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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第八章 ゴーレムの城
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223 ダンジョンの敵、その弱さの秘密は

「う~ん……Gが、Gがあんなにも……」


「ミラまだダメみたいだな、ルビアは大丈夫そうか?」


「もう目を覚ましそうですよ、うなされてもいませんし」



 大量のGが部屋中から集まって合体するのを目の当たりにしたミラ、最初にGの姿を見て条件反射で倒れたルビアよりも重篤な症状のようだ。


 トラウマにならないと良いのだが……



 その後もドレドの船の中で看病を続け、トンビーオ村へ着く頃にはルビアが目を覚ます。

 ミラの状態もかなり安定し、今は静かに眠っている状態だ。



「ところで主殿、そのチケットは何なんだ? 宝箱から出てきたのだろう」


「ああ、これの存在を忘れていたな、ん? 袋とじみたいになっているな」



 片面の折れ目部分をセラから借りた短剣で切り、中を確認する……『Gチケット』と書かれているようだ、何なんだこれは?


 おっと、下に説明書きがあるではないか、なになに……


『このチケットを建物内で使用後、当該建物におけるGの生息数が90%減少、効果時間6ヶ月』



 激アツのG激減チケットであった、これはミラが目を覚ましたら渡しておこう。

 屋敷に帰ってから使えばこれからの時期厨房で繰り広げられる戦いを相当に有利な状況で進められるはずだ。



「は~い皆さん、トンビーオ村に到着しましたよ~」



 甲板からドレドの声がする、その安心出来る一言に反応してようやく目を覚ましたミラ。

 まだフラフラしているようだ、ルビアもそんな感じだし、とりあえず肩を貸して連れて行こう。



 夕飯の買出しにはセラとカレン、それからマーサが行くという、俺達はコテージに戻ってゆっくりしながら待っておこう。



「おかえりなさ~い」


「ただいまアイリス、今セラ達が買い物に行っている、帰って来たら夕飯の支度を頼む」


「わかりました~」



 ミラとルビアをソファに座らせ、しばらく休憩する。

 夕飯よりも先に風呂に入って作戦会議をしよう。


 その後は全員集まって酒でも飲みながら他愛のない話をするのだ。



 セラ達が戻り、アイリスが夕飯の下拵え、ユリナとサリナが庭のバーベキューコンロを準備する。

 その間に俺とリリィで風呂を沸かしておいた、作戦会議の準備は万端だ……



「よぉ~し、今日は全員で風呂に入るぞ、ちょっと狭いと思うから湯船は交代で浸かるんだ」


「あの、そしたら勇者さんに私の裸が見られてしまうのでは?」


「何だエリナ、自信ないのか?」


「うっ……自信があるかどうかと恥ずかしいのは別じゃ……」


「やかましいっ! Gのことを教えもしなかった悪魔にはお仕置きだっ!」



 エリナのスカートをバッと取り外す、エッチな下着が丸見えになってしまった。

 しかしそのことで諦めてくれたようだ、渋々といった感じでそのまま服を脱ぎ出す。


 だが俺達にGのことを告げなかった罪は重い、罰として全身をまじまじと見つめてやる。

 恥ずかしがるエリナ、パーティーメンバーは皆既に失ってしまったその反応が新鮮で良い。



 と、あまりこういうことをしているとセラに怒られてしまう、さっさと風呂に入ろう……



 ※※※



「それでエリナ、城の入口にもボスクラスの敵と言ったな、どういうことだ?」


「ええ、あまり詳しく教えることは出来ませんが、とにかく大魔将様の弟子がその役目を買って出た、ということだけはお伝えしておきます」


「弟子って……」



 エリナ曰く、今回攻めている大魔将であるカラクリ女王には弟子が居るとのこと。


 ただし当の女王より年上でハゲ、しかも無能だという。

 それゆえ何度も入門を拒絶された末、半ばストーカーのようになってきたため致し方なく入門させたそうだ。



 そして、今日までに踏破することに成功した洞窟ダンジョンのボス以外の敵、即ち最初の鎧、跳ねる奴、コイ型のゴーレムなどは全てその弟子の作らしい。


 だからあんなに弱かったのか……



「とにかくカラクリ女王軍は変なのが多いんですよね、ダンジョンボスといい、あの方はどうも押しに弱いんですよ」


「だろうな、その弟子もそうかもだが、ダンジョンボスにしても実力の割にはあの態度だったわけだし」


「まぁ何というか、本人はまともなんですよ、ただ周りがね……でもそれもここまでです、皆さんがその連中を殺してくれるんですからね」



