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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 残党とすら呼べない
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232 壁に嵌った

「ぷはっ! どうするつもり? 言っておくけど拷問なんか通用しないわよ!」


「それは試してみればわかることだ、ルビア、とりあえず足の方だけ下に降ろせ、このままだと本当に千切れそうだ」



 パトラの猿轡を外し、ついでに足をテラスの床に下ろす。


 室内側からは顔を見て話しをすることが出来るが、テラス側からは完全に尻である、声を聞いても尻が喋っているようにしか見えないのだ。


 しかしコイツ、ラフィーをリスペクトしたのであろうが、下がズボンの作業着を着ている。

 まずはそれを降ろしてパンツの確認からだな。



 パトラの作業ズボンに手を掛ける、小さな悲鳴のようなものが聞こえたが、拷問など通用しないと言っていた以上、ここはグッと堪えるようだ。


 そのまま一気にズリ下げる……白とピンクの縞々か、こっちもラフィーに準じてチョイスしたようだ。

 というかなぜこの女はラフィーのパンツの柄を知っているのだ?



「さて始めるぞパトラ、覚悟は良いか?」


「お……お好きなようにどうぞ……」



「じゃあリリィ、昨日途中だったカンチョーの続きをしてやれ」


「はいは~い! いっきますよ~!」


「はうぁっ!」



 拷問自体は誰かにやらせ、俺はテラスの真ん中で、椅子の代わりとして四つん這いになったルビアに座ってそれを眺めるだけの簡単なお仕事だ。


 ついでにテラスでマイクロゴーレムの作成に勤しんでいるラフィーの監視をすることも出来る最高に効率的なポジションなのである。



 手加減というものを知らないリリィによって10分以上もカンチョーを連発されたパトラ。

 そろそろ気を失ってしまいそうだ、ここで一旦停止しよう。



「どうだパトラ、何か話す気になったかな?」


「……まだ……何も……聞かれて……ガクッ……」



 そういえば恒例の先付け拷問をしたのであった、パトラにはまだ一切の質問をしていないのである。

 まぁ良い、目を覚ましたら色々と聞き、それで吐かなければ今度は鞭で打ち据えてやろうか。



 とはいえ対象が気を失っている間は凄く暇だ、顔側は室内ゆえ水をぶっ掛けるわけにもいかない。

 ここは諦めて起きるまで待つほかない、そうだ、顔に落書きをしておこう。


 髪を掴んでグッと顔を持ち上げる、カレンがペンを持って来て落書きを始めた。


 俺も参加してやろうくだらない会議の度に練習を重ねてきたウ○チの絵、今ではすっかり上達したそのウ○チ、今ここに書き記す……うむ、紙に描かないとそこまで上手くない、更なる練習が必要だな。



「ん……ぅ~ん……」


「おはようパトラさん、もう起きたのか?」


「クッ! 勇者とか名乗っているのに酷い拷問をしますね……」



 起き抜けに威勢の良いパトラ、だが勇者パーティー流の拷問はこの程度ではない。

 今までのは本の小手調べにすぎないのである。



 と、その前に質問タイムだ……



「さてパトラ、お前らのアジトの場所を言え」


「知りませんそんなもの、というかここでお姉さまの奪還に成功したら教えて貰えるはずだったのよ」


「どういうこと?」


「私はまだファンクラブの下っ端でしてね、この仕事に成功すればエクストリームゴールドプレミアム真性会員として本拠地への出入りを許されるはずだったのに……」



 何だその変な会員の称号は、アレか、マルチ商法ってやつなのか?

 だとしたらすぐに止めさせた方が良いな、馬鹿そうだし、絶対に騙されているぞ。



「わかった、それで次なんだが、どうやってこの場所を知った?」


「王都をうろついていたらお姉さまの香りがする微細なゴーレムが漂っていたの、その発生源を探ってここに辿り着いたってことなんですよ」


「・・・・・・・・・・」



 拷問などどうのこうのと言っていた割にはぺらぺらと情報を吐くパトラ。


 しかし良かれと思って始めたマイクロゴーレム作戦であったが、どうやら逆に敵を引き寄せる結果となったしまったらしい。


 とはいえ敵の中でもこの変態さんは特別だ、お姉さまの香りとやらを正確に嗅ぎ分け、しかもそれを辿ってここに到達することが出来る者などそうそうに居ないはずである。


 この作戦は続行しても大丈夫であろう、いや、そうであると信じておこう。



「じゃあこれが今のところで最後の質問だ、お前の所属しているわけのわからん組織のリーダー格には会ったことがあるか?」


「当然そのぐらいありますよ、もう気さくに声を掛けて頂けるような……そこまでではないか……」


「つまり、顔ぐらいは見たことがあるんだな?」


「その通り、どうです、凄いでしょう?」


「偉そうな態度を取るんじゃねぇよっ! 壁から尻が生えている分際でっ!」


「あきゃんっ! いったいですねぇ……」



 手で壁から出ている尻を思い切り引っ叩いてやった、うむ、なかなか良い感触だ、この後の拷問で嫌というほど叩いてやろうではないか、もう聞きたいことはそんなにないのだがな……



