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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 残党とすら呼べない
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235 意外なところにそのお方

「おい貴様等、まずはこの屋敷に来た目的を吐け、言わないなら殺す、言ったとしても殺す」


『グギャァァァッ! 許してくれ、俺達はただ御本尊様とそのお方の奪還に来ただけだ、危害を加えるつもりはなかったんだっ!』



 おっと、敵の方から先に『そのお方』の言葉が出てきたではないか、これは口が軽そうだ、ガンガン質問してどんどん情報を吐かせよう。


 しかし『そのお方』も奪還するなど、ここには居ないはずなのだが?

 何か勘違いしているのか、それとも実は俺達のすぐ近くに犯人が居るのか……



「御本尊様ってのはラフィーのことだな、で、そのお方ってのはどんな奴なんだ?」


『グギギ、助けてくれるのなら特別に教えてやる』


「黙れ、まぁ勇者ハウス襲撃の罪は不問としてやろう」


『ダメだ、どうせ他に因縁を付けて殺すに決まっている、絶対に助けると約束しろ!』



 おやおや、この後不法侵入とか領空侵犯とか、その辺りの罪状を適当に付けて処刑しようと考えていたのがバレたようだ。


 これは思いの外手強いな、キモい見た目をした中級魔族の分際で、これまでのクソ馬鹿共とは頭の出来が違うらしい。



 だがこちらにも策はある、俺達が殺さなくとも、このクズ共をエリナに渡しさえすれば魔王軍の方で勝手に縛り首にしてくれる。


 ここはひとまず助命を約束し、引き渡して処刑させるという選択をしよう。



「ちなみに貴様等、『あのお方』とやらはここには居ないんだよな?」


『俺達が奪還するように言われたのは御本尊様とそのお方だけだ、あのお方については聞いていない』



 となると『あのお方』はまた別の所に居るのか、まぁこいつらはどうせ下っ端だし、これ以上拷問したところで新たな情報が得られるわけではなさそうだ。


 とりあえずこの屋敷のどこかに居る、というよりも囚われているという『そのお方』の正体を暴くこととしよう。



「ではメインの質問をしよう、お前らが奪還しようとしていた『そのお方』の名前を言え」


『名前など知らない、そのお方はそのお方だ』


「はぁっ? 貴様等舐めてると本当にぶっ殺すぞ!」


『待ってくれ! そのお方に近付きさえすれば、俺達2人が持たされたデバイスが光って知らせてくれると言われたんだ』


「じゃあさっさとそれを出せ、3秒以内にだ、はい3……2……」


『ひぃぃぃっ! これだっ! これを持って行け!』



 魔族のうち1体が懐から取り出した赤い石の嵌ったペンダント、これがデバイスか、持って『そのお方』に近付きさえすれば反応するんだったな。


 とりあえず魔王軍の中にあった組織である以上、『そのお方』も魔族であることは間違いない。

 まずはレーコ達のところへ行って全員のシロクロをはっきりさせておこう。


 マーサやユリナ、サリナに関しては大丈夫だと信じているが、もしかするともしかするかもだ、念のため最後に確認しておくべきだな。



 受け取ったデバイスを握り締め、地下を出てレーコ達の所へと向かった……



 ※※※



「おうレーコ、ちょっと全員集めろ、俺達の屋敷の大部屋に来るんだ」


「は~い、どうせろくでもないことだと思いますが、集合してそちらへ行けば良いんですね」


「うむ、その通りろくでもないことだ、お前らの中に犯人が居ればの話だがな」


「犯人? まぁ良いです、10分ぐらいしたら行くと思いますから」



 ということで屋敷へ戻り、一応全員を拘束するための手枷や魔力を奪う金属で出来た腕輪などを用意する。


 もしあの魔族達の中に『そのお方』が居るとしたら、正体がバレると同時に逃げたり暴れたりということがないとも言い切れないためだ。



 10分と少々待ったところでレーコが引き連れた魔族達が部屋に入って来た。


 まずは壁に向かって膝立ちするように指示し、ちょうどその場に居たセラ、ルビア、ジェシカと手分けして全員の手足を拘束する。



「ちょっとっ! 私達を縛ってどうするつもりなのよ?」


「今から魔王軍内にあるキモい組織の構成員を探す、この中に居るらしいからな、というかデスジャンヌ、ゴーレム使いのお前が一番怪しいぞ」


「何それ? 私そんなの全然知らないわよ……」



 それはこのデバイスを近付けてみればわかることだ、左端のレーコから順番に、デスジャンヌを飛ばして右端のカポネまで、全員の胸元にそれを当て、チェックを掛ける。


 誰にも反応しない、ということはやはりデスジャンヌが……反応しないではないか……



 話が違うぞあのクソ魔族共めが! 今日はデバイスの調子が悪かったとかそういうことはないはずだ。

 もしかして騙された? あの気持ち悪い見てくれの輩に、この俺様が?


