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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二十三章 正体不明の敵
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129 使途不明金の追跡と狼の里

「勇者様、そんな所で寝転がっていないで、ちょっとこれを見て下さい」


「何だ? マリエルのパンツならいつも見ているから今更なんだが?」


「パンツではなく私が手に持っている資料の方です」


「何コレ?」


「処刑された聖国高官の供述調書です」


「ほう、どれどれ……」


 聖国が最後の最後に支出した金貨3,000枚もの使途不明金。

 それがこれから敵となるであろう新生大聖国とやらに関与しているのはほぼ間違いない。


 今はその件に関して、俺達と王宮がそれぞれ調査を進めており、その橋渡し役を担っているマリエルが何やら重要そうな資料を見つけたようなのだ。



 マリエルが持って来た資料、供述調書には、レーコが掛けた洗脳が解け、正気に戻った聖国の高官を拷問し、さらには減刑してやると言って吐かせた情報が目白押しであった。

 これはかなり使えそうな資料だ。


 ちなみにその高官共、情報を出した奴に関しては火炙りから串刺しに減刑してやったそうだ。

 誠に慈悲深い措置であるといえよう。



「あっ! この憑依されず、洗脳も受けていない者が居たってのは気になるな、レーコに聞いてみようか」


 すぐにレーコを呼び出す、また叱られると思ったのか、ビクビクしながらやって来た。


「おい、ちょっと聞いて良いか?」


「はひぃぃっ! 何なりとぉぉっ!」



「レーコが支配している最中の聖都にさ、幽霊に憑依させるのも洗脳も失敗した奴とか居たか?」


「う~ん、身近で使っていた人族の中にはそういうのは居ませんでしたね、稀に憑依すらレジスト奴は左遷してどこかへ遣っていましたから」


「洗脳されて言うことを聞く振りをしていた可能性は?」


「それはもしかしたらあるかも知れません、人数が多かったのでそこまで注意深く確認しませんでしたから」


 となるとそういう連中が聖都陥落の直前に金を持って逃げた可能性があるわけだな。

 ちょっとメルシーにもそのことを聞いてみよう。


 庭でカレンやリリィと遊んでいたメルシーを捕まえ、質問責めにする……



「とにかくジジイはジジイなのじゃ、白い髭がボーボーで、そのくせ頭はツルツルだったのじゃ」


「で、そいつに連れられてあの部屋に入ったんだな?」


「そうなのじゃ、変な真っ暗の道を通って地下からあの建物に入ったのじゃ」



「えぇ~っ!? 地下道なんて私知りませんでしたよ!」


「じゃあレーコ、白髭ボーボーのハゲは知っているか?」


「それは……というかそんな奴ばかりだったのでいちいち覚えていませんね……」


 白ハゲはまぁ良いとして、誰かがレーコにも教えていない秘密の地下牢を使って何やらやっていたのは確定だな。


 そしておそらくS資金もそこから搬出したのであろう。

 俺達が聖都を包囲している最中に地上から逃げ出すのは無理があるし、陥落後に出たとも思えない。



「ちなみにその白ハゲは他に何か言っていたか? メルシーが新聖女になるということ以外だ」


「あまり聞いていなかったのじゃ、口は臭いし唾が飛んでおったのでな、でも他のジジイどもに対しては偉そうにしていたのじゃ」



 つまりあそこで殺した聖職者①~⑤は白ハゲの部下であった可能性が高いということか。


 あれらは聖国との戦いのとき、幽霊に憑依されていただけとして不問になった連中だからな。

 自我を取り戻した後に洗脳されていた振りをしていた白ハゲに付き従ったのであろう。



 ということはその白ハゲは元々なかなかのお偉いだったのではなかろうか……



「勇者様、そのハゲとS資金は今も一緒に動いている可能性が高いですよ、同時に行方を探る方向でいきましょう」


「そうだな、あと狼と戦っているというのも気になる、もしかしたらカレンの実家が何か関与しているかも知れないぞ」


「では少しカレンちゃん……はあんな感じなので、実家に手紙を書いてもらいましょうか」



 庭で何の意味も無く走り回っているカレン、高度な話には頭が付いて来ないであろう。

 ここはカレンパパかカレンママに強力を要請するべきだ。


 カレンを呼び出し、実家の所在を聞く。

 狼獣人の里はこの王国と元聖国の国境付近にあり、今は完全に王国領になっているそうだ。


 ちなみに恐ろしく山奥、獣人でない普通の人族の身体能力でそこまで行くのは困難を極めるという。



