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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第八章 ゴーレムの城
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218 対ゴーレムの秘策

「おいクズ人形、てめぇ知っていることがあるなら正直に答えやがれ」


『ぼ……僕はお話魔導人形、万力で挟んだら潰れてお話ができょっ!』



 人族同士の争いであった自由報道教団との戦争、そこで敵が使っていたメカゴリラを始めとするあからさまなオーバーテクノロジーを用いた兵器の数々。


 それに魔王軍が何か関与しているのは破壊したメカゴリラに魔将であったハンナの軍で使っていたらしい紋章が描かれていたことからも明らかだ。


 そして、そんなわけのわからない兵器を開発していそうな者の筆頭として挙げられるのが、俺達に倒されて人形の姿と化したこの暗黒博士である。



 ひとまずなぜか屋敷に置いてある万力で締め上げ、情報を吐かせようと試みる。

 うむ、なかなか良い素材を使っているようだ、フルパワーで締めても砕けたりひび割れたりはしない。



「おらおら、答えないとこのまま1週間放置するぞ、形が変わって狭い隙間に入れるようになるかもな」


『確かにメカゴリラの駆動系に関する理論を提供したのは僕だよ、論文を出したんだ、だが貴様等のような低脳には魔族共通語で執筆した我が理論を読解することは叶うまい』


「うるせぇクソが! とりあえず掻い摘んで弱点だけ教えろや」


『弱点などない、我が理論は完璧なのだ、あるとすれば製造の過程で生じた仕損であろう、断じて我のミスではない』



 どうやら暗黒博士がやったのは設計だけ、その先の量産はどこか別の所でやっていたようだ。

 というかコイツ、徐々に素が出ることが多くなってきたような気がするな。


 お話魔導人形キャラはもうやめた方が良いんじゃないのか……



「で、その製造ってのはどこでやってたんだ? 答えないなら二度とお話出来ないようにしてやるがな」


『僕はお話魔導人形、それは死を意味するんだよ、ちなみに製造は使用する組織ごとに行っていたんだよ』



 となるとハンナもそうだし自由報道教団もそうだったということか?

 しかし人族があんなものをゼロから組み立てられるとは思えない、やはり怪しいのはハンナだ……



 ちなみにデスジャンヌは慈善活動、ハンナはお買い物だか何だかで外出中ゆえここには来ていない。

 レーコに頼み、帰り次第ここへ来るよう伝えて貰うこととなっている。


 今しばらくはこの暗黒博士人形に別の情報でも吐かせて時間を潰そう。



「おいクズ人形、もう1つ聞くぞ、その理論とやらを応用した兵器はどこで使っていたのか、全部答えろ」


『あの理論に基づいた平気を使っていたのは我が城、それからへいだん魔将軍、あと大魔将だとカラクリ女王の城、そして魔王城警備隊だよ』


「デスジャンヌの軍はゴーレムだと言っていたが、そこでは使っていなかったのか?」


『あそこは戦闘を主とした構成になっていなかったんだ、だから単純作業だけする低級ゴーレムしかなかったはずだよ』



 となるとデスジャンヌは全くの無関係ということか、でも呼ぶように言ってしまったし、適当に話を聞いておこう。


 そもそも俺はゴーレムってのがどんなものなのかすら全然知らないわけだしな。



「あら? でも勇者様、コイツの城にはメカゴリラなんて存在したかしら?」


「確かに居なかったな、おいゴミ、どういうことなのか説明しろ、じゃないと糠漬けにするぞ」



『僕はお話魔導人形、ただでさえハゲなのにしわくちゃにされたら目も当てられないよ、で、我が城では戦闘用のものは準備していなかったのだ、そこかしこを破壊されても困るのでな』


