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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十二章 熱血
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260 暑い日には熱い男

「あぢ~、もう溶けそうだぞ」


「大変よ勇者様! 精霊様が溶けて床に染み込んでいるわ!」


「全くしょうがない奴だな、自分で掃除するように言っておけ、しかしまだ6月だぞ、どうしてこんなに暑いんだ?」



 暑い、とにかく暑い、日中外に出るのも憚られる程に暑い王都。

 というか屋敷の中まで地獄である、あまり風が通らないのだ。


 地下に行けばかなり涼しいのだが、それでもあまり広いとはいえないスペースである。

 屋敷に居る全員が集結したらたちまち熱気が篭ってしまうことであろう。



 どういう原理なのかは知らないが、精霊様は溶けてしまったというし、俺の横ではカレンがぐでんぐでんになっている、寒さには強くとも暑さには弱いようだ。



「しかし今年は変ですね、例年であればまだここまで暑くはないんですが」


「そうなのか、じゃあアレか、本格的な夏が来たらこれより酷い状態になるってことか?」


「ええ、王都は周囲を山に囲まれた盆地ですから、このままいったらほぼサウナですね」



 そうか、俺の元居た世界でも気温40度とかふざけたことを言っている地域は大体こんな感じの所であったな。


 というかもしかするとこの世界でも温暖化がどうこうの問題が生じているのか? 環境少女が出現して世界の指導者に苦言を呈する日も近いのか?


 だとするとこのままじゃ拙い、この世界にはエアーコンディショナーなる究極兵器が存在しないのだから、氷魔法使いの仲間も居ないし、毎夏もれなくサウナ生活になってしまうぞ……



 そこへスッと風が通る、一瞬だけ涼しいと感じたが、自然の風ではないようだ。

 誰かが部屋のドアを開けたことにより空気の流れが発生しただけであった。


 入って来たのはラフィー、このクソ暑いにも拘らずパトラがべったりくっついており、実に迷惑そうな表情を浮かべている。



「部屋が暑いッス……いや、ここも大差ないッスね」


「文句があるなら空調ゴーレムでも創りやがれ、それか引越しでもするんだな」


「どっちも無理ッスよ、氷魔法は使えないし、世間を騒がせたゴーレム騒動の姫なんかに部屋を貸してくれる大家さんは見つからなかったッス」



 ラフィーとパトラは最近、2人で住むためのアパートを探していた。

 だがどこも入居を拒否されたらしく、未だに俺達の屋敷の一室を占拠している。



「しかしこの暑さもたぶんアイツのせいッスね、てか間違いないッス」


「アイツって誰だよ?」


「熱血大魔将()()()()って奴ッス、アイツが居るだけで周囲は暑くなるし、気合を入れて何かをするときには世界中がもう……」


「ちょっとそこ座れ、今の話を詳しく聞かせろ」



 ラフィーをその場に正座させ、暑苦しいパトラは団扇でダウン寸前のカレンを扇いでおくように言っておいた。



 そこでラフィーが語ったことによると、大魔将は熱血漢、というよりも全身に炎を纏ったバケモノらしい。


 居るだけで室温は50度から80度、そして放っておくと勝手に筋トレを始め、その際には1km四方が焼き尽くされる程の熱を発するという。


 以前大魔将だけが集る会議に魔王が臨席する予定があった際も、そいつが気合を入れすぎたため会議室の温度が3,000度に達し、あえなく魔王のみオンライン参加になってしまったこともあるらしい。



 その熱血大魔将が、順番的にそろそろ俺達の襲撃を受ける頃だと悟り、気合十分で待ち構えているのがこの暑さの原因に違いないとラフィーは言う。


 確かにそのレベルの輩が来るべき戦いに大興奮していると考えると恐ろしい。


 俺達がこのまま暑さでダラけて攻撃を仕掛けない場合、まだかまだ来ないのかと、さらにヒートアップしてしまうのは目に見えている。


 そうなったらこの世界の環境がヤバい、さりげなく大量絶滅が目前に迫っている状況といえよう。



「よし、早速そいつをぶっ殺しに行こう! この世界の環境を守るのだ!」


「ご主人様、今の話をちゃんと聞きましたの?」


「聞いたけど、何だ?」


「そんな熱い大魔将様とどうやって戦うというんですの? そもそも城に近付けませんわよ」


「……よく考えたらそうだな」



 大魔将の城は南の海上、そこで発生した熱が数百kmも離れた王都の気候に影響を及ぼしているのだ。

 その発生源まで近付くことは到底出来ないし、もし出来たとしても戦うのは不可能である。



「でも勇者様、大魔将の城から近いトンビーオ村はどうなっているんですかね? ちょっと気掛かりですよ……」


「それもあるな、住民が避難するレベルの暑さになっていないと良いんだが」



 ミラの心配は的中した、その日の夕方、王国の国境を警備していた兵から王宮に報告があり、南方の都市国家群からの避難民が多数こちらに向かっていることが確認されたそうだ。


