156 中ボス部屋はこちらです
「では皆さん、いってらっしゃいませ~」
『いってきま~す』
洞窟ダンジョン探索2日目の朝、アイリスがメイド服で深々とお辞儀して送り出してくれた。
今度は誰が何やら吹き込んだのだ、そしてどうしてあんな服を持っているのだ……
まぁ、深く考えるのはよそう、そのまま歩いて港に出る。
そこからはドレドの船で洞窟ダンジョンの入口近くにある桟橋へと向かった。
「え~と、このインターフォンを使えば良かったんだよな、ポチっと」
『あ、ハイ、すぐに伺いますっ!』
「お待たせしましたっ!」
インターフォンを押してから1秒で出て、さらに1秒で転移して来るエリナ。
約束通り2秒で来たではないか、尻尾を引っこ抜くお仕置きはナシにしてやろう。
「おはよう、では昨日のセーブポイントへ連れて行ってくれ」
「畏まりました、では私の周りに集まって下さい」
眩しい光に包まれ、視界から全てのものが消える。
光が収まったときには既に昨日到達した青い玉のある場所であった。
念のためこっそり積んであった意思を確認しておく。
大丈夫、これは俺が積んだものだ、エリナに騙されているということは無さそうだな。
「今日はここから西のほうに向かって行くわ、皆準備は良いわね」
「おう、大丈夫そうだ、じゃあなエリナ、次のセーブポイントで会おう」
「ではお気を付け下さい」
地図係はセラに任せてある、方向音痴の俺がやると何度も同じ場所を通る呪いの森みたいになってしまいかねないからな。
「じゃあまずはここを左ね、次の角を右よ」
「あ、お姉ちゃん待って、あっちに宝箱があるわ!」
「よく見つけたなミラ、普通は気が付かないぞあんなの……」
本日最初の遭遇は宝箱である。
意気揚々と近付いて行くミラ……2番目の遭遇はトラップであった。
ワイヤーに引っ掛かったミラの体が逆さにされ、宙吊りになる。
「……ごめんんさい、助けて下さい」
「強欲の罰としてしばらくそうしていろ」
「はぁい、反省しまぁ~す」
さて、この宝箱は誰が開けるべきか、昨日は俺と精霊様がやったからな、それと宙吊りのミラを除くメンバーでアツいじゃんけんが繰り広げられる。
負けたのはマリエル、半泣きで宝箱に接近し、震えながら蓋を開ける……
「やった! 罠じゃありませんよ、アイテムが入っています!」
「何だこれは? ただの巾着、ん? 丸薬が入っているようだな」
巾着袋の中には黒っぽい丸薬が10粒、それと取扱説明書のようなものが入っていた。
ちょっとそれを読んでみよう……
『満腹の丸薬:1回1錠で空腹に効く、栄養価もダントツ!』
何だかわからんがこの丸薬1つで腹一杯になる効果があるようだ。
かなり怪しいが後で使ってみよう。
「勇者様、そろそろ反省したので助けて下さい」
「じゃあ今ゲットしたアイテムの実験台になると約束するんだな」
「わかりました、しますから、もう頭に血が上って……」
俺とジェシカの2人でミラの体を支え、マーサに肩車されたリリィが足に絡みついたワイヤーを外す。
これで救出成功だ、そのままゆっくりと下に降ろした。
「ミラ、次は宝箱を見つけても勝手に近付くなよ」
「はい、なるべくそうします」
なるべくではなく絶対にそうして欲しいのだが?
