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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十三章 全てを知る魔女
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269 魔女の森ダンジョンは先へ進めない仕様です

「勇者様、勇者様ってば! もうトンビーオ村に着くわよ!」


「わかったよ、そう焦るなって」



 早く杖を試したくて気持ちの昂ぶるセラ、まるで遊園地へ行く途中の子どものようだ。

 気持ちはわからんでもないがパーティーの副リーダーとしてしっかりして頂きたい、俺の分もな。


 村に着くとまずはコテージを目指す、熱血大魔将エルニー、いやゴンザレスの弟エルニダトスの引き起こした猛暑によって腐り果ててしまった俺達の現地拠点。


 今は村の有志たちによって修理がなされ、所々が新しい木材に差し替えられている。


 ちょっとカビ臭いが使えないことはないな、このコテージは簡単な造りゆえ、壊れてもその部分さえ新しい材料に取り替えれば使えるということがわかった。


 決算の際に固定資産として減価償却する際には、比較的珍しいと思われる取替法で処理することとしよう。



「風呂もバーベキューコンロも使えそうだな、まずは汗を流すとしようか」


「お風呂から出たら買出しですね、そろそろ村の魚市場も再開しているでしょうし」



 風呂に入り、その後はミラとカレンが村の市場へ買い出しに行った。

 いつもはセラが同行するのだが、今日はカッコイイ魔法発動仕草を考えていて使い物にならない。


 さて、俺は念のため連れて来ているフルートに大魔将の詳細を聞くとしよう……



「フルート、その魔女ってのはどんな技を使って攻撃してくるんだ?」


「魔女ですから、魔法と怪しいクスリですね、特に上級の魔女ですからクスリの方はかなり強力かと思います」


「へぇ~、魔女ってのはそんな感じなんだな」



 この世界で魔女というと、2つのタイプがあるという。


 1つはただのコスプレ魔女、格好だけは魔女を真似ているものの、お遊びであり、特にこれといった技は使えないのだという。


 ちなみにフルートもアイドルとして活動していた、いや、させられていただけあり、イベントでそのような格好をして踊ったことがあるそうだ。


 そういえば王都の祭でもそういった類の連中が何かしているのを見かけるな……



 で、もう1つのタイプは魔女ガチ勢である、こちらは人族、魔族を問わず全員が確実に薬剤師の資格を持ち、併せて一定以上の魔力も保持している者ばかりとのこと。


 もちろんそのための修行にはかなりの時間を要する、ゆえに人族の魔女はババァばかり。


 一方、寿命が長く、歳を取っても若々しい見た目を保つことがある魔族系の魔女は、今回戦う大魔将のように良い感じの容姿であることも多いらしい。


 2つのタイプの魔女、それはいつも精霊様やユリナ、サリナなんかがやっているコスプレ魔法少女と、この間捕まえた本物の魔法少女の違いと同じようなものと考えて良いであろう。



