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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十二章 熱血
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261 氷ドーム

「ダメだっ、崩れるぞ!」



 ガタンと音を立て、俺達の体がふわっと下がる。

 同時に強い衝撃、南へ移動するために使う氷結馬車の実験に失敗したのだ。


 乗っていたボロの馬車を降りる、今回は車輪の軸が折れたようだな……



 馬車にしても船にしても、全面に分厚い氷を張らない限り熱には対抗出来ない、しかしそれをやると今度は車輪が重さに耐えられないのである。


 すぐに軸が折れるか、車輪自体がバラバラになり、完全に走行不可能な状態に陥ってしまう。


 そしてもし大丈夫であったとしても、それを牽くためには馬が何頭必要なのか? 想像もつかない。

 また、その馬にも冷却装備を着けさせないとだ、その分さらに負担は増してしまうのだ。


 というように、王都内で廃車になっていたスクラップ馬車を掻き集めて実験を重ねたものの、一向に上手くいく気配がないのであった……



「はぁっ、勇者様今日はそろそろ終わりね」


「だな、気が付けば夕方か……他の氷魔法使いも戻って来たみたいだな」



 氷結馬車実験に参加しているのは俺達と5人の氷魔法使い、その他の大勢に関しては、日中は王都内、それから周辺の難民キャンプに散らばり、常に小さな氷の粒を撒き散らす作戦に従事している。


 名付けてスターダスト作戦、極小の氷は溶けながら空中を舞い、それがキラキラと光り輝くことから取った作戦名である、ちなみに駄王が考えた。



 俺達の所に一旦集合した氷魔法使いには、既に一部出来上がって納品されていた魔力回復薬を渡し、それぞれ王都内の自宅や自分の滞在する難民キャンプへと戻らせる。


 明日以降もこの氷結馬車作戦を続行するかは不明だ、というかもう完全に企画倒れな気がしてきたぞ……今夜また新たな作戦を考えるパーティー会議をしよう……



 その後すぐ、夕食の準備が出来たとアイリスが呼びに来た、まずは食事と風呂を済ませ、会議はそれからだ。



「はいカレンさん、今日はあまりお昼を食べていなかったみたいですし、ここでガッツリ栄養を取っておいて下さいね」


「わぁうぅぅっ! いただきま~っす!」



 リリィに関しては暑さでさらに元気が増し、朝も昼も、そして今も大量の肉をがっついているのだが、暑さに弱いカレンは涼しくなった時間帯の食事でドカ食いするスタイルに変化している。


 暑くなったのはここ数日であるが、なぜか日が沈んで2時間もすると徐々に涼しくなってくるのであった。



「しかし本当に夜は過ごし易いな、もしかして何か秘密があるんじゃないか?」


「ご主人様はそんなことも知らないんですか? 夜になるとお日様が居なくなるから涼しくなるんですよ」


「こらカレン、調子に乗る奴はこうだっ!」


「わうぅぅぅっ! 尻尾の付け根を押すのはやめて下さい! ごめんなさいですっ!」



 ドヤ顔で当たり前のことを言うカレンにはお仕置きを喰らわせておいた。


 そんなことは俺もわかっているのだが、どう考えてもこの気温の変化は異常だ。

 まるで熱源が無くなったかのような……もしかして大魔将の奴、夜は熱を発しないのか?



