178 ジワジワ追い詰める
「ご主人様、下からは見えていませんが、上からは丸見えなんです、注意して下さいね」
「わかった、このまま裏に抜けて、反対側から接近してやろう」
空飛ぶ絨毯に乗って敵陣を縦断し、本部があると思しきテントに向かった俺とサリナ。
幻術により、敵からこちらの姿は見えていないはずであるが、それでも目の前に居るというのはちょっとアレな感じだ。
きっと透明人間になったときはこんな気分なのであろう。
「ご主人様、この辺りで降りてみませんか? 街道から逸れた森の中を歩いて進みましょう」
「そうだな、幻術に惑わされない奴も居るかもだし、こっそり近付くのが無難だろう」
敵陣を完全に越えた森の中に着陸し、絨毯を丸めて歩き出す。
コレ、ちょっと邪魔だな……もう少しコンパクトに収納出来ないものであろうか?
「あっ! ちょっと静かにして下さい」
「いえ、最初から静かにしておりますが」
「……敵の見張りが居るみたいです、真ん中のテントだけ数が多いですね」
「うむ、あそこに総大将が居るのは明らかだな、もう少し接近してみようか」
ゆっくり、慎重にテントの裏へ歩みを進める、カレンやマーサならもう意味もなく突撃しだす距離だ。
だが、俺とサリナは冷静である、そもそも戦ってもそんなに強くないからな。
「さすがに入っていくわけにもいかないよな」
「ええ、人とぶつかったりすると違和感で幻術が解けてしまうかもですから」
「じゃ、しばらくここで監視しておこうか」
サリナと2人、一番見張りの多い中央のテントを眺める。
あまりにも暇なのでちょっかいを出そうとしたが、今尻尾を触ると幻術が何とやらと怒られた。
小さな角が鋭いから頭は触れないし、もうやることがない……
と、そこへ指揮官らしき1人のハゲデブがやって来る。
テントに入るようだ、ハゲはテンションが高く、声がデカいので話の内容も丸聞こえだ。
『いやぁ~、まさか元老院議員ともあろうお方が突然こちらへ来られるとは! しかも輸送部隊の雑魚共と一緒に!』
ふむ、相手の声は聞こえないものの、あのテントの中に共和国元老院のメンバーが居ることは確かなようだ。
そして、敵軍に物資の補給があった日から何かが変わったというのは、その議員がここへやって来たためなのであろう。
兵の気持ちが引き締まった、ということではなく、指揮官が良い所を見せようとして兵にお馬鹿行為を無理強いしているに違いない。
「あ、出て来ましたよ、ハゲデブは戦場に戻るみたいです」
「う~む、今の話しぶりからするとさ、元々はアイツがここの指揮官なんだろうな」
「だと思います、突如現れた元老院議員とやらがそれよりも偉かっただけなんでしょう」
「よぉし、奴の顔は覚えたな、今日中に始末しよう、一旦戻るぞ!」
ゆっくりと後退し、良い感じの所で絨毯を広げて飛び立つ。
もう一度敵陣の上を通過し、砦へと戻った……
※※※
砦では、ちょうどマリエルの周りに他の指揮官が集まって作戦会議をしている所であった。
俺達が得て来た情報も伝えてやろう……
「……ということなんだ、そのハゲデブをブチ殺せば何か良いことがあるかも知れないぞ」
「して勇者よ、そのハゲデブの階級は?」
「よくわからんが、襟の星のところは真っ赤だったぞ、なぁサリナ」
「そうですね、星は1つしかなかったような気がしますが」
「おそらく少将ですね」
「何だマリエル、知っているのか?」
「はい、この『共和国軍階級一覧』を使えば一発です、挿絵付きで……コレですよね?」
「おっ! 確かにこれが襟に付いていたぞ、この冊子俺にもくれないか?」
「1冊銅貨1枚です、ハードカバー版は追加で鉄貨5枚ですね」
「金取るのかよ、じゃあ要らないっ!」
「あら、欲しくなったらいつでもお求めを」
王国が財政難なのは知っていたが、まさか戦争の遂行に必要なアイテムまで有料とは思わなかった。
というか戦闘用ソリもダンボールだし、潰れるんじゃないのかこの国?
