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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十二章 熱血
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263 岩竜島

「じゃあエリナ、大魔将には絶対にここへ来ないよう伝えるんだぞ、そしたらすぐに戻って来い、決戦の地を選定しないとだからな」


「全く悪魔使いが荒い異世界人ですね、とにかく行きますね」


「急げよ~っ!」



 自らの熱で城も焼き、洞窟ダンジョンも火の海に変えてしまったという熱血大魔将エルニー。

 朝になってまたグングンと気温が上がってきたことから、少し前には起床しているはずだ。


 とにかく奴がこのトンビーオ村に来てしまうことだけは避けなくてはならない、村人の帰るべきこの場所で熱い漢と灼熱のバトルを繰り広げるわけにはいかないのである。



「さて、じゃあまた氷ドームを造りましょ、あ、先に馬用のを造ってあげないとへそを曲げられそうね」


「ああ、頼んだよ、船の修理の方はまた夜にして、今は暑さを凌ぐことだけ考えようか」



 氷ドーム造りに入る精霊様と氷魔法使い達、今日は昨日よりもさらに大きく、氷の壁で仕切っていくつかの部屋に分けた壮大なものにするようだ。


 まぁ、ここから移動することはしばらくなさそうだし、その間ずっと滞在出来るもの用意するのが賢い選択であろう。



「そういえば勇者様、この魔法少女ちゃんはどうするの?」


「どうするって、せっかく捕まえたんだから連れて帰ろうぜ、可愛いし」



「あの、どうでも良いので服を返して下さいませんか? おっぱい丸出しは恥ずかしいです」



 セラに匹敵する程のペッタンコが何か言っているようだが、俺達と敵対した罰として服は没収したままにしておこう。


 パンツだけは勘弁してやったんだから感謝して欲しいところだ、というかコイツの髪の毛はピンクなのだが、地毛なのか? それともフィクションの魔法少女感を出すために染めたのか?



「お~い、氷ドームが出来たわよ、中に入りましょ」


「早いな、てか凄いなそれ、もう氷の城じゃないか」


「これでも平屋建てで下は普通にベニヤ板を敷いただけなのよ、ちなみに私達専用の部屋もあるわ」



 氷ドームに入ると、既にひんやりとした空気が漂い、涼しいというよりも寒いぐらいであった。


 しかも壁にはそれぞれ布が貼り付けられ、隣の部屋の様子は見えないようになっている。

 当然音も漏れ出すことはない、悪い話をいくらでも出来る構造だ。



「テーブルがあるんですね、早速地図を広げましょ」



 余ったベニヤで造られた粗末なテーブルに、ミラが持ち込んでいた周辺海域の全体が載った地図を広げる。


 これで大魔将との決闘に相応しい離れ小島を見つけようというわけだ。

 なるべくなら他の陸地から離れた所にしたい、迷惑だからな。



「思ったよりも島の数が少ないわね」


「う~ん、あまり小さな島は載っていないのかも知れないな」


「私達じゃわからないし、氷魔法使いの中に居る漁師の人に聞いてみた方が良さそうよ」


「ちげぇねぇ、そうしようか」



 壁で仕切られた氷ドームの中には他の遠征参加者も居る、別の部屋で酒盛りをしていた様々な漁村の漁師軍団に頼み、地図上に小さな島のポイントを書き込んで貰うこととした。


 色々と確認しながらやるため、最低でも1時間以上は掛かりそうだという、一旦部屋に戻ったが、その作業が終わるまで暇になってしまったな……



「あの……ちょっとよろしいですか?」


「何だ魔法少女? 飯ならやらんぞ」


「いえ、ちょっと寒くなってきたので出来れば外に……」


「そんなに寒くないはずだぞ、適当なことを言って逃げるつもりだろ」


「私は普段サウナで寝泊りして焼け石を枕にして寝ているんです、ここの気温はさすがに低すぎですよ」


「……そうか、じゃあリリィの散歩に同行しろ、どうせドラゴンにだってここは寒すぎるんだ」



 氷ドームの中ではリリィの動きが徐々にスローになってしまう、定期的に灼熱の野外に出してやらないと、いざ何かあったときにすぐ戦えないのである。


 リリィたちを見送った後しばらく時間を潰すと、漁師達が地図を持って入って来た。

 どうやら作業が終わったらしい、報酬の酒瓶を渡し、地図を受け取る。



「凄い、こんなに離れ小島があるのね」


「ああ、だがこの『暗黒の海域』ってのは何だ?」



 地図の海上部分には離れ小島の位置が無数に追加されていた、おそらくそれぞれの漁師が活動している海域ごとに、秘密のポイントなどがあるに違いない。


 それを他地域の者が集まり、自分の知っている分を全て挙げていったらこれほどの数が表示されるということだ。


 そして、それらの中心にぐるっと円で囲まれた『暗黒の海域』、下に小さく危険につき立入禁止と書かれている。

 何かヤバいバケモノでも現れるのか? それともバミューダトライアングル的な海域なのか?