 気になってラフィーに聞いてみたが、夜どころか昼ですらそんな暑苦しい奴の所へ遊びに行ったことはないためわからない、との回答しか得られなかった。


 だがちょうど俺達が最初の大魔将であるアクドスを討伐した際に催された会議では、途中から腹が減ったと言い出し、全身に纏った炎が燻っていたという。


 燃費が悪いのか? 夜寝てしまってからは栄養が摂取出来ないため燃え尽きてしまうということなのであろう。


 もしその予想が正しければ、奴を討伐するには寝込みを襲えば良いということになる。

 それ以外にも何か弱点があるかも知れないな、しばらくはそれを探るべきであろう。


 と、今日はもう寝よう涼しいうちに眠って体力を回復しておくのだ……



 ※※※



 翌日も氷結馬車実験は失敗続き、もはや上手くいきそうなビジョンはどこかへ飛んで消えてしまった。



「勇者様、夜になれば涼しくなるのですから、昼は氷の壁に囲まれてて待機、夜に行軍という方式を取れば良いのではないですか?」


「……それしかなさそうだな、というかそれなら馬車を改造しなくても走ることが出来るもんな」



 マリエルの提案を採用しよう、もうそれ以外に日中のこの暑さを凌ぐ方法はなさそうだ。


 昼の間ずっと停まっていることで現着まで時間が掛ってしまうこと、さらには海上に出た後で船を囲うレベルの大規模な氷の壁を造らなければならないことが気掛かりだが……


 まぁ、大魔将の島に着いてしまえばその後は歩きなわけだし、氷魔法使いには非戦闘員であることの表示をしながら熱から守って貰えば良いはずだ。


 いくら魔王軍の幹部とはいえ、熱血漢というのだから卑怯者ではないはずである。

 わざわざ非戦闘員を盾にしてこちらの攻撃を防いだり、攻撃を仕掛けてきたりはしないであろう。



「じゃあ勇者様、行軍に関してはそういうことで、今日はもう終わりにしましょ」


「だな、そろそろ暗くなってきそうだし、もう少しで涼しく……はならなさそうだな……」



 空を覆った分厚い雲、今にも雨が落ちてきそうな表情をした空である。

 これは間違いなく熱が逃げない、今日の夜は熱帯夜になりそうだ……



 その悪い予感は的中した、日没から数時間が経過しても僅かにしか下がらない気温。

 まるで蓋をした鍋の中で保管されているような気分だ、とにかく暑い。



「ごちそうさま~」


「何だカレン、もう良いのか? もっとしっかり食べないと力が出ないぞ」


「だって暑いんですも~ん」



 完全にバテてしまった様子のカレン、このままだと今回は使い物にならないかも知れないな。

 そのカレンにジェシカが近付き、比較的口にしやすいであろうハムを差し出す。



「ほらカレン殿、こっちのハムなら食べ易いだろう、私のを分けてやる」


「あ、じゃあこっちをちょっとだけ」


「もう少し持って行っても良いぞ……しかしカレン殿にもっと食べろと言う日が来るとは思わなかったな……」


「全くだ、だがその分リリィが喰っているから差引きゼロだけどな」



 狼獣人のカレントは対照的に、ドラゴンであるリリィは熱に対して非常に強い、というか日常的に火を吹いているからな、それは当然であろう。


 何だか雪山に行ったときとは逆になってしまったのだが、今回に関しては精霊様も暑さでやる気を失っているのが痛い。


 そもそも寒さであれば着るだけで何とかなるのだが、暑いのは全裸になっても回避出来ないのだ。

 スケスケキャミソールからエッチなパンツが透けて見えているルビアを眺めながらそう思った。



「さて夕飯も取ったし、あとは風呂にでも入りながら氷の防御壁をどう構築していくかについて話し合おう」


「ねぇ精霊様、お水を出して洗濯桶に入れてよ、私はそこで行水するわ」


「あ、マーサちゃんばっかりずるいです、精霊様、私の分も出して下さい」


「はいはい、じゃあ桶1杯で鉄貨5枚よ」


「セコイ商売するんじゃねぇっ!」


「あいだっ! お尻叩くことないじゃないの!」



 人が困っているところに付け込んで金を稼ごうとした精霊様には、罰として希望者全員分の水桶を用意させた。


 カレンとマーサだけでなく、ミラ、ルビア、ジェシカもそちらを選択する。

 やはりおっぱいが大きいと暑いのか? その証拠にセラは……



「何よ勇者様、私は痩せっぽちだから暑くても大丈夫とか思っているんでしょ」


「その通りだ、肉が薄いのにもメリットがあるんだな」


「相変わらずストレートな物言いの異世界人ね……とにかく氷の防御壁について話し合いましょ」



 カレンはお風呂サイドに設置した水桶に浸かっているため、今日はセラを抱えて入浴している。

 このまま会議をしても集中することが出来ない、ひとまず下に降ろそう。


 セラを降ろし、5つ並んだ水桶の近くによ寄って作戦会議を始める。

 最初に案を出してきたのはサリナであった……



「ご主人様、氷の防御壁は自分達の上に張るのが良いと思います、そうすれば冷たい空気が下がってきて涼しくなりますよ」


「サリナ、それは正解ですの、でもだんだん溶けてきた氷が割れて頭の上に降って来ますわよ」


「う~ん、となるとやはり壁にして四方を囲む感じで造るべきなのかな」



 俺達と乗っている馬車だけを囲むのであれば数人の氷魔法使いが居れば事足りるであろう。

 だがトンビーオ村からは船だ、アレを完全に氷で覆うには数十人が必要になりそうだ。



「あ、そうだわ、私が水のドームを造って、それを氷魔法でカッチカチにしてしまえば良いのよ」


「うむ、なるほどな、それなら必要となる魔力も少なくて済むはず、しかも船を覆うのにもちょうど良さそうだ、明日実験してみよう」



 精霊様の力であれば水でドームを造り出すことなど簡単だ、そしてそれを氷魔法使いが凍らせるのであれば最低限のエネルギーで効率良く熱から俺達を守ることが出来る。


 船にしても、日中停泊している間はただの氷山に船が入っている感じになるはずだ。


 この灼熱の中で氷山というのもおかしな話だが、特に誰かに見つからないようにしなければならないわけではないし、別に問題ないであろう。


 これで作戦は決した、明日のうちに実験を済ませ、必要となる氷魔法使いの人数を割り出しておくことだな。


 なるべく魔力の強い者を中心に遠征メンバーを選出し、そこで選ばれなかった者は引き続き王都とその周辺の冷却を続けて貰えば良い。



 なにはともあれ、まずは明日の一番暑い時間帯に実験をしてみることだ、大魔将の城へ近付けばさらに暑い、その分も考慮して余裕のある編成にしなくてはだな……



 ※※※



『え~っ、おはようございます、これより大魔将討伐に向かうメンバーを決するための選抜テスト、第一部を行います』



 翌日、王都の冷却に割くべき人員があることを考え、集っている氷魔法使いを3つのグループに分けて選抜テストを行うことに決まり、早速最初のグループから実施する。


 やり方は単純、指定の位置に立ち、そこから30m離れた地点にどれだけの量の氷塊を出すことが出来るのかという方法である。


 氷塊はそのまま重さを測られ、その他透明度、形の美しさなども審査基準として用いられるのだ。

 後半の2つは絶対に要らない……



 3つのグループが全てテストを終えた後、全てを合計した成績上位者20名を本採用、それに続く10名を補欠として採用し、その30人を今回の大魔将討伐に同行させることに決まっている。


