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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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1198 古の微妙な存在

「ひとまずこのおじさんは『附属おじさん』ということにしておきましょう、この1体だけとは限らないので符号1です」


「車庫や倉庫じゃねぇんだからさ、てかこんなのが他にもセットされているようなことはないだろう……いや、ゴーレムの頭部が入った箱の中もまだ見ていないからな……まぁそれよりもだ、コイツ、マジでどうするべきなんだよ?」


「そうですね、下に敷かれている箱だけを上手く取り出したいのですが……ガチクズ小町神よ、あなた、この石棺のようなものについても何も知らないのですか?」


「知らないわよっ! 私はこのゴーレムの頭? 何だか知らないけどこのダンジョンで保管しておけって言われたこの変なのを、こんなゴミ絶対に要らないし誰も狙ってこないわボケとか思ってこの奈落のそこに棄てただけで、それ以上のことはホントに何も知らないわ」


「棄てんじゃねぇよそんなノリでっ、マジでガチクズだなお前、神としてどうなんだそのムーブ派……と、ここで文句を言っていても仕方ないな」


「そうですわね、今はとにかくこのおじさんへの対処を考えないと、ひとつわかったのはこの神様が石棺後と棄てたんじゃなくて……」


「棄てられた先に居たこのおっさんがゴーレムの頭部を拾って、それを自前の石棺の中に入れて敷布団にして、そんでもってそのまま死んでいるってことだ」


「ちょっと! どうしてそんなのがダンジョン内部に……もしかして、ずっと私のお風呂の残り湯を……ひぃぃぃっ!」



 まるで何かの幼虫であるかの如く、このおっさんは石棺に入ったままこの奈落のそこの地中に潜り、染み込んで来た風呂の残り湯と、それに漏れ出して混ざっていたガチクズ小町の神の力を糧にこの形状を保ってきたのであろう。


 だが死んでいるということはその力も足りず、自己判断なのかどうなのか、とにかく仮死状態になって今に至っているということ。


 そして完全に死んでしまうようなことはなく、間違いなく何らかのキッカケで元に戻って暴れ出すタイプの存在。

 もちろんそこには大事に大事に、自分の下に敷くかたちでキープしているゴーレムの頭部が関与しているはず。


 おっさんが神の類であるということから、女神や仁平がどこのどういう神なのかということを調べ始めたのだが……古すぎて神情報に記載されていない神とのこと。


 間違いなくこの神界から、俺達の世界に生じてしまった魔界が勝手に分離してどこかへいく前に神として活動していた者であり、そのことも経験しているらしい古の神。


 もしかするとその魔界分離騒動が直接の原因で神を辞めたり、辞めさせられたりしたのではないかという予想も立っているが、今のところどうなのかはわからない。


 ひとまず呼び覚ますか、それともどうにか起こさないよう、慎重にゴーレムの頭部を取り出す作戦を取るべきか……まぁ、後者は無理であろうな……



「……もうさ、とりあえず引っ張り出しちゃわない? もしかすると、てか高い確率で起きると思うけど、寝起きすぐに暴れ出してもせいぜいこのダンジョンが崩壊したりする程度だと思うのよ」