「あの方は特に人を惑わす、つまり幻術系のクスリを作り出すのが上手かったはずです、もちろん治療薬なんかも頼めば作ってくれると思いますが」


「そうか、じゃあ場合によっては騙されて何も居ない空間と戦ってた、なんてことになるかも知れないな」


「ええ、たまに幻術で作った自分の幻影を使って会合をサボったりしていましたから、話し掛けるとちゃんと受け答えする凄い幻影でしたが……」



 おそらくサリナの幻術でもそのレベルのものを作り出すのは難しいはずだ。


 それを直接的に魔力を送るのではなく、クスリを使って遠隔でキープするというのは相当に難しいことであろう。


 しかしそうなると厄介だな、今回の相手は確実に搦め手で攻めてくる、ストレートな馬鹿が多い俺達勇者パーティーにとってはかなりやり辛い敵だ。



 そこでミラとカレンが戻ったため、フルートへの質問は切上げて夕食の準備に入る。


 今回は特に抵抗されることもなく、素直に質問に答えてくれたため、拷問の出番はなかった。

 少し残念そうな表情の精霊様が後ろに居るが、とりあえずスルーしておこう。



「ミラ、市場の方はどうだった?」


「さすがにまだ復興の途中でしたが、一応お買い物だけは出来ましたよ」



 買って来たものを取り出すミラとカレン、ほとんどが回遊魚の干物だ。

 港の近くに居た貝やウニ、居付きの魚は暑さで全部やられてしまったのだという。


 これは完全に元通りになるまで時間が掛りそうだな、ゴンザレスに頼んでエルニダトスに手紙を送らせよう、賠償金の請求をしてやるべきだ。


 本来であれば岩牡蠣、そしてウニのシーズンに突入しているはずのこの時期、ここでグルメを逃したのは痛すぎる、魔王軍に対する憎悪がさらに増した瞬間であった。



 食後は翌朝の出発に向けて早めに布団に入った、楽しみで眠れない様子のセラをどうにか寝かしつけ、俺も目を瞑った……



 ※※※



 翌朝は早くから船でトンビーオ村を出、目的である魔女の城がある島へと向かう。

 いつもの如く桟橋にはエリナが待機していた、今日はなぜかニッコニコである。



「おはようございま~す!」


「何だエリナ、やけに機嫌が良いんじゃないか?」


「ええ、今回の大魔将様は至極まともな方ですから、サポートする側も凄く楽なんですよ」


「てかいつも思うんだけどさ、どうして教えてないのにどの島に俺達が来るかわかるんだ?」


「……それは企業秘密です」



 きっとどこかで誰かが監視しているに違いない、覗き魔が王都に紛れ込んでいないとも限らないな。

 今度それを探し出してぶち殺してやろう、覗き、盗撮は犯罪だ、ちなみに俺は勇者だからやってもOK。




「ではまずはいつも通りダンジョンをクリアして頂きます、中へどうぞ」


「へいへい、面倒なことですな、どうせいつもと同じ感じのありきたりな洞窟ダンジョンだろ?」


「まぁまぁそう言わずに、今回のは凄いんですよ、中へ入ってみればわかります」



 何やら自信ありげな様子のエリナ、無視していつも通りの入口からダンジョンに入る……おや? 外に出てしまったではないか、今洞窟に入ったはずなのに、どうして外なのだ?


