164 摘発作戦
「では皆さんに問題です、これは王都北側の地図ですが、この中で陣を張るとしたらどこにしますか?」
「間違いなくここね、川が近いから水浴びが出来るわ」
「馬鹿だなセラは、ここに決まっているだろう、屋敷に近い方が何かと便利だ」
「むっ、確かにそうね」
「……勇者様とセラさんに兵法の心得が全くないことは良くわかりました」
マトン先生は呆れ顔である、同時に後ろからジェシカとシールドのため息も聞こえてきた。
初めて自分で指揮する500の兵を上手く運用するために勉強をしているというのに、どうやらセンスの無さを露呈しているだけらしい俺達。
あれだな、俺の指揮下に入る兵には全員遺書を持参して貰った方が良さそうだな。
現地でで配る戦のしおりに持ち物として追加しておこう……
「しかし兵法というのは難しいですね、魔物や魔族と戦う方がよっぽど楽ですよ」
「そうですね、で、ミラさんはどこに陣を張るのが良いと思いますか?」
「う~ん、私は埋蔵金が埋まっていそうな場所ならどこでも良いわ」
「……そうですか、じゃあカレンさんは?」
「お肉が食べたいです」
「・・・・・・・・・・」
もう諦めて適当に戦ったほうが良いのかも知れない。
とてもじゃないが自分達だけで部隊を動かせる気がしないのだ。
「よぉし! 考えるのはヤメだ、突撃あるのみだよ!」
「本当にいい加減な異世界人ですね……」
「良いんだよ、最初に俺達が一撃かましてから戦えば大丈夫だろうよ」
そもそも敵軍に魔族が居たとしても恐れることはない、どうせ敵は船で攻めて来るんだろうし、上陸する前に火達磨にしてやろう。
「それじゃあさ、本戦の前、つまり俺達だけで麻薬の押収をするときの相談をしようぜ」
「構いませんが、兵法も少しは勉強しておいて下さいね」
「へいへい、で、どうするよ? 筋肉団は数が多いけどさ、俺達は少人数でネチネチ摘発していくしかないのかな?」
「いや、むしろ麻薬使用者からの押収は筋肉団に任せてしまおう、僕達は共和国人の殲滅に回ろう」
シールドの意見は全会一致で採用された。
しかしそうなると敵は船の上か……
「そうだジェシカ、トンビーオ村から今回の目的地までは船でどのぐらいかかるんだ?」
「う~む、距離はかなり近いからな、まっすぐ進めば半日も掛からないはずだぞ」
「ちなみにここから馬車で行った場合は?」
「3日あれば着く」
つまり、俺達は先にトンビーオ村へ行き、そこから船でバリカン半島とやらを目指せばちょうど良いぐらいの時分に着くということだ。
若干俺達の方が早くなってしまいそうだが、そのぐらいは沖合いで停泊して調整すれば良いであろう。
「決めた、勇者パーティーは船で行くぞ、海と陸から敵を挟み撃ちにしようぜ」
「わかったでは僕が筋肉団ともうひとつの家にもそう伝えておこう」
そういえばモニカの家、何て言う苗字なのか知らないな……
「とりあえずさ、地上部隊が目的地に到達して作戦を始めるときには狼煙かなんかで合図してくれ」
「わかった、青の狼煙が作戦開始、赤は不測の事態ということで」
「了解した、では勇者パーティーは明後日、トンビーオ村へ向けて出発とします!」
『うぃ~!』
※※※
2日後の朝早く屋敷を出発し、途中の宿で一泊した俺達は、その翌日の昼前にはトンビーオ村へ到着することが出来た。
メイとドレド、それから村の代表者に事情を話し、村の漁港から東へ向かう。
2時間も航行すれば半島の先端がうっすら見えてくるとのことであった。
ちなみに、本日の昼食と夕食は船内で取ることとし、村でよさげなものを買い漁ってある。
いくら美味いとはいえ缶詰ばかりじゃ飽きてしまうからな、干し肉も同様だ。
「みなさぁ~ん! 半島の先端が見えましたよぉ~!」
甲板からドレドの声がする。
船室から出ると、かなり遠くにぼんやりとその影を確認した。
「結構大きいんだな人が住んでいるのはあの先端だけなのか?」
「大きな町、というか他国との貿易を行っているのはそこだけだ、他は小さな村ばかりだったはず」
「え~っと、地図によると狼煙スポットはあの高い山より少し先端側ね」
「そうか、じゃあリリィ、お前が一番目が良い、今セラが言った所をガン見しておくんだ」
「は~い」
とはいえまだ他の連中が来るには早い、おそらく作戦開始は明日の朝かそれ以降になるはずだ。
その場で一旦昼食タイムとし、さらに接近してから投錨する。
今日はここで停泊だ、半島の先端に町があるのを眺めながらの夕食とした。
ついでに作戦会議もしておこう……
