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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十四章 瘴気集めの魔族
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277 伝説の素材

「おいおい、一体何人居るんだよ?」


「70人じゃ、この人数で石版に書かれた文字の解読に当たったのじゃよ」


「で、何かわかったのか?」


「わからなければやかましいばかりのおぬしなど呼ばんわ」


「ですよね~」



 ここは王の間、だがいつもと雰囲気が違う。


 やる気の感じられない王や大臣共の存在感は薄れ、代わりに鼻息の荒い学者連中が、今にも手を挙げて何かを発表しそうな様子で集っている。


 どうやら歴史学者、種族学者、さらには言語学者など、様々な分野から王国選りすぐりの専門家達を集めてきたようだ。


 俺も席に着くと、すぐに解読班の代表者らしきおっさんが前に出て説明を始めんとする……



『え~、私は国立図書館館長にして今回の解読班の座長を務めさせていただいておりますハゲール男爵と申します、では今からお配りするレジュメをご覧下さい』



 ハゲールがそう言うと、王宮のスタッフらが紙を配り始める、俺のところにも来たその紙には、頭が痛くなりそうな程にびっしりと文字が書かれていた。


 左右に分かれ、左側が石版の文字を書き写したもの、右側にその現代語訳を記してあるようだ。


 俺の左隣に居るセラはそれを見て魂が抜けてしまったようである、勉強的な感じで拒否反応を示したのであろう……VIPの席に居たマリエルは適当に理由を付けて中座してしまった、馬鹿共め。



『あ~、え~、行き渡りましたでしょうか? では早速ですね、この資料に基づいてですね……』



 ハゲールが何か説明を始めた、だがこれなら自分で読んだ方が早そうだ。


 お手元の資料に目を通し、あの石版に何が書いてあったのかを確認する、ちなみに足元で正座させてあるカイヤもそうしているようだ。


 内容は……



『瘴気によって人はその姿を変えられ、この地に逃げ延びた、これはもう何百年も前のことだ。だが、未だにそれを快く思わない者もあり、刺客を差し向けてこの村を滅ぼそうとしている。先日もその刺客の1人である、瘴気を纏った魔族により、人々が変異するに至った火山の噴火当時の状況を克明に記したとされる伝説の石版を奪われた。まだ解読の途中だったのに……。それを奪った魔族の名は×××(文字が擦れて判読不能)とのこと、だがその名を知ったところで、変異を逃れた人族の身である我らに勝てるものではない。ぶっ殺してやると息巻いて敵を追跡した村の若者は、逆にぶっ殺されて無言の帰宅を遂げた。その後村の領主の判断により、当該伝説の石版についてはもう諦めることとなった。こうして史実は失われたのだ、マジでファックである。なお、失われたその石版にちなみ、我々もこれから起こったことを石版に記して後世に残そうという話になった。これを発見した未来の者達が、我々の果たせなかった変異の解明、そして元凶の討伐と今後それを防止する有効な手立てを発見することを望む。』



 ふむ、ここから得られる情報は1つだけか、瘴気を纏った魔族が伝説の石版を奪って行ったということだな。


 しかもその石版に書かれているのは、人々が変異させられた当時のことというわけか。

 そこに何か秘密があるからこそ、敵はその瘴気の魔族に命じてそれを奪わせたに違いない。


 となるとこの瘴気の魔族とやら、またはその後継者を探し出して石版を取り返すべきだな……



「カイヤ、この瘴気の魔族に心当たりはないか?」


「う~ん、瘴気を纏った……この石版の時代から居る……ちょっと思い当たる節があります、確定ではありませんが」


「良いぞ、違っても怒らないから言ってみろ」


「あと2体居る大魔将の1体なんですがね、瘴気を纏ったどころか瘴気そのものなんですよ、魔族としても珍しいタイプですし、信じられない程に高齢だと聞いたことがあります」


