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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二十四章 最後の魔将
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145 遂に現れた最強の敵

「ではそのノーマンという奴が次に攻めて来る軍に紛れ込んでおると言うのか?」


「ああ、しかも目立たない一般兵としてだ、気付かずに攻撃すると髪の毛一本残らんぞ」


「なんと恐ろしいことじゃ」


 念のため、王国軍の上層部にはノーマンの襲来について忠告しておいた。

 あとは俺達勇者パーティーだけで、どのように戦うべきかを話し合うこととしよう。



 すぐに自分達のテントに戻り、座り込んで相談を始める……


「ノーマンと戦うためには他の敵を寄せ付けないようにしないとだな、何か良い方法は……」


「ノーマンらしき奴以外の敵は脳みそ筋肉系の連中ばかりだったわよ、サリナちゃんがどうにかしなさい」


「ええ、そういうのならすぐに幻術に掛かると思います」


「では仲間割れでもさせておこう、そうすれば敵はノーマンだけだ」


 ノーマンとの戦いが始まるのは明日か明後日、そのときが来たら全員で全力で迎え撃つことを確認した。

 精霊様曰く、そうすれば十分に勝てるらしい。



「さて、じゃあマーサちゃん達は今日のうちに最後の仕上げをしてしまうわよ」


「最後の仕上げ?」


「これを全部一気に使うわ!」


 真っ黒な何かを鞄から大量に取り出す精霊様……


 ダークマターふりかけだけでなく、ダークマターの浅漬け、干物、海苔、ダークマターサプリメント、それから食べ物だけでなく、点眼薬やローション、入浴剤までダークマター入りだ。


「何だか凄くイヤですの……」


「ユリナちゃん、ノーマンに勝ちたかったら使いなさい」


「うぅっ……はいですの」



 早速運ばれて来た昼食をダークマターだらけにして食べる魔族3人。

 何だか見ている方が食欲を奪われてしまう色合いだ。


 そもそもダークマターの浅漬けとかどうやって作ったんだ?

 というか今更だがダークマターって存在するんだな……



「ちょっと早いけどこの3人以外は今から順番にお風呂ね」


「ああ、ダークマター入浴剤を使ったらもう湯が使えないからな」


 昼食後すぐに風呂へ入らなければならなくなるとは思わなかったが、マーサ達3人が強くなるためであれば仕方が無い。


 ダークマターを点眼されて悶え苦しむ3人を横に見ながら風呂に浸かった。



「さて、もう入浴剤を使うわよ、この後は魔族以外入らないこと、猛毒の状態異常に陥るわよ」


「何でそんな恐ろしいものを摂取させているんだ……」



 みるみるうちに真っ黒になる湯船。

 ボコボコと泡立っているようだが、気にしないことにしよう。


「ほら、3人まとめて入りなさい」



「う~っ、肌がピリピリするわね、どのぐらいの時間入っていたら良いの?」


「1時間ね」


「1時間!?」


 それを聞いたユリナがとっさに逃げ出そうとする。

 だがすぐに叩き落され、湯の中に沈んで行った。



「精霊様、この後はどうする予定なんだ?」


「そうね、お風呂から上がったらダークマターローションを全身に塗るの、塗ってあげる人は手袋をしてね」


「ほうほう、で?」


「最後にこのダークマター座薬をお尻から……」


「それはやめておこうか」


「あそう、ならそのまま半日熟成させるわ」



 一瞬顔が青ざめたマーサ達であったが、座薬だけはストップが掛かったのを見て安堵した表情だ。

 そうこうしている間に規定の1時間が経過する……



「はい、じゃあ上がって良いわよ、体を拭いたらここにうつ伏せになって寝なさい」


 指示通り寝転がる3人、俺はマーサ、ジェシカがユリナ、精霊様がサリナの担当としてローションを塗ることになる。


 スライムのような肌触りの手袋を支給され、それを両手にして真っ黒な何かを手に取った。

 コレ、ちょっと動いてないですか?