そんなことを考えている間も会議は続いていたようだ、何も聞いていなかったのですよ。
「では本日はハゲデブ少将狙いの作戦を決行することとしよう、それぞれの部隊から砦を出て戦う者を募るのじゃ!」
ババァめ、募るのじゃ、とは言っているが、どう考えても俺達は全員強制参加であろう。
と思いきやマリエルだけはここに残ることとなってしまった。
王族があの敵陣に突撃するのはビジュアル的に良くないとの判断らしい。
となると中衛は俺だけかよ、また大変な目に遭いそうだ……
「おう勇者殿、そっちは王女殿下以外全員出撃か? 俺達もそうしようかと思っていたところだよ」
「ゴンザレス、筋肉団員は半分残した方が良いんじゃないか? 奇襲されたとき肉弾戦が出来る奴が居ないと困る」
「むっ、それも一理いやゴリあるな、ではくじ引きで決めることとしよう」
何だゴリって? とにかく筋肉団員達はアツいくじ引きを始めた。
出撃組に当たった者の喜び方から男気が滲み出ていてキモい。
「俺達も準備しようか、出撃は午後だが先にしておいた方が楽だ」
砦を出て戦うための準備を済ませ、昼食を受け取りに行く。
缶詰は開けず、昨日ゲットした敵軍の食糧を頂いた、王国のものと干し肉の味付けが違うようだ。
「失礼します! 作戦命令書を持って参りました!」
「ご苦労様です、では受け取っておきますね」
ババァめ、何だ命令とか偉そうに……と思ったがなぜかマリエルの名義であった。
ここでサンドウィッチを齧っているのにな……
「俺達は山側から敵陣の裏に入れってさ」
「あら、それは大変ですね、頑張って下さいね」
「おいマリエル、言っておくがこれはお前の命令だぞ……」
「本当だ、よくこうやって名前だけ使われるんですよね」
アレか、有名人から手紙のお返事が来るとか言いながら、実際にはマネージャーが必死になって書いている、とかそんな感じか?
貴族の指揮官にしてみれば、王族の名前が入った命令書を受け取るとモチベーションが上がる、とかそういうのもありそうだし、良い作戦なのかも知れない。
「それで勇者様、私達はどうやって裏へ回れば良いわけ? あの山肌を歩くのは絶対にイヤよ」
「大丈夫だ、リリィ、精霊様、それから絨毯を使ってピストン輸送する、迂回するにしてもあっという間に敵陣の裏だ」
参加者集合の時間が来たので一旦砦の上部に集まる。
他のところからも10名程度ずつが参加するようだ。
「じゃあ、俺達は先に出れば良いんだな、敵軍の裏で攻撃開始を待つよ」
「うむ、頼んだぞ」
まずはリリィにセラ、精霊様はカレンを抱っこ、絨毯には俺とユリナが乗る。
戦場を迂回山の裏を通り、敵軍の南側にある街道に降りてそこを待機場所にした。
「じゃあリリィはそのまま待っていてくれ、次は……」
そのようにしてどんどん仲間を運ぶ。
最後のルビアとマーサを待機場所に届けた後、一旦戻って俺が精霊様に運んで貰う。
別にその必要はなかったのだが、空飛ぶ絨毯が邪魔なのでどうしても置いて行きたかっただけだ。
「作戦が始まったみたいだな、筋肉団が崖を滑り降りているぞ、てかゴンザレスは飛べるのに、どうしてあんなことしてるんだ?」
「何か面白いらしいですよ」
「ガキかよっ!」
崖の下まで滑り降りた筋肉団員、しかし驚く敵兵をよそに、反転して崖を登って行った。
もう一度滑り降りていやがる……良いから早く戦えよな…
結局3度も滑走を繰り返した筋肉団員達は、ようやく敵陣に突っ込んで戦闘を始めた。