「……なるほど、おいセラ、今の聞いたか? セラ……ダメだ、もう意識が無い」



 このままだとセラが危険だ、というかこのレジュメさえあればもうここに用はないのである。


 王の間に集った学者達は、ここがこういう訳になるはずだ、とか、世間に公表する際にはここのニュアンスを、とかそういった内容の議論を続けているのだ。


 つまり、この会議の内容は俺達にとって一切関係のないこと。

 そんな話はお偉い先生方に任せて、俺達は現場に行って足と拳とで稼ぐべきだ。


 ということで会議をエスケープし王の間を出る、帰り用の馬車の前では、マリエルがつまらなさそうに小石を蹴りながら待っていた……



 ※※※



「ただいまぁ~」


「おかえりなさい……お姉ちゃんはどうしてそんなにグロッキーなんですか?」


「学会めいたものに巻き込まれた、ただ拒否反応を起こしているだけだし、すぐ元に戻るはずだぞ、それよりも伝えておきたいことがある」



 すぐにパーティーメンバー全員を2階の大部屋に集める、カイヤだけでなく、同じ大魔将であったラフィーとフルートも今回は同席させた。


 次の敵は瘴気を纏っている、否、瘴気そのものであるという大魔将であることを皆に告げる。


 元々大魔将の3人は当然会ったことがある、それぞれ『ああ、あの真っ黒い人か』などと思い起こし、その姿を再確認しあっていた。



「でも勇者様、その大魔将は常に瘴気を振り撒いているのよね」


「そういうことだろうな」


「じゃあこのまま行ったら拙いじゃないの、ハゲるわよ」


「そういうことだろうな」


「じゃあどうするの?」


「そういうことだろうな」


「ちょっと、思考を停止しないでちょうだい」



 まぁそういうことだろうな、このまま行ったとしてもハゲ散らかすだけ、カイヤに頼んで瘴気避けの魔法薬を作らせないと話にならない。


 大魔将へ近付くに際して魔法薬が必要に寝るのは俺、セラ、ミラ、カレンとルビア、マリエルにジェシカの7人だ。


 その人数分、しかも長旅になることも考慮して十分な量を作成するとなると、カイヤの見立てでは1週間以上の調合時間を要するという。


 もちろんそのための素材も集めないとならないし、実際にはそれ以上の時間を要するのは明白である。


 となると、ここで可能性として出てくるのは、魔法薬の作成、その前段階である素材集めを丸投げし、完成までの間にもう1体の大魔将を討伐してしまうという案だ。



「なぁ、大魔将だった3人に聞きたいんだけどさ、もう1体、最後の大魔将ってどんな奴なんだ?」


『真面目人間で委員長キャラです、ちなみにメガネ美女です』


「あ、でも生かして捕らえるつもりならあの子を最後に回した方が良いと思うッスよ」


「どうしてだ?」


「対立してるんスよ、その瘴気の固まりの人と、たぶんその人よりも先に負けて捕まったりしたら凄く悔しがってとんでもないことをしでかすかも知れないッス」


「キレるとヤバい奴なのか……じゃあやはりそっちは最後に回すべきだな……」



 今回ターゲットに浮上している瘴気の大魔将と、今の話に出た真面目系委員長の対立はかなり根の深いものだという。


 どちらも賢いため魔王軍評議会なるものに所属し、一方はチリメンジャコバン派、もう一方はアジロンド派の一員として敵対する立場にあるのだそうな。


 ちりめんじゃことアジって、どちらも本質的には海洋派なんだから仲良くしろよな……



「とにかくそういうことならアレだ、まずは瘴気避けの魔法薬作りからだ、カイヤ、材料はどんなものなんだ?」


「そうですね、全てこの町の周辺でも採集可能なものばかりです、1つはちょっとレアなものなんですが」


「じゃあ余裕だな」


「ええ、ではこの図鑑に載っている薬草、毒草、その他山菜など全150種類、それから図鑑にもない伝説の薬草を1種類、コンプリートして下さい」


「馬鹿な、多すぎだろっ!」


「そう仰いましても、1つでも欠けるとまた失敗して大爆発を起こしますよ」


「・・・・・・・・・・」



 全151種類の植物図鑑をコンプリートするなど、俺達だけで進めていったらどれほど時間が掛かるかわからない。


 しかも151種類目の伝説の薬草を除き、人数分の十分な魔法薬を精製するにはそれぞれ100kg以上収集して来る必要があるとのこと。


 ここは王国軍や冒険者ギルドに頼ろう、伝説の薬草に関しては俺達が探すとして、それ以外は人海戦術でどうにかしていく他なさそうだ。



「マリエル、とりあえずこの件を王宮に報告しておいてくれ、それと伝説の薬草の見た目は絵に描いておいた方が良いな」


「ではそれは私がやっておきます、紙とペンを貸して下さい」



 謎の植物を紙に描き出すカイヤ、正直言って下手である。

 結局その絵を元にセラに綺麗なものを書き直しさせ、王宮でそれが載っている資料を探して貰うこととした。



「……あ、そうです、ここに足があって、秋になると花が咲いたりします」


「ちょっと待て、どうして足が生えているんだ?」