「普段は山の麓にある連絡所で外の人達とお話しています、手紙を送ればそこに着くはずですよ」


「わかった、ではマリエル、王宮から狼獣人の里宛に文書を送ってくれ、あ、俺とカレンの署名も入れておきたいな」


 差出人が王宮、そしてカレンとその関係者である俺の署名が入っている手紙であれば、DMと混ざって無視されてしまうこともないはずだ。


 早速新生大聖国に関してのざっくりした話、それから協力の要請を紙に書き、署名をしてマリエルに預けておいた。

 大事な文書だ、ちゃんと内容証明で送ってくれよな。



「で、次だ、聖都にはまだ聖職者が大勢居るはずだよな? その中に白ハゲと深く関与している奴が居るかも知れない」


「では進駐軍に伝えて、居るのを全員捕らえさせますね」


「うむ、そうしよう」



 この間聖都で始末した5人は新生大聖国に関しては名前ぐらいしか知らなかったようだからな。


 おそらく奴らは雑魚、本命は今も聖都の中に潜んでいるはずだ……



「なぁメルシー、お前の周りにはジジイが何人ぐらい居たんだ?」


「そうじゃな……50人ぐらいは居たと思うのじゃ、その中で白ハゲが一番偉そうにしていたのじゃ」


 ちなみに白ハゲ、聖都のジジイ聖職者の中では『従女神第一位無双極大神官様』と呼ばれていたそうだ。


 肩書きで偉い感を出そうと必死で考えたのであろうが、もはや一周回って馬鹿みたいである。



 とにかくカレンの実家がある狼獣人の里からの手紙、そして聖都に住む聖職者共の逮捕完了を待とう……



 ※※※



「先に来たのは手紙の方か、開けてみようぜ」


 王宮から転送されてきた手紙、俺達がカレンの実家に送る際に同封した紙を使っているのは間違いない。

 偽物ということはないはずだ。


 内容は……


 ・狼獣人の里は新生大聖国と名乗る連中と遭遇したことがある

 ・最初は雇われて欲しいと申し出てきた

 ・もちろん拒否し、3人の使者をその場で殺害した

 ・今はどこへ行ったかわからない

 ・カレンもたまには帰省しなさい



 という感じだ、やはり狼と戦っている、というのは狼獣人のことだったのだ。

 しかし戦力として金で雇おうとした結果殺されただけじゃないか。


 それを戦っているとは言いませんよ……


「とにかくカレンの実家に行ってみようか、なぁカレン、一度ぐらい帰省しておきたいだろう?」


「はいっ! お家に帰ればお肉一杯ですから!」


 どうも狼獣人の里では野菜を食べる人がほとんど居ないようだ。

 年寄りがまれに健康食として口にする程度だという。



「ちょっと、そんな所じゃ私は生きていけないわよ!」


「マーサちゃんは草ばかり食べているからそうなるのです、反省するべきです」


「ぐぬぬ……」



「カレン、マーサは好き嫌いじゃなくてそういう生態なんだ、許してやれ」



 結局馬車に大量の干し野菜を積んで出掛けるということに決まった。


 あまり大人数で押しかけても迷惑なので、今回は元々のパーティーメンバーと関係が深いレーコの合計13人で行くこととする。



「俺達が狼獣人の里へ行って帰って来る頃には聖都にいる聖職者共の逮捕も終わっているだろうな」


「そうですね、王宮の方には処刑せず、拷問だけしておいて欲しいと頼んでおきましょう」



 居残り組とメルシーの面倒、それから畑で労働しているデフラ達の監視をシルビアさんにお願いし、カレンの実家を目指した……



 ※※※



「で、山の麓にある連絡所までは馬車でいけるんだな?」


「はい、観光の場合はそこで誓約書を書いて里に向かいます、道が険しいのでほとんどの人は行きに死んでしまいますが……」


「生きて里に到達した奴は居るのか?」



「確かここ100年で3人とか言っていました、その人達も里の入り口でやっている審査に負けて死んだそうです」


 どれだけ野蛮な里なんだよ、せっかくの観光客を入り口で殺してしまうとか普通ではない。



「ちなみにカレン、その状態でどうやって里の生計を立てているんだ?」


「基本は連絡所での交流と、あとは登山チャレンジの参加料です、死んだ旅人の荷物も全部貰っていますね」


 ちょっとライトな山賊のようだ、一応参加料として合法に金を受け取っているところだけは評価しておこう。



「ご主人様、ここから道が悪くなりますよ、舌を噛まないように注意して下さい」


「おう、もう文明エリアから出てしまうのか、他国に繋がる道じゃないと早いんだな……」



 このルートは聖国の主要都市に繋がる道でもなく、ずっと行けば山に突き当たる。


 当然その先にはカレンの実家である狼獣人の里があるのだが、そこまで以降という人間はそう多くない。

