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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第八章 ゴーレムの城
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224 石造りのマッチョ

 カラクリ女王の城、そのエントランスにあった長い階段を上る。

 手摺には凝った石の彫刻が所々に設置され、そのどれもが高い価値を持っていそうだ。


 帰りにいくつか奪っておこう……



 階段を登り切ったところで再び辺りを見渡す、吹き抜けになった2階は下を見渡すことが出来るよう、壁沿いにグルッと1周、通路が設けられている。


 そして今居るのとは反対側からさらに上階に続く階段が伸び、そこへ到達するまでの通路には、左右どちらのルートを選択したとしても明らかに怪しい石像が立っている。


 これも近付くと動き出すタイプに違いない、パッと見た感じでは剣を掲げた単なるマッチョの石像であるが、この城はゴーレムの城なのだ。



「右と左、どっちから行く?」


「う~ん、ここは右ね、間違いないわ」


「どうして?」


「何となくよ」



 とはいえ、特にどちらのルートが正解なのかということがわかるヒントはない。

 ここはセラのインスピレーションに任せ、右ルートから次の階段を目指すこととしよう。



 念のためもう一度周囲を確認し、この城のどこかにあると思しきゴーレム製造工場の入口がないかを確認しておく。


 そこさえ潰してしまえば常に300体存在し、攻撃魔法に反応して集結、攻撃を仕掛けてくるというゴーレムの供給を絶つことが出来るのだ、そうなればもうやりたい放題である。



「うむ、製造工場はここには無いようだ、このまま右の通路から上を目指そうか」



 一番手前に居るマッチョの石像を見据えながら歩みを進める。

 残り20m程でその石像とすれ違うかといった所でマッチョの双眸に光が灯った。


 どうやら起動したようだ、だが向こうから攻撃を仕掛けてくる様子はない、さらに接近してみよう……



『……こちらは迎撃ゴーレムです、あなた方は侵入者ですか?』


「いいえ、配管業者の者です、この聖棒でパイプの詰まりを直すんですよ」


『ではお通り下さい』



 普通に通してくれたじゃないか、どうなっているのだここのセキュリティは?

 ガバガバもいいとこだ、そもそも武装した配管業者が居ると思うのか?



 1体目の石像マッチョは馬鹿であったようだ、ゴーレムとはいえそういう不具合を起こしている奴も居るのか、それともこの先に出現する全てがそうなのか、後者であって欲しいところだが。



 続いて2体目、また近付くと起動し、話し掛けてくる……



『……こちらは迎撃ゴーレムです、配管業者の方ですか?』


「ええ、水の精霊の加護によって排水溝のヌメリを落とすんですよ」


『ではお通り下さい』



 このまま行くことが出来れば楽勝だ、続いて3体目も、そして4体目も適当なことを言って誤魔化し、戦闘に移行することなく階段の手前まで到達した。


 階段の前には最後のゴーレム、これまでのマッチョよりも一回り大きいマッチョの石像である。



『ようこそ配管業者の皆さん、最後に身分を証明するものを提示して下さい』


「身分証明? う~ん、まぁこれで良いか……」



 配管業者など嘘八百、当然身分証明書の類など持ち合わせていない。

 そこで一昨日宝箱からゲットし、ミラに渡しそびれていた『ゴ○ブリ90%OFFチケット』を提示しておいた。


 手渡されたチケットをまじまじと見るマッチョゴーレム、やがて確認が終わったのか、そのチケットをこちらに返してきた……これで次の階に行けそうだ。



『……こちらは迎撃ゴーレムです、あなた方は配管業者ではなく害虫駆除業者ですね?』


「ん? ああ、もしかしたらそうだったかもな」


『嘘をついてここを通過しようなど言語道断、フロア内のゴーレムに告ぐ、この害虫共を駆除せよ!』



 ヤバい、ここに来て正体がバレてしまった。

 いやバレてはいないのか、配管業者ではなく害虫駆除業者だと思っているらしいからな。




「勇者様! さっきスルーしたゴーレムが全部集まって来ますよ!」


「あら、左ルートのも集合するらしいわ」



「こうなったら仕方が無い、全部ぶっ壊してやろうぜ!」



 右ルートから4体、左ルートからも4体、そして目の前に居るリーダー格なのであろうビッグサイズゴーレムを合わせて合計9体のゴーレムが襲い掛かる。



 右はミラとカレン、左はマーサとジェシカが前に出て向かって来る4体をそれぞれ受け止める。

 俺とマリエルは中央のリーダーを相手にしよう。


 精霊様、それからサッとドラゴン形態に変身したリリィは両サイドから迫るゴーレム戦のサポート、それ以外のメンバーは中央で待機だ。



 剣を振り下ろしたゴーレムリーダー、その斬撃をマリエルが槍の柄で受け止める。

 その隙間から敵の右肩を狙って聖棒で一撃……腕が外れないだと!?



