193 鳥の首の乱獲
「起きろルビア、トンビーオ村に着いたぞ、夕飯の買出しをしてコテージに帰るんだ」
「むぅ~、あと3時間……」
「お前は船に乗ってすぐにぐっすりだったろ、一体何時間寝るつもりだ?」
「……ずっとです」
「・・・・・・・・・・」
大魔将である暗黒博士、そしてそれを作成したエリナを討伐した俺達は、ドレドの船に乗ってトンビーオ村に帰還した。
明日以降、冒険者ギルドで指定された鳥の首を乱獲し、1つあたり銀貨1枚、そして10個以上の収集で固定となっている金貨1枚の報酬を獲得するのだ。
で、そのために必要なのが囮となるエリナ。
エリナは300年と少し前、サリナの5歳の誕生日にとんでもなく不気味な人形(暗黒博士)をプレゼントした咎で罰せられることが決まっている。
「おいエリナ、降りるからさっさと歩け」
「ちょっと歩きにくいので縄を解いて下さい、あとお尻痛いです」
「ルビア、エリナをきっちり縛りなおして、あと尻も治療してやれ、サリナが叩きすぎて青くなっているぞ」
「ごめんエリナ、ちょっとやりすぎたかもだわ」
「あらサリナ、じゃあもう許してくれるのかしら?」
「それはダメよ」
「うぇ~、サリナの意地悪」
エリナの縄を解き、ルビア特製のエッチな縛り方で縛り直す。
そのまま船から連れ出し、山の方にあるコテージへと向かった。
買出しはセラとミラが担当してくれるそうだ、コテージではメイとアイリスも待っているし、早めに帰ってやろう。
「ところでエリナ、夕飯は普通に食べるんだよな?」
「よろしければ私の分もお願いします、ちなみにお酒があると尚グッドです!」
「調子に乗るな……と言いたいところだが1人だけ飲ませないわけにもいかんな、その代わり明日は頑張れよ、囮だからな」
夕飯の話をしながらコテージに辿り着くと、ちょうど外でアイリスが風呂焚きを、メイが落ち葉の掃除をしていた。
俺達がエリナを連れ帰ったことに驚いていたメイであったが、事情を説明すると妙に納得した様子であった。
きっとエリナやその親戚達なら暗黒博士のようなものを作り出したとしても別に不思議ではないのであろう、頭とか凄く良いしな。
「あのぉ~、お夕飯の支度はどうしましょうか?」
「おうアイリス、今セラ達が買い出しに行っているからな、帰って来てから準備すれば良いよ、あ、酒だけは多めに出しておいてくれ」
「はぁ~い」
間の抜けた返事をしてコテージの中へ戻って行くアイリス、外でやっていた風呂焚きがまだ途中のはずなんだが……
しばらくするとセラとミラが買い出しから帰還する、今日はアサリと海藻、それに刺身用の大きいアオリイカを買って来たようだ。
早速アイリスが腕を振るい、豪華な料理が食卓に並ぶ、ちなみに忘れ去られた風呂は地獄の釜の如く沸騰している。
「はい、それじゃあ大魔将討伐に乾杯!」
『うぇ~い!』
「どうしたエリナ、乾杯だぞ?」
「あの、私は討伐された側の立場なんですが……」
「どうでも良いだろそんなの、宴なんだから派手にいこうぜ!」
「それもそうですね、じゃあカンパ~イ!」
このエリナという悪魔、どうやら口車に乗せられやすいタイプのようだ。
適当なことを抜かしたつもりでもなぜか納得してしまう。
そのエリナ、だいぶ酒が回ってきたところで謎の装置を作成し出す。
小型のギロチン様の装置だ、材料がどこにあったのかは知らない。
「そんなもの何に使うんだ?」
「これですか? これはカン鳥の首を効率よく落とすための殺戮マシンです、今発明しました」
よく見ると首を通す穴が奥側、つまりカン鳥が向かって来る側で広く、こちら側で狭くなっている。
一度首を突っ込むとあの魔物の性質上抜け出せないのだとか。
何だかペットボトルの罠を使って魚を取ろうとしていたのを思い出す。
とにかく明日はこれを持ってアクドスの島に行こう。
お目当ての魔物が出現するエリアまではすぐ着くはずだ。
その後酒に酔った他のメンバーが寝始めたため、宴はこのあたりでお開きとする。
エリナをまた縄でぐるぐる巻きにしておこうかと思ったが、気が付いたときにはユリナとサリナの間に挟まれて寝息を立てていた、起こすのも悪い、このままにしておこう。
とりあえず俺も寝ようかな……
※※※
「はい、出発しますよ、皆さん準備は良いですか?」
「おいセラ、ミラはどうしてあんなに張り切っているんだ?」
「お金儲けの話だからよ、暗黒博士の城ではあまり儲けがなかったし、ここに全てを賭ける構えね」
「意外とアホなんだな……」
とりあえず探索参加メンバー+エリナの14人でドレドの船に乗り込み、アクドスの島を目指す。
島の主は俺達が殺してしまったのだが、その後どうなっているであろうか?