「じゃあ何に使っていたんだよ?」


『貴様等、よもや宝箱の件を忘れたのではなかろうな? あれこそが最新型、良さげな見た目で地味に迷惑を掛ける陰湿タイプなのだ』


「ぶっ殺すぞてめぇ!」


『ふぎゃん!』



 ふざけやがって、もしコイツが居なかったとしたら、俺達がこれまで経験してきた苦労のうち存在しなかったものがいくつもあるはずだ。


 というかコイツを作成したエリナを恨むべきだな、今度会ったときには尻尾を万力で挟んでやろう……



 と、そこへ外で掃除をしていたアイリスが入って来る。



「あのぉ~、ハンナさんが来られてますけど」


「2階へ通してくれ、というか縛り上げて連行するんだ」


「はぁ~い」



 下からドタバタと音がする、きっとハンナが危険を察知して抵抗しているのであろう。

 残念ながら正解だ、既に鞭も準備して拷問を始める体勢が整っているのだから。



 しばらく待つと階段を上がる音が……1つだ、アイリスだけが帰って来た。



「すみませ~ん、逃げられちゃいました~」


「だろうな、マーサ、ちょっと行って捕まえて来い」



 弱虫でヘタレとはいえ仮にも上級魔族であるハンナ、普通の人族で戦闘経験もないアイリスに捕らえられるはずがない。


 だが同じ上級魔族であり、日々の訓練と実際の経験により超強化されているマーサが行けば話は別だ。

 それに近接戦闘タイプと遠距離攻撃タイプの違いもあるし。



 あっという間にハンナを捕らえて戻って来るマーサ、ドヤ顔である。


 そして縄でグルグル巻きにされて怯えるハンナ、鞭が並んでいるのを見て自分の運命を察したのか、この期に及んで抵抗しようと試みているが、全く敵わない様子だ。



「あ……あの、私何か悪いことしましたか? したなら謝るんで叩くのはやめて下さい、どうかお願いしますっ!」


「ダメだ、お前メカゴリラを渡しただろう、人族のヤバい連中に」


「えぇっ!? そんなことしていませんってば」



「ミラ、ちょっとアレを出してくれ」


「わかりました」



 倉庫に向かったミラ、先日の戦いで討ち取り、ハンナの軍の紋章が入っているメカゴリラ(旧型)の首を持って来る。


 驚いた様子のハンナ、やはり知っているゴリラのようだ。



「どうだハンナ、これこそが動かぬ証拠……」


『ウホ、サイキドウチュウ、ホンタイソウシツヲカクニン、キンキュウヒナンモード、ハツドウ』



 首から足が生えて逃げて行った、どうやら自走式のようだ。

 動かぬ証拠が動いてどこかへ行ってしまったではないか……



「カレン、ちょっと捕まえて来てくれ、とにかくだ、ハンナ、今のを見たことがあるだろう?」


「……確かに私の軍で使っていたものです、でもどうして?」


「それはこっちの台詞だ、他にアレを渡した組織はないだろうな?」


「どこにも渡していません、本当です……ただちょっと、あの……」


「何だ?」


「製造中の話なんですが……」



 ハンナの軍ではまず10体のメカゴリラを手作業で作成し、そのメカゴリラが新たなメカゴリラを作成する、というちょっとヤバそうな方法でアレを量産していたらしい。


 そして、ハンナの所には毎月の製造数、それから現在稼動している総数の報告が月末締めで翌月5日に上がっていたという。


 で、その総数が大規模な事故によって大幅に減少した、との報告が何度かあったそうだ。



「そのときはそういうこともあるんだなと思ってスルーしていたんですが、もしかするとあのときに……」


「明らかにそれだろ、横流しされていたんだ、というかそういうことがあったなら調査するのが普通だろ?」


「だって、管理していたのがあの変な魔将補佐の男でしたから、ちょっと怖くて何も言えませんでした」


「ああ、あの中二病の変な奴か、しかし中二病ならその件で自慢げに何かほのめかしたりしていなかったか?」


「え~、あ、そういえば死の商人がどうのこうのとか自称していた時期がありましたね」



 何だ死の商人って、確かアイツの実家は惣菜屋だといっていただろうに。


 死の商人と惣菜屋ならどう考えても惣菜屋の方が遥かに社会に貢献出来るぞ……いや、中二病だから何でも逆張りで固定なのか……



 しかしこれでメカゴリラの出所がわかったな、自由報道教団はあの情報を使った攻撃方法を魔王軍から学び、その関係で兵器の横流しも受けていたということか。


 おそらくあんなに危険なものが人族の組織に流れていたことを魔王本人はおろか、その中枢も知らなかったに違いない。



「とにかくです、メカゴリラの横流しをしていたのはあの変な人で確定です、私はむしろ被害者側ですよ」


「黙れ、部下の不正に気付かなかったのはハンナの責任だ、後でお仕置きしてやる」


「そんなぁ~、うぅっ、死んでからも私に迷惑を掛けるなんて、あんな人さっさとクビにして貰えば良かったです」



 協議の結果、ハンナへのお仕置きは公開お尻ペンペン1,000回ということに決まった。

 ホッとした様子のハンナ、どうやらもっととんでもない目に遭わされると思っていたらしい。



「でだハンナ、お前と同じような感じで次に戦う大魔将がこの暗黒博士の理論だか何だかを用いた兵器を使っているそうだ」


「あ、そうなんですね、となるとカラクリ女王様でしょうか?」


「そうだ、だからこのタイプの兵器に関して弱点を教えろ」


「……直球ですね、私の場合は緊急時に自壊するように設定していましたからそれが弱点でしたね、おそらく他でも似たようなことをしていると思うんですが」



 そういえばハンナは降伏した際に残っていた機械兵団とやらを自爆処理したんだったな。

 それと同じように次に戦う大魔将も緊急安全装置的なものを付けているとしたらチャンスだ。


 もっとも、どうやってそれを発動させるのか、そもそもどういう効果があるのかを看破する必要があるゆえ、わかったところでそう簡単には使えないのだが。


 特に目の前で自爆なんてされたら目も当てられないからな……



「じゃあハンナへの質問はこれで終わりだ、あとはデスジャンヌが帰るのを待とう」


「あの~、でしたら縄を解いて下さい、何か食い込んでアレなことになってまして……」


「逃げないって約束するか?」


「逃げませんよ、どうせすぐに捕まるし」



 ハンナは一旦解放したが、まだ何か聞きたいことが出てくるかも知れない。

 とりあえずこの部屋から出るなとだけ伝えておいた。



 そろそろ夕方だし、デスジャンヌもすぐに帰って来るであろう……



 ※※※



 夕暮れ時、王宮へ行っていたマリエルが帰宅する、なぜかデスジャンヌも一緒だ。



「すぐそこでバッタリ会ったんですよ、なのでついでに連れて来ました」


「あのね、話があるってことしか聞いてないんだけど、どうして拷問セットが並んでいるのかしら?」


「まぁこれは気にするな、ちょっとゴーレムについて聞きたいことがあってな」


「ゴーレム? それなら知っていることは多いけど、軍事転用出来そうなのは作ってあげないわよ」


「いや、そうじゃなくて仕組みとかの話だ、次に戦う大魔将も似たようなのを使っていると踏んでいるから」


「てことはカラクリ女王様ね」



 何だ、ハンナといいデスジャンヌといい、メカゴリラやゴーレムと聞いただけでカラクリ女王だとわかってしまうのか、有名な奴なのかな?