「だな、何かあった際の責任は精霊様が取れば良いし……カレン、リリィ、その下の箱を思い切り引っ張り出してくれ」


『はーいっ!』



 2人は待っていましたとばかりに動き、おっさんの下に敷かれた箱を、テーブルクロス引きでもするかのようにスッと引き抜く。


 石棺の中から取り出されるゴーレムの頭部(組み立て式)が入った箱、そしてストンッと落ちてしまうおっさんの死体。


 硬い石棺の底に叩き付けられたおっさんは、そのまましばらく死んでいたのであるが……やはり何も起こらないわけではないらしい。


 死体が不気味な色に輝き出し、そしてにわかに神の力らしきものが沸き立ってきて、死体は死体のまま音もなく起き上がり、そして宙に浮いた……



『・・・・・・・・・・』


「……動いたけど……我の眠りを何とやらは言わないわね」


「そりゃまだ死んでいるからな、生き返らないと喋ったりはしないと思うぞ、生き返らないとな」


「それで、いつ生き返るんでしょうかこの方は?」


「わからん、わからんけど目は見開いてんなさっきから、死んだ目でこちらを見ているようで気持ち悪いぞ」


「勇者様、ちょっと話し掛けてみて下さい、フレンドリーに」



 なぜこんな奴と、こんな死体とフレンドリーに話さなくてはならないのかと疑問に思うし、おっさんの死体に話し掛けている勇者など通報ものだとも思う。


 だがそうしない限り何らかの反応が得られることはなさそうであるため、仕方なしに俺が代表して、古の神らしきおっさんの死体に話し掛けることとした。


 前に出て、それでも無反応のまま浮かんでいるおっさんに対し、まずはフレンドリーな感じでリリィから貰った失っても汚れても構わない粗末な石を投げ付ける。


 ガンッとそれが頭にヒットしたのだが、おっさんは傷付くことも、そしてやはり反応を見せることもなくただ浮かんでいたのであった……



「……チッ、しょうがねぇな話し掛けてみるか」


「待って勇者様、その前にバールのようなもので殴ってみたらどうかしら? フレンドリーな感じで」


「それは良い考えだ、だがやめておこう、この神界では貴重なバールのようなものが汚れてしまう、全然落ちていないからな」


「確かに、下界だとそこら中に落ちていてすぐ拾って人殺しとかに使えるのに、神界だとあまり拾わないわね」


「あの、神界においては殺人とかそういう残虐行為はあまり推奨されていなくて……」


「何だよ女神? それじゃあまるで俺達の世界がそういうのを推奨しているみたいじゃないか、平和で立派な俺達の世界がな」


「むしろ勇者よ、あなたが推奨しまくっているような気が……いえ何でもありません、ほら、目の前の死せる神を呼び覚まして下さい」


「チッ……おいおっさん! いつまでそんな所で浮かんだまま死んでんだよ? お前キモいぞマジで、友達にはなってやらんが、場合によってはその薄汚い顔面ごと俺様の神界から消し去ってやるからよ、とっとと目を覚ましやがれ、そして苦しんで死ねっ!」


『……我を呼び覚ますのは貴様か、我に死ねって言うのは貴様か』


「あ、死ねって言われて怒ったみたい、ゴーレムを引っこ抜いただけじゃなくて、ムカつくこと言われないと動かなかったのね」


「もう死んでいるのに死ねと言われるとキレるのか……なかなかに困った神のようだな」


「まぁ、ひとまず起きたみたいだけど……ビジュアルが青白い死体のままなのは変わらないんだな……おい、ホントに起きてんのか? 死んでんのかそれともこれから俺様にブチ殺されて死ぬのか、はっきりと態度で示しやがれ」


『……貴様が我を呼び覚まし、そして他の神々のように死ねって言うのだな、神でもない分際で』


「そうだよ、それでお前、他の神々に死ねって言われてこんな所に逃げ込んでいたのか? めっちゃいじめられていたのか? まぁキモいから仕方ないかもな、てか死ね」


『また死ねって言うとは……我は神である、いや神であったのだぞ、かつてはちょいS系若神としてブイブイいわせていたのだ、ちなみにマゾ狩りの開祖でもあったのだ、それがそれが……』


「コイツが神界におけるマゾ狩りの開祖……で、それからどうしたんだ?」


『あるときこの神界の一部が魔に落ちた、たったひとつの世界の、そこにあった火山の噴火とその中の神々を閉じ込める牢獄の爆発によって、瘴気が撒き散らされ、神界の一部が魔界とかいうアレなものになってしまったことがあるのだ』


「それ知ってるから、いちいち説明している暇があったらその先を言え、言い終わったら死ねボケ」


『……我はそれを必死に食い止めようとした、だが分離と、一部の悪神の離反は止められず、報告に行った先のちょっと偉い神もその魔界という場所の神々と繋がっていて……それが出世すると同時に我は追われる身となった、全てを知っている者として、魔界とやらが離反したことに関して、実体験を元に語ることが出来る者としてだ』


「……それで、こんな場所に隠れていたのですね? 姿形を変えて、神の地位も棄てて」


『それは剥奪されたのだ、我はどういうわけか一番頑張ったのに、最後まで抵抗したのに、その魔界とやらが離反してしまった責任を、ヤバいと思った瞬間にとっとと逃げた上層部から押し付けられて、こんなおっさんの姿にされ、神の地位を停止され、ウ○コ漏らしながら逃げ出したのがこの生活の始まりである……奴等と、そして本来なら責任を取る立場ながら、現在出世しまくっているこの神界の上層部が許せぬ……』


「話が長いおっさんだな、とにかく死ねって言われながら追い詰められて、ここに辿り着いたってだけだろうに、ちなみにまぁ、どこの世界でもそういうことは起こるんだなといった印象だけ受けたと伝えておくわ」



