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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第六章 王都で色々と
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200 お互いに

「この男は凍死ですね、おそらく店主が応戦したんでしょう、氷魔法使いのはずですからね」


「そういうことか、状況的に夜明け直前に襲撃したって感じだな」


「ですね、近隣住民が大きな音を聞いたのも日が昇る直前だったそうですから」


「となるとこの中に真犯人が……」



「ご主人様、探偵ごっこは後にして下さいですの、というかそういうのはプロの人に任せておくべきですわよ」


「ういっす」



 俺達に続いて到着した憲兵とともに破壊され、襲撃者と目される人物が死亡した氷店の実況見分をし、そこから真犯人を割り出そうとしていた俺。


 なぜか割って入ったユリナに怒られてしまった……



 というか犯人は間違いなくここで死亡している男だ。

 上半身裸のスキンヘッドで短パン、そしてなぜかトゲトゲの付いた肩パッドだけを装備し、ハンマーを持っている。


 よく見ると体の表面には薄い氷の膜が張り、冷凍で出荷されるカニのような状態になっている。

 これはさすがに死にますね……


 この薄着でオーナーの氷魔法を全身に喰らい、寒さで死んだと考えるのが一般的な見解であろう。

 だがとりあえずオーナーの意識が回復するのを待って事情を聞くべきだ。



 しばらく破壊された店の看板などを片付けながら待つ。

 そこへ遅れて登場したのは筋肉団の面々、ゴンザレス以下主要な筋肉達である。



「お~う、勇者殿……これは酷いな、誰がこんなことを」


「おうゴンザレス、やったのはおそらくそこの死体さ」


「ふむ、死体が動いたのか、そういう術式を使ったのであろうな」


「いや……話をややこしくするのはやめてくれ……」



 何かを勘違いしているようであるが、ゴンザレス達が到着したことにより、粉々になってしまった店の片付けは凄まじいスピードで進行した。


 というかもういつ建て直しても良いような状態である。



「う~む、氷も溜まっていないうえに店主がこのような目に遭わされるとは、この夏俺達はこの店ナシでどうやって生き残るというのだ……」


「ゴンザレス、この氷店はあんたらにとってそれほど重要なのか?」


「ああ、俺達のボディは恐ろしいまでの熱を持つからな、猛暑日は1日3回、この氷店でクールダウンしないとメルトダウンを起こしてしまうのだよ、王都を火の海に変えながらな」



 ゴ○ラじゃねぇか……というかメルトダウンするなら人の居ない山奥でひっそりとやって頂きたい。



 まぁとにかく、この店がゴンザレス達筋肉団員の生存に不可欠なものであるということはよくわかった。


 ただバイトテロで冬の間にコツコツ溜めてきた氷が全滅し、さらには店も破壊されたのである。

 国家レベルでの緊急支援がないとこの店を復活させることは叶わないであろう。



 ちなみに外れたドアの上で寝かされているオーナーはなかなかの美人さんである。

 年齢は29、独身、髪は黒で肌は透き通るように白い、雪女か何かじゃないだろうか? 一応人族ではあるが。



 と、そのオーナーが目を覚ますようだ。

 顔の上に手をかざし、太陽の光を避けるようなしぐさを始めた。



「うん……ん、ここは? 私のお店は?」


「このような状態になっておりまがげっ!」



「勇者様、目覚めてすぐにこの状況を見せるのは残酷よ」


「おいセラ、だからって殴るのも残酷だぞ!」



 オーナーのお姉さんが店舗の状況を気にしていたから教えてあげようとしただけなのに、どうして俺が殴られなきゃならんのだ?



「あ……私のお店……私の家……きゅぅ~」



 そう言って、オーナーのお姉さんは再び倒れてしまった。

 意識はあるようだが立ち上がることが出来ないらしい。



「店主殿、ここは俺達筋肉団に任せておけ、いつも世話になっているからな、無償で建物を再建しようではないか」


「本当ですか!? いや、助かります! 私なんかもうこのまま首でも括って世界の全てを100年先まで祟ろうかと思っていたところでしたよ」



 リアルに怖いことを言っているオーナーの女性であるが、とりあえずここは聞かなかったことにしておこう。


 襲撃者の死体を検分し終えた憲兵の1人がこちらにやって来る、まずは片付いた店の跡地から使えるテーブルと椅子を引っ張り出し、オーナーからの事情聴取を行うこととなった。