 まぁ良い、とりあえずマーサの背中に塗ってみよう……


「ひっ! いだぁぁっ! すっごいヒリヒリするわ」


「おいおい、大丈夫なんだろうな?」


 見ると、横でうつ伏せになっているユリナとサリナも身悶えている。

 見た目も塗られている奴の反応からも、もはや毒物としか思えない。



「どうだマーサ、どの辺りが一番痛いんだ?」


「首筋のところよ、でも他はちょっとだけ気持ちよくなってきたわ」


「……それはお前がドMなだけだ」



「さて、このままさらに2時間放置よ、ちょっと痛いかもだけど我慢しなさい」


「精霊様、この余ったローションはどうすれば良い? 燃えるゴミには出せないぞ」


「そうね、試しにルビアちゃんのお尻にでも塗ってみたら?」



「あ、じゃあご主人様、お願いします」


 パンツを下げ、ペロンと尻を出すルビア、恐る恐るそこにローションを縫ってみる……


「あぎゃぁぁっ! いだぁぁいぃぃっ!」


 異様な反応を得た、飛び跳ねて痛がり、すぐにテントの壁に擦り付けて落とそうとしている。

 塗った所が真っ赤になってしまっているではないか……



「やっぱこれヤバくね?」


「私もそんな気がしてきたわ」


「・・・・・・・・・・」



 それでも熟成を中止することなく、魔族3人はそのまま2時間放置された。


 ダークモード化の指標であるマーサの髪と尻尾の毛は、遂に完全な黒に染まっている。

 白ウサギから黒ウサギへ、華麗な転身を遂げたのだ。



「うん、ばっちりね、それじゃ3人共、目を閉じて意識を集中するの、力を高めて……」



 静寂に包まれるテントの中、外を人が歩く音すら聞こえてきそうなぐらいの無音だ。


 30秒、1分と経過する……徐々に、3人の体からどす黒いオーラが湧き出し始めた。

 火にかけたやかんの口から沸く湯気のように、3人から発せられる黒のオーラは勢いを増す。



 最後の一瞬、堰を切ったような黒の爆発。

 マーサ、ユリナ、サリナの中で何かがブレイクスルーしたかのようだ。



「……目を開けて良いわよ」


 目を開ける3人の魔族、現れる真っ黒な瞳、全身に纏うオーラのせいもあり、何だかかなりカッコイイ。

 ただし素っ裸である。



「力が湧き上がってきますわ、これがダークモード……」


 よく考えたらネーミングが安直すぎやしないか? まぁ良いや、異世界だし。



「3人共もう切り替えは自由自在のはず、ちょっと力を抜いてみてごらんなさい」


 そう言われて脱力する3人、全員瞳の色が元に戻り、マーサの髪や尻尾の毛も真っ白に戻る。

 黒いオーラも一切感じられなくなった。


「ハイじゃあもう一度力を入れて!」


 再びダークモード、そして力を抜くと通常モードに戻る。

 何度か繰り返し、全員すぐ二編進化の8腕あることが確認出来た。



「なぁ、ちょっとダークモードの力を試してみたくないか?」


「そうですわね、でも私やマーサは危険ですし、サリナの幻術で実験しますの」


「私ですか? う~んと、じゃあジェシカ、ちょっとこちらへ来なさい」



「あ、はいサリナ様」


 ダークモードに変身したサリナがジェシカに幻術を掛ける。

 全裸になって走り出したくなるように仕向けているらしい……



「では行って参りますっ!」


「おいちょっと待てジェシカ、本当にやるんじゃないっ!」


 全ての服を脱ぎ捨てたジェシカは、ヘラヘラと笑いながらテントを飛び出してしまった。

 もう俺は知らない……



「凄いです、ほんの少しの力でやったのに、今までの全力と同じぐらいの効果が出ました」


「ジェシカにはちょっと悪い事をしてしまいましたわね」



