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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 残党とすら呼べない
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229 ひとときの平和

 トンビーオ村から王都へ戻った俺達、足りていない馬の代わりに馬車を牽いてくれたゴリラ達に礼を言い、追加報酬のバナナを渡して森に帰らせた。


 このままラフィーを連れて王宮へ行き、新たな2頭の馬をゲットすることが出来れば今回のミッションは完遂だ。


 既に王宮から迎えが来ている、マリエルの影として動いているイレーヌが先回りして手配しておいたものなのであろう。


 迎えの馬車にラフィーを押し込み、俺も隣に乗って王宮を目指した……




「……というわけで俺達は激闘の末に大魔将を討伐したんだ、証拠はここに連れて来たラフィーそのものな、早いとこ馬よこせコラ」


「うむ、ではおぬしらの働きに応じて馬2頭を授けよう、外の厩舎にこのチケットを持って行って交換するが良い」



 そう告げられ、ババァから安っぽいチケットを2枚手渡される。

 宝くじみたいな見た目だが、下の方に小さく『駄馬チケット』との記載があるではないか……


 まぁ、上等な馬が貰えるとは思っていなかったが、こういう場合はせめて中程度のものを渡す義務があると思うのだ……そんなことをこのケチババァに言っても無駄だがな……



「行くぞラフィー、ちなみにお前、本当に馬に乗れるんだよな? 二人乗りで片方は空馬だぞ」


「任せて欲しいッス、完璧ッスから!」


「そういうことだ、帰りの馬車は要らないからこのまま帰るぞ」



「うむ、では明日の午後に祭の開催に関する会議がここであるでの、遅れぬように来るのじゃぞ」


「わかった、じゃあ忘れてなくて気が向いたら来ることを検討しておくよ」



 ラフィーから伸びた鎖の先端を引っ張り、王の間を後にする。

 建物から出てまっすぐ厩舎へと向かい、そこに居た兵士にチケットを渡す。


 兵士はそれを確認後、奥へ入って行って2頭の馬を牽いて来た……



「こちらが駄馬チケットと交換出来る馬になります、ブッサイクな馬と汚ったねぇ馬ですね」


「うむ、とんでもない駄馬のようだな、ラフィーどっちに乗る?」



「え~……どっちもイヤなんスけど、あえて乗るならブッサイクな方ッスかね、汚ったねぇ方はさっきからずっとウ○コしてるッス」



 ということでブッサイクな方の馬に鞍(別売)を装備して貰い、ラフィーの手枷を外す。

 ひらりと騎乗したラフィー、それに続いて俺も……上がれない、というか蹴られそうで怖いのだが。


 結局台を用意させ、さらに馬の上からラフィーに引っ張らせて何とか後ろに乗り込むことが出来た。


 しっかりと掴まっておいてくれ、とのことであったため、お約束を忘れずにおっぱいを両手でがしっと掴む……



「ちょっと! どこ触ってんスか!? もっと下の方を持つッス!」


「下の方だと? こうかなっ?」


「ひぃぃぃっ! 腰に手を当てるのもNGッス!」


「うるさい奴だな、良いから早く出発しろ、じゃないとお前に鞭を入れるぞ!」


「あぅぅっ、わかったッス」



 ラフィーが脚で馬の腹をドンと蹴る、のそのそと動き出す馬。

 明らかにやる気の無い表情だ、全く調教が足りていないらしい。


 むしろ汚ったねぇ方の馬が先導する形になってしまったが、どうにか30分以上かけて屋敷まで辿り着いた。


 マーサに馬を引き渡すと露骨に嫌そうな顔をして鼻を抓む、うむ、確かにどちらの馬もかなり臭い。

 馬糞の臭いが染み付き、何度か洗ってやらないと使い物にならないそうだ。



 ちょうど畑で作業をしたいたデフラ達がそこに居たため、パン屋の割引券を握らせてこの臭い馬共を洗っておくように頼んだ。


 あとは厩舎をグレードアップし、合計で4頭の馬を収容出来るようにしなくてはならない。

 これに関しては筋肉団に頼むのが正解であろうな。



「おう勇者殿、厩舎の増築が終わったぞ、料金は銀貨1枚にまけておこう」


「助かるよゴンザレス、呼ぶ前に来て作業を終わらせるなんてな」



 つい今見たときには2頭分のスペースしかなかった厩舎が、次に見たときには既に倍のサイズに増築されていた。


 この間はおよそ3秒、その短時間で出現し、たった1人でここまでの作業を音も立てずにやってのけるゴンザレスは優秀だ、何かちょっとキモいけど。



「あら、馬が増えたようね、早速新しい馬車の操車を2人に練習させないと」


