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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十四章 瘴気集めの魔族
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287 敵の下へ

「おいっ! また爆発するぞっ!」



 一斉に伏せるパーティーメンバー、俺は光の玉を投げ捨て、目と耳を塞いだうえで口を半開きにして蹲った。

 爆弾に殺られそうなときはこうすると良いと、昔ひいおばあちゃんから聞いたのである。


 炸裂する光の玉、5個あれば1個はこんな感じだ。

 ちなみにまともに動作する品は10個に1個程度、もちろんそれもカタログスペックの稼働時間よりも遥かに短いのだが……



「やれやれね、これじゃなかなか前に進めないわ」


「ちょっとセラさん、この危険物を素手で持って歩いている俺の心配はナシということでしょうか?」



 最初にこの城へ突入した日から3日が経過している、2階および3階でそれぞれセーブポイントを発見し、今はその3階の地点から4階を目指している最中だ。


 使い捨てインスタント光の玉は残り20個程、そしてエリナ曰くこの城は5階建てらしい。

 つまり、このままでは最終目的地へ辿り着く前にまた暗闇に放り出されてしまう計算である。


 どうにかなる算段が付きそうなのかというと、否と答える以外にない。

 もはや何の策も思い浮かばず、惰性で前へ進んでいる感じだ。



「おいエリナ、もう1回この光の玉を発注してくれよ、今度はもっとまともで安全なやつをな」


「えぇ~っ、さすがに無理ですよ、届いたとしても相当に時間が掛かるはずです」


「何でだ? 急いで作らせれば良いだろうに、出来ないなら張り倒すと脅しておけ」


「そうじゃなくてですね、この地域の配達員を殺害してしまったじゃないですか、そのせいで今は何を頼んでもすぐには届きませんよ」


「おう、それはすまんかったな」



 そういうことであれば仕方が無い、というか俺のせいにされたくない。


 とにかく今日はこのまま4階にあるはずのセーブポイントを目指し、トンビーオ村に帰ってからゆっくり作戦を立てることとしよう。



 インスタント光の玉が入った箱から次の1つを取り出し、頭上に掲げる……また爆発してしまった、ツイていないときなんてこんなものか……


 その次の1つはまともに動作するものであった。

 どうにか階段を探し当て、それを上がって4階へと移動する。


 階段の先にあったのは細い通路、突き当りまで行った所で左右に分かれる丁字路になっているのが確認出来た。



「どうもこれは迷路みたいだな、セラ、こんなときこそ壁に手をつけて進む作戦だぞ」


「そうね、リベンジといきましょうか……でもゴールに辿り着いたとしても、その途中にセーブポイントが無かったら帰れないわよね……」


「確かに、運を天に任せてセーブポイントがあることに期待するか」



 さすがに今日5階に突入し、大魔将と戦うというのは気が引ける、俺も疲れたし、そもそも俺が光の玉の爆発で負傷しまくっている分、回復担当であるルビアの疲れはそれ以上のはずだ。


 となるとどうあってもセーブポイントを発見し、そこで本日の探索を終了、といきたいわけであるが……



「エリナ、ここのセーブポイントは5階へ続く階段から近いのか?」


「当たり前ですよ、というかもう目の前ですから、ボス戦の前にセーブポイントが無いゲームなんて考えられますか? それと途中にも2カ所に同じものがあるはずですから、どう行ってもどちらかには辿り着くと思います」


「そうかそうか、では安心だな、予定通り左の壁に手を付いて進む方針で行こうか」


「勇者様、ここは一旦カンテラを使って進みましょ、光の玉を節約するのよ」


「うむ、じゃあ何かあったときだけ使う感じで」



 俺は様々なタイミングで光の玉を掲げる役目があるため、中衛はマリエルが、そして前衛はミラ、後衛はサリナが壁に手を付け、もし光を失っても大丈夫なように手を繋いで進む。


