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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第六章 王都で色々と
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199 追跡開始

 俺達のドライブスルー専門店が敵によって打ち壊された日の翌日、王宮でその事件の犯人、というか犯行組織の討伐に関する会議が催された。


 集まったのは王宮の人間や上位の貴族、そして政府関連組織の代表者、さらには民間団体、非合法組織のボスまで呼ばれている。


 もちろん俺は体制側、政府関連組織である勇者パーティーの代表者としての参加だ。

 決してマフィアの類ではないということを断っておこう。


 ちなみに俺の横にはゴンザレスが座っている、デカい、狭い……



「なぁゴンザレス、ちょっと良いか?」


「おう勇者殿、何でも聞きたまえ」


「マフィアのオジキは顔見知りなんだけどさ、その周りの連中は初見なんだ、どういう奴等だ?」



「うむ、あのスキンヘッドが馬車暴走族の頭目、メガネの厳ついのが闇金ギルドのマスターだ、それから……」


「うん、ろくでもない連中だということはわかった」



 おそらく今後係わり合いになる可能性は薄いであろう、一期一会の面々だ、覚えておく必要はなさそうだな。


 マフィアのオジキと憲兵団長が親しげに話しているのを見る限り、癒着関係にあるのではないかと勘繰りたくもなるのだが、俺には関係のないこととして考えるのをやめた。




「全員揃ったようじゃの、ではこれよりフェイクティップス粉砕特別対策会議を始める、ちなみにここでの発言は議場の外で責任を問われるものではないので安心するように」



 総務大臣の一言で会議が始まる、駄王はもう居眠りをしているようだが、あの顔はどう見ても二日酔いのものだ。

 やる気がないなら帰れよな。



 で、最初の議題は先日俺達が襲撃を掛けた紅茶ショップの件についてである。

 状況を説明するのはまずオジキ、その次が俺だ。


 オジキが立ち上がり、詳細を話し始めた……



「え~、まずあの連中はアジトを転々とし、どこを襲っても人っ子一人現れねぇ状況が続いていたんじゃ、あそこで捕まえたオーナーが初の関係者じゃったな」


「ふむ、『茶葉香る世界の紅茶ショップ』は少し前まで商店街に存在した『ボストン茶会店』の店主を殺害、その業態を奪ったものという話じゃったの」



 リアルなボストン茶会事件じゃねぇか、何か違うか?



「その件に関しては奴が白状しやがった、それ以外のことは何も答えやがらねぇ、お手上げじゃよ、次は王宮で拷問する番じゃな」


「では後程おぬしらの組事務所に憲兵を送ろう、あ、強制捜査ではないのでな、戦うでないぞ」




 次は俺が説明する番だ、だが説明するといっても何を伝えたら良いのかわからない……



「え~っと、とにかく店に来た雑誌記者が敵でさ、その後暴れた客が居て、そいつを殺した殺し屋を尾行したらアレだったんだ、とにかくやべぇよ、実際」


「……おぬしは本当に説明が下手じゃのう」



 しまった、ミラかジェシカを連れて来るべきであった。

 こういう状況説明とかそういうのは本当に苦手だ。


 だが、俺達の方に関しては昨日おれ自身がここへ来たことでほぼ正確な情報を王宮で把握している。


 捕らえてあった雑誌記者の馬鹿野朗も昨夜のうちに憲兵が来て回収して行った。

 こちらでは何も吐かせることが出来なかったため、拷問係はバトンタッチだ。



「ちなみにここにいる面々で実際に被害を受けているのは勇者パーティーとマフィア連中だけということかの? まぁ王宮も酷い目に遭っているのじゃが」



「総務大臣殿、直接的にではないが我々筋肉団も被害を被ったのですよ」


「ほう、それは初耳じゃな、何があったというのじゃ?」



「実は我々がこれからの時期にかなり世話になるであろう氷店がやられたのです、魔法で作った氷蔵にふざけて入ったバイトが死亡したそうで、その直前にあの雑誌で扱き下ろされていたとか」


