162 大儲けと王都への帰還
「それじゃ、大魔将アクドス討伐に乾杯!」
『うぇ~い!』
初めての代魔将討伐を終えた俺達は、トンビーオ村の拠点に戻って宴会を始めた。
まだ戦利品の回収をしていないため、金銀財宝を見ながら、ということではないものの、一応捕虜とした和風美少女のアンズを天井から吊るしてある。
ちなみに、帰還後に村の市場に寄ったところ、せっかくなのでということで、貴重な海の食材を分けてくれる村人が多かった。
ゆえに、ほぼタダで仕入れた食材を使った誠に豪勢な料理が並んでいる。
それだけでも何だか凄く得をしたような気分だ。
「さて、乾杯も済んだし、アンズを降ろしてやろうか」
吊るされて恨めしそうな顔でこちらを見ていたアンズを降ろし、酒と料理を与える。
すぐに機嫌を直してくれたようだ、というか一瞬で懐いてしまった。
「いや、しかし今回は苦労したな、まさか戦闘中に通販で武器を調達されるとは思わなかったぞ」
「でも凄いじゃないですか、大魔将様を討伐するなんて、次は私も参加しようかな……」
「何だよハンナ、あれだけビビリまくってたくせに、調子の良い奴だなお前は」
「だって怖かったんですもん」
「まぁ、でも可能であれば大魔将様との戦いには参加しておいたほうが良いのですわよ」
「どういうことだユリナ?」
「それは人族と魔王軍の和睦成立後のことを考えれば自ずと答えが出ますのよ」
ユリナ曰く、人族と魔王軍の戦争は永久に続くのではなく、いつか和平条約を結ぶときが来る。
そして、戦争でボロボロになった人族の国や魔王軍、それから魔族領域の組織を再編する際には、どうしても戦時に活躍していた者が重要なポストに付く可能性が高くなるはずだということだ。
ゆえにここで武功を挙げておくことが後々の出世にかなりプラスの影響を及ぼすのは間違いないという。
良くわからんが出世争いは大変なのですね、俺は焼き牡蠣にレモンを絞りながら、黙ってユリナの話を聞いておいた。
しかし勝って飲む酒は本当に美味いな、今日はこのまま飲み続けて、明日は本当にゆっくりしよう。
そして明後日は戦利品の回収、王都に帰り着くのはその2日後だ。
既に大魔将アクドス討伐の件は文書にて王都へ送付済みである。
俺達が帰る頃にはきっと凱旋の準備を整えて待っていてくれるであろう。
その日の俺の記憶はそこで途絶えていた……
※※※
あの後どのぐらいまで飲んでいたのかは覚えていない、とにかく目が覚めたらもう昼のようだ。
頭痛い、気持ち悪い、何か知らんが胃もたれもハンパじゃない。
「おはよう勇者様、二日酔いの薬を買いだめしておいて良かったわね」
「全くだ、ん、ありがとう……」
この世界では即効性の薬によってすぐに治る二日酔いは脅威とはいえない。
既に他のメンバーもそれを飲んで復活しているようだ。
馬鹿みたいに寝ているのはルビアだけである。
「ただいまぁ~っ」
買い物に行っていたというミラとアイリスが帰って来た。
村の市場で魚と貝、それから山で取れたという猪の肉を買ったらしい。
今日は焼肉が出来そうだ早速下ごしらえに取り掛かる2人、俺達は外でバーベキューコンロの設営をするよう仰せ付かる。
そうだ、せっかくだから捕虜にしたアンズにやらせよう。
「アンズ、ちょっと来るんだ、お前に仕事をやろう」
「何ですか? ちなみにお料理は出来ませんよ」
