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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第三部 第一章 寒村大騒動
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303 襲撃犯?

「ぜんっぜん見つからんな、姿なし、情報なし、何の収穫もなしだ」


「村人があの様子じゃね、とにかく家に戻りましょ、皆待っていると思うわ」


「そうだな、腹も減ったし、そもそも敵らしき奴が来たかどうかも気になるところだ」



 新村長選の候補者が1人殺害され、今後狙われる可能性があるセラのオヤジと、それからトップ候補のマジメダス氏を護衛している俺達。


 それに加えて姿の見えない、この事件の犯人として浮上しているゲリマンダー候補の捜索もしなくてはならないのだ、実に大変である。


 しかも、どういうわけかそのゲリマンダーに疑念を抱かないセラ達の母親を除く村の人々、捜査は難航している、そして敵襲の予測すらも立たないのだ。



 その日の調査を終え、俺とセラは2人で皆の待つセラとミラの実家へと戻る。

 庭の段階で既に聞こえる談笑の声、全く緊張感がないとはこのことだ。



「ただいま~、ちょっと、皆遊んでんじゃないわよ」


「すまないセラ殿、もし襲撃犯が来ても音でわかるとマーサ殿が……」


「なら良いけど、お父さんは狙われてるかもなんだからお酒はやめなさい」


「へいへい、超すいませんっしたー」



 そう言いながら酒瓶を傾けるセラのオヤジ、ついでに少なくなっていたもう1人の保護対象、マジメダス候補のグラスにもそれをそれを注いだ。


 先程まで失神していたはずのマジメダス候補、あれから3時間程度しか経っていないにも拘らず、すでに状況を飲み込み、それに対応してしまっているらしい、図太いジジィだな……



「おう、君が異世界勇者じゃね、前に大規模な戦争があったときにも見たが、今回はこんな辺鄙な村の村長選に介入とは、思いの外スケールの小さい事件が好きなのかね?」


「いえ、そういうわけではないんですが……マジメダスさん、今回の事件、あなたはどうお考えですか?」


「どうと言ってもの、わしにはお前さん達の言うゲリマンダーとやらの怪しさがイマイチ理解出来んのじゃよ、もっともそれに関する説明は既に受けたゆえ、何かを否定するわけじゃないがの」


「そうですか、では今後も十分にお気をつけて」



 頭が良いという触れ込みであったが、それでもセラ達の母親のような疑念は抱いていないようだ。

 やはりゲリマンダーの立候補当日、村に居たものは皆こうなのであろう。



「あ、それからマジメダスさん、他に狙われそうな……というか旧村長選に絡んで殺害されそうな候補者は知りませんか? 出来れば護衛を付けたいんですが」


「う~む、そういう者はおらんと思うの、旧村長の親族は皆死んでしもうたから立候補しておらんからの、あとは芸人みたいな連中ばっかりじゃ」



 旧村長の奥さんは既に死亡、息子が1人居たが、『ビッグな男に俺はなるっ!』とか言って王国軍に志願し、数ヵ月後には小さな骨壷に納められて凱旋帰郷したそうだ。


 ゆえに目立つ候補は勇者パーティー副リーダーのセラと構成員であるミラの父親であり、ダメ人間の参考例とも言えるこの家の主、そして村唯一の知識人であるマジメダス候補以外には存在しないという。


 選挙戦でゲリマンダー候補に勝利するとしたらこの2人、つまり邪魔者として排除される可能性があるのもこの2人に限られるということ。


 殺害された王都帰りの候補はイレギュラーな例だ、それゆえ焦ったゲリマンダー陣営の何者かによって、特に隠蔽工作もすることなく手に掛けられたという可能性はある。



「まぁまぁ、選挙のことなんざ酒でも飲んで忘れようや」


「そうじゃぞ、全くどうしてこのわしが候補者なんぞに」


「あれ? マジメダスさんは立候補したんじゃないの? お父さんと違って村長に向いていると思うんだけど」


「立候補などしないわ、誰かが勝手に推薦したんじゃ、そもそもわしは学者じゃぞ、三顧の礼をもって迎えられるならともかく、どうして選挙などという試されるような舞台に立たされんといかんのじゃ」



 どうやらこのジジィはかなりプライドが高いらしい、しかしセラ達のオヤジと同じく選挙に対してのモチベーションはかなり低い。


 だからといって狙われないかというとそうではないと思うのだが、だとすると一体誰がこの2人を推薦したんだ?



