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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十五章 真面目なのは結構ですが
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297 石版の捜索と帰還と

「勇者様、そろそろ見張りを交代する時間よ」


「ん……わかった、よっこらせっ」



 見張りといってもテリーヌが寝ているベッドの横に移動し、その寝顔を眺めるだけだ。

 1つ前の見張り番であったルビアとジェシカに寝るよう促し、俺とセラで空いた椅子に座った。


 特に問題はない様子で、スヤスヤと寝息を立てるテリーヌ、時折寝返りを打とうとしている辺り、そろそろ目が覚めても良い頃合なのであろう。


 残念ながら、念のため体をベッドに縛り付けてある。

 寝返りを打つことは出来ないが、起きようと思えば起きられるのだが……



「そろそろ明るくなってきそうね、皆が起きてきたらこの子も起こしちゃって構わないかしら?」


「う~ん、一応ルビアに状態を確認して貰ってからの方が良いだろ……もうガッツリ夢の中みたいだけどな」



 おそらくルビアが起きてくるのは当分先の話だ、それまではテリーヌもそっとしておくべきだ。

 いや、ちょっとだけセクハラするぐらいなら構わないか、おっぱいでも触ってやろう。


 そう考えて僅かに動いた俺、目的を察したのか、先にセラが立ち上がり、俺の膝の上にドカッと座ってその行動を抑える。



「おいセラ、これじゃ前が見えないぞ、ということで見張りは任せた、俺は寝る」


「ダメよ、肩でも揉みなさい」


「俺は肩じゃなくておっぱいが揉みたいんだ、おっぱい貧者はそこを退くべきょっ!」



 右脇腹に肘が入ってしまった、息が出来ない……


 そうやってしばらくセラとわちゃわちゃしていると、部屋の奥でムクッと起き上がる影、アイリスが起床したようだ、それに呼応するかのようにミラも起き上がる。


 この2人は日の出とほぼ同時に起きて家事をこなすのだ、眠そうな顔のまま立ち上がってフラフラと歩き始めるアイリス、だがミラはこちらを睨み付けたまま動こうとしない。



「おはようございます勇者様、お姉ちゃん、朝から楽しそうで何よりですね」


『も~しわけございやせんしったーっ!』


「わかればよろしい、椅子は1人1つずつ使用するものですから、以後気を付けるように」


『へへ~っ! 畏れ入りましたっ!』



 食事の支度を始めるという2人、アイリスにはついでに、テリーヌが入るための風呂を沸かしておくよう頼んでおいた。


 2人が出て行った後、他のメンバーも続々と起床する。

 先程見張りを交代して眠りに着いたばかりのジェシカもだ。


 未だにグダグダ寝ているのはルビアとマーサ、そして精霊様の3人である。

 ルビアはかわいそうだし、精霊様は怖いから起こすのをやめよう、マーサにはカンチョーを喰らわせてやるのが良いだろう。



「喰らえマーサ!」


「はぅぅぅっ! ん……もう1回して……はぅぅぅっ!」


「起きたか、そろそろ朝食の時間だぞ」


「あら、大魔将様はまだお目覚めじゃないの?」


「まだ寝てるがもうすぐ起きると思う」



 そこへ、ミラとアイリス、そして手伝いをしていたメイがパンとスープ、サラダやハムなどの朝食を持って入って来た。


 一応テリーヌの分も用意してあるらしい、ベッドの横にそれを置いてやると、ピクリと反応したのを確認する。


 精霊様も匂いに釣られて起きてきた、ルビアもムクッと体を起こす。

 皆で集まって朝食を取り始めると、遂にテリーヌが目を覚ましたのであった……



「ここは? 私は戦いに敗れて殺されたはずじゃ……」