「そうじゃない、コンロの準備をするんだ、石を積め」
外に出し、縄を解いてやると、すぐに作業に取り掛かったようだ。
どうせ逃げる所もないし、このまま放置しておこう。
コテージの中へ戻ると、こちらではルビアが起床し、二日酔いの薬を飲んでいた。
「あら、おはようございますご主人様」
「おはようルビア、まず服を着るんだ」
「その前にお風呂にしようと思いまして、一緒に入りませんか?」
それは構わないがここは温泉ではない。
風呂に入るためにはまず沸かさないとならないのだ。
ルビアはその間全裸で過ごすつもりか、ならば速攻で沸かして貰おう……
ユリナに頼み、火魔法でいい湯加減になるまで湯船の水を加熱させる。
これで完璧だ、ルビアと2人で風呂に入った。
「そういえばルビア、お前昨日俺が失敗したのを笑ってやがったな、しかも戦闘中に」
「あら、覚えていたんですね、お仕置きですか?」
「当たり前だ、おっぱいを引き千切ってやるっ!」
「あいたぁぁっ!」
風呂で騒ぐなと怒られてしまったため、ルビアのお仕置きは終わりとした。
すぐに出た俺達は、アンズの作業がどのぐらい進捗したかを確認しに行く。
「おいアンズ、お前は何をやっているんだ!?」
「石を積んでいたんですが、何か違いましたか?」
「そうじゃなくてコンロを作れって言ったんだよ、何だこれは縁起悪いっ!」
コテージの前に賽の河原状態で石が積んであった。
もうここで何人も死んだみたいになっているではないか。
直ちに全ての石塔に蹴りを入れて破壊する……
「あぁ~っ! せっかく積んだのに、鬼が来て壊すという噂は本当だったんですね」
「誰が鬼だ、三途の川を渡りたくなかったら真面目にコンロを作れ!」
「ひぃぃっ! ごめんなさいぃぃっ!」
仕方が無いので手伝って2人でコンロを作る。
その間に馬車へ墨を取りに行ったルビア、手を真っ黒にして戻って来た。
「手が汚れてしまいました、ご主人様、布」
「俺は布じゃないっ! 服で拭うのはやめてくれ」
起きて着替えたばかりだというのにもう薄汚れてしまった。
まぁ良いか、どうせ今日はバーベキューをするんだ。
コンロの設営が終わると、直ちにカレンとリリィが着席する。
まだ開始までは1時間以上あるが、良い場所を陣取るためなら時間を惜しまないのであろう。
しばらく待つと、その辺で遊んでいたメンバーが続々と帰って来る。
ミラとアイリスも下ごしらえを終えたようだ、早速バーベキューを始めよう。
昨日に引き続き、村の地酒と海産物、そして今日は新鮮な猪の肉も追加してコンロを囲んだ。
翌日の予定を決め、適当なところでお開きにして布団に入る。
戦利品はどのぐらい回収出来るのであろうか……
※※※
翌日、俺達は再び大魔将アクドスの城へ向かう。
桟橋に船を付けると、すぐ近くで泥だらけのエリナが倒れているのが確認出来た。
「よぉエリナ、金塊は見つかったか?」
「バラバラに埋めてあるようでして、2日でこの3つだけです、どうぞお納め下さい」
「少ないな、ではそれを船に運べ、あと魔物用の檻を搬出するのも手伝え」
「ちょっとは休ませてくださいよぉ~」
ブツブツ文句を言うエリナであったが、ユリナとサリナのお仕置き用に使っている超強力クリップを取り出して脅したところ、すぐに言うことを聞いた。
