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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第五章 変な博士と思いきや
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192 過去の記憶

「サリナにプレゼントを渡したのはあんただったじゃないの」



「……バレちゃったみたいね、そう、私よ、サリナが5歳の誕生日だって言うから、ちょっと良さげなお話魔導人形を買ってお祝いに行ったのよね」



 部屋の隅に立っていたエリナ、ツカツカとこちらに歩み寄り、この暗黒博士人形に関係していることを暴露する。



「やはりお前か、で、それをサリナに投げ捨てられたということだな?」



『そうだっ! 僕は箱から出されることもなく……』


「おい、ちょっとうるせぇぞこのゴミ人形、話の腰を折るつもりならお焚き上げに持って行くぞ」


『ひぇぇっ』



「全くサリナったら酷いのよ、せっかくプレゼントしたのに、泣きながら放り投げるなんてさ」


「サリナ、お前悪い奴だな」



「待って下さい、もし誕プレの箱を開けてアレが入っていたら、ご主人様ならどうします? ちなみに5歳ですからね」


「暖炉とかに放り込むだろうな……」



 いくら悪魔とはいえ5歳の、それも女の子にこのビジュアルの人形はキツい。

 ハゲのおっさん顔で猫背で出っ歯、そして人形の癖に息まで臭いのだ、プレゼントしたエリナがどうかしている。



 だが、そこで投げ捨てられた人形がその後どういう経緯で大魔将になったのか、そもそもどうやって人形が魔族、しかも強大な力を持つ上級魔族になったのか、色々と確認しておかなくてはならない。



「エリナ、このその後人形が辿った経緯を説明するんだ」


「そうですね、まずは私が暗黒博士を泣く泣く持ち帰って魔改造したところからお話しましょう」



 5歳のサリナに拒絶された暗黒博士、そしてそれを自宅に持ち帰ったエリナ。


 元々研究というか実験というか、とにかくそういうものが大好きだったエリナは、せっかくだからということで暗黒博士を魔改造し、命と自我を持つ究極お話魔導人形に作り変えたそうだ。



「魔改造したって、よくそんな技術があったな?」


「いえ、私もまだ子どもでしたので、MHK(魔王軍放送クラン)の教育番組を見ながらどうにか……」



 エリナの言うMHKというのは魔王軍の公共放送らしい。


 そして当時の教育番組である『創って殺そ』では、デスデスさんとゴロツキというキャラクターがヤバい兵器の製造方法を子ども向けに紹介していたとのこと。


 とんでもない番組だ……



「で、そこで出来上がったこの人形がどうして大魔将なんかになったんだ?」


「何か勝手に色々と研究を始めて、様々な物質を取り込んで超強くなってしまったんです、それで試しに試験を受けさせたら通ってしまって」


「創った本人より偉くなってしまったと」


「……そういうことです、でもこの300年間なかなか役立つ研究をしていましたし、そのままずっと知らないフリをしておきました」



 エリナが見て見ぬフリをしている間にも暗黒博士の研究は進み、メタリック何とかモード等、わけのわからない技を多数開発して力をつけていったのだという。


 だが、その研究の全ては自分を手に取ることもなく捨ててしまったサリナに対する復讐という、歪んだ情熱があってこそのこと。


 300年という長い期間がそのこと自体を忘れてしまっていたようだが、先程ケッセをぶっ掛けようと目の前に立ったサリナの顔を見て全てを思い出したということか。


 何というか、哀れなモンスターそのものである。



「でだエリナ、もうこの暗黒博士は何も出来ない、この状態じゃな、それで大魔将を討伐したことにはなるのか?」


「いいえ、暗黒博士を操っていた黒幕、即ち私を倒さないと討伐したことにはなりません」


「まぁ、そうなるよな……というか最初からそのつもりだったんじゃないか?」


「バレていましたか、いつ頃そのことに気付きました?」


「2度目にここへ来たときだ、あのとき以降、お前に渡した瓶にはケッセが入っていなかったからな、それなのに復活した演技などして、本当は最初のも嘘だったんじゃないか?」