 そのままデスジャンヌから色々と話を聞く、カラクリ女王の使っている兵器は確かにゴーレム、それにメカゴリラを起動させる暗黒博士の技術を組み込んだものらしい。


 頑強で、かつ知性的なゴーレム、それが同じゴーレム使いであるデスジャンヌのカラクリ女王が操るゴーレムに対しての評価だ。



「それで本題だ、ゴーレムの弱点って何だ?」


「弱点ね……どうしても関節が脆くなることかしら、よく言う額の文字を書き換えてってのは完全にガセネタだから注意してね」



 額の文字? 『肉』とか書いてあるんだろうか、ゴーレムそのものを見たことがないからわからないが、額に書くのであればその文字しかあり得ないな。


 つまり『肉』を『内』に書き換えたとしても突如として内向的な性格に置き換わるようなことはないって話か、これはなかなかの情報だ。



「それで、関節ってのはどういう仕組みなんだ?」


「ゴーレムの関節はそれぞれ魔力を使って繋げているの、私が出していたおばあさんもそうしていたのよ」


「じゃあこのメカゴリラとはちょっと違うってことなんだな?」


「そうよ、てかどうしてそんな首持っているわけ?」


「ハンナがマヌケだったせいでこれと戦う羽目になったんだ、強かったぞ」



 足が生えて逃げ出し、カレンが捕まえて来たメカゴリラの首をデスジャンヌに見せ付ける。


 だが次の敵はこれとタイプが違うのだからもう用済みだ、王宮の物置……じゃなかった宝物庫にでもしまっておこう。



「う~む、しかし魔力を使ってつなげた関節か……」


「勇者様、魔力を奪ってしまえばバラバラになりそうじゃない?」


「だよな、となると魔力を奪うご都合金属で武器を作って戦えば或いはってとこだな、デスジャンヌ、ちょっと庭でゴーレムを出してくれ」



 テラスから庭に降り、デスジャンヌに適当なゴーレムを出して貰う。

 前に出会ったですじゃですじゃが口癖のばあさんが出てきた。



「いや、ちょっとそれはやめてくれ、こんなにリアルなばあさんがバラバラになるところは見たくない」


「贅沢ね、じゃあもっとキモいのを出すわね」



 今度はハゲのおっさんが出てきた、そうじゃなくてもっとリアルさの低いものをだな……まぁ良いか、これで実験してみよう。


 セラが魔力を奪う腕輪を取り出し、それを手に持ってゴーレムの肘の関節に叩き付けた。

 ポロリと落ちる腕、まるで人間のように苦悶の表情を見せるハゲゴーレム。



「とりあえず上手くいきそうだな、だがデスジャンヌ、どうしてこのゴーレムは悶絶しているんだ?」


「そういう仕様なの、人間に化けさせているんだから、怪我をして平然としていたらおかしいでしょ?」


「血が出ていない時点でもうアレだと思うがな、とにかくキモいし呪われそうだから片付けてくれ」



 デスジャンヌがパチンと指を鳴らす、同時に土くれに戻るゴーレム。

 その残骸はマーサが良い土だと言って回収していた。


 ただの土とはいえ、一度はハゲたおっさんの形を成していたものを使って取れた野菜など食べたくはないのだが……



「みなさ~ん、ご飯が出来ましたよ~」



 アイリスが呼んでいる、ハンナは当然として、デスジャンヌも一緒に食事をしていくとのことであったため、皆で2階に戻って食卓を囲んだ。



「さて、おなかも一杯になったし、私は部屋に帰るわね、ハンナも行きましょ」


「あ~、私はここに泊まっていく予定なんです、強制的に……」


「そうなのね、じゃあまた明日、ごちそうさま~っ!」



 デスジャンヌは帰って行った、その後は皆で風呂に入り、先程の実験の結果も踏まえて作戦を立てる。

 大魔将討伐にはハンナも同行するのだから、今話しておくのがちょうど良い。