とりあえず魔物用の檻は洞窟の入口に積み上げ、出たり入ったりしながら順次船に積み込む予定である。
だが魔物の前にアクドスの部屋だ、あそこが一番の収入源になりそうだからな。
疲れ切って座っていたエリナを引き起こし、転移させる。
「おい、金色の液体とアクドスの燃えカスはどこへ行ったんだ?」
「大魔将様は死ぬと1日程度で消えるんです、何でかは知りませんが」
「へぇ~、それなら討伐も確認し易いな」
それは良いとして、とにかく部屋の捜索を始める。
アクドスが居た位置にあるデタラメな形で固まった金、これは持って帰れそうにないな、後で王国から兵士を派遣して貰って回収するのが得策であろうな。
床下で無事だった金塊は延べ棒で13本、よし、これを持って帰ろう。
布の袋に詰め、部屋の隅に避けておいた。
「ご主人様、タンスから変な紙が出てきました」
「何だろうな……いや、株券かよ」
「魔族領域の会社のものですわね、一応ゲットしておいた方が良いかも知れませんの」
「そうだな、じゃあこれも回収っと」
株券は公開会社のものらしいから譲渡は自由だ。
後々俺達が持っていたとしてもその価値は健在であろう。
というか魔王め、会社法まで異世界に持ち込むんじゃないよ……
「おっ、よく見たら奴が座っていた玉座、生意気にもマッサージチェアになっているじゃないか」
「本当ね、ここにスイッチがあるわよ、魔法で動くようね」
早速座ってみる、うむ、なかなか高級なやつらしい、ルビアの下手くそなマッサージよりも10倍は気分が良いぞ。
「あら、ここにもう1つスイッチがあるわね……」
「おいセラ、余計なものを押すんじゃないぞ」
「でも押してみたいのよね、『緊急脱出』って書いてあるし」
「最悪のボタンじゃないか! まぁ、自爆じゃないだけマシか、でも絶対に押すなよ!」
「うぅ~っ」
セラは何とか堪えたようだ、押すなといわれると押したくなる気持ちはわからんでもない、だがな、世界には絶対に押しちゃいけないボタンが存在するのだよ。
そこへ、お宝には興味を示さず、暇を持て余していたリリィがやって来る。
「あ、何ですかこのボタン?」
「リリィそれは押してはいけないボタ……」
「ピッ!」
「あっ! おい……あぁぁあぁあぁっ!」
マッサージ玉座ごと上へ飛ばされてしまった。
しかも脱出しないではないか、天井に叩き付けられてそのまま落下する。
「いでぇ~っ! 危うくこの世から緊急脱出するところだったぜ」
「ご主人様、今の面白かったです、もう一回やって下さい」
「ダメだ、次はもう助かる気がしない……」
無邪気なリリィによってとんでもない目に遭わされてしまった俺は、満身創痍でヨロヨロと玉座から降りる。
おや、今までこれがあった所の下に空洞があるではないか。
中にはなんとも大きな宝箱が入っている。
「おいこれ、ちょっと開けてみようぜ」
「鍵が掛かっているわね、とりあえずこの穴から出しましょう」
「うむ、じゃあマーサ、ちょっと手伝ってくれ」
一番力のあるマーサに手伝って貰い、2人がかりで巨大宝箱を取り出す。
鍵は見つからないものの、ミラがヘアピンを外してピッキングした、それ、犯罪ですよ。
「ねぇ勇者様、何が入っていると思う?」
「あまり期待するな、便所の芳香剤かも知れんぞ」
罠という可能性すらある、慎重に、そっと蓋を開けてみた……ノートが1冊、いや、これは会計帳簿だ!
