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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第六章 帝国を操るのは
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24 犯罪者ギルド襲撃

「弱い!弱すぎる!」


俺達は勇者パーティーとして、次に敵となるであろうボイン帝国と戦うため、対帝国人戦闘訓練として王都に潜伏している帝国人の犯罪者討伐を請け負うことにした。それも1回ではなく何度も。


現在、その帝国の皇帝が犯罪者どもの他国での犯罪行為を支援しているという。ゆえに、王都の帝国系犯罪者は後を絶たないどころかネズミかゴキブリのごとく増えているのである。


それを倒しているのだ。だが弱い、帝国人は凄く弱い。何の練習にもならない。


まず、その辺の王都民のおっさんが大体総ステータス400、力仕事をしない人で350、そしてその辺に居る最弱の魔物であるスライムが300程度である。

さらに朝ジョギングしているおじいさん、おばあさんが200程だ。

ところがこの帝国人系犯罪者どものステータスは100~150といったところ。

およそ人間の持つ力ではないのだ。クソである。


で、その帝国人犯罪者を討伐するのが最近のお役目なのであるが、ここまで弱いとちょっとやる気が失せる。


「しかし、本当に犯罪者ばっかりだな…まともな奴は居ないのか?」


「聞くところによると、この国に入ってきている帝国人の平民は9割以上が犯罪者だそうです。残りも予備軍とか、本国でもこんな感じなので、帝国では国外での違法行為を推奨しているとのことでした。」


「救いようがねぇな…それにしてもマリエル、帝国人はこんなに弱いのにどうして当たり前のように攻撃して来るんだ?そのくせちょっとやり返すと逃げるし。」


「自分の強さに自信があるようなんです。何か勘違いしているんですね、戦争になっても最初は偉そうに攻めてくると思いますよ。」


ため息しか出ない、あと何か気持ち悪い。

何が気持ち悪いって帝国人の血の色が赤に限定されないのだ。青とか緑とか、白の奴も居た。

もはや『人』かどうかと問われると、そうだとは答えられないレベルまで来ている。

おっと、また掛かってきた、テメエらの血は何色だ?


「で、よく考えたらどこから入ってきてるんだこの連中は、以前憲兵に聞いたが正規ルートじゃなくて忍び込んでるんだろ?」


「ええ、おそらく王都犯罪者ギルドが加担しているのではないかと…」


犯罪者ギルドとか、何でそんなものが平気で存在するのだこの町は?

その連中が悪さしているのであれば討伐しないのか?もしかしてマフィアみたいな手の付けられない大組織とかか?


「よし、犯罪者ギルドを潰そう。どこに隠れてるんだ?」


「隠れてはいません、普通に許可取って営業しています。」


意味がわからない、何故犯罪者を自称するような連中に許可を出した?

あれか、現行犯で何かやっているわけじゃないから良いってか?

