、いや、危険に晒されていると考えて良いであろう。


 これは凱旋どころじゃなくなっているかも知れないな……



「そういえばさ、その犯罪マンの部下はどのぐらい居るんだ? 王都に侵入している奴だけで」


「直属の部下はおそらく数人だと思います、軍とかも持たずに少数で行動している人ですから」


「そうか、じゃあ王都で犯罪を起こすにしても数は限られそうだな」


「その点についてはどうかと思いますよ、彼は現地の犯罪組織と協力して事を起こすと言っていましたから」


「現地の犯罪組織って……そりゃまた厄介だな……」



 王都にどのぐらいの数の、そしてどのぐらいの規模の犯罪組織が潜んでいるのかは知らないが、間違いなくゼロということはないはずだ。


 というよりも、その辺のチンピラ集団を犯罪組織と捉えた場合には、相当数のそういった連中が存在していることになる。


 それをひとつひとつ潰していくのは当然に困難なことだ、憲兵なんかの協力を得て、一気に叩き潰す必要がありそうだな。


 まぁ良い、そのことは実際に王都に着いて、状況を確認してみないとわからない。

 いまはとりあえずセラ達の実家に挨拶を済ませ、早めに戻ることだけを考えよう。


 山をぐるっと迂回して村を目指し、夕方前にはどうにか現地に到着することが出来た……



 ※※※



「おうおう、また暇になったら遊びに来るんだぞ、酒をたっぷり用意しておいてやるからな」


「は……はぁ、また伺います……」


「わざわざすみませんね、今回はこの村で起こった事件のことだったのに、たいしたおもてなしも出来なくて」


「いえいえ、とんでもございません、魔王軍が絡んでいたわけですし、もし連絡を頂かなかったらどうなっていたことやら」



 2人の母親が偶然敵の術に掛からず、ゲリマンダーが新村長候補に挙がっていることに疑念を抱いた。

 それにより、砦をスルーしようと企んでいた四天王軍の計画が明るみに出たのだ。


 もしそれがなかったとしたら、今頃はこの村から王都に至る道のどこかで、メリーさんの軍と泥沼の戦いを繰り広げていたに違いない。


 新村長選挙から砦での戦いへ、何かと厄介ではあったが、戦いとしては上手くいったと評価しても良さそうだ、偶然の重なりに助けられた節はあるのだが……



 最後に新村長であるマジメダス氏、それから引き続き村の事務兼村長秘書をしていくという女性にも挨拶を済ませ、セラとミラの故郷の村を後にする。


 ここから王都まではおよそ2日、それまでメリーさんには何を質問しておこうか……



「あ、そうそう、ねぇメリーさん、今回私達が戦う四天王の男は何て名前なのかしら?」


「東の四天王様ですか? それでしたら『極東の冷笑皇帝、()()()()()()()()()()()()』というお名前です」



 何か最後の皇帝みたいな名前をしていやがる、そしてどう考えても氷魔法を使ってきそうだ。

 本人がどのぐらい強いのかは見当も付かないが、使っている軍勢はどれも一級品なのであろう。


 実際メリーさんの軍にも相当な数の上級魔族が居たわけだし、それを守る術を使っていた変な奴も、戦闘力は皆無に等しいとはいえかなりの使い手であったのは確かだ。


 これから先、東の四天王に辿り着くまでの間、そういった類の強敵にどれだけ出くわすことやら……



「それで、東の四天王はどこに住んでいるんだ? 魔族領域なのはわかるが、かなり奥深くとかか?」


「う~ん、ここからだと東の休火山、人族も魔族も住まない地が中間地点ですね、山を越えたら左折、湖に行き当たったら右折で、そこからはずっとまっすぐです」


「……お、おう、詳しい説明をありがとう、でもそれだけじゃわからないから今度また教えてくれ」


「良いですよ、その代わり私を死刑にしないで欲しいんですが」


「わかっている、捕虜にした魔族の女の子も含めて死刑にはしないぞ、尻は引っ叩かせて貰うがな」


「いやんっ、あんまり痛くしないで下さいね」



 ノーパンのまま縛られているメリーさんの尻をぺろんと触っておく。

 明らかに病んでいるその目が一瞬、わりとまともな奴のそれに変わった気がしなくもない。


 さすがに死にたくはなかったのであろう、少し安心したということか……


 まぁ、それでもあまりいじめると大変なことになりそうだな、帰ったらラフィー達元大魔将組に世話を任せて様子を見つつ、穏便に新たな情報を引き出していくこととしよう。



 馬車は進み、森の中の街道に入る、宿とかそういった殊勝なものは存在しないし、今日は適当に泉を見つけて野宿する方針で固まった。


 しばらく行った所で、澄んだ水の小さな泉を見つけてそこに馬車を停める。

 荷物を降ろし、食事の準備も始めた……蚊がいやがる、蚊帳を張らなくては……



 ※※※



「じゃじゃ~ん、王立研究所特製、魔導浄水器~」


「勇者様、今更紹介するものでもないでしょうに、さっさと水浴びを済ませましょ」


「だって、メリーさんはもちろん、エリナだって使うのは初めてだろうに……」



 たいして興味を示さないメリーさんを馬車から降ろし、水浴びの準備をさせる。

 辺りはすでに真っ暗だが、焚き火の明かりで多少は裸を拝むことが出来そうだ……


 皆の冷たい視線をシャットアウトし、メリーさんの裸体をガン見する。

 クソッ、セラのぺったんこおっぱいが邪魔に入りやがった、これじゃ見えないじゃないか!