「勇者様、関節の魔力量が多すぎて打ち消し切れていません! もっと長く、3秒以上押し当てないとダメですっ!」


「まさかの長押しかよ……」



 一旦離れ、再び繰り出してきたゴーレムの攻撃をマリエルが受ける。

 今度は薙ぎ払うような横の斬撃、マリエルはそれを上に弾き、敵の右脇が俺に向くよう上手く調整したようだ。


 ゴーレムの右脇に聖棒を突き立てる、ほぼ人間と同じだ、精巧な作りの脇には窪みが形成されており、そこへガッチリと先端のアタッチメントが食い込んだ。


 そのまま下から力を込め、容易に脱出することが出来ぬよう踏ん張る、マリエルも剣を持った敵の右腕に上から槍を何度も叩き付けてサポートしてくれた。



 1……2……3……4を数えるかどうかといったところで、遂にゴーレムの右腕がガラッと音を立てて剥がれ落ちる。



「よっしゃ! これでコイツはもう……」


「勇者様! 気を付けてっ!」


「へっ? ぼぉげぇぇぇっ!」



 蹴りだ、脇腹に蹴りを食らってしまった。

 剣を持った片腕を失ったゴーレムリーダーであったが、足はまだ自在に動くのだ。


 この野郎、石で出来たカッチカチボディーの分際で発想だけは柔軟らしい。



 そのまま後ろに跳ね飛ばされた俺は、危うく通路から1階に転落するところであった。

 ここから落ちたらまずもってただでは済まない、推定だが7mぐらいはあるはずだからな。



 どうにか手摺をよじ登って復帰したものの、ここで追撃を喰らったらヤバかったな。

 というか誰か救助して下さいよ、マジで……



 さて、再び対峙したゴーレムリーダー、剣は失ったものの、残った左腕で繰り出すパンチを中心に攻撃を続けてくる。


 時折蹴りも混ぜてくるためマリエルはその対応で精一杯、とても聖棒を押し当てて長押しすることが出来るような状況にない。


 と、そこでマリエルの上手く交わしたパンチが俺に向かって飛ぶ、その拳を突き出した聖棒でまっすぐに受けたところ、意外なことが起こった。


 左手の指が全てボロボロと脱落したのである。


 そうか、細い関節はそれだけ魔力の流れも少なく、少しの時間魔力を奪う金属を押し当てただけでもその接続が途切れるのか……



「マリエル、次は足の指を狙うぞ!」


「わかりました、では蹴りが来たら良い角度で止めますね」



 蹴りが来たら、というよりも右腕と左手の指を失ってしまった以上、このゴーレムリーダーにそれ以外の攻撃手段は残されていない。


 やはり次の一撃は右足を大きく振った蹴りである。

 俺をマリエルがたてにした槍で受け、俺が宙に浮いたつま先に聖棒を当てた。



 バラバラッと素足、というよりも素足方のつま先から5本の指が零れ落ちる……


 そのまま右足を戻し、次は左足での回し蹴りを繰り出そうとしたゴーレムリーダーであったが、軸となるはずの右足にはもう指が無い。


 つんのめるようにしてバランスを崩し、そのまま前に倒れ込んでしまった。

 今がチャンス、今度は左の膝裏に聖棒を押し当て、3秒以上そのままキープする。



 左足も外れた、これでこのゴーレムには攻撃手段が無くなった。

 あとは落ち着いて首を狙い、完全に活動を停止させるだけだ。


 念のため、掌に指はなくなれども本体が残っている左腕をマリエルが槍で押さえ込む。

 そのままの状態で首の付け根に聖棒を付き立て、一気に力を込めた……



「よしっ! 完全に動き止まったぞ!」


「討伐完了ですね、私は左、勇者様は右を援護して下さい」



 両サイドから4体ずつ攻撃を仕掛けてきたマッチョゴーレム、それに対処していた前衛組とリリィ、精霊様はかなり苦戦しているようだ。


 特に右側はカレンの爪による攻撃が全く通らず、未だに1体も討伐することが出来ていない。

 左側にしてもマーサが拳から血を流しながら打ち砕いた1体のみが地面に転がっているだけである。



 まずは執拗にミラを狙っていた1体に的を絞り、膝を狙って攻撃を繰り出す。


 こちらは長押ししなくとも関節を破壊出来るようだ、あっという間に膝下が外れたゴーレムはその場に崩れ落ち、戦闘不能に陥った。



「やはりこのアタッチメント付き聖棒じゃないとダメなようだな」


「ずるいですご主人様、私にもやらせて下さい!」


「じゃあカレン、ちょっと試してみるか?」



 カレンに聖棒を渡し、ゴーレムに攻撃を加えさせる。


 素早さが高いカレンの力はこの一瞬のタッチで関節を破壊出来る敵との戦いにおいて非常に効率が良い。

 残り3体であった右側のマッチョゴーレムを10秒も経たないうちに全滅させてしまった。


 俺、もう要らない子なのかも知れませんね……