本当にどうしようもない王都だな…



※※※



「ただいまより、勇者パーティー犯罪者討伐対策会議を始めます。」


「ちょっと待ちなさいよ、どうして私とマリエルちゃんは縛られているの!?」


蓑虫の亜種に転生したウサギが何やら騒いでいる。これだから犯罪者は…


「でも勇者様、犯罪者ギルド自体は許可を取って営業しているんですよね?そこを襲撃したらこっちが犯罪者じゃないですか?」


「いやいやミラさん、犯罪の証拠が出てからぶっ殺すのと、ぶっ殺したら犯罪の証拠が出てきたの、順序は違えど同じになる気がしないか?」


「あまりに乱暴な気がするのですが…」


真面目なミラが堅いことを言っているが、別にどうでも良い。犯罪者を自称している時点で殺って良いのである。


「ご主人様、その犯罪者ギルドは帝国人ばかりではないんですよね?」


「ああ、王都で許可が取れるぐらいだからな。逆に言うと帝国人はその組織に混ざっていないかもしれない、王都潜入を依頼する客というだけかもな。」


確かに犯罪者ギルドは帝国人の王都侵入を手助けしているかもしれない。だがおそらくそれは金を取ってのことだ。犯罪者ギルド側に帝国人は居ない、居ても少数であろう。

ということは少しは骨のある奴と戦えるということだな…


「で、誰かその犯罪者ギルドの所在がわかるか?」


ほとんどのメンバーが知らなかったが、やはり王女のマリエルと、なぜかルビアが知っていた。

犯罪者ギルドは生意気にも王都に3つの拠点、いやアジトを置き、それらを中心に活動しているらしい。

そしてそのうちひとつが近所にあるという。

そんなものが屋敷の近くにあってたまるか!よし、そこを潰そう。


「早速だが明日ひとつ潰しに行こう。」


相手はギルドを名乗っている。つまり結構な数の集団であろう。こちらも仲間は多い方が良い、色々と声を掛けよう。

まず庭に居る精霊様…二つ返事でOKしてくれた。殺戮できるなら何でも良いらしい。


翌日、朝から他にも声をかけて回る、だがシルビアさんは当然店の営業、筋肉達は大会がどうのこうのと言って出かけるところだった。

駄王も病み上がりだし、そもそも国王をそんな現場に連れて行くのは変であろう。


結局付いて来たのは昨日OKしてくれた精霊様と、暇だし武功が大好物のシールドだけであった。マトンはもう出勤しており居なかった。

パーティーメンバーにこの2人を加えた10人行動である。


「犯罪者ギルドは夜の方が活発らしい、それならこっちも夜襲撃することにしよう。」

「一旦飯でも食いに行こうぜ!」


適当な店に入ったらとんでもないものが出て来た。

どんなって、もう言い表せない、普通に生きてるし。

黙っていればリリィが食べ尽くすはずだ、会話をして誤魔化そう。


「ところで防御魔法はどのぐらい上達したんだ?」


「ああ、空中に張った壁を一枚だけ動かせるようになったよ。僕はまだまだだけど上級者はいくつも動かせるんだ。」


「じゃあそれで敵をベチャッといけるんじゃないか?」


「そういう使い方も出来るが、動かせるのはまだ一枚だけだからな。何枚でもできるようになったら布団を圧縮して冒険に持って行こうと考えている。」


何それ、超欲しいのだがそのスキル…

俺は異世界人だからいくつでもスキルを習得できる、これは絶対に教えて貰いたい。


「さて、そろそろ店を出てゆっくり現地に向かうとしよう。」


結局何も食べなかった。

アレは絶対に虫とか蜘蛛とかその辺りだろう。何が海老蟹サラダだよ!



※※※



「あれが犯罪者ギルドか…モロじゃねぇか!」


看板には『王都犯罪者ギルド連合七丁目支部』と書かれている。


「シールド君、防御魔法はもう頼めるか?」


「ああ、この人数なら全員分大丈夫だ。だが殿下がお怪我を召されたらウォール家が無くなってしまう。最悪の場合殿下を優先させて頂く。」


「うん、わかった。皆防御魔法の届かないところには行くなよ!」


全員が了解の意思表示をしたので突撃する。

もちろん普通に入り口から入って行った。ドアを蹴破ったりするのは犯罪である。


「ようこそ犯罪者ギルドへ!」

「殺人や襲撃、誘拐等をご依頼の方はこちらの依頼書に。ご入会の方はこのカードに前科を書いて、上で面接を受けてください。」


やっている内容以外は全てまともそうだ。受付の子も可愛いな、狸の獣人のようだ。

受付嬢としてふさわしい態度で対応してくれるが、ここ犯罪者ギルドなんだよね…


中には20人程の犯罪者と思しき連中、酒も飯も出るようだし冒険者ギルドと大差ないな。

壁には『最近館内での置き引きが多発しています』との注意書き、それはそうでしょうね!


「今日はどちらでもない、申し訳ないがお前らを始末しに来たんだ。」


「あ、ハイ承りました。では…てきしゅぅぅぅ~っ!敵襲ですっ!」


「なんだ?敵?おうっ出合え出合えっ!」


何か知らんが向こうから仕掛けてきた…

2階からも続々と降りて来る。


「おらぁっ!御用だ御用だ!」


御用になるのはお前らなのだが…


「ちょっとマリエルが一人で戦ってみてくれないか?様子を見たい。」


雑魚帝国人との戦いはあってなかったようなものだ。実質これがマリエルの初陣といって良い戦いであろう。

俺の言葉に了解して駆け出すマリエル。必死で戦うものの、やはりカレンやマーサと比べると殲滅力は大したことがない。

また、今は防御魔法が掛かっているので大丈夫であるものの、もし無かったら出血ぐらいはしていたであろう、何度か攻撃を貰っているのだ。


「よし、もういいぞ!マリエルは下がって全員で攻撃!」


いつも通りの陣形で、中衛にマリエルを入れて戦う。

シールドは敵の親玉を探している、そいつは手柄になりそうだから譲ってやろう。

精霊様は適当にその辺に居る敵を虐殺している。あえて急所を外して甚振っているようだ。楽しんで頂けているようでなによりである。

リリィは食糧庫の方に行ってしまった。食事カウンターもあったので期待が持てそうだ。


俺はルビアと2人でお茶している。カウンターに紅茶のサーバーがあったので勝手に使った。


時折飛んでくる矢はカウンターに居た狸の女の子が放っているようだ。

カレンを狙っているようだが悉くノールックで弾き落とされている。

どうやってるんだろ、アレ?


