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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第八章 ゴーレムの城
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226 巨大モグラ叩き

 ゴーレム製造工場の動力源となっていた装置を破壊し、ついでにそこと城の本丸を繋ぐ唯一の通路である渡り廊下を落とすことに成功した俺達。


 そこでその日の探索は終了し、翌日以降に4階のメインフロア、扉に閉ざされた先にある何かにチャレンジすることとした。



「エリナ、今日は遊びに来ないのか?」


「ええ、この後残った大魔将様6名での会合がありますから、それの準備で残業です……」


「大変だな……いや待てよ、その時間まで待てばカラクリ女王がここから出て来るのを襲撃出来るじゃないか!」


「会合は魔導オンラインです、カラクリ女王様も他の大魔将様も城から出たりはしませんよ」



 まさかのオンライン会議である、何でも『魔導』と冠しておけば良い流れはここでも健在なのか。

 とにかくここで待っていても何も起こったりはしないということだけは理解した。


 うん、さっさと帰ろう……



 既に接岸していたドレドの船に乗り込み、エリナにはまた明日と告げてトンビーオ村を目指す。


 そういえば4階にはどんな仕掛けが待ち受けているのかを聞かなかったな、だがどうせ答えてはくれないであろう、扉を開けてのお楽しみ、などと言われるに決まっている。



「あ、そういえばコイツ、また付いて来やがったな、俺の異世界パワーを吸収するんじゃないよっ!」


『僕はお話魔導人形、異世界のパワーを体に取り込めば髪が生えると言われているんだ、だからこれは仕方のないことなんだよ』


「うっせぇハゲ! てか大魔将の会議には参加しなくて良いのかよ?」


『一度敗れた者は死なずとも永遠に大魔将の座を失うんだよ、だから我は……我はもうどこにでも居る普通の喋るお人形なのだ、フハハハッ!』


「・・・・・・・・・・」



 こんな薄気味悪いのがどこにでも居たらひとたまりもない、そもそも今ここに1体存在するというだけでも吐き気を催すのだ。


 もし出来るのであれば何らかの事故で滅び去って頂きたいところである。



「でも勇者様、あの城で使われている技術の根幹はこの暗黒博士のものなのよね? だとしたら4階に何があるこも知っていそうじゃない?」


「うむ、確かにその可能性はあるな、おいクズ人形、知っていることを全て吐きやがれ!」


『さぁね、知らないし、知っていたとしても貴様等のような知的でない者共には理解出来ないことだから言っても無駄なんだよ』



「……誰か釣り道具を持って来てくれ」



 ミラがどこかで見つけて来た延べ竿、そしてルビアのお仕置き用縄、さらには船倉にあった巨大な釣り針、これで完璧だ。


 クズ人形の首に縄を巻き付け、その先に針を、反対側の終端を竿の穂先に結び付ける。

 そのまま海に投げ込んでトローリングしてやろう。



「良いかクズ人形、カジキかマグロが釣れるまで戻って来るんじゃないぞ、はいじゃあいってらっしゃい」


『ぎょえぇぇぇっ!』



 海に投げ込むといい感じで水を掴み、釣れそうな動きを演出しているではないか。


 次からコイツが付いて来てしまったら毎回釣りの餌にしてやろう。

 底モノも釣りたいし、次からは鉛の錘を持って来ると良いかも知れないな。



「ご主人様、マグロじゃなくて小さいお魚が沢山寄って来ましたよ」


「餌取りかよ、残り少ない髪の毛がそそる動きをしているんだろうな」



 結局トンビーオ村に到着するまで、カジキもマグロも、サメすらも現れずに終わってしまった。

 ダメだ、これは餌が悪いな、もっと清潔なのにしないと……


 だが夜の間そのまま港の中に垂らしておけば根魚ぐらいは釣れる可能性がある。

 クズ人形はそのままにしてコテージへ帰ろう。



「おい魚の餌野郎、最後に何か言い残しておくことはあるか?」


『待って……4階……は……モグラ叩き……』


「何言ってんだコイツ? 遂におかしくなってしまったようだな、じゃあ頑張って魚に喰われろよ、出来ればクエが良いからそのつもりで」



 一体モグラ叩きがどうしたというのであろうか? いい歳こいたハゲの分際でそんなゲームをしたいのか? 馬鹿になってしまったのか?


