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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第七章 敵性メディア
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203 寒冷地での戦いに向けて

「……ということなんだ、だから自由報道教団と戦争になるつもりでいてくれ」


「やった、悪い奴と戦うんですね」


「もうイヤです、また戦争で戦わないとダメなんですか?」



 悲喜こもごもといった感じである、戦の予感に嬉しさを尻尾で表現するカレン、もう戦いたくないことをモロに表現するサリナ、このあたりは性格が出ているのであろう。



「ご主人様、もし戦争になったらこちらから攻めて行くんですか?」


「そうなるだろうな、ルビアはそれだと困るか?」


「いえ、攻めるのは良いんですが、自由報道教団の本拠地がある北の山岳地帯は激サムなんですよ」


「マジか、リリィが動けなくなる可能性があるな……」



「私、寒いのダメです」



 これは少し対策を考えないといけない。

 ドラゴン用巨大カイロでも作って貰うか?



「ちなみに勇者様、私も寒いのは苦手なのよ」


「セラは肉が薄いからな、おっぱいを見ればすぐにわかることだがべっ!」


「勇者様を殴り続ければ温まりそうね」



 そういう方法で暖を取るのはやめて頂きたい、というかセラは変温動物じゃないんだから厚着をすれば良いだろうに……



 その後話し合いをした結果、今の時期安くなっているであろう昨年の冬物を買い漁ることに決まった。

 リリィに関しては研究所の力で何とかして貰う方針だ。



「ご主人様、私はそんなに厚着をしなくても大丈夫ですよ、動きにくくなるし」


「カレンは狼だから寒さには強いのか? でも風邪を引くなよ(馬鹿だから大丈夫だとは思うが)」


「風邪なんか引いたことがありません、大丈夫です」



 やはりか、この世界でも馬鹿は風邪を引かない法則が当て嵌まるらしいな……となるとウチのメンバーはほぼ大丈夫じゃないか?




「それじゃあ私とミラで買い物に行ってくるから、なるべく安く済ませておくわね」


「了解した、ちなみに毛糸のパンツはアイリスに作らせるから買わなくて良いぞ」


「はいはい、行って来ま~す」



 服屋へ買い物に行くセラとミラを見送り、こちらはアイリス主導で毛糸製品の作成に取り掛かる。

 手袋とマフラー、そして重要なのがパンツと腹巻だ。


 ちなみに俺は編み物など一切出来ないため邪魔だと判断され、1人寂しく見学となった。



 夢中で編み物をするメンバーを眺める、まともに出来ているのはアイリスとジェシカぐらいのもので、特にルビアの手元では禍々しい何かが形成され始めているようだ。


 というかどうして毛糸のパンツから瘴気が出ているのだ? おや、今ちょっと自分で動いたぞ……



「ルビア、ちょっと手を止めろ、それはかなり拙い事態を招くぞ」


「そう言われても止められないんですよ、何だか呪われてしまったみたいで……あ、完成しちゃった……」



『僕はお話魔導人形、我が漆黒の衣を作ってくれてありがとう』



 コイツの仕業だったか、突然現れた暗黒博士人形がルビアの手から謎の毛糸製品を引ったくり、背中から羽織った。


 どうやら空を飛べるようになったらしい、ブンブンと飛び回る不気味な人形、ハエ叩きで撃墜してやろう。



「ルビア、ハエ叩きと布団叩き、それから長い鞭を持って来るんだ、全員でこの鬱陶しいクズ人形を叩き落すぞ」


「はい、すぐに取って来ます」



『ぼ……僕はお話魔導人形、そろそろ飛ぶのは飽きたんだよ、この漆黒の衣ももう要らないんだよ』


「うるせぇゴミ野朗、今更遅いんだよっ!」


『ふぎゃん!』



 地面に降り立った暗黒博士人形に全力の蹴りを喰らわせる。

 窓から飛び出し、激アツの原泉にドボンしたようだ、そこでしばらく熱湯消毒でもしておけ。



 そんなくだらないことをしている間に、ジェシカとアイリスはそれぞれ毛糸のパンツを作り終わっていた。


 2人共それを穿いてズボンを下ろし、そしてスカートを捲り、良い感じのものが完成したことをアピールしてくる。



「主殿、これなら防御力の向上にも少し期待出来そうだぞ」


「なら尻をこっちに向けろ、試しにハエ叩きでシバいてやる」


「望むところだ……あいてっ、いっ、やっぱりちょっと痛い……」



「あのぉ~」


「どうしたアイリス?」


「私は布団叩きでお願いします」



 尻をこちらに向けるアイリス、手に取った布団叩きで軽く叩いてみるとなかなかの弾力であることがわかった。


 これはちょっと手でモミモミしておごろべっ!