「あの、テーブルは良いんですが、椅子が1つ足りなくて……」


「大丈夫です、ルビア、椅子になりなさい」


「はいご主人様、どうぞお掛け下さい」



「えぇ……」



 当たり前のように四つん這いになるルビア、そして当たり前のようにそこへ腰掛ける俺。

 オーナーのお姉さんをドン引きさせることに成功した瞬間であった。


 そしてそんなことぐらいでは驚きもしない憲兵、普通にオーナーに対する事情聴取を始める……



「まずですが、この店を襲撃したのはあの死んだ男で間違いありませんね?」


「ええ、寝ていたら突然大きな音がして、外に出たら……」



 襲撃があったのはやはり朝方、ほとんどの近隣住民が寝ている時間帯である。


 突然の破壊音に目を覚ましたオーナーのお姉さん、強盗かと思い、慌てて外に出たところであの男に出くわしたのだという。



「何だか知りませんが、この店の氷を食べたらお腹を壊したとか何とか言っていました」


「あ、それは俺の店で暴れた奴も同じことを言っていましたね」


「では同一人物でしょうか? 性質の悪いクレーマーとか?」


「いえ、ソイツはもう死んでいますから、でも同じ組織から派遣された嫌がらせ部隊の仲間であることに変わりはないでしょうね」



 嫌がらせというか、物理的に店の建物を破壊しているのだからもはやそのレベルではない。


 俺達のときには普通の嫌がらせと店舗破壊が別々に行われたが、今回は同時に、しかもそこにオーナーが居る状態で行われたのである、やり方がどんどん派手になっているな……



「店主殿、あの男はあなたが氷魔法で退治した、ということでよろしいですかね?」


「はい、ハンマーのようなもので肩を殴られてとっさに反撃してしまいました、ダメだったでしょうか?」


「いえいえ余裕でOKです、あと死体はこちらで引き取って広場で晒し者にしますから、片付けに関してはご安心を」


「ありがとうございます憲兵さん、でもあの殺してしまった方、やはりもう1つの氷店の関係者なんでしょうか……」


「そうでもあり、さらに週刊大王都の関係者でもあるはずです」



 さらっとそのことを言ってしまう憲兵、被害者とはいえ一般人に漏らしても構わない情報なのかは微妙だが、これから色々と話を聞くうえで伝えておくべきだと判断したのであろう。



 今日の事件に関しての憲兵からの質問はこれで終わり、持ち帰った情報を分析してから改めて実地調査を行うそうだ。


 憲兵が帰り、続いては俺達が以前この店であったバイトテロについての話を聞く番だ。

 筋肉団はこの件も一応聞いておきたいということで同席したままである。



「……真面目なバイトの方だったんですが、私用で店を離れた隙に氷蔵の中へ入ってしまったようで」


「鍵とかは掛けていなかったんですか?」


「掛けていましたし、壊されてもいませんでした、結局どうやって中に入ったのかすらわからず仕舞いでして……」



 その事件があったのはこの店が週刊大王都の取材を受け、次週に発行された雑誌で散々なことを書かれた直後である。


 ゆえに、オーナーのお姉さんが何かそのバイトの至らない点、というか店の評価を下げる点に立腹して殺害したのではないかと疑いの目を向けられる事態にも陥ったという。


 だが、結局お姉さんのアリバイは完璧、憲兵の方ではそのバイトの人物が何らかの方法を用い、ふざけて氷蔵に入った後、脱出出来なくなって死亡した、という結論を導き出したそうだ。