 もちろんその中にはトンビーオ村の連中も居る、王宮が受け取った数千人の名簿の中に『種族の別:魔族』というのが2名混じっていたとのことなので、それがメイとドレドに違いない。



 避難民達は全員受け入れが許可され、王都周辺に地域ごとの難民キャンプを作って生活すべきことが通達されたそうだ。


 そうなると俺の領地、つまり王都北側の森までのエリアにも誰かが来ることになるが……ここは情報共有の利便性も考えてトンビーオ村の人々に来て貰った方が良さそうだな。



 翌日の昼には王都へ到達した避難民達、出迎えに行った俺達はその中でメイを見つけ、トンビーオ村の人達と一緒に北へ回るようにと伝えておいた……



 ※※※



「いやぁ~助かったさね、急に海の方から熱波がぶぁ~ってなったさ、そんで村がダメになってしもうてどこへ行ったら良いかと」


「無事で何よりです、とりあえず今はここでゆっくりしていって下さい、国の用意したテントもありますんで」



 トンビーオ村の実質リーダーである旅館の女将、ババールと話をし、トンビーオ村の状況を聞いた。


 もはや地獄のような状況らしい、1時間で干物が干しあがったとか、鉄板の上に落ちて割れた卵が目玉焼きになったとか、とても人の住める場所ではなくなっている。


 俺達が現地拠点として使っていたコテージも大変なことになっているはずだ。

 幸いにも腐るようなものは置いていないが、山の湿気と熱で建物自体が腐ってしまうかも知れない。


 そして大魔将の城がある島へ行くのに必須であるドレドの船も心配である。

 そもそもあれがないとこの熱波事件解決のスタートラインにすら立つことが出来ないのだ。



『避難民の中に氷魔法使いの方はおられますか~っ! 氷魔法使いの方~っ!』



 避難民の氏名確認のために城門の方からやって来た王国軍の兵士、そのうちの1人が氷魔法使いを探して歩き回っている、熱中症患者でも出ているのか?



「なぁマリエル、氷魔法使いを集めて何をするつもりなんだ?」


「さぁ、私にもわかりません、王宮で可能な限りの氷魔法使いを集めるようにしているのは事実ですが、その目的は聞いていませんね」



 希少な氷魔法使いを集めている王宮、普通であれば避難民や王都民のために何かするのであろうと思えるが……この国の連中は果てしなく意味のないことに使いそうで気が気ではない。