「おはよう、ギリギリだったが死にはしなかったんだぞ、とりあえず起き上がれるか?」


「ええ、あら? 腰の辺りに縄が……捕まった……ということですね……」


「その通りだ、今日は家宅捜索をするから一緒に来てもらうぞ、とりあえず食事をしろ」


「……いただきます」



 朝食後、精霊様がテリーヌを風呂に連れて行く、戻って来たときには奴隷用のボロを着せられ、腰に紐を巻かれた状態であった。



「あの、せめてパンツは穿かせて頂きたいのですが、出来れば卑猥でないもので」


「贅沢を言うな、スケスケパンツかTバックの2択だ、どっちが良い?」


「えぇ~っ!? じゃ……じゃあこのままで良いです……」



 奴隷用のボロは丈が短い、油断すればあっさり尻が見えてしまうことであろう。

 恥ずかしそうに裾を引っ張るテリーヌだが、生地が固いためそこまでの効果は得られていない。



「さて、じゃあルビア、手枷を2つ持って来てくれ」


「2つですか? あ、片方は私に嵌めて頂けるんですね」


「なわけあるか、エリナ、ちょっとこっち来て壁に向かって立て」



 何だろうという表情をしつつも言われた通りにするエリナ、ルビアが持って来た手枷をその腕に嵌めてやった。

 もう1つはルビアがそのまま持ち、テリーヌを拘束するのに使う。



「えっと、勇者さん、どうして私まで……」


「お前も今日からは囚人扱いだからな、いつまでもゲスト気分でフラフラしてんじゃねぇ」


「あ、そういえばそうでしたね、テヘッ」


「テヘッ、じゃねぇよ、わかったらそろそろ出発するぞ」



 エリナはユリナとサリナが引っ張り、テリーヌはミラが腰紐を持って先頭に立たせる。

 船を降り、洞窟ダンジョンの入口からテリーヌの部屋へと転移した……



 ※※※



 何十発も放たれた強烈な攻撃魔法により、テリーヌの大魔将室はボロボロになっていた。

 目を覆わんばかりの光景、というかテリーヌは顔が青くなっている。


 暴走していたとはいえ、ここまでの破壊行為を、しかも自分の部屋でやってのけたのだ、真面目で正義を語るキャラのテリーヌには耐えられまい。



「おいテリーヌ、ショックを受けているところ悪いが、石版のようなものを知らないか? 瘴気の大魔将がゴミに出そうとしていたものだ」


「石版……瘴気の……記憶にはないですが、あの馬鹿からは様々なものを没収してきましたから、もしかするとその中の1つかも知れませんね」


「そうか、で、そういったものはどこに保管しているんだ? まさか処分したりとかはしていないよな」


「没収したとはいえ他人のものを捨てるようなことはしません、ですが……その……保管場所はちょっと……」


「ん? 俺達に入って欲しくない場所に置いてあるのか?」


「ええっと……ちょっとお片付けが済んでいなくてですね……私の寝室なんですが……」


「おう、そうかそうか、じゃあ諦めて案内するんだな」


「いやぁぁぁっ! それだけはやめて下さいっ! 後生ですからっ!」



 ここではいそうですかとなるなどということはない、それはテリーヌ本人もわかっているはずだ。

 だがその場に座り込み、頑として俺達を案内しようとしない、自力で捜し当てるしかないか……


 部屋を見渡す、すると、一番奥に小さな扉が設置されているのを認めた。

 可愛らしいドアプレートが掲げられ、『テリーヌ』と書かれている、もう見つかったではないか。


 それを指差すと、テリーヌの顔色がさらに青白く変化した、額には冷や汗がダラダラと流れている。

 間違いない、ミラがテリーヌに繋がった紐を強引に引っ張り、そちらへ引き摺っていく。


 必死の抵抗を試みるテリーヌであるが、魔法主体で元々パワーはない、そのままズルズルと移動し、あっという間に扉の前まで連行されてしまった。


 鍵などは掛かっていないようだ、ドアノブに手を掛け、グッと押して開扉する……何かすげぇぞ!