「じゃあここには近付かない方が良さそうね、他の場所から決戦場を選定しましょうか」


「とはいえどこも岸に近すぎるな、周りには町や村があるし、ちょっと大きめの島だと人が住んでいる所もありそうだ」



 俺達の居るトンビーオ村と、今回攻略する予定であった熱血大魔将の島の位置から推測するに、どの離れ小島で戦ってもいずれかの沿岸都市に少なからず影響が出てしまう。


 そうなると文句を言われそうだ、最悪訴えられてしまうかも知れない。

 となると最もその危険が少ないのは……暗黒の海域、その中以外に有り得ないのである……



 と、そこへ氷ドームの扉が開き、リリィが帰って来る、何だか嬉しそうな感じだが、良いことでもあったのか? ちなみに引っ張り回されたと思しき魔法少女はヘロヘロになっているようだ。



「ただいまぁ~っ! ご主人様っ、聞いて聞いてっ!」


「どうしたリリィ、珍しい虫でも捕まえたのか?」


「虫さんはかわいそうだから全部逃がしました、それよりも島の話で少し思い出したことがあるんですよ!」


「島の話? どういうことか言ってみろ」


「ここから南にずぅ~っと行くと、ドラゴンが経営しているドラゴン専用のリゾートがあるんです」


「ほう、それはどの辺りだ?」


「えぇ~っと、あ、この辺ですっ!」



 リリィが地図上で指し示したのは、モロに暗黒の海域とされているエリアのど真ん中であった。


 なるほど、危険なドラゴンが支配している、というかリゾートとして利用しているがゆえ、それを恐れた人族の漁師達は絶対に近付かないようにしているというわけか……


 となるとどうにかここを貸して貰えれば、周辺の町や村に迷惑を掛けることなく大魔将との決戦が行える。

 問題はどうやってこの海域を支配するドラゴンと話を付けるのかということだが。



「リリィ、そのリゾートの主はドラゴンなんだよな?」


「そうです、岩竜っていう種族で、その王様だから岩竜王、で、その島は岩竜島がんりゅうじまですね」


「ちなみに怖い奴なのか?」


「超優しいドラゴンですよ、色々なドラゴンの里を回って勉強を教えたりしてます、私の里にも何回か来てました」



 なるほど頭が良いのか、それであれば事情を説明すればどうにかなる可能性はありそうだな。

 少なくとも近付いた途端に火を吹いて攻撃してくるなどということはなさそうだ。


 ではそこを第一候補とし、決戦の地として使えそうなら大魔将にも来させよう。

 まずはリリィを伴って交渉をしに行くこととして、エリナが戻ったらすぐに出発だ……



 ※※※



 それから2日後、またしてもあの魔王軍公用船がトンビーオ村の港に接岸して来た。


 ドレドの船も修理が終わっているのだが、どう考えてもそちらの船の方が早そうだ。

 ここはひとまず乗せて貰い、岩竜島での交渉に向かうとしよう。



「おかえりエリナ、大魔将はちゃんと止めてきたか?」


「たぶん……一応ここへは来ないよう言ったんですけど……必死でスクワットしていて聞いていたのかいないのか……」



 あと1セット! とか1人で言っている感じの奴なのであろうか、だとしたら凄く絡み辛い、いや、そもそも話し掛け辛いのだが。



「ところで熱血大魔将様と戦う場所の選定は進んでいますか?」


「ああ、岩竜島という所があると聞いてな、そこを使わせて貰えないか交渉しに行きたいと思っているんだ」


「あ、もしかしてドラゴンの領域にあるリゾートのことですかね? 普通にヤバくないですか?」


「そうらしい、でもウチにはリリィが居るから入っても大丈夫だろう」


「……だと良いんですけど」



 上級魔族であるエリナもその領域にはビビッているようだ、おそらく魔王軍全体としてもそのような感じなのであろう。


 ドラゴンの中でも比較的小柄なライトドラゴンのリリィですらあの強さなのだ、他の連中の力は計り知れない。

 いくら魔王軍とはいえ、人族と同じようにその領域を恐れるのも無理はないか。



 だが少なくとも暗黒の海域などという意味不明な名称ではなく、しっかりドラゴンの生息地だということがわかっている分、人族よりは魔族の方がビビり方が弱そうだな。



「とにかくそこへ行ってみよう、あの船で行けば1日もあれば着くんじゃないか?」


「そうですね、ではすぐに出ますのでお乗り下さい、大魔将様が待ちくたびれて何をしでかすかわかったもんじゃありませんから」



 念のためメイとドレドはここへ置いて行こう、何かあったときに氷魔法使いの連中だけでは対処し切れないかも知れない、ここの守りも必要なのだ。


 アイリスも付いて行きたいとは言っていたが、さすがに一切戦えないのに連れて行くのは拙い。

 何か目ぼしい土産があったら買って来るということで納得させ、留守番とした。



「じゃあドレド、問題が生じたらここに居る全員を船に乗せて逃げるんだぞ」


「わかりました、もしそうなった場合は船を降りた後王都を目指す方向で移動して行きますから、そのつもりでお願いします」


「わかった、行って来る」



 エリナの乗って来た船に乗り込む、魔導オートクルーズで目的地さえ設定してしまえばあとは勝手に進むらしい。

 この機能は俺達の船にも欲しいところだ、簡単な装置なら引っぺがして奪ってしまおう。



「はい、では出航しま~す!」



 トンビーオ村の港を出発したのは夕方、それから丸1日掛けて航海し、次の日の夕方には目的の島が見え始めた……



 ※※※



「もうドラゴンの領域に入っていますね、見つかったら攻撃されそうで怖いです」


「そうか、じゃあリリィ、ドラゴン形態になって甲板に出るんだ」


「は~い、じゃあその代わりおやつを下さ~い」



 甲板に出てドラゴンの存在をアピールするリリィ、おやつは船に積んであった食糧の1か月分を全部くれてやった。


 後ろでエリナが泣いているが気にしない、敵の経費がこちらのメンバーの血肉となったのだ、これは勝ち取った言っても過言では無いはずである。



「あっ、見てよ勇者様、ドラゴンがこっちへ飛んで来るわよ……超大きいのが」


「え……ちょっとデカすぎじゃないか? おいエリナ、あんなのがこの船に降りたらどうなる?」


「海の底を見ることになると思いますよ」



 徐々に近付いて来る巨大なドラゴン、今まさにドラゴン形態を取っているリリィの5倍はあろうかという図体だ、それがどうやって飛んでいるのかは不明である。


 しかし形状的にはリリィとさほど変わらないな、色は白だが何という種族なのか?