「おいセラ、邪魔するんじゃないよ、俺はメリーさんが見たいんだ」


「もはや視線を隠そうとすらしないのねこの変態異世界人は、王都で暴れているらしい犯罪マンとは仲良くなれるんじゃないかしら?」



 人聞きの悪い事を言いやがる、プランγなどと称して不審火を起こす輩と一緒にしないで頂きたい。

 そもそも犯罪マンが変態系の犯罪に手を染めているのかどうかわからないわけだしな。


 その日は結局、メリーさんの裸を見るのは諦めたのであった。

 屋敷に帰ればチャンスはいくらでもある、根気良くその瞬間を待とう。


 ん? 待てよ……今の時点で合法的にメリーさんの全裸を拝見する方法があるではないか……



「おいメリーさん、水浴びを済ませたらちょっとこっちへ来い」


「あ、はい、何でしょうか?」


「お前は悪い奴だからお仕置きだ! おっぱいを揉みまくってやるからさっさと来いっ!」



 そこからしばらくの間の記憶はない、気が付いたらルビアに膝枕され、頭部を治療されていた。

 セラの殺人チョップがクリティカルヒットしたということだけは、ご本人様の口から直々に伝えられる。



「あれ、おっぱい……じゃなかったメリーさんは?」


「もうとっくに服を着ているわよ、パンツも穿かせておいたから安心しなさい」


「チッ、余計なことしやがって」


「あら、もう一度技を受けたいのかしら? 今度は全ての魔力を解き放って全力でいくわよ」


「いや、本当に申し訳ございませんでした」



 適当に食事を取り、その日は就寝とする。

 かなり疲れていたせいか、目を閉じるとすぐに意識が遠のいた。



 ……翌朝、馬の走る音で目を覚ます、王都側から来て俺達の馬車の横に停まったようだ。


 マリエルが出て行って、その馬に乗った誰かと何やら話しをしている。

 王宮からの使いらしい、また面倒事を持って来たに違いない、寝たフリでもしておこう……



「勇者様、起きているのは知っていますよ、勇者様!」


「あ~、あ~、両耳の中を蚊に食われたんだ、腫れて詰まって何も聞こえない」


「馬鹿なこと言ってないで、王都からの伝令ですよ」


「……あ~、都合の悪いことは常に聞こえないんだ」


「もうっ、王都での犯罪発生件数が異常だそうです、前年同月比1,000%とか……」


「10倍かよ、まぁまぁやべぇじゃん」


「まぁまぁどころではありません、もう世紀末ですよ、そこかしこにモヒカンの雑魚が跋扈しているそうです」



 全く迷惑な連中だ、しかしどこにそんな連中が隠れていたというのだ? 犯罪といえばモヒカンの雑魚であるのは承知だが、いつどこから沸いてくるのかは定かではない。


 もしかすると町の不穏な空気に触れ、普通の人々がモヒカン化して暴れだしているのかも知れないな。

 俺の勝手な予想で根拠すらないのだが、このいい加減な異世界ならそのような現象が起こっていてもおかしくはない。


 その話は適当にスルー、というか意図的に考えないように努め、朝食の準備を始める。

 焚き火で焼かれた肉が良い匂いを放ち始めた頃、砦側からかなりの数の馬車や馬、そして歩兵が現れた。


 落武者狩りをしていた部隊が急いで帰還しているようだ。

 先程の伝令が彼等の所へ到達し、事情を説明したのであろう。



「おう勇者殿、まだこんな所でのんびりしていたのか」


「ああ、王都が大変だって話は聞いたが、暴れてるのは雑魚みたいだし、そっちは軍に任せるさ」


「そうか、だが強敵が潜んでいないとも限らないからな、なるべく早く帰還するように頼むのだよ」


「わかった、じゃあちょっとだけ急ぐよ」



 落武者狩り部隊の先陣を切っていたのは真面目一徹のゴンザレス、それが指示を出していたのなら、急ぎ帰って王都の犯罪鎮圧に協力しようとするのは当然か。