「バイトテロ体張りすぎだろ、命投げ打ってんじゃねぇか……」



 その氷店、おそらくかき氷の店なのであろうが、とにかく貴重な氷魔法使いが毎日魔力を使い切ってコツコツ溜めた氷が事故の捜査のために全て溶けてしまったという。


 それが原因で今年の夏の営業が絶望的になってしまったというのだから笑えない。



「それで、似たような店が近くに出来るところまで同じ感じなのか?」


「うむ、しかもどこからともなく大量の氷を仕入れてきてな、あっという間に開業準備が整ったそうだ」



 これはウチも気を付けないとだ、この話を聞く限りでは俺達の店を破壊し、その後はすぐ横に同じドライブスルーサンドウィッチ店を始めるはずだからな。



 と、そこへ王の間の扉がノックされる音、どうやら俺が引き渡した雑誌記者を拷問していた兵士のようだ。



「会議中に失礼致します、あの男が雑誌の販売方法を吐きました」


「ほう、今まで謎じゃッたが、遂に喋りよったか」


「販売方法? どういうことだ……」


「雑誌を発行しておるんじゃからそれを書店に届けんといかんじゃろ」


「確かにそうだな、配達員が居るんじゃないのか?」


「それがの、毎週決まった日に朝方書店の前に雑誌が置かれていたそうなのじゃ、売上金を受け取りに来るのもその辺の乞食を使っておったとか」


「用意周到だな、そこまでして尻尾を掴まれたくないのかよ」


「そういうことじゃな、して、どうじゃった?」


「ハッ! 実は……」



 兵士の言葉は衝撃的なものであった。


 週刊大王都、いや、俺達が追っているフェイクティップス社の雑誌は全て、魔導転移装置によって毎週お近くの書店まで転移させていたとのことである。


 さすがに売上金の回収にそれを使うことは出来なかったため、仕事と金が欲しい乞食を使って取扱店を回らせていたそうだ。


 もちろん金を持ち逃げされるようなこともあったであろうが、奴等の目的は儲けではない、この王国をダメな方向に導き、弱体化させることだ。


 少しぐらい金の回収段階で損失が発生したとしてもどうと言うことはないのであろう。



「でもさ、魔導転移装置なんて誰が作ったんだよ?」


「おそらくはこの間滅ぼした共和国、いや待て、それをバックアップしていた魔王軍が……」


「てことはアレか、俺に憑り付いたかの如く付きまとっている……帰ったらちょっとボコボコにしてみるわ」



 どう考えても暗黒博士の発明品である。

 あのゴミ人形め、何から何まで迷惑を掛けすぎだ……



「で、肝心の本拠地についてはまだ吐かないのか? 編集部とか、本社とか」


「それに関しては全く口を割りません、あとは賭けになりますが超強力自白剤を使うほかないかと」



 超強力自白剤を使うとかなりの確率で知っていることを全て喋るのだが、使用後1時間程度で効果が切れ、対象の体が破裂して粉々になってしまうという恐ろしいものとのこと。


 確実ではない以上かなりのリスクに晒されることになるわけだし、そもそも奴をそんな簡単に死なせるのは惜しい、俺は自白剤の使用には反対の意思を表明しておいた。



「とにかく連中のアジトを突き止めることが目下の最優先時事項じゃ、いかなる組織化を問わず、全力で探し当てるように!」



 総務大臣の気合の入った一言で会議が終わる。

 会議メンバーは各自解散して行った。



「あ、そうじゃ勇者よ、おぬしらが潰した店で働いていた従業員をそちらで捕らえておるんじゃろう?」


「うん、バイトの女3人だけどな」


「念のためその3人も締め上げておいてくれぬか、何か知っていることがあるやも知れんでの」


「わかった、クズ人形と並行してそっちからも情報を吐かせるよ、あまり期待は出来ないがな」



 そう言って王の間を出る、外は既に夕方だ、みなはもう屋敷へ帰って来ている頃だな。

 用意された馬車に乗り込み、帰路に着いた。



 ※※※



「ただいまぁ~っ、おいそこの人形、ちょっと来い」


『僕はお話魔導人形、主として簡単な受け答えが……』


「死にてぇのか?」


『・・・・・・・・・・』



 帰って早々、まずは暗黒博士から転移装置とやらの情報を聞き出す。

 やはりコイツの発明であったようだ、さらに締め上げて詳細を聞こう。



「でだ、その装置を止める、もしくは破壊するにはどうしたら良いんだ? ちなみにこの場で貴様を破壊するのは凄く簡単だということを考慮して答えろ」


『どこかにある本体を破壊しないとダメなんだよ、もっとも貴様のような愚劣な輩にはそれがどこにあげっ!』


「早くその場所を言え、でないと漂白剤に浸けて真っ白にするぞ」


『し……知らないんだよ、装置は作ってすぐに引き渡したんだよ』


「誰にだ?」


『MHK(魔王軍放送クラン)だよ、その先どこへ行ったかは知らないんだよ』



 ここで遂に魔王軍という言葉が出てきた、おそらくコイツと共和国がそうであったように、その魔王軍の何とやらもフェイクティップス社と協力関係にあるということだ。


 そうなると転移装置の本体はこの王都ではなく、共和国かその周辺のどこかに隠してあると見て良いであろう。


 これの破壊は後回しだ、それよりも町の書店にこの会社の発行物を取り扱わないよう要請しないとだな。



「マリエル、国側で雑誌自体の発行を禁止することは出来るか?」


「出来るはずですよ、もうここまで証拠が出ていますからね、以前あった王都有害図書倶楽部と同列です」