「勇者様、これはアクドスの裏帳簿ですよ」
「そうらしいな、おいエリナ、魔王軍幹部のとんでもない秘密を発見したぞ」
アクドスの犯罪行為の証拠なんぞ俺達にとって価値は無い。
エリナに渡すと、驚いた様子で中を確認する。
「これは巨額の脱税事件が絡んでいそうですね、帰って魔留査に報告しておきます」
ご協力ありがとうございました、といった感じである。
特に意味は無かったな、このまま捜索を続けよう。
家捜しを再開し、金目のものを掻き集ていく。
「見て下さい勇者様、金貨が70枚も!」
「ご主人様、良い武器が沢山です!」
「おう、それも全部回収だ、持てるだけ持ったら洞窟の前に転移するぞ」
現金を手に入れたミラ、そして大量の武器防具を発掘したカレンはご満悦である。
居眠りをしていたエリナを叩き起こし、一度外へ出た。
全てを船に積み込み、次は洞窟ダンジョンへ魔物の捕獲に向かう。
とりあえず檻を3つ持って転移した。
「おい、早速あの変な犬が居るぞ」
「おっぱ犬ね、どうやって捕まえようかしら?」
「なぁに、簡単なことだ、ルビア、ちょっと来い」
「はて、私は襲われるだけだと思うんですが?」
「囮作戦だよ、良いからそこへ座れ」
ルビアを檻の後ろに座らせ、鉄格子におっぱいをめり込ませる。
次に、反対側にある扉を開け放つ。
これで対おっぱ犬用トラップの完成だ。
ルビアのおっぱいを狙った魔物は檻の中に入らざるを得ない。
「よし、敵を惹き付けるぞっ!」
「はい……あいたっ! あひっ!」
檻の後ろに座ったルビアの尻をバシバシ叩いて音を出す。
別に音を出すことが出来れば何でも良いのだが、もしルビアに決めさせたとしてもこの方法を選択するのは間違いない。
こちらに気が付いた5体のおっぱ犬が寄って来た……
凄い勢いでおっぱい目掛けて突進するおっぱ犬。
1体……2体……3体入ったところで扉を閉め、残りの2体を殺す。
罠に掛かった3体は、未だに鉄格子の向こうにあるルビアのおっぱいに吸い付こうと必死だ。
もはや捕らわれの身となったことは理解出来ていないらしい。
「ハイ、簡単でしたね、次行こうぜ次!」
しばらくして現れたのはカン鳥、カンチョー攻撃をする厄介な敵だ。
だがこれも罠を使えば捕獲は簡単だ、数もちょうど3体だしな。
「マーサ、ジェシカ、じゃんけんして勝った方に囮をやらせてやろう」
じゃんけんする2人、勝ったのはマーサである。
先程のルビアのように、今度は檻の鉄格子に尻を押し付けた。
すぐに寄って来るカン鳥、当たり前のように檻の中に入ったではないか。
警戒するとかそういった知能は持ち合わせていないようだ。
檻の扉を閉め、捕獲完了である。
「マーサ、もう捕まえたから囮はお終いだ」
「はうっ! もうちょっとやらせてよね、はぅぅっ!」
「遊んでんじゃねぇよこの変態ウサギ」
マーサを檻から引き剥がし、その後も探索を続ける。
パンツを溶かすスライムや薄らハゲにしてくるカゲロウ型の魔物。
それ以外にも複数種類を3体ずつ捕獲していく。
何度も船に積み込み、新しい檻を持って洞窟へ戻る、ということを繰り返した結果、もう良いだろうとなる頃には既に昼を回っていた。
「ふ~む、17種類か、金貨85枚分の儲けだな」
「次の大魔将の城にも新しい魔物が居るはずだし、この依頼は継続的に受けていきたいわね」
「そうだな、じゃ、トンビーオ村に帰るか」
大魔将アクドス亡き後、暫定的にこの城を管理しているエリナに変える旨を伝える。
「では皆さん、次も私が転移係をやると思いますから、またお会いしましょう」
「おう、またな……ちょっと待った、ついでにこれも貰っておこうか」
洞窟の入口にあったインターフォンを引っこ抜く。
なかなか良いやつのようだからな、屋敷で使おう。
「あっ! 何をするんですか、それは大事な魔王軍の備品です!」
「黙れ、俺の物は俺の物、魔王軍のものも俺のものだ」
「……後で修理費用を請求しますからね」
「ふんっ、そんな請求書は便所の紙にでもしてやるよ」