 まぁ良い、暗黒博士人形がどうなろうと俺の知ったことではない。

 堤防の影に居た大量のクサフグに齧られ続けるクズ人形をそのまま放置し、コテージへと戻った……



 ※※※



 その日の夕食後、セラがあらかじめスケッチしてあった城の外観と、それから今までマッピングした建物内部の資料を付き合わせながら作戦会議を行った。



「どうやらあの城は5階建てね、つまり4階さえクリアしてしまえば大魔将に手が届くということよ」


「となると4階の扉の向こうには相当な強敵が待っていたとしてもおかしくないな」


「そうね、でもこれからは魔法使い放題なのよ、何とかなるに違いないわ」



 お決まりの楽観的な予測である、本来ならこうやって舐め腐っていると痛い目に遭うことの方が多いはずなのだが、最強である俺達に関してはその法則が当て嵌まらない。


 苦労はすれども絶体絶命のピンチに追い込まれる可能性など皆無に等しいのだ。



「でも勇者様、この城何か変ですよ」


「何だミラ、どこか気に入らない所があるなら破壊してしまえば良いだろう」


「気に入らないというか……この両サイドに付いている尖塔、何の意味があるのかもわからないし、そこへ行くための通路も見当たりませんよ」


「飾りじゃないのか? カラクリ女王が創ったゴーレムの造形は凄かったしな、きっと城も凝った造りにしたんだろうよ」


「だと良いんですが……」



 正直言って俺は城に関しては良くわかっていない、どのような形なら攻め落とされ辛いとか、どうしたら美しくなるのかとか、その辺りはどうも理解が及ばないのだ。


 そもそも王国から俺に与えられた城はプレハブだしな……2階建ての2階部分はドライブスルー専門店に取られてしまったわけだし。



「とにかく明日は4階だ、クズ人形はモグラ叩きがどうのこうの言っていたがな」


「ご主人様、モグラ叩きなら私に任せて下さい!」


「何だ、リリィはモグラ叩きが得意なのか?」


「ライトドラゴンの里に居た頃に練習しましたから、その辺に居たリアルモグラで」



 残酷なことをしなさる、穴から顔を出した途端に巨大なドラゴンの一撃を浴びせられるモグラさんの気持ちになって考えたことはおそらくないのであろう……



 まぁ、モグラ叩きの情報はあまり信憑性がないわけだし、実際に4階がどのようになっているのかは明日扉を開けてみればわかることだ。


 今日はさっさと寝て明日の戦いに備えよう。



 食事をして風呂にも入り、漁村の早い夜と共に布団に入った……



 ※※※



「おはようございます、では早速昨日の位置に転移しますね」


「頼んだ、で、転移先のすぐ目の前にある扉には鍵が掛かっていないんだよな?」


「ええ、もう鍵がないと通れない所はありません、この先はカラクリ女王様の部屋までオールフリーです」



 エリナがアイテムを使い、全員で昨日探索を終了した城の4階まで転移する。

 扉のすぐ前だ、これを開けば中にどのような仕掛けがあるか判明するのだ……



 いつもの如くカレンとマーサが前に出る、扉は破壊せず、ゆっくり引いてご開帳した。

 部屋の中には……うん、モグラ叩きだ、巨大なステージの上に無数の穴が開いている。


 そしてそのステージの下にはルール説明と思しき看板、特殊な地方ルールが適用されているかも知れない、しっかりと確認しておこう。



 え~っと、なになに……



『スーパーゴーレム叩きゲーム!』


 何がスーパーなのだ?