 王都有害図書倶楽部は不動産投資詐欺をやっていた魔将補佐、ツボネが代表を務めていた雑誌発行団体である。


 その団体の雑誌は内容があまりにも酷いものであったため、すぐに禁書に指定されたそうだが、一見まともな情報誌を装っている週刊大王都はその網を潜り抜けていたそうだ。


 だが今回、その卑劣な手段が白日の下に晒されたことによって状況が変わった。


 マリエルによると、早ければ次週の号から発行は禁止、今流通しているバックナンバーも全て焚書に処されるはずだという。



 というかこのメディアを使って悪さをする作戦、どう考えても魔王の入れ知恵じゃないか、転移装置云々の前に魔王軍の影響があるのは確定だ、それにもっと早く気が付くべきであったな。



 しかし敵が世論操作で人族の世界をどうにかしようと企んでくるのはこれで3度目だ。


 一度目はザマスのババァ、そして企業魔将の補佐であったツボネ、そして今回である。


 唯一の違いは、この事件に関しては完全に人族の内ゲバ、既に滅ぼしたはずのブリブリ共和国の残りカスみたいなものであるということだ。


 魔王軍の関与はそのやり方と、それから暗黒博士が作り出した転移装置とやらを与えただけに違いない。



「とにかく雑誌自体が発禁になってもそこかしこで被害が出ることは変わらない、俺達はどうして奴等が王都の零細店舗を狙うのかを調べようぜ」


「とはいえ主殿、何かアテがあるのか?」


「今日の会議でゴンザレスが言っていたんだが、どうも王都の氷屋がやられたらしい、店主も生きているらしいから明日話を聞きに行こう」


「なるほどな、で、他にやることはないか?」


「他には……そうだ、捕まえてある3人からも一応話を聞いておけって言われていたんだった」



 すぐに地下牢に収監してあった3人を引き出し、2階の大部屋へご招待する。

 特に情報は持っていなさそうだが、もしかすると何かのきっかけを掴めるかも知れない。



「あの、私達は本当にただのバイトでして、そういう裏事情とかは一切……」


「黙れ、ルビア、ちょっと鞭を持って来るんだ、痛め付けても何も吐かなかったら今の言葉を信じてやる」


「ひぃぃぃっ!」



 すぐに痛そうな細長い鞭を持ってくるルビア。

 さて、まずは茶髪ショートの子からだ、床に腹這いにさせて両手両足を押さえ付ける。



「いくぞっ! こいつを喰らえっ!」


「いたぁぁっ! 痛い、痛いです、やめて下さい!」


「まだまだっ!」


「きゃぁぁぁっ!」



 背中と尻に鞭を連続で振り下ろす。

 服は裂け、蚯蚓腫れになって血が滲んだ素肌が除いている。


 100回程打ってみたが、何も喋る様子はない、というかそもそもまだ質問をしていない、それはこれからだ。



「さて、何か喋る気になったか?」


「いたた……本当に何も知りません、知っているのはあそこの客はこの間皆さんが殺したり捕まえたりした人達だけだったってことぐらいです」


「他の客は一切来たことがなかったのか?」


「ええ、私の知っている限りでは」


「連中は中で何をやっていた?」


「私は厨房に居ることが多かったのでわかりません」



 そこで、後ろに座らされていた清楚系の子が手を挙げる、どうやらこの子がメインのホールスタッフだったようだ、何か知っているのか?



「あの~、雑誌を編集していましたよ、毎週100冊ぐらい」


「記事はアイツの書いたものだけか?」


「いいえ、店長がちょくちょくどこかへ取りに行っていました、それで持って来たものをあの記者の人が編集して……」



 つまりマフィアのオジキ達が連れて帰ったオーナーが他の構成員に繋がる何かを知っているということだ。


 きっと記者のおっさん同様、仲間に手が届くような情報に関しては死んでも隠し通すつもりなのであろう。

 これは王宮の拷問でも吐きそうにない情報が出てきたな。



 いや、超強力自白剤を使えば何かが引き出せるか?



「えっと、わたしもそういうようなことでしたらわかることが……」



 今度は鞭で打たれていた茶髪ショートが発言する。

 どうやら店のオーナーと雑誌記者のやり取りの中に気になる会話があったそうだ。


 その内容は、『今は客が来なくとも良い、このまま店を続けるべきだ』ということを雑誌記者のおっさんからオーナーに伝えるものであったという。



「良くわからんな、だがあの店の営業を継続するのが現状の目的だったってことだな、だが相当の赤字だろうに、どこから金が出ていたんだ?」



「あ、それなら私がわかります、ウエイトレスだけでなく帳簿の方も私がやってましたから」



 今度は地味子、どうやらオーナーのおっさんは記帳がまるで出来なかったようだ。

 それで従業員の1人であるこの地味子にそれを丸投げしていたと……



「で、店の運転資金はどこから入ってきていたんだ? 売上なんかほぼゼロだったろうに」


「毎月1回、支援企業からの出資金が届いていたんです、お店の収入はほとんどそれだけでした」


「支援企業ってのは? 商号はわからないのか?」


「ええ、支援してくれる企業とだけ言われていましたから、仕訳帳の摘要欄にもそのように書いていましたね」



 まぁ、おそらくフェイクティップス社であろう、しかしそこまでしてあの店を維持する意味はどこにあるのだ? わざわざ元々あった店を潰してまで業態を奪った理由は?