2時間弱航海を続けた後、見慣れた桟橋に到着する。
洞窟ダンジョンの奥に見えるアクドスの城には、何だか黄色いテープのようなものが全面に張り巡らされていた。
「エリナ、何だあのテープは?」
「ほら、アクドス様の城で戦ったときに裏帳簿を発見したじゃないですか、そのせいです」
「脱税がバレて本人の死後であるにも拘らず色々と差し押さえられたんだな」
「そういうことです」
あの城を誰が相続したのか気になるところだ、普通に要らないだろあんな巨大不動産……
そんなことはさておき、エリナの案内で洞窟の中に入り、カン鳥が最も多く出現していたエリアに転移する。
そこへ昨日の変な装置をセットし、ターゲットが現れるのを待った。
というかどうやって運んできたんだこんなもの、エリナは手ぶらだったような気がするのだが?
「さて、装置を置いただけじゃあの鳥は寄って来ないと思うぞ、囮をセットしないとな」
「ちょっと待って下さいってば、もしかしたらこのままでも、ってイヤァァァッ!」
ギロチン様の装置の手前側にエリナの尻を押し付ける、そのまま縄で固定してやった。
しかも今の悲鳴で周囲にいる魔物が俺達に気付いたようだ。
向かって来る魔物の中には……居た、カン鳥が5体、あとはまたよくわからん連中ばかりである。
「ひぃぃぃっ! 早くここから外して下さい、そうしないとほらっ、こっちへ来た……はうっ! はうっ!」
「確かに首を突っ込んだな、で、これからどうすれば良いんだ?」
「はうっ! 横にある紐を引いて下さい! はうぅっ!」
「これだな、じゃあよいしょっと」
装置の横にあった紐を引っ張ったところ、ギロチンの刃が落下して見事にカン鳥の首を落とした。
首の方は回収し、体はその辺に捨てて……いや、リリィが口に入れると困る、どこかに埋めよう。
「じゃあエリナ、あと4体居るから頑張れよ」
「そんんぁ~っ、はうっ!」
次々に穴へ突入してくるカン鳥、出現した5体全てを倒し終わるまでに3分と掛からなかった。
この装置は良い、この後も相当に期待が持てそうだ。
とはいえ囮役であるエリナもなかなかのダメージを負っている、ここはルビアに回復して貰おう。
そう思ってルビアの方を見る……一緒になって出現したおっぱ犬に襲われているようだ、馬乗りになられあられもない姿で攻撃されている。
「セラ、早くルビアを助けてやらんか」
「そうしたいんだけど、何か不愉快なのよね……」
おっぱ犬にガン無視されているセラ、嫉妬ゆえかなかなかルビアを助ける気が起きないようだ。
仕方が無いので俺が行き、聖棒で2体の犬を打ち払う。
「おいルビア、大丈夫か?」
「平気です、でもどうして私ばっかり襲うんでしょうね? この犬は」
「それは触れることが出来ない原因によるものだ、とにかくエリナを回復してやってくれ」
カン鳥によってカンチョーされ、大ダメージを負ったエリナ。
物理的な被害からはルビアの回復魔法によって回復したものの、精神的被害が凄いようだ。
装置にセットされたまま遠い目をしている。
「エリナ、大丈夫か?」
「んぁ?」
「あと5体、全部で10体討伐したら囮役を代えてやる、それまで頑張るんだ」
「おぁ?」
もうダメになってしまったのかも知れない……
「勇者様、ちょっと場所を変えませんか? ここで待つのは効率が悪いと思います」
「わかった、じゃあミラのセンスで次の場所を選定してくれ」
「じゃあえぇ~っと……」
ミラの勘を頼りに次のスポットへと移動する。
ちなみにエリナ作の首収拾装置、なんと車輪付きなのだ。
ゆえに放心状態のエリナを乗せたまま移動することが出来る、非常にスグレモノであるといえよう。
「ストップ、ここにしましょう」
「ふむ、索敵には反応があるな、だがちょっと遠いぞ、何らかの方法でおびき寄せないとだ」
「ご主人様、前回は囮役のお尻を引っ叩いて大きい音を出していませんでしたか?」
「そうだったな、だがエリナはちょっとかわいそうだ、ルビアが尻を出せ」
「はいどうぞ、良い音がする革の板もありますよ」
革の板を受け取り、ルビアの尻をバシバシ叩いて音を出す。
別に手を叩けば良いのだが、ルビアがそれで良いならそうするべきであろう。
しばらくすると、その音におびき寄せられた魔物……の大軍勢がこちらへ向かって来た。
しかし凄まじい数だ、ターゲットに選定しているカン鳥だけでも100は居るであろう。
「おいっ! 何かちょっとヤバくねぇか?」
「勇者様、ちょっとどころではなくそこそこヤバいわよ、あっ! あの犬も沢山居るわね、死になさいっ!」
