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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十一章 神界騒動
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259 神界裁判

「じゃあ神界から裁判官的な奴が来てくれるということで良いんだな?」


「ええ、どちらかというと観光が目的のようですが……」



 王都南西の森で戦いがあった日から2日が経ち、いよいよあのぬらりひょん神に最大限の屈辱と苦痛を与えるための計画が始動した。


 まずは形から入るべく、神界で裁きを行う役割を持つ神をこの世界に顕現させる約束を取り付ける。

 遊びついでに来るとしても計画を手伝ってくれるのであれば一向に構わない。


 慈悲深い神であるということだし、ギャラとして飴玉でもくれておけば満足して帰ることであろう。



「とりあえず公開裁判で罵倒しまくるのは良いとしてさ、結論、というか処刑方法だけは摺り合わせしておいた方が良いんじゃないか?」


「それに関してはご安心を、既に神界において正式な裁判が行われ、結論はそこで出ていますから。まぁ欠席裁判でしたが」


「それはウテナとサテナに関してもか?」


「ええ、あの2人も1,000年間の神界追放が確定しています、しばらくはこの世界で厄介になるということですね」



 その程度であればあの2人も大人しく受け入れるはずだ。

 だがやったことに対して少し罰が軽い気がしなくもないな……よし、その辺りはこちらで上手く調整しよう。


 どうせ公開裁判イベントには2人も引き出されるのだし、そこであの神を処刑するプログラムの前座として何か喰らわせてやるのだ。


 いや、どちらかと言うと喰らわせるよりもやらせる方が面白いかもな。

 自分達を使っていた神の処刑を執行する役目とか、その辺りが妥当であろう。



「あ、それともう1つの頼まれていた件なのですが」


「大魔将入りクリスタルのことか、どうだった? 何とかあそこから助け出せそうか?」


「それが……あの水晶を破壊するには拘束に対して本人が強く抗う意思を持たなくてはなりません……」


「というと?」


「あの者は内心、もうこのままでも良いかなどと思っているのですよ、ゆえにこちらから働きかけたとてどうにもならないのです」


「困ったな、でも放っておいても死ぬわけじゃないんだろ? この件の処理は裁判イベントの後としようか」



 クリスタルに入ったままの大魔将は、捕らわれていた敵の根城から搬出され、今は王宮の特別牢に押し込んである。


 そのクリスタルの中で眠っているようにしか見えない大魔将であったが、実は中で意識があるらしい。


 しかしあのプロデューサー野朗に監禁されて良いように使われ、ようやくそこから解放されたと思ったら今度は神を名乗る変質者に捕まってしまったのである。


 完全に心が折れてしまったようだ、女神曰く、クリスタルの中に居る限りはこれ以上酷い目に遭わされることはないであろうという気持ちが感じ取れるという。


 本人の意思次第ではどうにかなる、だがその意思がないというのが問題であり、かつ解決までにかなりの時間を要するであろう要因でもある。


 ゆえにこの件は後回しとした、裁判イベントが一段落した後に、例えば目の前に豪華な料理を持って来て見せ付けるなどの方法をもって誘い出そう。



「じゃあそういうことで、ちなみにその裁判官的な神はいつ頃からどのぐらいの期間この世界に顕現するつもりなんだ? それを元に予定を立てるから教えてくれ」


「来週の頭より1週間程度にしたいと仰っておられました、その中で日付を指定して頂ければこちらからお伝えしておきます」


「わかった、期日については王宮の連中と相談してみるよ、じゃあ今日は帰るから」


「はい、では報告をお待ちしております」



 王宮の女神が滞在するために設けられた豪華な部屋を出て屋敷へと戻る。


 まずはマリエルに頼んで、裁判イベントの期日に関して王宮で話し合いの場を設けて貰う。

 それ以外の細かいところは他のメンバーと相談して決めてしまおう。


