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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第一部 第一章 導入編
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2 ドラゴンをペットにしよう

 オークの肉と素材を持ってひたすら歩く、なかなかの空腹だ、お腹と背中がくっついて対消滅を起こしそうだ。

 

 もしそうなったら死亡するかも知れない……


 セラとミラは携帯食を持っているような口ぶりだったが、装備を見るだけでその生活水準の低さが伝わってくる姉妹に、大変貴重であると推測できる食べ物を強請ることなど出来ない。


 かといって手元にあるオークの肉を生で食べたいとは思えないし、こんな木々に覆われたところで火を熾すわけにもいかない。


 その2つの選択肢に関しては、前者は自殺、後者は放火である。

 このまま大人しく目的地まで歩く他なさそうだ。



「ふっふふーんふーんふ~ん」



 変な鼻歌を歌いながら歩くセラと周囲の警戒を怠らないミラ。

 もしかしたらミラに仕切りを任せた方が良かったのかも知れない。



「さーて、もうすぐ野営スポットに到着よ~」


「泉に着いたら私は火熾しと食事の準備と洗い物と荷物の整理と全員分の武器の手入れをします」


 ミラさん、それはこの場におけるすべてのタスクです……



「水浴びもしたいから勇者様は絶対に覗かないことっ!」


 貧乳が何か言ってる……ジト目で見ると杖で小突かれた、痛い。


 あ、泉が見えてきたではないか。




 そんなユルユルな感じで本日の冒険を終了しようとしたところ……突如として索敵に反応、しかも上空だ。


 相手のステータスを見たわけではない、見たわけではないがこれだけはわかる。


 この敵は俺たちよりも遥かに強い、なんたって空からとんでもないスピードで接近してくるのだ、並みの奴ではない。



「ヤバイっ! 2人共すぐに隠れろっ!」


 

 声を抑えつつ、それでもはっきりと2人に告げる。


 一瞬戸惑ったようだが、両者とも何らかの危機が迫っていることを察したのであろう。

 すぐに茂みの中に身を隠す、俺もそれに続いた。



 奴は、いや奴等の姿はすぐに確認することが出来た。


 5m近くあるだろう紅の巨体、それが俺たちの目指していた泉の傍に着陸した。

 角、牙、鱗、そしてでかい羽と長い尻尾…これは俺でもわかる。ドラゴンってヤツだ。


 そのドラゴンの上に乗馬の鞍のような物を乗せ、変な緑色のおっさんが跨っている。

 そして、どうやら俺たちの敵となり得る存在はこのおっさんの方だ、ドラゴンからは何の悪意も感じない。


 俺の横では2人がガタガタと音がしそうなほど震えている。


「ね、ねえ、お姉ちゃん……もしかしてあれって……」


「ドラゴンライダー……ね、見つかったら終わりよ……」



 緑のおっさんはヤバイ奴らしい。




『おっかしいな~、今チラッと人族共が見えたような気がするんだけどな~』

『オイッ! お前が愚図だから人族を見逃しちまったじゃねぇか! 焼いて食うぞ、このゴミめっ!』



 地面に降りた緑のおっさん、改めドラゴンライダーは、今まで自分が乗って来たドラゴンを鞭打っている。


『い……痛いです、ごめんなさい! お許しください!』



 どうやらライダーの方が圧倒的に優位な立場のようだ。ドラゴンの方は謝罪しながら鞭打たれるのみ、ちょっとかわいそうになってくる。



 ……とりあえず、奴等のステータスを確認しておこう。




 ホゲジロー LV22

 職業:ドラゴンライダー(下級魔族)

 性別:♂

 年齢:45


 HP:581

 MP:37

 総ステータス:1312(+122)


 スキル

 ・ドラゴン調教


 装備

 ・ドラゴンライダーの鞭

 ・騎兵の鎧

 ・鉄のメット




 リリィ LV3

 職業:ライトドラゴン

 性別:♀

 年齢:12


 HP:723/821

 MP:218

 総ステータス:1855


 スキル

 ・ファイヤーブレス

 ・飛行

 装備

 ・なし



 ドラゴンライダーも強い、しかも魔物じゃなくて魔族だそうだ。

 だがリリィという名のライトドラゴン? はそれよりも遥かに強い。

 

 何であんなのに従ってるんだろう? 自分の強さに気がついていないのか、それともすげぇマゾなのか……

 てかコイツはスキルが2つあるんだ、まあドラゴンだしね。


 とにかく、敵はドラゴンライダー、ホゲジローだ。

 なんと間の抜けた名前だ、だが強いのだけは確かである。


 聖棒の力を加味すれば、もしかしたら勝てるかも知れない。

 だが攻撃が当たらなかったら? 一撃で倒せなかったら?