 敵は色々と問題を抱えているらしい、エリナは今回俺達が攻めて来たことを好機だと思ったようだ。

 ここでその問題の諸原因をまとめて駆逐させようということだ。


 それゆえ中ボスにしてもあれだけ命乞いをし、どうにか助かる道はないかと模索していたにも拘らず、その道を示すことなく死に追いやったということか……



 さて、それに関してはもう良い、ここで本題に入ろう。



「なぁエリナ、あの魔法に反応して襲撃して来たゴーレムなんだけどさ、数は?」


「規定数は300、それにプラスマイナス5ですね」


「プラスマイナス?」


「戦闘で数が295まで減ると10体追加で生産されます、自動で、戦闘が終わった後300を超えている部分については瓦解してしまいますが」


「つまり倒しても数が減るわけではないと?」


「そういうことになりますね」


「・・・・・・・・・・」



 もうどうしようもないじゃないか、攻撃魔法を使用するとすぐさま反応して集結し、襲い掛かって来る300体のゴーレム、しかも随時補充型。


 つまりひとたび魔法を使えばカラクリ女王の部屋に到達するまで、いや、最悪討伐が完了するまでそのゴーレム軍団と戦闘を続けなくてはならないということだ。


 それではいくら俺達が最強のチート勇者様軍団とはいえ途中でへばってしまう。


 城に入ったら一切の攻撃魔法を使用せず、物理と、それから魔法ではないリリィや精霊様の攻撃で戦っていく他なさそうだな……



「今回セラとユリナは大魔将と対峙するまで温存になりそうだ、それで良いな?」


「私は構わないわよ、本命の戦いでぶっ放してあげるわ」


「う~ん、私はちょっとアレですの……」


「どうしたユリナ? 何か他に策があるなら言ってみるんだ」


「そのゴーレムはどこかで作っているんですのよね? そしたらその製造部屋を叩けば楽なんじゃないかと思いますの」



 確かにその通りだが、魔法を使わず大魔将の部屋へ行くのと、ゴーレム製造工場を探してそこを稼動不能にすること、そのどちらが楽なのかというのは現時点で判断が出来ない。


 もしかしたらゴーレム製造工場は城の地下深くに隠蔽されている、などということも有り得なくはないからな……



 その後の協議の結果、城に入ってから探索をし、ゴーレムが沸く部屋、つまり製造工場が見つかったのであればそちらを攻撃するということで決着した。


 もちろん首尾良くゴーレムの追加を止められれば、現存の300体を撃破してから後は魔法使い放題である。


 そうなればもし雑魚敵に囲まれたとて特に問題なく前に進むことが出来るであろう。

 願わくばそちらのルートが選択されて欲しいところだ……



「まぁとにかくは最初にぶつかるであろう入口の弟子とやらを倒さないとだ、また俺だけに戦わせたら承知しないぞ」


「あら勇者様、今日の件は許してくれるのかしら?」


「もちろんダメだ、足ツボマッサージを喰らえっ!」


「あひゃぁぁぁっ!」



 これ以上湯船で騒ぐとまた怒られてしまいそうだ、ここは一旦良いにして、他のメンバーへの復習は機を見て随時果たしていくこととしよう。



 作戦会議を終えて風呂から上がり、食事と酒、それから時期的に薄着を始めたメンバーのはしゃぐ姿を堪能しておいた。


 ミラもルビアもすっかり元気を取り戻したようだ、念のため明後日はGが居た部屋を通過しないようエリナに取り計らって貰おう、フラッシュバックするといけないからな……



 その日は夜遅くまで酒を飲み、迎えた翌日もバーベキューの火を再び熾して貝や魚を焼き、適当に食しながら過ごした。


 夜にはエリナが帰って行ったのだが、どうせまた朝には会えるので挨拶もそこそこに見送った。

 エリナめ、暗黒博士人形を布団の中に隠して置いて行きやがった、明日もう一度返却してやろう。



「勇者様、明日は日の出前に出発ですし、そろそろ寝ませんか?」


「ああ、そううだな」



 眠そうな目をしたマリエルに急かされ、全員で床に着く。

 明日からはいよいよ本丸に突入だ……



 ※※※



「おはようございます、では行ってみましょう!」


「簡潔なのは良いんだが、転移したら敵の目の前とかそういうのはやめてくれよな」


「大丈夫です、城の入口より手前に移動しますから」


「ならOKだ、セラ、ユリナ、くれぐれも魔法は使うなよ」



 2人が頷いたのを確認し、エリナの周りに集まって洞窟ダンジョンを越えた先へと転移する。


 到着したのは一昨日ゴーレム軍団の襲撃から逃走した地点よりも少し城側、入口の巨大な扉まであと100mといったところだ。



 というか、その扉の前にいかにもな感じのゴーレムが2体、門番然として突っ立っているではないか。

 遠くて良くわからないが日の光を反射している、金属製なのかな?