 そこで夕食の時間は終わり、余り深酒をするわけにもいかない俺達は離籍する。

 引き続き交代で周辺の警備だ、俺はセラとペアになり、深夜の時間帯における担当となった。


 早めに睡眠を取っておこう、敵はいつ襲って来るかわからないのだから……



 ※※※



 夜中、ふと目が覚める……まーたセラが上に乗っかっていやがる、見張りの時間はまだのようだ、もう寝ることは出来なさそうだし、このままセラを退かして……ドアがノックされた。



「ご主人様、そろそろ交代の時間ですよ、起きてますか?」

「入るぞ主殿、セラどっ……何をしているんだ……」


「違う、セラが寝惚けて乗っかってきただけだ、今回は本当に本当だからな、やましい意図は微塵もない」


「……本当だろうな、まぁ良い、私達は寝るから交代してくれ」


「わかった、おいセラ起きろ、見張りだぞ、セラ!」


「ん? ふぁ~っ……う~ん……」


「秒で二度寝してんじゃねぇよ!」



 どうにかセラを叩き起こし、階段を降りて1階へと向かう。


 俺達が護るのはこの家の周辺、建物の中では、ミラが両親の部屋で一緒に寝ているし、それから音や匂いに敏感な2人のうちカレンを1階、マーサを2階に寝かせてある。


 マーサは普段なかなか起きないものの、通常とは異なる音がすれば反応してくれるはずだ。


 すぐに戦える状態まで頭がはっきりするのかという点は別として、誰かが動き出すというのは襲い来る敵にとって心理的負担が大きくなるに違いない。


 セラと2人、家の周りをグルグルと回りながら警戒を続け、ついでに目も覚ましておく。

 静まり返っているとは到底言い難い、田に水が張られ、カエル共がやかましいのだ。



「ねぇ勇者様、敵は道側と山側、どっちから来ると思う?」


「そうだな、裏山の方が姿を隠しやすいし、そっちの方が狙われそうな気がする、蚊には食われると思うがな」


「じゃあ念のため、山へ入る獣道の入り口に何か設置しておきましょ」



 そう言って山側に向かって歩き出すセラ、家の裏に落ちていた農業に使うのであろう汚いロープを取り出し、それを獣道の入口に張った。


 次いでそのロープに、これまた薄汚い木の板を大量に吊るしていく、脚が引っ掛かるとガラガラと音が鳴る仕組みだ、昔ながらの警戒線ということか。


 作業するセラの足元をカンテラで照らしていると、地面に小さな足跡、それも獣のものではない、ちゃんと靴を履いたものがあることに気付く……



「何だこの足跡? 俺達のものじゃないぞ」


「靴のサイズはカレンちゃんと同じぐらいね、きっと雨でぬかるんだときに付いたのが固まったんだわ」



 俺達がこの村に来てから雨は降っていない、最後はおそらく、俺達が途中の道で見舞われたゲリラ豪雨の雲が、この村の上空を通過した時間帯のはず。


 それは旧村長の葬儀があった日の2日前、足跡が残っているということは、それが止んだ後すぐのタイミングでここを通った者が居るということだ。



「勇者様、ちょっと良く照らしてみて……この足跡、つま先から地面に着けているわね」


「つまり音がしないように用心深く歩いていたと?」


「そうだと思うわ、誰かがウチの敷地内に侵入したのよ、子どもがそんなことするとは思えないけど」



 近所にもこのぐらいの靴のサイズの子どもは居るはずだ、だがここは途方もない田舎、他人の家の敷地内など、子どもでなくとも入り放題、通過し放題なのである。


 それをわざわざ、見つかったりしないよう慎重に、しかも足場の悪い獣道から歩いて近付くなど考えにくい、この足跡は俺達の敵側に所属する何者かが付けたものである可能性が高い……



「朝になったら皆にも報告しよう、とりあえず交代の時間までは山側を中心に警備だ」


「そうね、確実に敵とは限らないけど、今のところ唯一の手掛かりだし、用心しておきましょ」



 その後、しばらく家の周りを巡回していたものの、足跡を付けた何者かが現れることはなく、次の見張りグループと交代する時間となった。


 ユリナと、それから不機嫌な顔の精霊様が玄関から出て俺達の所へ来る……



「おはよう、何か変わったことはあったかしら?」


「山に入る獣道の入り口で足跡を見つけた、何日か前に忍び足でコソコソしていたようなんだ、相当にチビな奴がな」


「覗き魔かしら、イヤねぇ」


「そうじゃないと思うんだが……」



 とにかく2人と交代し、セラの部屋に戻る、とはいってももうすぐ夜明けだ、今から寝てもまたすぐに起きる時間になってしまう。


 部屋の窓は山に面しているし、とりあえず俺達も引き続き監視を続けることに決め、ベッドに座って窓の方を眺める。


 セラは上だけ寝巻に着替え、下はパンツ丸出しのまま、窓を開けて身を乗り出す。



「セラ、そこに居られたら俺は何も見えないぞ」


「あら、私のパンツが見えるんだから感謝しなさいよね」


「パンツ如きで感謝するもんか、こうしてやるっ!」


「きゃっ」



 パンツを降ろして尻丸出しにしてやった、ちょうど外を歩くユリナと精霊様がこちらを見ていたが、上半身だけ乗り出したセラは真面目に警戒しているように見えているに違いない。