 武器は強力でも俺は防具を装備していない、もし反撃を貰ったら……即死かも知れないのだ。

 このまま隠れてやり過ごすのが得策であろう。





『ふんっ!まあいい、ちょっと便所だ、そこで待ってろ』



 ライトドラゴンのリリィを散々鞭打ったホゲジロー。

 満足したのだろうか? 便所に行くことを告げて歩き出す。

 頼む、こっちにだけは来ないでくれっ!



 運よく、いや、こんな奴の接近を許してしまっている時点でかなり不運といえるのだが、ホゲジローの『便所』は俺たちの隠れているところから少し離れた茂みのようだ。


 ほっとした…とはいえ今までよりも奴との距離が近くなっているのは確かだ。

 現時点で20メートルほどしか離れていない、最悪の場合、見つかるかも知れない……



 だが、そこで状況が変わった。



 ホゲジローがズボンを下ろしてしゃがみこんだ瞬間、奴のステータスに変化があったのだ。

 総ステータスの欄に『△1000』という表記が追加された。


 つまり、今ホゲジローは最も無防備な状態であり、戦っても本来の力を全く発揮できない状態であるということだ。

 


 これは千載一遇のチャンスである! 決意して、飛び出す……



『なんだぁっ!? ぐハぁっ!』



 だが俺の渾身の一撃、背中に大穴を空けてやろうと狙ったその攻撃は、ホゲジローが直前に振り返ってしまったことにより、その右肘にヒットする運びとなった。


 鎧の肘当てが吹き飛び、腕がありえない方向に曲がる。いや、ほとんど千切れかけているではないか、痛そうだ。


 しかし、それでもホゲジローは立ち上がる、そこへ遅れて飛び出したミラが背後に回り、首めがけて一撃……


 これも、自分のズボンに足を取られたホゲジローが倒れかけたことで奴の兜を弾き飛ばすだけに終わる。


 実に運が無い! ちなみにホゲジローは落武者ヘアーであった。


 攻撃に失敗したミラはピョンッと飛んで後ろに下がり、敵との距離を取る。


 俺もよくわかっていないながら、ミラの動きに習い、後ろに下がった。


 なお、ミラのように飛んだりはしない、俺の身体能力でそれをやったらおそらくどっか捻挫する。


 その間にホゲジローはズボンを履くのではなく、完全に脱ぎ捨てるという選択をしていた。

 そもそも右腕が千切れかかっているのだから腰の紐を結ぶことが出来ないのだ。


『て、テメェらっ! どこに隠れてやがった……あっ』


 ホゲジローが凄んだ瞬間、空気の刃が俺を横切った。セラの風魔法である。


 大股を開いてジャンプし、向かってくる空気の刃を回避するホゲジロー。

 緑のおっさんが下丸出しで大股広げてジャンプ、しかも落武者ヘアーである。


 とんでもないビジュアルだ……




「きゃっ! うそっ、避けられたわっ!」


 セラの攻撃も回避されてしまった……少なくともそう見えたはずだ。

 セラのいる少し離れた位置からも、そしてミラからも。

 



 だが、俺にははっきり見えていた、大股ジャンプのホゲジロー、その生物としての本体と、男としての本体がさようならする瞬間を!