「勇者様、お昼の支度をしていたら回覧板が来ました、それでこんなパンフレットが……」


「おおミラ、お疲れ、何だこれは?」



 昼食の準備をしていたミラがこちらの様子を見に来る際に持って来たパンフレット。


『暑さに負けるな! 大氷像展覧会IN王宮前広場!!』だそうな、やはりくだらないことのために氷魔法使いを集めていたのか、全くふざけやがって。



「主殿、このイベントには王都民だけでなく避難民からも氷魔法使いが集まるということか?」


「だろうな、貴重なリソースがもったいない、ぶち壊しにしてやろうぜ」


「待つんだ、そうなるとこの辺り一帯の氷魔法使いが……そのままその連中に協力を要請出来ないだろうか? 大魔将の城へ接近するのに氷魔法は必須だからな」



 おぉ、それもそうだ、ウラギール侯爵の起こした事件で数が激減してしまった氷魔法使い、1人2人ならまだしも、広範囲から居る者全てが集まるようなチャンスは滅多にない。


 そしてその全員の協力を得られれば、魔法を使って大量の氷を作り出し、それで俺達を囲むことも可能なはずだ。


 溶けるごとに氷を追加し、大魔将の放つ熱を遮断してしまえば良いのである。

 これなら熱いどころか寒さに震えながら敵に接近することが出来そうだな……



 早速馬車に乗り、氷魔法使いが集合しているという王宮魔へ広場へと向かう。


 かなりの数だ、500人以上は居そうな感じである。

 南方からの避難民は漁業関係者も多いゆえ、それだけ氷魔法使いの数も多くなるのか。



 馬車を降りて辺りを見渡すと、マントと王冠を装備せず、完全にパンツ一丁の状態になっている駄王の姿を見つけることが出来た。


 横に居る総務大臣は呆れ顔、その他の大臣達も大半は何をやっているのだこの馬鹿は、と言いたげな顔をしている、否、実際そう言っている者も何人か……



「おい駄王、こんなくだらないことで氷魔法使いを集めるんじゃねぇよ!」


「おぉ、ゆうしゃよ、別に良いではないか涼しければ」


「……ここだけ涼しくても他は暑いんだがな、ところでさ、今居る氷魔法使いの中から大魔将討伐に参加しても良いって奴を募ってくれないか?」


「なんと、大魔将討伐にこの者達を同行させるというのか、じゃがそんな危険な任務、引き受ける者は多くはないと思うがの」


「そこはアレだ、何か皆参加してるから自分も感を出すんだ、同調圧力で攻めるんだよ」


「あいわかった、ではこの氷像イベントが終わり次第全員に可否を問おう」



 大魔将の城に行くとはいえ、実際に戦うのは俺達であり、かつ相手もただの護衛には手を出してこないはずである。


 ゆえに、今回の作戦に参加することに伴う危険は海に落ちたら溺れるかも知れないということぐらいなのだ。


 だがそれを参加者候補にいちいち説明するのは面倒だし、理解を得られない可能性が高い。

 であれば自由参加という名の強制とする他に道はないのだ。



 約束を取り付けた俺は一旦屋敷へ戻る、屋敷の中は熱い空気だけでなく、差し込んだ午後の日差しに当てられ、更なる地獄と化していた。


 こうなったら仕方が無い、しばらくは外で生活することとしよう。

 屋敷の皆と地下牢の連中、それに溶けた精霊様がたっぷりと染み込んだ雑巾を持って外に出た……



 ※※※



「おい精霊様、そろそろ元に戻れ、もうかなり涼しいぞ」


「ふぅ~、やっぱ溶けてると楽ね……ちなみこの汚い雑巾に私を染み込ませたのは誰かしら?」


「やったのはアイリスだ、あと雑巾を渡したのはセラな」


「あなた達、ちょっと来なさい!」


『ひぃぃぃっ!』



 精霊様に引き摺られてテントから出て行く2人を見送る。

 ここは俺の領地に設けた難民キャンプの端っこ、王都の城壁に程近い位置だ。


 気温こそ相変わらず高いままであるが、風が通ることによって屋敷の中に居るよりも遥かに涼しい。

 カレンも復活してその辺を走り回っているし、他からも文句が出るような暑さではない。


 マリエル曰く、氷像イベントは明日1日開催され、それで終了とのこと。

 その後は俺達のところに氷魔法使いを雇う権利が回ってくる。


 つまり明日と、それから大魔将討伐に向けた準備が完了し、いざ出発するまでの間、俺達はトンビーオ村からの難民と共にここで暮らすこととした。



「そういえば勇者様、作戦参加の可否を問うアンケートが出来てきましたよ、サンプルを見て下さい」


「ん? どれどれ……熱血大魔将エルニー討伐作戦参加希望届だと? 拒否する場合はどうするんだ?」


「それは知りません、とにかく氷魔法使いの皆さんにはそれしか配らないそうですよ」


「・・・・・・・・・・」



 参加の可否を問うと言っていたのに、アンケートには氏名を記入する欄と、それから『大魔将討伐に参加を』という言葉に続き『希望』と『熱望』の2択が用意されているではないか。


 これは強制と取られても、というか普通に批判殺到レベルの方式だ。

 しまったな、俺が介入してもっと上手くやらせるべきであった……


 まぁ良い、後で問題になったら俺は知らぬ存ぜぬで押し通そう、あくまでもこのアンケートを配布したのは国なのだから、追及されるべきはその中枢に居る人間である。



 翌日、夕方になって少しは暑さが引いてきたところで、王都北門からぞろぞろと氷魔法使いの面々が出てこちらへやって来た。


 氷像イベントの参加者からは少し減少した程度である、意外と来てくれた奴が多かったな……


 話を聞くと、南方の都市国家群、特に漁業を中心とした町や村などの者は二つ返事でOK、王都在住の者もこの暑さの原因を断てるなら、ということで参加を決めたパターンが多かったという。


 ちなみに残りの数十名、つまりここに居ない氷魔法使いに関しては、アンケートの内容に激怒して用紙を破り捨て、そのまま立ち去ったらしい、まぁ、こちらが普通の反応であるといえよう。



「勇者様、私もちょっと見に行ってきたけど、魔力の強い人なら氷だけで船を造れそうな感じよ、それに乗って行きましょ」


「待てセラ、灼熱の海で氷の船とかヤバいだろ、もう泥舟も同じだぞ」


「う~ん、じゃあドレドちゃんの船を氷で固めてしまうってのはどうかしら?」



 それならどうにかなりそうだ、問題は重過ぎて船が沈んでしまう可能性があるということだが、ドレドに聞いてみたところではやり方次第で大丈夫だとのことである。


 ただし、バラストを全部捨て、そのうえ船体上部にも氷を張るのだ、海が荒れている場合など船が大きく揺れるようなときにはとても出航出来ないはずだということも付け加えられた。