 特に当日の金儲けに関してはシルビアさんの力を借りる必要がありそうだ。

 神の処刑ともなれば多くの見物客が予想される、このビジネスチャンスを逃す手はないのだから……



 ※※※



「何といってもまずは儲けだ、公開裁判イベントなど俺達が金を儲けるための踏み台にすぎん、何を売るべきかを真剣に考えよう」


「ご主人様、私達がおっぱいを強調、いえ丸出しにした服で売り子をすれば大抵のものは、というかゴミでも売れるんじゃないでしょうか?」


「ルビア、お前はおっぱいに頼りすぎだ、たまには頭も使わないとこうだぞっ!」


「いゃぁぁっ! 捥げます、おっぱいが捥げてしまいますっ!」



 ルビアの意見は参考にならない、参考にしたとしても何人か逮捕者が出てしまうレベルの醜悪なものだ。


 ということでルビアは会議終了まで発言禁止、そしてその間ずっとおっぱいツイストの刑に処されることが決まった。



「でも勇者様、売り子が何か食べ物をを売り歩くってのは良い案よ、観客は裁判をしているステージの周りから動かないんだし」


「なるほど、そうであるのならばこちらから動いて客の所まで行くしかないということか……」



 売り子と言われて想像するのは野球場でビールを売り歩くあの売り子だ。

 昔あった『ビールに~、おつまみ~、お弁当は~』とはちょっと違うような感じである。


 となると必要なのはビールサーバーだな、背負って歩けるタイプのものを作成しなくてはならない。

 あ、それならラフィーに頼んでサーバーゴーレムを作って貰えば良いのか。



 早速ラフィー達の部屋へ行き、製品の概要を伝える……



「えっと、つまりノズルからお酒が出るカラクリを創れば良いってことッスね?」


「そうだ、泡の出る麦酒だからな、それに対応したものを創るんだぞ」


「わかったッス、じゃあパトラちゃん、早速作業を始めるッスよ!」



 すっかりラフィーの弟子になってしまったパトラ。

 2人はお揃いの作業着を身に纏い、息の合った作業でビールサーバーを完成させていく。



 30分もしないうちに完成したサーバーは、見かけ、機能共に十分なものであった。

 製作コストも廃材を使えば銅貨1枚程度とのことだし、とりあえずあと10個の注文をしておく。



「精霊様、ちょっと居酒屋の酒を出して来てくれ、まずは俺達がこれで一杯やってみないとな」


「わかったわ、じゃあ瓶のやつを5本持って来るわね」



 ただの試飲のつもりであったのだが、どうやら精霊様はガッツリ飲むつもりらしい。


 それならば俺達が居酒屋の店舗まで行った方が早い。

 レーコ達に頼んでつまみを作って貰えるし、何よりも座って飲める。


 黙って酒を飲んでいるのがバレたらうるさそうなルビア、リリィ、ジェシカの3人を誘い、まだ太陽が沈み切っていない状況で酒盛りを始めた。



「主殿、これなら多くの見物客に酒を提供することが出来るぞ、ひょっとして主殿の世界ではこれを背負った売り子がそこらじゅうに居たのか?」


「いや、基本的に競技場以外で見たことはないな、だが競技の観戦中に酒を飲むとしたらこれで決まりだったような気もする」



 とりあえずビールサーバーは成功だ、あとは誰が背負うかだが……カレンやサリナ辺りは背が低すぎて無理だな、となるとルビア、マーサ、ジェシカが筆頭候補だ。


 他にもシルビアさんに頼んでバイトを出して貰うこととしよう。



 と、そこへマリエルが入って来る、どうやら公開裁判の日取りが決まり、女神が神界裁判官に確認してその日でOKであることを確認したそうだ。


 これでほぼ準備は完了である、ちょうど仕事が終わって店を閉めていたシルビアさんに一杯奢り、当日の全面的なバックアップの約束も取り付けた。



 裁判の期日は来週、それまでに抜かりのないよう確認をしておこう……



 ※※※



「おはようございます勇者よ、そしてお仲間の皆さん」


「よぉ女神……その後ろに居るジジィは誰だ?」


「ちょっと、この方が神界裁判官殿ですっ! 失礼のないようにお願いしますよ!」



 目の前に居る小汚いジジィが偉い裁判官であるとは到底思えない、というか神界の裁判官には定年とかないのか?



