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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第五章 変な博士と思いきや
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182 戦勝記念祭と必要なアイテム

「では今回の戦の総括を行う、ちなみに報酬もちょっとだけあるぞ」


「ちょっとかよ、もっとで~んとよこせや」


「はいそこ、静かにせい!」



 ババァに怒られてしまった。


 王都に帰った俺達、というかパーティーメンバーは先に屋敷へ帰り、俺だけが王宮へ呼び出されてそのまま来ているのだが、とにかく会議である。


 ブリブリ共和国は滅ぼしたものの、後処理や連中に協力していた大魔将に関して、それから捕虜としたインフリーやその他元老院議員の始末についても考えなくてはならないためだ。



「では早速じゃが、共和国で捕らえた元老院議員共は戦勝記念祭で処刑するということで良いな?」


「あ、それに関してだが1つ確認しておきたいことがある」


「では勇者よ、内容を簡潔に伝えるのじゃ」


「インフリーの妹が当人の処刑をやりたいってのはマリエルから聞いているか?」


「うむ、聞き及んでおるぞ、それに関しては問題ないでの、当日連れて来るのじゃ」



 その後は処刑方法を決めていたようだが、これに関しては聞くだけで飯が不味くなるためスルーしておいた。


 どうやら全員凌遅刑に処すことが決定したらしい。

 相変わらずやべぇことを考えているようだ……



「次じゃ、戦勝記念祭の開催は1週間後とするが、何か面白い催し物はないかの?」


「ちなみに祭へは国外の貴族なんかも遊びに来るのか? それとも王国の人間だけでうぇ~いするのか?」


「国外にも大々的に通知するつもりじゃよ、どちらかというと資金の流入が目的なのでの……」



 ババァめ、とうとう本音を漏らしやがった。


 というか後ろに居る財務大臣がそっぽを向いて口笛を吹いているではないか、この祭自体、奴の提案であるに違いない。



 しかしそうなると催し物でも利益を出すようにしないとだ、その辺の露天が儲ける分はたかが知れているであろうしな……何か良い案が……そうだ!