 そのまま歩いて行く、やはりピカピカのゴーレムが2体だ、どちらも手には武器を持ち、微動だにせずその場に静止している。



「アレは近付いたら攻撃してくるタイプだろうな……」


「いえ、そう見えますがただのお飾りゴーレムです、攻撃機能は付いていません」


「でも変な斧だか槍だかわからん武器を持っているぞ」


「ハルバードは例の弟子が勝手に持たせたものです、良く見たら技術の違いがわかると思いますよ」



 確かに、ゴーレムの本体は左右対称、表面の磨き方も職人並みだ、これは俺が元居た世界の製作機材を使っても素人が作れるようなものではないであろう。


 一方、その2体のゴーレムが持っている武器、ハル何とかに関してはボッコボコである。

 というかその2本だけ比べてみても長さが大きく異なっているではないか。


 子どもが粘土で作った武器の方がよほどクオリィティが高いのではなかろうか、そういるレベルの出来だ。



 さらに近付く、これだけ接近しても左右のゴーレム本体には違いが見当たらない、しかし武器の方は……左の奴の斧部分が一度折れてガムテープで修復してあるようだ。


 異世界にもあったんだな、ガムテープ……




『いらっしゃいませ、エリナ様、その子分の皆様』



「おいっ! 何か勘違いしてるぞあのゴーレム、ぶっ壊してやる!」


「あの、私がちゃんと説明しますから、だから乱暴なことをしないで下さい、このゴーレムも魔王軍の備品なんで!」



 その場はエリナの説得に応じて矛を、いや棒を収めてやった。

 全くとんでもないゴーレムだ、俺達が敵方の案内役であるエリナの子分だと?



 実に不愉快だ、不愉快だが今は先を急ごう。


 城の正面入口にある扉を開けるゴーレム、なるほど、こんなにデカい扉をどうやって開けるのかと思っていたのだが、パワーのあるゴーレムがその役目を担っていたのか。


 ギギギと軋む音を立てながら開く扉、左のゴーレムが持っていた武器のガムテ修復済み部分が脱落し、地面に落ちて粉々になる。


 斧が無くなってただの槍になった、しかしアレはどうやって使う武器であったのだ?



「あら? 勇者様、早速誰か居ますよ、あの人が……弟子というか師みないなんですが……」


「老師って感じだな、あれで駆け出しとか笑っちゃうよな」



 扉の先にはハゲのジジィが居た、カレンと同じぐらいの身長で、さらに腰が曲がっているためより小さく見える。


 身長もそうだが、索敵の反応はもう消え入りそうなほどに小さい、恐ろしく弱いということだ。



『ふぉっふぉっふぉ、わしがカラクリ女王様の一番弟子、ゴーレム使いの()()()である』


「だからどうした、そこを退け、イヤなら死ね」


『その余裕がどこまで続くかの? 出でよ、我が傑作の数々よ!』



 何かを召喚するようだ、エメスだかメスだか知らないが、とにかくそのジジィの後ろに5つの光る輪が現れる。


 地面から何か出て来た……ゴーレム?



「おい、何だそれは?」


『これぞわしの創りしゴーレムの中で最高傑作の人型ゴーレムじゃ、5体全てが凄まじい力を持っておる』


「……無事に登場したのは2体だけだぞ」



 地面から現れた何かを人型ゴーレムだと主張するジジィ。

 どう見ても違うだろまるで抽象画を3Dにしたようなビジュアルだ、とても人には見えない。


 そして確かに光る輪から5体のそれが出かかった、しかし地表に上がり切る前にそのうち3体がボロボロと崩れ去ってしまったのである。



 ちなみに今はジジィがその3体のうちまだ使えそうな1体をガムテで修理するのを待つ時間だ。

 完全に崩れた残りの2体はエリナが箒で掃いてちりとりに収納した。



『おのれ、登場モーションの途中で攻撃するとは卑怯な勇者め』


「いや、俺何もしてないし、そのゴーレムは重力に敗北したのだよ」


『何だとっ!? 舐めおって、貴様等など残った2体で十分じゃ、打ち払えっ!』



 無事に登場出来た2体のゴーレムがこちらに向かって走り出す、1体は数歩進んだ所で崩壊し、ただの土くれに戻ってしまった。


 もう1体は……遅い、10秒で1歩ぐらいしか進んでいないようだ。



 仕方なく俺が前に出る、アタッチメントの付いた聖棒で腹部分を突き、腰の接続部分から魔力を奪おうと試みる。



 ……接続が云々の前に突きの衝撃で崩れ去ってしまったではないか。



「おいっ! 洞窟に居たのも大概だったがな、さすがにコレは弱すぎるぞ!」


『むうぅ、少し複雑化しすぎたか、では新たに頑強なものを創り直すゆえそこで1週間待つのじゃ』


「待てるわけねぇだろ! 死ねっ!」



 そのままジジィに向かって突進する、聖棒を振り上げ、その頭をカチ割る勢いで縦の一撃を加えてやった……弾かれた?