 しばらく待つと、全裸のまま縛り上げられたジェシカが戻って来る。

 当然憲兵に連れられてだが。


 どうやらそのまま走り続け、南門から王都の中に侵入してしまったらしい。

 そしてあっさり現行犯逮捕されたそうだ。


 また勇者パーティーに猥褻系の前科者が増えてしまったではないか……



「サリナ、とにかくジェシカの幻術を解いてやるんだ」


「あっ、わかりました、すぐに解きますね」


 恒例の往復ビンタで幻術を解くサリナ。

 ジェシカはすぐに正気に戻ったようだ、縄を解いてやる。



「……ご迷惑をお掛けしました」


「ジェシカが謝る必要はないぞ、それと、とりあえず服を着るんだ」



 そういえばジェシカだけでなく、マーサとユリナ、サリナまでも全裸のままであった。

 もうどこまでの格好が合法なのかわからなくなってきたぞ。



 4人に服を着せたところで、ちょうど夕食が運ばれて来た。

 明日はノーマンとの戦いになるかも知れない、これを食べたらすぐに寝ることとしよう……



 ※※※



「おはようございます勇者様、今偵察兵から報告があったそうですよ」


「おうマリエル、で、何だって?」


「敵軍は今日の昼過ぎぐらいにはここへ到達するペースで進んでいるそうです」


「了解した、さて、じゃあそろそろ起きるか」


 ちょっと朝風呂でも、と思ったが湯船は今だダークマターに汚染された状態のままであった。

 大丈夫だよなコレ、汚染除去費用とか請求されないよな……



 風呂は諦め、既に支給されていた朝食のサンドウィッチを口に運ぶ。

 これは朝食なのか、それとも昼食なのか、何とも微妙な時間帯だ。



 まだ寝ていたルビアを叩き起こし、外に出てみる。

 王都軍は俺達がノーマンの話を流したことにより、かなり後退気味で配置についていた。


 今回最前列を引き受けるのは俺達勇者パーティーと筋肉団、他の一般兵達は手を出さない方が無難であろう。

 死にたいのなら別だがな。



「ちょっとウォーミングアップをしておこうぜ」


「でしたら一昨日の戦いで捕虜にした魔族を連れて来ますね、それを虐殺しましょう」


「おっ、いいアイデアだ、処刑する手間も省けて一石二鳥だな」



 とりあえず捕虜を収容しているエリアに向かい、適当に見繕って30体程を連行する。


「おらっ! 死にたくなかったらさっさと歩け!」


『ぐぎぃぃっ!』


「よし、ここらで止まれ、マーサ、ちょっとダークモードでコイツを殴ってみるんだ」


「わかったわ、いくわよぉ~っ……はぁぁっ!」



 ドンッという音、というよりも衝撃波が伝わって来た。

 実験台に使われた魔族の姿はもうどこにもない、完全に消し飛んだのだ。



「良いねぇ、じゃあ次はユリナ、あのレーザー攻撃でコイツを殺ってみるんだ」




 ユリナの尻尾から赤いレーザーが放たれる。

 対象の魔族は一瞬にしてその存在を無にした。


 ついでに両隣に立たせていた魔族の体も上半身が無くなっているではないか。

 きっとターゲットが燃焼するときの熱でやられたとか、そういった感じの現象なのであろう。


「こっちも素晴らしい、じゃああとは適当に殺しちゃおうぜ」



 実験は終わりだ、連れ出した捕虜魔族を全て残虐な方法で殺害し、テントに戻る。

 ちょうど昼食が運ばれて来たところであった。



「食べ終わったらもう配置についておこうぜ、いつ敵が来ても良いようにな」


「そうよね、時間ギリギリになってから焦って準備するとろくなことがないわ」


「パンツを後ろ前に穿いたりとかな……」


「そこまでアホなのは勇者様だけだと思うわよ」