「あのときは本当にショックでした、友人と一緒に帰宅して、かき氷を振舞おうと氷蔵を開けたら……」


「死体が転がっていたということですね」


「ええ、なぜ私がこんな目に遭わなくてはならないのか、もういっそ邪神を召喚してこの世界を滅ぼしてしまおうかと思ったぐらいです」



 この人相当に病んでるな……しかしそれでひと夏分の氷を全て失うという事業遂行上クリティカルなダメージを負ってしまったのだ、無理もないか。



「主殿、ちょっと良いか?」


「何だジェシカ、そろそろルビアと椅子を代わるか?」


「うむ、そうしても良いがその前に1つ確認しておきたいことがあってな」


「何を?」


「そのバイトの人物、どうやって氷蔵の中に入ったかわからない、と言っていたな」


「んだ」


「もしかして例の転移装置とやらで送られたのではないか? 本人の意思に関係なく、強制的に」


「……あり得るな、その可能性について憲兵にも知らせておこう、だがとりあえず今は椅子になれ、ルビアが限界だ」



 新たに四つん這いになったジェシカの背中に座り、突如話題に上がった転移装置についてわかっていない様子のお姉さんに詳細を伝える。


 もしこの仮説が正しければそのバイト君は殺害されたということになるのだ、お姉さんの顔は真っ青になってしまった。



「これに関しては俺達から憲兵、いや王宮に報告しておきます、ちょっと残酷な調査結果になるかもですが……」


「ええ、ここまでくるともう何が起こっても驚きはしません」


「では次です、この近くに出来た新しい氷店についてお話を覗いたいのですが」


「あのお店については私も良くわかりません、突然開業して、氷もどこから持って来たのか、おそらく魔法ではなく自然に出来たものを使っているようですし」



「主殿、きっとそれも転移装置を使ったに違いない、あいたっ!」



 下から喋る四つん這いのジェシカ、振り返ってこちらを向いたせいで座り心地が悪くなってしまったではないか。

 尻をバシッと叩いて修正させる。



 しかしそれもジェシカの言う通りだ、氷店の店主が見る限りで天然のものだというその店の氷、どこかの寒冷地から転移装置を使って運んで来たという可能性は非常に高い。


 となると、その店にも当然フェイクティップス社が関与しているということになる。

 これはただのパクリ業態ではないのがほぼ確定したな……



「おう勇者殿、今からちょっとその店に襲撃を掛けてみないか?」


「そうだな、ガサ入れしてクロだったら氷も貰っちゃおうぜ、夏にこの店で使うんだ」



 まだ捜索前であるが、その店がクロであるのはもう確実だ。


 ではその店のオーナーを殺すか捕まえるかし、中にある氷を全て奪ってしまえば良い。

 そうすればこちらの善良なお姉さんがこの夏を乗り切ることが出来るのだ。



「でも勇者様、襲撃はちょっと待って」


「何だセラ、ビビッてんのかコラ?」


「違うわよ、先に今の話を王宮か憲兵に伝えた方が良いってこと、襲撃の前に疑いが深まったことを主張しておかないとこっちが悪者にされかねないわよ」


「なるほど、じゃあ王宮へ行こう、どうせ新たな情報も共有しておきたかったところだしな」



 オーナーのお姉さんには今後起こること全てに関して心配は要らないと告げ、氷店の跡地を出る。

 俺達は馬車で、ゴンザレス達はジョギングで王宮を目指した……



 ※※※



「じゃあ俺とセラ、それからマリエルで行こう、他はちょっと待っていてくれ」


「ではご主人様、お小遣いを下さい」


「ダメだ、手持ちが無いならその辺の綺麗な小石でも拾って遊べ」



 金を要求するルビアにはきっぱりと断りを入れ、王の間へと向かう。

 ちなみに普段渡している小遣いをすぐに使い切ってしまうのはあの女だけだ。




 王の間に居たのは駄王と総務大臣のみ、とりあえず昨夜暗黒博士や3人から聞き出した話、先程氷店で聞いてきた話、それからジェシカの予想である転移装置を使った殺人の可能性について伝えておく。