「ふぉっふぉっふぉ、この者が例の異世界勇者かね、噂はかねがね聞いておるよ……悪い噂ばかりじゃがの……」


「あん? 何だジジィ、おいコラ喧嘩売ってんのかコラ」



「勇者よ、このお方はこう見えて凄まじい力をお持ちなのです、目からビームとか出ますからね」


「マジか、すんません調子乗ってました」


「ふぉっふぉっふぉ、元気なようで何よりじゃ」



 危ない危ない、目からビームを出して攻撃してくるジジィを怒らせたらただでは済まなそうだ。

 ここは下手に出ておき、どこかへ行ってしまってから存分に馬鹿にすることとしよう。



 そろそろ裁判を始めるということで、女神とジジィ裁判官はこの日のためだけに豪華な装飾を施されたステージに上がる。


 奴等が座る椅子もギラギラと光り輝く最高級のもの、そしてその前には3つの被告人席が並ぶ。


 いや、あれを席とは言わない、ウテナとサテナを座らせるのは薄汚れたゴザ、時代劇のお白州で罪人が座らされているのと同等のものだ。


 さらに、あのぬらりひょん神の席はリアル針のムシロである。

 磨き上げられた針はまるで剣山の如く、そこに活けられるのがあの大馬鹿ぬらりひょんなのだ。



『それでは神界裁判を始める、被告神をここへ』



 ジジィ裁判官はなかなか様になっている、ちなみに罪人共を連れて来る役目のスタッフは聖国のトップであるメルシーから借りた最高位の聖職者である。



『ぎょえぇぇぇっ! なぜ我がこのような場所に、そして何なのだこの席はっ!?』


『良いから黙って座るのじゃ、この世界の人族よ、その者を針のムシロに押さえ付けることを許可する』


『いでぇぇぇっ!』



 許可を得た聖職者によって背中を押さえられ、針のムシロに顔面から突っ込むぬらりひょん神、ざまぁみやがれ。


 ちなみにウテナとサテナは我関せずといった面持ちで黙って正座している。

 この2人は特に死刑になるようなこともないし、この裁判さえ終わればあとは自由なのだ。


 ゆえにここで問題を起こすようなことはまずもって考えられない。

 指示には黙って従うし、罪状認否では確実に認めるであろう。




『さて、では始めるのじゃ、そなたらは神界から触手の種を盗み出し、この世界の管轄権を奪うことを目的としてそれを使用した、間違いないの?』


『さぁ? 我にはさっぱりわからないのだが、ウテナとサテナが勝手にやったことじゃないのかね? 我は一切関係ないぞ』



 観衆から大ブーイングが巻き起こる、大半は死ねだのゴミ野朗だのといった単なる罵倒だが、中には神は嘘つきで信用に値しないからもう信仰を捨てる、などといったものも混じっている。


 ちなみに多くの観衆がルビア達の売るビールのコップを手に持っているのが確認出来た。

 これはなかなかの商売になりそうだ、今度からイベントの度に売り子を放とう。



『静粛に、静粛に……ではそなたの部下にも同じ事を聞いてみよう、どうじゃ、今回の件はそなたらがやったことか?』


『間違いありません、この神様に命令されてやりました』


『左に同じです』



『……だそうじゃが?』


『そんなことはない、我は知らなかった、悪いのはこいつらだっ!』



 ここへきて尚シラを切り通すつもりらしい、観衆はさらにヒートアップする、石を投げるものまで現れた。


 もちろんビールを飲みながらこの裁判を眺めている連中は、今回の事件の主犯が誰であるのかと言うことについては全く知らない。


 だがぬらりひょん神が絶対に悪いということを全員が主張しているのだ。

 なぜそうなるのか? これはもう容姿の問題でしかないのである。


 温厚そうな美人のウテナ、金髪巨乳で可愛らしいサテナ、それに対してクソみたいに気持ち悪い顔、そして口ぶりもあの感じであるぬらりひょん神のどちらを信じるか?


 その答えはもうわかりきっているのであった……



『ふ~む、両者相容れぬ主張をしているようじゃの、では名もなき神よ、そなたなぜ森の中で触手軍団に囲まれ、守られておったのじゃ?』


『たまたま出会った触手が良い奴だったのだ、それでこの世界の悪辣な勇者から身を守らせていた』


『ほう、しかしそなたはなぜこの世界に来たのじゃ? さらには部下を使って人族を襲わせ、触手も養殖しておったようじゃが』


『それもたまたまだ、たまたま出会った触手に守られることへの感謝の印として色々とやっていたのだ』



 もうここまでくると意味不明だ、というか話の流れに乗って触手を増やして人族を襲わせていたことを認めてしまったではないか、若干誘導尋問気味な気がしなくもないが、紛れのない事実である。



『そもそもだ、我が神界の押収倉庫に保管してあった触手の種を盗み出すことなど出来ぬわ、そんなことが可能なのはそこに居るサテナだけだ』


『サテナよ、実行犯はそなたであるか?』


『ええ、間違いありません、あと変な能力を得る紙切れも盗み出しました、ごめんなさい』


『それ見たことかっ! 押収品倉庫に忍び込んだ犯人はサテナ、そして共犯者はウテナ、我はこの件に関して一切知らなかった』



 調子に乗るぬらりひょん神、だが待って欲しい、触手の種が押収品倉庫から盗まれたことを知っているのは俺と女神、それから職権で証拠調べをしたこのジジィ裁判官、そして実行犯のサテナであるはずだ。