「走って逃げるためですよ、危機に瀕したときにそういう行動を取る伝説の植物は非常に多いのです、ちなみにこの薬草はかなり強いので気を付けて下さい」


「意味わかんねぇよ」


「ちなみに全長は3m前後、人や動物、魔物などを襲って養分を吸収します」


「勘弁しろよな……」



 この伝説の薬草に関しては普通の兵士や冒険者では太刀打ち出来ないという。

 軍の精鋭やBランク以上の冒険者でようやく対等、それ以下だとただ餌をやりに行っているのと変わらないそうだ。


 とりあえずどこへ行ったら見つかるかもわからないことだし、王宮や冒険者ギルドに必要な資料を提出し、解答を待つこととしよう。


 150種類の植物に関する採集の依頼、それから伝説の薬草に関する資料を持ったイレーヌが屋敷から出て走り去って行く。


 時間はもう夕方だ、今日はのぐらいにしておくべきだな……



 ※※※



 翌朝、早くも王宮から伝説の薬草に関する資料が届いた。


 王の間でアツい議論を交わしていた学者集団の中に、古文書に出てくるような、普段はあまり発見されない、つまり伝説の植物系統に詳しい人間がたまたま紛れ込んでいたようだ。


 一般には出回っていない貴重な図鑑の挿絵を描き写したものと共に、その伝説の薬草が生息しているとされる地域に色を付けた地図が、イレーヌの手によって持ち込まれる。



「何だ、王都の北側だし、意外と近くじゃないか」


「え~っと、でもこのエリアは……死の回廊と呼ばれている所ね」


「ヤバいのか?」


「ええ、1歩足を踏み入れると超強力なハイレベル魔物が連続で出現するらしいのよ、地図の読めない新米冒険者が良く迷い込んで死ぬところだわ」


「へぇ~、そういうエリアならこの伝説の何とか以外にも珍しい何かがゲット出来そうだな」


「ええ、強いと言ってももはや私達の敵じゃないわ、私が先導するからすぐに行きましょ」



 ノリノリのセラはそれ以上の情報に一切目を通さず、資料を抱え込んで動き出してしまった。

 こうなったらもう止められない、黙って従うこととしよう。


 最近は行かなくなってしまった、行くとしても中心の街道を通過するだけの王都北の森。

 そこから少しだけ東に外れた位置が今回の目的地である。


 もちろん森の中ゆえ馬車でのんびり行くというわけにはいかないが、荷物はそう多くなくても良いはずだ。


 ドラゴン形態に変身したリリィの背中にあらかた積み込み、残りは俺と、それから同行させるカイヤにも持たせて出発した……



「ここを右ね、獣道みたいのがあるから、たぶんこれが本来は道だったはずよ」


「うわっ、虫に食われそうだな、あとクモの巣もありそうだ、ちょっと行きたくないぞ」


「諦めて進むわよ」



 どんどん先へ行ってしまうセラとミラ、蚊や蜂、地面に居るであろうマムシ何かが怖くないというのか?

 仕方が無いから付いて行くこととしよう、確かマムシに噛まれ易いのは2番目の奴だったな……


 などと考えながら森を進む、正直伝説の薬草などを探している余裕はない。

 だが全長は3mと言っていたし、居れば探すまでもなく見つかるはずだ。


 時折出現する見たこともない敵を倒し、貴重なものであれば回収して森の奥へと急ぐ。

 しばらく歩くと泉が見つかり、そこで休憩を取ることとした、時間は既に昼過ぎである。



「全然見つからないな……もしかしてこの時期は居ないとかなんじゃ?」


「そんなことないわよ、この資料だと年中いつでもって……あと夜に罠を仕掛けるのが効果的って書いてあったわ、見落としたみたい……」


「……おいセラ、覚悟は良いな?」



 黙って立ち上がり、今まで腰掛けていた岩に手を付いて尻を突き出すセラ。

 ルビアが持参していた鞭を取り出し、散々シバき倒してやった。



「あでで、次からはしっかり情報を確認するわ」


「そうしてくれ、で、その罠ってのは具体的にどんななんだ?」


「え~っと、夜の森に、ネットに入れた活き餌を木から吊るす、って書いてあるわね、動物や魔物でも良いけど、人間を餌にすると尚一層効果的だって」


「人間の活き餌か……手に入るかな?」



 餌にする以上ソイツは間違いなく死ぬ、ターゲットは人喰い植物なわけだからな。

 よって善良な王都民からその役目に就く者を募集するというわけにはいかない。


 ここはもちろん犯罪者、死刑になる予定の輩を引っ張って来て使うしかないのだ。


 しかしこの国では罪人の処刑が非常に早い、犯罪の事実を見咎められ、憲兵に連行された翌日には広場で惨殺死体に変わっているのが通常なのである。


 しかも被害者が居る犯罪を犯した者である場合、その被害者が処刑を見ずに感情を抑えられない場合があり、森の奥深くで非公開の処刑と出来るかどうかも怪しい。



「マリエル、どうにかして活きの良い死刑囚を確保出来ないかな?」


「そうですね、あ、でも昨日からは『王都安全週間』が始まっています、そこでチンピラ狩りも行われているはずですから、それを生け捕りにするよう頼んでおいて、貰って餌にしてしまえば良いんですよ」