念のため、次に似たようなことをしたら100叩きの刑にする旨を通告しておく。
さて、アイテムをしまってどんどん先へ進もう……と思ったらすぐに魔物と遭遇する。
「なんか犬みたいな魔物だな、キバが無いのは気になるが」
「あれは……おっぱ犬ね、おっぱいに吸い付くと二度と離れないと言われているわ」
「何でそんなのばっかりなんだここの魔物は?」
敵の数は5体、前衛組が武器を構えているのを全く気に留めず、一直線にルビアの方へ駆け寄った。
どうやら良いおっぱいに反応しているようだ。
「セラ、俺と2人でルビアを守るんだ!」
「わかったわ、前で仁王立ちしてやりましょっ!」
走り来る魔物、マリエルの横を通過し、いよいよルビアに襲い掛かろうというタイミングで、その前に俺とセラが立ちはだかる。
急停止する5体のおっぱ犬……セラの方を何秒か睨んだ後、露骨に残念そうな顔をして反転して行く。
今度はミラとジェシカを狙うようだ。
「何だか凄く馬鹿にされたような気がするんだけど、気のせいかしらね?」
「いや、現実だぞ、セラのおっぱいを見た魔物が吸い付くことを拒否したんだ」
「……確実に息の根を止めてやるわ、今回は全部私に任せてちょうだい」
怒りに震えるセラ、5体のおっぱ犬は今、二手に別れて2体がミラを、残りの3体がジェシカを追い掛け回している。
ミラもジェシカも相当怖いのであろう、逃げ回るのに必死だ。
カレンとリリィがそれを見て笑っている。
「まずは多い方からね、ジェシカちゃん、ちょっと止まって!」
「無理を言わないでくれっ! こんな恐ろしい魔物に追いかけられているのだぞ私は!」
「しょうがないわね、このまま攻撃するから巻き添えを喰らわないように気をつけてちょうだい」
「だから無理を言うなぁ~っ!」
集中し、ジェシカの後ろを付いて回る魔物に狙いを定めるセラ。
3体が一直線に重なる位置を予測し、ワンテンポ早くそこ目掛けて魔法を放つ……
パパパツと、おっぱ犬の首が落ちる。
凄い、一撃で全部仕留めたではないか。
全く同じようにして今度はミラを追い掛ける2体。
こちらも1回の魔法で2体共上手く両断した。
「ふぅっ、これでスッキリしたわ、こういう輩は殺されないとわからないのよね」
……俺も殺されないように気を付けよう。
では先へ進もう、2つ目のセーブポイントまではまだその道程の3分の1も到達していないが、昨日の探索よりも幾分かペースは速い。
この感じなら今日は昼過ぎぐらいに拠点へ戻ることが出来そうだ。
「え~っと、ここは左に曲がるべきね……でもこっちの広い部屋は何かしら?」
「どれだ、何か気になるところがあるのか?」
「ええ、右に行くとやけに広い部屋があるみたいなのよ、時間もあるし寄ってみた方が良いわね」
地図を見せて貰うと、俺達が居る地点の右側には一箇所だけ不自然に広いスペースがあるということが見て取れる。
もしかしたらダンジョンをクリアした後、大魔将の城本体へ突入するための手掛かりがそこにあるのかも知れない。
今はスルーして後で戻るというのは絶対に面倒だし、今のうちに様子を見に行っておくのが正解であろう。
ということでその角は右折し、広い部屋を目指した……
「おい、そっちには何だか通常より強い敵が居るみたいだぞ」
「あら、つまりボス部屋ってことかしら?」
「かも知れないな、まぁ、強いといってもそこまでではないがな」
目的地である不自然に広い部屋と思しき位置には、索敵に反応する何かが居る。
そこから動く気配はない、俺達が来るのをじっと待ち構えているかのようだ。
「ご主人様、その敵ってのは具体的にどのぐらいの強さですの?」
「どのぐらいって言われてもな、ここに居るメンバーとは比較しようがないぞ」
「う~ん、ではエリナちゃんと比べたらどうですの?」
「エリナよりは少し強い程度じゃないかな、実際に間近で見てみないと詳細はわからんが、たぶんそんな感じだ」
何やら考え込むユリナ、時折サリナに助言を求めながら可愛らしく首を傾げている。
今から目指す部屋の敵について何か知っていることがあるのかも知れない。