『1プレイ鉄貨2枚、6プレイ銅貨1枚!』


 金取るのかよ……



『ルール:5分間で300体のゴーレムが穴から出現するよ、そのうち180体以上を討伐すればゲームクリア! ただし途中で30体出現する金のゴーレムを全て討伐しないと足切り不合格だよ!』


 追加条件の方が厳しいじゃないか……



『同時プレイ可能人数:4人』


 全員で楽しめないのだが?



 ついでに、看板の下の方には新しい文字で『負けて腹が立っても装置を壊さないで欲しいッス』と書かれていた。


 おそらく昨日工場を破壊されたことを受けて慌てて書き足したのであろう。

 だが残念だったな、ムカついたらぶっ壊すのが俺達の流儀だ。



「勇者様、鉄貨2枚ずつ入れるよりも最初に銅貨1枚入れて6プレイにした方がお得ですよ」


「でもさ、1回目でクリアしたらどうなるんだ? 『お釣りは出ません』って書いてあるぞ……」


「う~ん、でもこういうのは1回目でクリアさせる気がないやつですよ、やはりここは6プレイ一択ですね」



 損得勘定に関しては勇者パーティーの誰よりも強いミラがそう言うのである、ここはそれに従って銅貨1枚を……俺はそんなに金を持っていなかったな……


 万が一のために小銭入れを持っていたのだが、中に入っているのは常に鉄貨5枚のみ。

 仕方が無い、ここは王女で金持ちのマリエルに集ろう。



「マリエル、金貸して!」


「本当に貧乏な異世界人ですね……でも銅貨ですか、金貨なら5,000枚ぐらい持っているんですが……」



 どういうことだ? どうして日本円にして5億円相当の金貨を持ち歩いているのだ? そしてそんな量のコインがどこに入っているというのだ?