 元神のおっさんの話は俺達の世界に勝手に付属している魔界の成立に深く関与するものであって、あの活火山の牢獄で聞いた話とさほど変わるものではなかったようにも思える。


 だが今回、このっさんはその際の完全な被害者であって、トカゲの尻尾にされた分、より深くその際の出来事について記憶しているわけだ。


 そしてこれからババァ神とそれに通ずる神界上層部の不正等を追求していく際にも、このおっさんの経験や持っている証拠というのが役に立つはず。


 見た目的には生きている価値もなく、とっととブチ殺してしまいたいところであるが、なかなかそういうわけにもいかないであろう。


 そうも思ったのだが、コイツを今この場で殺してしまいたいと考えている神々がここにあるようだ。

 先程の話、マゾ狩りの開祖がこのおっさんの元神であるということに反応したドMと、それからもうひとつの隠れドMである……



「許し難い、許し難いわねっ! 私がどうしてこんなツンツンした感じになったかっていうとっ! 隠れドMだってことがバレてマゾ狩りの被害に遭わないためなのよっ!」

「あの、私はその……実際に被害に遭いかけて、それで神の権限を自ら封印して雌豚に堕ちていたのですが、この方のせいで」


「勇者よ、ガチクズ小町神と、それからドM雌豚尻の神の意見も踏まえて、この元神をどう処理するのか考えるのです」


「あっ、殺すなら私が食べるわよぉ~っ、一応神々としての力は残っているみたいだし、それをただぶち殺すだけじゃもったいないわぁ~っ」


「わかったわかった、だがこの場でこのおっさんをブチ殺すのは間違いだ、後にしよう……それにほら、このおっさんから『マゾ狩り賛同者』の名簿とかが手に入るかも知れないからな」


「そういうことなら仕方ないわっ、このキモいおっさん、後で確実に、この私の手で始末させなさいよねっ!」


『……クッ、まさかマゾ狩りの対象者に狩られることとなるとは、だが我の有用性がいつになったら消滅するのか、そんなことにならぬかも知れぬがな』


「うるせぇよボケ調子に乗ってんじゃねぇこのカスが、死ねって言ったら死ねよな、お前なんぞ単なる情報源であって、生きていることに価値は見出していないんだからな誰も」


「そうですよ、だいいちあなたは元神なのであって、その神としての権限はとっくに失っているはずです、下等生物如きが調子に乗って、タダで済むとは思わないことですね」


『なぜそうやって我を攻め立てるのだ? われが何か悪事を働いたのか? 我は単にこのダンジョンに侵入し、何となくマゾの匂いがする湯が定期的に降って来る場所で永い眠りに就いていただけだというのにっ!』


「だからそれが気持ち悪りぃってんだよ、ちょっとは弁えろ、あともう喋んな必要なこと以外は、臭くて敵わんからな」


『・・・・・・・・・・』



 こうして元神のおっさんを黙らせ、ひとますもう一度、自分が入っていた石棺の中で仮死状態にでもなっておけと命じて収納を済ませる。


 それからこんな薄汚いおっさんによって長らく敷かれていたということで、ゴーレムの頭部に関しても箱を廃棄して詰め替えを行った。


 あとはこれを組み立て現場に持って行って、追加作業としてそこの工員に組む立てを、さらにボディーとの接続を命じるのみ。


 ついでにこの石棺の神はどこかに持って行って冷暗所に保管し……いや要冷蔵なのかも知れないが、とにかく腐らないようにしておかなくてはならない。


 そしてガチクズ小町とその他ガチクズ天使達も、ここに残しておけば何をするかわからないし、最悪事件を知ってやって来たババァ神に情報を漏らすこともないとは言えない状況であるから、これも連行する必要がある。