「なんだとぉっ!」



 適当に談笑しながら王国軍の最前列へと向かった。

 遠くで土埃が舞っているのが確認出来る、敵はもう近くに来ているようだ。



「おう勇者殿、どうやら強敵が向かっているらしいな、筋肉が鳴るぜ!」


「ああ、だがまずは俺達が戦う、それを見て大丈夫そうなら加勢してくれ」


「おうっ! 任せておけっ!」


 本当にわかっているのであろうかこの男は……



 そうしている間にも徐々に土埃は近付き、遂には敵の姿がはっきりと見える程にまでなった。

 どれがノーマンなのかは未だに認識出来ない。



「ご主人様、そろそろ私の幻術が敵に届く距離ですよ」


「あんなに遠くなのにか?」


「パワーアップしましたので」


「あ、そうだったな、じゃあ頼むわ」



 ビリビリと小刻みに震えるサリナの尻尾、進軍していた敵の動きがおかしくなったのが見て取れる。

 目を凝らすと、どうやら仲間同士で殺し合いを始めたようだ。


 とりあえず、幻術作戦は成功である。



「う~む、勇者殿、137体はそのまま向かって来るようだぞ、幻術にやられていないようだな」


「137体って、今数えたのかよ……」


 ノーマン以外の136体は筋肉団が全て引き受けてくれることとなった。

 俺達は主敵と集中して戦うことが出来そうだ。



「来るぞっ! ユリナ、どれがノーマンだ?」


「え~、あ、居ましたわ、向かって右のしょぼくれた顔の奴ですの! 服もヨレヨレの」



 なんと、その性格だけでなく風貌でも損をするタイプのようだ。

 確かに、1体だけ明らかにクリーニングに出していないような服を着た眼鏡の奴が居る。


 しかも超強いぞ、ステータスだけ見ても……



「よしっ! 他は筋肉団に任せて、俺達はノーマンを囲むぞ!」


 全員で走り出しノーマンだけにターゲットを絞って作戦行動を開始した。

 まずはセラの風魔法を連続でぶつけ、こちらに注意を向けさせる。



「おいっ! 貴様がノーマンだな?」


「ええ、そうですが、何か御用ですか?」


「御用って、これは戦争で貴様は敵だ、用があるに決まっているだろう!」


「いえ、それは違うと思います、第一アポも取らずに取り囲んで何をするつもりですか?」


「……いや、だからさ、攻撃するの、で、戦うの、わかる?」


「いえ、何か違うような気がします、納得いきません、いきませんが……そういうことであればお相手しましょう!」



 消えた……と同時に強い衝撃、俺が狙われ、その間にカレンが入って攻撃を受け止めたようだ。

 2人まとめて弾き飛ばされてしまった。



「大丈夫ですかご主人様? 今のはかなりの一撃でしたよ」


「ああ、すまんすまん」


 全ての力を解放し、既に銀色の毛並みとなっているカレンであっても、今の攻撃は俺を庇うだけで精一杯だったようだ。

 普通の強さではない。


 マーサも、それからユリナとサリナも力を解放して戦闘に加わる。


 カレンとマーサが攻撃、ミラとジェシカが攻撃を受け流し、隙を付いて俺とマリエルも攻撃する。

 後衛組はその間魔法を放ち続けて援護していく作戦だ。



「ちょっとキツそうね、私も前に出るわ」


「わかった、じゃあ精霊様はミラとジェシカの間に入ってくれ」



「やれやれ、勇者に捕らわれた魔将様がたが現れたのも驚きですが、まさかドラゴンや精霊まで居るとは」


「その通りだ、諦めるなら今のうちだぞ、自決しても良いんだぞ!」


「はっはっは、また面白い冗談を言う方ですね、では早速……」


 腰に差していた支給品と思しき剣を抜くノーマン。

 もしかして自決して頂けるのでしょうか?