「お、そうかそうか、良いタイミングだ、早速戻って憲兵にその旨伝えることとしよう」



 放っておくと、王都にとって危険なゴミとみなされたチンピラ共は、その場で汚物として消毒されてしまう。


 ここで狩られるチンピラの大半は王都の外から仕事を求めてやって来たものの、何も出来ずに浮浪し、カツアゲなどをして生活しているような連中。


 もちろんこの世界では冒険者に登録することで、危険ではあるが、誰でもある程度の仕事と収入を得ることが出来る。


 そのなかで冒険者になることもせず、ただ王都民の平穏を脅かして日々を過ごしているチンピラなどに容赦する必要はないのだ、もうその場で焼却処分するのが妥当なのだ。


 だが今回、その死に対して俺達が『活き餌』という意味を与えてやろうというのである、感謝してむせび泣きながら死んでいくと良い。



 すぐに森から引き返し、俺とマリエルだけは屋敷に戻ることなく憲兵の詰所へと向かった。


 本日のチンピラ狩りは午後かららしい、1日辺りの想定汚物消毒数は50ということなので、そのうち20から30程度を焼き殺さず、痛め付けて生け捕りにして欲しいと頼んでおく。



「では勇者殿、捕らえたチンピラは明日までこちらで預かっておく、朝取りに来てくれれば引き渡すことが出来るよう準備もしておくからな」


「頼むよ、まぁ俺達だけじゃ運べないし、筋肉団の連中と一緒に来ると思うがな」


「ああ、ではまた明日、待っているよ」



 憲兵の詰所を出た俺達は、その足で筋肉団の詰所へと向かった。

 ゴンザレスは中で机に齧り付いて執務をしていたが、体がデカすぎて椅子が悲鳴を上げている。



「おう勇者殿、今日はどうした?」


「聞いているだろうが、魔法薬の素材集めに関してだよ、明日ちょっと団員を貸して欲しいんだ」



 かくかくしかじかと詳細を話し、翌日の活き餌運搬についての協力を取り付けることに成功した。

 朝のうちに憲兵の詰所前に集合ということで約束を交わしておく。



「ところで勇者殿、その伝説の薬草以外についてだが、近いうちに冒険者と兵士を集めた採集大会を開催することに決まったそうだ」


「ああ、前に食糧危機でやった狩猟大会の植物版みたいなものか、あのときは大変なことになったがな……」


「うむ、だが今回は森に入って薬草や山菜を狩るだけだしな、敵も攻めて来るわけではないし、特にこれといった問題は生じないはずだ」


「だと良いんだがな……」



 こういう平和的なイベントで何かが起こるのはお約束である、きっと今回も無事では済まないはずだ。


 だが全ての素材を集めないと俺達は例の瘴気大魔将に近付くことさえ出来ない。

 ここはリスクを覚悟でやるべきことをやっていくしかないのだ。



 翌朝、憲兵の詰所前にパーティーメンバー全員で向かう、既に20名以上の筋肉達が腕立て伏せをしながら待機していた。



「よぉ~し! 筋トレやめっ! 勇者殿達が来たぞ~っ!」


「朝っぱらからテンションが高いな、で、早速活き餌の方を持って行こうか」



 建物からズタ袋を抱えた憲兵が出て来ては戻りを繰り返し、それを地面に並べていく。

 かなり活きが良いようだ、命乞いをするズタ袋、ジタバタ暴れるズタ袋など様々である。


 筋肉団員達がそれを担ぎ上げると、ズタ袋共はパニック状態に陥り、大暴れし出す……



『野郎っ! 俺をどうするつもりだっ!? 離せコラァァァッ!』


「うっせぇな、叫ぶなら森の中で叫べよな、その方がお前らを貪り食うバケモノをおびき寄せる効果が高まりそうだからな」


『バケモノって!? 何なんだよチクショーッ!』


「畜生は貴様等だ、黙って活き餌になっておけば良いんだよ、最初で最後の社会貢献だ、喜びに打ち震えながら喰われて死ね」


『やめてくれぇぇぇっ!』



 そのまま歩き続け、昨日のエリアに到着したところで一度ズタ袋を地面に置く。

 持参していた超強力ネットにその中身を入れ、移動しながら広範囲にそれを吊るしていった。



 これで夜になれば伝説の人喰い薬草が集ってくるはずだ、採集イベント準備のために帰って行く筋肉団員達を見送り、昨日休憩した泉で待機する。


 野営の準備もバッチリだ、少し休憩して、完全に暗くなった後に様子を見に行くこととしよう……

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