 なお、参加者の目的は俺達勇者パーティーと一緒に行動出来る誉れなどではない。

 上位10名にはマリエルから直接、金一封と賞状が手渡されるため、それが狙いなのだ。



「それでは1番、へっぽこ村から避難していますダメタロスにございます、私は故郷で魚屋に氷を卸す……」


『え~、自己紹介とかどうでも良いんで巻きでお願いします』


「……では参ります……ハァッ!」



 ガキガキガキッと、音を立てながら現れる氷の塊、徐々に大きさを増していき、俺の腰ぐらいの高さのところで成長が止まる。


 すかさずその氷塊に近付いて行ったのは審査員の筋肉団員達、これから重さを測り、さらにはゴンザレスによる目利きが行われるのだ。



『ダメタロス選手、ウエイトは37kg! 芸術点はプラス5ポイントで合計42ポイント!』



 これは高いのか低いのか、まだ最初だから良くわからないが、とりあえず芸術点に関してはゴンザレスの高評価を得たらしい。



「ゴンザレス、一言コメントをやってくれ」


「うむ、さすが商品の魚を彩るだけあって透明度の高く美しい氷だ、とりあえずかき氷にして食べようではないか」



 頭が良さそうに見えるメガネを掛けて審査員席に座るゴンザレス、この男はおそらくかき氷が食べたいだけだ。



 その後もテストは続き、3つ目のグループが終わる頃には日も高く、とても外には居られないような状況になっていた。


 最高得点は遠洋漁業で数ヶ月掛けて青物を獲って来る猟師のおっさんが叩き出した177ポイント。

 逆に最低は紛れ込んでいた15歳の魔法覚えたて少年が出した6ポイントであった。


 ちなみにその少年には参加賞ぐらいしかやれなかったが、これ幸いとテストを見に来ていた生鮮食品運送業者の商会長から声が掛っていたようなのでそれで良しとしよう。



「合格基準点は35ポイント、27ポイントまでが補欠として加入決定か」


「勇者様、同率で本採用が1人、補欠が2人増えちゃうけど、構わないわよね?」


「ああ、そのぐらいは良いだろう、じゃあ合計で33人が同行するってことだな」



 マリエル主催の表彰式が行われている間、俺達は遠征に参加する氷魔法使いの氏名確認を行った。

 この後は昼食、そして合格者と補欠のみを残して他の者には王都冷却に戻らせる。


 残った者はそのまま全員で防御ドームの実験だ、多少魔力は減っているが、一撃しか放っていないので空っぽということはないであろう。


 まずは合格者との懇親会を兼ねた昼食、そこで今日の実験についても伝えておくべきだな。


 塩コショウ味のかき氷などという禍々しいものを貪っていたカレンを引き摺り、ミラとアイリスが用意してくれた昼食会場へと向かった……



 ※※※



「じゃあ精霊様、ここに居る全員を囲めるよう大きさの水ドームを造ってくれ、俺達はその中に入るぞ」


「はいはい、じゃあ銀貨1枚で……」


「報酬はお尻ペンペン100回だ、どうする? 無報酬でも良いんだぞ」


「皆のために無償で力を提供しようと思っていたのよ」



 何かと金を稼ごうとする精霊様の主張を封殺し、水のドームを造らせる。

 すぐに小学校の教室より広いかどうかぐらいのものが完成した、コレが無料なんて夢のようだぜ。



「じゃあ皆さん、頑張ってこのドームを凍結させて下さい、早美しさとか求めてないんでなる早で」



『うぉぉぉっ!』

『はぁぁぁっ!』



 掛け声だけは威勢が良いのだが、補欠を除く21名の優秀な氷魔法使いでも、精霊様の造ったドームを全凍結させるには5分ほどを要した。


 しかも暑さのせいで表面からどんどん溶け出しているようだ、これは行軍を停止している間にも複数回のメンテナンスを必要としそうだな……



「マーサ、とりあえず1ヵ所穴を空けるんだ、広いとはいえさすがに密閉されるのは拙い」


「何で? 熱い空気が入って来ちゃうじゃないの」


