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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第四章 共和国と因縁の敵
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181 一方的な展開

「ご主人様、港が見えてきましたよ!」


「敵の兵隊さんがいっぱい並んでいます!」


「そうかそうか、ではしっかり見張り番が出来たカレンとリリィにはこの干し肉をやろう」



 艦橋で敵国の本土がが見えるのを待っていた2人が戻り、そう告げる。

 暇潰しにもなったはずだし、何よりもやかましくなかったのが幸いである。


 干し肉を口に咥えさせてやると2人共どこかへ走り去ってしまった。




「おう勇者殿、そろそろ上陸の準備をしておいた方が良いぞ、隙を与えず一気に攻めることになるだろうからな」


「うむ、だが敵兵が港を守備しているらしいぞ、それはどうするんだ?」


「はっはっは、そのぐらいは気合で押し通るんだ」



 至極適当である、作戦も何もあったもんじゃない。

 とにかく今は岸に近付き、相手がどう出るかを見極めよう。



 船室に戻って全員を武装させ、甲板に出た……



「あ、王様の旗を揚げた船が近付いて来るわよ」


「本当だ、駄王の奴も来ていたんだな、全然気が付かなかったぞ」



 徐々にこちらへ接近して来る駄王の乗ったと思しき船……船べりでゲロを吐いているパンツ一丁の人物が誰なのかはすぐに判別出来た。



 インテリノもそこに乗船しているようだ、こちらに向かって手を振っている小さいのがそうに違いない。



『勇者殿! 少し相談があります! ちょっと船同士をくっつけて頂いても良いですか?』


『お~うっ! 構わんぞ~っ!』



 船をベタ付けし、木の板のような橋のような、とにかくそんな感じのものを渡して接続する。

 なるべく下を見ないように注意しながらそれを渡り、インテリノが居る船へ移動した。



「勇者殿、敵軍はおよそ3,000、おそらく全兵力なのでしょうが、それを港に集結させて抗戦する構えのようです」


「そうか、それでどうしろと?」


「リリィちゃ……リリィ殿と精霊様に先制攻撃を仕掛けていただきたいと思いまして」


「わかった、伝えておくよ、もう少し近付いたら勝手に攻撃を開始することになると思うが、それで良いか?」


「ええ、ではよろしくお願いします」



 このフォーマルな場でリリィのことをちゃん付けで呼びそうになったインテリノ、後ろに控えていた教育係のおばさんに睨まれ、慌てて言い直したのが滑稽である。


 別に子どもだし、友達なんだから良いと思うんだがな……



 とりあえずそういうことで決まりなので、自分の乗って来た船に戻る。

 帰りも落っこちないように注意しながらゆっくり橋を渡った。



「じゃあリリィ、精霊様、俺達が攻撃の先鋒になるからよろしく」


「行く前にお肉を要求します」

「私はお金と良いお酒」



「マリエル、リリィをインテリノの前に引き出してお尻ペンペンしてやれ、セラ、精霊様の供物は全部没収するんだ」


『ひぇぇっ! それだけは許して下さい! ちゃんとやりますからぁ~っ!』



 2人共やる気を出してくれたようだ、もう10分程度このまま航行し、十分岸に近付いてから攻撃開始とした。


 リリィはドラゴン形態に変身し、精霊様も船の先端に立って出撃を待つ。

 周りの船もこちらに注目しているようだ、作戦は伝えられていないものの、何かを始めるのは皆察しているらしい。



「よぉし、そろそろだな、準備は良いか?」


『OKで~す』

「もういけるわよ」


「では敵の反撃が予想されるゆえ、なるべく高く飛んで接近するぞ、出撃だ!」



 飛び立ち、そのままほぼ垂直に上がっていく。

 ある程度の高度を取ったところで岸に向かって緩い角度で滑空を始めた。


 周りの船に乗っている兵士達が手を振っているのが見える。

 距離があるため聞こえはしないものの、声援を送っているであろうことは想像に難くない。



「おうっ! 敵も気付いたみたいだ、弩で攻撃してきたぞ!」


「全然届かないのだけれどね、私が先に行って攻撃している奴を狙い撃ちにしておくわ」



 そう言ってスピードを上げていく精霊様。

 敵軍上空に到達し、向かって左から順に水の弾丸を浴びせていく。



「リリィ、俺達も左へ向かうぞ! 混乱している所にブレスをお見舞いしてやるんだ!」


『はいは~い!』



 体を大きく左に倒して旋回する。

 そのまま高度を下げ、射手を失った弩の上から食材でも炙るかの如く炎を浴びせていく。


 たちまちに炎上する敵軍前列、火達磨になって逃げ惑う敵兵。