魔物軍団の中にはおっぱ犬も混じっているようだ、セラが風の刃を飛ばしてそれを次から次へと殺害する。
なお、個人的な恨みが100%の行動だ。
「残りが来るわよ、狙っている鳥以外は全部殺しましょ!」
セラの号令でミラとカレンが前に出る。
後衛もユリナと精霊様が戦闘に参加するようだ。
残りの連中は囮役の追加を自ら買って出た、セラもである……ちなみにリリィはカン鳥の死体で遊んでいる、食べたりしないと良いんだが……
「こら、マーサはこういう乱戦が得意なんだから戦えよな」
「え~っ、私だって囮やりたいのに」
「・・・・・・・・・・」
そんなくだらない話をしている間に接敵してしまった。
俺は一番ヤバいウスラハゲロウ、つまり髪の毛を引っこ抜いてくる凶悪な魔物を中心に退治していく。
前衛の2人は主におっぱ犬、それからその他の雑多な魔物を相手にしている。
討ち漏らしはユリナの小規模な火魔法、それから精霊様の放つ水の弾丸により、どんどん始末する作戦だ。
5分、いや10分以上戦ったか、目的外の魔物はほとんど殲滅することが出来た。
さて、残りは鳥の首を……
『はうっ! はうっ! はうっ!』
囮役のメンバーはジェシカを除いてカンチョーの餌食になっていた。
ジェシカだけは尻防御力が高く、全く効いていないようだ。
「見ろ主殿、新技を開発したぞ!」
「新技?」
「そうだ、こうやってカンチョーしてくるだろ、それを尻で挟んで……ていっ!」
ジェシカにカンチョー攻撃を加えた鳥、力強くはさまれたことによってその嘴が抜けなくなり、ジェシカが腰を捻ったことによりゴキッと嫌な音を立てて首が折れる。
なんという技だ、とてもカッコイイとは思えないビジュアルだぞ……
とはいえジェシカの作戦が最も効率が良いということだけは確かだ。
いちいちギロチン装置で首を刎ね、体を片付けてを繰り返しているよりははるかに早い。
なお、その装置すらない他の囮役(有志の皆さん)はもうやられっ放しである、馬鹿じゃないのか?
「ミラ、カレン、他を片付け終わったらカンチョーされている馬鹿共を助けてやってくれ」
「本当にしょうがない人達ですね……」
「あとリリィ、遊んでいるならお前も囮にするぞ」
「ひぃぃっ! わかりました、ちゃんとやりますっ!」
俺はそのまま装置の紐を引き続け、エリナに襲い掛かるカン鳥の首を落としていく。
それ以外のメンバーは半ば気を失いながらカンチョーされているその他の囮役を救出する。
次第に鳥の数も減ってきた、というか半分以上ジェシカが単独で討伐しているようだ。
何だか情けない技だが今回のMVPはジェシカだな。
「あと10体ですっ!」
「こっちで1体倒したぞ、ジェシカも3体殺ったようだ」
「残りは水で体を吹き飛ばすわ! ちょっと退いていて」
残った6体を精霊様が一気に始末する、これで魔物の大軍勢は全てが片付いた。
あとは落としたカン鳥の首を数え、袋などに収納するだけだ。
「ルビア、起きているか?」
「あうぅ~、もうダメです、降参です……」
「まずは自分から治療するんだな、怪我人が多いからちょっと頑張れ」
「あ~い」
カン鳥だけでなくおっぱ犬にも攻撃されたらしいルビア、グデングデンになっているものの、回復魔法が使えるのは1人だけだ、ここはもう少し踏ん張って欲しい。
「122……123……124……125……125個だな、金貨12枚と銀貨5枚分か」
「なかなかの儲けですよ勇者様!」
「そうだな、これだけあれば十分……いや、まだ何か居るぞ、索敵に反応がある」
先程魔物の大群が現れた方にある作敵の反応、しかも徐々にこちらへ近付いて来る。
少し待つとドドドドッと地面を揺らす音、デカい、しかもあれはカン鳥だ!
「おい何だアレっ!? セラ、起きろセラ、ちょっとアレ見ろ、馬鹿デカいカン鳥だ!」
「うぅ……あれはグレートジャイガンティックカン鳥ね、カン鳥のキングよ」
「意味がわからんぞ、強いのか?」
「カンチョーだけで人類を滅ぼすと言われている凶悪な魔物よ」
「・・・・・・・・・・」
とにかく戦うしかない、近付いてきたその魔物の全長は3m以上、長い嘴を前に突き出し、猛スピードでこちらへ突撃する構えだ。
「主殿、私に任せろっ!」
「ジェシカ、気をつけろよ!」
「うおぉぉぉっ! はっ! はうあっ! きゅ~っ……」
なんと、一撃でやられてしまったではないか。
これでは仕方が無い、なるべく嘴を傷つけないように注意しながら普通に退治しよう。
ジェシカを倒し、次はミラの方に向かったカン鳥の巨大版、名前は……何だっけ?