「うん、共和国でも助命して連れ帰った人間が沢山居るだろ? 聖国人だってまだ残っているはずだ、それを競売に掛けようぜ」


「奴隷オークションということか、それは良いかも知れんの、他のものはどう思う?」



 意外なことに、賛成意見よりも反対意見が多かった。


 公開処刑ショーに観客を奪われて入札者の層が薄くなり、安い価格で落札されてしまうことを危惧する者が何人も居たためだ。



「確かにそうだな、じゃあちょっとサクラでも入れておこう、何人も雇って自然に値段を吊り上げるんだ」


「そうじゃの、それでまともな価格にならんかったら回収して普通に販売すれば良い、その案でいこう」



 これで祭のメインイベントは決まった、官製オークションだし、利益分がそのまま国家の歳入になるのはデカい。



「さて、最後に大魔将の件じゃが……勇者よ、ここまで散々発言しておいて突如ステルスモードになるでない」


「ウ○コしたいから帰って良いですか?」


「ダメに決まっておろう!」



 結局、大魔将の討伐は祭が終わった後すぐということに決まってしまった。

 来週の頭にはに出発させられる、それまでに準備や情報収集などもしておかなくてはならない。



「じゃあ、祭の朝にはデフラ……インフリーの妹を連れて行くから、よろしく頼むわ」


「うむ、それと勇者よ、おぬしの屋敷で捕らえている共和国の軍人なんじゃが……」


「縦ロールか、やっと王宮でで受け入れるのかよ」


「いや、今回の報酬としておぬしにやる、勝手に使用収益して良いぞ」



 押し付けやがった、今は野菜クズや残飯を食わせているから良いが、アレにまともな生活をさせたら絶対に赤字だ。


 どこへ出しても使い物にならない正真正銘の馬鹿だからな……仕方が無い、とにかく何か使い方を探ろう……



 会議を終え、王宮を出る。

 用意されていた馬車に乗り込み、ようやく屋敷へ帰還することが出来た……



 ※※※



「ただいま~っ……何やってるんだ?」


「あ、おかえりなさい、見て下さい、すっきりしたでしょ?」



 庭で縦ロールの断髪式が行われていた。


 おそらく俺達が身柄を貰ってしまって良いということを、会議が続いている最中に伝令兵などから伝えられたのであろう。



「ふむ、でも縦ロールではなくなってしまったな、新たにあだ名を……」


「私の名前は()()()ていうの、しっかり覚えておきなさい」



「はいはい、じゃあコリン、お前何が出来る?」


「お花と楽器全般、歌にダンスに軍の指揮ね」


「使えねぇ奴だな、マーサ、領地の方に連れて行っておっさん達に農作業を仕込んで貰え」



「わかったわ、じゃあコリンちゃん、こっちへ来て」


「ちょっと待ちなさい! 私は農作業なんてやったこと……」


「今から始めるのよ、大丈夫、すぐに覚えるわ、あとやらかしたら鞭で打たれるわよ」


「ひぃぃっ!」



 縦ロール改めコリンはは、この先領地農業用の人員として使うことに決まった。

 まだ何も出来ないようだが、そのうち何とかなる……はずだ。



 その後、祭当日はデフラの出番があるということを本人に告げ、ようやく屋敷に入ってまったりすることが出来た。



 気が付くと日も暮れ、1階の厨房からは良い匂いが漂い始めていた。



「アイリス、もちろん今日は酒も用意してあるんだよな?」


「はぁ、お酒ですか、では今から用意します」


「良いやつを頼むぞ」



 今日は共和国撃滅記念としてゆっくり酒を飲もう。

 その前に風呂で大魔将に関する情報収集だ。



 食事の準備はあらかた終わったということである。

 では久しぶりの温泉に浸かりながらの会議を始めよう……



「で、大魔将の暗黒博士とやらはどういう感じなんだ? 弱点は? 顔とかキモい?」


「顔がキモいのは有名ですわね、キモすぎて見ただけで毒の状態異常を受けるとか……」


「おいユリナ、さすがにそれは盛っただろう、見ただけで毒なんてあり得ないぞ」



「あ、その話は私も聞いたことがあるわよ、というか元々博士は毒の研究家らしいわ」


「毒か……ちなみに毒を喰らうとどうなるんだ?」


「知らない、喰らったことないもの」



「使えないウサギだな、ではここは変な薬品を作成して皆に迷惑を掛けたこともある、大教授サリナ先生に説明をお願いしよう」


「何だか嫌味ったらしい言い方ですね……」



 サリナの説明によると、毒といっても食事に混ぜたりして相手を倒すタイプと、吸い込ませたり相手に傷を与えることで直接体内に取り込ませるという2つのタイプが存在するという。