 だがその前に、俺達のための昼食を作らせていたガチクズ天使2体が、先程から部屋の横でことの推移を見守っていたため、それを招き入れて食事の配膳をさせた……



「……大丈夫、おかしなモノは入っていないし水も清浄なものみたい」


「そうか、じゃあお前らは後で縛り上げてやるからそこに正座しておけ……いや、せっかくだからおっぱい出してそこで踊れ」


『へへーっ、仰せのままに』


「ガチクズの天使が無駄に言うことを聞いているのが恐いわね、何か裏があるんじゃないかしら?」


「さすがに大丈夫だろう? 今何かしでかせばどういうことになるのか、こいつ等だってわかっているはずだからな」


「でもご主人様、今飲もうとしているご主人様のスープだけ超激辛ですよ、さっきから目に染みます」


「あっ、ヒィィィィッ! ヒィィィッ! 口が焼ける、喉が焼けるっ、ヒィィィィィィッ!」


「何をやって、いえやられているのかしら……」



 ガチクズ天使2体には踊りをやめさせ、その場で丸出しの尻を突き出し、鞭を持ったまま待機するように命じておいた。


 悪戯が成功したため、罰を受けることが確定したとはいえ嬉しそうな顔をしていたガチクズの天使2体。

 こんな奴等は世に解き放ってはならないと、そう思った昼食のひとときであった……とりあえずこの後すぐにここを発とう……



 ※※※



「やれやれ帰って来たぜ、オラッ、このガチクズ共が、この牢屋に1匹ずつ入っておけ豚共! 私語は厳禁だぞ、おかしな計画を立てているのが発覚したら、全員町の神界人間の前に引き摺り出して鞭打ちの刑に処すからな、わかってんのかオラッ!」


「やっかましいわね、そのぐらいわかっているし望むところよ、それで……無関係の神とかが牢屋の中に入って来るんだけど、これはいじめて良いわけ?」


「ドM雌豚尻の神も、それからルビアも遊んでいないでこっちへ来い、次のダンジョンへ向かうための計画を立てるぞ」


『は~い』



 すぐにルビア達を牢屋から連れ出し、一旦作戦会議の方を始めた……ちなみにゴーレムの頭部に関しては、仁平が作業現場に直接赴いてそれの組み立てを命じている。


 次に必要になるのは動力炉で、むしろそれさえ手に入ってしまえばゴーレムが機能するのではないかと、そうも思ってしまうところだ。


 だが実際にはそれに加えてもうひとつ、なぜか重要視されている『CHING-CHING』をゲットしに行かなくてはならない。


 もちろんそんなモノをゲットしたいなどとは思わないのだが、どうしても必要であるということになっている以上、ダンジョンを踏破して手に入れなくてはならないものとなるのだ……



「それで、この次からのダンジョンは敵が強いんだったか?」


「強いなら私が頑張りますっ、シュッシュッ! シュッ!」


「強いといってもそれなりだとは思いますわよ、この私達の強さ感からしても、そろそろ神界の存在など全て雑魚に成り下がっているような気がしますの」


「ほう、ユリナが粋がるとは珍しいな、よっぽど自信があるようだが……どう考えてもメチャクチャされるフラグだぞお前」


「そのようなことは……ないとは言い切れないのが恐いですわね、ですが、一般的に言う『強い』というのがもはや私達に通用しないのは明らかですことよ」


「う~む、そんな感じで済ませてくれれば良いんだが……まぁ、敵が強かろうが弱かろうが? ダンジョンに行ってゴーレムの動力炉を確保しなくちゃならないのは事実だからな」


「でしたら、次はそこに巣食っているボスキャラ……おそらくは神だと思われますが、それに関して先に調べておきましょう」


「そうですね、それから夕食にして、夜には出発してどこかで寝て……みたいな流れで良いですかね?」


「よしそれでいこう、ということで女神、早くそのダンジョンに関する資料を持って来い、そらからドM雌豚尻の神、お前は転移のための準備をしておけ、良い感じの場所で、突入前に少し寝てからダンジョンまですぐに行ける場所に転移することが可能なようにな」



 女神とドM雌豚尻の神にそう命じて、持って来られた資料のようなものを……かなり読めないものが多いようだが、そこはもう視覚で情報を捉えていく以外にあるまい。


 とにかく次の敵はもちろん神で、そしてどうやらおっさんタイプのキモキャラであるということがわかったのだが、その肖像画からするに単なるデブのハゲだ。


 絵を交えて描写されているその神の強さに関する表示についてもたいしたことがなさそうなものばかりだし、もしかするとユリナが指摘したように、この神界における全てが俺達にとっての雑魚に成り下がっているのではないかと、そんな気もしてしまう。


 だが用心するに越したことはないし、もしかしたら強さではなくキモさで攻撃を仕掛けてくる、これまでの敵にもかなりあったスタイルの戦い方を採用している神名のかも知れない。


 というかこんなハゲでデブで気持ちの悪いおっさんが神であって、そのままダンジョンのボスでもある可能性がないとは言えない時点でどうかとも思うが。


 そこにこのおっさんがボスとして居れば確実に始末し、もし居なくて、どこか別の場所に居るというのであれば、なるべくやって来ないうちに目的物、ゴーレムの動力炉の獲得を済ませてしまおう……

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