「とにかく物理主体の攻撃になりそうですね、魔法であの金属を飛ばすのは効率が悪そうです」


「でも私なんかアレに直で触れていたら力を取られちゃうわ、だからパスね」


「う~む、確かにそうだな、マーサと同じでカレンも危険だ、そもそも得物が消えかねん」



 ミラとジェシカの剣も光の剣ゆえに魔力を奪う金属で出来たアタッチメントを取り付けるわけにはいかないであろう。


 かといって凄まじい威力を誇るマリエルの槍にそんなわけのわからないものを付けてしまった場合、ゴーレム以外の敵と戦う際に負担が増大するだけだ。



「どうもゴーレムと戦う役目は俺に回ってきそうだな、聖棒に装着出来る何かを研究所で開発して貰おう」


「私もそれに賛成ですね」


「お、ルビアもそう思うか」


「ええ、いつもサボってばかりいるご主人様ですから、その役目を担うのが1人しかいないのであれば戦わざるを得ませんからね」


「なんだと貴様! おっぱいを捻り潰してやる!」


「きゃっ、いでででっ」



 とにかく大魔将の城に行ってみないとわからないことが多い、とりあえずは今の方針で準備だけして、ダメそうならまた戻って作戦を立てれば良い。



「そういえばマリエル、戦勝記念祭はいつやるんだ? 俺達がいない間に開催されでもしたら大損だからな」


「たぶん2週間後ぐらいになると言っていました、精霊様が処刑イベに参加することになっているのでいない間にってことはないと思いますよ」


「そうかじゃあこの2週間を目途に大魔将の何だっけ、カラクリ女王か、そいつを討伐してしまおう」



 これで会議は終了だ、そろそろ暑くなってきたし、風呂から上がろう。

 そのまま2階に行って着替えをし、布団を敷く、ハンナがコソコソと寝る態勢に入っているではないか。



「おいハンナ、お前はまだやること、というかやられることがあるだろう」


「ギクッ、忘れてませんでしたか……」


「当たり前だ、早く尻を出せ」


「はぁ~い」



「全く、お前がっ、アホなせいでっ、俺達が、どれだけ、苦労したと、思ってるんだっ!」


「あいたっ、いてっ、きゃっ、ひやっ、ごめんなさ~い!」



 きっちり1,000回叩き、ハンナを解放する、疲れ切ったのか尻丸出しのままその場に倒れ込んだ。

 この光景をつまみに晩酌でもしよう。


 アイリスが酒を持って来る、飲む者は飲み、もう眠たいものは布団に入った。

 俺達も疲れているし、今日は適当なところで切上げよう。



 明日からの予定としては、まず研究所へ行って聖棒に装着する対ゴーレム用アタッチメントの作成、それが完成したらトンビーオ村の拠点を目指して出発だ。


 いや、その前に携帯食とルビアの魔力回復薬を補充しておかなくてはならない。

 明日研究所の帰りに冒険者ギルドと薬屋にも立ち寄っておこう。



「ところで勇者様、王宮の方で早く馬車を引取りに来いと言っていましたが……」


「そうか、でも馬が2頭しか居ないんだ、無理だと伝えておけ」


「取りに来ないなら向こうから持って来るそうですよ、運送料は銀貨5枚だとか」


「ババァめ、何かとぼったくるつもりだな、おいマーサ、起きてるか?」



「ん? どうしたの」


「王宮からここまで馬車を牽け」


「良いわよ、ただしご褒美としてプレミアム無農薬ニンジン10本を請求するわ」



 そのぐらいなら買ってやろう、明日はまず研究所、冒険者ギルドと薬屋、そして王宮で馬車の回収だ。

 忙しいが仕方がない、早く大魔将を討伐して追加の馬をゲットしなくてはならないからな……

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