 実際は丸出しの尻を俺にモミモミされているにも係わらずだ……


 そんなことをしているうちに辺りが薄明るくなってきた、今夜は襲撃がなかったか、そう思ったとき、うっすらと灰色に見え始めた山の中で、僅かな動きが認められた。


 セラもそれに反応する、外のユリナと精霊様も、何かがそこに居るのに気が付いたようだ。

 野生動物か何かか? いや違う、明らかに自然のものではない服の色がチラッと見えたのである。



「あっ、逃げるわよっ!」


「大丈夫だ、精霊様が捕まえに行った、セラはその格好で外に出ようとするんじゃない」


「そうだったわ、とりあえずパンツを穿かなきゃ」


「いや、外に出るならパンツだけじゃんくてだな……」



 家の中でゴトゴトと音がし出す、1階ではカレン、2階ではマーサが音か臭いに反応して目を覚まし、他のメンバー達を起こしているようだ。


 直後、宙を舞っていた精霊様が山の中に急降下し、ターゲットを捕獲する。

 襟をガッチリと掴まれ、引き揚げられたのは……小さい女の子だ、だが明らかに人族ではない……



「何だアイツは?」


「わからないわ、魔族みたいだけど、とにかく行ってみましょ!」


「……ズボンを穿け」



 セラと2人で外に出る、寝惚け眼のメンバー達も同じように続々と出て来た。

 そして山の上空からこちらへ向かって降りて来る精霊様、うん、間違いなく魔族だ。


 とりあえず拘束して尋問することとしよう……



 ※※※



「で、お前は何者なんだ? 何をしにここへ来た? そして誰の手先だ?」


「・・・・・・・・・・」



 黙って俯き、質問に答えない魔族、人族とそう変わらない見た目だが、あんな山の中でゴスロリ衣装を着込み、牙があって目が赤く光っている。


 ユリナが言うにはヴァンパイアの子どもらしい、子どもといっても100歳は越えているようだが、見た目は確かに子どもだ。


 そして幻術が使えるらしい、サリナと同じようなスキルを持っている。

 ということは村人がおかしな言動を見せているのもコイツのせいなのか?