「ふむ、勇者もゴンザレスもご苦労じゃったな、しかし転移装置か、また厄介なものを使っているものじゃの」



「おぉ、ゆうしゃよ、その転移装置とやらを使えば世界の酒を取り寄せ放題ではあるまいか?」


『馬鹿は少し黙っておけ!』



 全員で一斉にハモり、くだらないことを言う駄王を黙らせる。

 今はそんな話をしている暇ではないのだ。



「では勇者よ、そのもう1つの氷店とやらを今から襲撃するのじゃな」


「ああ、もう敵の一味であることは間違いないからな、金目のものは残しておくから、後で回収して被害者にでも配るんだ」


「うむ、そうしよう、ちなみに明日おぬしらが捕らえた記者の男を公開拷問処刑にするのじゃが、見に来るかの?」



 公の場で自白剤を使えば悲惨な最後を民衆に見せ付けることが出来るゆえの措置らしい。

 まずは普通に拷問し、良い感じのところで自白剤を投入し、最後まで公開するとのことだ。


 とりあえず時間があったら見に行くと言っておいたが、正直人が破裂して死亡する瞬間などあまり見たいとは思わないのだが……



「てことで行って来るから、万が一何か問題が起こったら揉み消しておいてくれ」


「任せておくのじゃ、いつも王の問題行動を隠蔽しておるのでな、そういうのは得意じゃよ」



 そういうことであれば安心して襲撃を掛けることが出来そうだ。

 王の間を出て外に居たメンバーと合流し、ターゲットとなるもう1つの氷店を目指した……



 ※※※



「ここか、大層ご立派な店構えじゃないか」


「例によって客は入っていないようだがな、商店街では相当に嫌われているのだろうよ」



 この店が業態のパクりで成り立っていることは既に周辺住民の知るところにあり、それゆえ誰も寄り付かないのだという。


 だとすれば多少滅茶苦茶をしても構わないであろう、まずは安定のドア破壊からだ……



「カレン、マーサ、やれ」


「えいやぁぁぁっ!」

「とぉぉぉっ!」



 両開きになった店のドアを蹴破る2人。


 凄まじい轟音とともに周囲の壁ごと弾け飛んだドアは、1枚は中に居た従業員の1人に当たり、もう1枚は反対側の壁に直撃して砕け散った。


 運の悪い従業員は全身を強く打って死亡したようだ……



 全員で一斉に中へ入る、生存している人間は若い女が1人とおっさんが2人である。

 3人共目を丸くして固まり、状況がイマイチ把握出来ていないようだ。



「おいっ! 全員そこから一歩も動くな、微動だにするな、責任者、というか店長的な奴は手を挙げろ!」


「……あの、店長でしたら私です、雇われですが」


「何動いてんだ、死にてぇのか?」


「え? だって手を挙げろって言われたから」


「おうお前、口答えする気か?」


「ひぃぃ……」



 責任者として名乗り出たのは女、なかなか可愛らしい感じなので殺しはしない。

 とりあえず舐められないように脅しだけは掛けておくが。



「まず質問に答えろ、お前を雇ったのは誰だ? それから後ろに居る2人の素性を教えるんだ」


「えっと、えっと、私を雇ったのはこのお店のオーナーです、後ろの2人は雑誌記者? の方ですよ」



 おっさん2人の方を見ると、手元には字が書かれた大量の紙、もしかして週刊大王都の原稿じゃないのか?


 紅茶店もそうであったらしいが、こういう小さな店でコソコソと編集をしているのが常なのかも知れないな……



「おう勇者殿、このおっさん共はもう敵で確定だ、後で俺達が王宮まで運んでおこうではないか」


「任せた、それでもう一度店長に聞くぞ、オーナーはどこへ行った? この店には来るのか?」


「いえ、私も面接を受けて以来会ったことがなくて、お給料はそこの2人がいつも持って来てくれますし」



 もう一度おっさん2人組の方を見る、既に筋肉団員によってボコボコにされ、布袋に詰められて搬送の準備が整っていた。


 この連中は拷問しても口を割らないのだが、それでも何もしないで殺してしまうよりは良いであろう、可能な限り苦しませて死なせたいしな。



 さて、ここで店長にもう1つ質問をしておこう……



「お前さ、この店が他の店を潰すつもりで始めたようなものだって知っているはずだよな? なのにどうしてこんな所で働いているんだ?」


「え、まぁ、その……お給料が良いからです」


「ミラ、そいつを殴って気絶させろ、ルビアは縛り上げておくんだ」


「へっ? あ、ちょっと待ってくだがっ!」



 どうせもう1人、というかもう死体だが、コイツも似たような理由でこんな店に勤めていたに違いない。

 弔ってやる価値は無さそうだからそのままにしておこう。



「勇者様、この子は捕まえてどうするのかしら? もう私達のお店はコリンちゃんとあの3人で十分よ」


「向こうの氷店にくれてやるのさ、一生タダ働きする奴隷としてな、その前にウチで拷問するけど」


「あら、そういう使い道もあったのね」



 店長の女を拘束し、セラとそんな無駄話をしている間、ゴンザレス達は店の中を探して地下への通路を発見していた。


 そこから冷たい空気が上がって来る、下は氷蔵になっているということか……



「おう勇者殿、これはかなりの量の氷だぞ、これだけあればひとつの氷店が夏中やっていけそうだ」


「良かったじゃないか、これで筋肉団員がメルトダウンしなくて済みそうだな」


「おうっ! 実に助かったのだよ!」



「で、氷はわかったんだがな、マーサの持っている壷は何だ?」


「知らないけどイチゴジャムみたいなのが入っているの、貰って良いでしょ?」


「かき氷のシロップか、まぁそのぐらいなら構わんだろ」


「やったぁ!」



 ちなみに甘いもの大好きのルビアはメロン味を、マリエルはブルーハワイ味のシロップをそれぞれ確保したようだ。


 肉類が全く無いことでショゲているカレンとリリィとは対照的に嬉しそうな3人、だがシロップだけ持ち帰ってどうするつもりなのであろうか?



 その後、王宮へおっさん2人を連れて行くゴンザレス達と別れ、俺達は店長の女を馬車に押し込んで屋敷へ帰る。


 今日も夕方になってしまった、コリン達は既に戻っている頃だな。



 帰り道、前方からかなりのスピードで走って来る馬の姿が見えた。

 乗っているのはシルビアさんだ、こちらを見つけると、さらに速度を上げて駆け寄って来る……



「どうしたんですかそんなに慌てて?」


「大変よ、皆のお店が襲撃されたわ、領地に居たおじさん達が応戦して、怪我人が出ているそうよ!」


「マジですか!? わかりました、すぐに戻ります!」



 迂闊であった、俺達が店の方に居ない隙を狙われたか。


 とにかく速攻で向かわないとならない、ルビアだけはより早く到着するため、シルビアさんの馬で2人乗りして先に向かう。


 俺達はジェシカの操車する馬車で、広い道を全速力で駆け抜けた。



 おっさん達は大丈夫であろうか、コリン達は怪我をしていないか、心配である……

お陰さまで200話に到達しました。


今後も毎日投稿してまいります、評価☆・感想・ブックマーク等頂けるとより一層頑張ることが出来ます、今後ともよろしくお願い致します。

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