「どうだったカレン、楽しかったか? 良ければ左側のもそのまま倒して構わないんだぞ」


「一瞬すぎてあんまり面白くなかったです、これ返しますね」


「……そうか、残念だったな」



 その間に左側では追加で1体のゴーレムを討伐したようだ、マーサは両手の拳が真っ赤に染まり、どこか骨も折れていそうな状態で戦っている。


 カレンは今ので飽きてしまったみたいだし、残りの2体は俺が潰すこととしよう。


 だが聖棒がマーサに当たると大ダメージを与えてしまう。

 ひとまずマーサだけは下がらせ、右側に対応していたメンバー全員も含めて敵の体を押さえ込む。


 地面に押さえ付けたマッチョゴーレムの首を狙ってそれぞれ一撃、首がゴロンと地面に転がったのを確認して成敗完了である。



「やれやれどうにかなったな、マーサは大丈夫か?」


「私は平気よ、というかあんたこそさっき蹴られてたでしょ」



 そういえば左脇腹の上の方がズキズキと痛む、そして指摘されて気になってしまったことによりなお一層の痛みが襲い掛かる。



「エリナ、攻撃魔法はダメでも回復魔法ならゴーレム軍団は反応しないんだよな?」


「ええ、それで動いていたらいざというとき関係者の怪我が治せませんからね」


「確かにそうだな、じゃあルビア、まずはマーサを治療してやってくれ」



 おそらく一番の重傷者はマーサである、血がポタポタと垂れ、戦闘経験がない普通の人間であれば速攻で119番するレベルの怪我だ。


 俺は肋骨が折れているような折れていないようなといった感じではあるが、外見からは判断出来ない傷なのでみなの動揺を誘うこともない、後回しで構わないであろう。



 ルビアが回復魔法を使い、マーサ、俺、そしてずっと至近距離で攻撃を受け止めてていたミラとジェシカの順で治療を行う。


 カレンとマリエルはなんとノーダメージ、やはり戦闘技術の高さはこういうところで光るようだ。




 そこで何もせずに戦いを見守っていたセラが、ちょっと疲れちゃったわねなどとわけのわからないことを抜かしたため、ここで一旦休憩とした。


 持ち込んだサンドウィッチと干し肉、大根切り干しを全員に配布し、吹き抜けから下の階に落ちているジジィの死体を眺めながら軽食を取る。



 ルビアには食事と一緒に魔力回復薬を渡しておいた、それを風呂上りの如く腰に手を当てて一気飲みするところを眺めていると、その後ろでミラが何やら目を凝らしているのが確認出来た。



「おいミラ、何か見つけたのか?」


「ええ、下の壁にある小さな張り紙なんですが、どうも『無料』という文字が見えるような気がして……」



『無料』に反応していただけか、がめつい女め。

 しかしこんな所で何が無料なのだ? パンの耳でも配っているのか?



「精霊様、ひとっ飛びしてあそこの張り紙を剥がして来てくれないか?」


「ええ、何かが無料だというのならそうしておくべきね」



 直ちに飛び去る精霊様、ミラが指し示したポイントにある張り紙を見ると、意味不明かつおおげさなリアクションを取る。


 そのままそれを剥がし取り、大急ぎでこちらへ戻って来た……



「見てよっ! これは激アツの大ヒントだわ!」


「どうしたそんなに慌てて、金儲けの話でも……わぉっ!」



 確かに『無料』だ、だがそれを含む文章は『魔法反応型迎撃ゴーレム製造工場、無料工場見学開催中』である。


 つまり、俺達が探し求めていた攻撃魔法に反応して襲い掛かるゴーレムの製造部屋を向こうから案内してくれるとのことだ、しかも無料で。


 まぁ、見学が無料だというのであれば撃破も無料ということだな。

 案内された傍から全てをぶっ壊してやろう。



「えぇ~っと、この案内だと工場はこの城の4階になっているわね」


「ここは2階ってことで良いよな、そしたらその前に3階をクリアしないとだ」


「善は急げよ、休憩は終わりにしてさっさと行きましょ」



 慌てて駆け出すセラ、ユリナもそれに続く。


 いつもはガンガン攻撃に参加しているこの2人にとって、魔法を使えないことは実に心苦しいことなのであろう。

 早く魔法禁止を解除したいということだ。


 まぁ、この2人が攻撃に加わればその先はかなり効率が良くなるであろう。

 ゴーレムが硬すぎたり、またGみたいなキモい敵が出現したりということがなければの話だが。



 2人の後を追って階段を上がる、3階は広いホールのようになっていた。

 そして一番奥にはまたしても階段、そこまで辿り着けば目的の4階だ。


 辿り着くことが出来れば、という条件付きである……どうしてこんなにゴーレムが居るのだ?