 ガキンと、ジジィの直前、本当に当たったかあたってないかの位置で止まる俺の攻撃。


 その衝撃でジジィがガムテ修理していたゴミのようなゴーレム(以下ゴミレムとする)はボロボロに崩れ去ったものの、本体には全くダメージが入っていない。


 どういうことだ? まさかゴミレムが身代わりになったとかそういうのじゃあるまいな>



『ふぉっふぉっふぉ、わしに対する攻撃は無効じゃよ』


「何で?」


『わしは大好きなゴーレムに全てを捧げた身、ゆえに弱点属性はゴーレム、逆にゴーレム以外からの攻撃は100%カットされる体質なのじゃ』


「つまりは?」


『わしを倒したかったらそちらでもゴーレムを召喚するんじゃな、どうじゃ? 貴様等にはそのセンスがあるまいて、ふぉっふぉっふぉ』



 後ろを振り返る、ゴーレムを出せそうなのは……マーサはもちろん、ユリナとサリナにもそれは出来ない。

 セラの杖から上半身だけ出していたハンナも腕で大きな×を作っている。


 なら精霊様は……そもそも居ない、どこへ行ったのだ戦闘中に?



「これは困ったな、こらエリナ、こういう情報は先に伝えておくべきだぞ」


「すみません、私も今始めて知ったんですよ、このジジィには嫌悪感以外で特に思うところがありませんでしたから」


「ならしょうがない、と、精霊様、どこへ行っていたんだ?」



「ちょっと入口の門まで、あの門番ゴーレムからこのアイテムを借りて来たのよ」




 精霊様が手に持っていたのは歪な形をした物体、そう、受付のゴーレムが手に持っていた斧だか槍だかわからない珍妙な武器である。


 名前はババァだか何だか、しかし、とにかくこの武器は広義のゴーレムと捉えて良い存在だ。

 ということはこれで攻撃すればこの鬱陶しいジジィにダメージが通るかも知れない。



 その証拠に、コソコソ逃げようと企んでいる敵のジジィ、開け放たれた城の扉から差し込んだ光がそのハゲた頭に反射し、俺達にその行動を教えてくれた。



 ゴーレム性の武器を構え、ゆっくりと近付く精霊様。

 ペースを上げてシャカシャカと逃げ出すジジィ。


 あっという間にその後ろに立ち、その謎の武器を振り下ろした精霊様の向こうから、黒か青かもわからない色をしたジジィの体液が迸る。



『あぎゃぁぁぁっ! 痛い、やめるのじゃっ! ほれ、わしの特製ゴーレムを1機プレゼントするから!』


「あら、効果があるみたいね、じゃあ次は連続でいくわよっ!」


『ひぃぃっ!』


「ちなみにあんたみたいなセンスの無い奴が作ったゴーレムは要らないわ、ゴミ箱の肥やしにもならないもの、では死になさいっ!」


『あが……ががが、ほげぼっ! べぇっ! ほがばっ!』



 攻撃を続ける精霊様、何も言わずともサリナが前に出てモザイク処理をする程の凄惨な光景が広がっている。


 おそらく殺そうとはしているのだが、ジジィ特製の変な武器はその攻撃力が低く、どれだけ弱い者であったとしても一撃で葬り去るようなことは出来ないのであろう。



 しばらく後まだ敵の息がある状態で精霊様の手が止まる……



「ちょっと疲れたわ、武器も壊れちゃったし、休憩ね」


『あ……がが……せめてきっちり殺して……欲しいのじゃ……』



 とはいえ最初は辛うじて形を成していた武器が、今では削り尽くした鉛筆のように極短になっている。

 これではほとんどダメージが出せない、攻撃を続けるにはもう1体のゴーレムからも武器を借りて来る他ないのだ。


 かといってここで普通に殴ったとしてもダメージは一切通らないはずである。



 下手の横好きをこじらせてゴーレム使いを志した弟子のジジィ、そのゴーレム好きが呼び込んだ異常体質とそのセンスの無さが仇となり、苦しみぬいた末に死ぬこととなってしまったのだ。



「はい精霊様、もう1本のハルバードを借りて来たわよ」


「ありがとうセラちゃん、じゃあ早速……」



『おべろばっ! あぎっ! べきょっ……』



 改めてもう1体の受付ゴーレムから借りた武器でジジィに止めを刺す精霊様、それでも3発打ち込んでやっと死に至ったようだ。



 こうして城に入って最初の敵を討伐することに成功した俺達、だが弱すぎる敵というのはここまでだ。

 以降はまともなゴーレム、つまりカラクリ女王が直々に創った強ゴーレムが出現するに違いない。



 改めて今居る城のエントランスを見渡す、中央には長い階段、その先が本当の戦いの地である……

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