「まずは敵の船を確認して、間違いないとなったら即撃滅しよう」
「敵船は1隻だけが居るのよね、夕方にはまた交代で来た船を沈めないとよ」
「ああ、でもそっちは沖合いで撃沈してしまおうぜ、万が一にも助かる奴が出ないようにな」
その後も朝、夕の1日2回は敵国から船が来るはずである。
それを毎回沈め、ブリブリ共和国に襲撃の情報が伝わるのを遅らせる必要があるのだ。
「で、もしかしたら敵が反撃してくるかも知れないからな、その場合は非戦闘員のアイリスを守りながら戦うんだぞ」
「と言ってもリリィちゃんのブレスを喰らったら船の1隻ごときその場でお終いでしょうけどね……」
雰囲気的には余裕である、楽しく夕食を取り、沸かして貰った風呂に入って就寝した。
翌朝は早くから全員で狼煙スポットを眺める。
錨を上げ、いつでも突撃できる態勢でだ。
「あ、見て勇者様、港らしきところに船が入っていくわよ」
「あれが敵船じゃないのか? おそらく今入ったのが最初の犠牲になるんだろうな」
「昼頃には無様な焼死体になっているわけね、あそこの乗組員は」
沖から来た船が見えなくなった後、しばらくすると同じ形の船が出港して行く。
交代を済ませたらすぐに本国へ向かうということなのであろう、不当に得た金銭を乗せて……
「さて、完全に日が昇ったわけだが、そろそろ狼煙が上がるかな」
「そう言っていたら上がりましたよ、あれです、青色の煙」
「うむ、ではそろそろ出撃としよう」
最大船速で半島の先端に向けて進む。
リリィはドラゴン形態に変身し、その上に俺が跨った。
敵船を確認したら、すぐに甲板から飛び立って攻撃開始だ。
山の陰から徐々に港町が見えてくる……港そのものには船が数隻しかないようだ。
一番大きいのが先程入港したブリブリ共和国の船だろうな。
「主殿、マストの旗は共和国のもので間違いないぞ!」
「よし、では攻撃開始だ、皆も戦闘態勢のまま待機してくれ!」
俺とリリィを除く全員が武器を抜き、甲板でいつでも戦える陣形を整える。
鍋を被ってフライパンを構えるアイリスが可愛らしくて実に良いのだが、危険なので出て来ないで欲しい。
『飛びますよっ!』
「おう、いつでも良いぞ」
リリィが甲板から飛び立つ。
空を舞い、かなり上空から敵に接近し、採集確認を行う。
「この船だな、小さくだが人が動いているのが見えるぞ」
『白い袋を沢山下ろしていますよ、あれを持って来たんでしょうか?』
「だろうな、そしてあれこそが麻薬だ、船ごと焼き払うぞ!」
急降下し、斜め45度の角度で敵船に接近する。
接触の直前、何人かの乗組員がこちらを見た……だが今更気付いても遅いんですよ。
船首側から入り、縦一直線にブレスを浴びせる。
一瞬の出来事であったが、木造の船は簡単に炎上した。
『ご主人様、陸の上に居る人達はどうしますか? 何か凄い逃げてますけど』
「当然殺すさ、今日は皆殺しでOKだぞ」
急旋回し、今度は港を焼き払う。
逃げ惑う人々の中には一般人、つまり麻薬の買い手であるこの町の住民もかなり居たようだが、そんな連中はもうどうでも良い、まとめて焼き殺してやった。
最後にもう一度船の方に戻り、追撃と、それから海に飛び込んで難を逃れた敵を殺していく。
敵船は既にマストが折れ火の回った左舷から浸水して傾いている。
『あ、陸の方から筋肉の人達が走って来ましたよ、手を振っています』
「向こうも始めているようだな、よし、俺達は一旦帰還しよう」
次に共和国の船が来るのは夕方だ、それまでは陸に上がって麻薬の押収作業を手伝うこととしよう。
ドレドの船に戻り、作戦の成功を伝える。
そのまま港に船を回し、まだ燃えている敵船から少し離れた所に接岸した。
「おう勇者殿、どうやら派手にやったようだな」
「いつものことさ、で、何を手伝えば良い?」
「うむ、全ての建物を回っておシャブりハウスを摘発していくんだ、確認済みの所には入口にこの青札を貼ってくれ」
「はい、ちょっと質問よ」
「どうした精霊様? 便所なら船のを使え」
「じゃなくてさ、もし住民が抵抗した場合は殺しても良いのかなって」
「おう、いうことを聞かない奴は捻り潰してくれて構わん、そもそも薬物に手をつけた時点で生きている価値の無い人間なわけだからな」
「そういうことならすぐに行きましょう!」
「おい待てよ精霊様、無闇に殺すなよ!」
間違えて善良な住民を殺してしまったら大事だ、何とかしてこのサイコ精霊を制御しなくてはならない。
「まずはこの料理屋から攻めるわよ!」