 まぁ、それに関しては明日以降、被害に遭った店で話を聞いてから考えよう。



「じゃあお前ら3人に聞きたいことは終わりだ、終わりだが……1人だけ鞭で打たれたってのは不公平だな」


『ひぇぇぇっ!』



 清楚系と地味子も床に押さえ付け、それぞれ100回の鞭打ちを喰らわせてやった。

 その後3人をルビアの回復魔法で治療し、食事の前に風呂に入ることとする。


 せっかくなのでこの3人も一緒だし、1人寂しく地下牢に居たコリンも誘う。


 そしてそのコリン、湯船に浸かったところでで何かを思い出したような顔をし、こちらに近付いて来る……



「ちょっと良いかしら?」


「どうした? 夕飯ならこの後だぞ」


「ではなくてこの間の雑誌記者の人よ、何か見たことがあるって言ったじゃない」


「そういえばそうだったな、で、それがどうした?」


「思い出したのよ、あの人、いつも共和国の元老院でインフリー様に付いていた新聞記者だわ」


「なんと!? じゃあ隙を見て逃げ出したか何かして王都に潜り込んだのか……」


「おそらくそうね、あの場で思い出せなかったことを謝罪してあげるから感謝なさい」



 実に生意気な態度であるが、何かの手掛かりになりそうな情報を提供したのだ、今回は不問としよう……いや、やっぱムカつくな、後でお仕置きしてやろう。



 しかしこれで例の週刊大王都と共和国のメディアで人員の行き来が行われていた、つまり中身が同じ組織であったことが決定付けられたな。


 このことは王宮へ報告だな、似たような情報は既に掴んでいるようだが念のためだ。



「さぁ、私からの情報提供は以上よ、謝礼として今日は2階で食事を取らせなさい、寝るのも2階よ」


「良いだろう、その代わりあのとき思い出せなかった罰として食事の準備が出来るまでお仕置きだ」


「上等よ、好きなようにしなさい」



 そう言い残して風呂から上がり、偉そうに階段を上がっていくコリン。


 先程使った鞭がそのまま置いてあったのをみて慌てて逃げ出そうとするがもう遅い、すぐに取り押さえて床に押し付ける。



「さてコリン、お仕置きを始めようか」


「ちょっとタイム! 待ちなさい、それで叩くのはやめっいゃぁぁぁっ!」


「冗談だ、反省したか?」


「へへぇ~っ! 申し訳ございませんでしたぁ~っ! どうかお尻を叩くぐらいで勘弁して下さいまし……」



 結局お尻ペンペン100回の刑で良いにしてやった。

 しかし終わった直後に生意気な態度を取り戻すコリン、やはり鞭で痛め付けるべきであったか?




 その後、夕食を取って少しだけ酒を飲み、その日は布団に入った。


 翌日は店の営業をコリン達4人とバックアップのアイリスに任せ、俺達は氷店の店主の所へ話を聞きに行く予定だ……



 ※※※



「じゃあ俺達は商店街の方へ行くから、ついでに今日の分の買い物も済ませてくるよ、アイリス、よろしく頼むぞ」


「はぁ~い、いってらっしゃ~い」



 間の抜けたアイリスの返事を確認し、馬車を走らせてゴンザレスが言っていた氷店へと向かう。

 場所は甘いもの大好きルビアさんが把握しているから特に問題はない。



「ここの角を曲がった先にそのお店が……粉々になっていますね……」


「どういうことだよ? てか誰か倒れていないか? しかも2人」


「この店のオーナーと、もう1人は誰かわかりませんね、あ、オーナーさんは生きていますよ」



 すぐにオーナーを治療し、崩壊した店舗のドアを地面に敷いてその上に寝かせる。

 まだ朝は早いものの、既に近所の人間が憲兵を呼びに行ったようだ、すぐに続々と人が集まり出す。



「こっちの死んでいる奴は誰だ? 明らかに商人ではないが」



 というか確実に襲撃者である、巨大なハンマーを握っていることから、店の建物を破壊したのもコイツであろう。


 これはまた週刊大王都、いやフェイクティップス社の仕業に違いない……

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