 俺達の方もマリエルが早く早くと急かしている、仕方が無い、少しペースを上げて王都を目指すこととしよう。


 朝食を終え、馬車に乗り込んで再び西へと向かう、御者はルビアに交代する予定であったのだが、ここはスピード違反の権化であるジェシカにそのまま任せよう。


 確実に適法でないスピードで走り始める馬車、この調子なら今日の夜には王都に到着してしまいそうだ……



 ※※※



「城壁が見えてきたわね」


「あの明かりがそうか、早かったな、おいジェシカ、そろそろスピードを緩めるんだ、ジェシカ?」


「居眠りしているわね、このままだと町に飛び込んで大勢轢き殺すことになるわ」


「しょうがない奴だな、ルビア、ちょっと代わってやれ、ルビア?」



 広い御者台にはルビアとジェシカの2人、寄り添うようにして寝ている。

 しかもジェシカの奴、器用にも寝ながらスピードを維持する操作だけはしているようだ。


 揺れる馬車、立ち上がるのは危険だし、ここは精霊様が……天井にへばり付いて寝ていやがる……

 仕方が無い、ここは俺が気合を入れて前に出ることとしよう。


 立ち上がり、途中で転倒してマーサのおっぱいに顔を突っ込みながら御者台へ向かい、ジェシカの肩に手を掛ける。

 そのまま後ろから、思い切り頬っぺたを抓ってやった……



「おいジェシカ! 起きろ、起きるんだっ!」


「むぎゅ~……いひゃい、いひゃい~っ!」


「目が覚めたか、馬車のスピードを落とすんだ、このままだと善良な王都民を何人か異世界転生させることになるぞ」


「はっ! すまない、居眠りをしていたようだ!」


「わかったらさっさとしろ、あとルビア、お前も寝てんじゃねぇよっ!」


「きゃいんっ! あてて……」


「お前ら、帰ったらメリーさんと一緒にお仕置きしてやるからな」


『は~い』



 どうにか馬車を通常の速度に落とさせ、王都の東門を目指す。

 凱旋式典は事情により中止となったようだ、当然ではあるが、犯罪が多発している状況ではそれどころではない。


 門を潜って王都に入ると、夜回りをしている憲兵がそこらじゅうに居るのが見て取れる。

 それ以外は特に変わった様子がないように思えるのだが、どことなく雰囲気は物々しい。



「主殿、憲兵の女性が3人、エロそうなモヒカンの雑魚に囲まれているぞ、どうする?」


「モヒカンを轢き潰せ、あとミラ、カレン、マーサ、窓から身を乗り出して残ったのを適当に始末するんだ」



 野生のモヒカン軍団に馬車をどーんと突っ込ませ、まず半数を始末する。

 そこから適当に手近な奴を殺していき、残った5体は憲兵の3人に任せることとした。


 モヒカンを殺しながら、憲兵の女性3人はこちらに手を振っている。

 3人で5体程度なら特に困ることもない、だって個々はクソみたいな雑魚なのだから。


 その後、小火らしき煙が町のどこかから上がっているのも目にしたのだが、それは見回りをしている憲兵任せて屋敷を目指す。


 ようやく辿り着いた屋敷の前では……なぜかシルビアさんが仁王立ちしていた。

 頭に鉢金を付け、手には薙刀を持っている、そしてなぜか『見的必殺』と書かれた襷を掛けている。



「あらおかえりなさい、思ったより早く到着したのね」


「ええ、何だか犯罪が多くなっているという報告を受けまして、それで急いで戻って来たんですよ」


「そうなのよ、この近所も一昨日不審者が現れてね、念のため交代で警戒をしているの」



 良く見ると居酒屋とシルビアさんの店がある方ではレーコが、屋敷の裏側ではラフィーが見回りをしているのが見て取れる。


 2人共シルビアさんと同じ格好、違うのは襷の文字だけだ、レーコは『呪殺』、ラフィーは『殺人器械』と書かれている、とりあえず誰でも良いから殺したいようだ。