 その股下をギリギリのところで通過したかに見えた空気の刃は、しっかりと『アレ』を切り落としたのであった。


 半ば気を失って墜落するホゲジロー、その背中にミラの剣が突き刺さり、鎧の隙間から切っ先が飛び出す。


 次第に小さくなったホゲジローの反応が索敵から消える、絶命したようだ……



「2人共、怪我は無いか?」


「だ、大丈夫です……」


「うん、あ、えっと、もしかして私たち勝ったの? ドラゴンライダーに?」


 セラはいまいち状況が把握できていないようだ。

 一応、ステータスを確認しておこう、おっ、セラもミラもレベルがひとつ上がっていた。


 まぁ、強敵だったしそんなもんだろう。



 そして、怪我は一切無いようだ。HPの減少は認められない。

 ただし、2人共『状態異常:おもらし』が点灯している。


 よほど怖かったのだろう。落ち着いたらネタにしていじってやろう。




『あ、あのぉ~』


 木の間からヌッと、ドラゴンの頭が出てくる、リリィだ。


『やっぱり死んでる……あなたたちが倒したんですよね?』


「そうだ、畏れ入ったか」


『人間だったからちょっとアレかな、とか思ってたんですが、結構強かったんですね……あっ、ちなみに私はライトドラゴンのリリィです』


「ああ、正直勝てるか微妙だったけどな。俺はアタル、で、この2人はセラとミラ、それよりもすまないな、お前の主人を殺してしまった。」


『こんな奴主人でも何でもありませんっ! 弱いくせに偉そうだし、乗り方は乱暴だし、すぐ鞭で叩くし、何度食い殺してやろうと思ったことか……』


「なあ、リリィは何で自分の方が強いことを知ってたのにコレに従ってたんだ?」



 ホゲジローの死体を蹴飛ばしながら聞いてみる。



『私たちライトドラゴンの里がコイツを含む32体のドラゴンライダーに制圧されちゃったんです……』


「制圧!? こんなのが32体!?」



『みんな魔力を使えなくする金属で拘束されて……奴等が乗るときだけ解放されて、扱き使われてるんです、他の子たちが人質(竜質)ですから逆らうことも出来なくて』


「いや待てよ、最初の段階で戦えば余裕で勝てただろ、他のドラゴンもリリィぐらいの強さなんだろ?」


『私はまだ人間形態もとれない子どもですし、他のみんなはもっと強いです』


「じゃあ尚更だろ」


『ですがドラゴンは麻痺とかの状態異常に凄く弱くて……夜中寝ている間に風上から里全体を覆うぐらいの痺れ薬を撒かれたんです。それで全員捕まっちゃいました』



 人間形態? また謎ワードが出てきた……

 ということで、ライトドラゴンそのものであるリリィと、なぜかドラゴンの生態に大変詳しいセラ先生からお話を伺う。



 まず、ライトドラゴンというのはかなり特殊なドラゴンであり、必ずメスである。


 ライトドラゴンと他の竜種との間の子は、オスなら父竜と同じ種類に、メスならば必ずライトドラゴンとなる。


 ライトドラゴンが人間形態とやらをとることができるのは大体15歳程度から、『人化/竜化』というスキルを習得するらしい。


 ちなみにいうと人間が原則一つしか得られないスキルを習得するのは12歳前後らしい、なお、このあたりの原理についてはいまいちわかっていないそうだ。



 で、このライトドラゴンの天敵が先程まで戦っていた、今は肉塊となっているドラゴンライダー。

 ドラゴンライダーはライトドラゴンとは逆にオスしか生まれない。


 そしてなぜかドラゴンライダーとライトドラゴンの間にはドラゴンライダーだけしか生まれない。


 だからこのドラゴンライダーという魔族はライトドラゴンを襲い、利用してその数を増やしているというわけだ。



 なんだかよくわからない説明であったが、とりあえずコイツはとんでもない寄生虫野郎である。


 もう一度、ホゲジローの死体に蹴りを入れておく。



「それで、そのドラゴンライダーはこんなところに何の用があったんだ?」


『ええ、聞いた話によると、だいたい3ヵ月後ぐらいに王都? とかいう人間の里を襲撃し、滅ぼすとかなんとか……今回はそのための偵察だったようで、私だけがコイツに乗られてここまで来ました』



「えぇ~っ!? 王都を攻撃だって、大変! どうしよう、どうしよう……」


「お姉ちゃん落ち着いてっ! まだ時間はあるわよ、この話も勇者様の件と一緒に王様に報告しましょう、王都も、ライトドラゴンの里も助かる道を探さないと」



 露骨に慌てるセラと冷静なミラ、本当にどっちが姉なのかわからない、おっぱいの大きさも含めてな……


「わかった、とりあえず今日はもう暗くなりそうだからここで野営しよう、腹も減ったしな!」



 パーティーリーダー代行のセラが使い物にならなくなったため、俺が指示を出す。

 うん、これからもこんな感じでいきたい。



「それでリリィ、これからしばらく、というかその王都襲撃がありそうな頃までは俺たちと一緒に行動してもらいたいんだけど、お前はそれでも構わないか?」


『ハイっ! もちろんです! というか今の話を聞く限りアタルさんは異世界勇者、ってのじゃないですか? もしそうならずっと一緒に行動したいところなんですが……ダメですか?』


「ああ、確かに俺は異世界人だけど、どうしてずっと一緒に居たいんだ?」


『きゃ~っ! やっぱり異世界勇者様だったんだ!』


よくわからないが凄く喜んでいるようだ……



「で、異世界勇者と一緒に居たいのには理由があるのか?」


『実はですね、ライトドラゴンの族長のおばあちゃん、いつもは里には居ないんですけど、たまにフラッとやってきて毎回自慢してたんですよ、私は500年前に魔王討伐を果たした始祖勇者のパーティーメンバーだったって、それがもう羨ましくて羨ましくて、私もいつか勇者パーティーに入って戦いたいなって!』


 あのクソ女神はそんな昔から異世界人をここに放り込んでいたのか。


 で、その最初の一人の仲間にドラゴンが居て、それを自慢している、リリィはそれに憧れていると……



 ともあれ、この強力なドラゴンが俺の仲間になりたいというのならば是非そうして頂きたい。



「うん、お願いしたいな、だが人間以外でもパーティーメンバーにできるのか? どうやるんだ?」


『族長のおばあちゃんが言ってたのは、まず勇者様のペットとして登録してもらって、そこからペット枠でパーティーに参加していたそうです』



 始祖勇者とやらは強大な力を持つドラゴンをペットにしていた、もう意味がわからん。


 しかもパーティーのペット枠って何だよ? いや、あれか、猟犬みたいなもんか。

 でもドラゴンですよ、凄く強いんですよ!