 リリィの息が続く限りそこを横断し、一旦海側に逸れて再度入り直す。



『これで5回目です、そろそろ疲れちゃいましたよぉ』


「わかった、じゃあこの一撃が終わったら船に戻ろうか」


『は~い!』



 攻撃と離脱を5度繰り返した後、リリィの疲れが限界とのことで完全に敵軍上空を離れた。


 精霊様はまだ攻撃を続けるようだ、水の弾丸を良く狙って放ち、地道に敵軍の兵器や兵員に損害を与えている。


 精霊様、意外と地味な作業をするんだな。

 いつもは無造作に死を撒き散らすだけなのに、今回はえらく真面目にやっているようだ。


 供物全没収の脅しが相当に効いたのであろうか……



 そんなことを考えながら船に戻り、人間形態へと戻ったリリィに干し肉を咥えさせる。

 上陸し、本格的な攻撃を始める前にはまた戦えるようになって欲しいところだ。



 俺達の乗った船を含む艦隊は、少しだけ取り舵気味に左へ向かっていく。

 どうやら完全に撃破した敵軍左正面から上陸するつもりらしい。



 全員武器を抜き、甲板のの前方に集まって……



「なぁミラ、どうしてマーサがカレンを肩車しているんだ?」


「究極合体何とかって言っていました、アホすぎて理解が追い付きません」


「なるほど、相変わらず頭が悪いな」



 2人が居る船首に近付き、上に乗っかっていたカレンをひょいと掴んで下に降ろす。



「ちょっと、何をするのよ! せっかく合体成功でパワーが10倍になったのに」


「何を根拠にしてどういう原理で10倍になったんだ……」



「邪神の力を得たんです、最強なんですよ!」


「そんな得体の知れないものに頼ってちゃいけません!」


「は~い、わかりました~」



「じゃあ、2人共ちゃんと戦えよ、ほら、もう岸に着くからな」




『全軍上陸開始! 敵の中枢はここから南へ5km、そこを目指して進軍せよ!』



 くだらない話をしている間に船は岸まで辿り着き、海岸へ乱暴に乗り上げる。

 他の船も次々に着岸し、兵士達がぞろぞろと降り始めていた。



 そこへ、ずっと空からの攻撃を続けていた精霊様も合流する。



「おそらく敵兵の残りは2,000ぐらいよ、といっても武器は剣とか弓しか残っていないみたいだけどね」


「わかった、で、俺達はどうするかだな、筋肉団の連中は……」



「おう勇者殿、海岸沿いの敵兵は俺達に任せておくんだ、他は皆そのまま突っ切ってこの国の本体に打撃を加えてくれ」


「了解、じゃあ勇者パーティーはインテリノ王子達に続くぞ、ルビア、遅れるなよ!」


「ちょっと待って下さい、パンツが食い込んで気持ち悪いです!」


「・・・・・・・・・・」



 人目も憚らずパンツの食い込みを直しているルビアを待ち、それが終わったところで王国軍の連中を追うようにして走り出す。


 共和国の首都は本当に近いようで、少し走ったところですぐに町並みが見えてきた。

 南国らしく椰子の木がそこら中にそびえ、海岸から飛んだと思しき砂が地面を覆っている。



「ねぇ、なんだかちょっと様子が変よ!」


「前の方の兵隊さんが全然戦っていません!」



 俺達の中で先頭を走っていたマーサ、それに続くカレンも不可解なことを言う。

 王国軍は明らかに攻め込んできた敵なのに、それと戦う奴がもう1人も居ないのか?



 不審に思いながらもそのまま町を目指す、ようやく入口の門を潜ると、先に到達していた王国軍の兵士達が……なぜか歓迎されていた。


 酒瓶を受け取る兵、可愛い女の子から花束を貰って鼻の下を伸ばす兵。

 これは一体どういうことなのか? 近くにインテリノが居るのを見つけたため、ちょっと聞いてみる……



「勇者殿、この方々はレジスタンスだったようです」


「レジスタンス? どうしてそんなものが居るんだ?」


「それは代表者の方から直接伺うと良いかと」



 インテリノの後ろに立っていたのは白髪で白髭のダンディなおっさん。

 腕章にはこの共和国のものとは明らかに違うマークが描かれている。



 おっさんは俺の方を向き、話を始めた……



「この国の元老院は数年前から不可解な連中と取引を始めていましてな、それに気が付いて情報を収集し、悪事を告発しようというのが我々レジスタンスの始まりでした」


「不可解な連中ってのは魔王軍、いや大魔将のことだな」


「そうです、まさか相手が魔族とは思いませんでしたが、とにかくその連中との取引、それからインフリーという男が現れてからのデタラメな政策……」


「で、それに反発するために地下にでも潜って抵抗を続けたと?」


「左様、我々は元老院の進める拡大政策や麻薬を使った他国への攻撃とも取れる行動、そして無益な徴兵に反発していましたが、メディアを味方につけた国軍には到底敵いませんでした」