 目の前に広がっているのは鬱蒼と茂る森、薄暗く、木々の葉に邪魔されて空は所々しか見えない。


 だがどう考えても洞窟の中などではない、それだけはわかる、他のメンバーも不思議そうな顔をしていることから、俺だけが幻術の類にやられたというわけでもなさそうだ。



「おいエリナ、どうなってんだこれ?」


「ふっふっふ、実はもう洞窟ダンジョンの中に入っているんです、この森全体が洞窟に収まっていて、なぜか昼夜の別がある空も存在しているんですよ」


「……何それ超怖い」


「大丈夫です、ちょっと幽霊とかそういうのが紛れ込んでいたりはしますが、敵の強さは他のダンジョンと変わりません」



 いや、幽霊とかそういうのが紛れ込んでいるのは非常に大きな問題なのだ。

 ほら、もう例の3人が腰を抜かしているではないか、ルビアに至ってはおもらしもしている。


 ルビアには精霊様が出した水でパンツを洗わせ、ミラとジェシカも腕を引っ張って無理矢理に立ち上がらせる。


 とりあえず先へ進もう、こんな所で止まっていては俺達の知りたいこの世界の秘密に近づくことが出来ないのだ。



「それでは皆さん、いってらっしゃ~い」


「何だ、エリナは付いて来ないのか?」


「行きませんよ、森の中は虫刺されとか色々と危険なんで、あと靴も汚れそうですしね、はいこれ、地図になります」


「・・・・・・・・・・」



 まぁ良い、エリナが付いて来なくとも地図があればセーブポイントまで到達出来るはずだからな。

 そこに辿り着いたら改めて呼び出せば良いであろう。


 早速地図を広げ、順路を確認する。


 思ったよりも広いようだ、今日中に到達可能なのは中ボス部屋と思しき場所までの中間地点か。

 そこからもかなり長い道程だし、クリアまでに1週間以上掛るかも知れないな……



「じゃあ行きましょう、最短ルートはこっちね」


「おいセラ、先走るんじゃないよ、どっかの怖がりさん達にペースを合わせてやれ」



 キョロキョロと辺りを見渡しながら進むミラ、ルビア、ジェシカの3人、ビビりやがって、今日はコテージに帰ったら3人共お尻ペンペンの刑だな。


 その3人のゆっくりペースに合わせて森を進んで行く、どこもかしこも同じ風景だ。

 そういえばこの大木、先程も通過したような気がするのだが……


 気のせいだと思っておこう、迷いの森に入ってしまうパターンに遭遇したなどとは考えたくない。


 そのまましばらく進む、セラがずっと地図を確認しているため、順路が間違っているということは絶対にないはずだ。


 しかし敵の類が出現しないな、いつもならそろそろ魔物、それかトラップなどに遭遇して足止めを喰らっても良い時分なのに……



 と、前方に人影、人間タイプの魔物が出現したのか? それを確認したと同時に、視力の良いリリィが声を上げる。



「ご主人様、あそこに立っているの、エリナちゃんですよ……」


「エリナが? やっぱ気が変わって付いて来ることにしたのかな?」



 そういうことなら連れて行ってやろう、何だかんだ言って1人で待っているのは寂しいのだな、可愛い奴め。


 などと思っていたのは俺だけのようだ、焦った様子のユリナが口を開く……



「……というかあそこ、さっき入って来た入り口ですわよ」


「何で? おいセラ、地図を読み間違えたんじゃないだろうな?」


「そんなはずないわ、間違いなく順路通りに進んだはずよ」



 どこかで曲がった記憶はない、だが良く見ると、完全に元来た道を逆走して入口の方へ向かってしまっているではないか。


 ……やられた、これはお約束、迷いの森パターンに違いない。



「は~いみなさん、おかえりなさ~い、やっぱり迷い避けのお香を持っていなかったようですね」


「何だそれは? どこに売ってる? 値段は? てかそもそも先に言えや!」


「この森には魔女様が作った迷いのお香が振り撒かれています、だからそれを打ち消す迷い避けのお香がないと先へ進むことが出来ないんですよ、ちなみに非売品です」


「じゃあどうすれば良い?」


「作るんですよ、素材を集めて私の所へ持って来ればそれをお香に変換して差し上げます、まずは探索マップとイメージ画像をどうぞ」



 めんどくせぇ、普通こういうときは『はい、ここに完成したものを用意しました』的な展開でサクサク先に進むものだろうに。


 エリナが集めるべきアイテムを記したメモを俺に手渡してくる。


 必要な素材は全部で5種類、雪山の尾根に咲く一輪の花、西の森に生えるキノコ、南方の小島で取れる果実、遥か東の地で取れる鼻にツンときて食べられない香辛料、そして銀貨5枚だ。



「いや待て、銀貨5枚は何に使うんだ?」


「作成手数料です」


「じゃあこれは要らないな、実質4種類の材料を集めて来れば良いのか」


「あの……手数料は絶対に必要な……」


「拳骨ならいくらでもくれてやるぞ」


「……やっぱり不要です、今回に限り無料サービスということで承ります」



 しかしここに記載された素材はどれも知らないものばかりだな、少なくともトンビーオ村で入手することは出来ないであろう。


 となると一度王都に戻るか、それとも代引手数料を支払ってでも通販で買うか……そもそもこれらはいくらするんだ? あまり高価なものだとひとたまりもないぞ……



「言っておきますが、そこに書いてある素材はどれも市場に出回っていませんよ、食べられないものばかりですから」


「じゃあどうしろってんだ?」


「自分達で採集しに行くんです、それ以外に入手する方法はありません」


「・・・・・・・・・・」



 ここにきて究極の足止めである、このリストによれば南とか北とか、世界各国を旅して素材集めをしなくてはならないのは明らかだ。


 それを全部集めるまで魔女の城はおろか、この森ダンジョンすら踏破することが叶わないのである。

 一体どれだけ時間が掛るというのだ、想像もしたくないぞ……



「クソッ、今日は一旦帰って作戦会議だ、効率良く素材を集める方法を考えるぞ」


「それしかないわね、目標は1週間よ、どうにかして早く迷い避けのお香とやらをゲットしましょ」



 そのまま森を出る、沖で停泊しようと船を出港させる準備をしていたドレドを呼び止め、そのまま乗り込んでトンビーオ村へと戻った……



 ※※※



「あら、おかえりなさ~い、早かったですね」


「うん、ちょっとトラブルでな」



 トンビーオ村に戻り、コテージに着いた時間帯は昼下がり。

 こんなに早く戻ったというのに、イマイチ驚いた様子のないアイリスに出迎えられる。


 先に風呂を沸かしてくれるそうだ、湯に浸かりながら作戦会議をすることとしよう。

 すぐに良い湯加減となった風呂に全員で突入し、森で付いた泥を落とす。



「さてと、作戦会議の前にやることがあったな、お化けが怖い3人はそこに立って尻を突き出せ」


『へへぇ~っ』



 並んで立ったミラ、ルビア、ジェシカの3人、湯船に向かってグッと尻を突き出し、その横にそれぞれセラ、俺、精霊様がスタンバイする。



「お前ら、幽霊が、しかも出るかも知れないぐらいの状況でビビって腰を抜かしていたな、そういう奴がどうなるかわかっているか?」


『キツくお仕置きされます』


「じゃあ開始だっ!」


『いったぁぁぁぃ! ごめんなさ~いっ!』



 悲鳴まで見事にハモる3人、尻が真っ赤になるまで引っ叩いたところで許してやった。

 ちなみにミラだけはセラから追加のお仕置きを喰らっている、抓られたおっぱいが千切れそうだ。



「セラ、そろそろ良いにしてやるんだ、作戦会議を始めないとだぞ」


「そうだったわね、さっさと作戦を決めて素材集めも済ませるのよ」


「まぁ1週間じゃ無理だと思うがな……」



 風呂に浸かりながら、そして上がった後も食事をしながら会議を続ける。


 結論としては、2人1組でバディを組んで4つの方角にある素材を集め、残りの4人はここに待機するというのが最も効率良く収集を完了出来るはずだということで、その通りに動くことを決めたのであった。