 右へ曲がったり左へ曲がったりを繰り返しながら歩いていると、索敵に反応……敵の数は3体、気を付けて、慎重に進んでいこう……



「気を付けろ、次の角を右に曲がったら敵が居るからな」


「光の玉の使いどころね、さすがにこんな真っ暗じゃ戦えないわ」



 ということで光の玉を1つ取り出し、高く掲げる……


 一際明るく輝いた光の玉は、これまでにない大爆発を見せ付けてくれた。

 もはや俺は戦闘不能、しかも今の音で敵に気付かれてしまったようだ。


 すぐに3体一緒になって動き出し、角を曲がってこちらにやって来る。

 もちろん足音が聞こえるだけだ、光の玉が発動していない以上、何も見えることはない。



「勇者様っ! 早く次を、早くっ!」


「すまん、これは無理だ、指とかベッキベキになって感覚もないし、ちゃんと付いているかすらわからんぞ、ルビア、治療してくれ」



 そんなことをしている間に前衛が接敵してしまった、ミラの持ったカンテラが、辛うじて敵の姿を映し出す。


 敵はいずれも漆黒のバケモノだ、爪の奴と牙の奴、そしてノーマルタイプの3体であることが確認出来る。


 とりあえず爪のは『漆黒のバケモノ=クロー』、牙のは『漆黒のバケモノ=ファング』と名付けよう。

 うむ、我ながらなかなかのネーミングセンスだ、そう思っておきたい。


 俺の右腕を治療するルビアが何かを語り掛けているようだが、どうもそちらは鼓膜が破れているようで良く聞き取れない。


 おっぱいがどうのこうのという話のようだが、こんなピンチのときに何を話しているのだ? いや、俺が聞き間違えているだけか?


 治療が終わり、敵の居る方向を見る……前衛組が音や風圧など、視力以外で頼りになりそうなものを駆使して戦っている、そういう音が聞こえてくる。



「どうだ? 全部倒せそうか?」


「無理です、向こうは見えているみたいで撹乱されちゃって……」


「そうか、じゃあすぐに光の玉を使ってやる」



 先程の爆発で落としてしまった光の玉の入った箱を手探りで探し、どうにか見つけ出して1つを取り出す。

 それを高く掲げると……ヤバい、これはまたイヤな予感しかしない輝きだ。


 その一瞬にふと閃く、そうだ、今現在前衛組が戦っているのは瘴気の塊である大魔将の分体。

 つまりその瘴気を払ってしまうこの光の玉を使えば簡単に倒せるかも知れない。


 投げよう、投げ付けよう、うんそうしよう……



「皆、避けるんだっ! 爆発するぞっ!」



 またですか、とか良い加減にしてくれなどと呆れながら退避する4人、別に俺のせいじゃないし。

 とにかく目の前の闇に向かって、爆発寸前の光の玉を投擲する。


 一瞬置いて大爆発、索敵の反応は……ゼロだ、3体居た漆黒のバケモノを一撃で葬り去ることに成功したようだ。


 もしかしてこれはかなり使えるんじゃないか? 大魔将も今ぶっ殺した分体と同じ瘴気の塊であるはずだし、上手くすればローリスクで、しかもコストはこんな不良品のみで始末することが出来る。