 ちょうど帰宅したセラにドロップキックをお見舞いされてしまった。

 というかミラの位置的に門の辺りから跳躍したとしか思えないのだが?



「この異世界人はどうしてアイリスちゃんのお尻を触ろうとしているのかしら、ちなみにハイ、買い物をして来たわよ」


「あでで、おう、早速買って来たものを確認しよう」



 セラとミラが購入したのは厚手のインナーを全員分、それからサイズ違いのコートを10着である。

 コートは店の在庫でメンバーの体型に合うものがこれしかなかったという、ちなみに俺の分はないようだ。



「残念ながらLサイズまでしか置いてなかったんですよ、勇者様はどう考えてもLLなんで今回は我慢して下さい」


「良いさ、俺はルビアとジェシカのおっぱいサンドウィッチで温めてもぼっ!」



 しかし今日は良く殴られるな……



「じゃあまずLサイズからね、3着あるからルビアちゃん、マーサちゃん、ジェシカちゃんの3人よ」



 セラの取り出したLサイズのコート、丈が長く、俺とそこまで身長が変わらないマーサでも膝の下まで隠れる程度だ。


 裏は起毛になっており、本来のシーズンであったら高くて手が出せなかったであろう代物だ。

 まぁ、ケチ臭いミラがOKを出して買って来たのだからかなり安くなっていたのであろう。



 その後、サリナにはSサイズ、それ以外のメンバーのうちコートが不要なカレンともっと温かい格好をしなくてはならないリリィを除いた者にはMサイズが手渡された。


 俺は仕方が無いから王国軍の方で仕官用のコートを支給して貰おう。

 マリエルにそう頼み、とりあえず防寒着は確保出来ることが決まった。



 コートとインナーの至急も終わり、セラとミラを加えて引き続き毛糸製品の生産に入る。

 俺用の腹巻はアイリスがかなり分厚いものを作ってくれた、おっさん臭い茶色なのが気になるところだが……



「じゃじゃ~ん、見なさい、私もパンツが完成したわよ」


「精霊様、いくら毛糸で作ってもTバックじゃ意味がないぞ」


「それもそうね、じゃあこれはマリエルちゃんにあげるわ」


「まぁ嬉しい、ちょっと穿いてみますね」



 そう言ってパンツを脱ぎ去り、毛糸のTバックに穿き替えるマリエル。

 何だか凄くエッチな感じになってしまったではないか……




「見て見て、私は尻尾を出す穴を作ってみたの」


「いや穴デカすぎだろ、穿いてみたらわかると思うがな」


「そうかしら、じゃあちょっと失礼して」



 巨大すぎる尻尾穴の空いたパンツを作成したマーサ、マリエル同様、わざわざ今穿いているパンツを脱いで試着をする……ほぼ尻丸出しなのだが……



「それじゃ間違いなく寒いからな、もう一度作り直せ」


「わかったわ、でもコレもったいないから普段着として使おっと」


「どういう普段着だよ、言っておくがそれで外を歩くなよ、この変態ウサギめ」



 バレたか、という表情のマーサ。

 絶対にどこかで見せびらかそうと企んでいたな……



 結局毛糸製品は上手に作ることが出来るミラとジェシカ、それからアイリスに作成を一任することとした。


 他の連中がやっても毛糸の無駄だからな。



 そのせいで炊事班のミラとアイリスが忙しくなってしまったため、夕飯作りはドライブスルー店の営業を終えて戻ったコリン達にやらせる。


 コリンはろくに使えないものの、他の3人は一応料理の心得があるらしい。

 これなら安心して任せられそうだ、ちなみに使えないコリンにはお仕置きである。


 縛って庭の木に吊るし、散々鞭を喰らわせてやった。



「痛いっ! いでっ! もうやめなさい、ほら、食事の準備が出来たそうよ」


「じゃあこれで終わりにしてやるか、食事を終えたら地下牢の雇われ店長のところに余りものを持って行ってくれ」


「わかったわ、わかったから早く降ろしなさい」



 コリンを木から降ろし、テラスから2階の大部屋に入る。


 毛糸グッズの作成もちょうど終わったところのようだ、これで今日はゆっくり出来るな。



 その日から1週間、戦争になることを見越した準備を着々と進め、第2回の作戦会議を迎えた……



 ※※※



 その日、王の間には自由報道教団との戦いについての決定事項を伝達するため、王都に居る王国の主要な人物が何十人も集められていた。



「全員揃ったようなので会議を始める、早速じゃが我らペタン王国は自由報道教団の総本山に宣戦布告を行った」



 わかってはいたものの、実際に戦争が始まることを知ってザワついてしまう会場。

 やる気満々の者、そうでない者……そうでないチームが大半か……



「それでババァ、向こうさんの返事はどうだったんだ?」