「そうですね、俺は良くわかんないんでシルビアさんが付いて見ていてくれますか?」


「良いわよ、ルビアとジェシカちゃんを呼んで来て、ビシバシいくと伝えておいてね」



 ゴンザレスに支払う銀貨を取りに行くついでに、屋敷の2階でゴロゴロしていた2人を呼び出す。


 シルビアさんに襟首をつかまれてどこかへ連れて行かれたルビアとジェシカ、きっとボロボロになって帰って来ることであろう。



 俺は暇になってしまった、ラフィーをいじって遊ぼうと思っていなのだが、自分の服を洗濯させるためにミラが連れて行ってしまった。


 セラもカレンもリリィすらも帰ってすぐに買い物に行ってしまったとのことだし、マーサは土塗れになって野菜畑で何かしている。


 アイリスは既に夕飯の準備を始めている、そしてユリナとサリナ、さらにはマリエルも精霊様の社を掃除させられているではないか。


 全くやることがないのは俺だけのようだ……こうなったら仕方が無い、領地の方に行ってドライブスルー専門店の営業を邪魔しよう……



 ※※※



「ようコリン、真面目に働いているか?」


「当たり前よ、というか1日ぐらい休ませなさい!」


「囚人の分際で生意気だな、後で鞭打ちの刑にしてやるから屋敷へ来い」


「ひぇぇぇっ! ごめんなさぁ~いっ!」



 と、店で使っているプレハブ城(上階部分)の横に見知らぬ小屋が立っている。

 どうやらコリン達4人のためのハウスらしい、暇人のおっさん達が作ってくれたそうだ。


 とりあえず中を確認しておこう、顔を赤くして制止する4人を振り切って突撃する……汚い、全く掃除がなされていない様子だ、パンツまで脱ぎ捨ててあるじゃないか……



「おいおい、いくら女子4人だからってこれは酷くないか?」


「だから見ないでって言ったのよ! ちゃんと片付けるから、今日のところはもう出てよね!」


「明日までに片付いていなかったら本当に鞭打ちの刑だからな、覚悟しておけよ」


「わかったわよ、明日もう1回見に来なさい、ピカピカにしておいてあげるわ」


「偉そうにすんじゃねぇっ! こいつを喰らえっ!」


「あいたっ!」



 生意気なコリンに拳骨を喰らわせ、その後は店の営業の様子をしばらく眺めて時間を潰す。

 客の入りはかなり安定してきたようだ、リピーターが多く、それが売上の半分以上を占めているという。


 客が多くなっても困る業態ではないし、ここらでそろそろ梃入れをしても良いかもな。

 週に一度の全裸接客日とかを設けたらエロい商人達が食い付きそうだ……



 人通りの疎らな時間になる頃には食材が尽き、今日の営業は終了となった。

 片付けをするコリン達だが、ここで余った食材が彼女達の夕飯となっているらしい。


 ゆえにパンが余らないとかなりキツいそうだ、自分達で食べる分には日を跨いだものでも大丈夫なはずだし、少し多めに仕入れておくように指示しておいた。



 夕焼けが赤く染まる頃には、遠くで行ったり来たりを繰り返して操車の練習をしていた馬車が城門の方へと戻って行く。


 俺も屋敷に帰ろう、兵士のおっさん達には土産の酒を、栄養失調気味のコリン達にはトンビーオ村名物の干物をどっさり渡してその場を後にする。



 屋敷へ戻ると、既に夕飯の支度が終わっていたようだ、アイリスが配膳し、全員で食卓を囲む。



「セラ、明日は午後から王宮で祭に関する会議だそうな、忘れるんじゃないぞ」


「あら、もちろん勇者様も行くのよね?」


「行きたくないけどな、まぁでも戦争とかそういう話じゃないし、適当に聞き流しておけば良いだろ」


「それもそうね、じゃあ明日の午後、空けておくわね」



 セラを退屈な会議の道連れにすることが確定し、一安心である。

 1人で時間を潰すよりも2人でヒソヒソと話でもしていた方が時間が経つのは早いからな。



「そういえばラフィーはどうしたんだ?」


「服を洗わせた後は地下牢に放り込んでおきましたよ、お風呂の時間になったら迎えに来ると伝えてあります」


「そうか、じゃあミラ、全裸で縛り上げて連れて来るんだ、おっぱいを隠したり出来ないようげぽっ!」



 後頭部にセラのパンチが炸裂した、目の前が真っ暗になり、気が付いたときには全員風呂の準備を済ませていた。


 慌てて服を脱ぎ去り、テラスの階段を降りる。

 ラフィーは……すでに肩まで湯に浸かった状態であった。


 チクショウ、これじゃ何も見えないじゃないか! だが俺はそんなに甘くない、いつか熱くなって立ち上がるまで、ひと時も目を離さずにガン見してやろうではないか。



 じっとラフィーを見つめているとこちらに気付いたのか、ギョッとした表情をして反対を向く。