「おいおいおいおいっ! マーサとマリエルの部屋、いや、それどころの騒ぎじゃねぇぞ! どんだけ掃除しなかったらこうなるんだ一体!?」


「うぇぇぇっ! だから見ないで下さいと言ったんです、私はお方付けが苦手、というか一切出来ないんですよっ!」


「ここから目的物を探し出すのは苦労しそうだな……」



 テリーヌには俺達と敵対した罰、それから暴走した罰に加え、部屋が汚かった罰も与えると宣告しておいた。


 それを受け入れる意思表示をしたテリーヌを比較的清潔と思われるベッドに座らせ、まずは部屋の片付けを開始する。


 とはいえなかなか捗らない、危険はないようだし、ここはアイリスを呼びに行くべきであろう。

 セラにその旨を伝え、俺はエリナを伴って洞窟ダンジョンの入口へと戻る。


 なぜ俺が直々に行ったかって? それは合法的に片付けをサボるためだ。


 船に戻り、甲板の掃除をしていたドレドにアイリスの居所を尋ねる、もう厨房で食事の下拵えをしているらしい、しかし良く働く女だな……



「お、いたいた、アイリス、そっちはメイに任せてちょっと来てくれ」


「はぁ~い、何かありましたか~?」


「うん、テリーヌの部屋がかくかくしかじかで……」


「わかりました~、じゃあメイさん、ここはお任せしますね~」



 アイリスを連れ、再び大魔将の部屋へと転移する、寝室の外には既にゴミ袋がいくつか出されていたが、それでもまだ10分の1も片付いていない状態であった。



「ありゃ~、これはちょっと大変そうですね……」


「だから呼んだんだ、正直俺が10人に分裂するよりアイリス1人の方が遥かに手際が良いからな」


「はぁ、ご期待に沿えるよう頑張ります」



 テキパキと動き出すアイリス、ほとんどをミラと2人でやっている状態だ。

 ルビアやマーサ、マリエルなどはもう邪魔にしかなっていない、凄いペースで片付けは進んでいった……



 ※※※



「さて勇者様、こんなもんですかね、アイリスちゃんもそう思うわよね」


「はぁ、私が来たときとは見違えるほどですよ、皆さん頑張りました~」



 本当に見違えるほど綺麗になったテリーヌの寝室、ゴミ袋は30個近くが部屋の外に転がされている。


 今この部屋にあるのはベッドとタンス、それに本棚ぐらいのものだ、完全に封鎖されてしまっていたクローゼットも開けることが出来そうだ。



「さて、まずはタンスから開けていこうかな」


「だ……ダメッ! 特に上から2番目は開けないで下さいっ!」


「エッチな本でも入っているのか? 尚更開けて確認しないとだな、危険物は排除だっ!」


「違います、パンツが入っているんですよ! エッチな本は全部カバーを換えて本棚に……はっ!」


「わかった、タンスは誰かに任せる、俺は本棚の方を重点的に調べてやろう」


「どうかお許しを~っ!」



 本棚に手を伸ばす、一見すると真面目腐った本ばかりに見えるな……とりあえずこの『魔界ポケット六法』を確認しておこう。


 普通のポケット六法であった、次はこっちの『経営情報論Ⅱ』とやらを……



「ちょっと勇者様、探すのは石版でしょ、本棚にはないと思うわよ」


「チッ、バレたか、じゃあ俺はクローゼットの方を見てみようかな」



 本棚、というかエッチな本は諦め、クローゼットの取っ手に手を掛ける。

 一気に引くと、わけのわからん様々なものの雪崩、俺は埋まってしまった。


 だがどうやらゴミばかりというわけでもないようだ、この中に石版があるに違いない。



「あっ! 勇者様、それ石版じゃないですか?」


「……タスケテ……どうでも良いからとにかくタスケテ」