「凄い状況だな、セラ、マリエル、明日は朝一番で王宮へ行って詳細な事情を聞くぞ」


「そうね、今日はもう遅いし、お風呂に入って休むことにしましょ」

「どうなっているのか少し心配ですが、仕方ありませんね、そうしましょう」



 シルビアさんと、それから屋敷に残っている元大魔将4人とパトラにメリーさんを紹介し、一旦荷物を降ろして部屋に戻る、食事は適当に済ませるとして、まずは風呂に入ろう。



「まぁっ! 凄いですよ、お庭にこんな大きなお風呂があるなんて、さぞかしお金を持っているんでしょうね」


「残念ながらすげぇ貧乏なんだ、というか国ごとヤバい、最近では大魔将を討伐してもタオルとかボックスティッシュとかしか貰えないレベルだ、今回の活躍でははちり紙ぐらいを賜ると予想している」


「……おかわいそうに」



 魔導浄水器にはたいした反応を示さなかったメリーさんも、庭にある温泉にはかなり興味をそそられたようだ。


 素っ裸にして手を後ろで縛ったため、ようやくおっぱいを拝見することが出来たのも非常にGOODである。



「勇者様、メリーさんの方ばかりジロジロ見ないの」


「良いじゃないか、最初はしっかり確認しておかないとだからな」


「ダメッ! 私のうなじでも見てなさい!」



 そう言って俺の上にドカッと座るセラ、本当にうなじしか見えなくなってしまったではないか。

 だがこれはこれで良いな、とりあえず観察しておくこととしよう。



 しばらくして風呂から上がり、普通にパンツを穿こうとしていたルビアとジェシカを制止する。



「おいお前ら、御者台で2人して居眠りしたのを忘れていないだろうな、今からお仕置きだ、それとメリーさんもだぞ」



 尻丸出し状態の3人を壁に並ばせ、まずはメリーさんを呼び出す。

 皆の前で四つん這いにさせ、その尻に強烈な一撃を加えてやった……



「あぅぅぅっ! 痛いですっ!」


「許して欲しいか?」


「いえっ、もっとお願いしますっ!」


「この変態め、これでどうだっ!」


「きっくぅぅぅっ! もっとキツくお願いします……」


「・・・・・・・・・・」



 効果は得られないようだ、目が病んでいるうえに変態とは畏れ入る。

 メリーさんは精霊様に預け、俺は残りの変態2人を処刑することとした。


 当然こちらも効果はない、それどころか大喜びである。

 ひっ叩くよりも便所掃除をさせた方が良さそうだな……



「はいはい、遊んでないでご飯にしますよ、生ハムサラダと缶詰ですけど」

「あとパンもありました~」



 俺の分の生ハムはカレンに、肉の缶詰はリリィに奪われ、パンに葉っぱを挟んだだけの質素な夕食を済ませた。


 メリーさんは通りかかったカイヤに任せ、地下牢の1室を貸し与えることで話が付いた。

 特に荷物などもないようだし、着替えは支給してやらないとだな。



 セラとミラの実家、それから砦と渡り歩き、ようやく自分達の屋敷で布団に入ることが出来た。

 涼しい夏の夜風に当たりながら、明かりを消して薄く通気性の良い布団に潜り込む。


 やっぱり蚊がいやがる……明日王宮へ行った帰りに巨大な蚊帳を購入しておこう……



 時折外が騒がしくなり、捕り物の音が響き渡る。

 大軍をもって攻め込んだメリーさんの軍を破ったとはいえ、王都ではまだ敵の勢力が暗躍しているのだ。


 戦いは終わりではない、むしろこれからと言っても過言ではない。


 とにかく明日以降は、犯罪マン討伐を目標とした王都での活動になる。

 さっさとぶっ殺し、今度はこちらから四天王の城へと攻め込む算段を立てよう……

次回、第二章突入です。

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