 と、そんなに甘くはなかった。


 ありえない速度で攻撃を始めるノーマン。

 ミラ、ジェシカ、精霊様の3人でようやく全ての攻撃を受け止めている。


 その間にカレンもマーサも攻撃を加えていくが、全く当たる気配がない。

 避けているようには見えないのに実際には避けているのだ。


 俺やマリエルが放つ突きも同様、その場から動いていないように見えて全く手応えが無いのである。



「離れてっ!」


 そう叫んだのはセラ、皆一斉に身を退く……

 轟音とともに雷が降り注いだ。



「ぐぅっ! 雷の特殊魔法ですかっ」



「あとこういうのもありますわよっ!」


「がぁっ! 何だ今の光線は? もしかしてユリナ様の攻撃……」



 雷を受けてプスプスと煙を上げているところに、ユリナのレーザー火魔法が直撃した。

 右肩に穴が空いたノーマン、持っていた剣を地面に落とす。


 だが、そうしている隙に動くことが出来た者は居なかった。

 驚いていたのだ、肩に空いた穴がみるみるうちに塞がっていくことに。



「もしかしてさ、回復魔法が常にダダ漏れとかなのか?」


「異世界勇者さん、あなた正解です」


「……とんでもない奴だな」



 体力も魔力も無尽蔵で、かつ常に自分に回復魔法を掛け続けている状態なのである。

 どうやって倒すんだよこんなバケモノを?



 気を取り直して攻撃を始める。

 今度は素手で戦い出すノーマン、剣なんか使わなくても強いんだな。


 相変わらず俺達の物理攻撃は全く当たらない。

 だがセラやユリナの放つ通常の魔法はそのまま受けているようだ。


 そこに何か秘密があるのかも知れない……



 そのとき一瞬だけ、ユリナの位置から一直線にノーマンまでの空白が出来る。

 すかさずレーザー火魔法を放つユリナ、今度は左脇腹に命中させた。



「うぐぅぅっ、なんという威力、なんという恐怖、否、それでも私は死にはしないのですよ」


 またしてもすぐに治る傷、だが今度はそのタイミングを見逃さない、カレンとマーサの一撃がそれぞれ両側からヒットする。


 同時に、俺とマリエルの突きもストレートに入った。

 この戦いではじめて手応えがあるではないか。



「痛いですね、その爪、それから変な棒、明らかに対魔族用のウエポンですよね」


「何だウエポンって、すぐに横文字を使おうとするんじゃないよ」


「これは失礼、私、意識高い系なものですから」


 自分で言うのもどうかと思う。


 だが見かけからは想像も出来ない程に意識が高いようだ。

 だったらシャツぐらいアイロン掛けしろよな……



「しかし困りましたね、このままではあなた方に負けてしまいます」


「おっ、じゃあ諦めて帰るのか? それとも潔く自決して果てるか?」


「異世界勇者さん、あなた相当に頭がお悪いようですね」


「ええ、だと思います」


「ああ、自覚症状アリですか、ですがそういう方は基本的に無害なんで大丈夫ですよ」


「ありがとうございます、で、貴様はどうするつもりなんだ?」


「……こういうときはですね、本気を出して戦うんですよっ!」



 迸る黒いオーラ……まさかの事態である、ただでさえ強かったノーマンがダークモードに変身したのだ。



「おいおい、どういうことだよ? もしかして貴様もダークマターの修行を……」


「修行? 私は幼少期よりダークマターが大好物でしてね、特にムニエルが絶品でした、そして今も」


 いきなりポケットから干しダークマターを取り出して食べやがった。

 さらに勢いを増す黒いオーラ、ノーマンはかなりヤバい奴のようだ。



「では、ここからが本当の戦いです、準備はよろしいでしょうか?」


 予想外のパワーアップを見せたノーマンとの第2ラウンドが始まった。

 今回は勝てるかわかりませんね、マジで。



 でも何かが引っ掛かるんだよな、奴の動き……

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