「あれは空竜ね、白いのが特徴だわ、太陽に紛れていて敵を見つけたら急降下して攻撃するのよ」


「へぇ~、じゃあ今は?」


「あの高度から攻撃をすることはないと思うわ、でももし何かしそうなら私が出るから安心して」



 空竜か、だが巨大なドラゴンとはいえまだ精霊様の方が強いらしい、もちろんあのドラゴンも俺よりは強いと思うのだが、上位種族にはそう簡単に勝てないのか。



 などと話している間に船の上空まで辿り着いたドラゴン、とんでもないスピードだ。

 どうやら空竜というのは飛行スピード特化の種族らしいな、攻撃力もそこそこあるようだが。


 その空竜は船の上空を旋回し始める、甲板のリリィが羽をパタパタとさせ、何やら挨拶めいたことをしているようだ。


 と、何かを投下したではないか、賞状なんかを入れる筒のような形をしたものだ。

 それが甲板に落ち、すぐにリリィが拾って持って来る……



「何だこれ? 中に布が入っているぞ」


「旗じゃないかしら? あ、それと紙も入っているわね」



 取り出してみる、布の方は確かに旗だ、『岩竜島ドラゴンリゾート』と書かれている。


 そして紙の方には説明書き、『ようこそ岩竜島へ、船でお越しの方は同封の旗を掲げて入場して下さい』だそうだ、どうやら歓迎されているらしい。


 早速マストに旗を掲揚し、そのまま島の方へ向かって進む。

 次第に見え始めた巨大な桟橋、いや、滑走路のようなものか、とにかくそこに船を着けられそうだ。



 魔導オートクルーズをそこに設定し、近付いて行く、桟橋らしきものには手を振る何人かの人影、人間形態を取ったドラゴンのようだな、このまま近付いて行こう……



「いらっしゃいませ、ようこそお越し下さいました、種族は……ライトドラゴンですね」


『そうで~す』


「では人間形態になってこちらへ、ちなみに後ろに居るのはお連れ様ですか? それとも食糧ですか?」


『全部食糧です』


「おいリリィ、誰が食糧だって?」


『冗談です、お連れ様です』



 受付スタッフに事情を説明すると、あっさり岩竜王との面会が許可された。


 俺が異世界勇者であること、そしてこの世界に居る生物の中で最も上位に位置する精霊様が仲間に加わっていたことが交渉をスムーズにしたらしい。


 それに今回の熱波にはここのドラゴン達もかなり迷惑しているとのことだ。


 気温の変化でどうにかなってしまうことはないのだが、海の魚を主食とするドラゴンも居るらしく、生態系の乱れによって食糧危機に陥りかねないとのことである。



 そんな話をしながら、島の中央に聳え立つ巨大な建物を目指して歩く。


 道も広く、その両脇に並ぶ建物も巨大である、俺達の屋敷など、ここへ持ってきたら家庭用物置ぐらいにしか使えないであろう、ブレハブ城は論外だ。



「しかし凄いですね、こんなに大きい建物、一体何に使うんですか?」


「ああ、あれはドラゴン形態のままで滞在を希望するお客様用のコテージです、島の反対側には人間形態用のサイズのものがありますよ」


「なるほど……それにしてもデカいな……」



 リリィがドラゴンとしてはかなり小さいというのが良くわかる光景だ。

 以前王都に来たリリィが住んで居た里の族長でもまだ小さい方なのであろう。


 おそらくは先程見た巨大な空竜が通常サイズなのだ、そして考えたくもないがさらにとんでもない大きさのドラゴンが存在しているに違いない。



 巨大な建物群を横に見ながら1時間程も歩いて行くと、ようやく目的の建物、神殿のような超巨大建造物の前に辿り着いた。



「おいマリエル、この入口から王宮がすっぽり入ってしまいそうだぞ」