「なるほどな、で、王国軍が上陸して来るのを見てそれを出迎えたと」


「ええ、そういうことになります……」



 おっさんの話は続く、どうやら戦争による領土の拡大を煽り、兵器や麻薬の増産に全国民一丸となって当たるよう仕向けていたのはこの国のメディアらしい。


 そのような政策を実際に遂行するのは元老院、特に民衆からの支持を得ていると『されていた』インフリーであったという。


『されていた』というのは、どう考えてもメディア連中が勝手にそうだと主張し、世論調査の結果を捻じ曲げ、さらにはそれに賛同しない者を逆賊として吊るし上げた結果、インフリーを支持しないと主張する者が居なくなったというだけである。



「でもさ、元老院の中にはその政策に反対する奴が1人も居なかったのか? 早いうちから否定しておけばどうにかなったろうに」


「そういった議員は次々に変死したり行方不明になってしまいました」


「ヤバいやつじゃん!」



 俺の元居た世界の感覚だと、そういったことが起こっていればすぐに何かしらの方法で悪事が暴かれ、全国民から追及されていたはずである。


 だが、情報通信が発達していないこの世界ではそれも無理なこと。


 国の意思決定機関である元老院と、唯一の情報発信機関であるメディアを共に押さえたインフリーはもうやりたい放題であったようだ。



「勇者殿、とにかく我々王国軍はレジスタンスと一緒に戦いましょう、皆さん、もうこちらの勝ちです、一気に元老院を叩き潰すのです!」



 インテリノの言葉に盛り上がる王国軍とレジスタンスのおっさん達、ここから先はもはや楽勝のようだ。


 進軍開始とほぼ同時に、海岸の共和国軍を殲滅し終えたゴンザレス達も合流した。

 王国軍全軍、そしてレジスタンスの一行は、町の最も広い道路を通って議事堂を目指す……



 ※※※



「なぁ、何だかその辺の家から視線を感じないか? というかめっちゃ見られているんだが……」


「あれは元老院や軍に協力していた奴等です、自分で戦う力はありませんから、ああやってことの成行を見守る他ないのでしょうな」



 敵の協力者であったらしい、主に工場などで兵器や麻薬を作る作業に喜んで従事していた人間、インフリーへの賛同者などが中心のようだ。


 家の中に隠れてこっそり見ているつもりのようだが、レジスタンスはもうどこのどいつがそういう輩なのか把握済みだそうな。


 後でリストを貰って全員摘発、処刑または奴隷として売却することとなるであろう。




「皆さん、ここが元老院の居る議事堂です」



 しばらく進むとレンガ造りの立派な建物に突き当たった。

 これが共和国の議事堂か、何というか、そんなに力がある国のものではなさそうな雰囲気だ。


 とりあえず声を掛けてみよう……



「おいっ! 元老院の……何だ、その、議長とかその辺だ! ぶっ殺してやるから出て来いやこのクソハゲがっ!」


「勇者殿、議長はレジスタンスの内通者です、あとフサフサです」


「そうなんだ……じゃあ誰でも良いから出て来いハゲ!」



 両手を挙げたハゲがぞろぞろと姿を現した。

 数えてみると37人、元老院議員はこれで全部なのか?