 とはいえこの部屋に両替機などという便利なものは存在しない、こうなったらパーティー資金を使ってしまおう。


 というかこれはれっきとした勇者業だ、魔王討伐に繋がる行動なのだからな。

 ゲームとはいえ遊びではない、パーティー資金を使っても何も問題はないはずだ。



 ミラが管理しているパーティー財布から銅貨を1枚取り出させ、それを看板の横にあったコイン投入口に入れる。


 ゲームセンターの機械よろしく、ステージの枠がビカビカと光る、次は参加するメンバーを選択するらしい、ステージ上に4つのスポットライトが当たった。



 まずは素早さの高い物理攻撃グループでチャレンジしよう、カレンとマーサは確定、あとはステータス的にリリィと精霊様が出るべきであろう。


 4人がスポットライトの下に入ると、部屋の奥側の壁で大きくでカウントダウンが始まる。

 5……4……3……2ときてヨーイ、スタート! と表示された……



「出たぞっ! マーサの後ろだ! 精霊様の横にも!」


「動きが素早いわね、広さもあるし、これで6割潰すのは大変よ」



 最初に手が動いたのはマーサ、振り返りながら腰を使い、強烈な一撃を穴から出たゴーレムにお見舞いする。


 形は昨日戦ったマッチョゴーレムとほぼ同じなのだが、剣を持たず、さらには剛性がかなり低いようだ。

 パンチ1発で粉々に砕け、先程カウントダウンが行われていた壁に『1』と表示される。


 カレンも精霊様も、手近な所から出現したゴーレムを一撃で葬り去っているし、ドラゴン形態に変身したリリィに至っては尻尾の一振りで複数体を討伐することが出来るようだ。


 これは案外楽勝かもな、せっかく銅貨を1枚入れたのに、勝ってもお釣りが出なかったらステージごと破壊してやろう。



 次々とゴーレムを破壊していく4人、今のところノーミスでゲームを進めている。

 だが未だに足切り条件となる金のゴーレムが出現しない、何か裏がありそうだな……



「あっ! 金のゴーレムが向こうの端っこに!」


「あっちもよ! 早く潰しに行って!」



 なんと、突如としてステージの四隅に金のゴーレムが出現したではないか。

 それに対応するため、それぞれ別の角へ向かう4人、どうにか間に合いそうだ。


 だが、4人がステージの隅で金のゴーレムに攻撃を加えたのとほぼ同時、中央にも新たに金のゴーレムが1体出現したのである。



 ゴーレムが穴から出ている時間はおよそ3秒、そして今ゲームに参加している4人の誰もが、中央に戻ってこの金ゴーレムを破壊出来るようなポジションには居ない。


 精霊様がとっさに水の弾丸を放つも、寸でのところで中央の金ゴーレムが沈んで行く。

 同時に壁に表示されていたスコアがパッと消え、『GAME OVER』の文字に切り替わる。



「卑怯よっ! 何なのこのクソゲーはっ!?」



 キレる精霊様、生まれ持った強運によりゲームの類で敗北するようなことはまずないのであろう。

 それがこんな理不尽な方法でゲームオーバーに追い込まれたのである、無理もない。



「どうする? やっぱぶっ壊して先に進むか?」


「とりあえずお金は払ったんだし、6プレイ目までやってみましょう、それでダメなら粉々にしてお金も回収します」



 うん、支払った金まで奪ってしまうという発想は無かったな、さすが守銭奴ミラさんである。


 とにかく2プレイ目だ、ここは作戦を変えて遠距離攻撃主体のチームでいこう。

 セラとユリナは参加確定、そしてリリィと精霊様が残留してのチャレンジだ。


 カレンとマーサは一旦休憩となる。



「ご主人様、悔しいです! 後でもう1回やらせて下さい」


「う~ん、それまでにクリア出来れば残りのところでやらせてあげるよ」


「やったっ! 絶対ですからね!」



 負けず嫌いのカレンはそう主張する、一方のマーサは平静を装っているが、俺とカレンのやり取りを聞きながらウサ耳をピクピクさせていた、おそらくマーサももう一度やりたいのであろう……



 ステージ上では2プレイ目が始まろうとしている、4人で作戦を立てたのか、セラ、ユリナ、精霊様の3人がステージの中央で背中を合わせて立っている。


 この3人が出現したゴーレムを遠隔攻撃で倒す役割、そしてそこに参加していないリリィはステージ上を回り、打ち漏らしを始末していく遊撃部隊らしい。



 カウントダウンを経てゲームが始まる……もちろん序盤は絶好調だ、1プレイ目と同じく、全くのノーミスで穴から出るゴーレムを砕いていく。



 問題はここから、やはり金のゴーレムが四隅に出現した。


 それをその場から動かずに片付ける4人、リリィはあらかじめ空いた一箇所に狙いを定めていたようだ。

 待っていたところに出て来たのだから叩くのは簡単である。



 そしてほぼ同時に中央に現れた金ゴーレムも、精霊様が担当の1体に水の弾丸を放ちながら足蹴にし、難なく討伐することが出来た。


 これで第一関門はクリアである、今のところミスはない、スコアボードに表示されている得点は『60』である、現時点で出現総数の5分の1か……



 しばらく後、またしても四隅に金ゴーレムが出現する、ワンパターンかよ、つまらないゲームだな。


 最初に飛んだのは精霊様の水の弾丸、次いでリリィの尻尾による攻撃で2体目が砕け散る。

 狙いを絞ったセラの風魔法は……ひらりと交わしやがった!


 避けるなんて聞いていないぞ、今まで穴から出て来るだけでそれ以降は動かなかったじゃないか!