 ん……待てよ、猟師と連れている猟犬を比較したら絶対に猟犬の方が強いだろう。

 てことはこの力の差は順当なのか? それでも違いすぎやしないか?



 ま、いいか……どうせ異世界だしな。

 俺は考えることをやめた。



「よし、じゃあまずはリリィをペットにする」


 といった瞬間、リリィの体が少し光ったような気がする。


「次に、ペットであるリリィをパーティーメンバーに加える」



 また光る、これでリリィのペット化とパーティー登録が完了したはずだ。

 何はともあれ超強いドラゴン、ゲットだぜ!



 ※※※



『うぐぅ……しみるぅぅ~』


「こらリリィ、大人しくするんだ、これじゃいつまで経っても終わらないぞ」



 ミラが摘んで来てくれた薬草でリリィの傷を治療する。


 散々鞭で打たれていたようだが、基本的に頑丈なようで顔と首筋の一部以外に傷を負っているところは無い。


 ちなみにミラとセラは持っていた別の服に着替え、『状態異常:おもらし』を解消している。

 今まで着ていたものは泉から汲んだ水で洗い、木に干してあった。


 物干し竿を使えって? いいえ、これは聖棒です。



 俺の一張羅もほとんど乾いた、最初に落水してからずっと着たまま動いていたからだろう。

 そんなに寒いとも思わない。


 ドラゴンライダー、ホゲジローの死体は体だけになって転がっている。


 強敵を倒した際には『討伐証明部位』を切り取って冒険者ギルドに持ち込む必要があるとのこと。

 で、ドラゴンライダーの討伐証明部位は……首。


 セラから借りたナイフで切り取ったその首級……じゃなかった討伐証明部位はさっき剥いだオークの皮に包んである。


 後程ギルドにて首実検……ではなく確認を行い、それなりの報酬が得られるそうだ。




「さぁっ! いけない奴隷にはお仕置きよっ! 早くお尻を出しなさいっ!」


「お姉ちゃん、私は今食事の準備をしているの、危ないから別のところで遊んでてもらえるかな?」



 妹のミラがせっせと食事の準備をしているのを他所に、姉のセラは拾ってきたドラゴンライダーの鞭を振り回してふざけている。


 どちらがお仕置きされるべきなのか? その答えは明白である。


 その後、塩を振って焼き上げたオークの肉と、ミラが見繕った山菜を炒めたものをみんなで食べる。


 完全肉食のリリィは山菜に見向きもしなかったが、正直言ってオークの肉は美味しくない。

 他のの3人は自然と山菜炒めの方に手が出る。


 結局、食べきれないと思えるほどあったオークの肉はリリィが大喜びで平らげた。

 久しぶりのまともな食事だったのであろう。


 異様なガッつきっぷりで、見ているだけでお腹一杯になりそうであった。


 食事の後は交代で水浴び。姉妹が泉に入っている間、俺が覗きなどしないようずっとリリィが見張っていた。


 もちろん、その程度のことのためにドラゴンの監視を振り切ったりはしない。

 そんなことしたら命がいくつあっても足りませんよ、本当に。



 こうして、異世界最初の夜は更けていった。


 初日にして既に勇者パーティーのメンバーは4人、というか3人と1体。

 これはなかなかの成果といえよう。



『あのぉ~アタルさん……じゃなくてもうご主人様って呼ぶべきですね』


「どうしたリリィ?」


『私は絶対に里のみんなを助けたいと思っています、もちろん人間の町も、それまでちゃんと頑張ります。だからご主人様も……』


「ああ、俺も全力でいくよ! 期待しておけっ!」


『はい、そうします!』


 異世界に転移して始めた勇者業、女神は魔王とかなんとかいっていたが、そのあたりは気にしないこととする。


 とりあえず、俺の異世界での最初の目標はライトドラゴン達の救出と、その里を奪還することに決まった。



 リリィが里で聞いた話によると、ドラゴンライダーによる王都襲撃作戦はおよそ3ヵ月後。



 それまでに強くなり、しっかりと準備をして、逆にこちらから乗り込むぐらいのことはしたいと思っている。



「よし、とりあえず今日は疲れたからもう寝よう、明日は王都に向かうぞ!」


「はいは~い、おやすみ~」

「わかりました!おやすみなさい、勇者様」

『おやすみなさい、ご主人様』



 そう言って横になると、直ちに意識が遠のいた……

読んで頂いた方、ありがとうございます。


次でようやく人間の町に着き、そこからを第二章とします。

ぜひそちらもお楽しみ下さい。



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