 体力のないルビア、そしてペタン王国の王女であるマリエルは目立つのを回避するために居残り確定。


 それ以外にも、万が一に備えて直接的な戦闘がまるで出来ないサリナは居残り、そのサリナと離れたくないユリナも残ることが決まった。


 これでトンビーオ村に残留して連絡係等をこなすメンバーは確定である。



「残りは8人か、よし、じゃあ俺とミラ、ジェシカ、精霊様をリーダーにして、そこに1人ずつ入れることとしよう」


「あら勇者様、どうしてミラはリーダーで私はオマケなのかしら?」


「馬鹿だからだ、そのことを一瞬で察することが不可能な程に馬鹿だからだ」


「・・・・・・・・・・」



 そのお馬鹿セラはミラが責任を持って連れて行くこととなった。


 残りの3人はくじ引きをした結果、俺がマーサを、ジェシカがカレンを、そして精霊様がリリィを同行させることにそれぞれ決定する。



 チーム分けが済んだ後は、エリナから貰った探索マップを広げてみる。

 マップって……どう見ても世界地図なのだが? 今居るトンビーオ村など小さな点でしかないのだが?



「東は遠いわね、ここは私とリリィちゃんが飛んで行くわ」


「そうだな、北もわりと遠いが……」


「主殿、北は私とカレン殿が行く、馬車が使えるからその方が有利だ」



 これで距離のある2カ所は決まった、あとは比較的近い西と南だが、絶対に南の方が楽だ、ドレドの船を使えば特に苦労することなく辿り着ける位置にあるからな。


 逆に言うと西の森にあるキノコなど取りに行きたくはない、確実に歩かなくてはならないからだ……そしてミラも同じことを思っているに違いない……



「あ、西は森なのね、ここはウサギである私の出番よ!」


「じゃあ勇者様と一緒にお願いね、私とお姉ちゃんは船で南へ行くわ」



 マーサの馬鹿! もう知らないっ!



 結局面倒な香りがプンプン漂ってくる西の森でのキノコ狩りをする羽目になってしまったではないか。

 出発は翌日の朝、それぞれ別の方角へ向かって旅立つことになる。



 とは言っても俺とマーサには交通手段がない、途中まではジェシカの操る馬車に便乗させて貰い、良い感じの地点でそれを降りて西を目指すしかあるまい。


 距離的にはそのジェシカチームより遅くなることはないと思うが、それでもあまり遅れるとまたブツブツ言われそうだ。


 マーサが持つ野生の力を使ってさっさとキノコをゲットし、再びこのトンビーオ村へ戻らなくてはならない。



「じゃあ今のうちに食糧を分けておこうか、マーサ道中の荷物持ち、よろしくお願いしま~っす!」


「ちょっと、あんた男なんだから荷物ぐらい自分で持ちなさいよ!」



「ここのチームはもう喧嘩になっているのですわね、前途多難ですわ」


「ほらみろ、ユリナに突っ込まれてしまったではないか! どっかのウサギさんのお陰でな!」


「あんたのせいでしょ!」



 これからしばらくはこのマーサと2人行動なのである、口喧嘩では互角なのだが、物理的にやり合うことになったら敗北は確実だ。


 上手いこと怒らせないように、そして調子に乗らせることもないようにコントロールしていかなくてはならない、前途多難、その通り、間違いない。



 その後、それぞれのチームに資金と食糧を分け、夕食を取って布団に入った。


 翌朝早く、まずは飛び立つ精霊様とリリィを見送る、次はドレドの船で南へ向かうセラとミラの姉妹コンビが出掛けて行った。



「さてジェシカ、こっちの2チームもそろそろ出ようか」


「ああ、ではいつもの宿辺りで分離だな、すまないがその先は2人でどうにかしてくれ」


「任せなさい、私の魔獣を使えば目的地まで一直線よ!」



 アレは臭いからイヤなんだが……最悪荷物運び要員として……いや、大切な食材に便所みたいな臭いが移ってしまいそうだ、マーサの提案は却下することとしよう。



 馬車に乗り込み、トンビーオ村を出る、目指すは西の森にあるというキノコだ。

 エリナから貰ったサンプル画像を見る限りでは毒キノコだが、目立ちそうだしあればすぐに見つかるはず。


 ご機嫌で俺の横に座っているマーサを眺める、頼むから滅茶苦茶したりトラブルを起こしたりはしないで頂きたいところだ。



 馬車は進み、夕方には2チームが分離する予定の宿に到着した、ここから2人旅の幕開けである……

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