 何か当たり前の話ではあるが、お馬鹿な連中も居るのだから基本的な部分から説明しなくてはならない。



「でですね、食事に混ぜられたときはその毒が盛ってあった皿を完食すればセーフだそうです」


「どういう原理だよ!?」


「よくわかりません、昔からそうなっているみたいです」



「……で、注入毒の方はどう対処するんだ? まぁ毒消し薬でも買っておけば良さそうだが」


「大魔将様の作る毒は強力ですから、普通の毒消し薬ではどうにもなりません」


「マジかよ、どうすんのさ?」


「ケッセ、という万能毒消し薬があるそうなんですが、どこで手に入るかまではちょっとわかりません」


「つまり大魔将と戦う前にそれを探さないと……」


「すぐにやられますね、特に私や姉さまなんかは死にませんから、もう後遺症で凄いことになってしまうはずです」



 サリナの尻尾がクルクル巻かれているあたり、冗談ではなく本当に恐怖してその話をしているのであろうと察することが出来る。



「ちなみにさ、大魔将の城はまたダンジョン化されているんだろう? そこでも毒を中心にした攻撃をしてくるのかな?」


「おそらくそうだと思いますわ、それから共和国に提供していたような兵器も導入しているはずですわよ」



 火を吹く筒があるかも知れないってことか、洞窟ダンジョンでアレを使われるのは絶対に避けたいところだ。


 そして毒にしたって同じである、吸い込むだけでどうにかなるような毒を充満させられていたとしたら、意気揚々と入って即アウトに違いない。



「とにかくあれだな、大魔将の城へ行く前にそのケッセとやらを発見しておかなくてはならんな」



「でもどこにあるか検討も付かないものをどうやって探すの?」


「セラ、それはもう国の仕事なのだよ、雇われた研究者と冒険者がどうにかしてくれるさ」


「何でも人任せなのね……」


「めんどいからな、でもちょっとは手伝うぞ、報酬が出ればだがな」



 ということでケッセ探しは王宮の方で色々と負担して進めて貰うこととした。

 とにかくそれを発見し、十分な量を確保することが暗黒博士討伐への第一歩だ。



「じゃあ動き出しは来週の戦勝記念祭が終わった後だ、それまではのんびりするぞ」



 風呂から上がり、酒と料理を堪能する。


 朝まで飲もうと思ったのだが、あまりにも疲れていたせいかすぐに寝てしまったようだ、気が付くと太陽が燦々と輝いてるではないか。



「おはよう勇者様」


「おはようセラ、さて、もうひと寝入りしておこう」


「今日は文句を言えないのが悲しいわね……」



 その日以降、勇者パーティーのメンバーは祭の開催当日まで思い思いの休日を過ごした……



 ※※※



 戦勝記念祭当日の朝……



「おいデフラ、両手を頭の上で組んで跪け、そのまま変な踊りを披露するんだ!」


「意味がわかりません、とりあえず手を縛るならどうぞ」


「いや、別に良いよ」


「では早く行きましょう!」



 やる気満々デフラさんである。

 兄であるインフリーに積年の恨みを晴らすときが来たのだから無理もないか。




「お~い主殿、もう準備OKだぞ~!」


「すぐ行く~っ!」



 既に俺とデフラ以外が乗り込んだ馬車がこちらに回される。

 駆け込んだデフラに続き、俺もゆっくりとステップを上がった。



「よ~し、これで全員だな、シルビアさんは先に行ったのか?」


「奴隷オークションで良い席を取るとか言っていました、日の出前から並んでいるんじゃないですかね」



 1人だけパチンコ屋の激アツイベントに行くみたいなノリだ。

 まぁ、俺達は会場の近くでまったりしていよう。


 これ以上奴隷を買っても面倒を見られないし、そもそも金がないからな……



「では出発するぞ~」


「お~う」



 馬車で祭会場となる王宮前広場へと向かう。

 公開処刑実行委員会本部でデフラを預け、適当な駐車スペースを確保する。



 本部のテントでチラッと見えたデフラは、処刑用の短刀を渡されてご満悦の様子であった。



「ねぇ勇者様、奴隷じゃなくて普通のオークションもやっているみたいよ、そっちは庶民向けみたいだし、ちょっと行ってみない?」


「そうだな、他に来るのは……もう皆どっか行ってしまったのか、じゃあセラ、2人で行こうか」



 皆肉だの酒だの野菜だの、お目当ての品を探して散り散りになってしまっていた。

 ちなみにマリエルは貴賓席、リアルにどっか行ってしまいそうなアイリスはルビアが連れて行ったようだ。



 商品オークション会場は広場の外れ、かなり目立たない所にあった。

 だが庶民向けなんてこんなもので十分であろう、メインコンテンツより数段下の扱いで良いのだ。



「え~っと、どうやらこのオークションでは税を払わない人から没収したものが出品されるらしいわね」


「滞納処分かよ、怨念が篭ってそうでイヤだな……」



 オークションは既に始まっているようだ。

 会場に入り、適当にに空いている席に着く、今はどう見れば価値があるのかわからない変な壷が競りに掛けられている。



 しかも知らないジジィが金貨3枚で落札しやがった、痰壷にでもするつもりか?



 その次は絵画、そしてわけのわからん石像など、特に欲しいと思えるものが出て来ないまま時間が過ぎていく……



「なぁセラ、これってさ、もうちょっと年寄り向きのアレなんじゃないか?」


「私もそんな気がしてきたわ、次も変なものだったら暇潰しに奴隷オークションでも見に行きましょ」



 ということで次の出品を待つ、1つ前の商品である伝説の釘バットが落札され、次の商品が乗った布の掛かった台が運ばれて来る。



『お待たせいたしました、次は本日の目玉商品、なんと全ての毒を無効にするアイテム、ケッセにございます!』



「……!? おいおい、今何て言った?」


「確かにケッセって言ったわよ、私達が探しているケッセと効果も同じだわ」



「ちなみにセラ、今いくら持ってる?」


「私は銀貨1枚と銅貨3枚、勇者様は?」


「……鉄貨5枚」


「・・・・・・・・・・」



 おそらくこのオークション会場で500円相当しか持っていないのは俺だけだ、伝説になれるかも知れない。

 あとはセラの所持金で落札出来るかどうか……



『はいではこのケッセ、大変貴重な品につき、金貨3枚からのスタートとさせて頂きます!』



 終わった、落札どころか入札に参加することも出来ないではないか。



「セラ、ちょっと高すぎだ、もう諦めて帰るしかなさそうだぞ」


「待って、誰が落札するか良く見ておくのよ」


「そうか! 後でそいつをぶっ殺して奪うんだな!」


「物騒なこと考えないの、王宮に頼んで普通に交渉してもらうわ、少し値を吊り上げれば売ってくれるかも知れないもの」



 なるほどそういう作戦か、ぶっ殺して強奪した方が早そうではあるが、平和的な解決方法があるのならそれを採用した方が無難であろう。



『ちなみにこのケッセ、なんと12人前となっております、それではオークションスタート!』



『金貨50枚!』



 え? いきなりですか? もうちょっと刻んでいくとかそういう発想はないんですかね……


 見ると、かなり興奮した様子のおじいさんが1人、鼻息を荒くして札を上げている。

 もしかしたら相当にあのケッセが欲しいのかも知れない、研究者か何かか?