 とりあえず戦果確認だ、カンテラに火を灯し、今光のたまを投げた辺りを見に行く。

 地面を照らすと墨跡のように真っ黒になった床、それが3ヶ所にある。


 おそらくここで漆黒のバケモノ3体が消滅したのであろう。



「ご主人様、私ちょっと見えましたよ、あの変なのが消えちゃうところ」


「そうか、リリィは夜でも結構目が見えるもんな、で、どんな感じだった?」


「何か苦しそうにしながら溶けてましたよ、そのまま霧みたいにどこかへ消えちゃいました」


「かなり効いてるな、よし、この光の玉は攻撃用に温存だ、瘴気系の敵、または大魔将のみに対して使うこととしよう」



 そのままカンテラの明かりを頼り、壁伝いに進んでいく。

 途中、雑魚敵などには遭遇したものの、どうにかセーブポイントの一つに辿り着くことが出来た。


 ここは中間に位置するもの、あと半分ぐらい行けば階段近くのセーブポイントに到着だ。


 だがダメージではなく、もっと他の何かが蓄積しまくっている。

 今日のところはここまでということで勘弁しておいてやろう。



 その場から洞窟ダンジョンの手前へ転移し、ようやく前の見える、明るい場所に戻ることが出来た。

 遠くの海からドレドの船が近付いて来るのがわかる……



 ※※※



「ちょっと、どうして私は連行されているんですかっ!?」


「黙れっ! 大人しくしやがれっ! 今夜は(明日あの暗闇を進むための解決策を示すまで)寝かさないぞ!」


「いやんっ、エッチですね……」



 桟橋から普通に帰宅しようとしていたエリナをとっ捕まえ、縛り上げて船に乗せた。


 このままだと拙い、連日幻術だのライトアップだので魔法を使い、既に精根尽き果てたユリナとサリナが船室で眠っているように、俺達の疲れはもはや限界なのである。


 全てはあの漆黒の闇のせいだ、敵も弱いしトラップも無い今回の城、あれさえなければここまで苦労することはないはずなのに……



 トンビーオ村に着くと、ユリナは精霊様に抱えさせ、サリナはジェシカにおんぶさせて船を降りる、だが縛られた状態のエリナが動こうとしない。



「あ~、私も疲れた~、誰かは込んでくれないかな~?」


「しょうがないな、俺が抱えてやるから感謝しろよ」


「きゃっ、イヤッ、どうして肩に担ぐんですか? もっとこう、何かあるでしょっ!」


「そうか、じゃあこうしてやる」


「ひぃぃぃっ! パンツを降ろすのはやめて下さいっ!」



 肩に抱えたまま、パンツを半分ズラしたところで大人しくなるエリナ。

 このまま村を歩けば、ちょうど良い高さにある半ケツが人々からバッチリ見える。


 調子に乗った罰としてはちょうど良さそうだな……



 コテージに帰ると、メイとアイリスが準備していた夕飯の匂いに釣られ、ユリナとサリナも目を覚ます。

 先に風呂へ入り、それから食卓を囲んで作戦会議を始めた。



「……う~ん、カンテラを増やせばユリナの負担は減るとして、問題は幻術の方だよな、どうあっても解くわけにはいかないもんな」


「そうね、もし船が沖に停泊しているのを漆黒の鳥に見られたら、また臆病者の大魔将が私達を排除しようとするに違いないわ」


「となるとサリナは明日も疲れ果ててしまうよな、どうするか、明日は5階へ続く階段手前まで、そこから先へ行くのは明後日という手もあるが……」



 そうなると確実に1日多く時間を掛けることになるが、もし明日の探索が早めに終わるようであれば、蓄積した疲れを少しでも癒すことにはなるはずだ。


 今のところ有力な作戦はこれだな、もしこのあとの話し合いで何も出なかったらこの作戦でいくこととしよう。



「あのぉ~、ちょっと良いですか?」


「どうしたエリナ?」


「要は皆さんが疲れてしまうから、それを大魔将様にチャレンジする直前に回復すれば良いんですよね?」


「もちろんそうだが、そんなのなかなか上手くいかないだろうに」


「いえ、私の権限で城の指定の場所に『回復の泉』を設置することが出来るはずです、それを使えば体力も魔力もあっという間に全回復ですよ」


「おぉっ! それは使えそうだな、じゃあダンジョンボスの部屋に続く階段の手前、セーブポイントの横に設置してくれ」


「わかりました、回復の泉の設置はすぐに終わりますんで、明日その場所に着いてからでも良いかと」



 何だか知らんがあっという間に『疲労』に関する問題は解決してしまったようだ。

 あと話し合うべきは、どうやってあの暗闇を効率良く進んでいくかである。



「ご主人様、全員でカンテラを持って移動したらどうですか? 敵も強くないですし、そもそもほとんど出て来ませんし」


「う~ん、それでもあの瘴気の中じゃ自分の足元ぐらいしかわからないんじゃないかな、光の玉と同じ効果が得られるのがベストなんだが」


「無理ね、あれは聖魔法の類よ、使える者はほぼほぼゼロなの、ちなみに女神なら別だと思うけど」



 ここで女神に頼るわけにはいかない、あくまでもこれは魔王軍と俺達との戦争だからな、魔界の神から加護を受けている可能性があるというブルーチーズおじさんとは違うのだよ。