とにかくミラに攻撃させるわけにはいかない、後ろから聖棒を前に構えて走り出し、間一髪のところで首の付け根に一撃を加えた。
千切れる鳥の首、加減が効かなかったせいか高く宙に舞い、そのまま洞窟の壁に突き刺さってしまった。
これは嘴もダメになったかな……
「カレン、ちょっとそれを抜いてみてくれ」
「わかりました、うんっしょ、うんっしょ、あ、取れた」
「どうだ、嘴は割れたりしていないか?」
「全然、ピッカピカのままです、他のよりも3倍ぐらい大きいですよ」
なるほど凄い鏃が出来るというだけあって超硬質素材のようだ、岩の壁に突き刺さって傷ひとつないなど通常では考えられない。
だがこの大きいのはちょっと矢に取り付けるわけにもいかないだろうな……だが1個は1個だ、持って帰るべきであろう。
「ミラ、精霊様、とりあえずこれで126個だ、もう十分だろう?」
「あら、どうして私達に聞いたのかしら?」
「お前らが一番がめついからだべぽっ!」
両サイドから強烈なパンチをお見舞いされてしまった、回復役のルビアはまだ本調子ではない、これはしばらく動けなさそうだ……
そのまま30分程の休憩とした、囮役も徐々に起き上がり、最後の巨大な鳥にやられたジェシカも復活してきた。
残るは装置に縛り付けられたままのエリナだが、さてどうしよう、このまま置いて帰ろうかな? いや、そんなことをしたら次からへそを曲げてガイドをしてくれなくなるかも知れない。
それはさすがに拙いため、装置から降ろして地面に敷いた布の上に寝かせてやった。
目は開いているものの魂はどこか遠い異世界に行ってしまっているようだ。
「どうするか、エリナが自我を取り戻すまで待っていたら明日になってしまうぞ」
「とはいえ転移のアイテムを使えるのはエリナちゃんだけよ、言っておくけど歩いて帰るのはイヤだからね」
「だな、ここはどうにかして復活させないとだな、何か良い方法は……」
シュッと手を挙げたのはユリナ、従姉妹にしかわからない作戦があるようだ。
「ここはサリナの幻術を使うのですわ、サリナ、伯母様の姿と声を真似するんですの」
「あ、あ、あ~っ……エリナッ! 早く起きないと30年間ご飯抜きにしますからねっ!」
「ひぃぃぃっ! お母様、それだけはどうか……あれ?」
「ほら、もう起きましたの、伯母様、というかエリナのお母さんは超怖いんですのよ」
「ちょっとかわいそうな方法だったが何でも良いか、じゃあエリナ、帰るから転移してくれ」
「え? は、はぁ、じゃあ転移しますね、こっちへ集まって下さい」
何が何だかわからないという様子のエリナ、とりあえず全員を連れて洞窟ダンジョンの外まで転移してくれた。
どうやら2回目の襲撃以降の記憶が無いらしいが、おそらくそれは知らないほうがマシなはずだ。
「じゃあ私はもう帰っても良いんですね? まぁ仕事溜まっちゃってるんで帰らないと拙いんですが」
「そうだな、次からも案内を頼むぞ、ちなみに大魔将を全部倒した後は王都に連れて帰るけどな」
「う、どうして私は捕まる予約までされているんでしょう……」
桟橋で手を振るエリナに別れを告げ、船を出港させてトンビーオ村へと戻る。
その日はコテージで一泊し、翌日の朝から2日かけて馬車で王都に帰ることとした。
126個の鳥の首を冒険者ギルドに持って行き、換金すれば一財産だ。
その金は領地経営の資金とし、更なる利益を追求するための第一歩を踏み出す予定である。
「さて、全員乗ったな、それでは出発するぞ」
「おう、出発は良いけどジェシカさん、ズボンの尻の所に穴が空いているのを知っているか?」
「え?」
「ついでに昨日トンビーオ村に帰ったときには村人が指差して笑っていたのを知っているか?」
「……恥ずかしいことをしてしまったようだ」
ズボンは帰ってからミラに縫って貰えば良い、だがそれで動揺したジェシカは馬車を大木にぶつけてしまった。
こっちの修理費用で金貨が飛んで行きそうだ。
とにかく王都に帰還だ、何か忘れているような気がしなくもないが……
ここから章を変えます、第六章では王都での活動が中心になります。