 野郎、もしマーサ達にも反応しなかったらミンチにしてやる、覚悟しておけ!



 畑に居たマーサ、そして買い物に行っていたユリナとサリナが戻ったところでチェック……やはり反応しない、これは間違いなくスカだぞ……



 怒り心頭で地下牢に戻ろうと階段を降りる、ちょうどミラが監視して風呂に入らせていたパトラが鎖で繋がれた状態で下から上がって来る。


 淡く光るデバイス、マジか!? ここで反応するということはパトラが『そのお方』だということではないか!



「ミラ! パトラを押さえ付けろ、今すぐにだっ!」


「えっ? あ、はいっ!」


「いやぁぁぁっ! いったいじゃないですかぁ~! 何なんですか一体!?」


「黙れ、遂に尻尾を掴んだぞ、敵のナンバー2め!」


「いやっ、何を言っているんですか? 私は普通の会員で、そんな立派な……」


「うるさいっ! ミラ、このままパトラを2階に運ぶぞ」



 ミラが腕を、俺が足を持ってパトラを持ち上げ、そのまま階段を上る。

 未だ部屋に残っていたレーコ達は解放し、テラスから出て行くように指示した。


 もちろん捜査に協力して頂いた分の謝礼は忘れない、王都7丁目商店街全店で使える銅貨1枚分の金券を全員に渡すという大盤振る舞いをしておいた。



 さて、人払いも完了したことだし、これからパトラ、いや、そのお方に拷問を加えて色々とお話を伺うこととしよう。



「やいてめぇ、よくも今まで騙してきやがったな! 何が下っ端だよ、ナンバー2のくせにっ!」


「知りませんよっ! 本当に何のことだか……本当なの……」



 まっすぐこちらを見据えて無罪を主張するパトラ、だがこれは今までも同じであった、きっと凄いポーカーフェイスなのであろう。


 しかし、このままそうだそうじゃないの押し問答を続けていても何も変わらない。

 ここは一発ガツンと喰らわせて本当のことを言わせよう。



「セラ、ルビア、ちょっとパトラをうつ伏せに固定するんだ」



 2人がかりで床に押さえ付けたパトラの作業ズボン、それからパンツまでズルッと下げる。

 まずはお尻ペンペンだ、強烈な連打を喰らうが良い……



「ちょっとっ! 何をするんですか、っていったぁぁぁぃっ! きゃぁぁぁっ! やめてっ! お願いだからやめてっ!」


「やめて欲しければ全部白状するんだ、お前がこのデバイスを反応させた、つまり『そのお方』だということはわかっているんだからな」


「だから知りませんってば、信じて下さい! きっと誰かに騙されているんです!」



 ここでも嘘をついている様子はない、かなり強情なようだ。

 いや……本当に知らない、その可能性もありそうだな……



「勇者様、もしかすると本人には知らされていないのかも知れませんよ、ほら、伝説の何とかって大体そんな感じじゃないですか」


「う~む、ミラの言うことも一理あるな、だがその確認には時間が掛かる、それまではコイツを上手いこと拘束しておかないとだ」



「ご主人様、それならお母さんが良いものを作ってくれましたよ、地下室にあると思うので使わせて貰いましょう」


「何だ良いものって? まぁ良い、とりあえずシルビアさんの所に行こうか、パトラも連れて」



 ルビアの感性で良いものだと判断した、ということはつまりろくでもない代物である確率が非常に高い。


 しかし何らかのかたちでパトラを拘束することが出来、そして俺達がすぐに手を伸ばせる場所に居させられるのであれば何でも良い、とにかくそのブツを借りに行こう。



 尻丸出し状態のパトラを引き摺り、地下に降りてシルビアさんの店に繋がる通路を通って移動した……



 ※※※



「あらいらっしゃい、今日はどうしたのかしら?」


「どうもこのパトラに敵のナンバー2疑惑が出てきましてね、拘束しておくための良いアイテムを持っているらしいじゃないですか」


「ああ、アレね、ちょっと執務室まで来てくれるかしら」


「あ、はい」



 シルビアさんに付いて屋敷の地下へと戻る。


 相変わらず意味不明な拷問器具が所狭しと置かれているシルビアさんの執務室、その中から1つ、箱のようなものを取り出して俺達に見せてくれた。


 何だ、ただ単に箱に鍵を掛けて閉じ込めてしまおうというのか?