そこへ、反対側の山からも王国兵が降りて来る、さらには砦の正面からもロープで降りているようだ。
「よっしゃ、俺達も出るぞ!」
敵陣後方の街道から突撃し、本陣にあるテントを1つ切り裂く。
知らないおっさんが全裸生着替えしていた、ここはハズレだ……
おっさんを殺したところで敵兵に囲まれる、ミラとジェシカが斬り掛かり、残りのメンバーで包囲を抜けて次のテントへ。
2つ目もハズレだ、絵画セットを持った画家達が詰めているテントであった。
きっと共和国軍の雄姿を描き、プロパガンダに利用するつもりだったのであろう。
当然皆殺しにしておいた、真新しいキャンパスに赤い芸術が創造される……
「カレン、次は真ん中のテントだ、あそこに元老院の奴が居るみたいなんだよ」
「わかりました、でも敵が30人ぐらいで守っています、先にそっちをやっつけましょう!」
武器を構えてテントを守備する敵に突っ込む。
他の兵より僅かに強い、精鋭中の精鋭みたいだ。
だが、そんなこと超強い俺達には一切関係無い。
前衛が陣形を崩し、後衛は剣を振り上げた敵の首を次々に落としていく。
加勢しようとする他の兵はサリナの幻術に惑わされ、こちらへ近づくことが出来ない。
何もないところでパントマイムしているのが面白い、本当は通れますよ、そこ。
「勇者様、1人そっちに行ったわよ、サボってないで戦いなさいよ!」
「おっとすまない! ん? というか今のが最後の1人だったみたいだな」
聖棒に貫かれて死んだ敵兵、どうやらテント護衛部隊の隊長であったらしい。
もうここを守る者は誰も居なくなった……
「ご主人様、敵が殺到してこれ以上幻術が持ち堪えられません!」
「わかった、カレン、テントを裂くんだ!」
幕を切り刻まれ、骨組だけを残して丸裸になる司令テント。
そこに居たのは……誰も居ないじゃないか!
「どういうことだよ? 確かに元老院議員って……」
「荷物が置き去りです、慌てて逃げ出したんじゃないでしょうか?」
とはいえ、後ろの街道は俺達が来た方角だし、戦場側に向かって逃げるとも思えない。
念のため調べたが、穴を掘ったような形跡も見つからなかった。
「まぁ良い、変なトランクがあるからそれを持ってトンズラしよう!」
トランクを抱え、元来た街道の方に走り出す。
幻術の壁に止められていた敵兵はリリィが焼き払った。
『ターゲットを討ったぞ~!』
と、そこへ戦場からの叫び声どうやらお目当ての少将とやらは無事死亡したようだ。
1km程進んだ所で後方を見る、敵が付いて来ていないのが確認出来たため、来たときと同じようにピストン輸送で砦に戻った……
※※※
砦では、既にあの少将を討ったらしい知らないおっさんの表彰が行われていた。
マリエルが直接賞状を渡しているが、たぶん褒美はあれだけなんだろうな……
ハゲデブ少将の首は敵軍からも十分に見える位置に飾られ、その士気を削ぐことに大いに役立っているようだ。
さて、俺達はテントから回収したトランクを開けてみよう。
「ねぇ、このボタンってさ……」
「十字キーとAボタン、それからBボタンだな、どこかで見たことがある……」
完全にインフリーのものだ、以前ミラとジェシカの剣を手に入れたときもこの仕組みであったのだからな。
ということはつまり、あのテントに居た元老院議員というのはインフリーで、俺達の襲撃に気付いて真っ先に転移して逃げたということだ。
本当に逃げ足の速い奴だ、というか転移先はどこなんだろうな?