 なのになぜ、何も知らないと主張するこの神がそれを知っているのか? その矛盾に気が付いていないのはもはや本神をおいて他に居ない。



『ふぅ~む、何だか馬鹿すぎて少しかわいそうになってきたの……先に死刑を宣告しておくとしよう、名もなき神よ、そなたは死刑じゃ! はい終わり』


『何をっ!? 犯人はサテナだということがわかったはずだぞ! どうして関係ない我がっ! あいでっ! だれだ石をぶげっ!』



 観衆による投石ラッシュが始まった、皆口々にぬらりひょん神を罵倒し、シルビアさんが弁当の如く販売している丸い石を投げ付けている。


 なんと、ハゲ散らかしたおっさんまでが『死ねこのハゲ!』を連呼しているではないか。


 完全に人々の怒りを買ってしまったぬらりひょん神、ウテナとサテナに対して神界追放1,000年の刑が言い渡されている間もその罵声は止まなかった。



『静粛に、はい静粛に……ではこれより名もなき神の処刑を始める、さしあたり、そなたからは神としての地位を剥奪するのでそのつもりで』


『ふざけんなっ! てめぇなんかぶっ殺し……え?』



 ぬらりよん神が針のムシロから立ち上がった瞬間、ジジィ裁判官の目からビームが放たれる。

 足元に穴が空き、そこから煙が噴出した、固まるぬらりひょん神……



『ふむ、態度次第では地位を1つ下げての処刑にしようという決定だったのじゃが、これではの……むぅ、これよりそなたは良く台所で見かけるあの虫と同等の地位とするっ!』


『しょげぇぇぇっ!』



 ぬらりひょん神、いや今をもって神の座から完全に降ろされた哀れな馬鹿、その体に纏わり付くのは白い霧のような何か。


 どうやら存在価値を吸い取っているらしい、見かけ上は特に変化がないのだが、喰らっている張本人の反応からして相当にヤバいものだということがわかる。



 白い霧が消えると同時に、一旦ステージから捌けていたウテナとサテナが禍々しいバットを持って戻って来た。

 免罪機能付きではない、どこにでも売っている普通の釘バットである。



『では処刑を始めよ!』


『ぎぇぇぇっ! 嫌だっ! 助けてくれぇぇぇっ! ほげぼっ! べぽっ! ごべぱっ……』



 そのまま3時間以上もバットで殴られ続けたぬらりひょん元神であったが、さすが台所のアイツと同じ格に落とされただけのことはある、凄まじい生命力でまだ生きているのだ。


 意識もあるらしい、きっと鳴り止まない観衆からの罵声も耳に届き、自分が扱き使っていた2人が釘バットを振り下ろすのが目に入っていることであろう。


 本当にいい気味だ、おっと、一旦攻撃をやめたサテナが女神から何かを受け取っている。

 油と火種のようだな、最後は焼却して終わりということかな。



『この変態元神めっ! 上司であるのを良いことにお風呂を覗いたり体を触ったり、もう許せません、死んで下さいっ!』


『ぎょっ! ごべぇぇぇっ!』



 サテナが油を掛け、ウテナが着火した、燃え上がるぬらりひょん元神。

 いくらGと同等とはいえ炎には耐えられまい、これで終わりだ……




『え~、被告であった元神の死亡が確認されたゆえ、本日はこれで閉廷とする』



 満足した様子の観衆が帰って行く、ビールが売れてたんまり儲かった俺も満足だ。

 さて、俺達も屋敷へ帰って事件解決を祝うこととするか。



 とその前に、女神から今回の報酬を受け取らないとだな……



「おい女神、早く味噌と醤油を出せ、そろそろアレをキめないとどうかなっちまいそうだぜ」


「あなたは味噌と醤油にどのような効果を期待しているのですか? しかし良いでしょう、どちらも1kg、あなたの屋敷に転移させておきます」


「おう、それと無くなったらまた注文すれば勝手に届くんだよね?」


「ええ、善行を積んでそれで得た勇者ポイントと交換して下さい」



 そういえばそんな話もあったな、しかし今回はかなり頑張った、味噌も醤油も一生分交換出来るだけのポイントが……なぜマイナスがさらに加速しているのだ……



「なぁ、このポイント通帳……おかしくない? マイナス5億ポイントになっているんだが……」


「おかしくはありませんよ、今燃えているあの神を捕らえた際にはまだ神界での欠席裁判で判決が出ていませんでしたから」


「どういうことだ?」


「あなたがあそこで罵倒し、寄って集ってボコボコにしたのは神であった、ということですね、神への侮辱や暴行は大幅なマイナスポイントです」


「・・・・・・・・・・」



 元々あったマイナスポイントが帳消しにしてある分、地味に約束を守っている感じでムカつく。

 あの神界裁判官が観光を終えて帰る前に訴えを起こそう。



 屋敷に届いていた味噌と醤油は大変有り難いものであるから大切に使うようにとミラ、そしてアイリスに言い聞かせておく、ちびちび使っていこう。


 だが、久しぶりに口にしたその味は、他の何よりも幸せを感じさせてくれるものであった。

 今後は真面目に善行を積み、清く正しい勇者としてポイントを稼いでいこうではないか。


 しかし善行か、チンピラ狩りはもう飽きたし、また大魔将でも討伐しに行くとするか……

次回、新章に移行します、引き続きお楽しみ頂けると幸いです。

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