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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十章 一大イベント
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245 誘拐の黒幕

 地面に落ちた金平糖、俺と精霊様が進んだ先には、さらに3つ、今度は等間隔で落ちている。


 ルビアは意識があったのか? もしかするとそうかも知れない俺達に誘拐犯共の行方、そして自分達の連れ去れれた先を伝えるためにあえてやったこと、そう思えてくる。


 もっとも普段のルビアを見ている限りでは緊急時にそこまで機転が利くとは思えない。

 まさか、これが火事場の馬鹿力ならぬ馬鹿頭……それだとただの馬鹿になってしまうか……



 廊下の先には下へ続く階段、手前に規制線が張られ、『STAFF ONIY』と書かれている。

 当然ガン無視だ、それを越えて階段を降りる、どこからか、なにやら楽しげな話し声が聞こえてくるではないか。



「いやぁ~、まさかあの作戦が上手くいくとは思いませんでした、あの方々はよっぽど馬鹿なんでしょうね」


「その馬鹿にはかわいそうなことしたけど、私達の身代わりになってくれることを祈る次第ですね」


「ホントよね、これで私達も解放して貰えるかしら……」



 その声は階段を降りて廊下をまっすぐに歩いた先、いくつかあるドアのうちの1つから漏れているようだ。

 声の主は5人、精霊様の言っていた犯人の数と同じである。


 そしてその内容を聞く限り、やはりどう考えてもこの中に居る連中が主犯とは思えない。

 解放される? ここの5人も攫われ、スタッフとして扱き使われていたというのか?



「じゃあ精霊様、突入したらすぐに全員取り押さえるんだ、殺すな、そして絶対に逃がすな」


「わかったわよ、まぁでも痛め付けるぐらいは良いでしょ?」


「今はルビアが居ないんだ、死なない程度にしてくれよな」



 どのような事情があれ、このような所で簡単に誘拐の実行犯を殺してしまうわけにはいかない。


 情報を得るためにも、そして俺を騙して昏睡状態に陥らせ、仲間を攫ったことに対する報いを受けさせるまでは死なせてはならないのだ。



 確実にターゲットが居る部屋のドアを蹴破り、中に入る……確かに5人だ、それをひっ捕らえようと思っていたのだが……既に手枷と足枷を嵌められ、首輪から伸びた鎖で壁につながれているではないか……