ちょっと考えてみよう……
まず、前回奴が転移したのは王国領、そして俺達より1日早く、補給部隊と一緒に到着していたはずだ。
つまり転移先は先を行く補給部隊との合流が容易で、かつ俺達よりもここに近い地点ということになる。
……つまり半島の先端に居る敵国の船、ということにならないであろうか?
うん、その可能性が高いな……
「ちょっと勇者様、何1人で考え込んじゃってるのよ、早くこの箱をこじ開けるわよ」
「そうか、じゃあこのバールのようなものを使おう」
「どこに持っていたのよそんなの?」
バールのようなものを蓋の間に捻じ込み、鍵を破壊する。
中に入っていたのは着替え、財布、それから筆記用具とノートだ。
財布の中身はすべて頂いておこう、金貨が3枚も入っている。
「このノートは何かしらね?」
「知らない、絵日記でも付けているんじゃないのか? 後でデフラにでも渡しておこう」
「気になるからちょっと読んでおこうかしら……」
セラはノートの中身を見たいという願望と、他人の秘密を覗くことへの罪悪感で揺れている……うむ、どうやら願望が勝ったようだ。
「主殿、奴の服は軍の人に渡しておこう、敵兵の死体に着せて壁から吊るすんだ」
「お、それは効果がありそうだな、なるべくボロボロの死体を選べばバレにくいだろうしな」
近くに居た下士官にインフリーの服を渡し、俺達はそのまま待機した。
そろそろ夕暮れだ、今日の戦闘もすぐに終わるであろう……
今日はインフリーこそ取り逃したものの、本来の指揮官であるハゲデブ少将を討つことが出来たのだ、ちょっとぐらいは酒を出してくれることに期待しよう。
夜になって戦闘が終わり、夕食時には俺の期待通り全軍に酒が振舞われた。
首の無くなったハゲデブの葬儀を行う敵軍を眺めながらの宴は実に気分が良い。
途中、酔っ払った王国軍兵士が投石器を操作し、なんと一撃で葬儀台となっていた櫓を破壊した。
篝火に照らされた敵兵の顔が見える、恨めしそうな表情だ……
「さて、明日はいよいよ補給部隊を襲撃だ、朝早く出るからな、ちゃんと準備をしておくんだぞ」
そろそろかなり近くまで来ているであろう敵補給部隊、それを叩いて下の馬鹿共を飢え死にさせてやるのだ。
食後は風呂に入り、さっさと布団に潜り込む、明かりを消そうとしたところ、デフラが少し待って欲しいと言い出した。
「デフラ、何を見ているんだ?」
「さっき渡された兄のノートです、こういうのに味方へ向けた暗号とかを仕込むタイプの人間なんですよ」
「そうか、じゃあ何かわかったら教えてくれ、寝る前に明かりを消すんだぞ」
「わかりました、ではおやすみなさい」
ノートの解析はデフラに任せ、俺は目を閉じた……
※※※
「じゃあセラ、リリィ、出発するぞ! 精霊様はもう行ってしまったからな」
リリィにセラと2人乗りして飛び立つ。
先に出た精霊様は、めぼしい物資を探して適当に奪っておくとのことである。
それが終わったら俺達が全てを焼き払い、兵員も全て殺害する算段だ。
戦闘地域をぐるっと迂回し、敵陣後方の街道へと出た、輸送部隊はこの道沿いのどこかを進軍中のはず。
精霊様はもう攻撃を開始した頃であろうか?
『ご主人様、かなり向こうに行列が見えますよ、アレが補給何とかじゃないですか?』
「ん~、見えないな、まぁ良い、こんな所を進んでいるのだから間違いないだろうよ」
リリィが見つけた集団に接近していく、どうやらセラにもその姿が確認出来たらしい、周囲を飛び回っている米粒みたいなのは精霊様か?