「これが返答のようじゃ」


「何だこれ、新聞?」


「今朝世界各国で配布された号外じゃよ」



 確かに号外だ、そしてそのタイトルは『報道の自由に反目する悪逆国家、遂に不当な戦争の開始を伝達』であった。


 下の記事には威勢の良い文章が並び、連中は完全に宣戦布告を受けるつもりでいることが理解出来る内容、というか駄王の肖像画に火を付けたような挿絵まで入っている。



「なんかさ、向こうから攻めて来そうな感じじゃないか?」


「それもあり得るが、出来る限りこちらが先手を打ちたいと考えておる、もう派遣する兵も集め終えたでの」



 それ以外にも貴族家などから可能な限りの兵力を捻出して欲しいというのが本日の要請であった。


 派遣する兵は全部で5万を想定し、さらに5万の予備兵力で王国を守備するという作戦らしい。

 ちなみに今のところ確保出来ているのは7万だそうな。



「今から列席者全員に紙を配る、そこへ氏名と供出可能兵力を書いて提出するのじゃ」



 直ちに兵士が紙を配り始める、とはいっても俺の所にはまともな兵など居ない。

 とりあえずパーティーメンバー全員で出るということで『12名』と記入しておいた。



「あ、勇者よ、おぬしは書かんで良いぞ、兵など居らぬからの」


「先に言えや恥ずかしい、12名って書いちゃったじゃないか!」



 笑われてしまった、というかどうして俺には兵をくれないんだこのババァは。

 あの戦えないおっさん達じゃ守るべきものも守れないぞ……



「ちなみにもうわかっているとは思うが、今回の戦で得た利益の分配は供出した兵力を基準とするでの」


「ちょっと待てババァ、それじゃあ俺はかなり不利にならないか?」


「安心せい、敵の国庫、というか主要な資産は国で受け入れるがの、市中での略奪に関しては自由じゃ、頑張るが良い」


「それってさ、俺達だけが略奪して良いってこと?」


「いや、全軍がやり放題じゃよ」


「やっぱりダメじゃないか、おい、どういうことだ? そっぽを向くな、口笛を吹くなっ!」



 チクショウめ、こうなったら仕方が無い、戦闘は程々にして略奪メインで動くとしよう。

 それでも数の暴力で圧倒されれば俺達のところに回ってくるのは雀の涙であろうが。



 ……というかそもそも勝てなくちゃ意味がないんですよ勝てなくちゃ、負けたら国家滅亡の危機だからな。



 その後皆が提出した紙の集計が行われ、総兵力は12万まで膨れ上がる見込みであることが伝えられた。

 よって出撃を7万、守備を5万に変更し、各領軍は供出した貴族自らが指揮することも決定する。



「では本日はこれで散会とする、各自準備を進め、5日後には兵を連れて王都北門脇の勇者領に集合するように」


「おいババァ、せめて地代を払え」


「では勇者にはこの銅貨1枚を授けよう」


「やったぜ! ってふざけんじゃねぇよ! 貰っとくけどさ……」



 7万の軍勢を集合させるのにウチの領地を使うというのに、その使用料が銅貨1枚とはなさけない。

 しかもババァめ、銅貨を胸元から出しやがった、ぬくぬくしていて気持ち悪いぞ……




「さぁ勇者様、次は研究所に行くわよ、リリィちゃんのドラゴン防寒着を作って貰わないと」


「そうだったな、じゃあ早めに行くとするか」



 王宮を出て外で待っていた仲間と合流し、そのまま研究所を目指した……



 ※※※



「うぃ~っす、マトン、元気してたか?」


「あら皆さん、私は元気ですが、シールド様が戦争の話ばかりしてきて困っています」


「アイツは戦争が好きだからな、今日正式に派兵が決まったからより一層うるさいと思うぞ」


「あら~、今夜は狸寝入りをした方が良さそうですね、羊だけど、ところで今日はどういったご用件で?」


「リリィが寒いのダメでな、防寒着を作ってくれ、人間形態用とドラゴン形態用の2つ」


「わかりました、では研究所の総力を挙げて完成させます、明後日には受け取れるようにしておきますね」



 やけに早いと思うのは俺だけであろうか? まぁ、でも作ってくれるならそれで良い、明後日また取りに来ること、それからリリィの体のサイズだけを伝えて研究所を後にした。



「さて、用も済んだし屋敷に帰ろうか」


「ご主人様、その前に干したお肉を買って行きましょう、寒いとこでは油が多いのを食べないとダメです」


「そうかそうか、で、それはカレンの好物だからってのとは違うんだよな」


「ギクッ、バレてしまいました」


「う~ん、でも一理ある話だから買いに行こうか」


「やった!」


「ちなみに悪い子のカレンは肉屋に着くまでずっと正座な」


「しゅん……」