「ダメね、何も答えようとしないわ……痛め付けるしかないわね」


「ちょ……ちょっと待って下さい、叩いたり蹴ったりするのはやめて……」


「ようやく喋ったわね、で、あなたの目的は?」


「……この家に幻術を掛けて欲しい人族が居ると言われて来ました、この間も見に来たんですが、たまたま留守だったようで、それで今日もう一度」


「そう、じゃあ他の村人にもあなたが幻術を掛けたのね?」


「ち……違いますっ! 私はこんかいが初めてで、お小遣いを貰えると聞いて依頼を受けたんです」



 つまり、この村全体に幻術の類を掛けたのは他の奴ということか。

 この女も上級魔族ではあるが、さすがにそこまで出来るほどの魔力はないし、今の話を信じても良いであろう。


 やはりこの事件には魔族が絡んでいた、となると魔王軍も……関与していると見て間違いないよな……



「それでお前、誰に頼まれた?」


「知り合いの魔族です」


「そいつは魔王軍の関係者か?」


「確かそうだったと思います、魔王軍でどんな仕事をしてるのかまでは知らないんですけど、軍に入ったってのは前に聞いたことがあります」



 話しぶりから推測するに、どうもこの女は事情を良く知らずに、ただ幻術を掛けることを頼まれて実行に移しただけのようだな。


 ターゲットは間違いなくセラとミラの母親、そして今夜は俺達がここに居ることを知らずに接近し、その存在を認めたことによって動けなくなっていたのであろう。


 そしてそのまま朝方になり、明るくなってしまうと見つかる恐れがあると判断して逃げようとした。

 しかしその姿はバッチリ捉えられ、あっという間に捕まってしまったと、そういうことか。


 ちなみに山の中に隠れていたのは夕方からだという、索敵にも反応しないし、足音も他の動物に紛れさせて隠蔽していたようだ、誰も気付かなくても無理はない。



「しかしコイツは暗殺者じゃなかったのか」


「え? 暗殺!? 何ですか、もしかして私、殺し屋かなんかだと思われてました?」


「ああ、あのまま何も答えなかったら村長候補の殺害犯として処理していたと思うぞ」


「ひぃぃぃっ!」


「まぁ、目的は何であれ敵なのは事実だがな、ルビア、コイツを縛り上げるんだ、日が昇ったら公民館へでも連れて行って、もっと詳しい話を聞くために尋問して貰おう」



 殺人犯と間違われそうになってショックを受けたのか、それとも単に観念しただけなのか。

 ヴァンパイアの少女風魔族は大人しくお縄についたため、そのまま家の中へと運び込んだ。


 しばらくするとセラ達の両親、それからマジメダス候補も起きて来る。

 魔族の姿を見て驚いていたのはオヤジだけ、あとの2人はそこまで心を動かされなかったらしい。


 2人の母親に関しては今回の件に何が絡んでいてもおかしくはないと判断していたのであろうし、マジメダス候補は純粋に歳のせいで驚くことも少ない、そんなところだ。



 朝日が昇り、蝉の声による後押しを受けて強く輝き始める。

 ヴァンパイア娘の方は精霊様に任せ、俺達は再び家の警備を始めた。


 セラ達の母親がサンドウィッチを作って持って来てくれる……



「はいみなさ~ん、朝ごはんですよ~、お肉オンリーと野菜オンリー、どっちもありますからね」


「ありがとうございます、ところでなんですが、この村には兵隊とか自衛組織とか、そういったものはないんですかね?」


「う~ん、一応自警団がありますが、あまり活動する機会がないので集めるのが大変ですね」


「そうですか……でもどうにかして掻き集めたいですね、それから軍にも応援を要請しましょう、魔王軍が絡んでいるのはほぼ確実と見て良いでしょうから」


「となると、公会堂ですね、行って頼めば召集して貰えると思いますよ」



 ヴァンパイア娘を運び出そうとしていた精霊様に声を掛け、その件をいつもの女性に伝えておくよう頼む。


 いくら小さな村の出来事とはいえ、俺達だけで立ち回るのには限界がある。

 かといって軍だけに頼るのも、この村の自警団の沽券に係わる行為だ。


 よって先に自警団の召集、その後に王都へ鳩を飛ばし、軍隊を派遣して貰うこととした。

 軍の派遣依頼に関する書状は後でマリエルに書かせれば良いであろう。



「そういえばこの子、あんな守りもない所に預けておいて大丈夫かしら?」


「まぁ少しの間だし、良いんじゃないか? 1人でこんな危険なところに派遣された時点で、何かあっても奪還する予定はないだろうし」


「えぇ~っ!? 私、見捨てられたんですか?」


「だと思うぞ、恨むならその仕事を依頼した知り合いとやらを恨むんだな」


「うぅ……やっぱりこんなのやめとけば良かった……」



 おそらくこのヴァンパイア娘は単なる鉄砲玉、本命の幻術使いはリスク回避のためにどこかに隠れ、もう村の周辺に姿を現すことはないはずだ。


 しかしそれはもちろん、村人達に掛けられている幻術めいたものが解除されなかったらの話。

 もし俺達がそれを打ち消すことに成功したら、真っ先に出て来てもう一度術を使うはず。


 村人をあんな風にした輩に関してはそのときがチャンスだ、だが問題は有力候補暗殺犯の方、どのタイミングで現れるのかいまだに把握で出来ていないのである。


 まぁ、王国軍が到着すれば警備も、それから敵の捜索も楽になるとは思うが……



「勇者様、ちょっと良いですか?」


「どうしたマリエル、何か見つけたのか?」


「いえ、王宮に宛てた文書なんですが、ゲリマンダー候補が今回の主犯、ということは書いても良いもののかと思いまして」


「それはやめておこう、まだ証拠が挙がったわけじゃないからな『行方がわかっていない』とか『正体不明の新村長候補』とか、そういった感じにしてあとは察して貰うんだ」



 含みを持たせた言い方をしたとしても、おそらくババァがそれを読めば一発で何が起こっているのか把握してくれるはず。


 もちろん適切な人数を送って寄越すであろうし、その辺りの判断は任せてしまっても差し支えはなさそうだ。



「それと、ユリナとサリナも一筆認めるんだ、あのヴァンパイア娘の身元を探れ、マーサは……馬鹿だからやめようか、余計なことすんなよ」


「わかりましたの」

「は~い」

「ちょっとどういうことっ?」


「それからサリナ、幻術の中身に関してもちょっと調べたい、今日は付き合ってくれ」


「ええ、それじゃあ今日は一緒に」



 ヴァンパイア娘の身元から何かわかると良いのだが、それはそこまで期待出来そうにない。

 それよりも村人に掛かった幻術を解くことを考えた方が早いかもだ。


 そうすれば幻術を掛けた張本人が姿を現すかもしれない。


 今のところ探すべきは3つのターゲット、まずはゲリマンダー候補、そして新村長候補暗殺犯、最後にこの村の人々に幻術を掛けた輩だ。


 その連中を全て見つけさえすれば、自ずとこの事件は解決に向かっていくに違いない……

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