 しかしその状態で立てば尻が丸見えだ、前と後ろ、どちらを向いても地獄が待っているのだよ。



「さぁどうするラフィー、そろそろのぼせてきたんじゃないのか?」


「クッ! 鬼畜すぎるッス、こうなったら……ちょっとそこの岩を借りるッスよ」


「え? ああどうぞ……っておい! 何創ってやがる!?」



 温泉の風情を出すために置かれている岩、そのうちの1つにラフィーが手を触れると、あっという間にガラガラと崩れ、再び結集し出す。


 小さなゴーレムが2体、そしてそれよりは少し大きめのが1体出来上がったではないか。

 ラフィーはその小さい2つでおっぱいを、大き目ので尻を隠しながら風呂から上がって行った。


 なかなかやるではないか、ここは完全に敗北だ。

 しかし俺にはまだ策がある、いつものごとくお仕置きと称してエッチなことをしてやろう。


 そのためには明日から始めるというプレハブ城のグレードアップ工事で理不尽なダメ出しをする必要がある。


 今のうちにもっともらしい理由を考えておこう。

 目指すはあのおっぱいを合法的に揉みしだくことだ……



「さて勇者様、くだらないこと考えてないで私達も上がりましょ、もう疲れちゃったわ」


「だな、結局帰って来てからまだゆっくりしてないもんな」



 風呂から上がり、速攻で布団にダイブする、明日の会議は午後からだ、昼前まで寝ていても大丈夫だな……



 ※※※



「これより戦勝記念祭実行委員会、第5回会議を始める」


「いつの間に第5回なんだよ、てか俺は実行委員じゃないぞ」


「おぬしが王都を出ている間に4回の会議が行われていただけじゃ、あと実行委員も適当にくじで決めたらおぬしが入っておったのじゃ」


「ああそう、別に良いがさっさと帰りたいから議事事項を進めてくれ」



 参加者は皆やる気満々である、この場でどうでも良いと思っているのはおそらく俺とセラ、そして玉座で舟を漕いでいるパンツ一丁の馬鹿だけだ。



 今回の戦勝記念祭では、敵の総本山を攻め落としたときに捕らえた関係者だけでなく、俺達が王都に居ない間に摘発した王国内の協力者の処刑も執り行われるそうだ。


 連中が死ぬまでの過程は王国の国営報道機関が詳細を記録し、いかに無様な最後を迎えたかを脚色を加えながら全世界に発信するという。


 なかなか面白い手法だ、先に敵が情報を使ってこちらを貶めてきたのだ、今度はこちらが情報を使って奴等のクズッぷりを拡散してやるのは悪くない。



「ところで勇者よ、今回の件で被害に遭った王都の小規模店舗には出店を優先的に出す権利を与えておる」


「ほうほう、で?」


「おぬしらは被害に遭ったとまでは言えぬが、特別に広場の良い位置を提供してやろうと思っての」


「話がわかるじゃないか、そういうことなら準備しておくぜ」


「うむ、ではこれで最後の優良スペースが埋まったの」



 祭の開催はちょうど1週間後から3日間だそうだ。

 それまでに本来の店を営業しながら、広場で同じメニューを提供出来るだけの段取りをしておかなくてはならない。


 さすがに面倒だからシルビアさんにマージンを払って丸投げしてしまおう……



 その後、1時間程わけのわからない話を聞かされた、というか聞いているフリをしていたら会議が終わった。

 次は明後日の午後らしい、マジで勘弁して欲しいのだが?



「やれやれ、おいセラ起きろ、帰るぞ!」


「ん? ふぁ~っ、脳がシャットダウンしていたわ、終わったのね」



 ようやく解放され、議場を出ようとしたところに総務大臣が近付いて来る。

 いつも会議の後に何かを要求してくるのだ、走って逃げるべきであったか……



「あ~、ちと勇者よ、待つが良い」


「まだ何かあるのか?」


「この間敵の総本山でおぬしらが捕らえた5人の女じゃがの」


「おお、そんな連中も居たな」


「あれらは国で買い取って公開オークションに掛けることとなったのじゃ、ほれ、買取代金の金貨3枚、一人頭銀貨6枚ってとこじゃな」


「うん、現実的な金額をありがとう……」



 良くわからんが儲かった、忘れていた権利から金が発生するのは例え少額であっても実に嬉しいことだ。

 今日はちょっとだけリッチな酒を飲んでしまおう。



 王宮を出て送迎の馬車に乗る、帰る頃にはラフィーが新たな勇者城の設計図を完成させているはずだ……



 ※※※



「や~い、まてまて~っ! リリィちゃんそっちに追い込みますよ!」


「よいしょっ! はっ! やった、捕まえたっ!」



 屋敷へ帰ると、庭でカレンとリリィが赤黒い、30cm程の奇妙な生物を追い回していた。

 どうやら捕まえたらしい、というか食べるつもりなのか?