「いいえ、最初のはガチです、普通に毒の沼地へドボンしました……」


「あ、そうなのね……」



 今回のエリナの動きは前回アクドスの城を攻めたときとは明らかに違った。


 バイトの魔物の動きを把握していたり、開発者モードで自分だけが転移して洞窟ダンジョンを離脱出来ることについて触れたり。


 挙句の果てに偽者のケッセ、つまり俺が渡した『瓶』の中身を飲み干し、あたかも毒の状態異常から解放されたかの演技をしていたのだ。


 当然ガイドを出来るほどに詳しい島であれば空気中を漂っている遅効性の毒についても知っていたはずなのに、わざわざそれを喰らったフリをして1日休むなどという行動を取っていたのは怪しすぎた。



 そして決め手はこの研究室のデータを必死で守ろうとしていたことである。


『300年分の研究データ』ということであったが、単なる案内役がそれを主張し、さらにはその毀損について涙を流して悔しがるのはおかしなことだ。



 エリナがこの城に居る暗黒博士と何か繋がりがあるということはこの時点で察しが付いていたのだが、ここでようやくその背景がわかったのである。



 しかしエリナを倒さないと今回の大魔将討伐は完了しないのか……まぁどうせ死にはしないんだし、適当に痛めつけて降参させよう、最初に出会ったときみたいにな。



「あら勇者さん、もしかして今私を簡単に倒せる、なんて思いましたか?」


「違うのか? お前普通に弱いだろうが」


「確かに私自身は弱いです、でもね、私の研究の成果はどうだと思いますか?」


「研究の成果って、何だよ?」


「例えばですね、う~ん……コレとかっ!」



 俺に向けて何かを投げ付けるエリナ、丸い玉のような物体だ。


 その物体は俺の目の前でパカッと割れ、強烈な閃光を放った!