「換気をしないと色々とアレなんだ、小さい穴で良いからな」


「何だかわからないけどわかったわ、えいやっ!」



 ボコンと空いた小さな穴、そこから外の空気が流れ込んでくるのがわかる。


 というかそもそもこの中にずっと居たら凍えてしまうのではないか? 念のため出入り口も作っておくべきであろう。


 マーサに穴を広げさせ、そこに氷魔法で造った板を設置する。

 出入りするときにはそれを退かし、その後はしっかり元の位置に戻すことを取り決めた。



「あ~、涼しいながらも地面がぬくぬくしていて気持ちが良いな~」


「ご主人様、今のお屋敷は廃棄してここに住みませんか?」


「じゃあルビアだけ真冬も氷ドームだな、食事は持って来てやるから安心しろ」


「そんなぁ~、夏だけで良いんです、夏だけで」



 確かに現状は快適だ、今日はここに泊まっていきたいとすら思う。


 だが待って欲しい、これを維持しているのは21名の氷魔法使い、その連中が居ないとすぐに溶け、崩壊して俺達の上に氷の塊が降り注ぐのだ。


 その維持コストは馬鹿にならない、おそらくひと夏これを使い続ければ、冬になる前に負債の雪だるまが完成していることであろう。


 ゆえにこの快適な氷ドームは今回の大魔将を討伐するまでの特別措置だ。

 それまでの費用は王宮から出るはずだし、氷魔法使い達も俺達から俸給が出ることは期待していない。



 その日の夕方、マトンとその他研究所の白衣連中が屋敷に訪れ、大量の魔力回復薬を置いて行ったという。


 代わりに受け取ってくれたシルビアさんが10本かそこら着服したようだが、数千本はあるため回収する必要もない。


 これに加えてウテナとサテナを煮込んで抽出した出汁、じゃなかった万能ポーションもあるのだ。

 21人プラス補欠12人であれば、1ヶ月以上は魔法を使い続けられる計算である。



「よぉし、これで出発が可能になったぞ、明日の朝……は無駄になるか、夕方ここを発つこととしよう」


「行軍は基本的に夜なのよね、眠くなりそうで心配だわ」


「大丈夫だセラ、もし居眠りしていたら顔に落書きをしてやる」


「あら、それは勇者様も同じことよ、覚悟しておきなさい」



 翌日、俺達の乗ったものも含めて10台の馬車に分乗した遠征軍が王都南門から出発した。

 異常な暑さで疲弊していた王都民も、わらわらと沿道に出てそれを見送っている。



 早速居眠りを始めたのはマリエル、顔にウ○チの絵を描いてやろう、額に『肉』と書くのも忘れてはいけない。


 ちなみにまだ夜は寝ないといけない年齢のミラとリリィ、それから御者交代要員であるルビアは寝放題だ。

 横に座って寝息を立てるルビアの顔を眺めていると、何だか俺も眠く……



「勇者様起きて! 朝になったから氷ドームを張って引き篭もるわよ」


「ん? ヤベ、寝てしまったか!?」



 鏡が無いので顔は確認出来ない、だが明らかに見て取れる変化……俺の服に乳首を描き込んだのはどこのどいつだ?



「主殿、その服はなかなか似合っているではないか、どこで購入したか教えて欲しいぞ、ププッ!」


「ジェシカてめぇっ! 服はダメだろ服はっ! 絶対に仕返ししてやるからな」


「ちなみに私はずっと御者をしていたのでな、これから寝るところだが、主殿は私の顔に落書きする権利がないからな」


「クソッ! 覚えておきやがれ!」



 俺が悪役にお似合いの捨て台詞を吐いたところで、氷魔法使いがやっていたドームの凍結作業が終わったようだ。


 このペースだとトンビーオ村まではあと2日、そこからさらに船で大魔将の島を目指すことになる。

 今回攻める島はかなり遠く、ドレド曰くそこへ行くにも2日は要するらしい、長い旅になりそうだ……

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