「ご主人様、その広い部屋に居るのはおそらく中ボスですわ」
「中ボス? ということはこのダンジョンには大ボスも居るってことか?」
「そうですの、出口に近い位置でもありませんし、何よりも大ボスにしては弱すぎますの」
「だから中ボスの可能性が高いってか……」
ともあれ、大だろうが中だろうが『ボス』である。
当然倒さずには進めない、ストーリーの進行に支障が出るかもだからな。
「じゃあ皆、そろそろその中ボスとやらの所へ着くから、戦う準備をしておくんだ」
地図を見なくても敵の位置で目的地がわかる、セラの仕事を奪ってしまったようで申し訳ないが、使える能力は使っておく主義だ。
「あ、ここじゃないかしら、大層立派な扉があるわ」
「本当だ、何か書いてあるな……禁煙らしい、あと飲食も禁止だって、ここで少し食べておこうぜ」
「ご主人様、ついでに休憩もしておきましょうよ、ちょっと疲れました」
部屋の中が気にはなるものの、ここで一旦ブレイクとした。
そうだ、先程手に入れた丸薬をミラに食べさせてみよう……
他のメンバーには干し肉、干し野菜、そしてパンを配布し、ミラにだけお前はこれだといって丸薬を手渡す。
「これを食べるのはちょっと勇気がいるわね、まるでシカのウ○チよ」
「おい、食事時に何言ってやがる!」
「だってこんなのウ○チですよ、ほらウ○チ、想像してみて下さい、ウ○チ!」
ここでウ○チの話を始めるとは。
ミラめ、人を巻き込んで食欲を失くさせる作戦に出やがったな。
だが以外と効果は低いようで、俺以外のメンバーは平気で肉やパンを貪っている。
こういうの平気な奴とそうでない奴はなにが違うのであろうか?
まぁ良い、腹いせに何か仕掛けておこう……
「おい、ミラ、食べられないなら俺が介護してやるよ、カレン、リリィ、ミラを押さえ込むんだ」
カレンが右腕、リリィが左腕をがっしり掴み、ミラの身動きを封じる。
俺が口をこじ開けて中に丸薬を突っ込んでやろう、顎に手を掛ける……
「待て主殿、それはちょっともう子どもには見せられないシーンだぞ」
「そうだな、リリィは目を瞑っておけ」
「は~い」
抵抗を続けるミラ、なかなか口を開けようとしない。
だが何かを喋ろうとしたのか、一瞬だけ顎の力が緩む。
そこへ丸薬を放り込み、これにて成敗完了である。
「うぐぅぅっ! 不味いです、この世のものとは思えませんよこれはっ!」
「吐き出さずに飲み込めよ、もう一粒いきたくなかったらな」
「んぐっ、ん~、ん~っ!」
必死に飲み込もうと努力するミラだが、あまりの不味さに体が吐き出そうとしているようだ。
しばらく格闘した後、何とか飲み込むことに成功したらしい。
「どうだ、腹一杯か?」
「ええ、確かにそうですが……二度と食べたくはないですね、あの噛んだ瞬間の味ときたらもう……」
苦玉を潰した潰したような、とかそういった表現がマッチするらしい満腹の丸薬。
不味いならそのぐらいの注意書きは……ふむ、説明書の裏面に何か書いてあるではないか。
『15歳以上:1回1錠、水またはぬるま湯で服用して下さい』
見なかったことにしよう……
そのまま1時間程休憩を取った。
「さて、休憩も済んだし、そろそろ中に突入してみようか、皆武器を抜け!」
いよいよ中ボスとやらにチャレンジである。
扉に手を掛け、一気に手前に引く、鍵は掛かっていないようだ。
「何よここ? この部屋だけ真っ暗じゃないの」
「甘いぞマーサ、こういうのはな、俺達が入ったときに明かりが点く演出が用意されているものなんだ」
「へぇ~、で、他にもそういう演出があるわけ?」
「うむ、例えば今入ってきた扉が……」
バタンと閉まる扉、もう開かないのは明白である。
この部屋からは中ボスとやらを倒すまで脱出することが出来ない。
「……と、まぁそういうことです」
「ちょっとどうするのよっ! 閉じ込められちゃったじゃないの!」
そこへ、部屋の俺達が居る側から順番に、奥へ向かって徐々に明かりが点き始める。
最後、一番奥にあるたいまつに火が灯ったとき、ようやく敵の姿が見えた。
斧を持った巨大な牛、二足歩行だ。
ミノタウロスってやつなのかな?