「普通の小料理屋じゃないか、こんな所に麻薬なんか……」
壁に掲げられたメニュー表の中に『シャブ1人前:銅貨3枚』と書かれているものがあった。
店主らしきおっさんがカウンターの中で震えている。
「おいおっさん、お前は麻薬の売人だな?」
「ひぃぃっ! 私はただの料理人です、ほら、シャブシャブでも食べていって下さい」
「シャブシャブって、出汁がシャブじゃねぇか!」
「ひょげぇぇっ!」
「さて、殺しても良いんだったわよね?」
「待て、売人は捕らえておこう、後で見せしめにするんだ」
おっさんを縛り上げ、町の中央広場にあるという摘発部隊の本部へ連行する。
マトンが総指揮をしているようだ、テントの中で成果のまとめをしていた。
「お~いマトン、売人を捕らえて来たんだが、どうしたら良い?」
「あ、ありがとうございます、売人は後でまとめて処刑しますんで、あっちの小屋で預けて下さい」
どうやら小屋を1つ接収してあるようだ。
テントからすぐ近くの倉庫らしき小屋に向かい、売人を引き渡した。
「さて、次はあの大きい建物よ」
「お、公民館的なところだな、ちょっと期待出来そうだぞ」
まだ青札は貼られていない、ということは確認前だな。
入口のドアを開け、中に入る……臭い、煙たい、完全に何かやっていやがる。
中には十数名の男女、皆ガリガリに痩せながらもシャブをキメているようだ。
手元に残る金を数えて絶望の表情をしている奴も居る、きっともう麻薬を買う金がないのであろう。
「おいっ! とりあえず窓を開けるんだ、換気しないと俺達がどうかなってしまうぞ!」
直ちに窓を開け、空気を入れ替える。
それを止めに来た奴も何人か居たが、全て殺してやった。
どれだけ麻薬に漬かっているというのだここの人間は……
「え~っ、今からお前らの持ち物を全て没収する、抵抗したら殺す、あと顔が気に食わない奴も殺すからそのつもりで」
近場の奴から順に麻薬を奪い去っていく、もちろん抵抗するが、何人か惨殺したところで他の連中は大人しくなった。
ついでに、二度と麻薬を購入出来ないように財布、どこかに隠せないように服も没収しておく。
これで何も持っていないここの連中は無力化出来たであろう。
「あのババァはちょっと態度が悪いな、殺そうぜ」
全裸で震えているババァが抗議の目線を向けてきたため、目玉をくり抜いて殺害する。
全てを差し出したのに殺された人間が出たことに恐怖したのか、その場に居る全員が凍りついた。
「よし、ここの連中はもう動きもしないであろう、次行こうぜ」
入口に青札を貼り次のターゲットを探す。
金持ちらしき大きな屋敷があった、そこにしよう……
「うっ! 何だか嫌な臭いがします」
「私もよ、これはちょっと入れないわね」
「確かに臭いな、カレンとマーサは外で待機しておけ」
何かが腐ったような臭い、どうやら地下から漂っているらしい。
エントランスから左手のドアを入り、そこにあった階段で地下へと向かう。
「臭っさ、絶対に誰か死んでいるだろう、これは」
「正解ね、でも生きている人も居るみたいよ」
「どれどれ……げぇぇっ!」
バラバラ死体が積まれているではないか、残っている服からしてここの家主、それからその家族のようだ。
貴族か何かの一家なのであろうな。
そして、その隣にある地下牢の中には、ボロボロになったメイドが3人閉じ込められていた。
全員カビが生えて緑色になったパンを一心不乱に齧っている。
「おいっ! 大丈夫か?」
「あ……助け……ですか?」
「そうだ、とりあえずここから出よう、俺達は今この町の浄化作戦を行っている王国の者だ」
「わか……り……」
安心したのか、そこで3人共気絶してしまった。
激クサだが仕方が無い、担いで本部まで運ぼう。
2人1組でメイド3人を抱え、屋敷から出る。
一旦地面に寝かせておき、その間にマーサが本部から担架を借りて来た。
「よし、この上に乗せて運ぶぞ、俺とマーサ、カレンとサリナ、ルビアとジェシカだ」
なるべく背丈の近い者同士がペアとなり、担架に乗せた3人のメイドを本部まで運ぶ。
救護所は本部横のテントのようだ、戦闘になっているわけではないし、そんなに混んでは……
「あ、皆さん、お久しぶりです」
「おう、モニカじゃないか、ところで何だここは、執事とメイドの死体置き場かよ」
「生きてますってば! で、そちらもメイドさんを拾って来たんですね」
「そうなんだよ、地下牢で死に掛けていた、家主らしき人はとっくに死んでいたがな」
「やっぱり、お金持ちの家はどこもそうみたいです、きっと強盗にやられたんですね」