 道が悪いのは仕方がないのだ。



「あの、勇者さん、デコボコ道に入るのは仕方ないと思います、ですがそうなのであればそろそろ私を三角木馬から降ろして下さい」


「ダメだぞレーコ、今回の件はお前のやったことから引き続きなんだ、そこで反省しておけ」


「え、でも、ぎぃっ! もう馬車の揺れがっ! お願いです、このままだとお尻がわれますぅ~っ!」



 やかましいので猿轡を噛ませてやった、涙目でモゴモゴいうレーコ。

 かわいそうだが仕方がない、レーコが何もしなければこんな事件は起こらなかったはずだからな。



「ところでマリエル、今日の宿はどうなっているんだ?」


「……そのことは完全に忘れていました、というか宿なんか無さそうですね、私の担当なのに申し訳ありません」


「ではマリエル、三角木馬へどうぞ」


 三角木馬は2人乗りになってしまった。



 仕方が無いので今日はどこかに停車して夜を過ごそう。

 おそらく明日の昼までには目的地へ付くはずだ、それまでの辛抱だな。



 途中で御者を交替し、そのまま夕暮れ時までデコボコ道を走った。

 完全に暗くなったところで、これ以上進むのは危険と判断し、路肩に馬車を寄せる。


「よし、今日はここで野宿だ、ユリナ、火を頼むぞ」


「はいですの、と、薪は……あった、じゃあこの広いところで火を熾しますわ」


「了解、ミラ、食材は何がある?」


「安定のお肉と野菜です、お肉は香辛料漬けしてありますから、あとは焼いてお塩を振れば食べられます」



「うむ、わかった……というか野宿なんて久しぶりだけど、結構やることが多くて面倒だったんだな……」



「ご主人様、私達の里に行ったら毎日こんな感じの生活ですよ」


「ああ、そうだろうな、でもちゃんと風呂はあるんだろう?」


「お風呂はありますが、全部狭いですよ、甕を使っているので1人ずつしか入れません」


 なんと、狼獣人の里には大浴場が無いとのことである。

 まぁ山奥ということだし、それは仕方がないだろう。


 たまには甕を使った風呂なんてのも風情があってよろしい。



「勇者様、ご飯の準備が出来ましたよ、レーコちゃんを解放してあげて下さい」


「おうっ、完全に忘れていたぜ」


 馬車の中で猿轡を噛まされ、三角木馬に座ったままのレーコ。

 マリエルが自分で降りて来たため、その存在をすっかり忘れてしまっていた。



「ぷはっ! ひぃぃ~っ、痛い痛いっ! 本当に非道な勇者さんですね」


「すまんすまん、侘びとして尻を擦ってやろうではないか」


「そんなセクハラ紛いの行為ではなくルビアちゃんの回復魔法をお願いします!」


 怒られてしまった……


 結局、翌日は目的地到着までレーコを抱っこしておくということで許して頂けたのである。




「お~い、あれがカレン殿の里じゃないのか? 山奥にちらっと建物が見えたぞ!」



 御者をしていたジェシカが何かを見つけたようだ。

 カレンももうすぐ連絡所が見えてくると言っているし、その山間に見えた建物とやらが里の本体なのであろう。



「あっ、見て勇者様、あそこに看板が立っているわ、狼獣人の里は次を右折だって」


 親切に案内看板まで立っていた。

 そうでもしないとなかなかたどり着くことが出来ないのであろう。


 案内所に着かなかったら案内すらして貰えないわけだからな。



 さて、ようやく狼獣人の里に到着したようだ……



 ※※※



「ご主人様、ここが案内所です、馬車はこっちへ」


「案内所って、ここ自体もう里みたいな感じじゃないか」


「そうしておかないと他の人達と交流がし辛いんですよ、商人さんは危ない登山にチャレンジしたりしませんし」


 確かに、本来の里に向かうためのチャレンジして生きて帰るのはまず不可能だからな。

 ただ金儲けがしたいだけの商人はこの案内所に寄って、取引だけして帰るのが通常であろう。


 そのため、ここにはかなりの人数が常駐しているようだ。

 俺達を出迎えてくれたのもカレンと同じ耳と尻尾がある女性、もふもふである。




「お久しぶりねカレンちゃん、おかえりなさい、それからお仲間の皆さんはようこそ」


「あ、どうも、異世界勇者パーティーです」


 念のため名刺を渡しておいた。

 今後ここの世話になる可能性は高いからな。



 で、案内係のお姉さん曰く、今から本来の里に向かうと途中で夜になるらしい。

 ゆえに今日はここに泊まっていくべきであるそうだ。



「カレンちゃんのお仲間なら里へ辿り着くのは簡単でしょうから、今日は特に気にせず、ゆっくりしていって下さい」


「ええ、ありがとうございます、ちなみに里にチャレンジする奴はいつもどのぐらい来るんですか?」