『我が名はミノタ、そなたら、挑戦者か?』
そう略すのかよ……
とりあえず相槌を打っておく、ミノタはそれを受け、武器を構える。
しかしそこで何かを思い出したようだ、そのまま固まってしまった。
「おい、戦うんだろ? 早いとこやろうぜ」
『待て、どうやらボス戦用BGMの準備が終わっておらぬようだ』
「何だそれは、馬鹿じゃないのか?」
しばらくすると、どこからともなく重厚な音楽が流れ始める。
よく見ると部屋に設置された玉座に隠れ、エリナが何かの機器を操作しているようだ。
色々と忙しい奴だな……
『うむ、準備が整ったようだ、いざ参るっ!』
そう言って斧を振り下ろす中ボスミノタ、俺を狙ったらしいがかなり遅い。
ひょいっと回避してやる。
「どうしたノロマ、もしかして今のが攻撃なのか?」
『ぐぬぬ、貴様、この中では最高の素早さを持つ者のようだな』
「残念ながら俺が一番遅いんだ、運動不足だからな」
『……!? まさか、そんな戯言を誰が信じるか』
「うるさいから黙れ、おいユリナ、ここは広いからレーザー火魔法を使っても良いぞ、アイツの斧をどうにかしてやるんだ」
「わかりましたの」
ユリナの尻尾から出る赤いレーザー。
それがミノタの斧に当たる。
あっという間に赤熱状態になり、グニャグニャと形を変える斧。
その熱さに溜まらず手を離そうとするミノタであったが、既に溶けた鉄が手に張り付き、投げ捨てることすら許さない。
『ガァァァッ! 熱い、熱いぃぃぃっ!』
「おいおい、おててが大変じゃないか、カレン、右腕を切り落としてやれ」
「はいっ!」
パッと飛び上がったカレン、ミノタの右腕とひん曲がった斧が地面に落ちる。
これで少しは落ち着きを取り戻すであろうか? いや、血が吹き出ているしダメだろうな……
『ギギギッ! こうなったら後ろの弱そうな女をっ!』
ルビアを狙うつもりらしい。
一旦10m程後退し、そこから助走をつける。
『死ねぇぇっ! あれっ!?』
ルビアの所に行くためには俺達全員の横を通過する必要がある。
そして、その一番前に居るミラとジェシカが剣を横に構え、ミノタの両足に引っ掛けた。
膝より下だけを残して転倒しながら滑って行くミノタ。
ほう、体だけはルビアの近くに到達したようだ、健闘を讃えよう。
「まだ左腕が残っているわね、サリナちゃん、何かして差し上げなさい」
「はい精霊様、では自分の目玉でも刳り貫かせます」
俺からは後姿しか見えないものの、どうやらサリナの幻術で恐ろしいことをしているようだ。
閲覧注意である、見ないでおこう……
しばらくすると、満身創痍のミノタが残った左腕だけを使ってこちらへ這って来る。
精霊様の恐怖から逃げ出したようだが、こちらもあまり変わらないぞ。
『ひぎぎぃぃっ! 助けてくれぇ~』
「ダメに決まっているだろう、お前は敵だからな」
『ではっ、では早く殺してくれっ!』
「何を言っている? お前のような奴は苦しんで死ぬべきだ」
このミノタが特に悪い事をしたというわけではないものの、何かムカつく。
ゆえに惨殺するのが妥当だ。
それにご自慢のボス戦用BGMはまだ流れているからな、ここで戦いを終わらせてしまう訳にはいかないであろう。
「おい、ところでお前を殺すと何が手に入るんだ?」
『鍵とドロップアイテム……』