「ご主人様、この人達の魔力量をどう維持するんですか? 回復薬がかなり必要ですよ」


「そうなのか、いつもルビアが持っている分ぐらいじゃダメなのか?」


「ええ、そもそも保有している魔力量がそこまで多くない人が多いようなので……」



 なるほど、ルビアぐらいの魔力量、即ち今王都に居る人族限定で見たらセラに続いて第2位となるものと違い、ここに集った氷魔法使いは素人さん達である。


 氷魔法は戦闘ではなく、自分の業務に必要な分だけを日々使っているがゆえ、そこまで鍛え上げられてはいないのだ。


 それゆえ魔力の放出にロスも多く、なおかつ一般的な魔法よりも消費の大きい氷魔法を使うとなると、頻繁に魔力回復薬を使用する必要があるとのこと。



「マリエル、ちょっと王宮へ行って魔力回復薬を集めるように言ってくれないか? 王都にある分を全て徴発するんだ」


「でしたら研究所で作らせた方が早くてコストも掛からないと思いますよ、今やっている全ての試験等を停止させてフルで作らせましょう」



 これで魔力枯渇問題も解決だ、あとは実際に大魔将の島に向かうための船、それからトンビーオ村までの移動に使う氷のバリアをどうするか決めて出発だな。


 と、今日も先程まで溶けていた精霊様がこちらへ来る、今日は最高級シルクで出来た肌触りの良い雑巾に染み込んでいたようだし、夜までは出て来ないと思ったのだが……



「ちょっと、魔力回復薬なんてチマチマ集めても時間の無駄よ、ここは神界の万能ポーションに頼りましょ」


「万能ポーションって何だ? どこで手に入るんだ?」


「神界の存在からなら簡単に抽出することが出来るわ、そうでしょお二人さん?」



 精霊様が目をやった方に見えたのは、コソコソと立ち去ろうとしているウテナとサテナであった。

 サテナの状態が完全になるまではウチで預かることになったのである。


 声を掛けられてビクッとする2人、どうやら万能ポーションの抽出から逃れたいようだ……



「あ……あのですね、ポーションの抽出は担当世界が苦境に陥ったときに神やその従者が苦行として行う儀式の副産物でして……今やるのはちょっと……」


「あら、今がその苦境なんじゃないかしら? 良いからさっさと準備しなさい!」


『いやぁぁぁっ! アレだけは勘弁して下さいっ!』



 精霊様に引き摺られるウテナとサテナ、どこからともなくドラム缶のようなものが2つ持ち込まれ、服を剥ぎ取られたうえでその中に入れられてしまう。



「おい精霊様、万能ポーションの抽出って、一体何をするんだ?」


「神界の者を煮るの、水から煮込んで沸騰する直前に取り出すのよ」


「……昆布出汁かよ」



 すぐにドラム缶様の五右衛門風呂に水が張られ、下から火に掛けられる。

 徐々に水温が上がっていることであろう、しばらくすればひとたまりもない状態になるはずだ。



「ひぃぃぃっ! 熱くなってきました!」


「ねぇ、もう良いでしょ? そろそろ出たいんですけど……」


「まだまだよ、この程度じゃ出汁が出切っていないわ」



 出汁って言っちゃったよこの精霊……


 そのまましばらく煮込まれたウテナとサテナ、中の水がふつふつしてきたところで我慢の限界を迎え、飛び出して来る、もちろん素っ裸のままだ。


 ドラム缶風呂の中に残った湯は特にこれといった変化が感じられないものの、一口飲むだけで普通の魔法使いであれば空っぽから満タンまで体力と魔力を回復することが出来る代物だという。


 しかも毒消し、麻痺消し、さらには倦怠感や胃もたれ二日酔いなどの諸症状に効き、寿命も30分ぐらい延びるらしい、凄いじゃないか。


 それを瓶詰めし、他のパーティーメンバーと手分けして箱に詰めていく。


 一方、出汁を取られたウテナとサテナは、赤く火照った肌をその辺に居たエロそうな顔の氷魔法使いに冷やして貰っているようだ。



「これだけあればここに居る氷魔法使い全員が3日間、ノンストップで魔法を使い続けても大丈夫よ」


「そうか、これと研究所で作らせている魔力回復薬を合わせれば1週間は戦えそうだな」



 通常時は普通の魔力回復薬、ヤバくなってきたらこの万能ポーションを使う感じでいこう。


 もし万能ポーションが余ったのなら、神界の有り難いお薬として馬鹿な金持ち共に売りつけるのだ。

 腐った性根と黒くなった腹に良く効くかも知れないからな。



 魔力回復薬の方もそのうちに出来てくるはずだ、それを受け取り次第動き出せるよう、冷却システムの構築を急がなくてはならないな……

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