 眩しい、まったく目が見えなくなってしまったではないか……



「どうです? エリナ式閃光玉、1つ銅貨1枚で販売しようと思っています」


「うぅっ、10個売ってくれ、魔王の城と王宮に5個ずつ投げ込んでやりたい」



「あら、結構余裕みたいですね、では次、爆音が鳴るやつをってあれ?」



 俺には見えていないが音でわかる、スッとエリナの背後に回ったカレンがその腕を押さえ、拘束しているようだ。


 さらに鎧の触れる音、一方は革鎧、もう一方は金属鎧だ、ミラとジェシカも加勢したらしい。


 それ以外のメンバーは動かない、いや、俺と同様に目をやられたようだ。

 手探りで何かを探すユリナがドンッと俺にぶつかった……



「あの、ちょっと離して下さい、コレを投げれば私の勝ちが」


「そうはさせませんよ、ほら、ポッケから手を出して下さい」


「わかりました、じゃあ手を出して、はいシュッと!」



「わぅっ!? 臭いです、うぅぅ~っ!」


「ウ○チの臭いを濃縮したスプレーです、鼻の効く狼さんにはちょっとキツかったかな?」



 ようやく見え始めた俺の目に飛び込んできたのは、気を失って倒れるカレン、そして横でとばっちりを喰らったマーサ、ちなみにマーサは目もやられている。


 ミラとジェシカも鼻を抓んで顔の前で手をハタハタと動かしている。

 臭そうだ、近づかないようにしよう……



「はいでは皆さん、いよいよ爆音が鳴るアイテムの出番ですよ~っ! ちなみにこれは昔の異世界人が書いた書物で見つけました、『てつはう』というそうです」



「おいやめろっ! 誰か、カレンとマーサとこっちへっ!」



 慌てて駆け出し、倒れているカレンを抱きかかえる、マーサはミラとジェシカが救出、それから視力が復活しつつある精霊様がエリナの前に分厚い水壁を張った。



「あらっ? あっ! きゃぁぁっ!」


「馬鹿め、自分で喰らいやがったぞ」



 勢い余って水の壁に向けててつはうを投げてしまったエリナ、そして水の中で炸裂したてつはう、大量の飛沫をあげ、エリナはびたびたになってしまった。


 全身に服が貼り付いて体のラインがくっきりだ、やっつけた後にベタベタ触ってやろう。



 精霊様に続き、他のメンバーも徐々に目が見えるようになってきた。

 戦闘不能なのはカレンとマーサのみ。


 ちなみにマーサは水壁越しであったにもかかわらず、てつはうの音に驚いて竦んでいる。

 このウサギはしばらく使い物にならないであろう……



「さて、そろそろこっちのターンだぞ、皆攻撃の準備は良いか?」


「それは良いですが、またエリナが何かしていますわよ」


「あ、本当だ、今度は何か作っているようだな」



 未だ健在である水壁の後ろで何かを作っているエリナ。

 その辺に落ちているものを材料にし、どうやっているのかは知らないが溶接もしている。



 何かが完成したようだ……



「おうエリナ! 何だその羽が付いたデバイスは?」


「これは飛行機械です、こんな風にして飛ぶんですよっ!」



 背中に羽の付いたデバイスを背負ったエリナが宙を舞う。

 ランドセルのような本体からは明らかに火が出ている……ジェットエンジンのようだ。



「お前どうしてそんなものの作り方を知っているんだよ!?」


「いえ知りませんでしたよ、今発明しました、既存の知識を組み合わせて」


「天才かよ……まぁ良い、とにかく降りて来い、さもないと撃墜するぞ!」


「どうぞどうぞ、出来るのなら、ですけどね」



 その言葉にイラついたのか、直ちに水壁を解除して攻撃に移る精霊様。

 連続で発射される水の弾丸が空中のエリナを襲う。


 セラもそれに続き、風の刃を連発している。

 ハンナの力を借りているのか、いつもよりも巨大でスピードが速い刃だ。



 だが、エリナはその2人の攻撃を凄まじい機動力でひょいひょいっと交わす。

 以前登場した空飛ぶ絨毯を上回る旋回性能である。



「ちょこまかと、リリィちゃん、ドラゴンに変身して全力で焼き払いなさい」


「は~い! 全力ブレス了解で~っす」



「うぉっ!? ちょっと待て、それだと部屋全体が丸焦げになるぞっ! 良いかリリィ、適度にやれよ、適度に」


「は~い! 適度? 了解で~っす」



 本当に大丈夫なのであろうか?


 すぐにドラゴン形態に変身したリリィ、狙いを定めることもせず、広範囲に炎を撒き散らす。



「きゃっ! ちょっと危ないですよ、降りますからやめて下さいっ!」


「散々攻撃しておいて降りるからやめろだと? リリィ、エリナが背負っているデバイスを狙え、爆発するかも知れんぞ」


『いきますよぉ~っ!』


「あ、いえ、あぁぁぁっ!」



 炎を浴びたエリナ、背中のデバイスに引火し、ドンッという音を立てて爆発、そのまま下向きに吹き飛ばされて床に叩き付けられる。


 プスプスと煙を噴きながら動かなくなってしまったが、気絶しているのであろうか?