 ホールを埋め尽くすかのごとく整列したマッチョゴーレム、縦横それぞれ30列はある。

 2階のものと同じく今は起動していないようだが、また近付いたら何か反応するに違いない。



「ちょうど1,000体ね、でも全部本物ではないようだわ」


「どういうことだ精霊様?」


「例えばほら、コレは普通の石像よ、でもあっちのアレは完全にゴーレムね、魔力を帯びているもの」



 今のところ索敵に反応してはいないのだが、魔力云々の不思議な力で精霊様には真贋を見分けることが可能なようだ。


 つまりこのフロアは精霊様のガイドに従い、本物のゴーレムが反応しないルートを選択して進めば簡単にクリア出来るということだ、余裕ですね。



「でもこれはちょっと厄介ね」


「何か問題があるのか?」


「こっちを避けていくとあっちが反応する、逆にあっちを避ければこっちが……みたいな感じになっているのよ」



 なんと、どう足掻いても全く戦闘せずにゴールまで辿り着けないように調整されているらしい。

 俺の楽観的な予想は脆くも崩れ去った、出来るのは可能な限り戦闘を避けるルートを選択することのみである。



「良いかしら、戦闘になったらなるべくその場を動かないで、そうしないとまた別のゴーレムが反応して収拾がつかなくなるわよ」


「ああ、皆も気を付けような、ちょっとした失敗から大変なことになりかねないぞ」



 ここで最も恐ろしいのは、1体の敵と戦っているうちにうっかり別の個体をいくつか目覚めさせ、それに対処するために移動した際にまたはそのゴーレムが直接周囲に居る複数体を……という状況である。


 万が一これをホールの中央付近でやってしまった場合、周囲への稼動伝達は核分裂の如く凄まじいスピードで広がってしまう。


 そしてその中心に居る俺達はマッチョゴーレムの集団と押し競饅頭をする羽目になる可能性が高い。。


 マッチョだらけの押し競饅頭大会は全くドキッとしないし、ポロリどころかゲロリしそうな光景に違いない、それだけは確実に裂けたいところだ。



「スタートはここが良いわね、全員古のRPGみたいに私の後ろをピッタリ付いて来るのよ」


「古って、俺の元居た世界ではつい最近までその方式だったのだが……」


「あら、文明が遅れているわね、とにかく行くわよ」



 精霊様にとって勇者パーティーの伝統芸は大昔のものらしい、納得がいかないがここはグッと堪えよう。


 ちなみに勇者である俺が先頭でないといけないということは決してない。

 状況に応じてそれを変えるのもテクニックの1つなのだ。



 まずは向かって右から5列目のゴーレムを掠めるようにして整然と並ぶその集団の中に進入する。



「この像まで来たらクルッと右よ、そのまま壁際に出るわ」


「ふむ、やっぱ中心は避けたいのか?」


「中心の方が敵は薄いわ、だけどもしものことを考えたら端を進むべきよ」



 賢い精霊様は色々と考えながら進んでいるようだ、俺やセラがこの先導をした場合、おそらく現時点で既に混乱し、強行突破作戦に切り替わっていたことであろう。


 そしてその精霊様がピタッと止まる、辺りを見渡した後にこちらへ振り返り全員にその場で停止の合図を送ってくる……



「ここから1歩でも進むと今前から3列目に居るのが反応すると思うわ」


「戦闘になるってことだな?」


「おそらくは、で、そこから左に3つと奥に5つの像、それから左に7つと手前に4つのが近場で反応しそうな敵ね」


「うむ、全然わからんぞ、どうにかしてくれ」



 俺は辛うじて今の説明で敵の位置を把握することが出来たのだが、これが戦闘に移行したらどうなるかわからない。


 そもそも全く同じ見た目の石像が見渡す限りに並んでいるのだ、一歩でも動けばどれがどれか判別することは容易でない。


 ついでに言うと、俺の前に居るカレンは既に脳の処理能力を超えたようだ。

 キョロキョロと周りを見た後に首を傾げ、全てを諦めた笑顔をこちらに向けてきた。



「仕方が無いわね、私が動いて良い範囲に水の壁を張るわ、それに触れないように戦いなさい」


「わかった、それなら全員大丈夫だろう」


「じゃあ、前に進むわよ……」



 いよいよ3階の絶対に起動を伝播させてはいけない休眠マッチョゴーレムとの戦いが始まる。


 ここさえ乗り切れば次は製造部屋の破壊、そして大々的に魔法を使った派手な戦いを開始することが出来るのだ、気張っていこう……

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