「悔しいですがこれは人族の力ではどうしようもありませんね……いや、ゴンザレスなら或いは……」



 どう表現したら良いかすらわからない程に巨大な扉、それが開くと、豪華な装飾が施されたキラキラのロビー、一体どれだけ金が掛っているというのだ?



「こちらです、階段を上がった先に岩竜王様の執務室がございますので、このまま付いて来て下さい」


「あ、は~い」



 長い長い階段を上がる、横には1段が人の背丈以上もある階段が設置されているのだが、おそらくそちらはドラゴン形態用、そもそも俺達には上がることが出来ない。


 2階に上がり、ぐるっと通路を回った所に、今度は通常サイズ、つまり俺達がいつも使っているような大きさの扉があった、スタッフのドラゴンがそれをノックする……



『どうぞ、お入り下さい』



 部屋の中から男の声が聞こえた、この声の主が岩竜王なのか? というか微妙に緊張してきたぞ。



「それでは中にお入り下さい、くれぐれも失礼のないように願います」


「へ~い……失礼しま~す」


「ようこそおいで下さいました異世界勇者殿、それにお仲間の皆さんも……お一方は仲間ではないようですが……とにかくお掛け下さい」



 部屋の奥に居た岩竜王、明らかに優男ではないか、銀縁メガネ掛けてるし。

 だが額から生えた1本の角は鈍い光を放ち、長い尻尾も地面に引き摺っている。


 見た目は人間で言うと35歳から40歳程度といったところか、ローブのような服を着込み、手には分厚い本を持っている、頭が良さそうだ。



 とりあえず指定されたソファに座ろう、島に入る際に武装は解除したが、特に危険な雰囲気ではないからな。



「えっと、本日はどのようなご用件でお越しになられたのですか?」


「はい、単刀直入に言いますと、この島で魔王軍の幹部と決戦をしたいのです」


「魔王軍の幹部というと、今の異常気象の元凶である熱血大魔将エルニーのことでしょうか?」


「ええ、そうです、その者をここへ呼んで戦いたいと考えております」



 この岩竜王という男、大魔将の名前、そして奴が熱を発していることによってこの暑さが生じていることを知っているようだ。


 しかもエリナが俺達の仲間ではないということを一瞬で見抜いていたな、見た目的にはユリナとサリナにそっくりなのに……これは相当にデキる奴だぞ……



 その岩竜王、顎に手をあててしばらく考え込む、許可するか否か、迷っているのであろう。



「少々お待ち下さい、ちょっと先祖が残したこの島の利用規約を確認してみます」


「はぁ……利用規約?」


「ええ、何があってもルールには絶対服従、例外などないというのが我が一族のモットーですから」



 そうか、この種族は岩の竜だからな、頭も固いということなのであろう……


 六法全書をまるごと1冊にしたような分厚い本を取り出し、パラパラと捲り始める岩竜王。

 どういう本なのだ? せめて分冊にした方が良いと思うぞ。



「あ、これですね、他種族がこの島で決闘及び試合、並びに戦争行為をする場合、見世物としてこれを行うのであれば、島の管理者は承認しなければならない、とされていますね」


「つまりは?」


「島のコロシアムを使って戦うのならOKということです、ちなみにリゾートの方で観客を入れて収入を得ますが、それで構わないでしょうか?」


「ええ、やらせて頂けるのであれば何でも構いません、皆もそれで良いよな」



 全員が頷く、エリナもそれに同意するとのことだ。

 これで決戦の地は決まった、あとは日取りを決め、大魔将をここへ呼び出すだけである……

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