そういうことか、まぁ、ここの庶民があんなに麻薬をキメ続けられる程に金を持っているとは思えないからな。
きっと集団で金持ち宅を襲い、そこから強奪した金で麻薬を買っていたのであろう。
そして先程の死体はその被害者、なぜか使用人は殺さずに地下牢に閉じ込めたと……
「なぁモニカ、どうして使用人達は殺されなかったんだと思う?」
「それはさっき意識がある人から聞きました、どうやら襲撃者は近所の人やその使用人達の友人らだったようです」
「普通の連中がそんなことしたのか……でもその当時はまだ少しだけ理性が残っていたんだろうな」
「ええ、今同じことが起こったら普通に皆殺しでしょうね」
とんでもない話である、ここの町の人間はほとんどが麻薬に溺れ、近所にある、しかも顔馴染みが勤めている金持ちの屋敷を襲い、金を奪って住人を殺害しているのだ。
しかも殺さなかったとはいえ監禁されていた人々は酷い有様である。
この町の人間は大半が凶悪犯罪者に成り下がっていると考えて対処した方が良さそうだな。
「じゃあモニカ、俺達が連れて来た人のケアも任せて良いか?」
「ええ、その代わりルビアさんを置いて行って下さい、人手が足りないんですよ」
「そうだな、まさか救護所がこんなに繁盛するとは思わねぇよな……」
ルビアをその場に留まらせ、残りのメンバーで更なる摘発へと向かう。
テントから出てよく見ると、続々と運び込まれる監禁されていたと思しき一般人。
少しでも金があり、麻薬などに手を染めずにそれが残っていたお宅は襲撃され、貴族や大金持ちならその使用人だけ、一般家庭では一家まるごと捕らえられていたようだ。
なお、そういった被害には遭わず、ひたすら隠れて暮らしていた元気な者は自主的に避難し、本部のテント近くに座り込んでいる。
「勇者様、あと2軒か3軒回ったら船に戻りましょう、次に入港して来る共和国の船を叩かないとです」
「そうだったな、それじゃ2軒回ったらルビアを回収、それから船で沖に出よう」
次の1軒はハズレ、家捜ししても何も出てこない普通の家であった。
家主のばあさんとその家族には本部へ集合しておくように伝え、青札を貼って退出する。
その次はまたちょっと広めの集会所のような所であったが……なんと斧で襲い掛かってくる奴が居るではないか!
「あれっ!? 急に襲ってくるなんて珍しいわね、警戒していたのかしら?」
「違うな、もう発狂しているだけだ、あんなクスリをやっている奴は最終的にこうなる」
斧を持った男の周りには10体程の死体、正確な数はわからない、この男が食べていたのであろうが、もうグチャグチャである。
奇声を発しながら斬り掛かってきた男の攻撃を回避したカレン、すぐに足でドンとその腹を蹴る……体がありえない形に曲がってしまったではないか。
「あれっ? この人骨が無かったかもです」
「もうボロボロだっただけだろ、触っただけで崩れる程に脆くなっていたんだ」
「変な人だったんですね……」
死体はそのまま放置して立ち去る、とは言っても、ここは近いうちに焼き払っておく必要がありそうだな、放っておくと伝染病の原因になりそうなぐらい凄まじい現場だ。
「何かとんでもない光景ばかり見てしまったな、もう夕飯は要らないぞ」
「じゃあ私がご主人様の分を食べてあげます」
「私も~」
カレンとリリィはこの状況でも食欲があるらしい、まぁ、リリィはこのあともう一仕事あるわけだし、出来るだけ沢山食べさせておこう。
「じゃあ船に戻るぞ、一旦本部に行ってルビアを回収しよう」
本部でルビアを連れ出そうとしたが、マトンとモニカに拒否されてしまった。
救護所は助け出された善良な住民で溢れ返っているため、今1人でも減ると助かる者も助からないそうだ。
仕方が無いので俺達だけで港へ向かう、ドレドの船に乗り込んで沖合いで待機する予定である。
「おかえりなさ~い、どうでしたか?」
「とんでもないことになっていたよ、アイリスは降りて行かないほうが良いぞ」
「ありゃ~、港町でお買い物したかったんですが、ダメですかね」
「もうそういう状況じゃねぇから! この世の地獄ですよ、ここは」
「はぁ、そうなんですね」
「ルビアさん以外はちゃんと居ますね~っ? 出航しますよぉ~っ!」
「お~う! 頼んだぞぉ~っ!」
ドレドの操船で沖に出る、時間的には夕方だ。
しばらく待つと、遥か彼方に敵らしき船影が見えてきた。
朝夕交代で1隻ずつだったはずだが? どうして50隻以上も居るんだろう……