「・・・・・・・・・・」
呆れ果てた感じのエリナに手を振り、今度こそアクドスの城を後にした。
もうここへ来ることは無いであろう、いや、新たなお宝が発掘されればわからないが。
船でトンビーオ村へ戻り、帰り支度を済ませる。
マリエルが村へのお礼のために金塊を1つ置いて行こうと言ったので、渡して届けさせた。
何度も世話になるであろう村だ、そのぐらいの礼はしておいても良いであろう。
「メイ、ドレド、次に来るときまで留守番を頼むぞ」
「わかりました、で、アンズちゃんはどうしますか?」
「今回は一応連れて行くよ、今後どこに住ませるかはまだ決めていないがな」
捕虜にしたアンズは念のため連れて帰る。
王宮へ戦果報告をするときに確認が必要になる可能性があるためだ。
「あの、私はその王都とやらに行くんですよね、そこで何をされますか?」
「とりあえずは畑の世話でも手伝って貰う、それとも鞭打ちの方が良いか?」
全力で首を横に振るアンズ、馬車に乗せ縄で椅子に固定してやる。
ジェシカも御者台に着いたし、荷物を積み込んだらいよいよ出発だ。
「かなり狭いな、魔物もうるさいし、精霊様、ちょっと浮かんでくれ」
「面倒ねぇ、欲張って色々持って来るからいけないのよ」
「何だよ、精霊様だって酒を一杯買ってたじゃないか」
「ハイそこ、喧嘩しないの、魔物よりうるさいわよ」
『すみませんでした』
セラに怒られてしまった。
しかし本当に狭いしうるさいな、王都へ帰ったら報酬代わりに特別な馬車でも作って貰おうかな……
狭い馬車を2日に渡って走らせ、ようやく王都の城壁が見えてきた。
壁沿いにぐるっと回り、北門から中へ入る……さて、凱旋だ。
「おかしいな、沿道で出迎える住民はどこへ行ったんだ?」
「勇者様、今までそんなの居たことがありますか?」
「無いけどさ、今回は特別じゃん、大魔将を討伐したんだぜ」
「一般の王都民にはスライムも大魔将も変わりませんよ」
「・・・・・・・・・・」
俺達勇者パーティーの頑張りは偉大だ、だが、ここ王都ではそんなの別にどうでも良いらしい。
というか、出来れば王都近くの魔物を減らしてくれた方が助かるとさえ思っているようだ。
なんとも悲しい勇者業である、少しぐらいは褒めてくれたって良いじゃないか。
その後、一旦冒険者ギルドに寄ってやかましい魔物の入った檻を預けた。
この報酬は後日請求しろとのことである。
さて、とりあえず屋敷へ戻ろう……
※※※
『うぇ~い! おかえりなさぁ~いっ!』
「何だこれは、近所のジジババが集合しているじゃないか!?」
「おかえりなさい、私が呼んでおいたのよ、せっかく大魔将を倒したのに、号外が出ただけでそれ以外何もないのは寂しいと思ったの」
「さすがですシルビアさん、では早速お土産の酒を!」
馬車から酒を取り出し、そこに居た全員に振舞う。
アクドスを討伐してからというもの酒ばかり飲んでいるような気がするが、たまにはこういう期間があっても良いはずだ。
今日は、いや今日も飲み明かそう。
「あそうだ、シルビアさん、この子が今回捕縛したアンズです」
「あら可愛いわね、後で調教しておくわ」
「ひぃぃっ! 許して下さいっ!」
レーコやデフラ達にもアンズを紹介し、明日から早速労働班に加えるよう要請しておく。
コンロを作れと言われて賽の河原を具現化していたあたり、あまり能力には期待できそうにないが、そのうち慣れてくれば少しは使えるようになるはずだ。
「勇者様、今伝令兵が来ていました、明日の朝王宮から迎えをよこすとのことです」
「わかった、じゃあセラとマリエル、それから俺で行くことにしよう」
きっと領地拡張の許可も明日下りるのであろうな。
それ以外の褒美にも期待しておきたいところだ。
まだ大魔将は7体残っているが、ひとまずは王都でやるべきことを済ませてから次へいこう……
いつも読んで下さっている方、ありがとうございます。
これで第二章を完とし、次回から第三章に移行します、引き続きよろしくお願い致します。