「あ、そうだ勇者様、この子はフィギアを創れるんですよね? ゴーレムの」


「らしいけどな、マリエルはそれをどうしようというのだ?」


「敵の首魁フィギアを創らせれば良いんですよ、それを使って指名手配するとか」



 なるほど、精巧なフィギアを町中に設置すれば3D人相書きとしても使えそうだ。


 似たような奴が居たら片っ端から捕まえてその中から当たりを探すという無茶苦茶な捜査だって、この世界の人権意識であればそう難しいことでもなさそうだしな。


 ここはマリエルの案を採用することとしよう……



「ということだパトラ、お前が所属している組織の幹部フィギアを創れ」


「そう言われても、誰のを創れば良いやらで……」


「まずは汚ったねぇ奴だ、手を洗っていないとかいう、それとマイクロゴーレムマニアと自爆ゴーレムマイスターだっけか? とりあえずはその3体だな」


「わかりましたよ、材料さえあれば1時間で3体創れますから」



 早速庭の土を少し掘り、それをシートの上に乗せて壁に嵌ったままのパトラの前に差し出す。


 すぐに魔力を込め始めるパトラ、庭の土がまるで紙越しの砂鉄に磁石を近づけたかのようにウネウネと動き、徐々に人らしき姿を形成していく。


 集中しているようだし、しばらくは声を掛けない方が良いであろう、テラス側に出て縞々パンツでも眺めておこうかな。



 再び四つん這いになったルビアに腰掛け、そのまま小一時間待機する。

 あまりにも暇なので途中で寝てしまうところであった……




「出来ましたよ、とりあえずそれぞれ1体完成です」


「ん? どれどれ……うわっ、キモッ!」



 両サイドに控えたハゲとデブ、そして中央には紫色の掌を強調したポーズを取った、これがおそらく不潔系ゴーレム使いなのであろうが、とにかくキモい3体のフィギア。


 額や鼻の頭が油でテカッている辺りも再現され、今にもその強烈な匂いが漂ってきそうな感じだ。

 正直に言おう、リアルすぎて手を触れる気も起こらない。



「確認のために一応ラフィーにも見せておこう、おいジェシカ、そのフィギアをこっちへ持って来るんだ」


「イヤだぞ、何かキモいし、触りたくない……」


「じゃあアイリス、ヘタレジェシカの代わりに犠牲になるんだ」


「はぁ~い、よいしょっと」



 一切躊躇することなく3体のキモフィギアを抱え上げたアイリス、神経が図太いのか、或いは何も考えていないがゆえに成せる業なのか。


 とにかくそのフィギアを、テラスの反対側から外に身を乗り出してマイクロゴーレムを創っていたラフィーに見せる。


 ……間違いなくその3人は見たことがあるし、特に真ん中の不潔系ゴーレム使いに関してはとても良く出来ているとの評価を頂いた。



 あとはこのキモフィギアを量産し、王都中央の広場と東西南北のしかるべき位置に設置して目撃情報を集めるだけだ。



 しかしもしかすると本人達がそれを見て王都から脱出しようと試みるかも知れないな。

 念のため城門での検問は怠らないよう、王宮に言って徹底して貰おう。



「じゃあパトラ、このフィギアをあと5セット創れ」


「それを創りさえすればこの壁から解放してくれるんでしょうね?」


「それはお前の頑張り次第だ、途中でサボったりしたら一生外してやらん、まぁ干からびてミイラにでもなればスルスル抜け出せるだろうがな」


「……わかりましたよ、ただしちょっと時間は掛かりますよ」


「今日中にやり終えろ、さもなくばまた尻を引っ叩くぞ」


「・・・・・・・・・・」



 さらに庭の土を追加し、作業に取り掛からせる。

 もちろん後ろで鞭を持って監視しているため、1秒でも手を止めようものならどうなってしまうかは想像に難くないはずだ。



 そのまま1時間、2時間と続けさせると、3セット目を創り終えたところでパトラがへばってしまった。

 どうやら魔力切れを起こしたようだ、しかし魔力回復薬は全てラフィーに与えてしまった後である。



「3セットじゃ全然足りんぞ、どうにかならないのか?」


「無理なものは無理ですよ、少し休憩させて下さい、出来ればここから外して……」


「ふざけんな! こいつを喰らうが良いっ!」


「あきゃぁぁぁっ! もう贅沢は言いません、だから、このままで良いから休ませてっ!」



 こればっかりはどうしようもないようだ、仕方が無い、マリエルに頼んで今ある分だけでも王宮へ持って行かせよう、まずは広場と王都南のどこかに2ヶ所の合計3ヵ所に設置だ。