「あら、戦わずに逃げ惑っているみたいね、正規兵じゃないのかしら?」
「それなら楽勝だな、きっと正規兵の指揮官はもう精霊様がぶっ殺したんだろう」
叫んだり腰を抜かしたりと、全く戦う意思のない連中の上空を通過する。
確かに装備もバラバラだしどこかで掻き集めてきた民兵みたいな感じだ。
精霊様はちょうど地上に降り、その連中を無視して物資を漁り始めた所であった。
「あら、一足遅かったわね、こいつら、親玉を殺したらもう何も出来ないみたいなの、殺すのも馬鹿馬鹿しいわ」
「珍しいじゃないか、精霊様なら大喜びで虐殺すると思ったんだがな」
「今は非常に機嫌が良いのよ、だってほら、コレを見て!」
酒だ、大量の酒が積まれた荷馬車が1台、昨夜王国軍全員に配布されたのと同じぐらいの量がある。
しかも後ろの2台にはこれまた大量の肉、前が生ハム、後ろがビーフジャーキーのようだ。
「おい、もしかしてこのレベルの輸送が何度も来るってことか? 毎回襲撃すれば大儲けだぞ」
「そういうことになるわね、とりあえず今回は馬車ごと貰っちゃいましょ」
敵兵は全て降伏させ、一箇所にまとめてリリィのブレスで焼き殺した。
20台あった馬車をどうにかするため、一度砦に戻り、筋肉団を呼び出す。
「おう勇者殿、そういうことなら任せてくれ、20人居れば良いか?」
「うむ、今は精霊様が見張りをしている、街道を行けばわかるぞ、だが物資の所まではどうやっていくつもりだ?」
「はっはっは、任せておけ」
そう言い放つゴンザレス、すぐに20人を集め、ロープを使って砦から降りて行ってしまった。
敵陣の中を涼しい顔で歩いていやがる。
「あ、もう戻って来たわよ、精霊様も一緒ね」
「いやいや、リリィが飛んでも結構時間が掛かったんだぞ、いくらなんでも……マジかよ」
それから30分程で戻って来るゴンザレス達、帰りも敵陣を通っているではないか、敵の物資を当たり前のように運びながら……
「お~う! ロープを沢山下ろしてくれ! これを引き上げるんだ!」
「わかった! あと頭に矢が刺さっているぞ!」
「おっと、これは気付かなかったよ」
なぜ気付かないんだ、貫通していたのに……
とにかくロープをありったけ垂らし、それを下に居るゴンザレス達が馬車に結び付ける。
王国軍の兵士と協力し、荷台部分だけを砦の上に引き上げた。
後ろから歓声が上がる、戦時はサンドウィッチばかりの王国兵にとって、この敵軍物資はご馳走だ。
ちなみに馬車から外された馬は筋肉団員が乗って崖を上がって来た。
崖なんぞ登れるのはヤギじゃなかったか?
「ご苦労であった勇者よ、この生ハムと新鮮野菜の半分はおぬしらの取り分としよう」
「おっ、ババァの癖に気が利くじゃないか、まぁ、また5日後ぐらいには同じものが手に入るんだ、あれだけあったら十分だろうな」
その次の補給部隊が既に港町を出ていることは、精霊様による偵察で確認済みだ。
だがその進軍スピードはかなり遅い、もしかしたらそこにインフリーの奴がそれを追い掛けて合流しているかも知れないな……
その日の夜は、再びちょっとした宴が催された。
今度は物資を奪われ、それを目の前で消費される共和国軍。
篝火に照らされた近場の奴の顔、ちょっと泣きそうである、ざまぁ!
「これでしばらくしたら敵の食糧が底を突くだろうな」
「そうね、次の補給を止める頃にはそうなりそうだわ」
徐々に敵軍を追い詰めつつある、これは良いペースといえよう。
あとはインフリーの討伐だけだな……