 いや、その可能性は低そうだ……箱の一面、直方体をした箱の最も面積が狭いうちの片方に穴が空いているではないか。


 ギロチンの首を入れる部分の穴をふた周りほど大きくしたようなそれは、上側の板をスライドさせることによって半円2つに分かれる仕組みだ。



「はいじゃあパトラちゃん、ここに体を突っ込みなさい、あ、縄は解いてあげて」



 言われた通り、ルビアがパトラを縛っていた縄を解く。

 緊張の面持ちで箱に上体を突っ込むパトラ、シルビアさんが板を戻すと……箱から尻が生えている!



『あ、イヤッ! 体が抜けないです! これじゃまるで……』


「まるでお前が捕まったときと同じ状況だな」


『はい……まさにその通りですよ、今度はお尻丸出しですが……』



 もはや箱から生えた尻が喋っているようにしか聞こえない。

 パトラという人格は消滅し、新たに尻だけの謎生物が誕生したのである。



「どう? これを2階の部屋に置いておけば良いんじゃないかしら? 監視、拷問、お仕置きが全部こなせるわよ」


「なるほど、じゃあちょっとこれお借りします、一旦開けてパトラを出しましょう」



 一旦箱から出し、それを自分で2階に運ばせる。


 かなり重たいようだ、箱を担いで階段を上がる姿は、まるで十字架を自分で背負わされて刑場に向かう囚人の如くであった。


 2階に辿り着くと、再びパトラの上半身のみを箱の中に収監しておく。

 部屋の隅においておけば良いであろう、いつでも拷問出来るよう、上に鞭を置いておくのも忘れない。



『あの……せめてパンツを穿かせて欲しいのですけど……』


「調子に乗るな、無罪を主張するならそれが証明されるまではパンツ禁止だからな」


『そんなぁ~っ、本当に知らないんですってば!』



 ここまでしてもなお否定する辺り、どうやら本当にパトラは何も知らない、知らされていない状態のようだ。


 この件に関しては現在王宮の方で絶賛拷問中の不潔野朗、または地下牢の魔族2体が何か知っている可能性がある。

 特に幹部である不潔野朗には詳しく話を聞いてみる必要がありそうだな。



「ちょっと不潔野朗に直接質問してやりたいな、セラ、王宮へ行くぞ」


「今日は面倒だからパスよ、パトラちゃんの監視もしないとだし」


「むぅ~、そうか、じゃあすぐに行って来るよ、夕飯までには帰るから」



 庭の木陰でお昼寝していたリリィを揺すり起こし、ドラゴン形態に変身させて乗り込み、王宮を目指した……



 ※※※



「うぇ~い! 駄王、ババァ、居るか~っ?」


「おぉ、ゆうしゃよ、今日はいつになく騒々しいではないか、して用件は?」


「この間ゴンザレスが引っ張って来た臭っせぇ魔族が居たろ、そいつからちょっと話を聞きたいんだ」


「よかろう、では総務大臣よ、その臭っせぇのに所へ案内するのじゃ」



「うむ、では付いて来るが良い」


「うぇ~い!」



 敵が直隠しにしていた『あのお方・そのお方』のうち、『そのお方』が誰なのかを遂に見破ったのである。

 この状態でそれを隠していた張本人と会うのだ、優越感でテンションがおかしくなってしまった。


 もうアレだ、めっちゃ馬鹿にしてやろう、うんそうしよう。



 総務大臣に連れられて階段を降り、地下の秘密拷問部屋へと案内される。


 そこに居たのはパトラ作のフィギアを拡大したかのようなキモいおっさん。

 だが、ご自慢のウン百年洗っていなかった手は既に落とされているようだ。


 というか手だけではない、足の先からも土魔法か何かを使ったヤスリのような道具で削り取られているではないか、これはなかなか凄惨な光景といえよう。



「初めまして不潔系ゴーレム使いさん、俺様は異世界勇者様だ、お目通りが叶ったことを光栄に思うんだな」


『ぐふぅ、我らがカラクリ女王たんを崇める儀式会場を爆破したのはチミかね?』


「そうだけど……お前顔だけじゃなくて喋り方もキモいな……」


『ぶふぉっ、うるさいのだぞチミは! して、そのような輩が我に何の用があると?』



 気持ちの悪い奴め、ゴンザレスは全身を消毒しておいたと言っていたのだが、当たり前のように息が臭いではないか。


 とにかくパトラがこの連中の言う『そのお方』だということを突き止めた件、そしてそれをあられもない格好で拘束している件をこの馬鹿に伝えた。


 悔しそうな顔をしやがる、実に気分が良い。



「で、パトラ本人は自分が『そのお方』だということを知らないと主張しているんだが、それは真実か?」


『ぶふんっ! チミのような臭そうな男にそんなことを教える義理はないのだぞ』