「そうか、ドロップアイテムがくだらないものだったら蘇生してまた殺すからな」
『・・・・・・・・・・』
鍵ってのはやはりこのダンジョンと大魔将アクドスの城を繋ぐ何かなのであろう。
この中ボス部屋に立ち寄ったのは正解だったな。
お、遂にボス戦用BGMが終わったようだ、そろそろカタを付けよう……
「マーサ、お前が殺るか?」
「う~ん、何だか種牛野郎に似ていて仲間割れみたいな気分になりそう、だからパスよ」
……確かに、元どうぶつ魔将がどうぶつ系の奴に止めを刺すのもどうかと思うな。
仕方が無い、ここは俺が仕留めよう。
聖棒をミノタの首と鳩尾に突き刺す……絶命したようだ、索敵の反応も消えた。
と同時に、部屋の天井付近が光り輝く、その中から2つの宝箱が現れる。
ゆっくり降りて来る宝箱、何かワイヤーみたいなのが付いているではないか。
よく見るとこれもエリナが玉座の裏で操作しているようだ……
「さすがにこれが罠ってことはないだろうな、ミラ、開けて良いぞ」
「はいぃぃっ!」
大喜びで2つの箱を開けるミラ。
左の箱からは銀の鍵が、そして右の箱からは1枚のカード……
「勇者様、高級牛串焼き肉の永久無料パスが出ました!」
「ミノタウロス倒してそれとか何か気分悪いな、まぁ良いか」
永久無料パスを使うためには王都に帰って登録を済ませる必要がある。
沢山集まった魔物のコアも売却しなくてはならないし、ついでにギルドでやって貰おう。
「さて、それじゃあこのまま次のセーブポイントへ向かおうか」
中ボスを倒し、変な鍵も手に入った。
玉座の後ろに隠れていたエリナはとっくに逃げたようだ。
次のセーブポイントでまた会えるはずだがな。
扉の封印が解けているのを確認し、部屋から出る。
そのまま道なりにセーブポイントを目指した……
「インターフォンを押してっと、これですぐにエリナが来るはずだ」
「……来ないわね」
「おかしいな、もしかしてインターフォンの故障か?」
と、30秒以上待ったところでようやく現れるエリナ。
「すみません、すみませんっ! ちょっとヤボ用でっ!」
「何だ、ミノタの部屋でも片付けていたのか?」
「あらっ、あそこに居たのってバレてましたか?」
「当たり前だ、舐めてると尻尾を引き千切るぞ!」
「ひぃぃっ!」
慌てて尻尾を丸めるエリナ、落ち着かせ、とりあえず外に転移させる。
明日はここから冒険をスタート出来るはずだ。
「お、ドレドが迎えに来たぞ、桟橋に移動しようか」
「結局今日も夕方ね、明日こそは早く帰りたいわ」
とはいえ、明日中にはこの洞窟ダンジョンをクリアしてしまいたい。
大ボス的な奴も居るだろうし、どうせまた遅くなってしまうであろうな。
「じゃあエリナ、明日もまた来るから、次は2秒で出て来いよ」
「わかりました、善処します」
ドレドの船が接岸するのを待ち、乗り込んで出航した。
今日は先に買出しをしてから拠点に戻ろう。
帰りの船で残ったアイテムのチェックをする。
魔力の回復薬は残り5本、体力の方は未使用で10本。
それから今日手に入れた満腹の丸薬が9粒だ。
携帯用食糧はあと2日か3日分ぐらいといったところか。
とりあえず、明日中にこのダンジョンをクリアして一旦補給に戻る必要がありそうだな。
次は出口付近に居るであろう大ボスに挑戦だ……