 しかしそうなるとどう解決したら良いかなど見当も付かないな。


 光の玉は温存したい、というか危ないから使いたくない、かといって暗闇を進むのはもうゴメンだ。

 何か、何か良い方法がないものか……うん、一切ないな、諦めてそのまま進むか……



「勇者様、いくらなんでも解決不可能なんてことはないと思いますよ、ダンジョンも含めてこれまで手に入れたものをもう1回確認してみましょう」


「おいおいマリエルさん、手に入れたものって、マー油と海苔、味付け海苔に黒ゴマじゃないか、食事以外の役には立たないぞ、海苔とか湿気てたしな」


「主殿、もう1つあると思うぞ、ブルーチーズおじさんに貰った鍵が」


「あ、そういえばミスリルの鍵がもう1本あったんだったな、カビ生えてて臭っせぇけど」



 トンビーオ村の資源ごみの日に出そうと思い、布袋に入れたまま保管してあった、いや放置してあったミスリルの鍵を、鼻を抓み、ボロ布で手を保護しながら取り出す。


 表面に分厚く付着したカビを落とすと、中からは普通にミスリルの鍵が現れた。


 もしかするとこれに何か秘密があるというのか? だとすると一度ダンジョンの終点に戻り、扉を開けるところから試してみる必要があるな……



「よし、じゃあ明日は最初にダンジョンボスの部屋を回ろう、そこでこの鍵を使って最後の扉を開けてみるんだ」


「そうね、それで何も変化が無かったら諦めて、普通に真っ暗な中をカンテラを使って進むことにしましょ」



 作戦は決した、ということで今日は早く寝て、明日の探索に備えよう。

 明日の目標は大魔将の討伐だ、それと、奪われたという伝説の石版の回収である。


 今日は寝かさないんじゃなかったのか、などと意味不明なウザ絡みをしてくるエリナをユリナとサリナに預けて黙らせ、布団に潜り込んで目を閉じた……



 ※※※



 翌日、洞窟ダンジョンの入口から転移したのは、そのダンジョンの出口でもあるボス部屋。

 既に片付けは完了したようで、設置されていた焼き釜も撤去済みとなっていた。


 扉へ近付き、臭っせぇ方のミスリルの鍵を、その中央に空いた鍵穴へと差し込む……



「じゃあこっちの鍵を使うぞ、その後は一旦外に出てみて様子を確認だ」



 鍵を回し、解錠する……扉が開いた先には……何事もなく、普通に真っ暗な城の前庭があった。

 特に変化した所は見受けられない、やはりこのミスリルの鍵に秘密がある説は棄却されそうだ。



「ダメみたいですね、仕方ないからこのまま4階に転移しましょうか」


「待って、一応城の入口も調べておくべきだと思うわ、そこに仕掛けがあるのかも」


「その可能性もないとは言えんな、ちょっと行ってみよう」



 石畳に沿ってそのまま歩き、城の入り口である扉の前に立つ。

 カンテラの明かりで周囲を照らし、それらしき仕掛けがないかを探す……ルビアが何かを見つけたようだ。



「ご主人様、この変な箱には鍵穴がありますよ、さっきの扉の鍵穴と同じぐらいの……」


「何だこれ? まぁ良いや、とにかくミスリルの鍵をぶっ刺してみようぜ」



 鍵はピッタリであった、手首を捻って回すと、カチッと音がして箱の蓋が開く。

 中には良くわからない装置が入っていた、それにカンテラを近付け、照らしてみる。


 装置の名称は『魔導排煙装置』だそうだ、本当に何でも魔導にして現代的なものを作りやがる。

 まぁ良い、作動はレバーを引くだけ、早速やってみよう……



「見て下さいっ! 城から瘴気が噴出してきましたよっ!」


「本当だ、おいエリナ、何だこの装置は?」


「これは瘴気の中で目が見えない方が遊びに来たときなんかに作動する装置ですね、さすがの大魔将様もぼっちじゃありませんから」


「・・・・・・・・・・」



 この城の最大の防御兵器は、その渦巻き、視界を奪う瘴気のはずだ。

 それを完全に排除してしまう装置をこんな所に設置しておくなんて、魔王軍はどれだけ危機管理能力が低いのだ?


 とにかく城の中にあった瘴気は全て排除されたはずだ、扉を開けて中に入ってみる。


 暗い、真っ暗だがこれまでの暗さとは少し違う。

 単純に明かりがないだけの暗さ、カンテラを用いれば十分に対応可能だ。


 一度洞窟ダンジョンのボス部屋へ戻り、そこから昨日の探索を終了した4階途中のセーブポイントへと移動する。


 あっという間にゴールまで辿り着いてしまった、目の前には5階へ続く階段とセーブポイント。

 カンテラの明かりだけで十分に歩けるとなると、進行速度がこうも違うものなのか……



「では約束通り回復の泉を出現させますね、しばしお待ちを」



 そう言ったエリナは、何やらブツブツと呪文を唱え始める……しばらくして現れた回復の泉……というよりもこれは……



「おいっ! どっからどう見ても子ども用プールじゃねぇかっ!」


「仕方ないですよ、簡易設置タイプなんですから、さぁ、とっとと入って下さい」


「・・・・・・・・・・」



 喜んでいるのはカレンとリリィぐらいのものだ、早速浸かり、バシャバシャと水を飛ばして遊んでいる。


 その2人が飽きたところで、俺とルビア、ジェシカの3人が入った。

 なぜこの3人かって? 狭い回復の泉でギュウギュウ詰めになっておっぱいを触りまくるためだ。



「ちょっと勇者様、こんな薄暗い所で2人にエッチなことしたら承知しないわよ」


「す……すみませんでした……」


「わかったら早く上がりなさい、後ろがつっかえているの」



 セラに怒られてしまった、仕方なく子ども用プール、いや回復の泉から出る。

 不思議なことに濡れた服はすぐに乾燥した、そういう仕様のようだ。


 順番に泉に浸かり、体力と魔力、そして気力までも全回復させた。

 階段を上れば大魔将の部屋だという、投げ付けるために光の玉を確認し、1歩踏み出す。


 そう上手くいくとは限らないが、とにかくこの攻撃手段は試してみるべきだ。

 これで倒せてしまえば万々歳、だがそうでなくとも、少しはダメージが入ることに期待しておこう。


 階段を上った先には真っ黒な扉、中から瘴気が漏れ出しているのがわかる。

 いよいよ今回の主敵とご対面だ……

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