 とっさに第2撃を放ったセラ、危ういところで沈み行くゴーレムの頭部を砕いた。

 ユリナのレーザー火魔法も避ける素振りを見せた別の金ゴーレムも横にズラした攻撃で砕け散る。


 どうやら魔法攻撃に反応して回避行動を取る仕組みになっているようだ、これ以降、金の奴が出たときには注意しなくてはならないな。



 中央に現れた金ゴーレムもセラが杖で叩いて打ち壊し、ゲーム続行となった。


 それからも一般ゴーレムを次々に討伐していく4人、そして再び金が現れる……今度は中央の1体がユリナに攻撃を仕掛けてきたではないか!


 頭にチョップを喰らったユリナの額から血が流れ出す。

 モグラ叩きのモグラに攻撃されるなどあってはならないことだと思うのだが?



「痛いですのっ! 弱くても石で出来ているから硬いんですわ!」


「ユリナ、ここは我慢しろ! もうちょっとで終わりだからな!」


「はいですのっ!」



 攻撃を仕掛けてきた金ゴーレムをこれでもかというぐらいに粉砕し、ユリナは額から血を流したまま気合いでゲームを続ける。



 ノーミスのまま180体を超えた、あとは金だけに意識を集中して戦えば良い。


 この時点で出現した金ゴーレムは30体中の15体、一方で総数300体のうち既に180体のゴーレムが出現しているのだ。


 差分の金ゴーレムは最後の方でまとめて出て来る可能性が高い、その証拠にスコアが260を超えても、あれ以降金が出現していない。



 と、やはりそうであった、最後の30体がまとめて穴から姿を現す。

 そのうち半分が金のゴーレムだ、一般のものとごちゃごちゃに混ざり、上手く狙わないと打ち漏らしてしまう。



「リリィちゃん、ちょっと上へ逃げてっ!」



 そう叫んだ精霊様が高速で回転しながら飛び上がる、そのまま水の弾丸を四方に撒き散らし、ステージ上に居た全てのゴーレムを粉々に打ち砕く。


 5秒程度しか継続出来ない精霊様の超必殺技である、ここぞというときのために温存しておいたのか。

 とにかくこれでゲームクリアだ、目を回して倒れた精霊様に回転胴上げで追撃てやろう。



「うおっ!? ステージがめっちゃ光り出したぞ!」


「やかましいゲームね、もう少し静かにならないのかしら? まるで球戯機械みたい」



 確かにセラの言う通り、もはやパチンコに近い程の過剰演出である。

 けたたましい音が鳴り、ステージの枠などレインボーに光っているではないか。



 その演出が止むと同時に、スコアが表示されていた壁に文字が浮かび上がる。

『GAME CLEAR! 賞品をどうぞ』だそうだ、賞品?



 ステージの上からワイヤーで吊るされた宝箱が降りて来る、大活躍を魅せた精霊様がフラつきながらもその蓋を開けると、サッと目の色が変わった。


 純金製のゴーレムが入っていたようだ、もちろん自分のものにしてしまう気満々である。



「皆さん、ゲームクリアおめでとうございます!」


「おいエリナ、純金のゴーレムは良いけどさ、これがどう大魔将の部屋へ繋がるんだ?」


「いえ、普通に部屋の奥にある階段を上がって頂ければ……」


「このゲームの意味は?」


「特にありませんよ、単なるミニゲームです、もうカラクリ女王様の部屋までオールフリーだって言ったじゃないですか」



 つまり、俺達がわざわざ銅貨1枚を支払ってチャレンジしたこのモグラ叩きゲーム、全くの無意味なものであったのだ。


 行こうと思えばこれをスルーして大魔将の部屋まで普通に上がることが出来たのだという。

 マジでふざけやがって、金返せコラ!



 当然のことではあるが、きっちりと6プレイ目まで遊び、その後ステージごと打ち砕いて銅貨も回収した。

 ちなみに5プレイ目で再びクリアすることが出来たため、純金のゴーレムが1体増えたのである。



 さて、お遊びはこのぐらいにして大魔将の部屋に突入しよう……

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