「おいエリナ、大丈夫か? ちょっとやりすぎたかな……」



「ええ、かなりダメージを受けましたよ、はいシュッと!」


「がぁぁぁっ! 何じゃこりゃぁぁっ! 目が……目がぁぁぁっ!」



 エリナは気絶しているフリをし、手の中に変なスプレー、おそらく唐辛子系の何かを仕込んでいたようだ。


 そして起き上がったと同時に俺の顔に向けてそれを噴射、まともに喰らった俺はどこかの悪い大佐のような台詞を吐いてしまった。



「ご主人様、大丈夫ですの?」


「目が痛くて見えない、ちょっと水を」



「あらら、ご主人様、そういう感じの痛みでしたら回復魔法で取り除けますよ」


「すまんルビア、どうにかしてくれ」



 ルビアの回復魔法を受け、目の痛みだけはどうにか治まった。

 だが痛みだけだ、顔汗と涙と鼻水はそのままである、今の俺はきっと情けない顔をしているに違いない。



「さてさて、私も凄い火傷ですね、こういうときはコレですっ! シュッシュッと……」


「何やってんだお前? へっくしっ!」


「コレですか? スプレータイプの回復魔法です、泡で出てくるタイプもありますよ」


「意味わかんねぇよ!」



 先程リリィのブレスを浴び、さらにはデバイスが爆発して床に叩き付けられた際に出来た傷や火傷がみるみる治っていく。


 完全に回復したエリナは、ちょっと休憩とばかりに無事形を保った椅子に腰掛け、すまし顔で紅茶を飲み出す、ティーセットはどこにあったんだよ……



「ご主人様、ちり紙をあげますからちょっと顔を拭いて下さい」


「ありがとうサリナ、しかしエリナの奴、とんでもないことをしやがるな」


「全くです、今回は私もさすがに頭にキましたよ、お仕置きしてやりましょう」


「お、珍しく鬼気迫る感じだな」


「だって、5歳の私にあんな気持ち悪い人形をプレゼントしようとしていたなんて、絶対に許せません」



 怒りの根本はそこであったか、俺達がこんな目に遭わされたことではなくて……


 とにかくサリナはやる気になったようだ、ここまでユリナと2人、相手が従姉妹ゆえ、戦闘に手を貸さずに傍観していたのだが。



 サリナの尻尾がピンと上を向き、小刻みに震え出す。

 全身から黒いオーラを放ち、全力で幻術を使う構えだ。



「エリナ……」


「何サリナちゃん?」


「唐辛子スプレーを自分の顔に噴射しなさい、出来るだけ鼻と目に掛かるように」



「へっ? あっ、イヤ、イヤァァァッ! ヒィィィッ、辛い辛いっ!」



「目を擦ってはダメ、そのまま両手を挙げて壁を向きなさい」


「あれっ? きゃっ、いやぁぁ……」



「おい今だぞっ! エリナを取り押さえるんだ!」



 とっさに走り出したのはミラとジェシカ、頭の上に挙げられたエリナの腕を掴み、体を壁に押し付ける。


 マリエルがバッグから魔力を奪う腕輪を出し、それをミラに投げ渡す。

 それをエリナの腕に嵌めるミラ、これで魔法の類は使えない。


 そして今度はルビアが縄を取り出し、ジェシカに手渡した。



「ミラ殿、しっかり押さえておいてくれ、縄でグルグル巻きにしてやるっ!」



「イヤァァッ! ちょっと、縛らないで下さい、もう降参です、降参しますからぁ~っ!」


「問答無用だっ!」



 縄で縛られ、涙でグチャグチャの顔をしたまま悶絶するエリナ。

 もう降参とのことだが、ここまでやってくれた以上許すわけにはいかない。



「ルビア、まずは唐辛子スプレーの痛みだけ取ってやってくれ」


「ご主人様、エリナちゃんが持っていたスプレーを使えば良いのでは?」



 そうだった、エリナのスカートに付いているポケットを探り、中から回復魔法スプレーを取り出す。


 それを顔に掛けてやると、あっという間に静かになった、どうやら鼻水や涙も止まる成分が入っているようだ。



「エリナ、降参ってことはこれで大魔将討伐、で良いよな?」


「はい、仰る通りでございます、どうかお許しを……」