「こらこらお前ら、あまりそういう闇の生物をいじめてはいけないよ」


「あ、ご主人様おかえりなさい、でもこれはラフィーちゃんに創って貰った世界初の食べられる干し肉ゴーレムなんです」


「えっ?」


「こうやって千切ってリリィちゃんとはんぶんこします……」


『ギョェェェェッ! ヤメテクレェェェッ! おげぼばっ!』


「ね、面白いでしょ?」


「すげぇキモいし非道極まりないわ……」



 しかしラフィーの奴、こんなくだらないものを創っていたのだから俺の注文はもう完成したんだよな?

 それをすっぽかしてこんなことをしていたのであればこの干し肉と同じ目に遭わせてやるぞ。


 未だにビクビクと動き続ける干し肉ゴーレムを齧るカレンとリリィのことは見ないようにし、そのまま階段でテラスから2階へと上がる。


 ラフィーはそこに居た、暇を持て余してゴロゴロしていやがるではないか……



「おいラフィー、俺の注文した城の設計図は完成したんだろうな?」


「もちろん完璧ッス、はいコレ、図面ッスよ」


「何コレ?」



 渡された紙に描いてあったのはどう考えても城には見えない何かである。

 まず長い、そして明らかに今のプレハブ城を横に増築しただけのものだ。



「ふっふっふ、これは私の自信作、プレハビックロングスネーク城ッス!」


「意味わかんねぇよ! まずプレハブ要素をどうにかしろやっ!」


「え? プレハブなのがこの城のアイデンティティーじゃ……」


「なわけあるかボケェ! やり直しだ、あとお前もうお仕置きだ」


「いやぁぁぁっ! 次は真面目にやるから許して欲しいッス!」



 つまりこれは真面目にやっていなかったということか? だろうな、自分の城はあれだけ美術的センスがあったのに、突然こんな意味不明なものが出てくることはないであろう。


 逃げ出そうとするラフィーを捕まえ、拳でこめかみをグリグリしてやる……



「あぁぁぁっ、痛いッス、これじゃなくて別のお仕置きにして欲しいッス!」


「じゃあお尻ペンペンだな」


「うぅっ、それで良いッス……あひゃん! きっくぅぅぅっ!」



「次にいい加減なことをしたら聖棒でカンチョーするからな、覚悟しとけよ」


「わかったッス、もうふざけないッスからそろそろ許してっ!」



 ラフィーを解放し、作業に戻らせる、今後は一切サボることが出来ないよう誰かに監視させておこう。

 ちょうど精霊様が暇そうにしていたため……というか空を見上げて何をしているのだ精霊様は?



「どうした精霊様、何を黄昏れているんだ?」


「南の空から何か来るわ、鳳凰……エリナちゃんの魔獣みたいね……」



 確かに見える米粒ほどの大きさの未確認飛行物体、それは徐々にこちらへと近付き、やがて俺の目にもそれがエリナの放った魔獣だということが確認出来る大きさとなった。


 しばらくすると屋敷の上空に飛来する鳳凰、何やら木の筒のようなものを投下し、そのまま反転して去って行った、せっかく来たなら夕飯ぐらい食べて行けば良かったのに……



 外で庭掃除をしていたアイリスがその木の筒を拾い上げ、こちらに持って来た。

 中には手紙が入っているようだ、エリナのじで何か書かれているが、俺には読めない文字である。



「ユリナ、サリナ、ちょっとこの手紙を読んでくれ」


「何ですの? ああ、エリナからの警告文ですわね」


「警告文?」



 ユリナがその手紙を音読する……


 そこに書かれていたのは、俺達がラフィーを退治し、捕まえて連れ帰ったことに立腹している一部の魔王軍関係者が暴発寸前であるとのことであったようだ。


 それに関しては特に魔王軍上層部の指示があったわけではなく、ラフィーのゴーレム作成技術を崇め奉っているファンクラブのような連中の単独行動らしい。



 しかも、俺達がラフィーを連れ帰ったのがこの王都であることも既に連中の知るところにあり、確実に奪還計画を実行してくるはずだという。



「困ったな、おいラフィー、そのお前のファンクラブ的なのには強い奴が居るのか?」


「う~ん、そういう方は見たことがないッスね、とにかく付き纏ってくるみたいな感じで……ぶっちゃけ鬱陶しかったッス」



 つまり、あの城の入口で待ち構えていたゴーレム使いのような連中が他にもわんさか居るということか。

 たいした敵ではないと思うが、集団で王都を襲撃されたら大事だ。


 ここはひとまず王宮に連絡を入れておこう、その後の対策はこちらでしっかり練っておかなくてはならないな。



 しかし、ようやくゆっくり休めると思ったのにまた面倒なことになってきそうな予感だ……

ここから新章です、今後ともよろしくお願い致します。

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