「セラ、あのカウンターの上に居る子をそっと優しく叩き落してくれ、大怪我をさせるなよ!」


「難しい事言うわね…というか勇者様も戦いなさいよ!」


「今俺は紅茶に毒が入っていないか確かめているんだ。あと2銘柄ほど確認したら参加してやる。」


敵の数が大分減ってきた頃、ようやく支部長と名乗るおっさんが2階から降りてきた。

執務室的なところで面接をしていたらしい。こんなところで何の面接があるというのだ?


「このギルドを襲撃するとは良い度胸だ!この魔剣の錆にしてくれようぞ!」


支部長のおっさんは武器を掲げて偉そうなことを言っている。

さらには魔剣とやらをくるくると回し始めた。変なポーズを決めまくっている。


が、そこでわざわざ待っていてあげたシールドの我慢が限界に達したようだ。

支部長のおっさんは首と胴体が離れてしまった。


「すまんな勇者殿、大将首を頂いてしまって。」


「構わんさ、あと気持ち悪いからおっさんの生首をあまり近づけないでくれ…」


「ご主人様!来てください!食糧庫に大きな穴が空いています!」


食糧庫に行っていたリリィが戻ってくる。ハムのような塊を抱えながら齧っているが、そのせいで手がべとべとだ、服も…これはミラに怒られるな…

今日はドラゴン形態用の鞍を持っておらず、それは汚れないため俺は叱らない。


食糧庫には確かに穴が空いていた。どこかに繋がっているようだ…

これは後で憲兵辺りに調べてもらおう。何かを通すためだろうからな、帝国人をここから侵入させているのかも知れない。


戻ると、抵抗を続けているのは残り3人となっていた。

狸の女の子は既にルビアが縛り上げていた、エッチな縛り方だ。


「マリエル、ちょっとこっちへ。」


「いかがされました?」


「あの狸の子が見えるか?凄い縛り方だろう!」


「ええ…ちょっと目のやり場に困るというか…あんなことされたら恥ずかしくて生きていけません。」


「ちなみにこの間お前もあの縛り方にされていた。気を失っていたがその姿を十分に堪能させていただいた、ありがとう!」


マリエルは失神してしまった、この戦いで初の犠牲者だ。


そんなことをして遊んでいると、戦いは終結したようだ。

捕虜としたのは狸さんも含めて5人、他はメンバー達、というか主に精霊様が虐殺してしまった。


「よし、誰か憲兵を呼んでくれ…とその前にコイツらの犯罪の証拠を探してくれないか?」


「もしかして勇者殿…貴殿は証拠無しで攻めたというのか…」


「そんなもの探せばいくらでも出てくるだろう!犯罪者ギルドなんだから!」




ガンガン出てきた。そもそもクエストボードに貼ってあるのが人殺しの依頼とかそんなのばっかりである。盗品から危険な薬品、白い粉…は小麦粉か、それから希少生物を捕獲するための罠である。

おっと、カレンが罠にかかってしまった…

しかし何故この国はこんな犯罪集団を放置していたというのか?馬鹿じゃないのか?


「じゃあカレンは憲兵を呼んで。この間も一緒に戦ったし、カレンが行けばすぐに来てくれるだろう。」


「了解です!走って行ってきます!」


はい元気があってよろしい。


臓物や首なんかが転がっていて気持ち悪いので、俺はルビアを連れて2階に避難した。

寒いのでルビアはホッカイロ代わりにするつもりだ。

抱っこしてしばらく待機する。ここから徐々にエッチな方に持っていく予定である。


「憲兵さんを連れてきましたよ~っ!」


下からカレンの声がする、早いな、これから良いところだったのに…


憲兵による捜索の結果、あの食糧庫に空いていた穴は王都の外に繋がっていたらしい。

反対側の出口は草叢の中で偽装され、そう簡単には発見できないようになっていたとのこと。

ここから帝国人が出入りしていたと見て間違いないようだ。


捕虜の5人は後で処刑するとのことだったが、狸娘だけは可愛いので許してやって欲しいと伝え、了解を得た。

狸の尻尾ももふもふしてやりたいところだ。


この後のことは一旦調査をし、伝えに来ると言われた。精霊様がどうしても処刑をやりたいと言って聞かない、あんたさっき散々殺したでしょ!

仕方が無いので報告のとき一緒に期日を教えてもらうことにした。一人で行ってくれよな!