 すぐにマリエルの影であるイレーヌが呼ばれ、書状を添えた3セットの敵幹部フィギアを持って行く。

 手続が上手く進めば明日の朝には設置され、指名手配が始まるであろう。



 その後もパトラの回復を待ったが、どうも今日はこれ以上製作出来そうにない感じだ、続きは明日だな……



 ※※※



 翌日、パトラには朝からフィギア製作、ラフィーには引き続きマイクロゴーレム製作を申し付け、俺は監視の座に着いた。



 昼頃には残り3セットのフィギアを作り終えたパトラ、腹が減った、風呂に入りたい、だから壁から外してくれと要求してくる。



「じゃあそろそろ外してやるか、その前にもう一度カンチョーだっ!」


「はぅぅっ! 良いから早く外してっ!」


「じゃあそのまま前に出てみるんだ、ゆっくりだぞ」



 言われた通りに前に出るパトラ、狭い壁の穴に尻が引っ掛かり、穿いていたパンツが徐々に脱げていく。


 だが、もともと身に着けていた分厚い作業ズボンが今はもう無いのだ、さらには引っ掛かってしまう最も大きな原因であるベルトも……



 むぎゅっと詰まった尻を後ろからグッと押してやると、脱げてしまったパンツだけを残してスポッと部屋側へ抜ける。

 救助完了だ、壁の向こうにはお尻丸出しのパトラが呆然としていた。



 確かに胸は支えており、元来た方向に戻ることは出来なかったはずである。

 だが尻が引っ掛かったのはズボンのせい、それを脱がしてからは抜けようと思えばどうにか抜けられたのだ。



「アイリス……だと暴れたときに困るな、ミラ、パトラを風呂に入れてやってくれ」


「わかりました、じゃあこっちに来なさい」



 テラスから階段を使って下に降りればすぐに風呂なのだが、そこにでパトラのターゲットであるラフィーが作業をしている。


 2人を遭遇させてはいけない、ということでミラはあえて部屋を出て玄関から風呂に向かうルートを選択したようだ。


 こちらも湯船からテラスを見上げられても大丈夫なように、ラフィーを室内で少し休憩させておくこととしよう。



「しかし壁にデカい穴を空けやがってどうするつもりだ、これからの時期虫とか何とかが入り放題になるぞ……」


「でもご主人様、ここを通り抜けると楽しいですよ!」



 早速カレンとリリィが壁の穴を通り抜けて遊んでいる。


 既にこの時点で察しは付いていた、ルビアが調子に乗ってそれを真似することも。

 そして、当たり前のように引っ掛かって抜けなくなるということも……



「ご主人様、今度は私が嵌ってしまいました」


「だからどうした?」


「差し支えなければ助けて下さい」


「残念ながら無理だ、お前のおっぱいと尻でそこから抜けることは叶わん、そうやってずっと壁から生えて過ごすんだな」


「ひぇぇぇっ、そんなぁ~っ!」



 ルビアが嵌ったのは部屋側からテラスに出ようとしたタイミングだ。

 よって今度は室内に尻、テラスに顔が出ていることになる。


 ちなみに壁の穴を広げない限り救助することが出来ないのは本当だ……ちょうど昼時だし、シルビアさんを呼んで来てこの状況を見て貰おう……



「ミラ、風呂のついでにちょっとシルビアさんを呼んで来てくれないか」


「は~い、じゃあパトラちゃん、そこで大人しく正座していなさい」



 黙って正座したパトラを残し、シルビアさんの店に向かうミラ。

 しばらくすると階段を上がる音、どうやらシルビアさんは地下経由で来たようだ。



「呼んだ?」


「ええ、呼びました、早速ですがこのルビアの情けない姿をご覧下さい」


「……鞭はどこかしら?」


「このトゲトゲが付いた痛そうなのをどうぞ」



 壁から生えたルビアの尻に鞭が打ち付けられる、服が裂け、その下から覗いた白い肌には蚯蚓腫れというよりも切り傷のような痕が刻まれていた。


 ルビアはしばらくこのまま反省、夕食前にヤスリで穴を広げて救助することとしよう。

 ちなみに損害賠償請求は全てパトラ、いやパトラが所属している組織に対してする。



「ところで勇者様、昨日王宮に持って行ったフィギアですが、早速王都南門付近と広場に晒し台を設置してその上に置いたそうですよ」


「そうか、じゃあ残りの3体も同じようにして貰おうか、ちゃんと張り紙も貼ったんだよな?」


「ええ、イレーヌちゃんが確認しに行きましたがバッチリだそうです」



 汚らしい造形のフィギアと指名手配の言葉だけでは王都民に伝わらない可能性がある。