「そうですね、1日に1組か2組……今日は3組目が来たみたいですね」



 見ると、案内所の入り口から俺達のものより少し小さい馬車が入るところであった。

 中から出て来たのは冒険者風の男3人と魔法使いの女、それから回復魔法の使い手らしきジジイである。



「たのも~っ! 我々は王国のBランク冒険者だ、狼獣人の里に向かうチャレンジをしたい!」


「わかりました、ですが今日はもう時間的に遅いので、こちらで宿を取ってはいかがですか?」


「ふんっ、夜になろうと構わん、すぐにチャレンジを開始するつもりだ」


 冒険者風の男のうち、筋肉ムキムキの両手剣使いがリーダーのようだ。

 何だか凄く偉そうな態度だな……



「わかりました、ではチャレンジの前に審査を行いたいと思います、私と対戦して頂きますよ」



「何を? いくら狼獣人とて、お前のような小娘と我々5人で勝負に……」


「勝負になりませんでしたね、ではこの2人の首はお返ししますね」



 一瞬であった、5人の冒険者パーティーのうち、リーダーの男を含めて前衛は3人、そのうち2人の首が既に狼お姉さんの手元にある。


 というかこのおっさん冒険者、自分が両手で握っているのよりもデカい剣を2本差している狼お姉さんの実力がわからなかったのであろうか。



「きぃさぁまぁぁっ! よくも俺様の子分をっ! 死ねぇぇっ!」


 いや、未だにわかっていないようだな……



「死ねって、どうやって殺すんですか? あなたもう両腕がありませんよ」


「へっ!? あ……あがぁぁぁっ! 腕が、俺の腕がはぁっ!」


「あらあら、首も無くなってしまったようで、ご愁傷様です、そこのおじいさん、回復魔法が使えるのなら使ってみて下さい、生き返るかもしれませんよ」


「いいや、無理じゃろうて、誠に見事な技じゃ」


 回復魔法使いのじいさん、それからその孫だという女性は降参し、帰って行った。

 ちなみに検定料として有り金全部、おっさん冒険者3人の死体処分料として馬車を奪われるそうだ。


 馬だけは勘弁して貰ったらしい、2人乗りで立ち去ってゆく回復じいさんと女性魔法使い、さらば旅の人……



「いやぁ、かなりお強いみたいですね、この村の戦士なんですか?」


「いいえ、狼獣人の成人なら全員このぐらいです、私なんかここの案内係に過ぎませんよ」


 これは新生大聖国とやらが目を付け、雇い入れようとするのも頷ける。

 ちなみにその件は明日、本村の方で族長からお話を頂けるとのことだ。



 今日はここの出張案内所でゆっくりさせて貰おう……




「ご主人様、お風呂の用意が出来たみたいです、早く入りに行きましょう!」


「おう、やっぱり甕の風呂か、1人1個で……13人居るのに12個しかないのだが?」


「男女別だそうですよ、ご主人様のは衝立の向こう側にあります、あと覗きは厳禁だそうです」


 ガッデムッ!


 1人寂しく衝立を越え、甕の風呂に入った……寂しい……




 風呂の後は食事である、ワイルドなキャンプファイヤーでワイルドな骨付き肉が焼かれ、それをワイルドに齧るワイルドスタイルの食事だ。


「ちょっと、ご飯は良いけどわたしの野菜のみ炒めを作る場所を空けておいてよね、火加減が重要なのよ!」


 草食のマーサはこの状況にご機嫌斜めだ。

 だが野菜を焼く場所などこの神聖なキャンプファイヤーには用意されていない。


 干し大根にでも齧り付いていると良い、ワイルドにな。



「それじゃあ明日は朝一にここを発つ感じか、本来の里まで歩いて5時間かかるなんて、全く凄まじいぜ」


「でも本当は凄く近いんですよ、ちゃんと試練をクリアするとそのぐらい掛かるというだけです」


「試練?」


「はい、里に向かう途中、5箇所で戦士が待ち受けていて、それをやっつけると通して貰えます、で、最後は村の入り口でバトルします」


「そうするとようやく里に入ることが出来るんだな、うむ、ちょっと頑張らないとだな」


 いくら狼獣人が普通の人間と比べてはるかに強いとはいえ、こっちにはその狼獣人でも最強、というか人族最強である可能性が高いカレンが居るのだ。


 しかも精霊様も居るし、広ければリリィがドラゴンに変身して戦えるしな。

 正直言って里まで5時間も掛かるようなことはないであろう。



 初めて来た狼獣人の里、試練とやらを乗り越えた先にはどんな出会いがあるんだろうか?

 そして、敵である新生大聖国について何か有力な情報を得ることは出来るのだろうか?



 それは明日になってみればわかることだ、期待しておこう……

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