あと戦利品は金や貴金属以外なら自由にあさって良いと言われた、これは激アツだ。

早速携帯食とカウンターに置いてあった紅茶のサーバーをゲットする。

ルビアは支部長の部屋から大量のエッチな本を抱えて出てきた。ご満悦である。


ミラとカレンは武器防具を、セラとマリエルは食器類に飛びついた。残りの2人は持てるだけの食べ物を持ち、あとはその場で食べている。

野菜が少なかったため、マーサは機嫌が悪い。


シールドは攫った希少種の獣人をペットとして売却するときに使うのであろう首輪をいくつか手にしていた。変態貴族の購買意欲をそそるような美しいデザインのため、マトンにプレゼントするとのことだ。


「じゃあ、また次の支部を潰すときには声をかけるよ!」


「わかった。必ずだぞ、期待しているからな!」


シールドはマトンへのお土産と、本日の武功である支部長の首を抱えて帰っていった。

首には憲兵の検査済証が付されており、後で実家に提出するとのことだ。何故この世界の人間は敵の腕だの首だのを実家に送ろうとするのか?実に野蛮である。


「残りの2つも近いうちにやらないとな…」


「ご主人様、明日にでも行きましょう!次は私が大将を討ちたいです。」


カレンはノリノリだ。戦利品の武器を抱え、これまた戦利品の干し肉を齧っている。

やる気があるのは良いことだが、また屋敷に人体のパーツを持ち込むのはやめて欲しい。


「明日は勘弁してくれ、ちょっと休憩しようや…」


カレンを宥め、帰路についた。



※※※



「よ~し、流すぞ~」


帰宅後、家に入る前に前衛組を洗う。

温泉は良い、外にあるからな。返り血でべちょべちょの連中を家に上げなくて済む。

俺がカレン、セラがミラ、そしてルビアがマーサを洗っている。

精霊様が少し汚れたマリエルを洗っているが、どう見ても滝業である。


ちなみに戦いもせずに服だけ汚したリリィは自分で洗濯させられている、後で正座1時間だそうだ。


「せっかくだから4人は先に風呂に入っていろ。すぐに俺達も入るよ。」


お風呂サイドで正座しているリリィを除く全員が風呂に入った。


「さて、これで犯罪者ギルドが本当に犯罪ばかりしていたことが確定したわけだ。」

「あと2ヶ所、ささっと殲滅して帝国人の流入を止めようではないか。」


「帝国人が王都に入って来れなくなったら帝国側はどういう手を打ってくるんでしょうね?」


「お姉ちゃん、帝国人は王都だけでなくこの国の他の町にも侵入しているはずよ。私達の村にも来ているかも、国境が近いし。」


「うん、確かにそうね。しかももし敵が兵を挙げてくるとしたら村は危ない位置にあるわね…」


「お前らの村は帝国に近いのか?ここも大分近いとは聞くが、それよりもか?」


「そうなんです。国境の近くでして、帝国が王都に向けて進軍するなら確実に通り道になる場所です。」


それはかなり拙いな…知らないところなら別にどうでも良いがメンバーの故郷となるとそうはいかない。

早めに対策を打って、その村が蹂躙されるよりも前に敵を迎え撃たなくてはならない。


「まぁ、まずは犯罪者ギルドの方から片付けよう。その後は王宮と連絡を密にして、可能な限り敵の動きを把握しておこう。」



入浴後は食事の準備、ようやく食べられる。今日はあのクソ店のせいで何も食べていないのだ。

戦利品の肉や野菜をミラが調理してくれる。リリィは相変わらず正座だ。

カレンとマーサの尻尾を乾燥させながら待つ。


「勇者様、そのお仕事を私に任せては頂けないでしょうか?」


マリエルが希望する、王女様は槍以外は何も出来ない、家事も着替えも(脱ぐことだけは可)、ちなみに勉強すらも出来なかったらしい…

そんなマリエルでも出来そうなのはこの尻尾乾燥係である。

2人の尻尾をタオルでポンポンするだけの簡単なお仕事だ。


「よし、ちょっとやってみろ。カレンとマーサはおお尻をマリエルの方へ向けてあげて。」


上手くできるようだ。この仕事は今後マリエルに任せよう。

さて、俺だけやることがなくなってしまった。セラはルビアが髪を乾かすのを手伝っている。当然ルビアも忙しそうだな…

ミラは料理しているし、リリィは正座している。


仕方がないので外に出て、精霊様と話す。


「精霊様、今日夕飯は一緒に食べるよな?」


「そうね、良さそうな肉もあるし供物としては十分だわ。あと、酒の換えも用意しておいて、この間の分はなくなってしまったわ。」


「わかった、あと帝国の件がひと段落したら宴を開くと思うから、そのときは参加してくれ。」


「いいわ、上座を空けておきなさい。当然あの変な国王よりも上よ!」


公式の場でそれはちょっとどうかとも思うが、それが精霊様の宣伝になって賽銭が集まるかもしれない。寄り合いのときの住職的ポジションということならば王よりも上で良いだろう。

その件については了承しておいた。


「夕飯の準備ができましたよ~っ!」


ミラの声がする、そろそろ行こうか…

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