「それは被害者のサリナが決めるべきだろう、サリナ、どうする?」



「う~ん、あ、そういえばカン鳥とかいう鳥を捕まえにいくんでしたよね?」


「そうだ、首を落として持ち帰るだけだがな」



「その囮に使っちゃいましょう、お尻を出させて罠にするんです」


「ひぇぇぇっ! 許して、お願いっ!」


「ダメ、あとアクドス様の島に移動する船の中でみっちりお仕置きね」


「あぅぅ……」



 縛り上げたエリナを立たせ連行の準備をする、しかし部屋の中にはまだ索敵に反応が……あの人形か。


 もはや攻撃することも動くことも出来ず、ただ簡単な受け答えが出来るだけとなった暗黒博士人形。

 だが索敵に反応する以上どうにかしておかなくてはならない。



「エリナ、あの人形はどう処理すれば良いんだ?」


「背中につまみがあるのでそれを回して下さい、スイッチが切れてシャットダウンしますから」



 言われた通りにしてみる……



『僕はお話魔導人形、暗黒博士 スゴイモン=ツクルノ、またのご利用をお待ちしています』



 本当にシャットダウンし、索敵からも反応が消えた、念のため回収しておこう。

 というかエリナが責任を持って片付けるべきだな、後で渡そう。



 暗黒博士人形をその辺にあった布袋に入れ、研究室を後にする。

 目は覚ましたものの足元が覚束ないカレンは俺がおんぶ、マーサは精霊様が抱えて飛ぶ。


 一旦エリナの魔力を奪う腕輪を外し、洞窟ダンジョンの手前まで転移させた。


 エリナは既に観念したのか、逃げようとか抵抗しようとか、そういった意思はないようだ。



「お、ドレドの船が迎えに来たぞ、乗り込む準備をするんだ」



「あの~、私はこのまま連れ帰られてしまうんですか?」


「一時な、カン鳥の首回収が終わったら逃がしてやる、たぶん明日か明後日だ」


「えぇ~っ!? まだ本来の仕事があるんですよ、2日も3日もサボったら怒られてしまいます……」


「適に捕まっていたんだったらセーフじゃないのか?」


「あ、そうか、じゃあ同行しますね」



 一発で納得してしまったエリナ、これからカン鳥の餌食になるということを認識しているのであろうか?



 と、ドレドの船が桟橋に着いた……



「おかえりなさい、あら、1人増えているみたいですが?」


「エリナは裏で大魔将を操っていた凶悪犯罪者だ、船の中でお仕置きする」


「そうなんですね、ご愁傷様……」



 縄でグルグル巻きのエリナを引っ張り、船に乗り込んで出航する。


 ここからアクドスの島に行くと明日になってしまうとのことであったため、今日は一旦トンビーオ村へ帰ることとした。



「さてエリナ、お仕置きの時間よ」


「ちょっとサリナ、何するのよっ!?」


「もちろんお尻ペンペンよ、反省しなさいっ!」


「イヤァァァッ、私の方がお姉ちゃんなのにぃ~っ! あいたっ、いでっ、ごめんなさい、いたっ!」



「ちなみにエリナ、トンビーオ村に着いたら他のメンバーからのお仕置きもあるからな、楽しみにしておけよ」



「そんなぁ~っ、いでっ!」



 今回甚大な被害を受けたのはサリナ以外にも俺とカレン、マーサの3人が居る。


 コテージでその3人から一晩中お仕置きだ、マーサは既に元気を取り戻し、ニヤニヤしているし、カレンもやる気満々だ。




 数時間後、ようやくトンビーオ村の港が見え始める。

 これで2体目の大魔将につき討伐完了だ。



 さて、明日からは金を稼ぐための行動を開始しよう。

 王都に帰ったらその金を受け取り、もう少し領地の方をどうにかするべきだ……

これで第二部第五章はお終いです。


次回からは第六章に入ります、引き続きお楽しみ下さい。

また、評価☆・感想等も受け付けております、お気軽にお寄せ下さい。

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