 埋まった俺を放置して皆が喜んでいる、しかもそのままにして帰ろうとしているではないか。

 薄情な奴等め、というかマジで早くサルベージして頂きたい……


 見かねたマーサが色々と退かし、救出された俺、助けずに帰ろうとした主犯の精霊様を捕まえ、こめかみをグリグリしてやった。


 セラが持っていた石版も確認する、相変わらず意味不明な文字が記載されているが、上側と思しき割れ目は、以前王宮に預けたものときっちり繋がりそうな予感だ。



「さてテリーヌ、何か持って行きたいものがあるなら今のうちだぞ、これから大移動するから戻って来るのは大変だしな」


「でしたらパンツを、どうかパンツだけは持って行かせて下さい、それ以外は別にどうでも良いです」


「じゃあミラ、タンスの2段目を開けてパンツを回収してやれ、ついでに1枚穿かせてやるんだ」



 テリーヌに純白のパンツを穿かせ、残りは布袋に詰めて部屋を後にする。

 船に戻って錨を揚げ、トンビーオ村に向けて出航した……



 ※※※



「着きましたよ~っ! 村の方々が出迎えてくれるみたいですっ!」


「そうかそうか、昨日は帰らなかったわけだし、コテージの件もあるしな」



 船を降りると、村の代表である旅館の女将、ババールがこちらへ近付いて来た。

 コテージの方はそのうち修理をするが、それまでメイとドレドを宿で預かってくれるとのことだ。


 こちらとしてもそれは有り難い、もう大魔将の島に行く用はなくなるのだが、それでも海に面したこの村を利用することがなくなるわけではないのだ。


 ここ、というか今まで使っていたコテージは、俺達の南方拠点としてそのまま置いておくべきだ。

 メイに加えてドレドも現地駐在員として残すのがベストな選択肢であろう。


 そのままババールの旅館へ行き、大魔将の島8つは今後観光資源として村で活用すること、俺達がいない間はメイとドレドを村で扱き使っても良いことなどを確認し、念のためマリエルの名で文書を作成しておいた。



「さて、疲れてはいるが今日のうちにここを出よう、落ち着いたらまた遊びに来れば良いさ」


「そうね、次は熱波でダメになった海産物が復活した頃に来ましょ」



 村人達に別れを告げ、馬車に乗り込む、そこから1泊2日の行程で王都へと帰還した。


 2日目の夕方、ようやく王都の南門へ到着する、一旦王宮に寄って石版を預けよう、それからとっ捕まえたテリーヌとエリナを俺達の屋敷に住ませることも報告しておかないとだ。



「よしルビア、王宮前の駐車場に着けてくれ、俺とセラ、マリエルの3人で報告をしに行って来る」


「わかりました、では私達にはお小遣いを支給して下さい」


「馬鹿言うな、ちょっとの間だから正座して待っとけ、テリーヌとエリナも立て、行くぞっ」



 眠りこけていたエリナを引き起こし、馬車から降りる。

 テリーヌはセラが、そしてマリエルが石版を持って王宮へと向かった……



 ※※※



「おぉ、ゆうしゃよ、この度はご苦労であっぺっぽっ!」


「その台詞しかないのであれば殺すと以前言ったはずだ、貴様は永遠に黙っておけ」


「まぁ勇者よ、王は許してやるのじゃ、ところで今回は2名捕らえて来たようじゃが……」


「こっちが大魔将、そしてこっちの悪魔はこの間見ただろう? ユリナ達の従姉妹のエリナだよ、2人共屋敷の地下牢に住まわせるからそのつもりで」



 テリーヌは神妙な面持ちで、エリナは驚いたような表情でそれを聞いていた。

 エリナの奴、今にも『私も地下牢なんですか?』という台詞が漏れ出しそうだ。


 大魔将討伐の承認を受け、報酬が俺に手渡される……ボックスティッシュ4個セットだと? 何だかどんどん舐め腐ったものに変わってきている気がするのだが?