 5人共体は小さく耳が異様に長い、俺が見聞きしているエルフという種族なのかというと、どことなく微妙な感じである。


 俺達が部屋に突入して来たことで一瞬驚き、そのまま焦ったような表情に移行するその5人組、この反応からもこの5人が誘拐の実行犯であることが裏付けられるのであった。



「ちょっと、この子達は良く見たら純粋な魔族よ」


「純粋な魔族? やっぱエルフとかじゃないのか?」


「エルフと同じなのは耳が長いことだけよ、この子達は人族と分かれた初期の魔族、マーサちゃんやユリナちゃん達のようにいろんな種族に分かれる前の姿なの」


「へぇ~、だがそんなことどうでも良い、おいお前ら、早くセラとルビアを返すんだ」



「ひぃぃぃっ! もうここには居ません、私達はどこに連れて行かれたかも知らないんです!」



 やはりこいつらは単なる実行犯、誰かが2人の身柄を受け取り、どこかへ連れて行ったのだ。

 それを捜し当てない限りはこの事件の解決には至らない……



「精霊様、とりあえずこの連中を連れてさっきの部屋へ戻ろう」


「拷問して情報を吐かせるのね」


「その通りだ」



 みるみる顔が青くなる純粋魔族だか何だかの5人。

 嵌められた手枷は魔力を奪う金属で出来ているようだ、壁に繋がった鎖を外して連れ帰ろう。


 壁の金具を壊し、全員の首輪から伸びた鎖の端を持ってそのまま歩かせる。

 足枷が邪魔でヨチヨチと歩き、時折転びそうになっていてなかなか前に進めない。


 まどろっこしい、それにこのままでは階段も上がれないではないか、少し怪我はさせてしまいそうだが引き摺っていくこととしよう、自業自得だしな……



「いたぁぁぁっ!」


「ちゃんと歩きますから、お願いだから引っ張らないで下さい!」



「それなら口じゃなくて足を動かせ、さっさとしないとぶっ殺して数を減らすぞ、そうすれば抱えて行けるからな」


「ひぇぇぇ……」



 馬鹿共を強制的に連れ帰ると、部屋では既に全員が起き上がっていた。

 こういう毒系のものに弱いリリィはまだ辛そうだが、それ以外はもう平気なようだ。


 このままこいつらの拷問と、それから作戦会議を同時に行う方針である……



 ※※※



「おいルビア、鞭を持って来るんだ!」


「勇者様、そのルビアちゃんは攫われてしまってここには居ませんよ」


「・・・・・・・・・・」



 こうなったのも全部、とまではいかないものの、半分程度はこの5人のせいだ。

 とりあえず服を破って全裸にしてやろう、鞭で打てばどうせ破けるのだし、もはや人権などに配慮する必要もない。


 必死で抵抗する者、全てを諦めたかのようにされるがままの者、5人はそれぞれ異なる反応を見せたが、一貫しているのは今回の件は自分達に非があると理解している部分だ。


 これならすぐに知っていることを全て話しそうだ。

 5人共ほぼ全裸になったところで、叩く前に重要なことを聞いておく……



「さてお前ら、誰に命令されてあんなことをしたんだ?」


「……先生、と呼んでいる方です」


「誰だそいつは? お前らの師匠か何かか?」


「いえ、私達を誘拐し、レッスンと称して酷いことをする怖い人です、ちなみに結構オバサン顔で……」



 先生か、そいつが今回の黒幕だとして、一体なぜセラとルビアを誘拐したのであろうか?

 そのことについても重要だ、ゆえに引き続き『先生』に関して聞いてみた。


 5人によると、その先生というのは魔族領域でアイドルを育成する組織に所属し、ダンスなどを教えているのだという。


 もちろんその組織とは、今俺達が居る城の主である大魔将も所属しているものだ。


 そして、アイドルを育成する組織といっても、町でスカウトしたり、オーディションを開催したりということはまずないという。


 今育成途中のアイドルは全てセラとルビアのように誘拐され、強制的にデビューに向けたレッスンをさせられているとのことだ。



「おい、もしかしてだけどさ、大魔将も最初は誘拐されてアイドルになった、とか言うんじゃないだろうな?」


「確かそうだったと思います、先生とか、あとこの間プロデューサー? だか何だかって人に監視されているのを見ましたから」



『先生』の他に『プロデューサー』という黒幕も存在するのか。


 しかし大魔将ともなれば生まれつきかなりの戦闘力を持っているはず、それが誘拐され、監禁されたうえに、魔王軍で高い地位を得た今でさえ逃げ出すことが出来ていないのだ。


 今回の事件はかなり根の深いもののようだな、大魔将を良いように使ってしまうレベルの存在、しかもそれがわかっているだけで2体である。


 だがそれをどうにかしてしまわないことにはセラもルビアも帰って来ない。


 もしここで俺達が敗北すれば、2人はこれからずっと、どこかわからない彼方の地でアイドルとして扱き使われることになってしまうのだ。


 それだけは避けたい、完全に大魔将討伐どころではなくなってしまったな……



「というかあなた達、どうして誘拐されたときに抵抗しなかったの? それぐらいの力はあるはずよ」


「無理だったんです、5人で一斉に掛かって3秒で負けました、先生1人に……」


「あら、とんでもない強さなのね」



 今は手枷によって魔力を奪われている状態であるが、この5人は確かにステータスも高く、戦闘向きの魔族であることは間違いない。


 もちろん俺達の誰にも敵うことはないのだが、それを数秒で、しかもまとめて倒した相手となると話は変わってくる。


 セラとルビアが隙を見て抵抗したとしても、普通に制圧されてしまう可能性があるのだ。

 2人の自力救済には期待しない方が良いかも知れないな……



 と、そこでふとマーサが立ち上がる、ドアの方に向かって行き、どうぞという感じで何かを招き入れるジェスチャーをした。


 俺には見えていないが、昨日のキモオタゾンビ、いや、既に死亡し、幽霊となってしまったアイツが部屋を訪問したようだ。


 ということはもう朝になってしまったということか、救出を急がないと、セラとルビアがさらにどこかへ移送されてしまいかねない。


 俺達も気持ちが焦るが、なぜか今しがた捕らえて来た5人はさらに焦った表情をしているではないか。

 何か朝になると拙いことでもあるのか? 夜しか活動出来ないとかか?