『え~っ、金貨50枚以上の方は……もちろん居ませんよね、では金貨50枚での落札となります! 落札者である血圧の高そうなジジィに拍手を!』



 とりあえず落札者の顔は覚えた、裏で品物の受け取りをして出て来たそのおじいさんを追跡する。

 どうやらそのまま会場から立ち去るようだ、声を掛けてみよう……



「あの~、ちょっとよろしいですか?」


「はい、何でしょうか?」


「先程ケッセとかいう薬品を落札しておられましたが、その使用目的等をお聞かせ願えないかと……」



「ああ、これですね、やっと手に入った念願のケッセです、これで皆の毒を治すことが出来るのです」


「毒? 皆の?」


「ええ、以前悪い魔女に騙されましてな、妻と娘と娘の旦那とそれからその3人の子どもと息子と……とにかく私を除く家族11人が毒に冒されてしまったのですよ」


「それは大変でしたね、で、残りの1本はどうされるおつもりで?」


「まぁ、高かったですからの、少しでも資金を回収出来るよう、どこかに売り払ってしまおうかと」


「あ、それはちょっと待って下さい、後程王宮の者がご自宅に伺うかと思います、こちらの紙にご住所をお願いします」



 一瞬怪訝な顔をしたじいさんであったが、そこで俺が異世界勇者であることに気が付いたらしい。



 王宮から人が来るという話に偽りはないであろうと判断したのか、普通に住所を教えてくれた。

 あとはこの住所を総務大臣あたりに伝えて残りの1つを高い値段で買い取らせれば解決だ。



「いやぁ、なかなかの収穫だったな」


「まさかあんな所でお目当ての品に出会えるなんて思ってもみなかったわね」


「手に入ったらすぐに研究所で成分分析をして貰おう、何とかしてパーティー全員に行き渡るようにするんだ」



 元老院議員共の処刑が行われている広場に戻り、貴賓席に居た総務大臣に事情を説明しておく。


 ケッセに関しては既にマリエルから話を聞いていたようで、住所の書かれた紙を受け取りながら二つ返事で了承してくれた。



 広場では、ちょうどデフラが登場し、その兄であるインフリーが引き出されたところである。

 これから残酷な処刑ショーが始まるのだ……



「クソッ! 貴様等、この私の理想の世界に反発した罪を地獄で後悔すると良い!」


「兄さん、地獄で後悔するのはあなたです、やかましいから黙って死になさい!」



「がぁあぁぁぁっ! デフラぁ~っ! 覚えておけぇ~、あぁぁっ!」



 気持ち悪い光景なので見ないでおこう。


 ちなみに奴はこのまま夕方までかけてジワジワ肉を削られて死ぬらしい、自業自得ですね。



 必要な用事を終えた俺とセラは適当に食べ物を購入し、停めてあった馬車に戻ってゆっくりする。


 夕方になり、方々に散っていたメンバー達も続々と戻って来た。

 最後に満足げな表情のデフラも戻り、皆でお土産を買って祭会場を後にする。



「さて、今日はパーッとやろうか、そういえばシルビアさんはまだ帰ってきていないのかな?」


「奴隷を買って歩かせているから遅くなるんじゃないかしら? 先にお風呂へでも入っておくべきね」



 セラの言う通り、風呂に入っている最中に3人の奴隷を引き連れたシルビアさんが帰って来た。

 どうやら店舗スタッフ用に補充したらしい。



「おっ、かなりタイプの子がっ、ほげっ!」



 シルビアさんの連れていた女の子の1人をガン見していたところ、セラに首を捻られてしまった。

 元の向きにに戻らない、これはもうダメかも知れませんね……


 ルビアが治療してくれたため一命はとりとめた。



「シルビアさん、今日も飲み会しますけど、一緒にどうですか?」


「そうね、この子達の歓迎会をお店でやるから、それが終わったら参加させて貰うわ」



 そう言って店舗の方に消えて行くシルビアさん、あの子、可愛かっ、ほげっ!



「それじゃ、宴の準備を始めましょう、勇者様はこのままお風呂に沈めておけば良いわ」



 見かねたジェシカに救出されるまで、およそ2分間にわたって湯船の底に滞在させられた。

 部屋に戻ると既に酒と露店で買った串焼き肉や野菜が並んでいる、宴の始まりだ!



「……じゃあマリエル、明日には王宮から使いが出て、あのじいさんから残りのケッセを買い取るんだな」


「そうなる予定です、それを研究所で分析して、わかったことがあり次第こちらに伝えてくれるそうですよ」


「そうか、じゃあ全部終わって人数分のケッセが出来たらいよいよ暗黒博士の討伐だな」


「はい、それまではお休みということで構わないでしょう」


「よっしゃ! 食っちゃ寝で過ごしてやろうぜ!」



 とにかくケッセが手に入らないことには仕方が無い、明日からはしばらく王宮からの報告待ちだ……

ここから第五章、次の敵を倒すまで続きます。

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