 次にマリエルが石版を持って前に出る、それを位の高そうな良い鎧を着た兵士に手渡し、研究所での解読を依頼しておいた。



「そうだババァ、前回渡した石版の解読はどうなっているんだ?」


「まだ半分も終わっておらんはずじゃ、どうも書き込んだのは1人ではないようでな、時系列で順に書かれているらしいことはわかったんじゃが、最初と最後では表現が大層違うようでの」


「なるほど、同じ古代文字でも時間が経って変化してってことか、となると10年やそこらの違いじゃないだろうな」


「うむ、おそらく100年以上に渡って書き足されていったものと推測されておる」



 なかなか手強いようだ、場合によってはこちらからカイヤを派遣して解読に参加させるようなこともしなくてはならないかもだ。


 そしてさらに今回、その下部分も解読対象として追加されたのである。

 これはもしかすると1ヶ月とかかかるやも知れないな……


 と、そこで駄王がハッとしたような表情で立ち上がる、ウ○コでもしたいのか? それとも馬鹿すぎるがゆえ1周回って悟りでも啓いたのか?



「おぉ、ゆうしゃよ、おぬし、これで8体の大魔将を全て討伐し終えたのじゃな?」


「そうだよ、どっかの行政が報酬を出し渋っているせいで大赤字だけどな」


「祭じゃ! そうなったらもう祭を開催する他あるまいっ!」


「いやいや、金あんのかよ……」


「そんなもん役立たずの貴族共から巻き上げれば良いわっ!」


「とても王の言葉とは思えんが……まぁ良いか、ただし石版の解読を優先してくれよな、祭も良いがそっちはどうしても知りたいことなんだ」


「うむ、では大臣達よ、資金集め等の段取りは任せたぞ」



 ということで唐突に祭の開催が決まってしまった、別に酒と料理が出るのであれば願ったり叶ったりなのだが、石版の記載内容がわかるまではそういう気分にはなれない。


 とはいえせっかく大魔将の討伐を終えたわけだしな、王都全体を巻き込んだ祭以外にも、俺達だけで何か祝勝会のようなことをやっておく必要がありそうだ。



 王宮からの帰り、セラと精霊様と3人でその件について協議する。

 大量の酒を用意し、バーベキューでもしながら飲み明かせば良い、そういうことに決まった。



「まぁ流石に今日は疲れたし、やるとしたら明日ね」


「だな、シルビアさんにも声を掛けて、あと酒屋と肉屋にも連絡しないとだしな」


「それと勇者様、前座としてここまでの戦いに関しての総括をしましょ」


「うむ、地下牢もパンパンだし、釈放できる奴と収容所に入れる奴、それから今後も地下牢にとどめておく奴を分別しないと、それもそこでやってしまおう」



 馬車は屋敷に到着し、ちょうど店の営業を終えて外に居たシルビアさんに祝勝会の件を伝える。

 開催は翌日の夕方からだ、明日は日中に準備、レーコ達とデフラ達にも手伝わせよう。


 それからコリンと他のドライブスルー店従業員達にも給仕係として参加させよう。

 店の方は祝勝記念として臨時休業にし、昼間のうちに休ませてやれば納得するはずだ。


 連れ帰ったテリーヌとエリナを一旦地下牢に収監し、風呂の時間になったら呼びに来ると伝えて部屋に戻る。



「じゃあ今日はもう風呂と夕飯を済ませてさっさと寝るぞ、明日は忙しいからな」


「そうね、細かいことは明日の朝考えるようにしましょ」



 久しぶりに庭の温泉に浸かり、戦いの疲れを癒した、その後は大部屋で夕食を取る。

 今後しばらくはどこかに出かける必要もないわけだし、ちょっとはゆっくり出来るかも知れないな。


 布団に入って目を瞑ると、あっという間に翌朝を迎えていた……

ここでこの章を終え、明日より少しだけ第二部の最終章を挟みます。

それが終わったらすぐに第三部に突入する予定です、引き続きお楽しみ頂けると幸いです。

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