「どうしよう、そろそろあの部屋に迎えが来る時間なんです、先生の所に連れて行かれて、1日中踊りのレッスンをさせられて……」


「そうなのか……いや待て、その『先生』とやらの所に行くんだよな? それなら居場所がわかるじゃないか」


「わかりませんよ、毎朝魔物が迎えに来て、目隠しされて30回グルグル回されて、それから抱えて連れて行かれるんですから」


「……何の罰ゲームだよ」



 だがここでその『先生』の居場所を突き止めてしまえさえすればこちらの勝ちにグッと近付く。


 セラもルビアもアイドルにされるとのことであったし、おそらくこの5人と同じようなレッスンとやらを受けさせられるはずだ。


 そしてそれを監視する、というよりも指導するのは『先生』のはず。

 つまり、先生の居場所こそが、日中における2人の居場所になるということである。



「どうする主殿、この5人を部屋に戻してどこかから見張るか?」


「いや、色々と壊してしまったから怪しまれるのは間違いない、だが毎日あの部屋から行くとなると、そのレッスンとやらもこの城のどこかで行われていそうだ」


「では力ずくで探しにいくというのだな?」


「ああ、邪魔する奴を全殺しにしながらな」



 作戦は決まった、とにかく城を隈なく探し、レッスンが行われている場所、即ち『先生』や、セラとルビアがが居る場所を探し出すのだ。


 そこからさらに5人組に話を聞く、どうやらレッスン室は広いホールのような場所らしい。

 壁一面にはこの世界において大変貴重な鏡が貼られ、相当に金が掛っていそうだという。


 そこで、誘拐されて来た多様な種族の女の子達が強制的に踊りの練習をさせられているとのこと。


 魔族だけでなく、人族も混じっているようだ、魔族領域に入ることが出来ない人族をアイドルに仕立て上げ、それでどうするつもりでいるのかについてはわからないが……



「と、捜索を始める前にこの5人を外に連れ出そうか」


「あの……外に出たりとか出来るんですか? 私達、何度も逃げようとしたんですが全然ダメでしたよ」


「何だ、知らないのか? ここの転移装置を使えばすぐ洞窟の前だ」



 半信半疑の5人を一箇所にまとめ、転移装置を使う。

 見慣れた桟橋と洞窟の入口、そして今日の受付準備を始める悪魔。



「あら勇者さん、こんな朝早くにどうしたんですか? それとその方々は?」


「いや、実はかくかくしかじかで……というわけなんだ」


「えぇ~っ!? もしかしてセラさん達を攫った組織って、このイベントを企画している……」


「らしいな、実行犯はこの5人、だけどこいつらも元々は誘拐の被害者だってよ、敵は『先生』と『プロデューサー』だとさ」


「その先生ってのは知りませんが、プロデューサーはおそらく見ましたよ、きっといつも大魔将様と一緒に居る付き人みたいな奴です」



 マネージャーか何かのフリをして大魔将が逃げ出さないように監視していたということか。

 だがそこまでするということは、大魔将本人は嫌々従っていただけの可能性が高いな。


 そうなのであれば今回の事件の黒幕に混じって大魔将が攻撃を仕掛けてくることはまずないであろう。

 俺達がその2人をぶっ殺してしまいさえすれば晴れて自由を手にすることが出来るのだから。



「じゃあエリナ、俺達はここから城全体の捜索に入るから、ちょっとぐらい壊しても勘弁してくれよな」


「わかりました、私はそのことを上に報告します、提携先がそういうことをしているという事実は看過出来ませんから」



 捕まえた5人をエリナに預け、俺だけで元の部屋に戻る。

 皆準備万端のようだ、いつもモタモタと準備をする誰かさんが居ないからだな。


 その誰かさん、そしていつもはここでそろそろ行くわよ、などと仕切り出す誰かさんを救出するため、俺達は部屋から裏側の通路に出た。


 あれ、そういえば助っ人のキモオタ幽霊はどこへ行ったのだ? まぁ、見えないだけで近くに居るのであろう……



 ※※※



 薄暗い廊下を通り、再び階段を降りて下の階へと向かう。

 壁には一定間隔でランプが掛けられ、火を点けさえすれば辺りを照らすことが可能である。


 そのランプの明かりに照らされた地面、そこに顔を近付け、手掛かりを探しながら進んでいたカレンが何かを発見したようだ……



「ご主人様、これはルビアちゃんがいつも食べていたお菓子ですよ、向こうにも落ちています」


「おっ、また金平糖か、ルビアの奴、きっと移動される際に意図的に落としているんだな、よし、これを辿ろうか」



 ルビアにしてはなかなかやるではないか、後で褒めてやろう。


 廊下の地面に点々と落ちているカラフルな金平糖、それを発見し次第、カレンが拾ってポケットへ入れながら先へと進む。


 ……カレンのポケットがパンパンになってしまった、どれだけストックしていたというのだ?