 そのため『この顔に、ピンときたら、すぐ殺せ』をキャッチコピーとした指名手配ポスターも作成し、それを一緒に貼り出させたのだ。



 もちろんその辺の王都民が雑魚とはいえ魔族に勝ちうる可能性は皆無である。

 それに関しては発見者が各自で判断し、憲兵に通報するなどして頂きたいところだ。



 とにもかくにも、追加生産分の3体を王宮に引き渡しさえすれば、町中に放ったダニみたいなマイクロゴーレムと、フィギアを使った3D指名手配のダブル捜索体制が出来上がる。


 あとはパトラのような襲撃者に気を付けながら敵アジト発見の報告を待つのみだ。



 夕方になり、ルビアを救出して食事にする……壁に穴が空いているとどうも落ち着かないな。

 まぁ良い、明日か明後日には業者に頼んで塞いで貰うこととしよう。


 そして今日はもう風呂に入って寝てしまおうか……



 ※※※



 翌朝、壁の穴はきっちりと塞がっていた……ジェシカのデカい尻で……



「おはようジェシカ、そして一体何をしているのだ?」


「ああ、主殿か、実はルビア殿が通った穴に私も通れるものかと思って実験をだな」


「で、どうなんだ? 通れそうか?」


「……ご覧の有様だ、頼むから助けてくれ、いや助けて下さい!」


「・・・・・・・・・・」



 とりあえず寝巻のズボンとパンツを下ろしておこう、罰として朝食も抜きだ。

 丸出しになったジェシカの尻を十分に眺め、パシッと叩いてそのまま放置する。



 全く、一昨日から通算で3つ目の壁尻だ、このままだと壁の穴がどんどん大きくなる一方……いやジェシカより尻がデカいのはドラゴン形態のリリィぐらいのものか。


 などと考えながらジェシカの尻と窓の外を交互に眺める、誰かが屋敷へやって来るようだ……あの速さは只者ではない、イレーヌか。



 凄まじいスピードで屋敷の敷地内に入り、ジャンプ1回で2階のテラスに降り立ったのはやはりイレーヌであった。


 かなり慌てた様子だ、今回の件で何かあり、マリエルに報告するために来たのであろう。



「おい豚野郎! 王女様は?」


「どっかに居るんじゃないか? 自分で探せや」


「それどころじゃない、敵のアジトに関して有力な情報が王都民から寄せられたらしいぞ」


「マジか、思ったより早かったな、お~い、マリエルはどこだ~っ?」



 はいは~い、といった感じで部屋に現れるマリエル、事情を説明すると、すぐに場所を教えるようイレーヌに申し付けてくれた。



 目撃情報があったのはフィギアを創った3体の幹部のうち、この間姿を現した自爆ゴーレムマイスターのハゲらしい。


 やはり王都の南、城門からもかなり離れた郊外の屋敷に頻繁に出入りしているとのことで、その付近の住民から複数の通報があったそうだ。


 そうなるともう間違いなさそうだ、たとえ本命のアジトではなかったとしても、なんらかの関係がある場所であることは既に明らかである。



「それで、王宮の方ではどう動くつもりなんだ?」


「一応見張りを立てて行動の監視と本人かどうかの確認をするらしい、お前のような豚野郎よりははるかに優秀な兵士がな」


「へいへい、それはご苦労なことでブヒ」



 まずは王宮による本人確認が先ということか、それでGOサインが出たら俺達が討伐に向かう、そういうつもりでいるはずだ。


 しかし敵の拠点を制圧するにしても、また先日のように臭っせぇゴーレムを自爆させられたら敵わない。

 今回はこちらも何らかの搦め手でいくしかなさそうだ。



「セラ、何か良い作戦はないか?」


「う~ん、最初からハンカチを口元に当てて……たぶんそれでも臭いわね……」



「主殿、私に良い案があるぞ」


「うわっ!? 壁から生えた尻が喋ったぞ!」


「落ち着けイレーヌ、反対から見ればわかるがそれはジェシカだ、それでジェシカ、良い案ってのは?」


「こちらも自爆ゴーレムを使って建物ごと発破解体してしまえば良い、生き埋めにして臭いの拡散を防ぐんだ」


「うん、わけわからんがもう考えるのが面倒だ、ジェシカの案を採用する!」



 自爆ゴーレム程度であればラフィーにも創れると言っていた、もうマイクロゴーレムは不要だし、そちらを何体か創らせて作戦に使うとしよう。


 とにかく、今は十中八九当たりと見えるその敵アジト候補に関しての報告を待つ、色々と動き出すのはその後だ……

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