 耳が立ったりしょげたりを繰り返す反応が可愛らしい。

 とにかくカレンの言う通り、脂の乗ったギトギト肉を買うために肉屋を訪れた。


 いつもドライブスルー店の仕入をしている所だし、少しはサービスしてくれるであろう。




「いらっしゃいませ、お、勇者パーティーの皆さんではないですか、毎度ありがとうございます」


「いえいえこちらこそ、でですね、今日はほぼ脂身の干し肉をと思いまして」


「脂身? それでしたら安くしておきますよ、あまり買う方も居られませんから」



 乾燥した牛肉の、特に油の多い部分を10kg購入しておいた、ついでに生ハムの原木も1つ、これは馬車の中で天井から吊るしておこう。


 他に買うべきものは……豚骨に目が行ってしまった、ラーメン食べたい……



「勇者様、さっきから豚の骨を眺めているようですけど、もしかしてスープにしたいとかですか?」


「ミラさん、大正解です」


「じゃあこれを1kgください、今夜はこれで出汁を取りましょう」



 思いがけないところで豚骨スープが堪能出来ることに決まった。

 気に入ったら普段のメニューに加えて貰おう。



「さて、さすがにそろそろ帰るぞ、カレンも良いな?」


「あとこの豚の脂身を……」


「む、背油か、ミラ、これもスープに使ってくれ」


「はいはい、濃厚豚骨スープに背油をチャッチャという感じですね」



 その日の夕飯は、久々、というかこの世界に飛ばされて初めてラーメンスープ風の何かを口にすることが出来た、あとは麺とチャーシューを……ラーメンの麺はどうやって作るんだろうな?



 まぁ、それっぽいスープが手に入っただけでも良しとしよう。



 ※※※



 翌々日、リリィの防寒着を受け取るために研究所へ向かう。



「お待ちしておりました、私がドラゴンヒーター開発主任です」


「ハゲ……じゃなかった個性的な髪型ですね、バーコードが反対まで届いていませんよ」


「おっと失礼、最近髪を切ったものでしてな、では早速地下の実験施設に参りましょう」



 ハゲの言う地下の実験施設とは、リリィがドラゴン形態になっても余裕で羽を伸ばせる程の広さがあるホールのようなものであった。


 着いてすぐに変身するリリィ、まずはドラゴン用の防寒着から試着だ。

 女性スタッフが脚立を使ってリリィの背中からすっぽり覆うように黒い鎧のようなものを装着する。



「胸の所にヒーターがありましてな、それが全身に熱を行き渡らせる役割をするのです、ですが効果時間は3時間、それを過ぎるとエネルギーの充填をしなくてはなりません」


「3時間、結構短いですね」


「ええ、今の技術ではそれが限界で、どこかに無限に魔力を発するデバイスがあれば……」



 俺の後ろを見ながらそう話すハゲ、どうやら暗黒博士人形に目が行ったようだ。

 そういうことであれば話は早い、肩に乗った人形を引き剥がし、ハゲに渡す……



『ぼ……僕はお話魔導人形、用途外での使用は怪我などの危険が伴うから厳禁なんだよ』


「うるせぇよ、分解されて動力源だけ取り出してやろうか?」


『・・・・・・・・・・』



 リリィのアーマーの胸部分に付いた箱が開けられ、そこに入っていた謎の石を暗黒博士人形に取り替える。



『あ、暖かいです、これなら雪山とかに行っても大丈夫ですよ!』


「良かったなリリィ、でも頭と尻尾、それから羽は出ているんだ、凍ったりしないように気を付けないとだな」



「まぁそこは酒でも飲んでおけば良いでしょう、もう1つ、人間形態用のものもお渡ししておきますね」


「ありがとうございます、製作費用に関しては全部王宮の馬鹿共がお支払しますんで」


「ええ、では金貨170枚、王宮の方に請求しておきます」



 そんなに高いのか……いや、最新技術をふんだんに使っているようだし、これが妥当なのかも知れないな、どうせ俺が払う訳ではないし、気にするのはやめよう。



「勇者様、これでようやく出発の準備が整いましたね」


「うむ、王都を出るのは明々後日だったな、というか戦地まではどのぐらいかかるんだ?」


「敵の本拠地でしたら馬車で5日、でもおそらくその前にどこかで敵軍とぶつかるそうです」



 その3日後、王都北門の外にある俺の領地に集合した王国軍7万。

 俺達が現着したときには既に隊列を組み、いつでも出発出来る体勢が整っていた。



 駄王と総務大臣がその前に現れ、台の上に乗ってスピーチの準備を……あれは俺達の店の商品受け渡し台なのだが?


 まぁ良い、後で弁償させよう、とにかくここから長い戦いの始まりだ……

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