「てめぇが言うんじゃねぇよっ! ああでもそうか、残念だったな、ここでお前の証言が得られなければ可愛いパトラは普通に有罪、縛り首だ」


『……!? 待つのだぞ、チミ、もしここでチミの質問に答えればそのお方は助かると?』


「ん? そうだけど、教える義理はなかったんじゃないのかな?」


『状況が変わったのだぞ、確かにそのお方は自分が第二の信仰対象であることは知らされていなかったんだぞ! その理由としてはだね……』



 突然ベラベラと、これまでどんな拷問にも耐えて秘匿してきた『そのお方』、つまりパトラに関する情報を喋り出す不潔野朗。


 自分はどうなっても構わないが、第二の信仰対象であるパトラは何としてでも守らなければならぬという使命感からであろう、こちらにとっては実に都合が良い。



 で、どうやらパトラ自身がこのことを知らないのは確定、他の幹部たちも結託して『そのお方』の存在のみを組織内に広め、当の本人は単なる下っ端構成員のつもりでいたそうだ。


 なぜか? ラフィーを神の如く崇めるこのキモい組織、当然だがむさ苦しい野郎共ばかりである。

 そこに突如として入会してきた天使のように美しい少女(風の見た目、実際は……)。


 当然のことながら既存の構成員は色めき立つ、そしていつしか陰で『クラブの姫』として追加の信仰対象となってしまったパトラを、本人には内緒で『そのお方』として崇めていたのだという。



「お前ら本当に気持ち悪いな、で、『あのお方』についても同じ感じなのか? 言わないとパトラを殺すぞ」


『グギギ、あのお方はそうではないのだぞ、このクラブの発起人、いずれ、いやすぐにでもチミ達の前に姿を現すのだぞ!』


「てことは攻めて来ると?」


『何だねチミ、そんなの当然なのだぞ、あのお方はいずれ我々を止めようとした魔王軍すらも滅ぼし、カラクリ女王様をこの世界の新たな神として擁立するのだぞ!』



 どうやらかなりヤバい奴のようだ、もしかすると既に王都侵攻のために兵を集めているような段階なのかも知れない、すぐにでも、というのはそういうことであるはずだ。



「う~む、勇者よ、これは防衛戦の準備をしておいた方が良さそうじゃの……」


「だろうな、おいキモ野郎、『あのお方』の名前と住所、それから嫌いな食べ物を言いやがれ」



『それは……我も知らないのだぞ……顔すらも見たことがない、指示は全て文書で送られて来たのだぞ』



 ナンバー3のコイツにも正体を明かしていないとは、ヤバい思想の持ち主というだけでなく、狡猾で絶対に捕まらないための措置を取るだけの知能があるということだ。


 おそらく俺達からも、そして本来自分の所属している魔王軍からも追われることになるということを認識したうえで行動に出たのであろう。


 これはちょっと気合を入れて対処する必要がありそうだな……



「とりあえずさ、俺は帰って仲間にこのことを伝えるよ、王宮の方でも大規模な襲撃に備えた準備をしてくれ」


「うむ、では守備を固めるように指示しておく」



 これ以上の情報は不潔野朗から出てこないであろう、俺は王宮を後にし、リリィと一緒に屋敷へと戻った。



 帰り着くとすぐ、ようやく本人の意思で『そのお方』をしていたわけでないという決定的な証言が得られたパトラを解放……もう解放されているではないか……


 代わりに箱から生えているのは見覚えのある小さな尻であった、パトラは横で困り顔をしている。



「おいセラ、お前何やってんだ?」


『あ、おかえり勇者様、私もちょっと嵌ってみたくなったのよ、そしたら本当に出られなくなって……助けてちょうだい』


「……この非常時にくだらないことをする奴はこうだっ!」


『きゃいんっ! あら、とっても効くわね、あひっ! きゃんっ!』



 箱の上に並べてあった鞭を1つ手に取り、箱から生えたセラの尻に打ち付ける。

 だが喜んでいるようだ、ちょうど良い、このまま全員を集めて作戦会議だ。



 パーティーメンバーを招集し、先程王宮で得た情報を伝えた。

 隅で聞いていたパトラはかなり安心したようだ、当然ではあるが。



『とにかく勇者様、敵が徒党を組んでここに攻めて来る可能性が高いってことなのね?』


「そうだ、だがセラはその箱から尻を出したまま戦うんだぞ」


『お尻から攻撃魔法は出ないわよ……』



 そうなのか? 確かゴンザレスは尻から水魔法を噴射して空を……吐き気を催すから思い出すのはよそう。



 とにかく、今度はこちら側が襲撃を受ける番である、万全の対策をして、まだ見ぬ『あのお方』の襲来に備えなくてはならない……

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