「他にも隠れているかも知れないから建物を入念に調べようか」


「他にも、というか出て来たのはハゲだけのようですね、フサフサの議員はまだ全員篭城しているかと」


「そうなんだ……おいっ! ハゲじゃない奴も全員出て来い!」



 追加で70人以上も出て来た、ハゲじゃない奴の方が多かったようだ。

 元老院議員は全員が降伏の意思を示し王国軍の支持に従っている。



「さて、ここからは略奪と処刑だな、レジスタンスの協力者だけはどこかに集めてくれないか?」


「わかりました、その者達の家や財産にも略奪不可の印を付けましょう」


「ああ、そうしてくれ、それ以外はもう全部蹂躙してやろうぜ! 尊厳とかもうどうでも良いからな!」



 インテリノも総務大臣もそれにOKを出してくれた。

 早速レジスタンス派の住民が集められ、リーダーのおっさんが付けている腕章と同じマークの紙が配られる。


 これが真っ当な奴の証であり、これを持たない人間は全て処分対象だ。

 すぐに王国軍が町に展開し、略奪、処刑、そして奴隷として価値のありそうな者を攫い始める。



 先ほどまで静かだった共和国の首都であるが、今は完全に阿鼻叫喚の地獄と化してしまった。

 だが自業自得である、インフリーの協力者は全員悲惨な最期を遂げるべきなのだ。



「う~む、おかしいのう……」


「どうしたババァ、便秘か?」


「それもあるんじゃが、どうも略奪した資産が少ないのじゃ、半島を麻薬漬けにしたんじゃし、そこで得た金がこの町にあると思ったんじゃがの」



「あ、それはもうありませんよ、元老院は国家予算どころか民衆から徴発した貴金属まで取引に使い込んでにしていましたから」


「なんとっ!? つまり全部あの鉄船や火を吹く筒に変わってしまったと申すか?」



 レジスタンスおじさんの言葉に驚く総務大臣。


 無理もない、王国、というかあの半島から流出した莫大な資産がそっくりそのまま兵器に変わり、全部取引先である魔王軍の懐に入ってしまったというのだから。



「全く、とんでもないことをしおってからに……腹いせじゃ、誰か議事堂に火を放て!」


「待てこらっ! とんでもないことをしているのはどっちだ! 議事堂はこれからレジスタンスの人が使うんだ、燃やすんじゃない!」


「おっと、良く考えればそうじゃったの、放火を中止せよ!」



 どうしようもないババァである、そんなこと良く考えなくてもわかりそうなものだが?


 しかし今回の戦勝で王国の財政が大きく持ち直すことに期待していたのであろうから、その気持ちだけはわからないこともない……




「ところでさ、帰りの船に使う詫び石とやらは見つかったのか?」


「それでしたら我々レジスタンスが隠し場所を突き止めています、帰りの燃料分でしたらお持ち下さい」


「で、余ったものは破棄するんだよな?」


「当たり前です、あれは戦争の原因にしかなりませんし、そもそも危険との研究結果も出ていますからね」



 詫び石は今ある分を全て破棄し、今後は採掘自体を違法にするらしい。

 どうせこの世界には魔法があるんだ、あんな得体の知れない謎鉱石は必要ないはずだ。



 町の外れにあった隠し階段に案内され、厳重に保管されていたと思われる詫び石を必要な分だけ取り出す。


 詫び石は王国軍の兵士によって船まで運ばれ、帰りの燃料として積み込まれた。

 それが終わる頃には略奪も終わり、王国軍とレジスタンスは今後のことについて議事堂で協議を始めたようだ。



 俺達の出る幕は無さそうだし、船に戻ってしまおう。

 その辺にあった馬車を適当に2台拝借し、海岸の船へと向かった……



 ※※※



「わぅ~っ! 全然戦えなかったです、敵は腰抜けです!」


「カレン、今回は我慢するんだ、次は大魔将と戦えるんだぞ、大魔将!」


「あ、そうでした、じゃあそっちで頑張ります!」



 やる気があるのは良いことであるが、頼むから無茶苦茶はしないで欲しい。

 というかそもそも俺は戦いに行きたくない、大魔将スゴイモン=ツクルノとやら、降参してくれないかな……




 結局そのまま夕暮れ時まで待たされてしまった。

 ようやく戻って来た王国軍、後ろでレジスタンスおじさん達が手を振っている。



「何だかんだ言って結構ゲットして来たみたいだな」


「私達の取り分はあるんでしょうかね?」


「わからんが、奴隷より金目のものが欲しいよな」


「全くその通りです」



 続々と船に運び込まれる戦利品、人間も鎖に繋いで船に押し込まれているようだ。

 その様子を眺める俺とミラ、箱に入った金貨や銀貨に目が釘付けである。


 きっと今回もたいしたものは貰えないであろうが……



「おう勇者殿、この船にも捕虜にした元老院議員共を乗せるそうだ、構わないよな?」


「別に良いが、どうせなら可愛い女の子と同乗したかったぜ……あいたっ!」



 セラに殴られてしまった、可愛い女の子でも乱暴な奴とは同乗したくないぞ!



 そんなことをしている間にも船に積み込まれるおっさん共の入った檻。

 見てくれが最悪だ、こんなのと5日間も船旅を共にしないといけないのか……



 薄汚いおっさん入りの檻は、航海中なるべく見えないように布を掛けて隠しておいた。

 食事はやらなくて良いだろう、どうせすぐに処刑されるんだしな。



『では出航する!』



 ようやく王都に帰ることが出来るらしい。

 今回は長かった、屋敷に着いたら1週間ぐらいは休みにしないと割に合わないぞ。



「勇者様、王都に着いたら直ちに戦後処理と、それから大魔将に関しての対策会議だそうです」


「あ~、あ~、聞こえな~い」


「それからブリブリ共和国撃破を記念した大規模な祭も計画しているそうです」


「うん、今のは聞こえた、王宮に行って話を聞いておこう」



 こうしてブリブリ共和国との戦争は一段落した。

 あとは協力関係にあった大魔将、暗黒博士スゴイモン=ツクルノの討伐のみである。


 果たしてどんな奴が現れるやら、だが、その前に戦勝記念祭と休息タイムだ……

これで第四章を終え、次から第五章に入ります。


ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます。

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引き続き次話以降もお楽しみ下さい。

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