 まぁ、とにかくこれを辿って行けばルビアの居場所がわかるはず。

 そして同じ場所に居るであろう敵の1人、『先生』の居場所も。



 そのまま30分以上、金平糖を拾いながら進む。

 下へ降りる階段が2回、そしてさらに通路を歩いたところで、部屋の前に3粒まとまって落ちているのが確認出来た。


 おそらくこの部屋だ、ドアが開いたのを確認し、ここに連れ込まれると確信して多めに撒いたということなのであろう。



「皆いつでも戦える準備をしておけ、セラもルビアも居ないんだからな、サポートがないことを頭に入れて戦うんだぞ」



 いつもの如くカレンとマーサが前に出て、扉を蹴破ろうとする。

 だがそれは制止した、中にはセラ達以外にも連れ去られた被害者が居るかも知れない。


 そういった連中に余計な被害を生じさせたくない、鍵は掛っていないようだし、ここは普通に扉を開けてお邪魔することとしよう。



 両開きになった扉、その中央に2つ並んで取り付けられた金属の輪に手を掛ける。

 ゆっくり引っ張ると、扉はギギギと音を立てて開いた……中に2人は……居ない……


 あの5人に聞いていたのとは全く違う、小さくて暗い部屋だ。

 そして、中央の玉座には見知らぬ男が脚を組んで座っているではないか。



『はい、やっぱり来ましたね! どうもいらっしゃいませ!』


「何だてめぇは? セラとルビアをどこへやった!」


『いやぁ~、ここに居ると思ったでしょう! あの巨乳の子がカラフルな砂糖菓子を撒いて居場所を伝えたと思ったでしょう! はい、残念でした、それはなんと私の仕業です!』



 完全に嵌められた、最初に連れ去られた際にルビアが目印にした金平糖。

 この男はそれをとっくに見抜き、逆に罠として利用したのである。


 俺達を2人の居場所とは無関係のこの部屋へ誘導するために……



「何でも構わない、とにかく2人を返しやがれ、そしててめぇはさっさと死ね」


『いやいや! あなたは一体何を言っているのですか! 彼女達はもう私のもの! 貧入巨乳ユニットとして人族の地で大活躍! これもうガッポガポですから!』



 わけのわからないことを言いやがる、しかも何を喋るにも手に持ったメガホンを使っているのでやかましくて敵わない。



「勇者様、ここにお姉ちゃん達が居ないのは間違いありません、あのプロデューサー諸共粉々にしてやりましょう」


「そうですよご主人様、あんな奴絶対に弱いです、動きでわかりますよ」



「いや待て、仮にも大魔将の監視に付いていた奴だぞ、何か凄い術を使うに違いない、慎重に戦わないと返り討ちにされそうだ」



 カレンの言う通り、この男のステータスはこれまで戦ってきたどの上級魔族より低い、というか雑魚の部類である。


 しかし大魔将であるこの城の主がこれから逃げ出すことが出来ないのも事実、そして、たった1人で俺達を迎え撃とうとここへ誘い込んだのも事実だ。



 パッと見でも何か格闘技が使えるようには見えないし、何らかの有用なスキルを持っているわけでもない。


 となるとそれ以外の何か、例えば手に持ったメガホンに秘密が……いや、アレはさすがに違うか、良く見たら『税抜鉄貨1枚』の値札が貼られたままの安物であった。



 とりあえず今は考えるよりも戦うべきか、戦闘の中で敵がどのような戦略を取るのか、そしてその弱点を探っていこう。



「まずは俺がやるっ! 皆、アイツがどう動くか良く見ておくんだぞっ!」



 先鋒、前座、小手調べに捨て駒、その全てを兼ね備えた俺という存在が前に出る。

 聖棒を前に突き出しプロデューサー野朗の腹、鳩尾付近を狙って突進を仕掛けた……



『どべぇほぉぉぉっ! ヴッ……オヴェェェッ!』


「何だてめぇ!? 普通にめっちゃ弱いじゃねぇか!」



 全力の攻撃ではなかった、というか俺もかなりビビッていたため、ほぼ触れただけ程度の威力の突き。

 いくら聖棒が魔族に対して効果絶大とはいえ、この反応はどうかと思うぞ。



 嘔吐し、床に突っ伏して悶絶するプロデューサー、先程までの威勢の良い感じはどこへ行ってしまったのであろうか。


 だが敵が弱いのは良いことだ、ここからはこちら側が調子に乗る番だな……



「やいてめぇ、もう一度言うぞ、俺のセラとルビアを返せ」


『グゥゥゥッ、クソッ! こうなったらもう……先生、お願いしますっ!』



 最後の力を振り絞り、プロデューサー野朗はメガホンで『先生』を呼ぶ。

 部屋の奥にあった玉座が後ろに倒れ、その下にあった穴から何かがせり上がって来た。


 魔女だ、オバサンというには若々しすぎる魔女が出現したではないか、人族で言えば35歳前後の容姿、キラキラと輝くドレスを着込み、腕を組んでこちらを睨みつけている。



「あらあら、あなた達ね、大事なアイドルをユニットごと逃がしたり、新たな金の卵を奪いに来たり、全くしょうがない子達ね、お仕置きが必要だわ!」



 ああ、コイツが全てを支配していたのか……この魔女、にわかには信じ難い強さだぞ……

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